JP2558103Z - - Google Patents

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JP2558103Z
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transplanting
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は野菜類やたばこなどの苗を移植する際に、苗の活着と育成を促進する
活着水や薬液などの液体散布物を間欠的に散布するようにした苗移植機の散布装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来の移植作業においては、移植作業終了後にスプリンクラー等の灌水装置を
圃場に設置し、圃場全面に水など液体散布物を散布している。また移植作業と同
時に、移植開孔器に、水や薬液等を間欠的に散布するようにした装置もある。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、前者の圃場全面に散布を行う手段のものにあっては、スプリン
クラー等の灌水装置の設置を必要とするばかりでなく、全面散布を行うことによ
り余分な放水を必要として極めて不経済となるなどの欠点があった。一方、後者
の開孔器等の中に液体散布物を間欠的に散布を行う手段のものにおいては、土付
苗の場合に苗の根鉢部分に付着している養土や養分が、液体散布物により洗い落
される結果、移植後の苗の成育が不良となったり、養土が開孔器の下端部の内壁 に付着してこの開脚時における移植苗の放出が適正な垂直姿勢で行われなくなる
という欠点があった。合わせて開孔器の下端部の内壁には、液体散布物の水分に
より、移植苗の土壌が付着し、連続作業において付着が増大する結果、移植苗の
植付姿勢が傾斜したり、ひいては放出できずに、移植苗の欠株にもつながるとい
う問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】 したがって本考案は、苗供給部と地表との間を所定の軌跡でもって昇降すると
共に、その下降時に苗供給部からの供給苗を保持しながら地表に移植穴を開成し
、上昇間際に開脚して苗の移植を行う開孔器を走行機体に設けるようにした構造
において、移植された苗に向けて吐出口を臨ませる散布部材を設けると共に、前
記開孔器の昇降動作に同期して散布部材の吐出口から散布物を吐出させる間欠散
布手段を設け、開孔器の移植タイミングに対して吐出口から散布物を吐出させる
タイミングを調節可能としたことによって、開孔器内での散布物による移植苗の
土付着などの不都合を解消させると共に、移植完了苗の新芽などに付着した養土
や圃場の土壌を液体散布によって洗い落して移植性能の向上を図り得、しかも間
欠手段による必要最低限の活着水などの散布によって経済性の向上をも図り得る
ものである。 【0005】 【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は苗移植機の側面図、
図2は同平面図であり、移植機(1)のシャーシ(2)の前部にはエンジン(3
)が搭載され、シャーシ(2)の略中央部にはミッションケース(4)が固定さ
れている。前記ミッショケース(4)の上部には入力軸(5)が設けられ、この
入力軸(5)に固定された入力プーリ(6)と前記エンジン(3)の出力軸(7
)に固定された出力プーリ(8)との間には動力伝達用のVベルト(9)が巻回
されている。 【0006】 前記ミッションケース(4)の下部には前記移植機(1)の進行方向と直交す る左右方向へ延出した回転軸(10)が設けられており、前記回転軸(10)の
左右両端部にはアクスルケース(11)の上端部がこの回転軸(10)の回りに
回動自在に取付けられており、これらのアクスルケース(11)の下端部には車
軸(12)が回転自在に保持され、車軸(12)には後輪(13)が連結されて
いる。なお、前記アクスルケース(11)内には、前記回転軸(10)から前記
車軸(12)へ動力を伝達するスプロケット及びチェーン(図示せず)が収納さ
れている。また、前記アクスルケース(11)には前方へ延出するとともにリン
ク(14)によりシャーシ(2)前部に支持されたロッド(15)が連結され、
このロッド(15)の先端部には前輪(16)が取付けられている。 【0007】 前記シャーシ(2)には前記エンジン(3)の下方に位置するとともに前後方
向へ向けて伸縮自在な油圧シリンダ(17)が取付けられており、また、前記シ
ャーシ(2)には前記ミッションケース(4)の後方に位置するとともに前記回
転軸(10)と平行に左右方向へ延出したパイプ状のリンク軸(18)が回動自
在に取付けられている。そして、前記リンク軸(18)には左右一対の突起部(
19)と左右一対のリンク(20)とが固定されており、これらの突起部(19
)が前記油圧シリンダ(17)とロッド(21)を介して連結されるとともに、
前記リンク(20)がロッド(22)を介して前記アクスルケース(11)に連
結されて、前記油圧シリンダ(17)の伸縮動作に伴ってリンク軸(18)がこ
のリンク軸(18)の中心回りに回動するとき、このリンク軸(18)にリンク
(20)とロッド(21)とを介して連結されたアクスルケース(11)が回転
軸(10)の回りに回動し、移植機(1)の地上高さの調節が行われるように構
成されている。 【0008】 つぎに、前記シャーシ(2)の後部にはハンドル(23)が連結され、ハンド
ル(23)には前記エンジン(3)からの駆動力により所定の水平面内で回転す
るロータリポット(24)が取付けられている。また、前記ロータリポット(2
4)の下方には、前記エンジン(3)からの駆動力により作動するリンク機構(
25)に連結されるとともにこのロータリポット(24)と移植面との間を略楕
円 軌跡を描いて昇降する移植開孔器(26)が設けられている。なお、前記移植開
孔器(26)は、前記ロータリポット(24)から落下される苗を受取る筒体(
27)と、移植面に突き刺さることによって移植穴を形成するとともにその直後
のタイミングで前後方向へ開くことにより苗を移植穴に落下させる分割バケット
(28)とによって構成されている。 【0009】 また、前記ロータリポット(24)の前方には、タンク(29)が搭載され、
タンク(29)内に貯蔵された水或いは薬液など液体散布物を排出する電動ポン
プ(30)が装備される一方、ハンドル(23)より下方に延出した散布金具(
31)の先端部には、散布部材である散布具(32)が取り付けられると共に、
該散布具(32)には液体散布物を吐出する吐出口(33)が形成され、前記タ
ンク(29)のポンプ(30)と散布具(32)とが連絡管(34)とで連結さ
れていて、前記ポンプ(30)の駆動でもってタンク(29)内の液体散布物を
散布具(32)に送給し、叶出口(33)より移植完了後の苗(36a)に散布
が行われるように構成している。 【0010】 なお、前記散布金具(31)は開孔器(26)の地表の植付位置を調節可能な
部材で構成されている。そして、散布具(32)の設置位置に応じて間欠散布の
タイミングを調節するタイミングスイッチ(35)がバッテリー、コード、リレ
ー(図示しない)にて、相互に連結されている。 【0011】 このような構成において、移植機(1)の走行に伴って移植開孔器(26)が
ロータリポット(24)と畝の移植面(A)との間を略楕円軌跡を描いて昇降し
、移植開孔器(26)は、上昇時においてロータリポット(24)から落下され
た苗(36)を受取り、下降時において移植面(A)に突き刺さることによって
、図3に示す如く移植穴を開成するとともに分割バケット(28)を開いてその
苗(36)を移植穴に落下させることにより苗(36)の移植が行われる。 【0012】 次に、移植された移植完了苗(36a)に液体散布物を散布する手段の1つと して、 図4に示す如く、開孔器(26)が地表で苗を分割バケット(28)より開
放する際は移植株間の1ピッチ(P)後方に散布具(32)の吐出口(33)を
位置調節し、開孔器(26)が下死点付近位置にて散布できる様に、タイミング
スイッチ(35)も合わせてタイミング調節をして、間欠散布を実施する。また
、液体散布物を散布するもう1つの手段として、項では1ピッチ(P)後方を
説明したが、1ピッチ(P)後方でなくとも良く、 図5に示す如く、開孔器(26)が上死点付近位置のとき半ピッチ(1/2
P)後方に散布具(32)の吐出口(33)を位置調節し、開孔器(26)の上
死点付近位置にて散布できるようにタイミングスイッチ(35)も合わせてタイ
ミング調節して間欠散布を実施する。 などがあり、これ以外にも1ピッチ(P)以上後方での散布を行う場合にも、同
様調節にて可能である。また散布具(32)の位置を調節して、移植完了苗(3
6a)の上方より或いは側方よりの散布をも可能である。 【0013】 このように移植機(1)の進行に伴い、連続的にロータリポット(24)へ移
植苗(36)を供給することにより、開孔器(26)によって畝の移植面(A)
に対する連続した苗(36)の移植が行われると共に、移植完了後の苗(36a
)に対する連続した間欠散布が行われるものである。 【0014】 さらに図6は、前記開孔器(26)に散布金具(31a)を介して散布具(3
2)を連結支持させて、開孔器(26)の昇降時に散布具(32)も一体に昇降
させる構成例を示したもので、前記開孔器(26)が下降する苗移植時に前記散
布具(32)も下降状態とさせてこのタイミングに合わせ1ピッチ(P)後方の
移植完了後の苗(36a)に散布を行うもので、この場合非作業時の開孔器(2
6)を上方位置に収納保持状態時にあっては散布具(32)も上方位置に収納保
持状態とさせることが可能となって、機体の安全走行や散布具(32)の損傷防
止が図られる。 【0015】 【考案の効果】 以上実施例から明らかなように本考案は、苗供給部と地表との間を所定の軌跡
でもって昇降すると共に、その下降時に苗供給部からの供給苗(36)を保持し
ながら地表に移植穴を開成し、上昇間際に開脚して苗(36)の移植を行う開孔
器(26)を走行機体に設けるようにした構造において、移植された苗(36a
)に向けて吐出口(33)を臨ませる散布部材(32)を設けると共に、前記開
孔器(26)の昇降動作に同期して散布部材(32)の吐出口(33)から散布
物を吐出させる問欠散布手段を設け、開孔器(26)の移植タイミングに対して
吐出口(33)から散布物を叶出させるタイミングを調節可能としたものであっ
て、従来の開孔器(26)内への散布のような、内壁に付着した土壌により苗(
36)の植付姿勢が傾斜したり、移植苗の欠株やつまりを発生させて連続作業が
困難になるなどの不都合もなく、また移植完了苗(36a)に上方より散布物を
散布するため、苗(36a)の根鉢の養土や養分が洗い流されることなく、有効
に活用され、適正かつ確実な散布を実施できる。さらに、圃場条件により乾燥し
た圃場では移植完了苗へ覆土が必要以上にかかり、移植完了苗(36a)の新芽
へこの土が付着する場合でも、液体散布物により洗い落す状態となって、移植後
の苗(36a)の成育を良好なものとさせることができ、さらには、散布具の取
付位置を自在に変更することにより、1ピッチ後に限定されることなく散布位置
を自由に設定しての自由度に秀れた散布を可能にできる。しかも間欠手段である
ため、必要最低限の適正量の活着水など液体散布物の散布で良く極めて経済性に
秀れるなど顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】移植機の全体側面図である。 【図2】移植機の全体平面図である。 【図3】移植状態を示す説明図である。 【図4】1ピッチ後の散布状態説明図である。 【図5】半ピッチ後の散布状態説明図である。 【図6】他の変形構造例を示す説明図である。 【符号の説明】 (26) 開孔器 (32) 散布具(散布部材) (33) 吐出口 (36) 苗 (36a)(移植完了後の)苗

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】苗供給部と地表との間を所定の軌跡でもって昇降すると共に、そ
    の下降時に苗供給部からの供給苗を保持しながら地表に移植穴を開成し、上昇間
    際に開脚して苗の移植を行う開孔器を走行機体に設けるようにした構造において
    、移植された苗に向けて吐出口を臨ませる散布部材を設けると共に、前記開孔器
    の昇降動作に同期して散布部材の吐出口から散布物を吐出させる間欠散布手段を
    設け、開孔器の移植タイミングに対して吐出口から散布物を吐出させるタイミン
    グを調節可能としたことを特徴とする苗移植機の散布装置。

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