JP2759511B2 - 複数幅取り織機のセンタ・タックイン部におけるウェフト過張力緩和装置 - Google Patents

複数幅取り織機のセンタ・タックイン部におけるウェフト過張力緩和装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔本発明の技術分野〕 本発明は、複数幅取り織機のセンタ・タックイン部に
おけるウェフト過張力緩和装置、詳しくは、エアー圧力
を巧みに利用して所定タイミング毎に緯入れされるウェ
フト(weft)を中耳形成器の対向部位で局部的にカーブ
させることにより、中耳形成の際に織り縮みが生じても
過張力になることなく安定にタックインすることができ
るウェフト過張力緩和装置に関するのものである。
〔従来の技術、および解決すべき技術的課題〕
織幅内域部分にリードと対向する一以上の中耳形成器
を有し、この中耳形成器によって形成される中耳を基準
として分離可能な織布を製織する複数幅取り織機は従来
周知である。
ところで、この種の複数幅取り織機に共通する欠点
は、織り縮みの大きい布地を製織する際に、ビーティン
グされたウェフトを、次ピックの緯入をしている間にタ
ックインして中耳を形成するとき、テンプルの引きが負
けてしまう傾向があり、そのため当該ウェフトに織り縮
みによる過張力が生じ、グリッパーで把持する前にウェ
フトが切れてタックンインが不能になり、そのため正常
な中耳が形成できないという障害が生起する。
しかして、かゝる織り縮みによる上記障害は、引きの
強いテンプルを用いることによって、改善できる場合も
あるけれども、織り縮みの特に大きい布地や、引張強度
の弱いウェフトを使用する布地を製織するときには解決
にはならない。そこで、この種の布地をレピアルームに
より複幅取りで製織しようとする場合には、従来、セン
タータックイン部に該当する部分のリード1の筬羽11一
部を除去し、筬羽が除去された部分Sに第1図に示すご
ときウェジ形の糸ガイドGを突設することによってビー
ティング時にウェフトFを持ち上げて当該部分に緩みを
作ろうとする提案もあったが、この方式を採用すると筬
通し幅によって筬が限定される不便が生ずるうえに、こ
のような筬羽除去方式ではエアージェットルームのリー
ドとして使用しようにも、筬羽を除去して糸ガイドGを
突出させた部位でジェット気流の流れが乱れて搬送する
ウェフトの挙動が不安定となり、正常な緯入れが保障で
きないといった弊害が生ずる。
本発明は、従来の複数幅取り織機に前述の如き難点が
あったことに鑑みて為されたもので、殆ど無理な外力を
加えずに中耳を形成すべきウェフト部分に適度を緩みを
付与して織り縮みによる過張力を緩和することができる
センタ・タックイン部におけるウェフト過張力緩和装置
を提供することを技術的課題とするものである。
また、本発明の他の技術的課題は、ウェフトの中耳を
形成すべき部位に無接触で至極穏やかに局部的なカーブ
を生じさせて織り縮みによる過張力の発生を防止できる
「複幅取り織機のセンタ・タックイン部におけるウェフ
ト過張力緩和装置」を提供することにある。
さらに、本考案の他の技術的課題は、エアジェットル
ームのみならず、ウォータジェットルーム、レピアルー
ム、シャトルルームにでも適用可能な「複数幅取り織機
のセンタ・タックイン部におけるウェフト過張力緩和装
置」を提供することにある。
〔課題解決のために採用した手段〕
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した
手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりで
ある。
即ち、本発明は、織幅内域にリード1に対向する一以
上の中耳形成器2を備え、この中耳形成器2によって形
成される中耳を基準として分離可能な織布Wを製織する
従来周知の複幅取り織機を対象として、 所定タイミング毎に緯入れされるウェフトFを、前記中
耳形成器2の対向部位で局部的にカーブせしめるエアー
アクチュエータ3を設けるという空圧手段を採択するこ
とによって、前述の技術的課題を満足し得る複幅取り織
機のセンタ・タックイン部におけるウェフト過張力緩和
装置を完成したのである。
しかして、本発明の適用に好適な複数幅取り織機はエ
アージェットルームであるが、ウォータジェットルー
ム、レピアルームにでも、シャトルルームにでも適用可
能である。
〔実 施 例〕
以下、第2図および第3図に示す実施例に基いて、本
発明を更に詳しく説明する。
図面上、符号1で指示するものはリードであり、リー
ド枠間には中央部が凹形に湾曲せる変形筬羽11が多数列
設されており、この凹形に湾曲せる凹入部11aが並行し
て作出するチャンネル状の通路を、緯入ノズル(図示せ
ず)より噴射されたウェフトFが複数個のサブノズルSN
の噴射助勢により飛走することによって緯入が行なわれ
る。そして、このリード1が矢印方向へロッキング運動
をすることによって緯入されたウェフトFを織前にビー
ティングして複幅の織布W・W…を製織することにな
る。
つぎに、符号2で指示するものは中耳形成器であり、
リード1前面でビーティングされた緯入ウェフトFを、
次ピックの緯入が実行されている間にタックインして中
耳CSを形成するものであり、緯入されたウェフトFを把
持するグリッパー21・21と、グリッパー21・21に把持さ
れたウェフトFを中央部において切断するカッター22
と、切断されたウェフトFをグリッパー21と織布端との
間で引っ掛けて織布WのワープT・T間にタックインし
て中耳CSを形成するタッキングニードル(図示せず)と
を備えており、この構成は従来周知である。
また、符号3で指示するものはエアーアクチュエータ
であり、本実施例では上記リード1の背面にアジャスト
ホルダー31を介してリード幅方向へ位置調節可能に装着
されたエアージェットノズルとして構成されている。こ
のエアーアクチュエータとしてのエアージェットノズル
3は、上記中耳形成器2に対向する部位に配置されてお
り、列設される筬羽11・11…の隙間を通してリード1前
面の凹入部11aを通過するウェフトFにジェット気流を
吹き付け、ウェフトFに局部的なカーブCを形成せしめ
る。かくして、ウェフトFが当該部位で局部的にカーブ
Cされると、上記中耳形成器2のグリッパー21・21に挟
持された部分のウェフトFは、織り縮みが起こったとし
ても、カーブC部分が直伸することにより収縮分が吸収
されて過張力とならず、安定な状態でカッター22がウェ
フトFをカットし、カットされたウェフトFの端部をタ
ッキングフック(図示せず)が引っ掛けて織布Wのワー
プT・T間にタックインして中耳CSを形成することにな
るのである。なお、第2図における符号4はメインの緯
入ノズル(図示せず)によって噴射されたウェフトFの
飛走を助勢して、その失速を防止するために適宜配設さ
れたサブノズルSNであり、緯入終点方向に向けてエアー
ジェットを噴射するものである。
ちなみに付言しておくと、上記においてエアージェッ
トノズル3およびサブノズル4のエアー供給路について
は、特に図示してないが図示しないコンプレッサーと前
記ノズル3・4間は適宜なホースなどによって連通され
てある。
本実施例装置は概ね上記のように構成されるが、本発
明は前述の実施例に限定されるものでは決してなく、
「特許請求の範囲」の記載内において種々の設計変更が
可能であって、例えば上記の実施例においてはエアーア
クチュエータ3としてのエアージェットノズルはリード
1の後部に配設してあるが、リード1前部の上部または
下部に配設して下方または上方に向けてジェット気流を
吹き付けてウェフトFを下向きまたは上向きに局部的に
カーブさせることも、具体的設計上の要請に応じて適宜
採択できる設計事項であり、また上記実施例において
は、エアーアクチュエータ3としてエアージェットノズ
ルを採択したけれども、必ずしもジェット噴射するエア
ーノズルに限られるわけではなくてウェフトFを吸引カ
ーブせしめるエアー吸引器を採択することも当然可能で
あり、更にまた、上記実施例にあってはエアージェット
ルームに本発明を適用した例のみについて説明している
が、ウォータジェットルーム、レピアルーム、シャトル
ルームなど各種の織機に適用可能であって、何れも本発
明の技術的範囲に属する。
〔本発明の効果〕
以上実施例をもって説明したとおり、本発明装置を複
幅取り織機に適用すれば、緯入れされたウェフトに無理
な外力を与えることなく無接触で至極穏やかに局部的カ
ーブを形成して過張力を解消するので、中耳を形成する
に必要な安定条件が整い、タックミスを起こすことなく
整然とした中耳を確実に形成することが可能となるので
あり、しかも、本発明装置はエアージェットルーム、レ
ピアルーム、シャトルルームなどの複数幅取り機構にも
採択が可能であり、その利用範囲は頗る広い。
このように本発明によれば、従来の複幅取り織機で中
耳形成の障害となっていたウェフト過張力の問題をエア
ー圧力によってウェフトを局部的にカーブさせるという
巧みな自然法則の利用により見事に解消できるのであっ
て、しかも織機自体の性能を少しも犠牲にすることもな
いのに加えて、付加する部品も頗る簡素でコスト的負担
も少なく、実用的にも経済的にも非常に有利な複数幅取
り織機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の複幅取り織機に用いられていたウェフト
過張力緩和装置の斜視説明図、 第2図および第3図は本発明の実施例を示すものであっ
て、第2図は本実施例装置の要部側面図、第3図は本実
施例装置の平面図である。 1……リード、 11……筬羽、11a……(筬羽の)凹入部、 2……中耳形成器、 21……グリッパー、22……カッター、 3……エアーアクチュエータ、 31……アジャストホルダー、 4……サブノズルSN。 C……(ウェフトの)カーブ、F……ウェフト、 CS……中耳、W……織布。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織幅内域にリード1に対向する一以上の中
    耳形成器2を備え、この中耳形成器2によって中耳CS・
    CSを形成して分離される織布Wを製織する複数幅取り織
    機において、 所定タイミング毎に緯入れされるウェフトFを、前記中
    耳形成器2の対向部位で局部的にカーブCせしめるエア
    ーアクチュエータ3を設けたことを特徴とする複数幅取
    り織機のセンタ・タックイン部におけるウェフト過張力
    緩和装置。
  2. 【請求項2】エアーアクュエータ3がリード1の背面に
    中耳形成装置2に対向して設置されたエアーノズルであ
    り、リード1の筬目を通してジェット気流を吹き付ける
    ことによってウェフトFを局部的にカーブCせしめる請
    求項記載の、ウェフト過張力緩和装置。
  3. 【請求項3】エアーアクチュエータ3がリード幅方向へ
    位置調節自在に装着してある請求項または記載の、
    ウェフト過張力緩和装置。
  4. 【請求項4】エアーアクチュエータ3が、リード1の筬
    打ち側に設置されたエアーノズルであって、ジェット気
    流を上下方向に生じさせることによってウェフトFを上
    下にカーブCせしめる請求項記載の、ウェフト過張力
    緩和装置。
  5. 【請求項5】エアーアクチュエータ3が、リード1の筬
    打ち側に中耳形成装置2に対向して設置されたエアー吸
    引器であって、当該中耳形成器2の対向部位でウェフト
    Fを局部的にカーブCせしめる請求項記載の、ウェフ
    ト過張力緩和装置。
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