JP3092784B2 - 車両の乗車料金算出用メータ - Google Patents

車両の乗車料金算出用メータ

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JP3092784B2
JP3092784B2 JP07166488A JP16648895A JP3092784B2 JP 3092784 B2 JP3092784 B2 JP 3092784B2 JP 07166488 A JP07166488 A JP 07166488A JP 16648895 A JP16648895 A JP 16648895A JP 3092784 B2 JP3092784 B2 JP 3092784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タクシー業者や運転代
行業者が車両に搭載する料金算出用のメータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、タクシーメータにおいては、走
行センサからの走行パルスを乗車料金算出用の料金制デ
ータにより処理して乗車料金を算出、表示している。こ
の料金制データは、一般に、タクシーメータ内に収容さ
れたE2 PROM(Electrically Erasable Programmab
le Read-Only Memory )に格納されており、このE2
ROMは、料金制が改正される毎に、改正後の料金制デ
ータを格納した新しいE2 PROMに交換することにな
る。実際には、改正後の料金制データが格納してあるE
2 PROMを内蔵したタクシーメータを改正前に用意し
ておき、改正日の前後で新しいタクシーメータに交換す
る作業を行う。
【0003】但し、全てのタクシーメータを一斉に交換
することはできないので、実際には、なるべく料金制の
改正日に近い時点から、全体を何度かに分けて少しずつ
順次タクシーメータを交換し始めているのが通常であ
る。このため従来は、料金制の改正後でもE2 PROM
を交換する前の旧料金制に対応したタクシーメータを搭
載したまま営業する場合があり、その場合には、タクシ
ーメータに表示される旧料金を換算表によって改正後の
料金制による新料金に換算して、乗客から料金徴収を行
っていた。ところが、換算表を用いて料金徴収を行う
と、換算表の使い忘れや見間違いにより誤った金額で料
金徴収を行ってしまう可能性があり、乗客との間で無用
のトラブルを起こす要因となっていた。
【0004】以上に述べた問題点をなくすには、料金制
の改正前後で異なる乗車料金の算出方式を、タクシーメ
ータやそれに搭載しているE2 PROMを交換せず自動
的に切り換えるようにすればよく、そのような自動切り
換えを行う従来の技術として、料率が異なる賃走タリフ
と深夜早朝割増タリフを時間帯によって自動的に切り換
えることが可能な、例えば特開昭47−3493号公報
や、特開平5−324962号公報に開示されたタクシ
ーメータがある。
【0005】具体的には、特開昭47−3493号公報
のタクシーメータでは、夜間や週末の料率を切り換える
時点で、営業所等に配置した中央制御部の時間回路のリ
レー動作により切換信号を無線で送出し、各タクシーメ
ータでこの切換信号を受信して内部の切換接点の接続状
態を変化させ、この接続状態の変化により、通常の時間
帯や曜日に適用する料率と、例えば、深夜の時間帯や週
末の曜日に適用する料率を切り換えるように構成してい
る。一方、特開平5−324962号公報では、営業走
行中の時間の経過に伴い、今まで適用していた料率とは
異なる料率を適用する時間帯に入った場合に、タリフボ
タンを操作しなくても、時計手段の現在時刻を基に、乗
車料金の算出に適用する料率をその時間に応じた料率に
自動的に切り換えるように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
両タクシーメータはいずれも、時間帯や曜日等によって
異なる複数の料率に対応することを目的としたもので、
時間帯や曜日等によって適用する料率を変える場合に
は、例えば現行の深夜早朝割増料金制のように、通常時
の料金を所定の率で割増、或は、割引するのが通常であ
る。そして、通常時の料金を割増、或は、割引する場合
には、通常時の料率で乗車料金を一旦算出しておき、こ
の乗車料金を割増、或は、割引演算して割増、割引乗車
料金を算出するか、或は、乗車料金の算出の基となる走
行センサからの走行パルスを変調してその周波数を高く
し、或は、低くした上で、通常時の料率により割増、割
引乗車料金を算出している。従って、改正後の料金制が
改正前の料金制に対して単に割増、或は、割引の関係に
ある場合には、上述した両タクシーメータを応用して料
金制の改正前の時点から料金制の改正に対応できる可能
性がある。
【0007】しかしながら、上述した両タクシーメータ
はいずれも、先に述べたような料金制の改正に対応する
ことを目的とはしていない。このため、例えば、基本料
金を乗車料金とする基本走行距離や、その後料金を加算
するその後距離の距離数、或は、迎車料金の金額、時間
距離併用制の適用条件(速度、単位時間等)が変わるよ
うな料金制の改正の場合には、上述したように、改正前
の料金制により算出した乗車料金を基にして改正後の乗
車料金を算出したり、走行センサからの走行パルスを変
調して改正後の乗車料金を算出することが不可能であ
る。即ち、上述した両タクシーメータを応用して料金制
の改正前の時点から料金制の改正に対応することができ
ないという不具合があった。
【0008】また、特開昭47−3493号公報及び特
開平5−324962号公報の両タクシーメータでは、
時間回路や時計手段の現在時刻を故意にずらして料率の
切り換えタイミングをずらし、本来の乗車料金よりも高
い金額で乗車料金が徴収されるようにする余地があり、
不正や乗客の不利益の発生を防止する上で万全とは言い
難いという不具合があった。そして、以上に説明した料
金制の改正に伴う料金制データの変更の問題は、運転代
行業者が併走用の車両に搭載して運転代行料金の算出に
用いる料金メータについても同様に発生し得ることであ
る。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、料金制の改正に伴う料金制データ
の変更を改正前の段階から行うことを可能にすることが
できる車両の乗車料金算出用メータを提供することにあ
り、さらには、乗車料金の算出に適用する新旧料金制の
切り換えを正確な時刻に行うことを可能にすることがで
きる車両の乗車料金算出用メータを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、図1に基本構成図で示すように、車両の営業
走行に伴って金額が変動する乗車料金を算出する車両の
乗車料金算出用メータであって、現在日時を管理する時
計手段123と、前記乗車料金の算出基準となる料金制
の改正日時を保持する改正日時データ保持手段117A
と、前記改正日時前において前記乗車料金の算出に適用
する改正前料金制、及び、前記改正日時後において前記
乗車料金の算出に適用する改正後料金制の各データを保
持する料金制データ保持手段117Bと、前記車両の営
業走行の開始時に前記時計手段123の現在日時を参照
し、該現在日時が前記改正日時前か後かを判別する改正
前後判別手段119Aと、前記改正前後判別手段119
Aの判別結果を基に、前記車両の営業走行開始時が前記
改正日時前である時には前記改正前料金制を選択し、前
記車両の営業走行開始時が前記改正日時後である時には
前記改正後料金制を選択する選択手段119Bとを備
え、前記車両の営業走行時に、前記改正前及び改正後の
両料金制のうち、前記選択手段119Bが選択した料金
制を適用して前記乗車料金を算出すると共に、不揮発性
の料金改正済データ記憶手段117Cをさらに備え、前
記現在日時が前記改正日時後であると前記改正前後判別
手段119Bが最初に判別した際に、前記改正後料金制
の適用を示す料金改正済データを前記料金改正済データ
記憶手段117Cに記憶させるようにしたことを特徴と
する。
【0011】また、本発明は、前記現在日時が前記改正
日時後であると前記改正前後判別手段119Bが最初に
判別した際に、前記改正後料金制の適用を報知する警報
を出力する警報出力手段121をさらに備えるものとし
た。
【0012】また、本発明は、前記時計手段123が管
理する現在日時を修正する日時修正手段125,129
〜137と、前記選択手段119Bが前記改正前料金制
を選択している間、前記日時修正手段125,129〜
137による前記現在日時の修正を禁止する日時修正禁
止手段119Cとをさらに備えるものとした。さらに、
本発明は、前記車両の営業回数や、前記乗車料金の算出
時に割り出される累計金額及びその後回数等からなる累
計データを、前記選択手段119Bが前記改正前料金制
を選択している間に限り順次更新しつつ保持する改正前
累計データ保持手段119baと、前記累計データを、
前記選択手段119Bが前記改正後料金制を選択してい
る間に限り順次更新しつつ保持する改正後累計データ保
持手段119bbと、前記乗車料金、及び、前記改正前
後の各累計データを表示する表示手段103とをさらに
備えるものとした。
【0013】
【作用】本発明によれば、車両の営業走行の開始時に、
時計手段123で管理している現在日時が、改正日時デ
ータ保持手段117Aで保持している料金制の改正日時
前であれば、選択手段119Bが選択する料金制データ
保持手段117B中の改正前料金制のデータを適用して
乗車料金を算出し、また、現在日時が料金制の改正日時
前であれば、選択手段119Bが選択する料金制データ
保持手段117B中の改正前料金制のデータを適用して
乗車料金を算出するので、料金制の改正に伴う料金制デ
ータの変更を、改正日時の直前にメータの使用を一旦中
止して行う必要がなく、改正後の料金制が決定した段
階、即ち、改正日時よりも十分前の段階から順次行うこ
とが可能となる。
【0014】従って、改正前の料金制に対応したメータ
を搭載したままの車両で営業を行い、乗車料金の精算
を、改正前の料金制により算出した金額を換算表によっ
て改正後の料金制による新料金に換算するといった、換
算表の使い忘れや見間違いによる誤った金額での徴収を
行ってしまい乗客との間で無用のトラブルを起こす要因
となる作業を行う必要がなくなる。
【0015】しかも、車両の営業走行の開始時に、時計
手段123で管理している現在日時が料金制の改正日時
後であると改正前後判別手段119Bが最初に判別した
際に、不揮発性の料金改正済データ記憶手段117Cに
改正後料金制の適用を示す料金改正済データを記憶させ
ることで、バッテリから乗車料金算出用メータへの供給
電源の遮断が発生した場合に、その時点で料金制の改正
日時が過ぎていたのか過ぎる前なのかをデータとして残
すことができる。従って、料金改正日時を過ぎた後にバ
ッテリからの電源供給が遮断された場合、電源供給の再
開後に電源供給遮断前と同じ改正後の料金制を確実に適
用させることができ、改正日時を過ぎた後に再び改正前
料金制が適用されてしまうというトラブルの発生を確実
に防ぐことが可能となる。
【0016】また、車両の営業走行の開始時に、時計手
段123で管理している現在日時が料金制の改正日時後
であると改正前後判別手段119Bが最初に判別した際
に、警報出力手段121が改正後料金制の適用を報知す
る警報を出力することで、車両の乗務員や乗客等に対す
る料金制の切り換えが実行されたことを周知徹底するこ
とが可能となる。さらに、日時修正手段125,129
〜137による時計手段123の管理現在日時の修正
を、日時修正禁止手段119Cによって、選択手段11
9Bが改正前料金制を選択している間禁止することで、
料金制改正前の時点における現在日時の修正により、乗
車料金の算出に適用する料金制の改正前料金制から改正
後料金制への切り換えを実際の改正日時よりも前後に狂
わせ、本来の乗車料金よりも高い金額で乗車料金が徴収
されるようにする余地をなくし、不正や乗客の不利益の
発生を防止することが可能となる。
【0017】また、車両の営業回数や、乗車料金の算出
時に割り出される累計金額及びその後回数等からなる累
計データのうち、選択手段119Bが改正前料金制を選
択している間に限った累計データを改正前累計データ保
持手段119baにおいて順次更新しつつ保持し、且
つ、前記累計データのうち、選択手段119Bが改正後
料金制を選択している間に限った累計データを改正後累
計データ保持手段119bbにおいて順次更新しつつ保
持することで、料金制の改正後に、改正前と改正後のそ
れぞれの累計データを、改正前累計データ保持手段11
9baの保持データと、改正後累計データ保持手段11
9bbの保持データとにより、乗車料金表示用の表示手
段103上で個別に確認することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による車両の乗車料金算出用メ
ータの実施例を図面に基づいて説明する。図2は本発明
の一実施例に係るタクシーメータの概略構成を示す正面
図で、本実施例のタクシーメータ1の前面101には、
料金表示部103(表示手段に相当)と、タリフ状態設
定用の空車タリフ、賃走タリフ、3割増(深夜早朝割
増)タリフ、迎車タリフ、及び支払タリフの5つのボタ
ン105〜113と、指数表示用の累計ボタン115等
が設けられている。
【0019】前記料金表示部103は、乗車料金が表示
される主表示領域103aと、迎車料金及び指数が表示
される副表示領域103bからなり、これら主副の各領
域103a,103bに表示される料金や指数は、前記
各タリフボタン105〜113、及び、累計ボタン11
5の操作に応じ、タクシーメータ1内部のE2 PROM
117(改正日時データ保持手段117A、改正前後判
別手段117Bに相当)に格納された料金制の改正日時
と改正前後の両料金制のデータに従って、該E 2 PRO
M117に接続したマイクロコンピュータ(以下、マイ
コンと略記する)119により計算される。
【0020】次に、前記マイコン119のハードウェア
構成について、図3のブロック図を参照して説明する。
前記マイコン119は、CPU(Central Processing U
nit 、中央処理装置)119aと、RAM(Random Acc
ess Memory)119bと、ROM(Read-OnlyMemory)
119cとで構成されており、前記タクシーメータ1の
内部に設けられている。
【0021】前記CPU119aには、前記各タリフボ
タン105〜113と、累計ボタン115と、E2 PR
OM117と、料金表示部103の主副の各表示領域1
03a,103bのドライバ103c,103dと、走
行に応じて走行パルスを発生する走行センサ3と、警報
ブザー121(警報出力手段に相当)のドライバ121
aと、現在の「年」、「月」、「日」、「時」、「分」
を管理する時計装置123(時計手段に相当)と、時計
装置123が管理する現在の「年」、「月」、「日」、
「時」、「分」を表示する時刻表示部125のドライバ
125aがそれぞれ接続されている。尚、以後の説明で
は、「年」、「月」、「日」、「時」、「分」を「日
時」と省略して称する。
【0022】前記時計装置123は、例えば時刻設定器
等の外部装置から現在日時を読み込んで、自身が管理す
る現在日時をこの読み込んだ現在日時に設定する機能を
有している。また、前記時計装置123の管理する現在
時刻は、日時修正手段により修正することが可能であ
る。前記日時修正手段は、本実施例では、前記時刻表示
部125の他に、時計装置123の現在日時の修正を指
示する修正指示ボタン129と、この現在日時の値を変
える数値変更ボタン131と、数値変更ボタン131の
操作により値を変える「年」、「月」、「日」、
「時」、「分」の対象の変更を指示する送りボタン13
3と、数値変更ボタン131で変更した現在日時の時計
装置123に対する設定を指示するセットボタン135
と、現在日時の修正の中止を指示するクリアボタン13
7とで構成されている。前記各ボタン129〜137
は、CPU119aにそれぞれ接続されており、また、
これら各ボタン129〜137、前記警報ブザー12
1、時計装置123、並びに、時刻表示部125は、タ
クシーメータ1の内部に配設されている。
【0023】前記RAM119bは、図4にメモリエリ
アマップで示すように、各種データ記憶用のデータエリ
ア及び各種処理作業に用いるワークエリアを有し、デー
タエリアには、改正前及び改正後の2つの料金制データ
エリア、改正日時データエリア、改正前指数データ、並
びに、改正後指数データ等が設けられており、ワークエ
リアには、演算、料金制データバッファ、乗車料金バッ
ファ、料金改正フラグ、その後フラグ、支払タリフフラ
グ、3割増タリフフラグ、走行パルスカウンタ、低速タ
イマ、5秒タイマ、15秒タイマの各エリア等が設けら
れている。前記ROM119cには、CPU119aに
各種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納さ
れている。
【0024】前記E2 PROM117は、電源の供給が
断たれてもその記憶内容を保持できる、所謂、不揮発性
を有するように構成されており、このE2 PROM11
7には、乗車料金の算出基準となる基本料金、その後料
金、深夜早朝割増率(3割増)、基本走行距離、その後
走行距離、並びに、迎車料金等の料金制のデータが、改
正前と改正後の2種類分格納されていると共に、料金制
の改正日時のデータが格納されており、さらに、RAM
119bと同様の料金改正フラグエリアが設けられてい
る。
【0025】そして、前記マイコン119は、前記時計
装置123が管理している現在日時を確認しつつ、タク
シーの営業走行中にタリフ状態の賃走タリフから3割増
タリフへの移行と、3割増タリフから賃走タリフへの移
行と、乗車料金の算出に適用する料金制の改正前料金制
から改正後料金制への移行とを自動的に行う他、タリフ
状態が空車タリフから賃走タリフ又は3割増タリフに移
行した際にシステムデータを外部に出力し、また、それ
以外の時点でも、外部からの要求に応えて前記システム
データを適宜出力する。図5は、前記走行パルスを基に
CPU119aが算出する各種指数データを含む、マイ
コン119が出力可能なシステムデータの項目を示す説
明図である。
【0026】尚、図5中項目番号1のタクシーメータ1
が搭載されたタクシーの車両コード、前記項目番号2は
基本料金及びその後料金を合計してCPU119aが算
出し主表示領域103aに表示する乗車料金のデータを
それぞれ示し、項目番号3〜10が指数データである。
この指数データは累計値であり、改正前指数データエリ
アに格納される指数データは、時計装置123の現在日
時が、E2 PROM117に格納された料金制の改正日
時に達した時点(但し、営業タリフ中の場合には、改正
前の料金制を乗車料金の算出に適用した最後の営業走行
において、タリフ状態が営業タリフから空車タリフに変
わった時点)までの累計値である。
【0027】次に、前記ROM119cに格納された制
御プログラムに従いCPU119aが行う処理を、図6
乃至図11のフローチャートを参照して説明する。不図
示のバッテリへの接続によりタクシーメータ1に電源が
供給され、マイコン119が起動してプログラムがスタ
ートすると、図6に示すように、CPU119aは初期
設定を行う(ステップS1)。
【0028】この初期設定では、前記E2 PROM11
7から改正前後の2種類の料金制のデータを読み込ん
で、RAM119bの改正前及び改正後の2つの料金制
データエリアに分けてそれぞれ格納し、このうち、改正
前料金制データエリアに格納した改正前の料金制のデー
タを、RAM119bの料金制データバッファに格納す
ると共に、E2 PROM117から料金制の改正日時の
データを読み込んで、RAM119bの改正日時データ
エリアに格納する。さらに、前記初期設定では、RAM
119bの料金改正フラグ、その後フラグ、支払フラ
グ、並びに、3割増フラグの各エリアのフラグFa,F
b,Fc,Fdをそれぞれ「0」に設定すると共に、R
AM119bの乗車料金バッファエリアに格納値Mとし
て「0」を格納し、且つ、RAM119bの走行パルス
カウンタエリアのカウント値Cと、低速、5秒、並び
に、15秒タイマエリアのタイマ値Ta,Tb,Tcを
それぞれゼロリセットする。
【0029】尚、前記E2 PROM117とRAM11
9bの各料金改正フラグエリアのフラグFA,Faは、
空車タリフの状態で料金制の改正日時に達した場合に
は、その時点で「1」となり、一方、営業タリフ(賃
走、3割増、並びに、迎車の各タリフ)の状態で料金制
の改正日時に達した場合には、その営業タリフ状態から
空車タリフに移った状態で「1」となり、それまでの間
は「0」となるものである。また、前記その後フラグF
bは、乗車料金が基本料金である間は「0」となり、乗
車料金に最初のその後料金が加算された後は「1」とな
るものである。
【0030】さらに、前記支払フラグエリアのフラグF
cは、タクシーメータ1が支払タリフにある状態で
「1」となり、それ以外の営業タリフ(賃走、3割増、
並びに、迎車の各タリフ)や空車タリフにある状態で
「0」となるものである。また、前記3割増フラグエリ
アのフラグFdは、タクシーメータ1が3割増タリフに
ある状態で「1」となり、それ以外の営業タリフ(賃
走、3割増、並びに、迎車の各タリフ)や空車タリフに
ある状態で「0」となるものである。さらに、前記走行
パルスカウンタのカウント値Cは、営業タリフ中の乗車
料金にその後料金が加算された後、次のその後料金が乗
車料金に加算されるまでにCPU119aに入力される
走行センサからの走行パルスの数を示すものである。
【0031】上述した初期設定が済むと、E2 PROM
117の料金改正フラグエリアからフラグFAの状態を
読み込みんでそのフラグFAが「0」であるか否かを確
認する(ステップS3)。フラグFAが「0」である場
合は(ステップS3でY)、ステップS5に進み、フラ
グFAが「0」でない場合は(ステップS3でN)、R
AM119bの料金改正フラグエリアのフラグFaを
「1」に設定した後(ステップS5)、ステップS7に
進む。ステップS7では、イグニッションキー(図示せ
ず)の操作によりアクセサリスイッチ(図示せず)が投
入されたか否かを確認し、投入されていない場合は(ス
テップS7でN)、投入されるまでステップS7をリピ
ートし、投入されている場合は(ステップS7でY)、
料金表示部103を乗車料金の表示状態とする表示・ポ
ート初期設定を行い(ステップS9)、次に、料金表示
部103の主表示領域103aに乗車料金「0」円を表
示させる空車処理を行う(ステップS11)。
【0032】続いて、累計ボタン115が操作されたか
否かを確認し(ステップS13)、操作されていない場
合は(ステップS13でN)、後述するステップS47
に進み、操作された場合は(ステップS13でY)、料
金表示部103の副表示領域103bに、改正前指数デ
ータエリアに格納されている指数データのうち、システ
ムデータ中の項目番号6の「迎車回数」の指数を表示す
る(ステップS15)。次に、5秒タイマエリアのタイ
マ値Tbをゼロリセットし(ステップS17)、続い
て、5秒タイマエリアのタイムカウントを開始し(ステ
ップS19)、さらに、ステップS13で検出した累計
ボタン115の操作が終わったか否かを確認し(ステッ
プS21)、終わってなければ(ステップS21で
N)、5秒タイマエリアのタイマ値Tbが5秒となりタ
イムアップしたか否かを確認する(ステップS23)。
【0033】タイマ値Tbが5秒に達していない場合は
(ステップS23でN)、ステップS21にリターン
し、タイマ値Tbが5秒に達した場合は(ステップS2
3でY)、料金表示部103の副表示領域103bの表
示を、現在の改正前指数データエリアに格納されている
指数から、改正後指数データエリアに格納されている指
数に切り換え、或は、その逆に切り換えた後(ステップ
S25)、ステップS13で検出した累計ボタン115
の操作が終わったか否かを確認する(ステップS2
7)。累計ボタン115の操作が終わっていない場合は
(ステップS27でN)、終わるまでステップS27を
リピートし、終わった場合は(ステップS27でY)、
ステップS29に進む。一方、ステップS21で累計ボ
タン115の操作が終わった場合は(Y)、ステップS
23乃至ステップS27をスキップしてステップS29
に進む。
【0034】ステップS21及びステップS27で累計
ボタン115の操作が終わった場合(Y)に進むステッ
プS29では、5秒タイマエリアのタイムカウントを終
了し、次に、15秒タイマエリアのタイマ値Tcをゼロ
リセットし(ステップS31)、続いて、15秒タイマ
エリアのタイムカウントを開始し(ステップS33)、
次に、累計ボタン115が操作されたか否かを確認し
(ステップS35)、操作されていない場合は(ステッ
プS35でN)、後述するステップS37に進む。一
方、累計ボタン115が操作された場合は(ステップS
35でY)、料金表示部103の副表示領域103bの
表示を、改正前指数データエリア及び改正後指数データ
エリアのうち現在表示中の指数と同じ指数データエリア
の指数で、システムデータ中における現在表示中の指数
の次の項目番号の指数に切り換える(ステップS3
7)。
【0035】尚、本実施例では、累計ボタン115の操
作回数に応じて、前記システムデータ中の項目番号3〜
10の指数を、項目番号の若い指数から順に副表示領域
103bに表示する。そして、15秒タイマエリアのタ
イムカウントを終了した後(ステップS39)、ステッ
プS17にリターンする。
【0036】一方、ステップS35で累計ボタン115
が操作されていない場合は(N)、15秒タイマエリア
のタイマ値Tcが15秒となりタイムアップしたか否か
を確認し(ステップS41)、15秒に達していない場
合は(ステップS41でN)、ステップS35にリター
ンし、タイマ値Tcが15秒に達した場合は(ステップ
S41でY)、料金表示部103の副表示領域103b
の指数表示をクリアし(ステップS43)、15秒タイ
マエリアのタイムカウントを終了した後(ステップS4
5)、修正指示ボタン129が操作されたか否かを確認
する(ステップS47)。修正指示ボタン129が操作
されていない場合は(ステップS47でN)、後述する
ステップS65に進み、操作された場合は(ステップS
47でY)、後述するステップS49に進む。
【0037】ステップS49では、図7に示すように、
RAM119bの料金改正フラグエリアのフラグFaが
「0」であるか否かを確認し、フラグFaが「0」であ
る場合は(ステップS49でY)、後述するステップS
65に進み、フラグFaが「0」でない場合は(ステッ
プS49でN)、時計装置123が管理している現在日
時を時刻表示部125に表示し(ステップS51)、数
値変更ボタン131及び送りボタン133により修正後
の現在日時の入力があるか否かを確認する(ステップS
53)。修正後の現在日時の入力がない場合は(ステッ
プS53でN)、後述するステップS61に進み、入力
がある場合は(ステップS53でY)、時刻表示部12
5の表示をステップS53で確認された入力日時に更新
した後(ステップS55)、セットボタン135が操作
されたか否かを確認する(ステップS57)。
【0038】セットボタン135が操作されていない場
合は(ステップS57でN)、後述するステップS61
に進み、操作された場合は(ステップS57でY)、ス
テップS53で確認された入力日時を現在日時として時
計装置123で管理し(ステップS59)、後述するス
テップS65に進む。また、ステップS53で修正後の
現在日時の入力がない場合(N)と、ステップS57で
セットボタン135が操作されていない場合(N)に進
むステップS61では、クリアボタン137が操作され
たか否かを確認する。クリアボタン137が操作されて
いない場合は(ステップS61でN)、ステップS53
にリターンし、操作された場合は(ステップS61で
Y)、ステップS53で確認された入力日時に更新する
前の時計装置123で管理している現在日時に時刻表示
部125の表示を更新した後(ステップS63)、ステ
ップS65に進む。
【0039】ステップS47において、迎車タリフボタ
ン111が操作されていない場合(N)と、ステップS
49において、RAM119bのフラグFaが「0」で
ない場合(N)と、ステップS59において、ステップ
S53で確認された入力日時を現在日時として時計装置
123で管理した後と、ステップS63において、ステ
ップS53で確認された入力日時に更新する前の時計装
置123で管理している現在日時に時刻表示部125の
表示を更新した後に進むステップS65では、迎車タリ
フボタン111が操作されたか否かを確認する。迎車タ
リフボタン111が操作されていない場合は(ステップ
S65でN)、後述するステップS81に進み、操作さ
れた場合は(ステップS65でY)、RAM119bの
料金改正フラグエリアのフラグFaが「0」であるか否
かを確認する(ステップS67)。
【0040】料金改正フラグエリアのフラグFaが
「0」でない場合は(ステップS67でN)、後述する
ステップS77に進み、フラグFaが「0」である場合
は(ステップS67でY)、時計装置123の現在日時
が改正日時データエリアに格納された改正日時の前であ
るか否かを確認する(ステップS69)。時計装置12
3の現在日時が改正日時の前である場合は(ステップS
69でY)、後述するステップS77に進み、現在日時
が改正日時の前でない場合は(ステップS69でN)、
料金制データバッファの格納データを、改正前料金制デ
ータエリアの改正前の料金制データから、改正後料金制
データエリアの改正後の料金制データに更新し(ステッ
プS71)、E2 PROM117とRAM119bの各
料金改正フラグエリアのフラグFA,Faをそれぞれ
「1」に設定すると共に(ステップS73)、警報ブザ
ー125を所定時間長に亘って鳴動させた後(ステップ
S75)、ステップS77に進む。
【0041】ステップS77では、料金制データバッフ
ァの格納データで規定された迎車料金を、料金表示部1
03の副表示領域103bに表示し、次に、空車タリフ
ボタン105が操作されたか否かを確認する(ステップ
S79)。空車タリフボタン105が操作されていない
場合は(ステップS79でN)、ステップS81に進
み、空車タリフボタン105が操作された場合は(ステ
ップS79でY)、後述するステップS193に進む。
【0042】ステップS79に続くステップS81で
は、図8に示すように、賃走タリフボタン107が操作
されたか否かを確認し、操作された場合は(ステップS
81でY)、3割増フラグエリアのフラグFdを「0」
に設定した後(ステップS83)、ステップS91に進
み、操作されていない場合は(ステップS81でN)、
3割増タリフボタン109が操作されたか否かを確認す
る(ステップS85)。3割増タリフボタン109が操
作されていない場合は(ステップS85でN)、ステッ
プS11にリターンし、操作された場合は(ステップS
85でY)、3割増フラグエリアのフラグFdを「1」
に設定した後(ステップS87)、ステップS89に進
む。
【0043】ステップS89では、RAM119bの料
金改正フラグエリアのフラグFaが「0」であるか否か
を確認し、フラグFaが「0」でない場合は(ステップ
S89でN)、後述するステップS99に進み、フラグ
Faが「0」である場合は(ステップS89でY)、時
計装置123の現在日時が改正日時データエリアに格納
された改正日時の前であるか否かを確認する(ステップ
S91)。時計装置123の現在日時が改正日時の前で
ある場合は(ステップS91でY)、後述するステップ
S99に進み、現在日時が改正日時の前でない場合は
(ステップS91でN)、料金制データバッファの格納
データを、改正前料金制データエリアの改正前の料金制
データから、改正後料金制データエリアの改正後の料金
制データに更新し(ステップS93)、E2 PROM1
17とRAM119bの各料金改正フラグエリアのフラ
グFA,Faをそれぞれ「1」に設定すると共に(ステ
ップS95)、警報ブザー125を所定時間長に亘って
鳴動させた後(ステップS97)、ステップS99に進
む。
【0044】ステップS99では、料金制データバッフ
ァの格納データで規定された基本料金を、料金表示部1
03の主表示領域103aに乗車料金として表示し、次
に、乗車料金バッファエリアの格納値Mを主表示領域1
03aに表示した基本料金に更新した後(ステップS1
01)、支払フラグエリアのフラグFcが「0」である
か否かを確認する(ステップS103)。支払フラグエ
リアのフラグFcが「0」でない場合は(ステップS1
03でN)、後述するステップS109に進み、フラグ
Fcが「0」である場合は(ステップS103でY)、
支払タリフボタン113が操作されたか否かを確認する
(ステップS105)。支払タリフボタン113が操作
された場合は(ステップS105でY)、支払フラグエ
リアのフラグFcを「1」に設定した後(ステップS1
07)、ステップS109に進み、操作されていない場
合は(ステップS105でN)、ステップS107をス
キップしてステップS109に進む。
【0045】ステップS103で支払フラグエリアのフ
ラグFcが「0」でない場合(N)、ステップS105
で支払タリフボタン113が操作されていない場合
(N)、並びに、ステップS107で支払フラグエリア
のフラグFcを「1」に設定した後に進むステップS1
09では、空車タリフボタン105が操作されたか否か
を確認する。そして、空車タリフボタン105が操作さ
れた場合は(ステップS109でY)、後述するステッ
プS187に進み、操作されていない場合は(ステップ
S109でN)、走行センサ3からの走行パルスを検出
したか否かを確認する(ステップS111)。
【0046】走行パルスを検出した場合は(ステップS
111でY)、後述するステップS131に進み、検出
していない場合は(ステップS111でN)、支払フラ
グエリアのフラグFcが「0」であるか否かを確認する
(ステップS113)。支払フラグエリアのフラグFc
が「0」でない場合は(ステップS113でN)、ステ
ップS109にリターンし、フラグFcが「0」である
場合は(ステップS113でY)、低速タイマエリアの
タイマ値Taをゼロリセットした後(ステップS11
5)、低速タイマエリアのタイムカウントを開始し(ス
テップS117)、ステップS119に進む。
【0047】ステップS119では、図9に示すよう
に、タイマ値Taが、走行パルス1つ分の走行距離に換
算して課金対象とする低速走行の単位換算時間Tに達し
たか否かを確認し、単位換算時間Tに達した場合は(ス
テップS119でY)、後述するステップS129に進
み、タイマ値Taが単位換算時間Tに達していない場合
は(ステップS119でN)、支払タリフボタン113
が操作されたか否かを確認する(ステップS121)。
支払タリフボタン113が操作された場合は(ステップ
S121でY)、低速タイマエリアのタイムカウントを
終了し(ステップS123)、支払フラグエリアのフラ
グFcを「0」に設定した後(ステップS125)、ス
テップS103にリターンし、支払タリフボタン113
が操作されていない場合は(ステップS121でN)、
走行センサ3からの走行パルスを検出したか否かを確認
する(ステップS127)。走行センサ3からの走行パ
ルスを検出した場合は(ステップS127でY)、ステ
ップS129に進み、検出していない場合は(ステップ
S127でN)、ステップS119にリターンする。
【0048】ステップS119でタイマ値Taが単位換
算時間Tに達した場合(Y)と、ステップS127で走
行センサ3からの走行パルスを検出した場合(Y)に進
むステップS129では、低速タイマエリアのタイムカ
ウントを終了し、ステップS131に進む。ステップS
111で走行センサ3からの走行パルスを検出した場合
(Y)と、ステップS129で低速タイマエリアのタイ
ムカウントを終了した後に進むステップS131では、
走行パルスカウンタエリアのカウント値Cを「1」イン
クリメントし、次に、支払フラグエリアのフラグFcが
「0」であるか否かを確認する(ステップS133)。
支払フラグエリアのフラグFcが「0」でない場合は
(ステップS133でN)、後述するステップS145
に進み、Fcが「0」である場合は(ステップS133
でY)、時計装置123の現在日時が賃走タリフの時間
帯であるか否かを確認する(ステップS135)。
【0049】現在日時が賃走タリフの時間帯である場合
は(ステップS135でY)、3割増フラグエリアのフ
ラグFdが「0」であるか否かを確認し(ステップS1
37)、フラグFdが「0」でない場合は(ステップS
137でN)、フラグFdを「0」に設定した後(ステ
ップS139)、ステップS145に進み、フラグFd
が「0」である場合は(ステップS137でY)、ステ
ップS145に進む。また、ステップS135におい
て、現在日時が賃走タリフの時間帯でない場合(N)
は、3割増フラグエリアのフラグFdが「0」であるか
否かを確認し(ステップS141)、フラグFdが
「0」である場合は(ステップS141でY)、フラグ
Fdを「1」に設定した後(ステップS143)、ステ
ップS145に進み、フラグFdが「0」でない場合は
(ステップS141でN)、ステップS145に進む。
【0050】ステップS145では、賃走タリフボタン
107が操作されたか否かを確認し、操作された場合は
(ステップS145でY)、3割増フラグエリアのフラ
グFdを「0」に設定した後(ステップS147)、ス
テップS153に進み、操作されていない場合は(ステ
ップS145でN)、3割増タリフボタン109が操作
されたか否かを確認する(ステップS149)。3割増
タリフボタン109が操作された場合は(ステップS1
49でY)、3割増フラグエリアのフラグFdを「1」
に設定した後(ステップS151)、ステップS153
に進み、操作されていない場合は(ステップS149で
N)、ステップS153に進む。ステップS153で
は、3割増フラグエリアのフラグFdが「0」であるか
否かを確認し、フラグFdが「0」でない場合は(ステ
ップS153でN)、後述するステップS171に進
み、フラグFdが「0」である場合は(ステップS15
3でY)、その後フラグエリアのフラグFbが「0」で
あるか否かを確認する(ステップS155)。
【0051】その後フラグエリアのフラグFbが「0」
である場合は(ステップS155でY)、走行パルスカ
ウンタエリアのカウント値Cが基本走行距離分に相当す
る走行パルス数Xに達したか否かを確認する(ステップ
S157)。走行パルスカウンタエリアのカウント値C
が走行パルス数Xに達していない場合は(ステップS1
57でN)、後述するステップS179に進み、カウン
ト値Cが走行パルス数Xに達した場合は(ステップS1
57でY)、その後フラグエリアのフラグFbを「1」
に設定した後(ステップS159)、後述するステップ
S163に進む。また、その後フラグエリアのフラグF
bが「0」でない場合は(ステップS155でN)、走
行パルスカウンタエリアのカウント値Cがその後走行距
離分に相当する走行パルス数Yに達したか否かを確認す
る(ステップS161)。走行パルスカウンタエリアの
カウント値Cが走行パルス数Yに達していない場合は
(ステップS161でN)、ステップS179に進み、
達した場合は(ステップS161でY)、ステップS1
63に進む。
【0052】ステップS159において、その後フラグ
エリアのフラグFbを「1」に設定した後と、ステップ
S161において、走行パルスカウンタのカウント値C
が走行パルス数Yに達した場合(Y)に進むステップS
163では、演算エリアにおいて、乗車料金バッファエ
リアの格納値Mに、料金制データバッファの格納データ
で規定されたその後料金Pを加算して新たな乗車料金S
を算出する。そして、主表示領域103aの表示料金
を、ステップS163で算出した新たな乗車料金Sに更
新し(ステップS165)、乗車料金バッファエリアの
格納値MをステップS163で算出した乗車料金Sに更
新して(ステップS167)、走行パルスカウンタエリ
アのカウント値Cをゼロリセットした後(ステップS1
69)、ステップS179に進む。
【0053】また、ステップS153において、3割増
フラグエリアのフラグFdが「0」でない場合(N)に
進むステップS171では、図10に示すように、その
後フラグエリアのフラグFbが「0」であるか否かを確
認し、フラグFbが「0」である場合は(ステップS1
71でY)、走行パルスカウンタのカウント値Cを3割
増したカウント値が基本走行距離分に相当する走行パル
ス数Xに達したか否か、即ち、前記カウント値Cが走行
パルス数X/1.3に達したか否かを確認する(ステッ
プS173)。走行パルスカウンタのカウント値Cが走
行パルス数X/1.3に達していない場合は(ステップ
S173でN)、ステップS179に進み、走行パルス
数X/1.3に達した場合は(ステップS173で
Y)、フラグFbを「1」に設定した後(ステップS1
75)、ステップS163にリターンする。
【0054】また、ステップS171において、その後
フラグエリアのフラグFbが「0」でない場合は
(N)、走行パルスカウンタのカウント値Cを3割増し
たカウント値がその後走行距離分に相当する走行パルス
数Yに達したか否か、即ち、前記カウント値Cが走行パ
ルス数Y/1.3に達したか否かを確認する(ステップ
S177)。走行パルスカウンタのカウント値Cが走行
パルス数Y/1.3に達していない場合は(ステップS
177でN)、ステップS179に進み、走行パルス数
Y/1.3に達した場合は(ステップS177でY)、
ステップS163にリターンする。
【0055】ステップS179では、図9に示すよう
に、賃走タリフボタン107が操作されたか否かを確認
し、操作された場合は(ステップS179でY)、3割
増フラグエリアのフラグFdを「0」に設定した後(ス
テップS181)、ステップSステップS103にリタ
ーンし、操作されていない場合は(ステップS179で
N)、3割増タリフボタン109が操作されたか否かを
確認する(ステップS183)。3割増タリフボタン1
09が操作された場合は(ステップS183でY)、3
割増フラグエリアのフラグFdを「1」に設定した後
(ステップS185)、ステップS103にリターン
し、操作されていない場合は(ステップS183で
N)、ステップS179にリターンする。
【0056】また、ステップS79及びステップS10
9で空車タリフボタン105が操作された場合(Y)に
進むステップS187では、図11に示すように、料金
表示部103の主及び副の両表示領域103a,103
bの全表示をクリアする。次に、今回の営業中に関す
る、先に述べたシステムデータ中の項目番号3〜10の
指数からなる指数データを生成し(ステップS18
9)、RAM119dの料金改正フラグエリアのフラグ
Faが「0」であるか否かを確認する(ステップS19
1)。料金改正フラグエリアのフラグFaが「0」であ
る場合は(ステップS191でY)、ステップS191
で生成した指数データを、改正前指数データエリアに格
納された各指数データに加算することで、この改正前指
数データエリアの指数データを更新した後(ステップS
193)、ステップS197に進む。
【0057】一方、ステップS193において、フラグ
Faが「0」でない場合(N)は、ステップS191で
生成した指数データを、改正後指数データエリアに格納
された各指数データに加算することで、この改正後指数
データエリアの指数データを更新した後(ステップS1
95)、ステップS197に進む。ステップS197で
は、その後フラグ、支払フラグ、並びに、3割増フラグ
の各エリアのフラグFb,Fc,Fdをそれぞれ「0」
に設定し、走行パルスカウンタエリアのカウント値Cを
ゼロリセットすると共に、乗車料金バッファエリアの格
納値Mを「0」に更新し、その後、ステップS11にリ
ターンする。
【0058】以上の説明からも明らかなように、本実施
例では、請求項中の改正前後判別手段119Aが図7の
フローチャートにおけるステップS69と、図8のフロ
ーチャートにおけるステップS91で構成されている。
また、本実施例では、請求項中の選択手段119Bが図
7中のステップS71と、図8中のステップS93で構
成され、日時修正禁止手段119Cが図8中のステップ
S49で構成されている。
【0059】次に、上述した構成による本実施例のタク
シーメータ1の動作(作用)について説明する。まず、
改正後の料金制が決定した時点で、その改正日時よりも
十分前の時点で、業務に支障がない程度の台数ずつタク
シーからタクシーメータ1を外して、製造工場等に持ち
込み、新旧のE2 PROM117の交換を行う。ここ
で、旧E2 PROM117には、改正前の料金制データ
として、現在の料金制に変わる以前に使われていた直前
の過去の料金制のデータが書き込まれており、改正後の
料金制データとして、現在の料金制のデータが書き込ま
れている。また、改正日時のデータとしては、上述した
直前の過去の料金制から現在の料金制に移行する日付と
時間が書き込まれている。さらに、料金改正フラグエリ
アのフラグFAは、既に直前の過去の料金制から現在の
料金制への移行が済んでいることから「1」となってい
る。
【0060】これに対し、新E2 PROM117には、
改正前の料金制データとして、現在の料金制のデータが
書き込まれており、改正後の料金制データとして、後日
改正される新しいの料金制のデータが書き込まれてい
る。また、改正日時のデータとしては、上述した現在の
料金制から新しい料金制に移行する日付と時間が書き込
まれている。さらに、料金改正フラグエリアのフラグF
Aは、まだ現在の料金制が用いられており、新しい料金
制への移行が済んでいないことから「0」となってい
る。
【0061】そして、新E2 PROM117への交換を
済ませたタクシーメータ1を搭載したタクシーが営業を
行っている時、空車タリフの状態で累計ボタン115を
操作すると、料金表示部103の副表示領域103b
に、改正前指数データエリアに格納された料金改正前の
指数データ中のうち、累計ボタン115の操作回数に対
応するシステムデータ中の項目番号3〜10の指数が表
示される。
【0062】また、累計ボタン115を5秒以上操作し
続けると、前記副表示領域103bに表示される指数
が、改正前指数データエリアに格納された料金改正前の
指数データ中の指数から、改正後指数データエリアに格
納された料金改正後の指数データ中の、同じ項目番号の
指数に切り換わり、料金改正後の指数データ中の指数が
表示されている状態で、累計ボタン115を5秒以上操
作し続けると、料金改正後の指数データ中の次の項目番
号の指数が副表示領域103bに一旦表示された後、料
金改正前の指数データ中の同じ項目番号の指数に副表示
領域103bの表示が切り換わる。尚、最後に累計ボタ
ン115を操作し終えた後、15秒が経過すると、副表
示領域103bの指数表示が自動的にクリア、即ち、消
去される。
【0063】次に、迎車タリフボタン111が操作され
ると、料金表示部103の副表示領域103bに迎車料
金が表示され、その後、賃走タリフボタン107か3割
増タリフボタン109が操作される前に、空車タリフボ
タン105が操作されると、副表示領域103bの迎車
料金の表示がクリア、即ち、消去される。また、賃走タ
リフボタン107及び3割増タリフボタン109が操作
されると、料金表示部103の主表示領域103aに基
本料金が乗車料金として表示され、この時、副表示領域
103bに迎車料金が前もって表示されていた場合に
は、その迎車料金が副表示領域103bにそのまま継続
して表示される。
【0064】本実施例では、これら迎車料金や乗車料金
の表示金額は、迎車タリフボタン111、賃走タリフボ
タン107、並びに、3割増タリフボタン109のうち
最初のボタンが操作された時点で時計装置123が管理
している現在日時が、改正日時データエリアに格納され
ている料金制の改正日時に達していない場合には、改正
前の料金制による金額となり、一方、時計装置123が
管理している現在日時が、改正日時データエリアに格納
されている料金制の改正日時に達している場合には、改
正後の料金制による金額となる。
【0065】そして、改正前の料金制による金額で迎車
料金や乗車料金を表示した後に、迎車がキャンセルされ
るまでの途中で、或は、営業走行が正規に終了して空車
タリフボタン105が操作されるまでの途中で、時計装
置123が管理している現在日時が、改正日時データエ
リアに格納されている料金制の改正日時に達した場合に
は、その時点で表示中の迎車料金が改正後の金額に変わ
ったり、その時点以降の乗車料金の表示金額が改正後の
料金制により変動することはない。従って、迎車中や営
業走行中に、料金制の改正日時に達した場合は、その迎
車が途中でキャンセルになるか、或は、そのまま正規の
営業走行に入り、その営業走行が終了した後の時点で、
改正前の料金制から改正後の料金制への切り換えが行わ
れる。尚、改正前の料金制から改正後の料金制への切り
換えが行われた際には、警報ブザー121が所定時間長
に亘って鳴動し、料金制が切り換わったことを乗務員に
報知する。
【0066】また、本実施例のタクシーメータ1では、
空車タリフ、或は、迎車タリフの状態で、修正指示ボタ
ン129、数値変更ボタン131、送りボタン133、
並びに、セットボタン135を操作することにより、時
計装置123が管理している現在日時が修正される。但
し、修正する前の状態で時計装置123が管理している
現在日時が、改正日時データエリアに格納されている料
金制の改正日時に達していない場合には、修正指示ボタ
ン129、数値変更ボタン131、送りボタン133、
並びに、セットボタン135の操作が無効とされ、従っ
て、時計装置123の現在日時の修正は、料金制の改正
日時を過ぎた後でのみ可能となる。
【0067】尚、これは、タクシーの乗務員による無用
な、或は、不正な現在日時の修正操作を排除することを
目的としたもので、例えば、E2 PROM117を交換
したタクシーメータをタクシーの営業所等においてタク
シーに取り付ける際に、あらかじめ権限を与えられたタ
クシー会社の管理者等が行う正規の時刻修正操作までを
も妨げるものではない。このため、先に説明したよう
に、この管理者らがタクシーメータに時刻調整器等の専
用の外部機器を接続すれば、料金制の改正日時に達して
いないタクシーメータ1のタクシーへの取付の時点であ
っても、その外部機器の操作により時計装置123の現
在日時の修正を行うことができる。
【0068】このように本実施例によれば、賃走タリ
フ、3割増タリフ、及び、迎車タリフの各ボタン107
〜111を操作してタクシーが営業走行を開始した時点
で、時計装置123で管理している現在日時が、E2
ROM117から読み込んでRAM119bの改正日時
データエリアに格納している料金制の改正日時前であれ
ば、同じくE2 PROM117から読み込んでRAM1
19bの改正前料金制データエリアに格納している改正
前の料金制を適用して乗車料金を算出し、また、現在日
時が料金制の改正日時前であれば、RAM119bの改
正後料金制データエリアに格納している改正後料金制を
適用して乗車料金を算出する構成とした。
【0069】このため、料金制の改正日時の直前に集中
してE2 PROM117の交換を行う必要がなく、従っ
て、改正日時を過ぎた後に、改正前料金制を格納したE
2 PROM117を内蔵したままのタクシーメータ1を
搭載してタクシーが営業を行い、換算表等を用いて乗車
料金の徴収を行う必要をなくし、乗客との間で無用のト
ラブルを起こす可能性をなくすことができる。
【0070】尚、本実施例における警報ブザー121と
これを鳴動させるための構成は省略してもよいが、これ
らを設けて、乗車料金の算出に適用する料金制が改正前
の料金制から改正後の料金制に切り換わる時点で警報ブ
ザー121が所定時間長に亘って鳴動させることで、乗
務員や乗客に対して、それ以後は改正後の料金制が適用
されることを報知し、認識させることが可能となる。
【0071】また、本実施例における料金制改正前、改
正後の各累計データを料金表示部103の副表示領域1
03b上に個別に表示させるための構成は、警報ブザー
121等と同様に省略してもよい。しかし、実施例のよ
うにこれらを設けて、乗車料金の算出に適用する料金制
が改正前の料金制から改正後の料金制に切り換わる時点
を境に、改正前料金制の適用中における各種累計データ
と、改正後料金制の適用中における各種累計データをR
AM119bの改正前、改正後の各指数データエリアに
個別に格納すれば、料金制改正前、改正後の各累計デー
タを料金表示部103の副表示領域103b上に個別に
表示させて、営業情報の収集を料金制改正前と改正後に
分けて行えるようにすることが可能となる。
【0072】さらに、本実施例における、改正前料金制
から改正後料金制への料金制の切り換えが済んだ後にフ
ラグFAを「0」から「1」に切り換える、RAM11
9bと同様の料金改正フラグエリアをE2 PROM11
7に設ける構成は省略してもよいが、この構成を設ける
ようにすれば、次のようなさらなる効果が得られる。即
ち、例えば、料金制の改正日時を過ぎてバッテリからの
電源遮断が発生し、フラグFaの状態が改正後を表す
「1」の状態となっていたRAM119bの料金改正フ
ラグエリアの内容が消えて、電源供給の再開後にゼロリ
セットされてしまっても、ここでE2 PROM117の
フラグFAの状態を確認することで、改正日時を過ぎた
後に再び改正前料金制が適用されてしまうというトラブ
ルの発生を確実に防ぐことができる。
【0073】尚、RAM117bの料金改正フラグエリ
アのフラグFaの状態をバックアップするための構成
は、実施例で示したE2 PROM117の料金改正フラ
グエリアに限らず、例えば、料金制の改正日時を過ぎて
改正前から改正後の料金制への移行が済んだ時点で、E
2 PROM117の料金制の改正日時のデータを消去
し、この改正日時のデータの有無により改正前後の料金
制の切り換えが済んでいるか否かを確認するように構成
してもよい。また、前記RAM117bの料金改正フラ
グエリアと同様の料金改正フラグエリアは、前記E2
ROM117に設ける他、これとは別の不揮発性メモリ
(NVM)を設けてこれに設ける構成としてもよく、い
ずれにしても、電源供給が断たれても記憶内容を保持で
きる形態であれば、如何様なものであってもよい。
【0074】さらに、本実施例における、時計装置12
3が管理する現在日時を改正前の料金制の適用中に修正
することを禁止するための構成についても、上述の構成
と同様に省略可能である。しかし、この構成を設けれ
ば、時計装置123の管理する現在日時が例えば実際の
日時よりも早くなって、料金制の改正日時が見かけ上早
く到来するように動作し、改正前の時点で改正後の料金
制との差額を不正に、或は、誤って徴収してしまった
り、それによる乗客との無用のトラブルを起こす等の事
態を未然に防止することが可能となるので、有利であ
る。
【0075】また、本実施例では、時計装置123が現
在の「年」、「月」、「日」、「時」、及び、「分」を
管理している場合について説明したが、時計装置123
の管理内容は最低限「日」だけでよく、或は、料金制の
改正が月末や月明け、又は、年末年始である場合や、E
2 PROM117の改正後の料金制データを改正日から
どの位前の段階で書き換えるか等によって、時計装置1
23の管理内容に「年」、「月」、「時」及び「分」を
順次加えるか否かは任意である。さらに、本実施例で
は、タクシーに搭載するタクシーメータ1を例に取って
説明したが、本発明は、運転代行業者が伴走用の車両に
搭載して運転代行に関する乗車料金を算出する料金算出
装置等、車両の走行に伴い変動する乗車料金を算出する
種々のメータに広く適用可能であることは言うまでもな
い。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両の営業走行に伴って金額が変動する乗車料金を算出す
る車両の乗車料金算出用メータであって、現在日時を管
理する時計手段と、前記乗車料金の算出基準となる料金
制の改正日時を保持する改正日時データ保持手段と、前
記改正日時前において前記乗車料金の算出に適用する改
正前料金制、及び、前記改正日時後において前記乗車料
金の算出に適用する改正後料金制の各データを保持する
料金制データ保持手段と、前記車両の営業走行の開始時
に前記時計手段の現在日時を参照し、該現在日時が前記
改正日時前か後かを判別する改正前後判別手段と、前記
改正前後判別手段の判別結果を基に、前記車両の営業走
行開始時が前記改正日時前である時には前記改正前料金
制を選択し、前記車両の営業走行開始時が前記改正日時
後である時には前記改正後料金制を選択する選択手段と
を備え、前記車両の営業走行時に、前記改正前及び改正
後の両料金制のうち、前記選択手段が選択した料金制を
適用して前記乗車料金を算出する構成とした。
【0077】このため、料金制の改正に伴う料金制デー
タの変更を、改正日時の直前にメータの使用を一旦中止
して行う必要がなく、改正後の料金制が決定した段階、
即ち、改正日時よりも十分前の段階から順次行うことが
可能となり、これにより、改正前の料金制に対応したメ
ータを搭載したままの車両で営業を行い、乗車料金の精
算を、改正前の料金制により算出した金額を換算表によ
って改正後の料金制による新料金に換算するといった、
換算表の使い忘れや見間違いによる誤った金額での徴収
を行ってしまい、乗客との間で無用のトラブルを起こす
要因となる作業を行う必要をなくすことができる。
【0078】しかも、料金制の改正日時前後の判別を、
時計手段や改正前後判別手段によりメータの内部で行
い、乗車料金の算出に適用する料金制の切り換えに関す
る信号のやり取りを全てメータの内部で済ませるするこ
とができるので、有線や無線による外部との信号送受が
ない分だけ、外部からの信号入力や外部への信号出力に
関する制御ミス、及び、送受信号中へのノイズ混入等
の、適用料金制の誤った切り換えが発生する原因となる
要素を排除し、正確な時刻での確実な料金制切り換えを
行うことができる等の効果を奏する。
【0079】その上さらに、本発明によれば、不揮発性
の料金改正済データ記憶手段をさらに備え、前記現在日
時が前記改正日時後であると前記改正前後判別手段が最
初に判別した際に、前記改正後料金制の適用を示す料金
改正済データを前記料金改正済データ記憶手段に記憶さ
せるものとしたので、例えば、料金改正日時を過ぎた後
にバッテリからの電源供給が遮断された場合、電源供給
の再開後に電源供給遮断前と同じ改正後の料金制を確実
に適用させることができ、改正日時を過ぎた後に再び改
正前料金制が適用されてしまうというトラブルの発生を
確実に防ぐことができる。
【0080】さらに、本発明によれば、前記現在日時が
前記改正日時後であると前記改正前後判別手段が最初に
判別した際に、前記改正後料金制の適用を報知する警報
を出力する警報出力手段をさらに備える構成としたの
で、警報出力手段が出力する警報により、改正後料金制
が適用され始めたことを車両の乗務員や乗客等に対して
周知徹底することができる。
【0081】また、本実施例によれば、前記時計手段が
管理する現在日時を修正する日時修正手段と、前記選択
手段が前記改正前料金制を選択している間、前記日時修
正手段による前記現在日時の修正を禁止する日時修正禁
止手段とをさらに備える構成としたので、日時修正手段
による時計手段の管理現在日時の修正を、日時修正禁止
手段によって、選択手段が改正前料金制を選択している
間禁止し、料金制改正前の時点における現在日時の修正
により、乗車料金の算出に適用する料金制の改正前料金
制から改正後料金制への切り換えを実際の改正日時より
も前後に狂わせ、本来の乗車料金よりも高い金額で乗車
料金が徴収されるようにする余地をなくし、不正や乗客
の不利益の発生を防止することができる。
【0082】さらに、本発明によれば、前記車両の営業
回数や、前記乗車料金の算出時に割り出される累計金額
及びその後回数等からなる累計データを、前記選択手段
が前記改正前料金制を選択している間に限り順次更新し
つつ保持する改正前累計データ保持手段と、前記累計デ
ータを、前記選択手段が前記改正後料金制を選択してい
る間に限り順次更新しつつ保持する改正後累計データ保
持手段と、前記乗車料金、及び、前記改正前前後の各累
計データを表示する表示手段とをさらに備える構成とし
た。このため、改正前と改正後のそれぞれの累計データ
を、改正前累計データ保持手段の保持データと、改正後
累計データ保持手段の保持データとにより、乗車料金表
示用の表示手段上で個別に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の乗車料金算出メータの基本構成
図である。
【図2】本発明の一実施例に係るタクシーメータの概略
構成を示す正面図である。
【図3】図2のマイクロコンピュータのハードウェア構
成を示すブロック図である。
【図4】図3のタクシーメータのRAMのメモリエリア
マップである。
【図5】図2のタクシーメータのマイクロコンピュータ
が出力するシステムデータの項目を示す説明図である。
【図6】図2のマイクロコンピュータのROMに格納さ
れた制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図2のマイクロコンピュータのROMに格納さ
れた制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】図2のマイクロコンピュータのROMに格納さ
れた制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】図2のマイクロコンピュータのROMに格納さ
れた制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】図2のマイクロコンピュータのROMに格納
された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】図2のマイクロコンピュータのROMに格納
された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
117 E2 PROM 117A 改正日時データ保持手段 117B 料金制データ保持手段 117C 料金改正済データ記憶手段 119 マイクロコンピュータ 119a CPU 119b RAM 119ba 改正前累計データ保持手段 119bb 改正後累計データ保持手段 119c ROM 119A 改正前後判別手段 119B 選択手段 119C 日時修正禁止手段 121 警報出力手段 123 時計手段 125,129〜137 日時修正手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の営業走行に伴って金額が変動する
    乗車料金を算出する車両の乗車料金算出用メータであっ
    て、 現在日時を管理する時計手段と、 前記乗車料金の算出基準となる料金制の改正日時を保持
    する改正日時データ保持手段と、 前記改正日時前において前記乗車料金の算出に適用する
    改正前料金制、及び、前記改正日時後において前記乗車
    料金の算出に適用する改正後料金制の各データを保持す
    る料金制データ保持手段と、 前記車両の営業走行の開始時に前記時計手段の現在日時
    を参照し、該現在日時が前記改正日時前か後かを判別す
    る改正前後判別手段と、 前記改正前後判別手段の判別結果を基に、前記車両の営
    業走行開始時が前記改正日時前である時には前記改正前
    料金制を選択し、前記車両の営業走行開始時が前記改正
    日時後である時には前記改正後料金制を選択する選択手
    段とを備え、 前記車両の営業走行時に、前記改正前及び改正後の両料
    金制のうち、前記選択手段が選択した料金制を適用して
    前記乗車料金を算出すると共に、 不揮発性の料金改正済データ記憶手段をさらに備え、 前記現在日時が前記改正日時後であると前記改正前後判
    別手段が最初に判別した際に、前記改正後料金制の適用
    を示す料金改正済データを前記料金改正済データ記憶手
    段に記憶させる ようにした、 ことを特徴とする車両の乗車料金算出用メータ。
  2. 【請求項2】 前記現在日時が前記改正日時後であると
    前記改正前後判別手段が最初に判別した際に、前記改正
    後料金制の適用を報知する警報を出力する警報出力手段
    をさらに備える請求項1記載の車両の乗車料金算出用メ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記時計手段が管理する現在日時を修正
    する日時修正手段と、前記選択手段が前記改正前料金制
    を選択している間、前記日時修正手段による前記現在日
    時の修正を禁止する日時修正禁止手段とをさらに備える
    請求項1又は2記載の車両の乗車料金算出用メータ。
  4. 【請求項4】 前記車両の営業回数や、前記乗車料金の
    算出時に割り出され る累計金額及びその後回数等からな
    る累計データを、前記選択手段が前記改正前料金制を選
    択している間に限り順次更新しつつ保持する改正前累計
    データ保持手段と、前記累計データを、前記選択手段が
    前記改正後料金制を選択している間に限り順次更新しつ
    つ保持する改正後累計データ保持手段と、前記乗車料
    金、及び、前記改正前後の各累計データを表示する表示
    手段とをさらに備える請求項1、2又は3記載の車両の
    乗車料金算出用メータ。
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