JP3311239B2 - タクシーメータ及びタクシー運行情報収集装置 - Google Patents

タクシーメータ及びタクシー運行情報収集装置

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JP3311239B2
JP3311239B2 JP13343596A JP13343596A JP3311239B2 JP 3311239 B2 JP3311239 B2 JP 3311239B2 JP 13343596 A JP13343596 A JP 13343596A JP 13343596 A JP13343596 A JP 13343596A JP 3311239 B2 JP3311239 B2 JP 3311239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、タクシー車両に搭
載する運賃算出用のタクシーメータと、このタクシーメ
ータからのシステムデータを用いてタクシー車両の運行
情報を収集するタクシー運行情報収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、タクシーメータにおいては、走
行センサからの走行パルスを運賃算出用の料金制のデー
タにより処理して運賃を算出、表示すると共に、タリフ
状態が変わる毎に、タクシー車両が営業中に走行した距
離や空車中を含む全体で走行した距離、運賃、営業回数
等に関する種々の累計データを、システムデータとして
出力すると共に、変わった後のタリフ状態を示すタリフ
信号を出力している。
【0003】また、近年のタクシーにおいては、タリフ
状態が変化する毎にタクシーメータが出力するシステム
データ中の累計データを、タリフ信号から割り出される
変化後のタリフ状態と共に、ICカードを始めとする記
憶媒体に書き込むことにより、今まで乗務員の手書きに
より作成していた運行情報を自動的に作成できるように
することで、内容の精度向上や乗務員の負担軽減が図ら
れている。
【0004】上述したように、タクシーメータからのシ
ステムデータを用いて運行情報を作成するために、従来
は、図17に示すように、運行情報を自動的に作成し記
憶媒体に記録させる運行情報収集装置13とタクシーメ
ータ11とを、システムデータ伝送用のシステムデータ
ライン15と、タリフ信号伝送用のタリフデータライン
17及び入出力インタフェース19とによって接続して
いる。
【0005】尚、タリフデータライン17は、タリフの
種類と同じ数だけ設けられており、それらのうち1つを
除く他のタリフデータライン17は、空車タリフ以外の
各タリフにそれぞれ対応し、これら各タリフデータライ
ン17では、タクシーメータ11が対応するタリフに設
定されている際に、その対応するタリフのタリフ信号が
伝送される。また、残りの1つのタリフデータライン1
7では、タクシーメータ11のタリフ状態が空車タリフ
以外のいずれかのタリフに設定されている際に、営業中
であることを示す営業信号が伝送される。
【0006】そして、運行情報収集装置13は、タクシ
ーメータ11のタリフ状態が変化する毎に、変化した後
のタリフに対応するタリフデータライン17を通じてタ
クシーメータ11から出力されるタリフ信号や、タクシ
ーメータ11の空車タリフ以外の各タリフ時に営業信号
伝送用のタリフデータライン17を通じてタクシーメー
タ11から出力される営業信号と、システムデータライ
ン15を通じてタクシーメータ11から出力されるシス
テムデータとを、運行情報収集装置13に取り込み、運
行情報を自動的に作成して記憶媒体に記録していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各タリフデータライン17を通じて伝送されるタリフ
信号や営業信号は、エンジンの始動時等におけるバッテ
リの電圧降下により信号レベルが変動することがあり、
その場合には、タリフ信号や営業信号に偽の信号が発生
して運行情報収集装置13に取り込まれ、タリフ状態が
実際には変わっていないにも拘らず、偽の運行情報が記
録されてしまうおそれや、反対に、タリフ状態が実際に
は変わったにも拘らず、それに応じた運行情報が記録さ
れ損なうおそれがあるという不具合があった。
【0008】これを解消するためには、取り込んだタリ
フ信号や営業信号を有効とする条件として、そのタリフ
信号や営業信号が一定時間以上継続するという基準を設
けること、即ち、信号チャタリングを長くすることが考
えられるが、その場合には、タリフ状態が短い時間間隔
で変動した場合に次のような不具合が生じるおそれがあ
る。
【0009】即ち、例えば、支払タリフから空車タリフ
に移行したすぐ後に、空車タリフから賃走タリフに移行
すると、支払タリフからの移行時にタリフデータライン
17から出力される空車タリフ信号の時間が一定時間以
上継続しないため、空車タリフに対応するシステムデー
タがシステムデータライン15を通じてタクシーメータ
11から入力されても、そのシステムデータを基にした
運行情報の作成と記憶媒体への記録が共に行われず、空
車タリフに対応する運行情報が記録されず漏れてしまう
おそれがある。
【0010】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、バッテリの電圧変動等の影響を受
けず、しかも、短い時間間隔でタリフ状態が変化して
も、タクシー車両の運行情報をタリフ毎に確実に収集で
きるようにすることが可能なタクシーメータと、このタ
クシーメータに接続してタクシー車両の運行情報を収集
するのに用いて好適なタクシー運行情報収集装置とを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する請求
項1及び請求項2記載の本発明はタクシーメータに関す
るものであり、また、請求項3及び請求項4記載の本発
明はタクシー運行情報収集装置に関するものである。そ
して、請求項1に記載した本発明のタクシーメータは、
図1(a)の基本構成図に示すように、タリフボタン1
05〜115の操作や現在時刻の変化に伴ってタクシー
車両のタリフを、空車時の空車タリフと営業時の複数種
の営業タリフとのうち、現在のタリフから、該現在のタ
リフとは異なり前記タリフボタン105〜115の操作
内容に対応する他のタリフに切り換え、前記営業時にお
ける前記タクシー車両の走行等に応じて金額が変動する
運賃と、前記空車時及び営業時における前記タクシー車
両の走行等に応じて内容が変化する前記タクシー車両の
各種状態を累計指数化した累計指数データとが含まれた
システムデータを、前記タクシー車両のタリフが切り換
わる毎に外部に出力するタクシーメータ1において、前
記タリフボタン105〜115の操作や現在時刻の変化
に応じて前記タクシーメータ1のタリフが切り換わる
に、切り換わる前のタリフ及び切り換わった後のタリフ
のうち少なくとも一方を示すタリフ状態情報を生成する
タリフ状態情報生成手段119Aを設け、前記タリフ状
態情報手段119Aが生成した前記タリフ状態情報を加
入した前記システムデータを、前記タリフボタン105
〜115の操作や現在時刻の変化に応じて前記タクシー
メータ1のタリフが切り換わる毎に、外部に出力するよ
うにしたことを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載した本発明のタクシ
ーメータは、前記タクシーメータ1が、前記タクシー車
両のタリフが前記空車タリフと前記営業タリフとのうち
一方から他方に切り換わる毎に、内容が変化する営業信
号を外部に出力する営業信号出力手段119Bをさらに
備えており、該営業信号出力手段119Bが出力する前
記営業信号の内容の変化に追従して前記システムデータ
が外部に出力されない際に、外部からの要求信号に応じ
て前記タリフ状態情報を加入した前記システムデータを
外部に出力させる補助システムデータ出力手段119C
をさらに設けるものとした。
【0013】さらに、請求項3に記載した本発明のタク
シー運行情報収集装置は、図1(b)の基本構成図に示
すように、請求項1又は2記載の前記タクシーメータ1
からの前記システムデータ中の前記タリフ状態情報を基
に、時系列順の前記タクシー車両のタリフの変化と、各
タリフ毎の前記累計指数データの変化とを示す時系列デ
ータを生成する時系列データ生成手段317Aを備える
ことを特徴とする。
【0014】また、請求項4に記載した本発明のタクシ
ー運行情報収集装置は、請求項2記載の前記タクシーメ
ータ1からの前記システムデータ中の前記タリフ状態情
報を基に、時系列順の前記タクシー車両のタリフの変化
と、各タリフ毎の前記累計指数データの変化とを示す時
系列データを生成する時系列データ生成手段317A
と、前記タクシーメータ1からの前記営業信号の内容が
変化したか否かを判別する営業信号状態判別手段317
Bと、前記営業信号の内容が変化したと前記営業信号状
態判別手段317Bが判別した後、所定時間が経過する
までの間に、前記タクシーメータ1から前記システムデ
ータが入力されたか否かを判別するシステムデータ入力
判別手段317Cと、前記システムデータが入力されて
いないと前記システムデータ入力判別手段317Cが判
別した際に、前記タクシーメータ1に前記システムデー
タの要求信号を出力するシステムデータ要求手段317
Dとを備えることを特徴とする。
【0015】請求項1に記載した本発明のタクシーメー
タによれば、タリフボタン105〜115の操作や現在
時刻の変化に応じてタクシーメータ1のタリフが切り換
わると、タリフ状態情報手段119Aにより、変化前か
後のタリフを示すタリフ状態情報が生成され、そのタリ
フ状態情報を加入したシステムデータが外部に出力され
ることから、システムデータの受け取り側において、例
えタクシーメータ1のタリフが短い時間の間に変わった
としても、営業信号やタリフ信号に頼らずに、タリフ状
態情報の内容の変化によりタクシーメータ1のタリフの
変化を確実に報知し、正確な時系列の運行情報を収集さ
せることが可能となる。
【0016】しかも、タリフ信号に頼らずに運行情報を
収集させることが可能となることから、タリフ信号伝送
用のタリフの種類と同じ数のタリフデータラインを用い
る必要がなく、従って、システムデータの受け取り側と
の間に配線するデータラインの数を減らし、配線の手間
とコストを低減することが可能となる。
【0017】また、請求項2に記載した本発明のタクシ
ーメータによれば、システムデータの受け取り側が、営
業信号出力手段119Bが出力する営業信号を参照して
時系列の運行情報を収集する場合、タクシーメータ1の
タリフの変化がない時に、エンジンの始動時等における
バッテリの電圧降下により営業信号の信号レベルが変動
して偽の営業信号が発生すると、システムデータの受け
取り側から要求があれば、補助システムデータ出力手段
119Cがタリフ状態情報を加入したシステムデータを
外部に出力するので、そのシステムデータ中のタリフ状
態情報の内容と営業信号の内容との比較により、システ
ムデータの受け取り側に、営業信号が正しいものか否か
を確認させ、誤った運行情報を収集するのを防止させる
ことが可能となる。
【0018】さらに、請求項3に記載した本発明のタク
シー運行情報収集装置によれば、請求項1又は2記載の
タクシーメータ1からのシステムデータ中のタリフ状態
情報を基に、時系列データ生成手段317Aが時系列デ
ータを生成するので、エンジンの始動時等におけるバッ
テリの電圧降下の影響で信号レベルが変動して偽の信号
が発生するおそれのある営業信号や、タクシーメータ1
のタリフが短い時間の間に変わった場合に取り込み損な
うおそれのあるタリフ信号に頼らずに、タクシーメータ
1のタリフの変化を確実に把握し、正確な時系列の運行
情報を収集することが可能となる。
【0019】また、請求項4に記載した本発明のタクシ
ー運行情報収集装置によれば、請求項2記載のタクシー
メータ1が出力する営業信号の変化を参照しつつ、タク
シーメータ1からのシステムデータ中のタリフ状態情報
を基に時系列データ生成手段317Aが時系列データを
生成する場合、タクシーメータ1のタリフの変化がない
時に、エンジンの始動時等におけるバッテリの電圧降下
により営業信号の信号レベルが変動して偽の営業信号が
発生すると、営業信号状態判別手段317Bが営業信号
の内容の変化を検出した後に所定時間が経過して、この
状態の発生をシステムデータ入力判別手段317Cが判
別して、システムデータ要求手段317Dがタクシーメ
ータ1にシステムデータの要求信号を出力するため、こ
の要求信号に応じてタクシーメータ1が出力するシステ
ムデータ中のタリフ状態情報の内容と営業信号の内容と
を比較することにより、内容が変化した営業信号が正し
いものか否かを確認し、誤った運行情報を収集するのを
防止することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるタクシーメー
タ及びタクシー運行情報収集装置を図面に基づいて説明
する。図2は本発明の一実施形態に係るタクシーメータ
とタクシー運行情報収集装置を備えたタクシーメータシ
ステムの概略構成を示す説明図で、本実施形態のタクシ
ーメータシステムは、タクシーメータ1と時系列データ
収集装置(タクシー運行情報収集装置に相当、以下、収
集装置と略記する)3等を備えており、本実施形態で
は、前記収集装置3が請求項に記載のタクシー運行情報
収集装置に相当している。
【0021】まず、タクシーメータ1の構成について説
明する。図3に正面図で示すように、前記タクシーメー
タ1の前面101には、料金表示部103と、タリフ状
態設定用の空車タリフ、実車タリフ、高速タリフ、支払
タリフ、迎車タリフ、並びに無線待タリフの6つのボタ
ン105〜115と、指数表示用の累計ボタン117等
が設けられており、本実施形態では、空車タリフ、実車
タリフ、高速タリフ、支払タリフ、迎車タリフ、並びに
無線待タリフの6のボタン105〜115が、請求項中
のタリフボタンに相当している。
【0022】前記料金表示部103は、運賃が表示され
る主表示領域103aと、指数や迎車料金等が表示され
る副表示領域103bからなり、これら主副の各領域1
03a,103bに表示される料金や指数は、前記各タ
リフボタン105〜113や累計ボタン117の操作に
応じ、タクシーメータ1内部のE2 PROM(Electric
ally Erasable Programmable Read-Only Memory )11
8に格納された料金制データに従って、該E2 PROM
118に接続したマイクロコンピュータ(以下、マイコ
ンと略記する)119(図4)により計算される。ま
た、前記高速タリフボタン109の操作等により高速タ
リフ状態となった場合は、料金表示部103の上方の前
面101箇所のタリフ表示部116に「高速」の文字が
発光表示される。
【0023】次に、前記マイコン119のハードウェア
構成について、図4のブロック図を参照して説明する。
前記マイコン119は、CPU(Central Processing U
nit 、中央処理装置)119aと、RAM(Random Acc
ess Memory)119bと、ROM(Read-OnlyMemory)
119cとで構成されており、前記タクシーメータ1の
内部に設けられている。
【0024】前記CPU119aには、前記各タリフボ
タン105〜115と、累計ボタン117と、E2 PR
OM118と、料金表示部103の主副の各表示領域1
03a,103bのドライバ103c,103dと、走
行に応じて走行パルスを発生する走行センサ9と、現在
時刻を管理する時計装置123がそれぞれ接続されてお
り、さらに、後述するシステムデータ伝送ライン139
と、後述する営業信号伝送ライン141及び入出力イン
タフェース143との2つの経路を介して前記収集装置
3が接続されている。
【0025】前記RAM119bは、図5にメモリエリ
アマップで示すように、各種データ記憶用のデータエリ
ア及び各種処理作業に用いるワークエリアを有してお
り、このワークエリアには、割増タリフ自動切換禁止フ
ラグとメータ情報バッファの両エリア等が設けられてい
る。前記ROM119cには、CPU119aに各種処
理動作を行わせるための制御プログラムが格納されてい
る。前記E2 PROM118には、運賃の算出基準とな
る基本料金、その後料金、深夜早朝割増率(3割増)、
基本走行距離、その後走行距離、並びに、迎車料金等の
料金制のデータが格納されている。
【0026】図6は、前記走行パルスを基にCPU11
9aが算出する各種指数データを含む、マイコン119
が出力可能なシステムデータの項目を示す説明図であ
る。このうち、項目番号1はタクシーメータ1が搭載さ
れたタクシーの車両コード、前記項目番号2は基本料金
及びその後料金を合計してCPU119aが算出し主表
示領域103aに表示する運賃のデータをそれぞれ示
し、項目番号3〜10が指数データ、最後の項目番号1
1は、タクシーメータ1のタリフ状態を示すメータ情報
(タリフ状態情報に相当)で、前記指数データは、前記
システムデータを出力する時点までの各項目毎の累計値
である。
【0027】前記メータ情報は、そのシステムデータが
出力されるきっかけとなったタクシーメータ1のタリフ
状態の変化後のタリフを示すもので、図7に示すよう
に、0〜Fまでの16進コード2桁(160 ,161
からなり、前半のビット0〜ビット3までの4ビットを
160 の桁(20 〜23 )に割り当て、後半のビット4
〜ビット7までの4ビットを161 の桁に割り当てた、
全8ビットのデータ長で構成されている。そして、本実
施形態では、各タリフに対応するメータ情報が、空車タ
リフ=「00」、賃走タリフ=「31」、割増タリフ=
「32」、支払タリフ=「33」、無線待タリフ=「3
4」、迎車タリフ=「40」、高速タリフ+賃走タリフ
=「81」、高速タリフ+割増タリフ=「82」であ
る。
【0028】尚、空車タリフ以外のタリフから空車タリ
フに移行した際には、空車タリフを示す「00」に代え
て、営業が終了したことを示す営業終了データ「3F」
がメータ情報として出力され、その後、空車タリフのま
まシステムデータを出力する際には、営業終了データ
「3F」に代えて空車タリフを示す「00」がメータ情
報として出力される。
【0029】また、賃走タリフ、割増タリフ、支払タリ
フ、高速タリフ+賃走タリフ、並びに、高速タリフ+割
増タリフのいずれかの状態で、迎車タリフボタン113
が操作されて、後押迎車となった場合は、ビット6が立
てられる。従って、その場合のメータ情報は、賃走タリ
フ+後押迎車=「71」、割増タリフ+後押迎車=「7
2」、支払タリフ+後押迎車=「73」であり、また、
高速タリフ+賃走タリフから後押迎車となった場合は
「C1」、高速タリフ+割増タリフから後押迎車となっ
た場合は「C2」であり、後押迎車の後に他のタリフに
移行すると、ビット6は降ろされて通常のメータ情報に
戻る。
【0030】次に、前記ROM119cに格納された制
御プログラムに従いCPU119aが行う処理を、図8
乃至図12のフローチャートを参照して説明する。
【0031】スタンバイ状態のタクシーメータ1の電源
が入り、マイコン119が起動してプログラムがスター
トすると、図8のフローチャートに示すように、CPU
119aは、初期設定を行う(ステップS1)。この初
期設定では、RAM119bの割増タリフ自動切換禁止
フラグエリアのフラグF1を「0」に設定すると共に、
メータ情報バッファエリアをクリアする。
【0032】上述したステップS1の初期設定が済んだ
ならば、次に、空車タリフ、実車タリフ、高速タリフ、
支払タリフ、迎車タリフ、並びに無線待タリフの6のボ
タン105〜115のうちいずれかが操作されたか否か
を確認し(ステップS3)、操作された場合は(ステッ
プS3でY)、後述するステップS31に進み、操作さ
れていない場合は(ステップS3でN)、RAM119
bのメータ情報バッファエリアに格納されているメータ
情報が空車タリフ時の「00」か、或は、営業終了デー
タの「3F」であるか否かを確認する(ステップS
5)。メータ情報バッファエリアの格納メータ情報が
「00」か「3F」である場合は(ステップS5で
Y)、ステップS3にリターンし、格納メータ情報が
「00」と「3F」のいずれでもない場合は(ステップ
S5でN)、RAM119bの割増タリフ自動切換禁止
フラグエリアのフラグF1が「0」であるか否かを確認
する(ステップS7)。
【0033】フラグF1が「0」でない場合は(ステッ
プS7でN)、後述するステップS21に進み、「0」
である場合は(ステップS7でY)、メータ情報バッフ
ァエリアの格納メータ情報が賃走タリフ時の「31」、
或は、賃走タリフ+後押迎車時の「71」であるか否か
を確認し(ステップS9)、格納メータ情報が「31」
と「71」のいずれでもない場合は(ステップS9で
N)、後述するステップS12に進み、「31」か「7
1」である場合は(ステップS9でY)、時計装置12
3の現在時刻が通常料金の時間帯であるか否かを確認す
る(ステップS10)。現在時刻が通常料金の時間帯で
ある場合は(ステップS10でY)、ステップS3にリ
ターンし、通常料金の時間帯でない場合は(ステップS
10でN)、メータ情報バッファエリアに格納されてい
るメータ情報を割増タリフ時の「32」に変更した後
(ステップS11)、後述するステップS27に進む。
【0034】また、ステップS9においてメータ情報バ
ッファエリアの格納メータ情報が賃走タリフ時の「3
1」と賃走タリフ+後押迎車時の「71」のいずれでも
でない場合(N)に進むステップS12では、メータ情
報バッファエリアの格納メータ情報が割増タリフ時の
「32」、或は、割増タリフ+後押迎車時の「72」で
あるか否かを確認し、格納メータ情報が「32」と「7
2」のいずれでもない場合は(ステップS12でN)、
後述するステップS15に進み、「32」か「72」で
ある場合は(ステップS12でY)、時計装置123の
現在時刻が通常料金の時間帯であるか否かを確認する
(ステップS13)。現在時刻が通常料金の時間帯でな
い場合は(ステップS13でN)、ステップS3にリタ
ーンし、通常料金の時間帯である場合は(ステップS1
3でY)、メータ情報バッファエリアに格納されている
メータ情報を賃走タリフ時の「31」に変更した後(ス
テップS14)、ステップS27に進む。
【0035】さらに、ステップS12においてメータ情
報バッファエリアの格納メータ情報が割増タリフ時の
「32」と割増タリフ+後押迎車時の「72」のいずれ
でもでない場合(N)に進むステップS15では、メー
タ情報バッファエリアの格納メータ情報が高速タリフ+
賃走タリフ時の「81」、或は、高速タリフ+賃走タリ
フから後押迎車となった時の「C1」であるか否かを確
認し、格納メータ情報が「81」と「C1」のいずれで
もない場合は(ステップS15でN)、後述するステッ
プS18に進み、「81」か「C1」である場合は(ス
テップS15でY)、時計装置123の現在時刻が通常
料金の時間帯であるか否かを確認する(ステップS1
6)。現在時刻が通常料金の時間帯である場合は(ステ
ップS16でY)、ステップS3にリターンし、通常料
金の時間帯でない場合は(ステップS16でN)、メー
タ情報バッファエリアに格納されているメータ情報を高
速タリフ+割増タリフ時の「82」に変更した後(ステ
ップS17)、ステップS27に進む。
【0036】また、ステップS15においてメータ情報
バッファエリアの格納メータ情報が高速タリフ+賃走タ
リフ時の「81」と高速タリフ+賃走タリフから後押迎
車となった時の「C1」のいずれでもでない場合(N)
に進むステップS18では、メータ情報バッファエリア
の格納メータ情報が高速タリフ+割増タリフ時の「8
2」、或は、高速タリフ+割増タリフから後押迎車とな
った時の「C2」であるか否かを確認し、格納メータ情
報が「82」と「C2」のいずれでもない場合は(ステ
ップS18でN)、ステップS21に進み、「82」か
「C2」である場合は(ステップS18でY)、時計装
置123の現在時刻が通常料金の時間帯であるか否かを
確認する(ステップS19)。現在時刻が通常料金の時
間帯でない場合は(ステップS19でY)、ステップS
3にリターンし、通常料金の時間帯である場合は(ステ
ップS19でN)、メータ情報バッファエリアに格納さ
れているメータ情報を高速タリフ+賃走タリフ時の「8
1」に変更した後(ステップS20)、ステップS27
に進む。
【0037】さらに、ステップS7において割増タリフ
自動切換禁止フラグエリアのフラグF1が「0」でない
場合(N)と、ステップS18においてメータ情報バッ
ファエリアの格納メータ情報が高速タリフ+割増タリフ
時の「82」と高速タリフ+割増タリフから後押迎車と
なった時の「C2」のいずれでもでない場合(N)にそ
れぞれ進むステップS21では、システムデータ要求信
号が入力されたか否かを確認し、入力されていない場合
は(ステップS21でN)、ステップS3にリターン
し、入力された場合は(ステップS21でY)、メータ
情報バッファエリアの格納メータ情報が営業終了データ
の「3F」であるか否かを確認する(ステップS2
3)。メータ情報バッファエリアの格納メータ情報が
「3F」でない場合は(ステップS23でN)、ステッ
プS27に進み、格納メータ情報が「3F」である場合
は(ステップS23でY)、メータ情報を空車タリフ時
の「00」に変更した後、ステップS27に進む。
【0038】ステップS27では、メータ情報バッファ
エリアの格納メータ情報を含むシステムデータを生成
し、次に、システムデータ伝送ライン139を介して生
成したシステムデータを外部に出力した後(ステップS
29)、ステップS3にリターンする。
【0039】また、ステップS3において空車タリフ、
実車タリフ、高速タリフ、支払タリフ、迎車タリフ、並
びに無線待タリフの6のボタン105〜115のうちい
ずれかが操作された場合(Y)に進むステップS31で
は、図9のフローチャートに示すように、メータ情報バ
ッファエリアの格納メータ情報が空車タリフ時の「0
0」か、或は、営業終了データの「3F」であるか否か
を確認し、格納メータ情報が「00」と「3F」のいず
れでもない場合は(ステップS31でN)、後述するス
テップS51に進み、格納メータ情報が「00」か「3
F」である場合は(ステップS31でN)、操作された
のが迎車タリフボタン113であるか否かを確認する
(ステップS33)。
【0040】操作されたのが迎車タリフボタン113で
ある場合は(ステップS33でY)、メータ情報バッフ
ァエリアの格納メータ情報を迎車タリフ時の「40」に
変更した後(ステップS35)、後述するステップS4
5に進み、迎車タリフボタン113でない場合は(ステ
ップS33でN)、操作されたのが実車タリフボタン1
07であるか否かを確認する(ステップS37)。操作
されたのが実車タリフボタン107でない場合は(ステ
ップS37でN)、ステップS3にリターンし、実車タ
リフボタン107である場合は(ステップS37で
Y)、時計装置123の現在時刻が通常料金の時間帯で
あるか否かを確認する(ステップS39)。
【0041】現在時刻が通常料金の時間帯である場合は
(ステップS39でY)、メータ情報バッファエリアの
格納メータ情報を賃走タリフ時の「31」に変更した後
(ステップS41)、ステップS45に進み、通常料金
の時間帯でない場合は(ステップS39でN)、メータ
情報バッファエリアの格納メータ情報を割増タリフ時の
「32」に変更した後(ステップS43)、ステップS
45に進む。
【0042】ステップS45では、営業信号伝送ライン
141及び入出力インタフェース143を介して営業信
号を外部に出力し、次に、メータ情報バッファエリアの
格納メータ情報を含むシステムデータを生成し(ステッ
プS47)、続いて、システムデータ伝送ライン139
を介して生成したシステムデータを外部に出力した後
(ステップS49)、ステップS3にリターンする。
【0043】さらに、ステップS31においてメータ情
報バッファエリアの格納メータ情報が空車タリフ時の
「00」と営業終了データの「3F」のいずれでもない
場合(N)に進むステップS51では、図10のフロー
チャートに示すように、操作されたのが空車タリフボタ
ン105であるか否かを確認し、空車タリフボタン10
5でない場合は(ステップS51でN)、後述するステ
ップS61に進み、空車タリフボタン105である場合
は(ステップS51でY)、メータ情報バッファエリア
の格納メータ情報が、支払タリフ時の「33」、無線待
タリフ時の「34」、迎車タリフ時の「40」、支払タ
リフ+後押迎車時の「73」、及び、無線待タリフ+後
押迎車時の「74」のうちいずれかであるか否かを確認
する(ステップS53)。
【0044】メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が「33」、「34」、「40」、「73」、及び、
「74」のいずれでもない場合は(ステップS53で
N)、ステップS3にリターンし、格納メータ情報が
「33」、「34」、「40」、「73」、及び、「7
4」のいずれかである場合は(ステップS53でY)、
メータ情報バッファエリアの格納メータ情報を営業終了
データの「3F」に変更した後(ステップS55)、割
増タリフ自動切換禁止フラグエリアのフラグF1が
「0」であるか否かを確認する(ステップS57)。フ
ラグF1が「0」である場合は(ステップS57で
Y)、後述するステップS60に進み、「0」でない場
合は(ステップS57でN)、フラグF1を「0」に設
定した後(ステップS59)、ステップS60に進む。
ステップS60では、営業信号伝送ライン141及び入
出力インタフェース143を介した営業信号の外部への
出力を停止し、その後、後述するステップS91に進
む。
【0045】また、ステップS51において操作された
のが空車タリフボタン105でない場合(N)に進むス
テップS61では、操作されたのが無線待タリフボタン
115であるか否かを確認し、操作されたのが無線待タ
リフボタン115でない場合は(ステップS61で
N)、後述するステップS69に進み、無線待タリフボ
タン115である場合は(ステップS61でY)、メー
タ情報バッファエリアの格納メータ情報が支払タリフ時
の「33」、或は、支払タリフ+後押迎車時の「73」
であるか否かを確認する(ステップS63)。メータ情
報バッファエリアの格納メータ情報が「33」か「7
3」である場合は(ステップS63でY)、後述するス
テップS67に進み、格納メータ情報が「33」と「7
3」のどちらでもない場合は(ステップS63でN)、
メータ情報バッファエリアの格納メータ情報が迎車タリ
フ時の「40」であるか否かを確認し(ステップS6
5)、格納メータ情報が「40」でない場合は(ステッ
プS65でN)、ステップS3にリターンし、格納メー
タ情報が「40」である場合は(ステップS65で
Y)、ステップS67に進む。
【0046】ステップS63においてメータ情報バッフ
ァエリアの格納メータ情報が支払タリフ時の「33」か
支払タリフ+後押迎車時の「73」である場合(Y)
と、ステップS65においてメータ情報バッファエリア
の格納メータ情報が迎車タリフ時の「40」である場合
(Y)に進むステップS67では、メータ情報バッファ
エリアの格納メータ情報を無線待タリフ時の「34」に
変更し、その後、ステップS91に進む。
【0047】ステップS61において操作されたのが無
線待タリフボタン115でない場合(N)に進むステッ
プS69では、操作されたのが賃走タリフボタン107
であるか否かを確認し、賃走タリフボタン107でない
場合は(ステップS69でN)、後述するステップS9
5に進み、賃走タリフボタン107である場合は(ステ
ップS69でY)、メータ情報バッファエリアの格納メ
ータ情報が賃走タリフ時の「31」、或は、賃走タリフ
+後押迎車時の「71」であるか否かを確認する(ステ
ップS71)。メータ情報バッファエリアの格納メータ
情報が「31」か「71」である場合は(ステップS7
1でY)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報
を割増タリフ時の「32」に変更した後(ステップS7
3)、後述するステップS89に進み、格納メータ情報
が「31」と「71」のどちらでもない場合は(ステッ
プS71でN)、メータ情報バッファエリアの格納メー
タ情報が割増タリフ時の「32」、或は、割増タリフ+
後押迎車時の「72」であるか否かを確認する(ステッ
プS75)。
【0048】メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が「32」か「72」である場合は(ステップS75
でY)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報を
賃走タリフ時の「31」に変更した後(ステップS7
7)、後述するステップS89に進み、格納メータ情報
が「32」と「72」のどちらでもない場合は(ステッ
プS75でN)、メータ情報バッファエリアの格納メー
タ情報が高速タリフ+賃走タリフ時の「81」、或は、
高速タリフ+賃走タリフから後押迎車となった時の「C
1」であるか否かを確認する(ステップS79)。メー
タ情報バッファエリアの格納メータ情報が「81」か
「C1」である場合は(ステップS79でY)、メータ
情報バッファエリアの格納メータ情報を高速タリフ+割
増タリフ時の「82」に変更した後(ステップS8
1)、後述するステップS89に進み、格納メータ情報
が「81」と「C1」のどちらでもない場合は(ステッ
プS79でN)、メータ情報バッファエリアの格納メー
タ情報が高速タリフ+割増タリフ時の「82」、或は、
高速タリフ+割増タリフから後押迎車となった時の「C
2」であるか否かを確認する(ステップS83)。
【0049】メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が「82」か「C2」である場合は(ステップS83
でY)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報を
高速タリフ+賃走タリフ時の「81」に変更した後(ス
テップS85)、後述するステップS89に進み、格納
メータ情報が「82」と「C2」のどちらでもない場合
は(ステップS85でN)、メータ情報バッファエリア
の格納メータ情報を賃走タリフ時の「31」に変更した
後(ステップS87)、ステップS91に進む。
【0050】ステップS73、ステップS77、ステッ
プS81、並びに、ステップS85においてメータ情報
バッファエリアの格納メータ情報を変更した後に進むス
テップS89では、割増タリフ自動切換禁止フラグエリ
アのフラグF1を「1」に設定し、その後、ステップS
91に進む。
【0051】ステップS60において営業信号の出力を
停止した後と、ステップS67及びステップS87にお
いてメータ情報バッファエリアの格納メータ情報を変更
した後と、ステップS89においてフラグF1を「1」
に設定した後にそれぞれ進むステップS91では、メー
タ情報バッファエリアの格納メータ情報を含むシステム
データを生成し、次に、システムデータ伝送ライン13
9を介して生成したシステムデータを外部に出力した後
(ステップS93)、ステップS3にリターンする。
【0052】また、ステップS69において操作された
のが賃走タリフボタン107でない場合(N)に進むス
テップS95では、図11のフローチャートに示すよう
に、操作されたのが迎車タリフボタン113であるか否
かを確認し、迎車タリフボタン113でない場合は(ス
テップS95でN)、後述するステップS125に進
み、迎車タリフボタン113である場合は(ステップS
95でY)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が賃走タリフ時の「31」であるか否かを確認する
(ステップS97)。メータ情報バッファエリアの格納
メータ情報が「31」である場合は(ステップS97で
Y)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報を賃
走タリフ+後押迎車時の「71」に変更した後(ステッ
プS99)、後述するステップS121に進み、格納メ
ータ情報が「31」でない場合は(ステップS97で
N)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報が割
増タリフ時の「32」であるか否かを確認する(ステッ
プS101)。
【0053】メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が「32」である場合は(ステップS101でY)、
メータ情報バッファエリアの格納メータ情報を割増タリ
フ+後押迎車時の「72」に変更した後(ステップS1
03)、後述するステップS121に進み、格納メータ
情報が「32」でない場合は(ステップS101で
N)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報が支
払タリフ時の「33」であるか否かを確認する(ステッ
プS105)。メータ情報バッファエリアの格納メータ
情報が「33」である場合は(ステップS105で
Y)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報を支
払タリフ+後押迎車時の「73」に変更した後(ステッ
プS107)、後述するステップS121に進み、格納
メータ情報が「33」でない場合は(ステップS105
でN)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報が
無線待タリフ時の「34」であるか否かを確認する(ス
テップS109)。
【0054】メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が「34」である場合は(ステップS109でY)、
メータ情報バッファエリアの格納メータ情報を無線待タ
リフ+後押迎車時の「74」に変更した後(ステップS
111)、後述するステップS121に進み、格納メー
タ情報が「34」でない場合は(ステップS109で
N)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報が高
速タリフ+賃走タリフ時の「81」であるか否かを確認
する(ステップS113)。メータ情報バッファエリア
の格納メータ情報が「81」である場合は(ステップS
113でY)、メータ情報バッファエリアの格納メータ
情報を高速タリフ+賃走タリフ+後押迎車時の「C1」
に変更した後(ステップS115)、後述するステップ
S121に進み、格納メータ情報が「81」でない場合
は(ステップS113でN)、メータ情報バッファエリ
アの格納メータ情報が高速タリフ+割増タリフ時の「8
2」であるか否かを確認する(ステップS117)。
【0055】メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が「82」である場合は(ステップS117でY)、
メータ情報バッファエリアの格納メータ情報を高速タリ
フ+割増タリフ+後押迎車時の「C2」に変更した後
(ステップS119)、後述するステップS121に進
み、格納メータ情報が「82」でない場合は(ステップ
S117でN)、ステップS3にリターンする。
【0056】ステップS99、ステップS103、ステ
ップS107、ステップS111、ステップS115、
並びに、ステップS119においてメータ情報バッファ
エリアの格納メータ情報を変更した後に進むステップS
121では、メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報を含むシステムデータを生成し、次に、システムデー
タ伝送ライン139を介して生成したシステムデータを
外部に出力した後(ステップS123)、ステップS3
にリターンする。
【0057】また、ステップS95において操作された
のが迎車タリフボタン113でない場合(N)に進むス
テップS125では、図12のフローチャートに示すよ
うに、操作されたのが支払タリフボタン111であるか
否かを確認し、支払タリフボタン111でない場合は
(ステップS125でN)、後述するステップS131
に進み、支払タリフボタン111である場合は(ステッ
プS125でY)、メータ情報バッファエリアの格納メ
ータ情報が支払タリフ時の「33」、或は、支払タリフ
+後押迎車時の「73」であるか否かを確認する(ステ
ップS127)。メータ情報バッファエリアの格納メー
タ情報が「33」か「73」である場合は(ステップS
127でY)、ステップS3にリターンし、格納メータ
情報が「31」と「73」のどちらでもない場合は(ス
テップS127でN)、メータ情報バッファエリアの格
納メータ情報を支払タリフ時の「33」に変更した後
(ステップS129)、後述するステップS149に進
む。
【0058】さらに、ステップS125において操作さ
れたのが支払タリフボタン111でない場合(N)に進
むステップS131では、操作されたのが高速タリフボ
タン109であるか否かを確認し、高速タリフボタン1
09でない場合は(ステップS131でN)、ステップ
S3にリターンし、高速タリフボタン109である場合
は(ステップS131でY)、メータ情報バッファエリ
アの格納メータ情報が賃走タリフ時の「31」、或は、
賃走タリフ+後押迎車時の「71」であるか否かを確認
する(ステップS133)。メータ情報バッファエリア
の格納メータ情報が「31」か「71」である場合は
(ステップS133でY)、メータ情報バッファエリア
の格納メータ情報を高速タリフ+賃走タリフ時の「8
1」に変更した後(ステップS135)、後述するステ
ップS149に進み、格納メータ情報が「31」と「7
1」のどちらでもない場合は(ステップS133で
N)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報が割
増タリフ時の「32」、或は、割増タリフ+後押迎車時
の「72」であるか否かを確認する(ステップS13
7)。
【0059】メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が「32」か「72」である場合は(ステップS13
7でY)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報
を高速タリフ+割増タリフ時の「82」に変更した後
(ステップS139)、後述するステップS149に進
み、格納メータ情報が「32」と「72」のどちらでも
ない場合は(ステップS137でN)、メータ情報バッ
ファエリアの格納メータ情報が高速タリフ+賃走タリフ
時の「81」、或は、高速タリフ+賃走タリフから後押
迎車となった時の「C1」であるか否かを確認する(ス
テップS141)。メータ情報バッファエリアの格納メ
ータ情報が「81」か「C1」である場合は(ステップ
S141でY)、メータ情報バッファエリアの格納メー
タ情報を賃走タリフ時の「31」に変更した後(ステッ
プS143)、後述するステップS149に進み、格納
メータ情報が「81」と「C1」のどちらでもない場合
は(ステップS141でN)、メータ情報バッファエリ
アの格納メータ情報が高速タリフ+割増タリフ時の「8
2」、或は、高速タリフ+割増タリフから後押迎車とな
った時の「C2」であるか否かを確認する(ステップS
145)。
【0060】メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報が「82」か「C2」である場合は(ステップS14
5でY)、メータ情報バッファエリアの格納メータ情報
を割増タリフ時の「32」に変更した後(ステップS1
47)、後述するステップS149に進み、格納メータ
情報が「82」と「C2」のどちらでもない場合は(ス
テップS145でN)、ステップS3にリターンする。
【0061】ステップS129、ステップS135、ス
テップS139、ステップS143、並びに、ステップ
S147においてメータ情報バッファエリアの格納メー
タ情報を変更した後に進むステップS149では、メー
タ情報バッファエリアの格納メータ情報を含むシステム
データを生成し、次に、システムデータ伝送ライン13
9を介して生成したシステムデータを外部に出力した後
(ステップS151)、ステップS3にリターンする。
【0062】以上の説明からも明らかなように本実施形
態では、請求項中のタリフ状態情報生成手段119A
が、図8のフローチャートにおけるステップS3、ステ
ップS9乃至ステップS20、及び、ステップS27
と、図9のフローチャートにおけるステップS33乃至
ステップS43、及び、ステップS47と、図10のフ
ローチャートにおけるステップS51乃至ステップS5
5、ステップS61乃至ステップS87、及び、ステッ
プS91と、図11のフローチャートにおけるステップ
S95乃至ステップS121と、図12のフローチャー
トにおけるステップS125乃至ステップS149とで
構成されている。また、本実施形態では、請求項中の営
業信号出力手段119Bが、図8中のステップS3と、
図9中のステップS31、ステップS33、ステップS
37、並びに、ステップS45と、図10中のステップ
S51、ステップS53、及び、ステップS60とで構
成され、補助システムデータ出力手段119Cが、図8
中のステップS21乃至ステップS29で構成されてい
る。
【0063】次に、収集装置3の構成について説明す
る。
【0064】図13に正面図で示すように、前記収集装
置3の前面301には、電源スイッチ303と、タクシ
ー会社の営業所等に帰庫した際に操作される入庫スイッ
チ305と、システムカードスロット307と、データ
カードスロット309と、表示部311を有している。
【0065】前記システムカードスロット307には、
タクシーの乗務員名等、乗務員に固有の情報や、後述す
るマイコン317がタクシーメータ1からのシステムデ
ータを基に時系列データを生成するためのデータ等を記
憶した、例えばICカードからなるシステム用メモリカ
ード5が挿入される。前記データカードスロット309
には、前記時系列データが記録される、例えばICカー
ドからなるデータ用メモリカード7が挿入される。前記
表示部311は、例えば液晶ディスプレイ等からなり、
前記収集装置3の動作状態を表示するものである。
【0066】前記収集装置3の内部には、システムカー
ドリーダ313、データカードライタ315、及び、全
体制御用のマイコン317が設けられており、本実施形
態の収集装置3では、システムカードスロット307に
挿入されたシステム用メモリカード5からシステムカー
ドリーダ313が読み出したデータと、タクシーメータ
1から入力されるシステムデータとを基に、マイコン3
17によって、各タリフの変遷とその時間長、並びに、
各タリフの間に変化した累計データの内容名土を含んだ
時系列データが生成され、その生成された時系列データ
が、データカードライタ315において、データカード
スロット309に挿入されたデータ用メモリカード7に
書き込み記録される。
【0067】次に、前記マイコン317のハードウェア
構成について、図14のブロック図を参照して説明す
る。前記マイコン317は、CPU317aと、RAM
317bと、ROM317cとで構成されている。
【0068】前記CPU317aには、前記表示部31
1、システムカードリーダ313、及び、データカード
ライタ315が、それぞれのドライバ311a,313
a,315aを介してそれぞれ接続されており、また、
前記システムデータ伝送ライン139と、前記営業信号
伝送ライン141及び入出力インタフェース143との
2つの経路を介して前記タクシーメータ1が接続されて
いると共に、前記入庫スイッチ305が接続されてい
る。
【0069】前記RAM317bには、図15にメモリ
エリアマップで示すように、前記システム用メモリカー
ド5から読み出した情報等を格納するデータエリア、及
び、各種処理作業に用いるワークエリアを有しており、
このワークエリアには、現メータ情報バッファエリア等
が設けられている。前記ROM317cには、CPU3
17aに各種処理動作を行わせるための制御プログラム
が格納されている。
【0070】次に、前記ROM317cに格納された制
御プログラムに従いCPU317aが行う処理を、図1
6のフローチャートを参照して説明する。
【0071】スタンバイ状態のタクシーメータ1の電源
が入り、マイコン317が起動してプログラムがスター
トすると、図16のフローチャートに示すように、CP
U317aは、RAM317bの現メータ情報バッファ
エリアをクリアする初期設定を行い(ステップS20
1)、次に、営業信号伝送ライン141及び入出力イン
タフェース143を介してタクシーメータ1からの営業
信号が入力されているか否かを確認し(ステップS20
3)、入力されていない場合は(ステップS203で
N)、入力されるまでステップS203をリピートし、
入力されている場合は(ステップS203でY)、営業
信号の入力後100ms(ミリ秒)以内に、システムデ
ータ伝送ライン139を介してタクシーメータ1からシ
ステムデータが入力されたか否かを確認する(ステップ
S205)。
【0072】システムデータが100ms以内に入力さ
れていない場合は(ステップS205でN)、システム
データ伝送ライン139を介してタクシーメータ1にシ
ステムデータの要求信号を出力した後(ステップS20
7)、ステップS205にリターンし、システムデータ
が100ms以内に入力された場合は(ステップS20
7でY)、入力されたシステムデータ中のメータ情報
(以下、入力メータ情報と略記する)が、現メータ情報
バッファエリアに格納されているメータ情報から変化し
ているか否かを確認する(ステップS209)。入力メ
ータ情報が現メータ情報バッファエリアの格納メータ情
報から変化していない場合は(ステップS209で
N)、後述するステップS219に進み、変化した場合
は(ステップS209でY)、現メータ情報バッファエ
リアの格納メータ情報が営業終了データの「3F」であ
るか否かを確認する(ステップS211)。
【0073】現メータ情報バッファエリアの格納メータ
情報が「3F」でない場合は(ステップS211で
N)、後述するステップS215に進み、格納メータ情
報が「3F」である場合は(ステップS211でY)、
入力メータ情報が空車タリフ時の「00」であるか否か
を確認する(ステップS213)。入力メータ情報が
「00」である場合は(ステップS213でY)、後述
するステップS217に進み、入力メータ情報が「0
0」でない場合は(ステップS213でN)、入力メー
タ情報のタリフの継続時間の計測を開始した後(ステッ
プS215)、ステップS217に進む。
【0074】ステップS213において入力メータ情報
が「00」である場合(Y)と、ステップS215にお
いて入力メータ情報のタリフの継続時間の計測を開始し
た後に進むステップS217では、現メータ情報バッフ
ァエリアに格納されているメータ情報を前記入力メータ
情報に更新し、その後、ステップS219に進む。
【0075】ステップS209において、ステップS2
05でタクシーメータ1から入力されたシステムデータ
中の前記入力メータ情報が現メータ情報バッファエリア
の格納メータ情報から変化していない場合(N)と、ス
テップS217において現メータ情報バッファエリアの
格納メータ情報を入力メータ情報に更新した後に進むス
テップS219では、営業信号伝送ライン141及び入
出力インタフェース143を介してタクシーメータ1か
らの営業信号が入力されているか否かを確認する。タク
シーメータ1からの営業信号が入力されていない場合は
(ステップS219でN)、後述するステップS223
に進み、入力されている場合は(ステップS219で
Y)、システムデータ伝送ライン139を介してタクシ
ーメータ1からシステムデータが入力されたか否かを確
認し(ステップS221)、入力されていない場合は
(ステップS221でN)、ステップS219にリター
ンし、入力された場合は(ステップS221でY)、後
述するステップS227に進む。
【0076】また、ステップS219においてタクシー
メータ1からの営業信号が入力されていない場合(N)
に進むステップS223では、営業信号が入力されなく
なってから100ms(ミリ秒)以内に、システムデー
タ伝送ライン139を介してタクシーメータ1からシス
テムデータが入力されたか否かを確認する。システムデ
ータが100ms以内に入力されていない場合は(ステ
ップS223でN)、システムデータ伝送ライン139
を介してタクシーメータ1にシステムデータの要求信号
を出力した後(ステップS225)、ステップS223
にリターンし、システムデータが100ms以内に入力
された場合は(ステップS223でY)、ステップS2
27に進む。
【0077】ステップS221においてタクシーメータ
1からシステムデータが入力された場合(Y)と、ステ
ップS223においてタクシーメータ1からの営業信号
が入力されなくなってから100ms以内にタクシーメ
ータ1からシステムデータが入力された場合(Y)に進
むステップS227では、入力メータ情報が営業終了デ
ータの「3F」であるか否かを確認する。入力メータ情
報が「3F」でない場合は(ステップS227でN)、
ステップS209にリターンし、入力メータ情報が「3
F」である場合は(ステップS227でY)、これまで
現メータ情報バッファエリアに格納してきたメータ情報
と、それに関連して計測したタリフの継続時間とを含む
時系列データを生成し(ステップS229)、生成した
時系列データをデータカードライタ315により、デー
タカードスロット309に挿入されたデータ用メモリカ
ード7に書き込み記録させた後(ステップS231)、
ステップS203にリターンする。
【0078】以上の説明からも明らかなように本実施形
態では、請求項中の時系列データ生成手段317Aが図
16のフローチャートにおけるステップS229で構成
され、営業信号状態判別手段317Bが図16中のステ
ップS203及びステップS219で構成され、システ
ムデータ入力判別手段317Cが図16中のステップS
205及びステップS223で構成され、システムデー
タ要求手段317Dが図16中のステップS207及び
ステップS225で構成されている。
【0079】次に、上述のように構成された本実施形態
のタクシーメータシステムの動作(作用)について説明
する。
【0080】まず、タクシーメータ1においては、空車
タリフ時に迎車タリフボタン113を操作すると迎車タ
リフに移行して、営業信号伝送ライン141及び入出力
インタフェース143を介して営業信号が収集装置3に
出力されると共に、その後所定の時間(例えば、本実施
形態では100ms)内に、メータ情報「40」を含む
システムデータがシステムデータ伝送ライン139を介
して収集装置3に出力される。また、空車タリフ時に実
車タリフボタン107を操作すると、その操作時点が通
常料金の時間帯であれば賃走タリフに移行して、営業信
号が収集装置3に出力されると共に、その後、メータ情
報「31」を含むシステムデータが収集装置3に出力さ
れ、実車タリフボタン107の操作時点が割増料金の時
間帯であれば割増タリフに移行して、営業信号が収集装
置3に出力されると共に、その後所定の時間(例えば、
本実施形態では100ms)内に、メータ情報「32」
を含むシステムデータが収集装置3に出力される。
【0081】さらに、迎車タリフ時に無線待タリフボタ
ン115を操作すると無線待タリフに移行して、メータ
情報「34」を含むシステムデータが収集装置3に出力
され、迎車タリフ時や無線待タリフ時に実車タリフボタ
ン107を操作すると、その操作時点が通常料金の時間
帯であれば賃走タリフに移行して、メータ情報「31」
を含むシステムデータが収集装置3に出力され、実車タ
リフボタン107の操作時点が割増料金の時間帯であれ
ば割増タリフに移行して、メータ情報「32」を含むシ
ステムデータが収集装置3に出力される。また、迎車タ
リフ時や無線待タリフ時に空車タリフボタン105を操
作すると空車タリフに移行して、収集装置3への営業信
号の出力が停止されると共に、その後所定の時間(例え
ば、本実施形態では100ms)内に、メータ情報「3
F」を含むシステムデータが収集装置3に出力される。
【0082】さらに、賃走タリフ時に高速タリフボタン
109を操作すると高速タリフ+賃走タリフに移行し
て、メータ情報「81」を含むシステムデータが収集装
置3に出力され、割増タリフ時に高速タリフボタン10
9を操作すると高速タリフ+割増タリフに移行して、メ
ータ情報「82」を含むシステムデータが収集装置3に
出力される。また、高速タリフ+賃走タリフ時に高速タ
リフボタン109を操作すると賃走タリフに移行して、
メータ情報「31」を含むシステムデータが収集装置3
に出力され、高速タリフ+割増タリフ時に高速タリフボ
タン109を操作すると割増タリフに移行して、メータ
情報「32」を含むシステムデータが収集装置3に出力
される。
【0083】さらに、賃走タリフ時に実車タリフボタン
107を操作すると割増タリフに移行して、メータ情報
「32」を含むシステムデータが収集装置3に出力さ
れ、割増タリフ時に実車タリフボタン107を操作する
と賃走タリフに移行して、メータ情報「31」を含むシ
ステムデータが収集装置3に出力される。また、高速タ
リフ+賃走タリフ時に実車タリフボタン107を操作す
ると高速タリフ+割増タリフに移行して、メータ情報
「82」を含むシステムデータが収集装置3に出力さ
れ、高速タリフ+割増タリフ時に実車タリフボタン10
7を操作すると高速タリフ+賃走タリフに移行して、メ
ータ情報「81」を含むシステムデータが収集装置3に
出力される。
【0084】さらに、迎車タリフ、無線待タリフ、賃走
タリフ、割増タリフ、高速タリフ+賃走タリフ、並び
に、高速タリフ+割増タリフ時に支払タリフボタン11
1を操作すると支払タリフに移行して、メータ情報「3
3」を含むシステムデータが収集装置3に出力される。
【0085】また、無線待タリフ時に迎車タリフボタン
113を操作すると、タリフは無線待タリフのままであ
るが、後押迎車の状態となり、メータ情報「74」を含
むシステムデータが収集装置3に出力される。さらに、
賃走タリフや割増タリフ時に迎車タリフボタン113を
操作すると、タリフは賃走タリフや割増タリフのままで
あるが、後押迎車の状態となり、メータ情報「71」や
「72」を含むシステムデータが収集装置3に出力され
る。
【0086】また、高速タリフ+賃走タリフや高速タリ
フ+割増タリフ時に迎車タリフボタン113を操作する
と、タリフは高速タリフ+賃走タリフや高速タリフ+割
増タリフのままであるが、後押迎車の状態となり、メー
タ情報「C1」や「C2」を含むシステムデータが収集
装置3に出力される。さらに、支払タリフ時に迎車タリ
フボタン113を操作すると、タリフは支払タリフのま
まであるが、後押迎車の状態となり、メータ情報「7
3」を含むシステムデータが収集装置3に出力される。
【0087】さらに、支払タリフ時に無線待タリフボタ
ン115を操作すると無線待タリフに移行して、メータ
情報「34」を含むシステムデータが収集装置3に出力
され、支払タリフ時に実車タリフボタン107を操作す
ると、その操作時点が通常料金の時間帯であれば賃走タ
リフに移行して、メータ情報「31」を含むシステムデ
ータが収集装置3に出力され、実車タリフボタン107
の操作時点が割増料金の時間帯であれば割増タリフに移
行して、メータ情報「32」を含むシステムデータが収
集装置3に出力される。
【0088】また、賃走タリフや高速タリフ+賃走タリ
フ時、及び、それらの後押迎車の状態で、時計装置12
3の現在時刻が通常料金の時間帯から割増料金の時間帯
に移行すると、各タリフボタン105〜115の操作に
関係なくタリフが移行し、賃走タリフと賃走タリフ+後
押迎車時には割増タリフに移行して、メータ情報「3
2」を含むシステムデータが収集装置3に出力され、高
速タリフ+賃走タリフ時と、高速タリフ+賃走タリフの
後押迎車時には高速タリフ+割増タリフに移行して、メ
ータ情報「82」を含むシステムデータが収集装置3に
出力される。
【0089】さらに、割増タリフや高速タリフ+割増タ
リフ時、及び、それらの後押迎車の状態で、時計装置1
23の現在時刻が割増料金の時間帯から通常料金の時間
帯に移行すると、各タリフボタン105〜115の操作
に関係なくタリフが移行し、詳しくは、割増タリフと割
増タリフ+後押迎車時には賃走タリフに移行して、メー
タ情報「31」を含むシステムデータが収集装置3に出
力され、高速タリフ+割増タリフ時と、高速タリフ+割
増タリフの後押迎車時には高速タリフ+賃走タリフに移
行して、メータ情報「81」を含むシステムデータが収
集装置3に出力される。
【0090】尚、賃走タリフ時に実車タリフボタン10
7を操作して割増タリフに移行した場合、割増タリフ時
に実車タリフボタン107を操作して賃走タリフに移行
した場合、高速タリフ+賃走タリフ時に実車タリフボタ
ン107を操作して高速タリフ+割増タリフに移行した
場合、並びに、高速タリフ+割増タリフ時に実車タリフ
ボタン107を操作して高速タリフ+賃走タリフに移行
した場合には、時計装置123の現在時刻が通常料金の
時間帯から割増料金の時間帯に、或は、割増料金の時間
帯から通常料金の時間帯に移行するのに伴う、各タリフ
ボタン105〜115の操作に関係ないタリフの移行動
作は、その後に空車タリフとなるまでの間は行われな
い。
【0091】また、支払タリフ時に空車タリフボタン1
05を操作すると空車タリフに移行して、収集装置3へ
の営業信号の出力が停止されると共に、その後所定の時
間(例えば、本実施形態では100ms)内に、メータ
情報「3F」を含むシステムデータが収集装置3に出力
される。
【0092】さらに、各タリフボタン105〜115の
操作や時計装置123の現在時刻の変化に伴うシステム
データの出力の他に、収集装置3から後述する動作で出
力される要求信号が入力されると、その時点でRAM1
19bに格納されている、現在のタクシーメータ1のタ
リフに応じたメータ情報を含むシステムデータが収集装
置3に出力される。但し、タクシーメータ1が空車タリ
フであり、しかも、要求信号が入力された時点でRAM
119bに格納されているメータ情報が営業終了データ
の「3F」である場合は、RAM119bの格納メータ
情報を空車タリフの「00」に変更した上で、この「0
0」のメータ情報を含むシステムデータが収集装置3に
出力される。
【0093】一方、収集装置3においては、タクシーメ
ータ1のタリフが、実車タリフボタン107や迎車タリ
フボタン113の操作に伴い、空車タリフから、賃走タ
リフや割増タリフ、或は、迎車タリフといった空車タリ
フ以外のタリフに移行して、営業信号伝送ライン141
及び入出力インタフェース143を介してタクシーメー
タ1から営業信号が入力されると、それから100ms
が経過するまでの間、システムデータの待ち受け状態と
なる。そして、その待ち受け状態の間にタクシーメータ
1からシステムデータが入力されると、そのシステムデ
ータ中のメータ情報に対応する、上述の賃走タリフや割
増タリフ、或は、迎車タリフの経過時間の計測が開始さ
れ、また、入力されたシステムデータ中のメータ情報
が、前回のメータ情報としてRAM317bに格納され
る。
【0094】また、タクシーメータ1のタリフが、空車
タリフボタン105以外の各タリフボタン107〜11
5の操作に伴い、迎車タリフから無線待タリフや賃走タ
リフに移行したり、賃走タリフから高速タリフ+賃走タ
リフに移行したり、割増タリフから支払タリフに移行し
たり、或は、賃走タリフのまま後押迎車状態になるとい
った、空車タリフ以外のタリフどうしの間で移行して、
タクシーメータ1から営業信号が出力されているままの
状態で、システムデータ伝送ライン139を介してタク
シーメータ1からシステムデータが入力されると、それ
まで行われていたタリフの経過時間の計測が終了して、
その計測値が、今回入力されたシステムデータの内容と
共にRAM317bに格納される。そして、今回入力さ
れたシステムデータ中のメータ情報に対応する、移行後
の空車タリフ以外のタリフの経過時間の計測が開始され
ると共に、RAM317bに格納されている前回のメー
タ情報が、今回入力されたシステムデータ中のメータ情
報に更新される。
【0095】さらに、タクシーメータ1のタリフが、時
計装置123の現在時刻の変化に伴い、各タリフボタン
105〜115の操作に関係なく、賃走タリフから割増
タリフに、或は、その反対に移行したり、高速タリフ+
賃走タリフから高速タリフ+割増タリフに、或は、その
反対に移行して、タクシーメータ1からシステムデータ
伝送ライン139を介してシステムデータが入力された
場合にも、同様に、それまで行われていたタリフの経過
時間の計測が終了して、その計測値が、今回入力された
システムデータの内容と共にRAM317bに格納され
る。そして、今回入力されたシステムデータ中のメータ
情報に対応する、移行後の空車タリフ以外のタリフの経
過時間の計測が開始されると共に、RAM317bに格
納されている前回のメータ情報が、今回入力されたシス
テムデータ中のメータ情報に更新される。
【0096】また、タクシーメータ1のタリフが、空車
タリフボタン105の操作に伴い、支払タリフや迎車タ
リフ、無線待タリフ等、空車タリフ以外のタリフから空
車タリフに移行して、タクシーメータ1からの営業信号
の入力が停止されると、それから100msが経過する
までの間、システムデータの待ち受け状態となる。そし
て、その待ち受け状態の間にタクシーメータ1からシス
テムデータが入力されると、今回入力されたシステムデ
ータ中のメータ情報が営業終了データの「3F」である
ことを確認した上で、それまで行われていたタリフの経
過時間の計測が終了して、その計測値が、今回入力され
たシステムデータの内容と共にRAM317bに格納さ
れ、空車タリフの経過時間の計測が開始されると共に、
RAM317bに格納されている前回のメータ情報が、
今回入力されたシステムデータ中のメータ情報「3F」
に更新される。
【0097】さらに、この場合には、RAM317bに
格納されているタリフの経過時間や、その経過時間を計
測したタリフに関連するシステムデータの内容を、タリ
フ毎、即ち、メータ情報毎にまとめた時系列データが生
成されて、データカードライタ315によりデータカー
ド7に書き込み記録される。尚、同じメータ情報に関す
る経過時間やシステムデータの内容がRAM317bに
複数格納されている場合には、それらをまとめずに個別
の時系列データが生成される。
【0098】また、タクシーメータ1のタリフが空車タ
リフ以外のタリフであり、営業信号がタクシーメータ1
から入力されている時に、エンジンの始動等に伴うバッ
テリの電圧降下により営業信号の電圧が下がり、見かけ
上営業信号の入力が停止したのと同じ状態になると、タ
クシーメータ1が空車タリフに移行して実際に営業信号
の入力が停止した場合と同じように、システムデータ伝
送ライン139を介してタクシーメータ1から入力され
るシステムデータの待ち受け状態となる。ところがこの
場合には、実際のタリフの移行がないことからシステム
データがタクシーメータ1から出力されず、従って、バ
ッテリの電圧降下に伴う営業信号の見かけ上の出力停止
から100msが経過して待ち受け状態が終わり、これ
に伴って、システムデータ伝送ライン139を介してタ
クシーメータ1に、システムデータの出力を要求する要
求信号が出力され、それから100msが経過するまで
の間、再び、タクシーメータ1からのシステムデータの
再待ち受け状態となる。
【0099】この要求信号に呼応して再待ち受け状態の
間にタクシーメータ1からシステムデータが入力される
と、このシステムデータ中のメータ情報は、空車タリフ
以外のタリフに対応するものであり、営業終了データの
「3F」とは一致しないので、RAM317bに格納さ
れている前回のメータ情報が、今回入力されたシステム
データ中のメータ情報と同じであるか否かが確認され
る。そして、営業信号の見かけ上の出力停止の前とタク
シーメータ1のタリフが変化しておらず、前回と今回の
メータ情報が変わらなければ、それまで行われているタ
リフの経過時間の計測が継続され、RAM317bに格
納されている前回のメータ情報も更新されない。
【0100】尚、その後は、バッテリが電圧降下状態か
ら復帰して営業信号の電圧が回復し、見かけ上停止して
いた営業信号の出力が、これもまた見かけ上再開された
状態になるまでの、営業信号の出力が見かけ上停止した
状態になっている間、上述したシステムデータの100
msの待ち受け状態から、システムデータの要求信号出
力、及び、要求信号出力後の再待ち受け状態を経て、要
求信号に呼応したタクシーメータ1からの入力システム
データのメータ情報の変化の確認までの一連の動作が繰
り返して行われる。
【0101】また、タクシーメータ1の空車タリフ時に
何らかの理由で営業信号の電圧が上昇し、停止している
営業信号が見かけ上出力された状態になると、上述と同
様の動作により、100msの待ち受け状態が過ぎた収
集装置3から要求信号がタクシーメータ1に出力され、
それに呼応してタクシーメータ1からシステムデータが
入力されると、その入力されるシステムデータ中のメー
タ情報は、タクシーメータ1が空車タリフ以外のタリフ
から空車タリフに移行するのに伴うシステムデータの出
力の際に、メータ情報が一度、営業終了データの「3
F」とされているので、今度は、空車タリフの「00」
に変わる。そのため、前回と今回のメータ情報が異な
り、よって、RAM317bに格納されている前回のメ
ータ情報の「00」への更新が行われる。
【0102】しかし、メータ情報が営業終了データの
「3F」から空車タリフの「00」に変わっても、タク
シーメータ1のタリフ自体は空車タリフのまま変わらな
いことから、それまで行われていたタリフの経過時間の
計測は終了されず、空車タリフ以外のタリフに対応する
メータ情報を含むシステムデータがタクシーメータ1か
ら次に入力されるまで、現在のタリフの経過時間の計測
が継続される。
【0103】このように本実施形態のタクシーメータシ
ステムによれば、タクシーメータ1が、各タリフボタン
105〜115の操作や時計装置123の現在時刻の変
化に応じてタリフが変化する毎に、運賃や指数の累計デ
ータを含むシステムデータを出力するに当たり、タクシ
ーメータ1の変化後のタリフを示すメータ情報をシステ
ムデータに含めて出力させ、これを受け取った収集装置
3において、システムデータ中のメータ情報の変化を基
に、運賃や指数の累計データを各タリフ毎に時系列順で
まとめた時系列データを生成する構成とした。
【0104】このため、タクシーメータ1のタリフが短
い時間の間に変わったとしても、営業信号や従来のタリ
フ信号に頼らずに、システムデータ中のメータ情報の内
容の変化によりタクシーメータ1のタリフの変化を確実
に報知し、正確な時系列データを生成することができ
る。しかも、従来のタリフ信号に頼らずに時系列データ
を生成することができることから、従来のタリフ信号伝
送用のタリフの種類と同じ数のタリフデータラインを用
いる必要がなく、従って、タクシーメータ1と収集装置
3の間に配線するデータラインの数を減らし、配線の手
間とコストを低減することができる。
【0105】尚、本実施形態では、収集装置3がタクシ
ーメータ1からのシステムデータを基に生成した時系列
データをデータカード7に書き込み記録するための構成
を備えている場合について説明したが、本発明は、生成
した時系列データの記録のための構成を持たず、外部の
記録手段に依存する構成の収集装置にも適用可能であ
る。
【0106】また、本実施形態のタクシーメータ1で採
用した、空車タリフとそれ以外のタリフとの間のタリフ
の移行に応じて営業信号を出力、或は、営業信号の出力
を停止させるための構成、及び、収集装置3からの要求
信号に呼応して、タリフの変化がない際にシステムデー
タを出力させるための構成と、本実施形態の収集装置3
で採用した、タクシーメータ1からの営業信号の入力の
有無の変化に伴いシステムデータが入力されない際に出
力要求信号をタクシーメータ1に出力するための構成、
及び、要求に応じてタクシーメータ1から入力されたシ
ステムデータ中のメータ情報と営業信号の有無とを比較
して、営業信号の真偽を認識するための構成は、いずれ
も省略してもよい。
【0107】しかし、上述した各構成を設けることで、
営業信号の出力状態から停止状態への変化であるのか、
或は、バッテリ電圧の変動に伴う偽の変化であるのかを
収集装置3で認識し、誤った時系列データの生成やそれ
に伴う記録等が行われるのを防止することができる。
【0108】さらに、本実施形態では、タクシーメータ
1の営業信号が、空車タリフ時には出力されず、空車タ
リフ以外のタリフ時に出力される場合について説明した
が、空車タリフ時とそれ以外のタリフ時とで内容が異な
るのであれば、営業信号の具体的な内容については任意
である。
【0109】また、本実施形態では、タクシーメータ1
が空車タリフ以外のタリフから空車タリフに移行するの
に伴って出力されるシステムデータ中のメータ情報が、
それ以後に収集装置3からの要求に応じて出力されるシ
ステムデータ中のメータ情報である「00」とは異な
る、営業終了データ「3F」である構成について説明し
たが、このようにメータ情報の内容を、同じ空車タリフ
であっても状況に応じて変えるための構成は省略しても
よい。しかし、この構成を設ければ、営業信号の出力が
停止した際に、その出力停止がタクシーメータ1の空車
タリフへの実際の移行によるものか否かの判別を容易に
行わせることができる等の点で有利である。
【0110】また、本実施形態のタクシーメータ1にお
いてメータ情報に用いた「00」や「31」等のデータ
内容は、他の内容に変えてもよく、また、その種類は、
タクシーメータ1で設定可能なタリフの数や、あるタリ
フから他のタリフへの移行可能なパターンの内容等に応
じて任意に変更可能であることは言うまでもない。さら
に、本実施形態では、タクシーメータ1が、タリフの移
行の度に、移行した後のタリフに関するメータ情報を含
むシステムデータを生成して出力する構成としたが、移
行する前のタリフに関するタリフ情報や、移行前後の両
タリフに関するメータ情報を含むシステムデータを生成
して出力する構成としてもよいのは勿論のことであり、
また、メータ情報と一緒に出力するシステムデータの他
の内容は、本実施形態で示した内容に限定されず任意で
あることは言うまでもない。
【0111】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1に記載し
た本発明のタクシーメータによれば、タリフボタンの操
作や現在時刻の変化に伴ってタクシー車両のタリフを、
空車時の空車タリフと営業時の複数種の営業タリフとの
うち、現在のタリフから、該現在のタリフとは異なり前
記タリフボタンの操作内容に対応する他のタリフに切り
換え、前記営業時における前記タクシー車両の走行等に
応じて金額が変動する運賃と、前記空車時及び営業時に
おける前記タクシー車両の走行等に応じて内容が変化す
る前記タクシー車両の各種状態を累計指数化した累計指
数データとが含まれたシステムデータを、前記タクシー
車両のタリフが切り換わる毎に外部に出力するタクシー
メータにおいて、前記タリフボタンの操作や現在時刻の
変化に応じて前記タクシーメータのタリフが切り換わる
毎に、切り換わる前のタリフ及び切り換わった後のタリ
フのうち少なくとも一方を示すタリフ状態情報を生成す
るタリフ状態情報生成手段を設け、前記タリフ状態情報
手段が生成した前記タリフ状態情報を加入した前記シス
テムデータを、前記タリフボタンの操作や現在時刻の変
化に応じて前記タクシーメータのタリフが切り換わる毎
に、外部に出力する構成とした。
【0112】このため、タリフボタンの操作や現在時刻
の変化に応じてタクシーメータのタリフが切り換わる
と、タリフ状態情報手段により、変化前か後のタリフを
示すタリフ状態情報が生成され、そのタリフ状態情報を
加入したシステムデータが外部に出力され、これによ
り、システムデータの受け取り側において、例えタクシ
ーメータのタリフが短い時間の間に変わったとしても、
営業信号やタリフ信号に頼らずに、タリフ状態情報の内
容の変化によりタクシーメータのタリフの変化を確実に
報知し、正確な時系列の運行情報を収集させることがで
きる。
【0113】しかも、タリフ信号に頼らずに運行情報を
収集させることができることから、タリフ信号伝送用の
タリフの種類と同じ数のタリフデータラインを用いる必
要がなく、従って、システムデータの受け取り側との間
に配線するデータラインの数を減らし、配線の手間とコ
ストを低減することができる。
【0114】また、請求項2に記載した本発明のタクシ
ーメータによれば、前記タクシーメータが、前記タクシ
ー車両のタリフが前記空車タリフと前記営業タリフとの
うち一方から他方に切り換わる毎に、内容が変化する営
業信号を外部に出力する営業信号出力手段をさらに備え
ており、該営業信号出力手段が出力する前記営業信号の
内容の変化に追従して前記システムデータが外部に出力
されない際に、外部からの要求信号に応じて前記タリフ
状態情報を加入した前記システムデータを外部に出力さ
せる補助システムデータ出力手段をさらに設ける構成と
した。
【0115】このため、システムデータの受け取り側
が、営業信号出力手段が出力する営業信号を参照して時
系列の運行情報を収集する場合、タクシーメータのタリ
フの変化がない時に、エンジンの始動時等におけるバッ
テリの電圧降下により営業信号の信号レベルが変動して
偽の営業信号が発生すると、システムデータの受け取り
側から要求があれば、補助システムデータ出力手段がタ
リフ状態情報を加入したシステムデータを外部に出力す
ることとなり、これにより、そのシステムデータ中のタ
リフ状態情報の内容と営業信号の内容との比較によっ
て、システムデータの受け取り側に、営業信号が正しい
ものか否かを確認させ、誤った運行情報を収集するのを
防止させることができる。
【0116】さらに、請求項3に記載した本発明のタク
シー運行情報収集装置によれば、請求項1又は2記載の
前記タクシーメータからの前記システムデータ中の前記
タリフ状態情報を基に、時系列順の前記タクシー車両の
タリフの変化と、各タリフ毎の前記累計指数データの変
化とを示す時系列データを生成する時系列データ生成手
段を備える構成とした。
【0117】このため、請求項1又は2記載のタクシー
メータからのシステムデータ中のタリフ状態情報を基
に、エンジンの始動時等におけるバッテリの電圧降下の
影響で信号レベルが変動して偽の信号が発生するおそれ
のある営業信号や、タクシーメータのタリフが短い時間
の間に変わった場合に取り込み損なうおそれのあるタリ
フ信号に頼らずに、タクシーメータのタリフの変化を確
実に把握し、正確な時系列の運行情報を収集することが
できる。
【0118】また、請求項4に記載した本発明のタクシ
ー運行情報収集装置は、請求項2記載の前記タクシーメ
ータからの前記システムデータ中の前記タリフ状態情報
を基に、時系列順の前記タクシー車両のタリフの変化
と、各タリフ毎の前記累計指数データの変化とを示す時
系列データを生成する時系列データ生成手段と、前記タ
クシーメータからの前記営業信号の内容が変化したか否
かを判別する営業信号状態判別手段と、前記営業信号の
内容が変化したと前記営業信号状態判別手段が判別した
後、所定時間が経過するまでの間に、前記タクシーメー
タから前記システムデータが入力されたか否かを判別す
るシステムデータ入力判別手段と、前記システムデータ
が入力されていないと前記システムデータ入力判別手段
が判別した際に、前記タクシーメータに前記システムデ
ータの要求信号を出力するシステムデータ要求手段とを
備える構成とした。
【0119】このため、請求項2記載のタクシーメータ
が出力する営業信号の変化を参照しつつ、タクシーメー
タからのシステムデータ中のタリフ状態情報を基に時系
列データ生成手段が時系列データを生成する場合、タク
シーメータのタリフの変化がない時に、エンジンの始動
時等におけるバッテリの電圧降下により営業信号の信号
レベルが変動して偽の営業信号が発生すると、営業信号
状態判別手段が営業信号の内容の変化を検出した後に所
定時間が経過して、この状態の発生をシステムデータ入
力判別手段が判別して、システムデータ要求手段がタク
シーメータにシステムデータの要求信号を出力し、これ
により、この要求信号に応じてタクシーメータが出力す
るシステムデータ中のタリフ状態情報の内容と営業信号
の内容とを比較することにより、内容が変化した営業信
号が正しいものか否かを確認し、誤った運行情報を収集
するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明のタクシーメータの基本構
成図、図1(b)は本発明のタクシー運行情報収集装置
の基本構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るタクシーメータシス
テムの概略構成を示す説明図である。
【図3】図2のタクシーメータの正面図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータのハードウェア構
成を示すブロック図である。
【図5】図4のマイクロコンピュータのRAMのメモリ
エリアマップである。
【図6】図4のマイクロコンピュータが出力するシステ
ムデータの項目を示す説明図である。
【図7】図5のメータ情報のデータフォーマットであ
る。
【図8】図3のマイクロコンピュータのROMに格納さ
れた制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すメイ
ンルーチンのフローチャートである。
【図9】図3のマイクロコンピュータのROMに格納さ
れた制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すメイ
ンルーチンのフローチャートである。
【図10】図3のマイクロコンピュータのROMに格納
された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すメ
インルーチンのフローチャートである。
【図11】図3のマイクロコンピュータのROMに格納
された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すメ
インルーチンのフローチャートである。
【図12】図3のマイクロコンピュータのROMに格納
された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すメ
インルーチンのフローチャートである。
【図13】図2の時系列データ収集装置の正面図であ
る。
【図14】図13のマイクロコンピュータのハードウェ
ア構成を示すブロック図である。
【図15】図14のマイクロコンピュータのRAMのメ
モリエリアマップである。
【図16】図13のマイクロコンピュータのROMに格
納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示す
メインルーチンのフローチャートである。
【図17】従来のタクシーメータと運行情報収集装置と
の接続形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 タクシーメータ 119,317 マイクロコンピュータ 119a,317a CPU 119b,317b RAM 119c,317c ROM 119A タリフ状態情報生成手段 119B 営業信号出力手段 119C 補助システムデータ出力手段 317A 時系列データ生成手段 317B 営業信号状態判別手段 317C システムデータ入力判別手段 317D システムデータ要求手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タリフボタンの操作や現在時刻の変化に
    伴ってタクシー車両のタリフを、空車時の空車タリフと
    営業時の複数種の営業タリフとのうち、現在のタリフか
    ら、該現在のタリフとは異なり前記タリフボタンの操作
    内容に対応する他のタリフに切り換え、前記営業時にお
    ける前記タクシー車両の走行等に応じて金額が変動する
    運賃と、前記空車時及び営業時における前記タクシー車
    両の走行等に応じて内容が変化する前記タクシー車両の
    各種状態を累計指数化した累計指数データとが含まれた
    システムデータを、前記タクシー車両のタリフが切り換
    わる毎に外部に出力するタクシーメータにおいて、 前記タリフボタンの操作や現在時刻の変化に応じて前記
    タクシーメータのタリフが切り換わる毎に、切り換わる
    前のタリフ及び切り換わった後のタリフのうち少なくと
    も一方を示すタリフ状態情報を生成するタリフ状態情報
    生成手段を設け、 前記タリフ状態情報手段が生成した前記タリフ状態情報
    を加入した前記システムデータを、前記タリフボタンの
    操作や現在時刻の変化に応じて前記タクシーメータのタ
    リフが切り換わる毎に、外部に出力するようにした、 ことを特徴とするタクシーメータ。
  2. 【請求項2】 前記タクシーメータは、前記タクシー車
    両のタリフが前記空車タリフと前記営業タリフとのうち
    一方から他方に切り換わる毎に、内容が変化する営業信
    号を外部に出力する営業信号出力手段をさらに備えてお
    り、該営業信号出力手段が出力する前記営業信号の内容
    の変化に追従して前記システムデータが外部に出力され
    ない際に、外部からの要求信号に応じて前記タリフ状態
    情報を加入した前記システムデータを外部に出力させる
    補助システムデータ出力手段をさらに設けた請求項1記
    載のタクシーメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の前記タクシーメー
    タからの前記システムデータ中の前記タリフ状態情報を
    基に、時系列順の前記タクシー車両のタリフの変化と、
    各タリフ毎の前記累計指数データの変化とを示す時系列
    データを生成する時系列データ生成手段を備える、 ことを特徴とするタクシー運行情報収集装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の前記タクシーメータから
    の前記システムデータ中の前記タリフ状態情報を基に、
    時系列順の前記タクシー車両のタリフの変化と、各タリ
    フ毎の前記累計指数データの変化とを示す時系列データ
    を生成する時系列データ生成手段と、 前記タクシーメータからの前記営業信号の内容が変化し
    たか否かを判別する営業信号状態判別手段と、 前記営業信号の内容が変化したと前記営業信号状態判別
    手段が判別した後、所定時間が経過するまでの間に、前
    記タクシーメータから前記システムデータが入力された
    か否かを判別するシステムデータ入力判別手段と、 前記システムデータが入力されていないと前記システム
    データ入力判別手段が判別した際に、前記タクシーメー
    タに前記システムデータの要求信号を出力するシステム
    データ要求手段と、 を備えることを特徴とするタクシー運行情報収集装置。
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