JP3311792B2 - 野菜移植機 - Google Patents

野菜移植機

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JP3311792B2
JP3311792B2 JP28873192A JP28873192A JP3311792B2 JP 3311792 B2 JP3311792 B2 JP 3311792B2 JP 28873192 A JP28873192 A JP 28873192A JP 28873192 A JP28873192 A JP 28873192A JP 3311792 B2 JP3311792 B2 JP 3311792B2
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自走式の野菜移植機に
おける灌水装置及び薬剤散布装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、野菜移植機に装着する灌水装置に
おいては、灌水用ノズルが、移植爪とは別の位置にあっ
て、移植作業とは別に灌水するものであった。また、移
植爪と同一位置に灌水用ノズルを設けている場合には、
実公昭63─30888、実公昭63─30890、或
いは実公平2─36334に記載されている如く、該ノ
ズルを移植爪内に嵌入して移植爪が開いた時や土中へ突
き刺さったとき等に移植爪内へ水を噴出するようにして
いるもの、そして、特公昭62─61287の如く、案
内筒の外側に位置させて、シャッターの下方へ水を噴出
させる構成等がある。
【0003】また、薬剤散布装置においては、移植爪の
昇降駆動に同期して薬剤を移植前の圃場上における移植
位置に間欠的に散布する技術が、実開昭63─2071
0、実公昭57─46730、或いは特公平4─202
32等に記載されている。また、薬剤散粒管の散布口の
位置については、実開昭63─15712や実開昭52
─109112、また、特公平4─20232に記載さ
れる如く、移植機の機体前端部に位置させていたのであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術に対
し、まず、薬剤散布装置を装備した野菜移植機において
は、従来間欠的に薬剤を散布するものであって、薬剤散
粒管自体は、機体に対して位置固定されている。ところ
が、移植中の薬剤散布作業においては、該散布中にも機
体自体は前進を続けており、また、一定量の薬剤を散布
するには、ある程度の時間薬剤を散布しているので、ど
うしても薬剤散布位置が機体の前進とともに前方に移動
し、帯状(前後方向に流れる)となるのである。これ
は、移植位置と重なったり、位置ズレ部分の薬剤の効果
が薄れるものでもあり、非効率的である。従って、機体
の前進に関わらず、薬剤が一点において集中的に散布さ
れる如き構造とすることが望まれる。また、該ノズル位
置が、従来は、機体の前端位置にあり、移植爪とは離れ
ていたのであるが、薬剤散布位置と移植位置とを一致さ
せるためには、両位置の距離が離れていると、誤差が生
じやすいので、できるだけ接近させる方が望ましいので
ある。
【0005】次に、灌水装置を装備した野菜移植機にお
いては、移植爪を圃場の土中に挿入し、該爪を開口して
苗を移植する作業を繰り返すので、該移植爪に用土が付
着し、堆積する。この付着土が過度に多くなると、該爪
による圃場上の移植孔の開孔や、該移植爪自体の開口駆
動が不十分となり、移植がうまくいかなくなるおそれが
ある。前記の従来技術においては、移植爪の内側におけ
る付着土を洗浄するものであって、外側の付着土を洗浄
するものではなかったのである。そこで、該爪の内側及
び外側に付着する土を、移植毎に洗い流すようにするこ
とが望ましいのであり、その洗浄水は機体に装着した灌
水装置の灌水用水を利用することが望ましいのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような方法を用いるもので
ある。請求項1においては、爪部1a・2aを前後に開
口可能とした移植爪Aを昇降して、機体上部に載置した
ポット苗を圃場上に移植する野菜移植機において、移植
爪Aの昇降に同期して後前に揺動する薬剤散粒管24
を、該移植爪Aの直前部に配置し、移植爪Aの上昇時に
は、該薬剤散粒管24の散布口が前方から後方へ移動
し、移植爪Aの下降時には、該薬剤散粒管24の散布口
が後方から前方へ揺動すべく構成し、薬剤の散布タイミ
ングを移植爪Aの上昇時とし、機体前進に合わせて、前
記薬剤散粒管24の散布口が後方へ移動する時に薬剤を
散布させ、所定位置に点状に薬剤を散布すべく構成した
ものである。請求項2においては、請求項1記載の野菜
移植機において、移植爪Aの外側に灌水用ノズル7を配
設し、該灌水タイミングは、該移植爪Aが爪部1a・2
aを開いて上昇する時とし、移植爪Aの爪部1a・2a
の外側及び内側に灌水すべく構成したものである。請求
項3においては、請求項2記載の野菜移植機において、
薬剤散粒管24による薬剤散布及び灌水用ノズル7によ
る灌水を、移植爪Aを上昇・下降させる一工程の間に続
けて行うものである。
【0007】
【作用】以上の如く構成した本発明における作用を説明
する。本発明の灌水装置を装着した野菜移植機において
は、移植爪Aが開口し、移植後に上昇している時に、該
移植爪の左右両側の灌水用ノズル7・7より灌水がなさ
れ、該移植爪Aの爪部1a・2aの表側及び裏側に灌水
がかかり、付着する土砂を流し落とす。
【0008】また、薬剤散布装置を装着した場合におい
ては、調節用リンク15に散粒管支持具23を介して取
付けた場合、または、バーナー支持具40に、散粒管支
持具45または46にて取付けた場合のいずれにおいて
も、薬剤散粒管24の散布口が移植爪Aの直前部に位置
し、また、後方揺動時に散布するので、機体の前進と相
まって、散布位置が一箇所に点状に集中する。
【0009】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1は本発明の灌水装置及び薬剤散布装置を搭
載した野菜移植機の全体側面図、図2は移植爪Aに対す
る灌水用ノズル7・7の取付構成を示す斜視図、図3は
灌水用ノズル7・7を装着した移植爪Aの灌水時におけ
る側面図、図4は同じく後面図、図5は薬剤散粒管を調
節用リンク15に取付けた場合の、移植爪Aの昇降に対
する薬剤散布タイミングを示す側面図、図6は同じく薬
剤散粒管を調節用リンク15に固設した場合における上
下揺動リンクLのシャーシCに対する取付構成を示す斜
視図、図7は薬剤散粒管をバーナー支持具40に取付け
た場合における、移植爪A上昇時の側面図、図8は同じ
く移植爪A下降時における側面図、図9はマルチ孔開用
バーナー39と併用する場合の薬剤散粒管の取付構成を
示す側面図、図10はマルチ孔開用バーナー39に代え
て薬剤散粒管を取付ける構成を示す側面図、図11はバ
ーナー取付具40の平面図、図12は回転給苗装置B及
び野菜移植機の操作部を示す後方斜視図、図13は回転
給苗装置B付近における灌水用タンク36及び薬剤散布
用のリミットスイッチ38の配置を示す平面図である。
【0010】図1及び図12より野菜移植機の全体構成
について説明する。ベースフレーム47内にエンジンE
とミッションケースMが配設されている。該ミッション
ケースMよりスイング用リンク48を介して、チェーン
ケースであるスイングケース49が上下揺動可能に支持
され、該スイングケース49の一端は後輪RWを軸支し
ている。更に、該スイングケース49より下部連結リン
ク50を介して前輪FWが軸支されており、該下部連結
リンク50は、機体前端部よりスイングアーム51によ
って支持されている。このような構成により、前輪FW
及び後輪RWが、上下揺動可能に構成されているもので
あり、図12における機体昇降用レバー61の操作に基
づく油圧駆動によって上下揺動し、畝高さに合わせて車
高を調節することができるのである。
【0011】また、移植前に畝上を整地するために、該
ベースフレーム47の下部にて追従ローラー52を上下
揺動可能に支持している。該追従ローラー52には、畝
面の凹凸に合わせて上下する該ローラーの動きにより畝
高さを検知するセンサーが具備されており、該センサー
感知によって該スイングケース49が自動的に昇降し
て、圃場の凸凹に関わらず車高を一定にして走行できる
ように構成している。また、シャーシフレーム54の下
部後方には、苗の移植後、土寄せするための培土ローラ
ー56を、培土ローラー支持ロッド55後部に上下揺動
可能に支持しており、該培土ローラー支持ロッド55前
部は、シャーシフレーム54の上部後方にて支持され、
中途部で植深さ調節用ロッド57により支持されてお
り、該植深さ調節ロッド57の長さを調節することで培
土ローラー56の高さが調節され、即ち、植付深さが調
節されるものであり、また、レバー操作による油圧駆動
にて昇降できるものである。
【0012】次に、移植部の構成について説明する。図
5及び図6の如く、ミッションケースMの後部には、移
植爪Aを昇降するための上下揺動リンクL等を取り付け
るためのシャーシCを連設し、該シャーシC内に移植伝
動ケースDを配設している。そして、ミッションケース
Mの移植クラッチ軸27付設のプーリー28より該移植
伝動ケースDの入力軸26付設のプーリー26aにベル
ト29が巻回され、エンジンの駆動力にて回転する該移
植クラッチ軸27の回転力にて該移植伝動ケースD内に
て該入力軸よりギア伝動される移植駆動軸25が回転す
るものである。そして、該移植駆動軸25の駆動にて移
植爪Aを昇降する上下揺動リンクLを昇降するものであ
り、また、該上下揺動リンクL取付側の反対側にスプロ
ケットを固設し、チェーン30を介して、機体上部に配
設した回転給苗装置Bを回転駆動するものである。
【0013】なお、前記の如く、入力軸26はミッショ
ンケースMの移植クラッチ軸27に対する従動軸であ
り、該移植クラッチ軸27は、図12における移植クラ
ッチレバー60によって駆動がON・OFFされ、更
に、走行速度及び株間調節用レバー59の操作により、
回転速度が変更され、それによって上下揺動リンクLに
連設した移植爪Aの昇降速度が変更されるので、前後の
移植孔の距離、即ち、株間が調節されるものである。
【0014】ここで、上下揺動リンクL及び移植爪Aの
構成について説明する。シャーシCに突設する前記移植
駆動軸25に回動板11の一端を固定し、該回動板11
の他端にはセンターロッド12の上端部を枢支する。該
センターロッド12の下端は上リンク17の前端に枢結
されており、また中央付近にてV字調節板14を枢支し
ている。また、V字調節板14の前位置において、該セ
ンターロッド12に調節用孔12a・12a・12aが
穿設されており、調節用ボルト13をいずれかの調節用
孔12aに嵌挿することにより、該調節用ボルト13に
押当するV字調節板14の枢支角度が調節され、リンク
比が変更されることにより、株間が調節されるものであ
る。
【0015】更に、上リンク17の側部に支持リンク1
6の下端を枢結し、該支持リンク16の上端と、前記V
字調節板14の下端との間に、調節用リンク15が枢結
されている。なお、センターリンク12のV字調節板1
4との枢結点は、シャーシCのa点に枢支しており、支
持リンク16の上端(調節用リンク15との枢結点)
は、該シャーシCのb点に枢支している。該調節用リン
クとシャーシC後部のe点との間にバネ21を連結し、
上下揺動リンクLの上方向へ付勢している。そして、該
上リンク17における支持リンク16枢支位置の反対側
にV字リンク19を枢支し、該V字リンク19の下端
は、下リンク18の前端に枢結し、上端は、後記移植爪
Aの開口を操作する開口用リンク20に枢結されてい
る。そして、該開口用リンク20の他端はシャーシCの
長孔部dに枢支されているものであり、また、該下リン
ク18の前端における該V字リンク19の枢支軸よりバ
ネ22がスイング用リンク48に連結され、該スイング
用リンク48の回動に伴う車高の調節に合わせて上下揺
動リンクLの高さを調節しているものである。
【0016】次に、移植爪Aの構成について説明する。
図2乃至図4に示す如く、植付爪Aは前爪体1と後爪体
2を枢支軸3・3にて枢結し、該前爪体1の前端と該後
爪体2の後端を上方に回動可能とし、従って、下方に垂
下する爪部1a・2aが前後に開口可能とするものであ
る。また、枢結した該前爪体1・後爪体2の支持板部1
b・2b上には、後記の回転給苗装置Bにおける、給苗
スリーブ32から落下する苗ポットを受けるスリーブ部
4を配置している。また、前爪体1の前端の左右におい
て、移植爪Aを昇降させるための上下揺動リンクLの上
リンク17の後端17a及び下リンク18の後端18a
をリンク枢支部1cに枢支し、図2の如く、前爪体1を
回動させて該爪部1a・2aを開口させるための開口用
ロッド6を開口用ロッド枢支部1dに枢支している。該
開口用ロッド6の他端は、前記の開口用リンク20に枢
結されており、長さが調節可能となっており、このこと
により移植爪Aの開口幅を調節できる。更に、該スリー
ブ部4の左右上端と枢支軸3・3との間にバネ5・5を
介装して、前爪体1・後爪体2のぐらつきを矯正してい
る。
【0017】次に、給苗部の構造について説明する。機
体上部において、ボンネット53の後方に、給苗部を構
成する回転給苗装置Bを配設している。該回転給苗装置
Bには、図12の如く、回転体31に放射状に給苗スリ
ーブ32を配置しており、該給苗スリーブ32の外周上
に、機体後方に対してCの字型に開口しているガイドレ
ール35を配設している。回転体31は、前記の如く、
移植伝動ケースDの移植駆動軸25よりチェーン30を
介して伝動され、回転駆動するものである。そして、給
苗スリーブ32の底縁部の一点には給苗プレート33が
枢結されており、各々バネ34を回転体31の中心部に
連結しており、該ガイドレール35内においては、該ガ
イドレール35の押当により給苗プレート33が給苗ス
リーブ32の底部を閉鎖しているが、回転体31が回転
して、回転給苗装置Bの後方のガイドレール35の無い
部分に給苗スリーブ31が到達すると、該給苗プレート
33への該ガイドレール35の押当がなくなると同時
に、回転体31の中心部に付勢したバネ34によって該
給苗プレート33が回動し、給苗スリーブ32の底部が
開口するのである。
【0018】以上のような構成の移植爪A、上下揺動リ
ンクL、及び回転給苗装置Bにおいて、移植作業時は、
給苗スリーブ32内にポット苗を入れ、回転給苗装置B
の回転体31が該移植爪Aと同期して(移植駆動軸25
を共用している)回転し、該給苗スリーブ32が回転給
苗装置Bの後方位置に到達した時に、給苗スリーブ32
の底部が開くのであって、この時に移植爪Aが上昇位置
にあるので、該給苗スリーブ32より該移植爪A内にポ
ット苗が給苗されるのである。そして、移植爪Aを具備
した上下揺動リンクLが下降し、苗を入れた移植爪Aが
圃場上に達して、土壌に移植孔を開孔するとともに、該
移植爪Aの爪部が開口して、苗を圃場の移植孔に植付
け、再び上下揺動リンクLの上昇とともに移植爪Aが上
昇して、移植した苗から離脱し、当該移植位置における
移植が終了するのである。
【0019】次に、灌水装置の構成について説明する。
灌水装置は、移植した苗部分に灌水を施す装置であり、
図13の如く、給水タンクT1が野菜移植機の上方で、
前記回転給苗装置Bの左前方位置に配置されている。そ
して、給水タンクT1から潅水用ポンプ36を介して灌
水用ホース10を延設し、先端部を図2の如く灌水用ノ
ズル7・7に取付ける。灌水用ノズル7・7は、ノズル
支持体7aの両端に支持されているもので、図2乃至図
4の如く、移植爪Aの後爪体2の支持板部2bの嵌挿孔
に、該ノズル支持体7aより突設する上下調節用ボルト
8・8を、ナット9・9を介装して嵌挿固定し、該ノズ
ル支持体7aは後爪体2の爪部2aに沿わせて、灌水用
ノズル7・7を爪部1a・2aの上方の左右両側に位置
させるものである。
【0020】灌水タイミングは、該移植爪Aが開いて上
昇する時とし、移植爪Aの爪部1a・2aの外側及び内
側に灌水がかかり、該爪部1a・2aの内外両側に付着
する土を流し落とし、更に、爪部1a・2aを伝って落
ちて移植した苗に灌水するのである。そして、該灌水
は、図13に示す如く、灌水用ポンプ36の押当部36
aが、回転給苗装置B上にて回転する苗スリーブ32に
押当して押し込まれ、ポンプ内部にて該押当部36aに
連設されているピストンが押し込まれた時にポンプが作
動して送水され、押当部36aが放れたときに灌水用ポ
ンプ36内に給水するのであり、調節用板37aの長孔
部に嵌挿した調節レバー37を左右させることによっ
て、苗スリーブ32の押当タイミングを調節するもので
ある。
【0021】次に、薬剤散布装置の構成について説明す
る。薬剤散布装置は、苗の移植前に移植所定位置に集中
的に薬剤を散布するための装置である。先ず、薬剤タン
クT2は、図13の如く、野菜移植機の上部で、前記回
転給苗装置Bの左前方に配置し、リミットスイッチ38
を、回転する苗スリーブ32に押当してONするように
配設する。薬剤タンクT2内にはモーターが内蔵されて
おり、該モーターの駆動力は、該野菜移植機の前端部に
図1の如く取り付けたバッテリー58による。そして、
該リミットスイッチ38がONした時に、繰出装置を駆
動して、散粒管24に薬剤を送り込むのである。
【0022】散粒管24の散布口は、下降した移植爪A
の直前部に位置するように支持している。即ち、上下揺
動リンクLに枢支されている調節用リンク15の取付部
15aに、上下長さを調節可能な散粒管支持具23の上
端を固定し、下端にて散粒管24の散布口を支持するも
のである。該調節用リンク15は、図5の如く、上下揺
動リンクLの上方揺動時には後方に回動し、下降時に前
方に回動する。即ち、該調節用リンク15に固設された
散粒管24の散布口が、上下揺動リンクLの揺動、即ち
移植爪Aの昇降に伴って、前後に揺動するものであり、
移植爪Aの上昇時(矢印X’)には該散布口が前方から
後方へ(矢印X)、移植爪Aの下降時(矢印Y’)には
後方から前方へ(矢印Y)と揺動するのである。
【0023】ところで、薬剤が一回の散布につき散布口
から一定量散布される間も、野菜移植機は、前進を続け
ている。かかる場合において、散粒管24が機体に対し
て位置固定されていては、散布した薬剤が帯状になって
しまい、移植所定位置における散布量が少なくなってし
まい、無関係の位置に多量に散布され、非効率的であ
る。しかし、本実施例においては、散粒管24が、前記
の如くに前後揺動するものであり、機体に対して後方に
移動する時(矢印X)に薬剤を散布させれば、機体の前
進と相まって、薬剤を所定位置に点状に集中的に散布で
きるのである。即ち、薬剤の散布タイミングを、移植爪
Aの上昇時(矢印X’)に合わせるのである。なお、散
粒管支持具23の取付姿勢は、後部が上方に向いてお
り、また、後方移動時に散布することから、該散粒管2
4の散布口は、前方に開口させて、散布を円滑にしてい
るのである。
【0024】そして、薬剤散布は、前記の如く、リミッ
トスイッチ38のONに基づいて行われるものなので、
該リミットスイッチ38の取付位置を調節することによ
り、散布タイミングを移植爪Aの上昇時に合わせるもの
である。該リミットスイッチ38は、ステー38aにボ
ルト38b・38bにて固定されているが、該ボルト3
8bをゆるめ、該リミットスイッチ38の取付角度を調
節することにより、スイッチの押当タイミングを調節す
るのである。また、散粒管24の散布口は、移植爪Aの
直前にあるので、散布直後の薬剤散布部分と、その時の
移植爪A位置との間には、他の散布部分が介在せず、即
ち、散布された箇所に即座に移植爪Aが下降してきて移
植をするので、薬剤の散布タイミングの調節に当たって
も、タイミングの誤差を生じにくく、調節がやりやすい
のである。
【0025】次に、薬剤散粒管の散布口を、マルチ孔開
用バーナーの支持具に取付ける構成について、図7乃至
図11にて説明する。図9に図示のマルチ孔開用バーナ
ー39は、畝上にマルチフィルムを敷設している場合
に、該マルチフィルムに移植直前に移植用の孔を開口す
るものであり、図示されぬボンベを機体に搭載し、バー
ナー下降時に合わせて噴炎して焼き、マルチ孔を開ける
ものである。そして、該マルチ孔開用バーナー39を移
植爪Aの直前部に位置固定するために、バーナー支持具
40が、下リンク18の下方に取付けられている。該バ
ーナー支持具40は、まず、平面視コの字型の枢支部4
0aを移植爪Aの前爪体1に枢支し、下リンク19より
バネ41を連結するものである。また、前爪体1の枢支
部1cにおける、上リンク後端17aを枢結するボルト
に当接可能に(下リンク後端18aの枢結用ボルトには
干渉しない)ストッパー42を、そして、バネ41の近
傍にはローラー43、該ローラー43の前方にはバーナ
ー取付部44を、該バーナー支持具40において前後位
置調節可能に取りつけており、マルチ孔開用バーナー3
9を、該バーナー取付部44の下方に嵌挿固定するもの
である。なお、該マルチ孔開用バーナー39は、上下長
さを調節可能としている。
【0026】バーナー用支持具40は、図7に示す如
く、移植爪Aの上昇位置においては、バネ41の下方へ
の付勢力によりローラー43が下リンク18の下部に押
当するので、該バーナー支持具40が下リンク18に干
渉せず、位置固定されているのである。そして、移植爪
Aの下降位置においては、下リンク18の後端が下方に
下降するのだが、図8に示す如く、ストッパー42が上
リンク後端17aの枢結用ボルトに押当して、バーナー
支持具40の後端が下方に回動するのを規制しており、
バネ41の釣持によって、該バーナー支持具40が水平
に保持され、従って、該マルチ孔開用バーナー39が、
正確にマルチフィルムに孔を開けるのである。
【0027】本実施例は、該バーナー支持具40に、薬
剤散粒管24の支持具を取り付けるものであり、図9
は、マルチ孔開用バーナー39と併用する場合であっ
て、バーナー取付具44とローラー43との間に、前後
摺動可能に散粒管支持具45を取付け、上下位置調節可
能に散粒管24の散布口を取付けるものである。そし
て、図10は、該マルチ孔開用バーナー39に代えて、
バーナー取付部44の下方に散粒管支持具46を嵌挿
し、該散粒管24の散布口を上下位置調節可能に取付け
るものである。
【0028】このように取り付けた薬剤散粒管24にお
いて、前記の調節用リンク15に散粒管支持具23を介
して取付けた実施例と同様に、図7に示す如く、散粒管
24の散布口が後方に移動する移植爪Aの上昇時に薬剤
散布するよう、散布タイミングを合わせるものであり、
また、散布口を前方に向けるのも同様として、前記の実
施例と同じく、機体前進に関わらず、薬剤を一点に集中
的に散布できるのである。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上の如く構成することによ
り次の如き効果を奏するものである。請求項1の如く構
成したので、薬剤散布装置の薬剤散粒管24の散布口を
前後揺動可能とし、機体の前進に対して後方に移動する
時に薬剤散布するので、薬剤が所定位置に点状に集中的
に散布され、苗の成育が良好となり、また、薬剤を無駄
なく、効率的に散布できるのである。更に、薬剤散粒管
の散布口は、移植爪の直前部に配置しているので、薬剤
の散布位置と移植位置との誤差が生じ難く、散布のタイ
ミング調節もやりやすいのである。
【0030】請求項2の如く構成したので、野菜移植機
において、灌水装置の灌水用ノズルが移植爪の左右外側
位置に取り付けられており、該移植爪が開いて上昇する
時に灌水するので、苗に対する灌水と同時に、爪の裏側
と表側に付着する土を流し落とし、該移植爪の機能低下
をもたらすことなく、長期にわたる効率的な移植及び灌
水作業が得られるのである。
【0031】請求項3の如く構成したので、野菜移植機
に以上の如き構成の灌水装置及び薬剤散布装置の両方を
装着することにより、移植作業と同時に灌水と薬剤散布
がなされ、作業が効率的で期間短縮化され、移植苗の成
育も非常に良好となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の灌水装置及び薬剤散布装置を搭載した
野菜移植機の全体側面図である。
【図2】移植爪Aに対する灌水用ノズル7・7の取付構
成を示す斜視図である。
【図3】灌水用ノズル7・7を装着した移植爪Aの灌水
時における側面図である。
【図4】同じく後面図である。
【図5】薬剤散粒管を調節用リンク15に取付けた場合
の、移植爪Aの昇降に対する薬剤散布タイミングを示す
側面図である。
【図6】同じく薬剤散粒管を調節用リンク15に固設し
た場合における上下揺動リンクLのシャーシCに対する
取付構成を示す斜視図である。
【図7】薬剤散粒管をバーナー支持具40に取付けた場
合における、移植爪A上昇時の側面図である。
【図8】同じく移植爪A下降時における側面図である。
【図9】マルチ孔開用バーナー39と併用する場合の薬
剤散粒管の取付構成を示す側面図である。
【図10】マルチ孔開用バーナー39に代えて薬剤散粒
管を取付ける構成を示す側面図である。
【図11】バーナー取付具40の平面図である。
【図12】回転給苗装置B及び野菜移植機の操作部を示
す後方斜視図である。
【図13】回転給苗装置B付近における灌水用ポンプ3
6及び薬剤散布用のリミットスイッチ38の配置を示す
平面図である。
【符号の説明】
A 移植爪 B 回転給苗装置 L 上下揺動リンク 7 灌水用ノズル 7a ノズル支持体 10 灌水用ホース 15 調節用リンク 23 散粒管支持具 24 薬剤散粒管 40 バーナー支持具 45 散粒管支持具 46 散粒管支持具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 美徳 岡山県岡山市久米197番地 石川島芝浦 機械株式会社岡山工場内 (72)発明者 大塚 庄吾 京都市右京区西院安塚町23番地 株式会 社サンエー内 (56)参考文献 実開 昭63−20710(JP,U) 実開 昭61−17920(JP,U) 特公 昭62−61287(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 爪部1a・2aを前後に開口可能とした
    移植爪Aを昇降して、機体上部に載置したポット苗を圃
    場上に移植する野菜移植機において、移植爪Aの昇降に
    同期して後前に揺動する薬剤散粒管24を、該移植爪A
    の直前部に配置し、移植爪Aの上昇時には、該薬剤散粒
    管24の散布口が前方から後方へ移動し、移植爪Aの下
    降時には、該薬剤散粒管24の散布口が後方から前方へ
    揺動すべく構成し、薬剤の散布タイミングを移植爪Aの
    上昇時とし、機体前進に合わせて、前記薬剤散粒管24
    の散布口が後方へ移動する時に薬剤を散布させ、所定位
    置に点状に薬剤を散布すべく構成したことを特徴とする
    野菜移植機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の野菜移植機において、移
    植爪Aの外側に灌水用ノズル7を配設し、該灌水タイミ
    ングは、該移植爪Aが爪部1a・2aを開いて上昇する
    時とし、移植爪Aの爪部1a・2aの外側及び内側に灌
    水すべく構成したことを特徴とする野菜移植機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の野菜移植機において、薬
    剤散粒管24による薬剤散布及び灌水用ノズル7による
    灌水を、移植爪Aを上昇・下降させる一工程の間に続け
    て行うことを特徴とする野菜移植機。
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