JP3092786B2 - タクシー日報データ処理装置及びタクシー日報データ処理方法 - Google Patents

タクシー日報データ処理装置及びタクシー日報データ処理方法

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JP3092786B2 JP07257539A JP25753995A JP3092786B2 JP 3092786 B2 JP3092786 B2 JP 3092786B2 JP 07257539 A JP07257539 A JP 07257539A JP 25753995 A JP25753995 A JP 25753995A JP 3092786 B2 JP3092786 B2 JP 3092786B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タクシーの各営業
の時系列データ、乗降地データ等のタクシー日報データ
を収集し、処理するタクシー日報データ理装置及びタク
シー日報データ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タクシー日報データ収集処理シス
テムとして、例えば特開平4−24787号公報に開示
されているように、記憶媒体に格納された地図データ上
に車両位置を求めるナビゲーションシステムから営業走
行における車両位置データを呼び出して、そのときの料
金などの営業走行データとともに電子式タクシーメータ
内のメモリに格納するようにしたものが提案されてい
る。
【0003】しかし、このタクシー日報データ収集処理
システムの場合、空車、賃走、割増、迎車、その他のタ
リフを設定する複数のスイッチで構成されるタリフ設定
用入力ユニットと、営業走行における料金、その他のタ
リフ位置などを表示する表示ユニットと、走行距離及び
走行時間に基づいてその時のタリフ位置に応じた料金演
算を行い、表示ユニットにその時の料金を表示させるデ
ータ演算ユニットとを有する電子式タクシーメータ内
に、ナビゲーションシステムから各営業の乗降地に関す
る車両位置データを呼び出す機能、車両位置データとそ
のときの料金などの営業走行データなどから日報データ
を生成する機能を設けるばかりでなく、この運行情報デ
ータを格納するメモリを設ける必要があり、既存の電子
式タクシーメータ(以下、タクシーメータという。)を
そのまま使用して日報データを収集するわけにはいかな
いという課題が生じる。
【0004】そこで、営業回数、その他の回数、走行距
離などの累計を表す指数データと、現在タリフ状態を表
示するためのウインドサイン制御データとを既存のタク
シーメータから入力するとともに、走行センサから走行
信号を入力して各営業(=空車状態となってから次に空
車状態となるまでの期間)毎に独自に生成する時系列デ
ータを収集するようにした時系列データ収集装置と、こ
の時系列データ収集装置から出力される時系列データ及
びインターフェース回路を介して接続されたGPS(Gl
obal Positioing System)信号処理装置のような位置デ
ータ生成ユニットから入力される位置データを各営業毎
に読み込み、この位置データに基づいて顧客の乗車地及
び降車地に対応する乗降地データを生成し、この乗降地
データを時系列データに付加した日報データを生成して
収集することが提案されている。
【0005】このタクシー日報データ収集処理システム
においては、入庫終了後に収集した日報データをICメ
モリカード等の着脱自在の外部記録媒体に書込み、この
外部記録媒体を管理事務所側に設けた読取装置に装着
し、書込まれた日報データを読み取って各種処理を行な
うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、管理事務所側
に設けた読取装置において日報データに基づいて処理を
正確に行なうためには、ICメモリカード等の外部記録
媒体には、時系列データ及びこの時系列データに対応す
る乗降地データが一対となって書込まれている必要があ
る。
【0007】ここで、上記従来のタクシー日報データ収
集処理システムにおいて、日報データを外部記録媒体に
書込むに際し、時系列データの外部記憶媒体への正常な
書込み終了後に収集した乗降地データをICメモリカー
ドへ書込むように構成したとすると、ICメモリカード
の不良や、ICメモリカードを書込み途中で抜き取る等
により乗降地データの書込みが書込不良となった場合に
は、時系列データの書込みが正常(OK)で、乗降地デ
ータの書込みが不良(NG)という状態が発生する。
【0008】この場合において、初期化したICメモリ
カード(クリアカード)をICカードリーダ/ライタに
挿入した場合には、新たな時系列データ及び乗降地デー
タを収集するべく、書込みが正常に終了したデータにつ
いては消去することとなっていたので、上述の例の場
合、時系列データのみが消去され、乗降地データは消去
されないこととなっていた。
【0009】従って、新たな時系列データを収集するこ
とによって、時系列データと乗降地データが対応してい
ないものとなってしまい、日報データに基づいて処理を
正確に行なうことができないという問題点が生じてい
た。そこで、本発明の目的は、時系列データと乗降地デ
ータとが対応しなくなることを防止でき、正確、かつ、
確実にタクシー日報データを得ることができるタクシー
日報データ処理装置及びタクシー日報データ処理方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明のタクシー日報データ処理装置
100は、図1の基本構成図に示すように、時系列デー
タDTを記憶する第1記憶手段101及び外部の記録媒
体107に対する時系列データDTの正常記録終了後に
第1記憶手段101に記憶した時系列データDTを消去
する第1リセット手段102を有し、外部のタクシーメ
ータから入力される指数データ及びタリフ信号並びに外
部の走行センサから入力される走行信号に基づいて空車
状態から次の空車状態に至るまでの期間として定義され
る各営業毎に時系列データDTを生成し、第1記憶手段
101に収集し、第1記憶手段101に収集した時系列
データDTを外部からの指示に基づいて出力する時系列
データ収集手段103と、乗降地データDRを記憶する
第2記憶手段104及び記録媒体107に対する乗降地
データDRの正常記録終了後に第2記憶手段104に記
憶した乗降地データDRを消去する第2リセット手段1
05を有し、前記タクシーメータから入力される営業タ
リフ信号及び空車タリフ信号並びに外部の位置データ出
力装置から入力される位置データに基づいて顧客の乗車
地及び降車地を示す乗降地データDRを生成し、第2記
憶手段104に収集し、第2記憶手段104に収集した
乗降地データDRを外部からの指示に基づいて出力する
乗降地データ収集手段106と、着脱自在に装着した記
録媒体107の記録情報を読取可能であるとともに、前
記装着された記録媒体107に対し、入力された時系列
データDT及び乗降地データDRを記録する読取記録手
段108と、読取記録手段108における記録状態を監
視し、対となるべき時系列データDT及び乗降地データ
DRのうちいずれか一方が正常記録されなかった場合
に、第1リセット手段102及び第2リセット手段10
5のうち少なくとも正常記録が行なわれたデータに対応
するリセット手段の動作を禁止する消去禁止手段109
と、を備えて構成する。
【0011】請求項1記載の発明によれば、時系列デー
タ収集手段103は、外部のタクシーメータから入力さ
れる指数データ及びタリフ信号並びに外部の走行センサ
から入力される走行信号に基づいて空車状態から次の空
車状態に至るまでの期間として定義される各営業毎に時
系列データDTを生成し、第1記憶手段101に収集
し、第1記憶手段101に収集した時系列データDTを
外部からの指示に基づいて読取記録手段108に出力す
る。
【0012】乗降地データ収集手段106は、前記タク
シーメータから入力される営業タリフ信号及び空車タリ
フ信号並びに外部の位置データ出力装置から入力される
位置データに基づいて顧客の乗車地及び降車地を示す乗
降地データDRを生成し、第2記憶手段104に収集
し、第2記憶手段104に収集した乗降地データDRを
外部からの指示に基づいて読取記録手段に出力する。
【0013】これらにより読取記録手段108は、装着
された記録媒体107に対し、入力された時系列データ
DT及び乗降地データDRを記録し、消去禁止手段10
9は、読取記録手段108における記録状態を監視す
る。この監視の結果、消去禁止手段109は、時系列デ
ータDT及び乗降地データDRの正常記録が行なわれた
場合には、何も行なわず第1リセット手段102は、第
1記憶手段101に記憶した時系列データDTを消去
し、第2リセット手段105は、第2記憶手段104に
記憶した乗降地データDRを消去することとなる。
【0014】一方、消去監視手段109は、対となるべ
き時系列データDT及び乗降地データDRのうちいずれ
か一方が正常記録されなかった場合には、第1リセット
手段102及び第2リセット手段105のうち少なくと
も正常記録が行なわれたデータに対応するリセット手段
の動作を禁止する。
【0015】従って、対となるべき時系列データDT及
び乗降地データDRのうちいずれか一方のみが消去され
ることはない。請求項2記載の発明は、請求項1記載の
発明において、記録媒体107には前記記録情報として
当該記録媒体107を特定するための特定情報が予め記
録されており、読取記録手段108により読み取った前
記特定情報を判別する特定情報判別手段と、前記判別に
基づいて消去禁止手段109により前記リセット手段
(102または105)の動作が禁止された記録媒体1
07と同一の特定情報が記録された記録媒体が読取記録
手段108に装着された場合には、再び読取記録手段1
08に時系列データDT及び乗降地データDRの当該装
着された記録媒体への記録を行なわせる再記録制御手段
と、を備えて構成する。
【0016】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、記録媒体107には前記記録
情報として当該記録媒体107を特定するための特定情
報が予め記録されており、特定情報判別手段は、読取記
録手段108により読み取った特定情報を判別する。
【0017】再記録制御手段は、前記判別に基づいて消
去禁止手段109によりリセット手段(102または1
05)の動作が禁止された記録媒体107と同一の特定
情報が記録された記録媒体が読取記録手段108に装着
された場合には、再び読取記録手段108に時系列デー
タDT及び乗降地データDRの当該装着された記録媒体
への記録を行なわせる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、読取記録手段108は、前記判別に基づい
て消去禁止手段109により前記リセット手段(102
または105)の動作が禁止された記録媒体107と異
なる特定情報が記録された記録媒体が装着された場合に
は、当該装着された前記記録媒体を排出する排出手段を
備えて構成する。
【0019】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、読取記録手段108の排出手
段は、前記判別に基づいて消去禁止手段109によりリ
セット手段(102または105)の動作が禁止された
記録媒体107と異なる特定情報が記録された記録媒体
が装着された場合には、当該装着された記録媒体を排出
する。
【0020】請求項4記載の発明は、外部から与えられ
る指数データ、タリフ信号及び走行信号に基づいて空車
状態から次の空車状態に至るまでの期間として定義され
る各営業毎に時系列データを生成し、収集する時系列デ
ータ収集工程と、外部から与えられる営業タリフ信号、
空車タリフ信号及び位置データに基づいて顧客の乗車地
及び降車地を示す前記乗降地データを生成し、収集する
乗降地データ収集工程と、記録媒体の記録情報を読取可
能であるとともに、収集された前記時系列データ及び前
記乗降地データを読取記録装置により前記記録媒体に記
録させる読取記録工程と、前記読取記録工程における正
常記録終了後に、当該記録が終了した前記時系列データ
を消去する第1リセット工程と、前記読取工程における
正常記録終了後に、当該記録が終了した前記乗降地デー
タを消去する第2リセット工程と、前記読取記録工程に
おける記録状態を監視し、対となるべき前記時系列デー
タあるいは前記乗降地データのうちいずれか一方が正常
記録されなかった場合に、前記第1リセット工程及び前
記第2リセット工程のうち少なくとも正常記録が行なわ
れたデータに対応するリセット工程への移行を禁止する
消去禁止工程と、を備えて構成する。
【0021】請求項4記載の発明によれば、時系列デー
タ収集工程は、外部から与えられる指数データ、タリフ
信号及び走行信号に基づいて空車状態から次の空車状態
に至るまでの期間として定義される各営業毎に時系列デ
ータを生成し、収集し、乗降地データ収集工程は、外部
から与えられる営業タリフ信号、空車タリフ信号及び位
置データに基づいて顧客の乗車地及び降車地を示す前記
乗降地データを生成し、収集する。
【0022】読取記録工程は、収集された時系列データ
及び乗降地データを読取記録装置により記録媒体に記録
させ、消去禁止工程は、読取記録工程における記録状態
を監視する。これにより前記記録媒体への時系列データ
及び乗降地データの正常記録が終了した場合には、第1
リセット工程は、読取記録工程における正常記録終了後
に、当該記録が終了した時系列データを消去し、第2リ
セット工程は、当該記録が終了した前記乗降地データを
消去する。
【0023】一方、消去禁止工程は、対となるべき前記
時系列データあるいは前記乗降地データのうちいずれか
一方が正常記録されなかった場合には、前記第1リセッ
ト工程及び前記第2リセット工程のうち少なくとも正常
記録が行なわれたデータに対応するリセット工程への移
行を禁止する。
【0024】従って、対となるべき時系列データDT及
び乗降地データDRのうちいずれか一方のみが消去され
ることはない。請求項5記載の発明は、請求項4記載の
発明において、前記記録媒体には前記記録情報として当
該記録媒体を特定するための特定情報が予め記録されて
おり、前記読取記録工程により読み取った前記特定情報
を判別する特定情報判別工程と、前記判別に基づいて前
記消去禁止工程により前記リセット工程への移行が禁止
された記録媒体と同一の特定情報が記録された記録媒体
が前記読取記録工程における記録対象となった場合に
は、再び前記時系列データ及び前記乗降地データの当該
記録媒体への記録を行なわせる再記録制御工程と、を備
えて構成する。
【0025】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の作用に加えて、特定情報判別工程は、読取記
録工程により読み取った特定情報を判別し、再記録制御
工程は、この判別に基づいて消去禁止工程によりリセッ
ト工程への移行が禁止された記録媒体と同一の特定情報
が記録された記録媒体が読取記録工程における記録対象
となった場合には、再び前記時系列データ及び前記乗降
地データの当該記録媒体への記録を行なわせる。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記読取記録工程は、前記判別に基づいて
前記消去禁止工程により前記リセット工程への移行が禁
止された記録媒体と異なる特定情報が記録された記録媒
体が読取記録装置に装着された場合には、当該装着され
た前記記録媒体を排出する排出工程を備えて構成する。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記読取記録工程の排出工程は、判別に基
づいて消去禁止工程によりリセット工程への移行が禁止
された記録媒体と異なる特定情報が記録された記録媒体
が読取記録装置に装着された場合には、当該装着された
前記記録媒体を排出する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2にタクシー日報データ収集シ
ステムの構成ブロック図を示す。タクシー日報データ収
集システムSは、データ線L11、データ線L12及び
データ線L13を介して後述のタクシーメータ6から入
力される指数データ、タリフ信号及び実車/空車判定信
号(実/空判定信号)並びに内蔵の走行センサから入力
される走行信号に基づいて空車状態から次の空車状態に
至るまでの期間として定義される各営業毎に時系列デー
タを生成し、収集し、出力する時系列データ収集装置1
と、位置データを生成し、出力する位置データ出力装置
2と、通信線L1及び通信線L2を介して時系列データ
収集装置1及び位置データ出力装置2が接続され乗降地
データを生成し収集する乗降地データ収集装置3と、乗
降地データ収集装置3に接続され、着脱自在に装着され
たICメモリカード5の記録情報を読み取り、あるい
は、ICメモリカード5に情報を記録するICカードリ
ーダ/ライタ(R/W)4と、指数データ及びタリフ信
号を出力するタクシーメータ6と、時系列データ収集装
置1に各種データを入力するとともに、各種データの表
示を行なう操作・表示器7と、時系列データ収集装置1
からの各種データをプリントアウトするプリンタ8と、
プリペイドカード、クレジットカード等の各種磁気カー
ドに情報を書込み、あるいは、磁気カードの情報を読み
出すための磁気カードリーダ/ライタ9と、を備えて構
成されている。
【0029】時系列データ収集装置1には、タクシーメ
ータ6からデータ線L11を介して基本料金に係わる営
業回数、料金上がりに係わるその他の回数、走行距離な
どの累計を表す指数データが入力され、データ線L12
を介して現在タリフ状態を図示しないウインドサインに
表示するためウインドサイン(W/S)制御データが入
力されるようになっている。
【0030】図3に時系列データ収集装置1の概要構成
ブロック図を示す。時系列データ収集装置1は、各種制
御を行なうワンチップのマイクロコンピュータ11と、
車両の走行状態に応じた検出信号SDRV を出力する走行
センサ12と、を備えて構成されている。
【0031】マイクロコンピュータ11は、各種演算処
理を行なうとともに、後述のRAM11c中のデータ収
集エリア11c2 内の時系列データの消去を指示する中
央処理装置(CPU)11aと、制御プログラムや各種
の固定データなどを格納したROM11bと、各種デー
タを一時的に記憶するための図4に示すようなワークエ
リア11c1 や時系列データを収集するためのデータ
収集エリア11c2 などを有するRAM11cと、備え
て構成されている。
【0032】図5に位置データ出力装置2の概要構成ブ
ロック図を示す。位置データ出力装置2は、記憶媒体に
格納された地図データ上の車両位置を求め、この位置デ
ータを出力するものである。この車両位置を求める方式
としては、衛星からの電波を受信して絶対位置を検出す
る絶対位置検出方式の所謂GPS(Global Positioing
System)信号処理装置と、刻々変動する車速及び進行方
位を常時検出して出発点に対する現在位置を検出する相
対位置検出方式の位置信号処理装置を含むものがある
が、実施の形態では何れの方式でもよい。
【0033】位置データ出力装置2は、上空約2万km
の軌道上にある複数のGPS衛星からの電波をアンテナ
ATを介して受信する受信機21と、この受信機21に
よって受信した少なくとも3つの衛星から送られる電波
の伝播時間から衛星との距離を測定し、それらが一点で
交わる位置を求めると共にCD−ROM22に格納した
地図データをCD−ROMドライバ23を介して読み出
し、この読み出した地図データにより地図上での位置デ
ータを時々刻々生成して出力する位置認識ユニット24
と、を備えて構成されている。
【0034】図6に乗降地データ収集装置3の概要構成
ブロック図を示す。乗降地データ収集装置3は、乗降地
データ収集装置全体を制御するワンチップのマイクロコ
ンピュータ31と、時系列データ収集装置1、ICカー
ドリーダ/ライタ4あるいは位置データ出力装置2との
間でインターフェース動作を行なう複数のインターフェ
ース(IF)回路32a〜32eと、接続するインター
フェース回路を切換えることにより入出力切換を行なう
ためのセレクタ33a及び33bと、を備えて構成され
ている。
【0035】マイクロコンピュータ31は、タクシーメ
ータ6からの実/空判定信号及び位置データ出力装置2
の出力した位置データに基づいて乗降地データを生成す
るとともに、乗降地データの消去制御や、各種演算処理
を行なう中央処理装置(CPU)31a、制御プログラ
ムや各種の固定データなどを格納したROM31b及び
乗降地データ等の各種データを一時的に格納するRAM
31cを内蔵している。
【0036】この場合において、インターフェース回路
32aは、時系列データ収集装置1をマイクロコンピュ
ータ31に接続するインターフェース動作を行ない、イ
ンターフェース回路32bはICカードリーダ/ライタ
4をマイクロコンピュータ31に接続するインターフェ
ース動作を行ない、インターフェース回路32cは位置
データ出力装置2をセレクタ33aを介してマイクロコ
ンピュータ31に接続するインターフェース動作を行な
い、インターフェース回路32cはRS232Cに適合
し、位置データ出力装置2をマイクロコンピュータ31
に接続するインターフェース動作を行ない、インターフ
ェース回路32dは、時系列データ収集装置1をセレク
タ33bを介してマイクロコンピュータ31に接続する
インターフェース動作を行ない、インターフェース回路
32eはICカードリーダ/ライタ4をセレクタ33b
を介してマイクロコンピュータ31に接続するインター
フェース動作を行ない、インターフェース回路32fは
実/空判定信号についてのインターフェース動作を行な
うものである。
【0037】ここで、時系列データ収集装置1、位置デ
ータ出力装置2及び乗降地データ収集装置3の動作を説
明する。1) 時系列データ収集装置の動作 まず、時系列データ収集装置1の概要動作を説明する。
【0038】時系列データ収集装置1は、操作・表示器
7における出庫キー操作に応じて、タクシーメータ6か
ら入力される指数データに基づいて出庫データを生成
し、これを書込読出自在の内部メモリ(RAM)に書き
込んで収集すると共に、乗降地データ収集装置3に対し
て出力する。
【0039】また、時系列データ収集装置1は、タクシ
ーメータ6から入力される指数データ及びW/S制御デ
ータと走行センサ12から入力される走行データとに基
づいて空車から次の空車までの期間の各営業毎に独自に
時系列データを生成し、これを書込読出自在の内部メモ
リ(RAM)に書き込んで収集する。
【0040】そして、操作・表示器7における入庫キー
操作に応じて、タクシーメータ6から入力される指数デ
ータに基づいて入庫データを生成し、これを書込読出自
在の内部メモリ(RAM)に書き込んで収集すると共
に、乗降地データ収集装置3に対して出力することとな
る。
【0041】次にマイクロコンピュータ11が内蔵する
CPU11aが制御プログラムに従って行う処理を図7
のフローチャートを参照して説明する。CPU11aは
電源の投入によって動作を開始し、走行センサ12から
の走行信号について走行データ処理を行い、速度などに
関するデータの生成などを行う(ステップS1)。
【0042】その後、タクシーメータ6からのW/S制
御データによりタリフ操作入力に変化があるか否かを判
定する(ステップS2)。ステップS2の判定において
タリフ操作入力に変化がない場合には(ステップS2;
No)、処理をステップS5に移行する。
【0043】ステップS2の判定において、タリフ操作
入力に変化がある場合には(ステップS2;Yes)、
営業開始か否かを判定する(ステップS3)。このステ
ップS3の判定において、営業開始の場合には、タクシ
ーメータ6からそのときの指数データを入力してRAM
11c中のワークエリア11c1 に格納し(ステップS
4)、処理を再びステップS1に移行して同様の動作を
繰り返す。
【0044】タクシー車両の営業が開始してその後タリ
フ操作入力に変化がない場合(ステップS2;No)に
は、操作・表示器7において出庫操作入力が行なわれて
いるか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5
の判定において、出庫操作入力がなされている場合には
(ステップS5;Yes)、すなわち、操作表示器7に
おいて出庫操作が行われた場合には、出庫時刻や出庫時
の指数データなどからなる出庫データを生成する出庫処
理を行ない(ステップS11)、生成した出庫データを
乗降地データ収集装置3に対して送出し(ステップS1
2)、処理を再びステップS1に移行する。
【0045】ステップS5の判定において、出庫操作入
力が行なわれていない場合には(ステップS5;N
o)、操作表示器7において入庫操作入力が行なわれて
いるか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6
の判定において操作表示器7により入庫操作入力が行な
われていない場合には(ステップS6;No)、処理を
ステップS1に移行し、上記ステップS2、S5又はS
6の何れかの処理における判定がYESになるまで上記
ステップS1、S2、S5及びS6を繰り返すこととな
る。
【0046】上記ステップS3の判定において、営業開
始ではない場合には(ステップS3;No)、タリフが
空車に移行したか否かを判定する(ステップS7)。ス
テップS7の判定においてタリフが空車に移行した場合
には(ステップS7;Yes)、タクシーメータ6から
そのときの指数データを入力し(ステップS8)、RA
M11c中のワークエリア11c1 に格納する。
【0047】そして、上記ステップS1の処理において
生成した走行データ並びにステップS4及びステップS
8の処理において格納した指数データに基づいて今回の
営業の時系列データを生成してRAM11cのデータ収
集エリア11c1 に格納し(ステップS9)、処理を再
びステップS1に移行する。
【0048】また、ステップS7の判定において、空車
に移行していない場合(ステップS7;No)の場合は
他のタリフ操作と判断し、そのタリフに応じた他の処理
をステップS10において行ってから処理を再びステッ
プS1に移行する。ステップS6の判定において、操作
表示器7により入庫操作入力が行なわれている場合に
は、入庫時刻や入庫時の指数データなどからなる入庫デ
ータを生成する入庫処理を行ない(ステップS13)、
生成した入庫データを乗降地データ収集装置3に対して
送出する(ステップS14)。
【0049】次にステップS9の処理においてRAM1
1cのデータ収集エリア11c2 に格納した時系列デー
タを乗降地データ収集装置3に対して順次送出する(ス
テップS15)。そして送出した時系列データが最後の
データであるか否かを判定し(ステップS16)、送出
した時系列データが最後のデータではない場合には(ス
テップS16;No)、再び処理をステップS15に移
行し、同様の処理を繰り返す。
【0050】ステップS16の判定において、送出した
時系列データが最後のデータである場合には(ステップ
S16;Yes)、終了指令を乗降地データ収集装置3
に対して送出し(ステップS17)、処理を再びステッ
プS1に移行して、以下同様の処理を行なう。2) 位置データ収集装置の動作 次に一データ収集装置2の動作について説明する。
【0051】まず位置データ出力装置2の概要動作を説
明する。位置データ出力装置2の受信機21は、上空約
2万kmの軌道上にある複数のGPS衛星からの電波を
アンテナATを介して受信し、位置認識ユニット24
は、この受信機21によって受信した少なくとも3つの
衛星から送られる電波の伝播時間から衛星との距離を測
定し、それらが一点で交わる位置を求めると共にCD−
ROM22に格納した地図データをCD−ROMドライ
バ23を介して読み出し、この読み出した地図データに
より地図上での位置データを時々刻々生成して乗降地デ
ータ収集装置3に出力する。3) 乗降地データ収集装置の動作 まず、乗降地データ収集装置の概要動作を説明する。
【0052】乗降地データ収集装置3は、時系列データ
収集装置1からの出庫フラグの入力に応じてこれをその
ままICカードリーダ/ライタ4に送出すると共に、内
部メモリ内の所定エリアに出庫フラグと称するフラグを
立てる。これは、その後の動作によりRAM内に収集し
ていた位置データのクリアに利用する。
【0053】そして、時系列データ収集装置1から入庫
データを入力すると、これを中継してそのままICカー
ドリーダ/ライタ4に送出する。ICカードリーダ/ラ
イタ4からの正常書込終了を中継して時系列データ収集
装置1に送出し、これに続いて時系列データ収集装置1
から送出される時系列データをそのままICカードリー
ダ/ライタ4に送出する。その後は時系列データ収集装
置1からの終了指令を受け取るまで時系列データ収集装
置1とICカードリーダ/ライタ4との中継を行い、終
了指令を受け取ったときは、これをICカードリーダ/
ライタ4に送信せず、時系列データ収集装置1に対して
正常終了を送信し、続いて収集した乗降地データとして
の位置データの書込みを行なう。
【0054】ここで、図8を参照して乗降地データの生
成及び収集について説明する。乗降地データ収集装置3
のCPU31aは、タクシーメータ6からW/S信号に
基づく営業タリフを受信したか否かを判定する(ステッ
プS21)。ステップS21の判定において、タクシー
メータ6からW/S信号に基づく営業タリフを受信して
いない場合には(ステップS21;No)、空車タリフ
を受信したか否かを判定する(ステップS22)。
【0055】このステップS22の判定において空車タ
リフを受信していない場合には(ステップS22;N
o)、再び処理をステップS21に移行する。ステップ
S21の判定において、タクシーメータ6からW/S信
号に基づく営業タリフを受信した場合には(ステップS
21;Yes)、位置出力装置2からの位置データを乗
車地データとしてRAM31cの所定エリアに格納し
(ステップS25)、処理をステップS21に移行す
る。
【0056】また、ステップS22の判定において、空
車タリフを受信した場合には(ステップS22;Ye
s)、位置出力装置2からの位置データを降車地データ
としてRAM31cの所定エリアに格納し(ステップS
26)、処理をステップS21に移行する。
【0057】このようにして、RAM31cの所定エリ
アには、図9に示すように、乗降地データとしての位置
データ(乗車地データ及び降車地データ)が収集される
こととなる。次に図10の処理フローチャート及び図1
1のタイミングチャート並びに図12乃至図14の回線
接続状態概念図を参照して乗降地データ収集装置3の基
本的動作を説明する。この場合において、初期状態にお
いては、タクシーメータ6から営業タリフが出力され、
営業状態にあるものとする。
【0058】乗降地データ収集装置3のCPU31aは
電源の投入によって動作を開始し、通信回線を図13に
示す回線状態(以下、回線Bと略称する。)とし、時系
列データ収集装置1からの指令データを受信したか否か
に基づいて、出庫を認識する(ステップS31)。
【0059】ここで、図13を参照して回線Bについて
詳細に説明する。CPU31aにより通信回線を回線B
に設定する旨の指示が与えられると、セレクタ33a
は、時系列データ収集装置1のデータ送信端子TXをI
Cカードリーダ/ライタ4のデータ受信端子RXに接続
し、時系列データ収集装置1のデータ受信端子RXをI
Cカードリーダ/ライタ4のデータ送信端子TXに接続
し、双方の信号ラインをAND回路を介して、マイクロ
コンピュータ31の第1シリアル通信端子(SCI1)
のデータ受信端子RXに接続する。
【0060】さらにセレクタ33aは、位置データ出力
装置2の送信端子TXをマイクロコンピュータ31の第
2シリアル通信端子(SCI2)のデータ受信端子RX
に接続する。この場合において、時系列データ収集装置
1とICカードリーダ/ライタ4との間では、半二重通
信を行なっており、同時にデータを出力することがない
ので、データを送信しない側は、その出力端子を“H”
レベルとしておくことにより、データを送信する側のデ
ータがそのままマイクロコンピュータ31の第1シリア
ル通信端子(SCI1)のデータ受信端子RXに入力さ
れることとなる。データ受信端子RXを介して入力され
たデータがいずれの装置から入力されたものであるかに
ついては、送信するデータに付加されるコマンドコード
データにより判別するようになっている。
【0061】このように構成することにより、二つのシ
リアル通信端子(SCI1及びSCI2)しか用いない
場合でも、乗降地データ収集装置3は、常に最新の乗降
地データを収集することができるのである。また、乗務
員コードの認識は次に示す動作をモニタすることにより
認識できる(ステップS32) ここで、図11のタイミングチャートを参照して乗務員
コードの読出しについて詳細に説明する。
【0062】まず時系列データ収集装置1は、ICカー
ドリーダ/ライタ4に対し、ICカードリーダ/ライタ
4の動作状態を確認するため、ステイタス(状態)要求
を行なう(ステップS50)。これによりICカードリ
ーダ/ライタ4は、ICメモリカード5が装着されてい
る場合には、「IC有り」の通知を行なう(ステップS
51)。
【0063】時系列データ収集装置1は、「IC有り」
の通知を受け取ると、ICメモリカード5内の乗務員コ
ードを含む各種管理データを格納している管理エリアの
データ読出要求を行なう(ステップS52)。ICカー
ドリーダ/ライタ4は、管理エリアのデータ読出要求が
行なわれると、ICメモリカード5の管理エリアから管
理データ読み出し、時系列データ収集装置1に出力する
(ステップS53)。
【0064】時系列データ収集装置1は、管理データを
受け取ると、出庫フラグをセットすべく、出庫フラグ書
込要求を行なう(ステップS54)。この結果、ICカ
ードリーダ/ライタ4は、出庫フラグのセットが完了す
ると、時系列収集装置1に書込完了通知を行なって処理
を終了する。
【0065】このようにして、時系列データ収集装置1
は、乗務員コードを得ることが可能となっている。次に
タクシーメータ6から空車タリフを受信したか否か、す
なわち、一営業が終了したか否かを判別し(ステップS
33)、一営業が終了するまで待機状態となる。
【0066】一営業が終了すると(ステップS33;Y
es)、CPU31aは通信回線を図14に示す回線状
態(以下、回線Cと略称する。)に切換える(ステップ
S34)。これにより、時系列データ収集装置1及び乗
降地データ収集装置3のマイクロコンピュータ31は、
直接データをやり取り可能となる。そして、営業状態に
なったか否かを判別する(ステップS35)。すなわ
ち、再びタクシーメータ6からの営業タリフを受信した
か否かを判別する。
【0067】ステップS35の判別において、営業状態
に移行していない場合には、時系列データ収集装置から
の入庫コマンドを受信したか否かを判別し(ステップS
36)、入庫コマンドを受信するかあるいは営業タリフ
を受信するまでステップS35及びステップS36の処
理を繰り返す。
【0068】ステップS35の判別において、営業タリ
フを受信した場合には、CPU31aは通信回線を回線
Bに切換え(ステップS44)、空車状態になったか否
かを判別する(ステップS45)。すなわち、タクシー
メータ6からの空車タリフを受信したか否かを判別す
る。
【0069】ステップS45の判別において、空車状態
に移行していない場合には、待機状態となる(ステップ
S45;No)。ステップS45の判別において、タク
シーメータ6からの空車タリフを受信した場合には、C
PU31aは通信回線を回線Cに切換え(ステップS3
4)、上述したステップS35以降の処理を繰り返す。
【0070】ステップS36の判別において、時系列デ
ータ収集装置1からの入庫コマンドを受信した場合には
(ステップS36;Yes)、CPU31aは通信回線
を図12に示す回線(以下、回線Aと略称する。)に切
換える(ステップS37)。これにより、乗降地データ
収集装置2は、時系列データ収集装置1に対して直接デ
ータをやり取りすることができるとともに、ICカード
リーダ/ライタ4にデータの書込が行なえる状態とな
る。
【0071】そして、時系列データ収集装置1から終了
指令が出力されるまで時系列データ収集装置1からの時
系列データをメモリカードリーダ/ライタ4に中継して
ICメモリカード5に時系列データを書込み、終了指定
受信後にICメモリカード5に対する書込みが正常に終
了した旨を時系列データ収集装置1に対して出力する
(ステップS38)。
【0072】そしてCPU31aは、RAM31cから
乗降地データとしての位置データを読み出し、ICカー
ドリーダ/ライタ4によりICメモリカード5への乗降
地データとしての位置データの書込処理を行って(ステ
ップS39)、乗降地データのICメモリカード5への
書込みが正常に行なわれたか否かを判別する(ステップ
S40)。
【0073】ステップS40の判別において、ICメモ
リカード5への乗降地データ(位置データ)の書込みが
正常に行なわれた場合には(ステップS40;Ye
s)、CPU31aは、通信回線を回線Bに切換える。
ステップS40の判別において、ICメモリカード5へ
の乗降地データ(位置データ)の書込みが正常に行なわ
れなかった場合には(ステップS40;No)、ICカ
ードリーダ/ライタ4を制御して、当該装着されている
ICメモリカード5を排出(EJECT )し(ステップS4
1)、新たなICメモリカードが挿入(装着)されたか
否かを判別して(ステップS42)、新たなICメモリ
カードが挿入されるまで待機状態となる(ステップS4
2;No)。
【0074】ステップS42の判別において、新たなI
CメモリカードがICカードリーダ/ライタ4に挿入
(装着)された場合には、CPU31aはICカードリ
ーダ/ライタ4を制御して、新たなICメモリカードか
ら当該ICメモリカードを特定するための特定情報であ
る乗務員コードを読み出すとともに、RAM31cの所
定エリアに格納した出庫時の乗務員コードと比較し(ス
テップS43)、乗務員コードが同一のICメモリカー
ドが挿入(装着)されるまで、ステップS41〜ステッ
プS43の処理を繰り返す。
【0075】ステップS43の判別において、挿入され
たICメモリカードの乗務員コードがRAM31cの所
定エリアに格納した出庫時の乗務員コードと同一の場合
には(ステップS43;Yes)、処理を再びステップ
S44に移行し、再び時系列データ及び乗降地データと
しての位置データの書込み処理をリトライすることとな
る。
【0076】以上の説明のように、本実施形態によれ
ば、対となる時系列データ及び乗降地データの双方がI
Cメモリカードに正常に書込まれるまでは、収集した時
系列データ及び乗降地データを消去(クリア)してしま
うことがないので、時系列データと乗降地データとが非
対応状態となることがなく、確実に正しい日報データを
得て処理を行なうことが可能となる。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、読取記録
手段108は、装着された記録媒体107に対し、入力
された時系列データDT及び乗降地データDRを記録
し、消去禁止手段109は、読取記録手段108におけ
る記録状態を監視し、この監視の結果、消去禁止手段1
09は、時系列データDT及び乗降地データDRの正常
記録が行なわれた場合には、何も行なわず第1リセット
手段102は、第1記憶手段101に記憶した時系列デ
ータDTを消去し、第2リセット手段105は、第2記
憶手段104に記憶した乗降地データDRを消去し、ま
た、消去監視手段109は、対となるべき時系列データ
DT及び乗降地データDRのうちいずれか一方が正常記
録されなかった場合には、第1リセット手段102及び
第2リセット手段105のうち少なくとも正常記録が行
なわれたデータに対応するリセット手段の動作を禁止す
るので、対となるべき時系列データDT及び乗降地デー
タDRのうちいずれか一方のみが消去されることはな
く、常に対となる時系列データDT及び乗降地データD
Rを記録媒体に記録することができ、確実、かつ、正確
なタクシー日報データを得て処理を行なうことができ
る。
【0078】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、記録媒体107には前記記録
情報として当該記録媒体107を特定するための特定情
報が予め記録されており、特定情報判別手段は、読取記
録手段108により読み取った特定情報を判別し、再記
録制御手段は、前記判別に基づいて消去禁止手段109
によりリセット手段(102または105)の動作が禁
止された記録媒体107と同一の特定情報が記録された
記録媒体が読取記録手段108に装着された場合には、
再び読取記録手段108に時系列データDT及び乗降地
データDRの当該装着された記録媒体への記録を行なわ
せるので、対となる時系列データDT及び乗降地データ
DRのうち少なくともいずれか一方がなんらかの理由に
より記録媒体に記録できなかった場合でも、当該時系列
データDT及び乗降地データDRを記録すべき記録媒体
に確実に記録することができる。
【0079】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、読取記録手段108の排出手
段は、前記判別に基づいて消去禁止手段109によりリ
セット手段(102または105)の動作が禁止された
記録媒体107と異なる特定情報が記録された記録媒体
が装着された場合には、当該装着された記録媒体を排出
するので、当該時系列データDT及び乗降地データDR
を記録すべきではない記録媒体に記録が行なわれること
がなく、確実なデータ管理を行なえる。
【0080】請求項4記載の発明によれば、読取記録工
程は、収集された時系列データ及び乗降地データを読取
記録装置により記録媒体に記録させ、消去禁止工程は、
読取記録工程における記録状態を監視し、前記記録媒体
への時系列データ及び乗降地データの正常記録が終了し
た場合には、第1リセット工程は、読取記録工程におけ
る正常記録終了後に、当該記録が終了した時系列データ
を消去し、第2リセット工程は、当該記録が終了した前
記乗降地データを消去し、また、消去禁止工程は、対と
なるべき前記時系列データあるいは前記乗降地データの
うちいずれか一方が正常記録されなかった場合には、前
記第1リセット工程及び前記第2リセット工程のうち少
なくとも正常記録が行なわれたデータに対応するリセッ
ト工程への移行を禁止するので、対となるべき時系列デ
ータDT及び乗降地データDRのうちいずれか一方のみ
が消去されることはなく、常に対となる時系列データD
T及び乗降地データDRを記録媒体に記録することがで
き、確実、かつ、正確なタクシー日報データを得て処理
を行なうことができる。
【0081】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の作用に加えて、特定情報判別工程は、読取記
録工程により読み取った特定情報を判別し、再記録制御
工程は、この判別に基づいて消去禁止工程によりリセッ
ト工程への移行が禁止された記録媒体と同一の特定情報
が記録された記録媒体が読取記録工程における記録対象
となった場合には、再び前記時系列データ及び前記乗降
地データの当該記録媒体への記録を行なわせるので、対
となる時系列データDT及び乗降地データDRのうち少
なくともいずれか一方がなんらかの理由により記録媒体
に記録できなかった場合でも、当該時系列データDT及
び乗降地データDRを記録すべき記録媒体に確実に記録
することができる。
【0082】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記読取記録工程の排出工程は、判別に基
づいて消去禁止工程によりリセット工程への移行が禁止
された記録媒体と異なる特定情報が記録された記録媒体
が読取記録装置に装着された場合には、当該装着された
前記記録媒体を排出するので、当該時系列データDT及
び乗降地データDRを記録すべきではない記録媒体に記
録が行なわれることがなく、確実なデータ管理を行なえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタクシー日報データ処理装置(及
びタクシー運行情報処理方法)の基本構成を示す図であ
る。
【図2】タクシー日報データ収集システムの概要構成ブ
ロック図である。
【図3】時系列データ収集装置の概要構成ブロック図で
ある。
【図4】図3におけるRAM内の構成を示す図である。
【図5】位置データ出力装置の概要構成ブロック図であ
る。
【図6】乗降地データ収集装置の概要構成ブロック図で
ある。
【図7】時系列データの生成及び収集動作処理フローチ
ャートである。
【図8】乗降地データの生成及び収集動作処理フローチ
ャートである。
【図9】乗降地データ収集装置の動作を説明するための
記録媒体への収集データの書込フォーマットを示す図で
ある。
【図10】タクシー日報データ収集システムの全体動作
処理フローチャートである。
【図11】乗務員コードの読出し処理のタイミングチャ
ートである。
【図12】通信回線の接続概念(回線A)の説明図であ
る。
【図13】通信回線の接続概念(回線B)の説明図であ
る。
【図14】通信回線の接続概念(回線C)の説明図であ
る。
【符号の説明】
100 タクシー日報データ処理装置 101 第1記憶手段 102 第1リセット手段 103 時系列データ収集手段 104 第2記憶手段 105 第2リセット手段 106 乗降地データ収集手段 107 記録媒体 108 読取記録手段 109 消去禁止手段 DT 時系列データ DR 乗降地データ S タクシー日報データ収集システム 1 時系列データ収集装置 2 位置データ出力装置 3 乗降地データ収集装置 4 ICカードリーダ/ライタ(R/W) 5 ICメモリカード 6 電子式タクシーメータ 7 操作・表示器 8 プリンタ 9 磁気カードリーダ/ライタ(R/W)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列データを記憶する第1記憶手段及
    び外部の記録媒体に対する前記時系列データの正常記録
    終了後に前記第1記憶手段に記憶した時系列データを消
    去する第1リセット手段を有し、外部のタクシーメータ
    から入力される指数データ及びタリフ信号並びに外部の
    走行センサから入力される走行信号に基づいて空車状態
    から次の空車状態に至るまでの期間として定義される各
    営業毎に前記時系列データを生成し、前記第1記憶手段
    に収集し、前記第1記憶手段に収集した前記時系列デー
    タを外部からの指示に基づいて出力する時系列データ収
    集手段と、 乗降地データを記憶する第2記憶手段及び前記記録媒体
    に対する前記乗降地データの正常記録終了後に前記第2
    記憶手段に記憶した乗降地データを消去する第2リセッ
    ト手段を有し、前記タクシーメータから入力される営業
    タリフ信号及び空車タリフ信号並びに外部の位置データ
    出力装置から入力される位置データに基づいて顧客の乗
    車地及び降車地を示す前記乗降地データを生成し、前記
    第2記憶手段に収集し、前記第2記憶手段に収集した前
    記乗降地データを外部からの指示に基づいて出力する乗
    降地データ収集手段と、 着脱自在に装着した前記記録媒体の記録情報を読取可能
    であるとともに、前記装着された記録媒体に対し、入力
    された前記時系列データ及び前記乗降地データを記録す
    る読取記録手段と、 前記読取記録手段における記録状態を監視し、対となる
    べき前記時系列データ及び前記乗降地データのうちいず
    れか一方が正常記録されなかった場合に、前記第1リセ
    ット手段及び前記第2リセット手段のうち少なくとも正
    常記録が行なわれたデータに対応するリセット手段の動
    作を禁止する消去禁止手段と、 を備えたことを特徴とするタクシー日報データ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタクシー日報データ処理
    装置において、 前記記録媒体には前記記録情報として当該記録媒体を特
    定するための特定情報が予め記録されており、 前記読取記録手段により読み取った前記特定情報を判別
    する特定情報判別手段と、 前記判別に基づいて前記消去禁止手段により前記リセッ
    ト手段の動作が禁止された記録媒体と同一の特定情報が
    記録された記録媒体が前記読取記録手段に装着された場
    合には、再び前記読取記録手段に前記時系列データ及び
    前記乗降地データの当該装着された記録媒体への記録を
    行なわせる再記録制御手段と、 を備えたことを特徴とするタクシー日報データ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のタクシー日報データ処理
    装置において、 前記読取記録手段は、前記判別に基づいて前記消去禁止
    手段により前記リセット手段の動作が禁止された記録媒
    体と異なる特定情報が記録された記録媒体が前記読取記
    録手段に装着された場合には、当該装着された前記記録
    媒体を排出する排出手段を備えたことを特徴とするタク
    シー日報データ処理装置。
  4. 【請求項4】 外部から与えられる指数データ、タリフ
    信号及び走行信号に基づいて空車状態から次の空車状態
    に至るまでの期間として定義される各営業毎に時系列デ
    ータを生成し、収集する時系列データ収集工程と、 外部から与えられる営業タリフ信号、空車タリフ信号及
    び位置データに基づいて顧客の乗車地及び降車地を示す
    前記乗降地データを生成し、収集する乗降地データ収集
    工程と、 記録媒体の記録情報を読取可能であるとともに、収集さ
    れた前記時系列データ及び前記乗降地データを読取記録
    装置により前記記録媒体に記録させる読取記録工程と、 前記読取記録工程における正常記録終了後に、当該記録
    が終了した前記時系列データを消去する第1リセット工
    程と、 前記読取工程における正常記録終了後に、当該記録が終
    了した前記乗降地データを消去する第2リセット工程
    と、 前記読取記録工程における記録状態を監視し、対となる
    べき前記時系列データあるいは前記乗降地データのうち
    いずれか一方が正常記録されなかった場合に、前記第1
    リセット工程及び前記第2リセット工程のうち少なくと
    も正常記録が行なわれたデータに対応するリセット工程
    への移行を禁止する消去禁止工程と、 を備えたことを特徴とするタクシー日報データ処理方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のタクシー日報データ処理
    方法において、 前記記録媒体には前記記録情報として当該記録媒体を特
    定するための特定情報が予め記録されており、 前記読取記録工程により読み取った前記特定情報を判別
    する特定情報判別工程と、 前記判別に基づいて前記消去禁止工程により前記リセッ
    ト工程への移行が禁止された記録媒体と同一の特定情報
    が記録された記録媒体が前記読取記録工程における記録
    対象となった場合には、再び前記時系列データ及び前記
    乗降地データの当該記録媒体への記録を行なわせる再記
    録制御工程と、 を備えたことを特徴とするタクシー日報データ処理方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のタクシー日報データ処理
    方法において、 前記読取記録工程は、前記判別に基づいて前記消去禁止
    工程により前記リセット工程への移行が禁止された記録
    媒体と異なる特定情報が記録された記録媒体が読取記録
    装置に装着された場合には、当該装着された前記記録媒
    体を排出する排出工程を備えたことを特徴とするタクシ
    ー日報データ処理方法。
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