JP3531329B2 - 織機に用いる耳形成用筬及び織機における耳形成装置 - Google Patents

織機に用いる耳形成用筬及び織機における耳形成装置

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JP3531329B2
JP3531329B2 JP01333296A JP1333296A JP3531329B2 JP 3531329 B2 JP3531329 B2 JP 3531329B2 JP 01333296 A JP01333296 A JP 01333296A JP 1333296 A JP1333296 A JP 1333296A JP 3531329 B2 JP3531329 B2 JP 3531329B2
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forming
reed
ear
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frame
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機に用いる耳形
成用筬及び織機における耳形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特開平6−10243号公報に開示され
るように、無杼織機では緯糸の緩みを防止するために捨
耳が形成される。織布形成用の綜絖枠の上下動によって
形成される経糸の開口へ緯入れされた緯糸は、織布形成
用の筬によって筬打ちされると共に、前記織布形成用の
綜絖枠とは別の耳形成用綜絖枠の上下動によって形成さ
れる耳形成用の経糸の開口内で耳形成用の筬によって筬
打ちされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来装置で
は、耳形成用の綜絖枠が織布形成用の綜絖枠の前側に配
置され、耳形成用の筬が耳形成用の綜絖枠の前側に配置
される。そのため、耳形成用の綜絖枠が織布形成用の綜
絖枠と筬との間に配置されることになり、織布形成用の
綜絖枠が耳形成用の綜絖枠のない場合に比して筬から遠
ざかることになる。綜絖枠と筬との間隔が大きくなれ
ば、同じ経糸開口量を得るために織布形成用の綜絖枠の
上下動量が大きくなる。これは織機の高速化の妨げとな
る。
【0004】特開昭57−149529号公報には、筬
幅の全体にわたって筬の上部を前側に傾けた筬が開示さ
れている。このような筬の採用により綜絖枠を織布の織
前側に近づけることができ、綜絖枠の上下動量を減少す
ることができる。しかし、全ての筬羽を屈曲させる構成
では、加工が面倒である。又、全ての筬羽を屈曲させて
いるために筬全体が筬打ち揺動によって筬打ち方向に撓
み易く、織布品質の低下をもたらすおそれがある。
【0005】本発明は、上記問題を解消しつつ織機の高
速化にも対処し得る耳形成用筬及び耳形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、耳形成用筬の上下の中間部を屈曲させて耳形成
用筬の上部を前側に傾けた。
【0007】請求項2の発明では、耳形成用筬の上下の
中間部を屈曲させてその上部を織布形成用筬よりも前側
に配置した。請求項1又は請求項2の発明によれば、耳
形成用筬の上部を前側に傾けた分だけ耳形成用綜絖枠及
び織布形成用綜絖枠を織前側に近づけることができ、綜
絖枠の上下動量を減らすことができる。
【0008】請求項3の発明では、複数枚の耳形成用の
筬羽を上端で束ねるための上枠を織布形成用筬の上枠に
結合した。請求項3の発明によれば、筬打ち揺動による
耳形成用筬の筬打ち方向の撓みが織布形成用筬の支えに
よって抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0010】11は織布形成用綜絖枠であり、織布形成
用経糸T1が織布形成用綜絖枠11の上下動によって開
口を形成する。図2に示すように、織布形成用綜絖枠1
1の左右の端部の前側には捨耳形成用綜絖枠12が配置
されている。図3に示すように、捨耳形成用綜絖枠12
には捨耳形成用経糸T2が通されている。捨耳形成用経
糸T2は捨耳形成用綜絖枠12の上下動によって開口を
形成する。
【0011】スレイ13上には織布形成用筬14が立設
されており、織布形成用筬14の両側には捨耳形成用筬
15が立設されている。織布形成用筬14の筬羽141
は直線状態のプレートからなり、筬羽141が上枠14
2と下枠143とによって束ねられている。捨耳形成用
筬15の筬羽151は中間部を屈曲した非直線状態のプ
レートからなり、筬羽151が上枠152と下枠153
とによって束ねられている。
【0012】図1に示すように、織布形成用筬14及び
捨耳形成用筬15をスレイ13上に立設した状態では、
捨耳形成用筬15の上部が織布形成用筬14よりも前側
に出ることになる。図1の実線状態ではスレイ13が最
後退位置にあり、織布形成用筬14と織布形成用綜絖枠
11とが最接近していると共に、捨耳形成用筬15と捨
耳形成用綜絖枠12とが最接近している。図1の鎖線で
示すように、捨耳形成用筬15が織布Wの織前W1を叩
いている状態では、捨耳形成用筬15の屈曲部位よりも
下側が織前W1に当接する。
【0013】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1)捨耳形成用筬15の上部が織布形成用筬14より
も前側に出る構成では、捨耳形成用綜絖枠12及び織布
形成用綜絖枠11が捨耳形成用筬の上部が織布形成用筬
と同じ前後位置にある構成に比して織布Wの織前W1に
近づく。従って、織布形成用綜絖枠11及び捨耳形成用
綜絖枠12の上下動量は、捨耳形成用筬の上部が織布形
成用筬と同じ前後位置にある構成に比して少なくなり、
織機の高速化の上で有利となる。 (2)捨耳形成用筬15のみを屈曲させる構成のため、
織布形成用筬も屈曲させる従来装置に比して加工が容易
となる。 (3)捨耳形成用筬15の屈曲形状は、筬打ち揺動によ
る撓み変形をもたらし易い。しかし、織布品質に直接影
響を与えない捨耳形成用筬15の撓み変形は黙認でき、
織布形成用筬14は非屈曲形状のために撓み変形のおそ
れが従来と同様に少ない。
【0014】次に、図4の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、捨耳形成用筬15の上枠
154が織布形成用筬14の上枠142にねじ16によ
って結合されている。
【0015】第2の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1)第1の実施の形態と同じ効果が得られる。 (2)捨耳形成用筬15の上枠154と織布形成用筬1
4の上枠142とを結合するため、筬打ち揺動による捨
耳形成用筬15の撓み変形が少なくなる。
【0016】なお、織布形成用筬14の上枠と捨耳形成
用筬15の上枠とを一体化したり、変形筬に本発明を適
用してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、耳形成
用筬の上下の中間部を屈曲させて耳形成用筬の上部を前
側に傾けたので、加工が容易かつ織布品質の低下をもた
らすことなく、織機の高速化にも対処し得るという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す側断面図。
【図2】一部省略正面図。
【図3】要部斜視図。
【図4】第2の実施の形態を示す要部斜視図。
【符号の説明】
14…織布形成用筬、142…上枠、15…捨耳形成用
筬、152…上枠。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布形成用綜絖枠を上下動して経糸の開口
    を形成し、前記開口へ緯入れされた緯糸を織布形成用筬
    によって筬打ちし、前記織布形成用綜絖枠とは別の耳形
    成用綜絖枠及び前記織布形成用筬とは別の耳形成用筬を
    備え、耳形成用経糸を前記耳形成用綜絖枠及び耳形成用
    筬に通した織機に用いる耳形成用筬において、 前記耳形成用筬の上下の中間部を屈曲させて耳形成用筬
    の上部を前側に傾けた織機に用いる耳形成用筬。
  2. 【請求項2】織布形成用綜絖枠を上下動して経糸の開口
    を形成し、前記開口へ緯入れされた緯糸を織布形成用筬
    によって筬打ちし、前記織布形成用綜絖枠とは別の耳形
    成用綜絖枠及び前記織布形成用筬とは別の耳形成用筬を
    備え、耳形成用経糸を前記耳形成用綜絖枠及び耳形成用
    筬に通した織機において、 前記耳形成用筬の上下の中間部を屈曲させてその上部を
    織布形成用筬よりも前側に配置した織機における耳形成
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2の耳形成用筬は、複数枚の筬羽を
    上端で束ねるための上枠が織布形成用筬の上枠に結合さ
    れる織機における耳形成装置。
JP01333296A 1996-01-29 1996-01-29 織機に用いる耳形成用筬及び織機における耳形成装置 Expired - Lifetime JP3531329B2 (ja)

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