JP3736236B2 - 車両用情報報知装置、車両用情報報知方法及びそのプログラムを記録した制御部による読取りが可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用情報報知装置、車両用情報報知方法及びそのプログラムを記録した制御部による読取りが可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両(自車)用のナビゲーション装置には、報知部として表示装置、音声出力装置等が配設され、前記表示装置において、表示画面が開かれ、該表示画面に現在位置及び周辺の地図が表示される。
【0003】
そして、運転者がナビゲーション装置の入力部を操作して目的地を設定すると、経路探索処理が行われ、出発地、又は現在位置から目的地までの経路が探索され、経路が探索されると前記表示画面に経路、現在位置及び周辺の地図が表示され、経路案内が開始される。
【0004】
したがって、運転者は、前記表示画面に表示された経路案内に従って車両を走行させることができる。
【0005】
ところで、高速道路等の有料道路においては、少なくとも1箇所にゲートが設置され、該ゲートを車両が通過するのに伴って、料金が徴収されるようになっている。そして、入口及び出口のゲートにおいて車両を停止させることなく、料金を自動的に決済して徴収する料金自動収受システム(ETC、EPR等)(以下、料金自動収受システムに対応していることを表すために「ETC」を付す。)が提供され、料金所に料金自動収受装置が配設される。
【0006】
この場合、入口及び出口のゲートに、一般の車両が通過するための一般ゲートのほかに、料金自動収受システムを利用する車両が通過するための料金自動収受対応ゲート(以下「ETCゲート」という。)が設置される。そして、料金自動収受システムを利用する場合、車両に搭載された車載器のカードスロットに、例えば、車両の所有者、運転者等と道路管理者との間で結ばれた契約の契約期間、契約の対象となる車両の種類等の契約情報が記録されたプリペイドカードを挿入すると、入口のETCゲートを通過する際に、路側無線装置と前記車載器との間で無線通信が行われ、前記プリペイドカードに、どのインターチェンジから有料道路に入ったかを表す情報、すなわち、入口情報が記録されるようになっている。また、有料道路を通行した後、出口のETCゲートを通過する際に、路側無線装置と前記車載器との間で無線通信が行われ、前記契約情報及び入口情報が読み出され、契約情報及び入口情報に基づいて料金が算出され、決済して徴収される。
【0007】
ところで、有料道路には、料金自動収受システムを利用することができる料金自動収受対応有料道路(以下「ETC対応有料道路」という。)、及び料金自動収受システムを利用することができない非料金自動収受対応有料道路(以下「非ETC対応有料道路」という。)がある。そして、前記ETC対応有料道路において、すべてのインターチェンジが、料金自動収受システムに対応する入口及び出口のETCゲートを備えた料金自動収受対応インターチェンジ(以下「ETC対応インターチェンジ」という。)であるとは限らず、入口及び出口のETCゲートを備えない非料金自動収受対応インターチェンジ(以下「非ETC対応インターチェンジ」という。)も存在する。
【0008】
そこで、前記表示画面に表示された周辺の地図、経路等に従って車両を走行させる場合に、料金自動収受システムに関する情報、すなわち、料金自動収受システム情報(以下「ETC情報」という。)を、表示画面に表示することによって運転者に通知するようにしたナビゲーション装置が提供されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、車載器が搭載されていない車両を走行させる場合、料金自動収受システムを利用しないにもかかわらず、ETC情報が表示画面に表示されてしまう。
【0010】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、料金自動収受システムを利用する場合にだけ料金自動収受システム情報を運転者に通知することができる車両用情報報知装置、車両用情報報知方法及びそのプログラムを記録した制御部による読取りが可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の車両用情報報知装置においては、料金自動収受システム情報が記録された記録手段と、料金自動収受システム情報を取得するための情報取得条件が成立したかどうかを判断する情報取得条件成立判断処理手段と、前記情報取得条件が成立した場合に、前記記録手段から前記料金自動収受システム情報を取得する情報取得処理手段と、取得された前記料金自動収受システム情報を運転者に通知し、かつ、料金自動収受システムを利用可能な料金自動収受システム対応施設を表示装置の表示画面に表示する報知処理手段とを有する。
【0012】
本発明の他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記情報取得条件成立判断処理手段は、情報取得条件として、前記料金自動収受システム情報を利用するための車載器が車両に搭載されているかどうかを判断する。
【0013】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記情報取得条件成立判断処理手段は、情報取得条件として、料金自動収受システム対応施設があるかどうかを判断する。
【0014】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記料金自動収受システム対応施設は、情報取得条件として、料金自動収受システム対応有料道路及び料金自動収受システム対応インターチェンジのうちの少なくとも一方である。
【0015】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記料金自動収受システム情報を運転者に通知するための情報通知条件が成立したかどうかを判断する情報通知条件成立判断処理手段を有する。
【0016】
そして、前記情報通知条件が成立した場合に前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する。
【0018】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、目的地までの経路を探索する経路探索処理手段を有する。
【0019】
そして、前記報知処理手段は、経路上の前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する。
【0020】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記情報取得条件成立判断処理手段は、前記車載器が車両に搭載されているかどうかを判断するとともに、経路上に有料道路があるかどうか、該有料道路が料金自動収受システム対応有料道路であるかどうか、及び前記有料道路に料金自動収受システム対応インターチェンジがあるかどうかを判断し、前記車載器が車両に搭載されていて、経路上に有料道路があり、該有料道路が料金自動収受システム対応有料道路であり、前記有料道路に料金自動収受システム対応インターチェンジがある場合に、前記報知処理手段は前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する。
【0021】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記報知処理手段は、経路上の乗降インターチェンジについての前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する。
【0022】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記報知処理手段は、経路上の所定の乗降インターチェンジが料金自動収受システム対応インターチェンジである場合、その旨を前記表示画面に表示する。
【0023】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記表示画面上の料金自動収受システム対応施設に料金自動収受システムランドマークが付加される。
【0024】
本発明の更に他の車両用情報報知装置においては、さらに、前記報知処理手段は、音声出力装置によって料金自動収受システム情報を音声で出力することにより、前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する。
【0025】
本発明の車両用情報報知方法においては、料金自動収受システム情報を取得するための情報取得条件が成立したかどうかを判断し、該情報取得条件が成立した場合に、記録手段から料金自動収受システム情報を取得し、取得された料金自動収受システム情報を運転者に通知し、かつ、料金自動収受システムを利用可能な料金自動収受システム対応施設を表示装置の表示画面に表示する。
【0026】
本発明の制御部による読取りが可能な記録媒体においては、料金自動収受システム情報を取得するための情報取得条件が成立したかどうかを判断し、該情報取得条件が成立した場合に、記録手段から料金自動収受システム情報を取得し、取得された料金自動収受システム情報を運転者に通知し、かつ、料金自動収受システムを利用可能な料金自動収受システム対応施設を表示装置の表示画面に表示する車両用情報報知方法のプログラムを記録する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明の第1の実施の形態における車両用情報報知装置のブロック図である。
【0029】
図において、74は料金自動収受システム情報が記録された記録手段としてのメモリ、91は料金自動収受システム情報を取得する情報取得条件が成立したかどうかを判断する情報取得条件成立判断処理手段、92は前記情報取得条件が成立した場合に、前記メモリ74から料金自動収受システム情報を取得する情報取得処理手段、93は取得された前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する報知処理手段である。
【0030】
図2は本発明の第1の実施の形態における料金自動収受装置の概略図、図3は本発明の第1の実施の形態における入口のETCゲートの概略図、図4は本発明の第1の実施の形態における車載器・ナビゲーション装置ユニットのブロック図である。
【0031】
図において、11は有料道路、12は該有料道路11の入口、13は前記有料道路11の出口であり、前記入口12には一般ゲート14及びETCゲート15が、前記出口13には一般ゲート16及びETCゲート17が設置される。前記一般ゲート14、16は料金自動収受システムを利用することなく有料道路11を通行するためのゲートであり、ETCゲート15、17は料金自動収受システムを利用して有料道路11を通行するためのゲートである。そして、有料道路11において、料金自動収受システムを利用するために、車両20に搭載された車載器21との間で無線通信を行うための無線装置としての路側無線装置23がETCゲート15に、路側無線装置24がETCゲート17に配設され、前記路側無線装置23、24は制御装置26と接続される。
【0032】
なお、図2において、入口12には、一般ゲート14及びETCゲート15が、出口13には、一般ゲート16及びETCゲート17がそれぞれ1個設置されるようになっているが、一般ゲート及びETCゲートをそれぞれ2個以上設置することもできる。
【0033】
そして、前記ETCゲート15には、路側無線装置23、ETCゲート15を通過する車両20を検出する車両検出器31〜33、必要に応じて車両20を停止させるための発進制御機34、車両20の通行の可否を表示する路側表示器35、必要に応じて車両20を撮影するカメラ36が配設される。
【0034】
また、一般道から有料道路11に入るためのETCゲート15の手前のランプウェイ38には、車載器21との間で無線通信を行うための入口側の予告用の路側無線装置39が配設され、所定のインターチェンジにおいて料金自動収受システムを利用することができるかどうかの情報、書込/読出自在の料金決済用のカード、すなわち、料金決済用カードとしてのICカード41の情報等を車載器21と路側無線装置39との間で送受信することができるようになっている。
【0035】
なお、前記ETCゲート17にも、前記路側無線装置24のほかに、ETCゲート17を通過する車両20を検出する図示されない車両検出器、必要に応じて車両20を停止させるための図示されない発進制御機、車両20の通行の可否を表示する図示されない路側表示器、必要に応じて車両20を撮影する図示されないカメラが配設される。
【0036】
また、有料道路11から一般道に出るためのETCゲート17の手前の図示されないランプウェイには、車載器21との間で無線通信を行うための図示されない出口側の予告用の路側無線装置が配設され、所定のインターチェンジにおいて料金自動収受システムを利用することができるかどうかの情報、ICカード41の情報等を車載器21と前記路側無線装置との間で送受信することができるようになっている。
【0037】
そして、前記一般ゲート14、16においては、磁気カードから成る図示されない通行券が使用され、通行券に基づいて料金を徴収するために料金収受装置が配設される。該料金収受装置は、例えば、通行券を車両20の種類に応じて発行する発券機18、及び通行券に基づいて所定の料金を徴収する料金徴収所19を備える。なお、発券機18は、通行券の磁気ストライプ等に車両20の種類及び入口情報を記録する。
【0038】
そして、車両20が一般ゲート14を通過する際に、発券機18によって通行券が発行されると、例えば、運転者は発券機18から通行券を抜き取り、有料道路11を通行する。また、車両20が一般ゲート16を通過する際に、運転者が、料金収受員に通行券を渡すと、料金収受員は、前記料金徴収機に通行券を挿入し、料金徴収機を操作する。該料金徴収機は、前記車両20の種類及び入口情報を読み出し、該車両20の種類及び入口情報に基づいて料金を算出し徴収する。なお、料金は、現金、又はプリペイドカード、ポストペイドカード、クレジットカード、ICカード、PCカード等のカードによって支払うことができる。
【0039】
ところで、前記車載器21は、車載器21の全体の制御を行う制御部63、ICカード41が挿脱されるカードスロット46、及び路側無線装置23、24との間で無線通信を行うために前記制御部63に接続されたアンテナ68を備える。前記車載器21は、容易に取り外すことができないように車両20のダッシュボード等に固定されるので、車載器21によって車両20を特定することができる。なお、前記車載器21には図示されないメモリが配設される。
【0040】
本実施の形態においては、料金を決済して徴収するためにICカード41が使用されるが、該ICカード41に代えてPCカード等を使用することもできる。なお、前記ICカード41は、プリペイドカードの機能のように、予納された金額から料金を決済して徴収したり、ポストペイドカード、クレジットカード等のように、後に金融機関等の口座から料金を決済して徴収したりすることができるようになっていて、あらかじめ車両20の所有者、運転者等と道路管理者との間で結ばれた契約に基づいて発行され、原則として有効期限が設定される。そして、前記ICカード41に内蔵されたメモリ47には、前記有効期限、使用限度額等のカード内容の情報が記録される。また、ICカード41がプリペイドカードの機能を有する場合にはメモリ47にカード内容の情報として残高も記録される。
【0041】
前記車載器21には、ナビゲーション装置71が接続され、車載器21及びナビゲーション装置71によって車載器・ナビゲーション装置ユニットが構成される。
【0042】
また、前記ナビゲーション装置71は、ナビゲーション装置71の全体の制御を行う制御部73、データ記録部72、記録手段としてのメモリ74、通信部75、報知部76、入力部77、車両20の現在位置を検出する現在位置検出手段としての現在位置検出部81、該現在位置検出部81に接続されたアンテナ82、及び前記通信部75に接続されたアンテナ83を備える。前記メモリ74には、前記契約の契約期間、契約の対象となる車両の種類等の契約情報が記録されるほか、入口情報が記録される。なお、該入口情報は、車両20がETCゲート15を通過する際に、記録される。また、前記車載器21とナビゲーション装置71とはケーブル69によって接続される。なお、アンテナ68、通信部75及びアンテナ83を利用し、通信によって車載器21とナビゲーション装置71とを接続することもできる。
【0043】
本実施の形態において、前記契約情報及び入口情報はメモリ74に記録されるようになっているが、メモリ47に記録したり、車載器21の前記メモリに記録したりすることもできる。また、本実施の形態において、前記残高はメモリ47に記録されるようになっているが、メモリ74に記録したり、車載器21の前記メモリに記録したりすることもできる。さらに、前記契約情報、入口情報、残高等を無線通信によって図示されない管理センタ等に送り、該管理センタ等のメモリに記録することもできる。
【0044】
前記報知部76は、図示されない表示装置、音声出力装置等を備える。そして、前記表示装置の表示画面には、操作案内、操作メニュー、操作キーの案内、目的地までの経路、走行する経路に沿った案内、ETC情報等が表示されるほか、車載器21と路側無線装置23、24との間の通信結果、車載器21及びICカード41が正常に機能しているかどうか等が表示され、運転者に通知される。前記表示装置としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することができる。
【0045】
また、前記音声出力装置は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声から成る案内情報、料金情報等をスピーカから出力し、運転者に通知する。なお、音声合成装置によって合成された音声のほかに、高音、低音等の音、又はあらかじめテープ、電子記録媒体等に録音された各種の案内情報をスピーカから出力することもできる。
【0046】
そして、前記現在位置検出部81は、GPS(グローバルポジショニングセンサ)、光式又は電波式のビーコンセンサ、地磁気センサ、距離センサ、ステアリングセンサ、ジャイロセンサ等から成る。
【0047】
前記GPSは、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって、地球上における現在位置を検出し、前記ビーコンセンサは、道路に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信することによって現在位置を検出する。また、地磁気センサは、地磁気を測定することによって車両が向いている方位を検出し、距離センサは、道路上の所定の地点間の距離等を検出する。該距離センサとして、例えば、車輪の回転数を測定し、該回転数に基づいて距離を検出するもの、加速度を測定し、該加速度を2回積分して距離を検出するもの等を使用することができる。また、ステアリングセンサは、舵(だ)角を検出するためのものであり、例えば、ステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。そして、前記ジャイロセンサは、車両の回転角速度を検出するものであり、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、前記ジャイロセンサによって検出された回転角速度を積分することにより、車両が向いている方位を検出することができる。
【0048】
なお、前記GPS及びビーコンセンサは、それぞれ単独で現在位置を検出することができるが、距離センサの場合は、該距離センサによって検出された距離と、地磁気センサ及びジャイロセンサによって検出された方位とを組み合わせることにより現在位置が検出される。また、距離センサによって検出された距離と、ステアリングセンサによって検出された舵角とを組み合わせることによって現在位置を検出することもできる。
【0049】
そして、前記データ記録部72は、CD、MD、DVD等の記録媒体から成り、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、写真データファイル、及び各地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内等の施設の情報が記録された施設情報データファイルを備える。これら各データファイルには、経路を探索するためのデータのほか、前記表示画面に、探索された経路に沿って案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりするための各種のデータが記録される。なお、前記データ記録部72には、所定の情報を前記音声出力装置によって出力するための各種のデータも記録される。
【0050】
ところで、前記交差点データファイルには各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイルにはノードに関するノードデータが、道路データファイルには道路に関する道路データがそれぞれ記録され、前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによって道路状況が表される。なお、前記ノードデータは、前記地図データファイルに記録された地図データにおける道路の位置及び形状を表す要素であり、道路上の各ノード、及び各ノード間を連結するリンクを示すデータから成る。そして、前記道路データによって、道路自体については、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点等が、コーナについては、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性については、踏切、降坂路、登坂路、道路種別(高速道路等の有料道路、国道、一般道等)等のほかに、有料道路11のランプウェイ38、料金所等がそれぞれ表される。
【0051】
また、前記メモリ74は、磁気コア、半導体メモリ等の記録媒体から成り、前記制御部73が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM、及び制御プログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路中の走行案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログラムが記録されたROMを備える。そして、前記RAMには契約情報及び入口情報が記録される。本実施の形態においては、前記契約情報及び入口情報はRAMに記録されるようになっているが、車載器21に図示されないメモリを配設し、前記契約情報及び入口情報を、前記メモリに記録したり、メモリ47に記録したりすることもできる。
【0052】
なお、前記データ記録部72として、CD、MD、DVD等に代えて、磁気テープ、磁気ディスク、磁気コア、半導体メモリ、フロッピーディスク、磁気ドラム、光ディスク、ICカード、光カード等の記録媒体を使用することができる。また、メモリ74として、磁気コア、半導体メモリ等に代えて、CD、MD、DVD、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーディスク、磁気ドラム、光ディスク、ICカード、光カード等の記録媒体を使用することもできる。
【0053】
本実施の形態においては、前記データ記録部72に各種のデータが、前記ROMに各種のプログラムが記録されるようになっているが、前記各データ及び各プログラムを同じ外部の記録媒体に記録することもできる。この場合、例えば、メモリ74に図示されないフラッシュメモリを配設し、前記外部の記録媒体から前記各データ及び各プログラムを読み出してフラッシュメモリに書き込むこともできる。したがって、外部の記録媒体を交換することによって前記各データ及び各プログラムを更新することができる。このように、各種の記録媒体に記録された前記プログラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うことができる。
【0054】
さらに、前記通信部75は、図示されない情報センサ等を備え、該情報センサ等によって受信した渋滞等の道路情報、交通事故情報、GPSの検出誤差を検出するD−GPS情報等を受信し、図示されないFM送信装置、電話回線等との間で各種のデータの送受信を行う。
【0055】
なお、本発明の機能を実現するための各データ及び各プログラムの少なくとも一部を、情報センタ等からの無線通信ネットワーク等の伝送媒体を介して前記通信部75によって受信し、前記フラッシュメモリ等に記録することもできる。
【0056】
そして、前記入力部77は、報知部76と別に配設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用することによって、走行開始時の位置を修正したり、目的地を入力したりすることができる。また、前記入力部77を、表示装置に画像で表示されたタッチパネルによって構成し、タッチパネルのキー又はメニューにタッチすることによって入力を行ったり、前記入力部77として、図示されないマイクロホン等を使用し、音声によって入力を行ったりすることができる。
【0057】
ところで、カードスロット46にICカード41を挿入すると、車両20がETCゲート15、17を通過する際に、前記車載器21と路側無線装置23、24との間で無線通信が行われる。そして、入口12において、車両20がETCゲート15を通過する際に、前記メモリ74に入口情報が記録される。また、出口13において、車両20がETCゲート17を通過する際に、前記メモリ74から契約情報及び入口情報が読み出され、前記契約情報及び入口情報に基づいて料金が算出され、算出された料金は、報知部76によって運転者に通知されるとともに、制御装置26に送られる。そして、該制御装置26によって、算出された料金が決済され、徴収される。
【0058】
したがって、発券機から通行券を抜き取ったり、料金徴収機に通行券を挿入したりする作業が不要になるだけでなく、前記メモリ74から契約情報及び入口情報を読み出して料金を算出する処理、及び制御装置26によって領収書を発行する処理は、別途行うことができるので、ETCゲート15、17における作業を簡素化することができるとともに、作業に必要な時間を短くすることができる。その結果、通行する車両20の台数が多くなっても、ETCゲート15、17の付近が混雑することはない。
【0059】
なお、一般ゲート14、16を通過する場合でも料金自動収受システムを利用することができる。その場合、一般ゲート14において図示されないカード処理所の料金収受員にICカード41を渡して、前記メモリ47に入口情報を記録し、一般ゲート16において料金徴収所19の料金収受員にICカード41を渡して、料金を支払うこともできる。そのために、前記カード処理所及び料金徴収所19には図示されないICカード処理機が配設され、該ICカード処理機と制御装置26とが接続される。また、同様に、非ETC対応インターチェンジの一般ゲートを通過する場合も料金自動収受システムを利用することができる。
【0060】
前記構成のナビゲーション装置71において、制御部73の図示されない案内・表示処理手段は、案内表示処理を行うことによって表示装置に表示画面を開き、該表示画面に現在位置及び周辺の地図を表示する。また、運転者が入力部77を操作して目的地を設定すると、制御部73の図示されない経路探索・案内表示処理手段は、図示されない経路探索処理手段によって経路探索処理を行うことにより、出発地、又は現在位置から目的地までの経路を探索し、経路が探索されると、前記案内・表示処理手段は前記表示画面を開き、該表示画面に経路、現在位置及び周辺の地図を表示し、経路案内を開始する。したがって、運転者は、前記経路案内に従って車両20を走行させることができる。
【0061】
次に、料金自動収受システムを利用すための有料道路データについて説明する。
【0062】
図5は本発明の第1の実施の形態における道路データファイルの有料道路データのイメージ図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるメモリ内のインターチェンジデータ領域を示す図である。
【0063】
この場合、データ記録部72(図4)に形成された道路データファイルには、有料道路データが記録されるが、該有料道路データには、図5に示されるように、有料道路11(図2)の本線を示す本線データDA1、本線とランプウェイ38(図3)との分岐点を示す分岐点データDA2、ランプウェイ38のリンクを示すランプウェイリンクデータDA3、インターチェンジの情報を示すインターチェンジデータDA4等がある。
【0064】
そして、該インターチェンジデータDA4は、メモリ74に形成された料金自動収受システム情報データ領域(以下「ETCデータ領域」という。)84に取り込まれてETC情報として記録され、インターチェンジの位置を表す位置座標、インターチェンジの名称、有料道路11に接続する一般道の接続道路情報、インターチェンジがETC対応インターチェンジであるか、又は非ETC対応インターチェンジであるかを表す料金自動収受対応ゲート有無フラグ(以下「ETCゲート有無フラグ」という。)、料金自動収受対応ゲート詳細情報(以下「ETCゲート詳細情報」という。)、車両20の種類ごとの料金情報、料金自動収受システムランドマークデータ(以下「ETCランドマークデータ」という。)等から成る。
【0065】
前記ETCゲート詳細情報は、インターチェンジ内の各ゲートのゲート番号、及び該ゲート番号に対応させて設定され、各ゲートがETCゲートであるか一般ゲートであるかを表すゲートフラグから成る。また、ETCランドマークデータは、前記表示画面において、例えば、ETC対応インターチェンジにランドマークを付加するためのデータである。なお、本実施の形態において、ETCデータ領域84はメモリ74に形成されるが、車載器21のメモリに形成したり、メモリ47に形成したりすることもできる。また、情報センタ等から通信部75によって所定の情報を受信し、フラッシュメモリ等に記録し、読み出して使用することもできる。
【0066】
次に、前記車載器21の動作について説明する。
【0067】
図7は本発明の第1の実施の形態における車載器の動作を示すフローチャートである。
【0068】
まず、運転者が図示されないイグニッションキーを操作して車両20(図2)の図示されないエンジンを始動させると、車載器21(図4)の図示されない電源がオンにされる。そして、制御部63の図示されないカード有無チェック処理手段は、カードスロット46にICカード41が挿入されているかどうかによってICカード41の有無をチェックし、ICカード41が有るかどうかを判断する。ICカード41が有る場合、制御部63の図示されないカード内容チェック・記録処理手段は、カード内容チェック・記録処理を行い、メモリ47から残高、有効期限、使用限度額等のカード内容の情報を読み出してチェックし、チェック内容を制御部63の図示されないバッファ等に記録する。そして、制御部63の図示されない転送処理手段は、前記チェック内容をナビゲーション装置71に送り、制御部73を介してチェック内容をメモリ74に記録する。
【0069】
一方、ICカード41が無い場合、前記カード有無チェック処理手段は、ICカード41が無いことをナビゲーション装置71に通知し、制御部73を介して表示画面にICカード41の挿入を促す旨のメッセージを表示し、カードスロット46にICカード41が挿入されるのを待機する。この場合、音声出力装置によって前記メッセージを音声で出力することもできる。
【0070】
続いて、有料道路11を利用するために、車両20が一般道からランプウェイ38(図3)に入ると、制御部63の図示されない第1の受信待機処理手段は、路側無線装置23からの電波が受信されるのを待機する。そして、前記電波が受信されると、車両20がETCゲート15を通過する際に、前記制御部63の図示されない車載器側送受信処理手段、及び制御装置26の図示されない路側送受信処理手段は入口側情報送受信処理を行う。その結果、前記車載器21と前記路側無線装置23との間で無線通信が行われる。そして、前記転送手段は、路側無線装置23から送られた入口情報をナビゲーション装置71に送る。なお、本実施の形態において、入口情報として、現在位置に基づいて特定されたインターチェンジの名称が使用される。
【0071】
このようにしてETCゲート15を通過した後、運転者は、車両20を目的地の最寄りのインターチェンジまで走行させ、有料道路11の本線からランプウェイ38に入ると、制御部63の図示されない第2の受信待機処理手段は、路側無線装置24からの電波が受信されるのを待機する。
【0072】
そして、前記電波が受信されると、車両20がETCゲート17を通過する際に、前記車載器側送受信処理手段及び路側送受信処理手段は出口側情報送受信処理を行う。その結果、前記車載器21と前記路側無線装置24との間で無線通信が行われ、契約情報及び入口情報が制御装置26に送られる。そして、制御装置26は、前記契約情報及び入口情報に基づいて料金を算出し、決済して徴収する。このとき、前記転送手段は、目的地の最寄りのインターチェンジを表す情報、すなわち、出口情報をナビゲーション装置71に送る。なお、本実施の形態において、出口情報として、現在位置に基づいて特定されたインターチェンジの名称が使用される。
【0073】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 ICカード41の有無をチェックする。
ステップS2 ICカード41が有るかどうかを判断する。ICカード41が有る場合はステップS4に、無い場合はステップS3に進む。
ステップS3 ICカード41の挿入を促す旨のメッセージを表示し、ステップS1に戻る。
ステップS4 カード内容チェック・記録処理を行う。
ステップS5 チェック内容をナビゲーション装置に送る。
ステップS6 チェック内容を運転者に通知する。
ステップS7 車載器21において電波が受信されるのを待機する。
ステップS8 入口側情報送受信処理を行う。
ステップS9 入口情報を記録する。
ステップS10 車載器21において電波が受信されるのを待機する。
ステップS11 出口側情報送受信処理を行い、処理を終了する。
【0074】
次に、ナビゲーション装置71の動作について説明する。
【0075】
図8は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示す第1のメインフローチャート、図9は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示す第2のメインフローチャート、図10は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示す第3のメインフローチャート、図11は本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示す第4のメインフローチャートである。
【0076】
まず、ナビゲーション装置71(図4)は、運転者による経路探索の要求があるかどうかを判断する。運転者による経路探索の要求がある場合、運転者は、入力部77を操作して目的地を設定するとともに、有料道路11(図2)を優先するか、一般道を優先するか等の経路探索条件を設定すると、前記経路探索・案内表示処理手段は、前記経路探索処理手段によって経路探索処理を行い、出発地、又は現在位置から目的地までの経路を探索し、経路が探索されると、前記案内・表示処理手段によって案内表示処理を行い、前記表示画面を開き、該表示画面に経路、現在位置及び周辺の地図を表示し、経路案内を開始する。このとき、必要に応じて、表示画面にETCランドマークを表示する。なお、目的地を設定する際に、通過点を同時に設定することもできる。
【0077】
続いて、制御部73は、探索された経路に基づいて、データ記録部72から経路情報を取得し、メモリ74に記録する。そして、前記経路探索条件において有料道路11が優先されると、制御部73の図示されない料金算出処理手段は、ETCデータ領域84(図6)を参照し、料金情報に基づいて、経路内において有料道路11を走行する区間の料金を算出し、メモリ74に記録する。なお、この時点でメモリ47からカード内容の情報を読み出し、料金と残高とを比較し、料金が残高を超えるかどうかを判断することができる。料金が残高を超える場合、前記報知処理手段93は、表示画面にカード内容の情報に基づいて、例えば、「残高が不足しています。一般ゲートに案内します。」又は「残高が不足しています。経路を変更しますか。」等の所定のメッセージを表示し、運転者に通知する。そして、経路を変更する場合は、所定の区間を有料道路11から一般道に変更し、残高の範囲内で有料道路11を利用することができるようにする。
【0078】
続いて、制御部73の図示されない現在位置追跡処理手段は、現在位置追跡処理を行い、現在位置検出部81によって現在位置を検出し、追跡する。そして、車両20が、例えば、目的地に到達するまで、車両20が経路上を走行している間、前記案内・表示処理手段は、案内表示処理を行うことによって、表示画面を開き、該表示画面に経路、現在位置及び周辺の地図を表示し、経路案内を行う。
【0079】
次に、車両20が目的地の最寄りのインターチェンジに到達したかどうか、すなわち、有料道路11の本線からランプウェイ38(図3)に入ったかどうかを判断し、有料道路11の本線からランプウェイ38に入った場合、制御部73の図示されない料金自動収受対応ゲート有無判断処理手段(以下「ETCゲート有無判断処理手段」という。)は、料金自動収受対応ゲート有無判断処理(以下「ETCゲート有無判断処理」という。)を行い、ETCデータ領域84(図6)を参照し、ETCゲート有無フラグに基づいて、インターチェンジがETC対応インターチェンジであるか、又は非ETC対応インターチェンジであるかを判断する。ETC対応インターチェンジである場合、制御部73の図示されないカード有効性判断処理手段は、カード有効性判断処理を行い、前記メモリ74からチェック内容を読み出し、チェック内容に基づいてICカード41の有効性を判断する。一方、非ETC対応インターチェンジである場合、前記報知処理手段93は、表示画面に非ETC対応インターチェンジである旨を表示し、処理を終了する。その場合、表示画面には、「ETCゲートは有りません。カードを取り外して係員に手渡してください。」等の所定のメッセージが表示される。なお、現金前払い式の有料道路の場合、表示画面に、現金、前売チケット等を用意することを促す旨のメッセージを表示することもできる。
【0080】
そして、前記現在位置追跡処理手段は、現在位置追跡処理を行い、現在位置検出部81によって現在位置を検出し、追跡する。続いて、車両20がETCゲート17より所定距離手前の位置に到達すると、制御部73の図示されない車両案内処理手段は、前記カード有効性判断処理の判断結果に基づいて、ICカード41が有効であるかどうかを判断し、ICカード41が有効である場合、料金自動収受対応ゲート案内処理(以下「ETCゲート案内処理」という。)を行って車両20をETCゲート17に案内し、有効でない場合、一般ゲート案内処理を行って車両20を一般ゲート16に案内する。このとき、報知処理手段93は、表示画面に、「残高が不足しています。一般ゲートに案内します。」、又は「有効期限が経過しています。一般ゲートに案内します。」、「ETCゲートに案内します。」、「料金が使用限度額を超えています。一般ゲートに案内します。」等の所定のメッセージを表示し、運転者に通知する。この場合、車両20は有料道路11を通行した後であるので、ICカード41が有効であるかどうかは、例えば、ICカード41の有効期限が経過していないかどうかだけでなく、残高が算出された料金より多いかどうか、算出された料金が使用限度額を超えていないかどうか等によって判断される。
【0081】
なお、本実施の形態においては、表示のタイミングは、車両20が本線からランプウェイ38に入った後に行われるようになっているが、一般道に出ようとするインターチェンジがあらかじめ特定されている場合には、車両20が本線からランプウェイ38に入る前に行うこともできる。
【0082】
一方、運転者による経路探索の要求がない場合、前記現在位置追跡処理手段は、現在位置追跡処理を行い、現在位置検出部81によって現在位置を検出し、追跡する。そして、現在位置に基づいて、車両20がランプウェイ38から本線に入ったことが分かると、制御部73の図示されない入口情報記録処理手段は車載器21から送られた入口情報をメモリ74に記録する。
【0083】
このようにして有料道路11の本線に入ると、運転者は車両20を、例えば、目的地の最寄りのインターチェンジまで走行する。そして、車両20が目的地の最寄りのインターチェンジに到達し、有料道路11の本線からランプウェイ38に入ると、制御部73の図示されない出口情報記録処理手段は、車載器21から送られた出口情報をメモリ74に記憶する。
【0084】
続いて、前記ETCゲート有無判断処理手段は、ETCゲート有無判断処理を行い、ETCデータ領域84を参照し、ETCゲート有無フラグに基づいて、インターチェンジがETC対応インターチェンジであるか、又は非ETC対応インターチェンジであるかを判断する。ETC対応インターチェンジである場合、前記料金算出処理手段は、料金算出処理を行い、ETCデータ領域84を参照し、料金情報に基づいて、経路内において有料道路11を走行する区間の料金を算出し、メモリ74に記録する。続いて、前記カード有効性判断処理手段は、カード有効性判断処理を行い、前記メモリ74からチェック内容を読み出し、チェック内容に基づいてICカード41の有効性を判断する。
【0085】
一方、非ETC対応インターチェンジである場合、前記報知処理手段93は、表示画面に非ETC対応インターチェンジである旨を表示し、処理を終了する。その場合、表示装置には、「ETCゲートは有りません。カードを取り外して係員に手渡してください。」等の所定のメッセージが表示される。
【0086】
そして、前記現在位置追跡処理手段は、現在位置追跡処理を行い、現在位置検出部81によって現在位置を検出し、追跡する。続いて、車両20がETCゲート17より所定距離手前の位置に到達すると、車両案内処理手段は、前記カード有効性判断処理の判断結果に基づいて、ICカード41が有効であるかどうかを判断し、ICカード41が有効である場合、ETCゲート案内処理を行って車両20をETCゲート17に案内し、有効でない場合、一般ゲート案内処理を行って車両20を一般ゲート16に案内する。このとき、前記報知処理手段93は、表示画面に、「残高が不足しています。一般ゲートに案内します。」、又は「有効期限が経過しています。一般ゲートに案内します。」、「ETCゲートに案内します。」、「料金が使用限度額を超えています。一般ゲートに案内します。」等の所定のメッセージを表示し、運転者に通知する。この場合、車両20は有料道路11を通行した後であるので、ICカード41が有効であるかどうかは、例えば、ICカード41の有効期限が経過していないかどうかだけでなく、残高が算出された料金より多いかどうか、算出された料金が使用限度額を超えていないかどうか等によって判断される。
【0087】
なお、本実施の形態においては、表示のタイミングは、車両20が本線からランプウェイ38に入った後に行われるようになっているが、一般道に出ようとするインターチェンジがあらかじめ特定されている場合には、車両20が本線からランプウェイ38に入る前に行うこともできる。また、音声出力装置によって前記各メッセージを音声で出力することもできる。
【0088】
なお、車両20が、一般道からランプウェイ38に入ったかどうか、又は有料道路11の本線からランプウェイ38に入ったかどうかの判断は、現在位置検出部81によって検出された車両20の現在位置、及びデータ記録部72に記録された道路データに基づいて、マップマッチング技術を使用することによって行われる。また、ランプウェイ38において本線に近づく方向に走行しているかどうか、及びランプウェイ38において本線から離れる方向に走行しているかどうかに基づいて判断したり、入口側の予告用の路側無線装置39及び出口側の予告用の路側無線装置からの電波に基づいて判断したりすることもできる。
【0089】
このように、ICカード41が有効である場合、車両20はETCゲート15、17に案内されるので、ETCゲート15、17の付近が混雑することがない。一方、ICカード41が有効でない場合、車両20は一般ゲート14、16に案内にされるので、料金を確実に決済して徴収することができる。
【0090】
次に、図8〜11のフローチャートについて説明する。
ステップS21 経路探索の要求があるかどうかを判断する。経路探索の要求がある場合はステップS22に、ない場合はステップS40に進む。
ステップS22 目的地を設定する。
ステップS23 経路探索条件を設定する。
ステップS24 経路探索・案内表示処理を行う。
ステップS25 経路情報を取得し記録する。
ステップS26 料金を算出し記録する。
ステップS27 現在位置追跡処理を行う。
ステップS28 目的地の最寄りのインターチェンジに到達したかどうかを判断する。目的地の最寄りのインターチェンジに到達した場合は処理を終了し、到達していない場合はステップS29に進む。
ステップS29 経路上を走行しているかどうかを判断する。経路上を走行している場合はステップS30に進み、走行していない場合はステップS24に戻る。
ステップS30 案内表示処理を行う。
ステップS31 本線からランプウェイ38に入ったかどうかを判断する。本線からランプウェイ38に入った場合はステップS32に進み、入らなかった場合は処理を終了する。
ステップS32 ETC対応インターチェンジであるかどうかを判断する。ETC対応インターチェンジである場合はステップS34に、非ETC対応インターチェンジである場合はステップS33に進む。
ステップS33 非ETC対応インターチェンジである旨を表示し、処理を終了する。
ステップS34 カード有効性判断処理を行う。
ステップS35 現在位置追跡処理を行う。
ステップS36 ETCゲート17より所定距離手前の位置に到達したかどうかを判断する。ETCゲート17より所定距離手前の位置に到達した場合はステップS37に進み、到達していない場合はステップS35に戻る。
ステップS37 ICカード41が有効であるかどうかを判断する。ICカード41が有効である場合はステップS39に、有効でない場合はステップS38に進む。
ステップS38 一般ゲート案内処理を行い、処理を終了する。
ステップS39 ETCゲート案内処理を行い、処理を終了する。
ステップS40 現在位置追跡処理を行う。
ステップS41 ランプウェイ38から本線に入るのを待機する。
ステップS42 入口情報を記録する。
ステップS43 本線からランプウェイ38に入るのを待機する。
ステップS44 出口情報を記録する。
ステップS45 ETC対応インターチェンジであるかどうかを判断する。ETC対応インターチェンジである場合はステップS47に、非ETC対応インターチェンジである場合はステップS46に進む。
ステップS46 非ETC対応インターチェンジである旨を表示し、処理を終了する。
ステップS47 料金を算出し記憶する。
ステップS48 カード有効性判断処理を行う。
ステップS49 現在位置追跡処理を行う。
ステップS50 ETCゲート17より所定距離手前の位置に到達したかどうかを判断する。ETCゲート17より所定距離手前の位置に到達した場合はステップS51に進み、到達していない場合はステップS49に戻る。
ステップS51 ICカード41が有効であるかどうかを判断する。ICカード41が有効である場合はステップS53に、有効でない場合はステップS52に進む。
ステップS52 一般ゲート案内処理を行い、処理を終了する。
ステップS53 ETCゲート案内処理を行い、処理を終了する。
【0091】
次に、ステップS24の経路探索・案内表示処理のサブルーチンについて説明る。
【0092】
図12は本発明の第1の実施の形態における経路探索・案内表示処理のサブルーチンを示す図である。
【0093】
この場合、運転者が入力部77(図4)を操作して目的地を設定すると、前記経路探索・案内表示処理手段は、前記経路探索処理手段によって経路探索処理を行い、出発地、又は現在位置から目的地までの経路を探索する。続いて、前記経路探索・案内表示処理手段は、図示されない情報通知条件成立判断処理手段によって、情報通知条件成立判断処理を行い、ETC情報を運転者に通知するための情報通知条件が成立したかどうかを判断する。本実施の形態においては、経路探索処理が行われ、出発地、又は現在位置から目的地までの少なくとも一つの経路が設定された場合に、前記情報通知条件が成立したと判断される。
【0094】
そして、情報通知条件が成立すると、前記経路探索・案内表示処理手段は、情報取得条件成立判断処理手段91(図1)によって、情報取得条件成立判断処理を行い、ETC情報を取得する情報取得条件が成立したかどうかを判断する。
【0095】
本実施の形態においては、第1の条件として、経路情報に従って、探索された経路上に有料道路11(図2)があるかどうか、第2の条件として、ケーブル69を介して制御部63から制御部73に送られる車載器搭載判別信号に従って、車両20に車載器21が搭載されているかどうか、すなわち、車両20が料金自動収受対応車両(以下「ETC搭載車」という。)であるかどうか、第3の条件として、道路データに従って、有料道路11がETC対応有料道路であるかどうか、第4の条件として、インターチェンジデータDA4(図5)に従って、有料道路11にETC対応インターチェンジがあるかどうかを判断する。そして、第1〜第4の条件が満たされ、探索された経路上に有料道路11があり、車両20がETC搭載車であり、有料道路11がETC対応有料道路であり、有料道路11にETC対応インターチェンジがある場合に、前記情報取得条件成立判断処理手段91は情報取得条件が成立したと判断する。なお、第1〜第4の条件のうちの少なくとも一つの条件が満たされたときに、情報取得条件が成立したと判断することもできる。
【0096】
このように、情報取得条件が成立すると、前記経路探索・案内表示処理手段は、情報取得処理手段92によってETC情報を取得する。そのために、前記情報取得処理手段92は、ETCデータ領域84(図6)を参照し、インターチェンジデータDA4を読み込むとともに、データ記録部72からETC対応有料道路、ETC対応インターチェンジ等に関するデータを読み込む。なお、前記情報取得処理手段92は、ETC対応有料道路、ETC対応インターチェンジ等に関する情報を通信部75を介して情報センタ等から得ることもできる。
【0097】
続いて、前記経路探索・案内表示処理手段は、前記案内・表示処理手段によって案内表示処理を行い、前記表示画面を開き、該表示画面に経路、現在位置、周辺の地図及びETC情報を表示し、経路案内を開始するとともに、報知処理手段93はETC情報を運転者に通知する。
【0098】
なお、本実施の形態においては、経路探索処理が行われた場合に、情報通知条件が成立したと判断されるようになっているが、現在位置の周辺(例えば、現在位置から所定距離の範囲内、又は地図データを複数の矩形領域に分割した際の現在位置が含まれる矩形領域内等)にETC対応道路、ETC対応インターチェンジ等の料金自動収受対応施設(以下「ETC対応施設」という。)がある場合、地図をスクロールしたときに、スクロール後の地図表示範囲内、又は該地図表示範囲より広い所定の範囲内にETC対応施設がある場合、ETC対応施設を利用した後にETC対応施設の使用履歴をメモリ74に記録する場合、ETC対応施設に関するETC情報を無線通信等によって新規に取得した場合に情報通知条件が成立したと判断することもできる。
【0099】
このように、例えば、車載器21が搭載されていない車両20を走行させる場合、情報取得条件が成立しないので、ETC情報は取得されず、表示画面に表示されない。したがって、料金自動収受システムを利用する場合にだけ、ETC情報を運転者に通知することができる。
【0100】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS61 経路探索処理を行う。
ステップS62 経路上に有料道路11があるかどうかを判断する。経路上に有料道路11がある場合はステップS63に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS63 車両20がETC搭載車であるかどうかを判断する。車両20がETC搭載車である場合はステップS64に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS64 有料道路11がETC対応有料道路であるかどうかを判断する。有料道路11がETC対応有料道路である場合はステップS65に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS65 ETC対応インターチェンジがあるかどうかを判断する。ETC対応インターチェンジがある場合はステップS66に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS66 ETC対応インターチェンジの情報を取得する。
ステップS67 案内表示処理を行い、処理を終了する。
【0101】
次に、表示画面に表示されるETC情報について説明する。
【0102】
図13は本発明の第1の実施の形態におけるETC情報の第1の表示例を示す図である。
【0103】
この場合、表示画面には、ETC情報として、探索された経路上の各有料道路11(図2)のすべてのETC対応インターチェンジの情報がリストで表示される。すなわち、「ETC対応料金所リスト」の標題で、各有料道路11の名称、及び有料道路11内におけるETC対応インターチェンジの名称が料金所名で表示される。
【0104】
さらに、各ETC対応インターチェンジごとに、位置(緯度及び経度)、住所、電話番号等を表示したり、ETC対応有料道路ごとに、位置、名称、料金情報等を表示したりすることができる。また、料金自動収受システムを応用した駐車場、ドライブスルー施設、観光施設等について、名称、位置、住所、電話番号、利用料金等を表示することができる。
【0105】
本実施の形態においては、前記ETC情報を、表示画面に所定の文字、記号、画像等で表示するようになっているが、音声出力装置によって音声で出力したり、発光出力装置によって光で出力したり、振動出力装置によって振動で出力したりすることができる。さらに、表示画面に所定の文字、記号、画像等で表示するとともに、音声出力装置によって音声(効果音を含む。)で出力することもできる。なお、音声出力装置によって音声を出力する場合、「(ポーン)この先、右車線にETC対応料金所があります。」、「(ポーン)この先の料金所はETC対応料金所ではありません。ご注意ください。」、「(ポーン)ETC対応料金所を通るルートで案内します。」、「(ポーン)ETC対応料金所を通らないルートで案内します。」等の所定のメッセージを運転者に通知することができる。
【0106】
図14は本発明の第1の実施の形態におけるETC情報の第2の表示例を示す図である。
【0107】
図において、11は有料道路、Ch1〜Ch7はインターチェンジである。各インターチェンジCh1〜Ch7のうちインターチェンジCh1、Ch6、Ch7は非ETC対応インターチェンジ、インターチェンジCh2〜Ch5はETC対応インターチェンジである。この場合、インターチェンジCh2〜Ch5間の区間が料金自動収受システム区間になる。
【0108】
図15は本発明の第1の実施の形態におけるETC情報の第3の表示例を示す図である。
【0109】
図において、PS は出発地、PE は目的地、RTは出発地PS から目的地PE までの経路である。この場合、経路探索・案内表示処理手段によって経路探索処理が行われたときに、表示画面のうちの全ルート画面が開かれ、該全ルート画面に、経路RTの全体、及び経路の周辺の地図が表示されるとともに、出発地PS を表すランドマーク(S)、目的地PE を表すランドマーク(G)、及び経路RT上のすべてのETC対応インターチェンジCh11〜Ch14を表すETCランドマーク(ETC)が表示される。
【0110】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0111】
図16は本発明の第2の実施の形態における経路探索・案内表示処理のサブルーチンを示す図、図17は本発明の第2の実施の形態におけるETC情報の表示例を示す図である。
【0112】
この場合、運転者が入力部77(図4)を操作して目的地を設定すると、制御部73の図示されない経路探索・案内表示処理手段は、前記経路探索処理手段によって経路探索処理を行い、出発地PS 、又は現在位置から目的地PE までの経路RTを探索する。続いて、前記経路探索・案内表示処理手段は、前記情報通知条件成立判断処理手段によって、情報通知条件成立判断処理を行い、情報取得条件成立判断処理手段91(図1)によって、情報取得条件成立判断処理を行い、ETC情報を取得する情報取得条件が成立したかどうかを判断する。
【0113】
本実施の形態においては、第1の条件として、経路情報に従って、探索された経路上に有料道路11(図2)があるかどうか、第2の条件として、ケーブル69を介して制御部63から制御部73に送られる車載器搭載判別信号に従って、車両20がETC搭載車であるかどうか、第3の条件として、道路データに従って、有料道路11がETC対応有料道路であるかどうかを判断する。そして、第1〜第3の条件が満たされ、探索された経路上に有料道路11があり、車両20がETC搭載車であり、有料道路11がETC対応有料道路である場合に、情報取得条件成立判断処理手段91は情報取得条件が成立したと判断する。なお、第1〜第3の条件のうちの少なくとも一つの条件が満たされたときに、情報取得条件が成立したと判断することもできる。
【0114】
このようにして、情報取得条件が成立すると、前記経路探索・案内表示処理手段は、情報取得処理手段92によってETC情報を取得する。そのために、前記情報取得処理手段92は、ETCデータ領域84(図6)を参照し、インターチェンジデータDA4(図5)を読み込むとともに、データ記録部72からETC対応有料道路、ETC対応インターチェンジ等に関するデータを読み込む。なお、前記情報取得処理手段92は、ETC対応有料道路、ETC対応インターチェンジ等に関する情報を通信部75を介して情報センタ等から得ることもできる。
【0115】
続いて、前記経路探索・案内表示処理手段は、各インターチェンジのうちの入口及び出口のインターチェンジCh11、Ch14、すなわち、乗降インターチェンジがETC対応インターチェンジであるかどうかを判断する。そして、乗降インターチェンジのうちの少なくとも一方がETC対応インターチェンジである場合、前記経路探索・案内表示処理手段は、図示されない案内・表示処理手段によって案内表示処理を行い、報知部76の図示されない表示装置の表示画面を開き、該表示画面に経路、現在位置、周辺の地図及びETC情報を表示し、経路案内を開始するとともに、報知処理手段93はETC情報を運転者に通知する。
【0116】
なお、本実施の形態においては、図17に示されるように、前記案内表示処理において、表示画面のうちの全ルート画面が開かれ、該全ルート画面に、経路RTの全体、及び経路の周辺の地図が表示されるとともに、出発地PS を表すランドマーク(S)、目的地PE を表すランドマーク(G)及び乗降インターチェンジを表すランドマーク(ETC)が付加される。
【0117】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS71 経路探索処理を行う。
ステップS72 経路上に有料道路11があるかどうかを判断する。経路上に有料道路11がある場合はステップS73に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS73 車両20がETC搭載車であるかどうかを判断する。車両20がETC搭載車である場合はステップS74に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS74 有料道路11がETC対応有料道路であるかどうかを判断する。有料道路11がETC対応有料道路である場合はステップS75に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS75 ETC対応インターチェンジの情報を取得する。
ステップS76 経路上の乗降インターチェンジがETC対応インターチェンジであるかどうかを判断する。乗降インターチェンジがETC対応インターチェンジである場合はステップS77に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS77 案内表示処理を行い、処理を終了する。
【0118】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0119】
図18は本発明の第3の実施の形態における車載器・ナビゲーション装置ユニットのブロック図である。
【0120】
図において、61は車載器、71はナビゲーション装置であり、前記車載器61は、車載器61の全体の制御を行う制御部43、契約情報が記録されたメモリ44、報知部45、書込/読出自在の料金決済用カードとしてのICカード41が挿脱されるカードスロット46、及び路側無線装置23(図2)、24との間、及びナビゲーション装置71との間で無線通信を行うために前記制御部43に接続されたアンテナ48を備える。
【0121】
この場合、車載器61とナビゲーション装置71とはケーブルを介して接続されず、無線通信回線によって接続される。したがって、情報取得条件成立判断処理において情報取得条件が成立したかどうかを判断する場合、制御部43から制御部73に無線通信によって送られる車載器搭載判別信号により、第2の条件が満たされるかどうかが判断される。
【0122】
前記各実施の形態においては、例えば、車載器21と路側無線装置23、24との間でETC情報を送受信するようになっているが、車載器21と情報センタ等との間で直接無線通信を行うことによって、前記情報を送受信することもできる。その場合、例えば、現在位置検出部81によって検出された現在位置の情報が通信部75を介して情報センタに随時送信され、該情報センタは、前記情報に基づいて、車両20がETCゲート15、17に近づいていることを判断すると、該ETCゲート15、17の情報案内等を車載器21に送信する。該車載器21は、前記案内情報等を通信部75によって受信する。
【0123】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0124】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、車両用情報報知装置においては、料金自動収受システム情報が記録された記録手段と、料金自動収受システム情報を取得するための情報取得条件が成立したかどうかを判断する情報取得条件成立判断処理手段と、前記情報取得条件が成立した場合に、前記記録手段から前記料金自動収受システム情報を取得する情報取得処理手段と、取得された前記料金自動収受システム情報を運転者に通知し、かつ、料金自動収受システムを利用可能な料金自動収受システム対応施設を表示装置の表示画面に表示する報知処理手段とを有する。
【0125】
この場合、料金自動収受システム情報を取得する情報取得条件が成立したかどうかが判断され、情報取得条件が成立した場合に、記録手段から料金自動収受システム情報が取得され、取得された料金自動収受システム情報が運転者に通知され、かつ、料金自動収受システムを利用可能な料金自動収受システム対応施設が表示装置の表示画面に表示される。
【0126】
したがって、前記情報取得条件が成立していない場合は、料金自動収受システム情報が取得されず、表示画面に表示されないので、料金自動収受システムを利用する場合にだけ料金自動収受システム情報が運転者に通知される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における車両用情報報知装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における料金自動収受装置の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における入口のETCゲートの概略図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における車載器・ナビゲーション装置ユニットのブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における道路データファイルの有料道路データのイメージ図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるメモリ内のインターチェンジデータ領域を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における車載器の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示す第1のメインフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示す第2のメインフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示す第3のメインフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示す第4のメインフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態における経路探索・案内表示処理のサブルーチンを示す図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態における料金自動収受システム情報の第1の表示例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態における料金自動収受システム情報の第2の表示例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態における料金自動収受システム情報の第3の表示例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における経路探索・案内表示処理のサブルーチンを示す図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における料金自動収受システム情報の表示例を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における車載器・ナビゲーション装置ユニットのブロック図である。
【符号の説明】
20 車両
21、61 車載器
73 制御部
74 メモリ
91 情報取得条件成立判断処理手段
92 情報取得処理手段
93 報知処理手段
Claims (13)
- 料金自動収受システム情報が記録された記録手段と、料金自動収受システム情報を取得するための情報取得条件が成立したかどうかを判断する情報取得条件成立判断処理手段と、前記情報取得条件が成立した場合に、前記記録手段から前記料金自動収受システム情報を取得する情報取得処理手段と、取得された前記料金自動収受システム情報を運転者に通知し、かつ、料金自動収受システムを利用可能な料金自動収受システム対応施設を表示装置の表示画面に表示する報知処理手段とを有することを特徴とする車両用情報報知装置。
- 前記情報取得条件成立判断処理手段は、情報取得条件として、前記料金自動収受システム情報を利用するための車載器が車両に搭載されているかどうかを判断する請求項1に記載の車両用情報報知装置。
- 前記情報取得条件成立判断処理手段は、情報取得条件として、料金自動収受システム対応施設があるかどうかを判断する請求項1に記載の車両用情報報知装置。
- 前記料金自動収受システム対応施設は、情報取得条件として、料金自動収受システム対応有料道路及び料金自動収受システム対応インターチェンジのうちの少なくとも一方である請求項3に記載の車両用情報報知装置。
- 前記料金自動収受システム情報を運転者に通知するための情報通知条件が成立したかどうかを判断する情報通知条件成立判断処理手段を有するとともに、前記報知処理手段は、前記情報通知条件が成立した場合に前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する請求項1に記載の車両用情報報知装置。
- 目的地までの経路を探索する経路探索処理手段を有するとともに、前記報知処理手段は、経路上の前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する請求項1に記載の車両用情報報知装置。
- 前記情報取得条件成立判断処理手段は、前記車載器が車両に搭載されているかどうかを判断するとともに、経路上に有料道路があるかどうか、該有料道路が料金自動収受システム対応有料道路であるかどうか、及び前記有料道路に料金自動収受システム対応インターチェンジがあるかどうかを判断し、前記車載器が車両に搭載されていて、経路上に有料道路があり、該有料道路が料金自動収受システム対応有料道路であり、前記有料道路に料金自動収受システム対応インターチェンジがある場合に、前記報知処理手段は前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する請求項6に記載の車両用情報報知装置。
- 前記報知処理手段は、経路上の乗降インターチェンジについての前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する請求項6又は7に記載の車両用情報報知装置。
- 前記報知処理手段は、経路上の所定の乗降インターチェンジが料金自動収受システム対応インターチェンジである場合、その旨を前記表示画面に表示する請求項1に記載の車両用情報報知装置。
- 前記表示画面上の料金自動収受システム対応施設に料金自動収受システムランドマークが付加される請求項1又は9に記載の車両用情報報知装置。
- 前記報知処理手段は、音声出力装置によって料金自動収受システム情報を音声で出力することにより、前記料金自動収受システム情報を運転者に通知する請求項1に記載の車両用情報報知装置。
- 料金自動収受システム情報を取得するための情報取得条件が成立したかどうかを判断し、該情報取得条件が成立した場合に、記録手段から料金自動収受システム情報を取得し、取得された料金自動収受システム情報を運転者に通知し、かつ、料金自動収受システムを利用可能な料金自動収受システム対応施設を表示装置の表示画面に表示することを特徴とする車両用情報報知方法。
- 制御部による読取りが可能な記録媒体において、料金自動収受システム情報を取得するための情報取得条件が成立したかどうかを判断し、該情報取得条件が成立した場合に、記録手段から料金自動収受システム情報を取得し、取得された料金自動収受システム情報を運転者に通知し、かつ、料金自動収受システムを利用可能な料金自動収受システム対応施設を表示装置の表示画面に表示することを特徴とする車両用情報報知方法のプログラムを記録した制御部による読取りが可能な記録媒体。
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