JP3313524B2 - 織機の筬打ち装置 - Google Patents

織機の筬打ち装置

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JP3313524B2 JP30418294A JP30418294A JP3313524B2 JP 3313524 B2 JP3313524 B2 JP 3313524B2 JP 30418294 A JP30418294 A JP 30418294A JP 30418294 A JP30418294 A JP 30418294A JP 3313524 B2 JP3313524 B2 JP 3313524B2
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D49/00Details or constructional features not specially adapted for looms of a particular type
    • D03D49/60Construction or operation of slay
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
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    • D03J3/00Weavers' tools, e.g. knot-tying tools
    • D03J3/02Reed and heald hooks

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は織機の筬打ち装置に関
するものであり、さらに詳しくは筬の前進時に、筬の最
前進位置よりも経糸の送出し側に後退している織前に筬
を当接させ、筬とともに織前を筬の最前進位置までもた
らすことにより緯糸を筬打ちする織機における緯糸打込
み技術の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】緯糸密度が高くなるほど、織前が、筬の
最前進位置よりも経糸の送出し側に移動する量が大きく
なる。これによって、筬打ち時に、織前近傍の織物がバ
ンピング現象(波打ち現象)を起こし、所望の緯糸密度
の織物が得られ難いということが知られている。従来か
かるバンピング現象の防止対策としては、例えば特開昭
47−35357号に提案されたものが知られている。
【0003】特開昭47−35357号に開示された従
来技術の場合には、織物の少なくとも一方の面から押え
部材によって織物を押圧しており、実施例としては織物
の両テンプル間に亘って延在する押え部材により織物を
上面から、または上下面の両方を押圧している。なお、
押さえ部材はテンプルホルダに取り付けられている。ま
た押圧する位置としてはなるべく織前に近い方がよいと
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし特開昭47−3
5357号の従来技術では高くかつ均一な緯糸密度の織
物を製織することができないのである。なぜなら、緯糸
の密度が高いほど、筬打ち後、筬の最前進位置からの筬
の後退に伴って、織前が経糸の送出し側に後退するとい
う現象が発生する。上記のように、押え部材はできるだ
け織前に近い位置に設けた方がよい。しかし、筬との干
渉を避けるために、押え部材の先端は、筬の最前進位置
よりもさらに送出し側に設置することができない。つま
り、織前近傍の織物、言い替えれば、後退している織前
から筬の最前進位置まで織物を押圧することは物理的に
不可能なのである。
【0005】このため、筬打ち時に、すなわち、筬が送
出し側に後退している織前と接触してから最前進位置に
達するまでの間に、筬がワープラインに対して前傾姿勢
となるような織機では、筬の前進にともなって織前およ
び織前近傍の織物が筬羽に沿って下方へ逃げてしまうの
である。したがって、上記した従来技術では、筬打ち力
を充分に織前に伝えることができないのである。なお、
高い緯糸密度の織物を製織するために、下経糸の張力を
上経糸の張力よりも大きくすることが一般的に行われ
る。しかし、このことは、筬打ち時における織前および
織前近傍の織物の下方への逃げを逆に助長してしまい、
結果的に、高くかつ均一な緯糸密度の織物を製織するこ
とができないのである。また、反対に、筬打ち時に、筬
がワープラインに対して後傾姿勢となるような織機で
は、織前および織前近傍の織物が筬羽に沿って上方へ逃
げてしまうことがある。この場合も同様に、筬打ち力を
充分に織前に伝えることができないのである。
【0006】かかる従来技術の現状に鑑みて、この発明
の目的は、筬打ち時に織前および織前近傍の織物が筬羽
に沿って逃げることを有効に抑えることにより、均一で
かつ高い緯糸密度の織物を製織することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、筬の最前進位置よりも経糸の送出し側に後退して
いる織前に筬を当接させ、筬とともに織前を筬の最前進
位置までもたらすことにより緯糸を筬打ちする織機にお
いて、上記筬打ち時に織前付近の織物に接して織物を支
えるための支持部材を織物全幅に対応して筬打ち部材に
設けたことを要旨とするものである。なお、筬打ち部材
とは、リード(筬)、リードホルダおよびスレーソード
からなる揺動部材をいう。
【0008】
【作用】筬の前進時において、筬打ち部材に付設された
支持部材が筬とともに前進する。筬打ち時、すなわち、
筬が経糸の送出し側に後退している織前と当接しはじ
め、さらに筬が前進して緯糸を織前に打ち込む時、支持
部材は、織前近傍の織物に接触している。このため、筬
の前進に伴って織前および織前近傍の織物が筬羽に沿っ
て逃げようとしても、支持部材が織前近傍の織物を支え
ているので、上記の逃げが有効に抑えられる。もちろ
ん、支持部材は、筬打ち時に織前および織前近傍の織物
が逃げようとする方向を考慮して筬打ち部材に設けられ
ている。例えば、筬打ち時に、織前および織前近傍の織
物が筬羽に沿って下方に逃げる場合、支持部材は、織物
の下面に接触するように筬打ち部材に設けられる。
【0009】
【実施例】図1、図2に示すのはこの発明の筬打ち装置
の一実施例である。筬羽1を支持する上下の口金3のう
ち下側の口金3は前後のリードホルダー5、7間に挟持
され、締結ボルト9により締結固定されている。後側の
リードホルダー7は複数のスレーソード11を介してロ
ッキングシャフト13に載設されている。以上は筬打ち
部材、すなわち筬周りの従来の構造である。
【0010】この発明においては、下側口金3の織前
側、すなわちガイドプレート15に臨んだ側に支持部材
20が付設されている。ガイドプレート15は、図示し
ない左右一対の織機フレーム間に架設されたテンブルバ
ーに取り付けられている。ガイドプレート15は、先端
部分で織物Fの下面に当接して、織物Fを支持してい
る。図示の例ではこの支持部材20は織幅方向に織幅全
体に亘って延在した板状部材であって、上方に向けて延
在して折り返して下方に下方に向けて延在するヘアピン
状の当て座の形をとっている。この支持部材20の折り
返し位置は、筬が図示のような最前進位置にあるとき
に、ほぼワープライン上にくるように、設定する。詳細
には、支持部材の折り返し位置は、少なくとも、前進中
の筬が後退位置B(図2参照)にある織前と当接してか
ら最前進位置にまで達するまでの間で、支持部材20が
織布の下面と接触するように設定する。
【0011】もっとも支持部材20は必ずしも上記のよ
うなヘアピン状の当て座の形でなくとも、ガイドプレー
ト15側へ突出したL字形状の板部材としてもよい。さ
らに、上記実施例では、支持部材20を板状部材とし、
口金3とリードホルダ5との間に締結固定するようにし
ているから、支持部材の折り返し部の高さを締結を緩め
て調整することが可能である。また、実施例の支持部材
20に限られず、図3に示すように、筬羽1に、筬羽と
同一の厚さを有する突起30を一体的に形成し、筬打ち
時に、突起30の上面で織物Fの下面を支持するように
してもよい。なお、筬羽1の全てを、突起30が一体的
に形成された筬羽としてもよいし、突起30を有しない
通常の筬羽1の複数毎に、突起30が一体的に形成され
た筬羽を一枚ずつ配設するようにしてもよい。すなわ
ち、突起30を有する筬羽を織幅に亘って間欠的に配設
するようにしてもよい。
【0012】緯糸密度の高い織物を製織する場合、筬が
最前進位置Aに達し、その後に後退すると、織前も図2
に示すように筬の最前進位置Aから、言い替えれば、筬
打ち位置Aから後退位置Bまで後退する。つぎの筬打ち
に際しては、前進する筬が後退位置Bにある織前に接触
し、さらなる筬の前進によって織前が後退位置Bから筬
打ち位置Aまで前進して経糸Tの開口内の緯糸を織前に
対して打ち込んで、筬打ちが完了する。
【0013】筬が織前を後退位置Bから筬打ち位置Aま
で押しやる筬打ち時において、筬がワープラインに対し
て前傾姿勢となっている。すなわち、筬の織物Fとの接
触部位から上の筬部分とワープラインとの成す角度θが
鋭角となっている。このため、筬が筬打ち位置Aまで前
進するまでに織前および織前近傍の織物Fが筬羽1に沿
って下方へ逃げようとする。しかし、この発明の場合に
は、支持部材20が筬打ち時に織前の近傍の織物Fの下
面に接触しながら筬とともに前進して、織前近傍の織物
Fを下側から支える。この結果、織前および織前近傍の
織物Fが下方へ逃げることを有効に阻止することができ
るので、充分な筬打ち力で緯糸を織前に打ち込むことが
できる。
【0014】支持部材の織物と接触する面には適宜な表
面処理を施して、摩耗を防止するのが望ましい。さらに
筬打ち点の変更に対応すべく、支持部材はその高さを調
節できるように設定するのが望ましい。以上説明した実
施例では、支持部材を織前に対して下側に位置するよう
に筬打ち部材に設けて、織物Fの下面を支持していた。
しかし、筬打ち時に、織前および織前近傍の織物が、筬
羽に沿って上方に逃げる傾向にあれば、支持部材は、織
前に対して上側に位置するように筬打ち部材に設けら
れ、織物Fの上面を支持することになる。なお、上方に
逃げる傾向は、筬打ち時の筬の姿勢が後傾となる織機や
上経糸の張力が下経糸の張力より大きく設定される織機
に現れる。
【0015】
【発明の効果】織前に充分近い位置の織物を支えること
ができるので、筬打ち時における織前および織前近傍の
織物が筬羽に沿って逃げることを有効に阻止できる。よ
って、充分な筬打ち力で緯糸を織前に打ち込むことがで
きるから、非常に均一でしかも高い緯糸密度の織物を製
織することができる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の筬打ち装置の一実施例をを筬の前進
状態で示す側面図である。
【図2】同じく筬の後退状態で示す側面図である。
【図3】この発明の筬打ち装置の他の実施例を筬の前進
状態で示す側面図である。
【符号の説明】
1 筬羽 3 口金 11 スレーソード 13 ロッキングシャフト 15 ガイドプレート 20 支持部材 A 筬打ち点 B 後退位置 D 織前移動距離 F 織物 T 経糸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−212539(JP,A) 特開 昭55−132742(JP,A) 実開 平1−98181(JP,U) 特公 昭35−10223(JP,B1) 特公 昭50−39179(JP,B1) 特公 昭55−49183(JP,B1) 実公 昭61−9003(JP,Y1) 実用新案登録2546179(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 49/60 - 49/68 D03J 3/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筬の最前進位置よりも経糸の送出し側に後
    退している織前に筬を当接させ、筬とともに織前を筬の
    最前進位置までもたらすことにより緯糸を筬打ちする織
    機において、上記筬打ち時に織前近傍の織物に接して織
    物を支えるための支持部材が織物全幅に対応して筬打ち
    部材に設けられていることを特徴とする織機の筬打ち装
    置。
  2. 【請求項2】前記の支持部材が、板状部材であることを
    特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】前記の支持部材が、筬羽に一体的に形成さ
    れた突起であることを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
JP30418294A 1994-11-15 1994-11-15 織機の筬打ち装置 Expired - Fee Related JP3313524B2 (ja)

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