JP3175594B2 - 車載用通信装置のデータ通信方法及び車載用通信装置 - Google Patents

車載用通信装置のデータ通信方法及び車載用通信装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用通信装置の
データ通信方法及び車載用通信装置にかかり、特に、車
両に搭載された車載用通信装置と路側との間で通信を行
うときの車載用通信装置のデータ通信方法、及び路側と
の間で通信を行うため車両に搭載された車載用通信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】有料施設では利用料金の収受があり、例
えば、有料道路を走行する車両は、その車種及び有料道
路における走行距離や使用路線に応じて料金が設定され
課金される。この有料施設の利用料金の収受を自動的に
行うものとして、有料道路の入口ゲートやインターチェ
ンジ等の出口ゲートで料金を徴収することを自動的に行
うため、該当車両に対して情報を問い合わせるための質
問器として道路側に電波を送受信(交信)するための通
信エリアが設定されたアンテナを有する通信装置(以
下、路上機という。)を配設し、この通信エリア内で問
い合わせのあった情報に対する返答をするための応答器
としてアンテナを有する車載用通信装置(以下、車載機
という。)を車両に設置して、車載機と路上機との間で
電波通信により情報を授受する自動課金システムが知ら
れている。
【0003】ところで、従来の有料施設の利用料金の収
受には、利用料金を現金によって手渡しで収受する課金
方法と、現金を直接用いない方法として、プリペイドカ
ードを用いた前納による課金方法と、クレジットカード
等を用いた後納による課金方法とが知られている。この
課金が終了したのちには、課金された料金に対する領収
書や利用履歴証明書が発行され、ドライバがこれを受け
取る。この領収書や利用履歴証明書は、有料施設を利用
した証として必要である場合がある。
【0004】しかしながら、上記車載機と路上機との間
で電波通信により情報を授受する通信方法では、領収書
等の発行が困難なため、プリペイドカードやクレジット
カード等を用いた自動課金が可能な車載機であっても、
領収書等を必要とする場合には、従来の料金所の収受員
に対する支払いと同様に利用料金を収受し領収書等を受
け取らなければならない。このように、領収書等を受け
取ることは、従来の料金所の収受員に対する支払いと同
様となり、自動的に課金処理するという利点を損なうこ
とになる。
【0005】この問題を解消するため、無線通信による
料金収受と利用履歴証明書の発行とを切り離した利用履
歴発行装置が提案されている(特開平5−210687
号公報参照)。この技術では、前納または後納の課金方
法に対応可能とするため、決裁用にICカードを用いて
ICカードのリードライト機能を組み込んだ車載機にI
Cカードを挿入して使用する。課金処理は、領収書等の
受渡しが行われることなく無線通信によってなされると
共に、利用明細情報が路側から送信されてICカードに
記憶される。記憶された利用明細情報は、利用場所以外
に設置した利用履歴発行装置で読み取り、領収書等を印
刷する。これにより、領収書等の発行が必要な場合であ
っても課金処理の効率を向上できる。
【0006】次に、従来の自動課金システムにおける処
理の一例を図14及び図13を参照して説明する。従来
の自動課金システムは、第1アンテナ及び第2アンテナ
を設置して第1アンテナで料金の徴収、第2アンテナで
残高確認及び利用明細情報を送信するものである。図1
3には、ICカード814が着脱可能な車載機812
と、路上システム810との間で課金処理する処理の過
程を示した。図14には、そのICカード814内部に
(ファイル化されて)記憶される情報800をイメージ
化して示した。
【0007】図14に示すように、ICカード814内
部に記憶される情報800は、残高ファイル802及び
利用明細ファイル804から構成される。この利用明細
ファイル804は、所定期間(例えば一ヵ月程度)の利
用明細が記憶可能なように、N(例えば100)個の利
用明細データ8041 〜804N から構成される。利用
明細データ804N は、課金年月日時分、料金、車種、
入口・出口情報、及び経路情報の複数データから構成さ
れる。
【0008】図13に示すように、車載機812は路上
システム810から認証応答信号を受け取ることにより
(通信X1)、ICカード番号、車種、及び最新の残
高、入口・出口情報、経路情報の複数データを送信する
(通信X2)。なお、車載機812にはICカード81
4からICカード番号、車種、及び最新の残高、入口・
出口情報、経路情報の複数データが予め読み取られてい
るものとする。
【0009】路上システム810では前記複数データを
受信すると、課金するための料金を演算し(演算処理I
n1)、車載機812へ送信する(通信X3)。ここま
での処理は、第1アンテナで処理される(時間t1 )。
また、路上システム810ではICカード番号のブラッ
クリストチェックを開始する(参照処理In2)。ま
た、受信した最新の残高から課金するための料金を減算
することにより新残高を求める(演算処理In3)。
【0010】車載機812では、受信した料金を用い
て、記憶している残高から受信した料金を減算すること
により新残高を求める(処理Tg1)。この新残高の書
き込み要求をICカード814へ出力する(処理Tg
2)。ICカード814では、この要求を受けて新残高
書込処理がなされる(処理S1)。新残高書込処理が終
了されると、車載機に書込完了信号が入力され(処理T
g3)、新残高の読出要求を出力する(処理Tg4)。
ICカード814では、この要求を受けて新残高読出処
理がなされる(処理S2)。新残高読出処理が終了され
ると、その新残高が車載機に入力され(処理Tg5)、
一時的に記憶される。
【0011】次に、車載機812は路上システム810
から認証応答信号を受け取ることにより(通信X4)、
記憶された残高のデータを送信する(通信X5)。この
データを路上システム810が受信すると、路上システ
ム側で求めた新残高と受信した新残高とを比較し確認し
(処理In4)、車載機812へ利用明細情報を送信す
る(通信X6)。ここまでの処理は、第2アンテナで処
理される(時間t2 )。
【0012】車載機では、利用明細情報を受信すると、
利用明細書込要求をICカード814へ出力する(処理
Tg6)。ICカード814では、この要求を受けて利
用明細書込処理がなされる(処理S3)。この書込処理
が終了されると、車載機に書込完了信号が入力され(処
理Tg7)、一連の課金処理が終了する。
【0013】このように、残高更新を行った後に利用明
細情報を書き込むことによって、残高更新の確実性を向
上させている。また、残高更新不良やブラックリストチ
ェックの異常等の場合には利用明細情報を書き込む際に
追加してその内容を書き込み可能である。
【0014】ここで、通信に要する時間に対して、IC
カードへの書込処理やブラックリストチェック等の路上
側の処理に要する時間は長くなるが、上記のように、第
1アンテナ及び第2アンテナにより情報授受を分担させ
ることによって、処理に要する時間に応じてアンテナ間
隔を変更することで、無線通信の情報授受による情報内
容の信頼性を向上させることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動課金システムでは、ICカードへの残高の書込処理
及び利用明細情報の書込処理は時系列的に実行する必要
があるため、これらの処理の間に、すなわち、図13の
時間Aの間に車載機からICカードが引き抜かれた場合
には、料金は徴収されたが利用明細が記憶されない、と
いう問題がある。この問題は路上システムにおいて処理
時間を要する場合には図13の時間Aが長時間化するの
に応じて、ユーザにICカードを引き抜く機会を増加さ
せることになる。また、ICカードが引き抜かれ、料金
が徴収され利用明細が記憶されない状態は、ICカード
に利用履歴が全く記憶されないので、後の対策をとるこ
とができない。
【0016】このため、ICカードが引き抜かれないよ
うに、残高書込の後に利用明細情報書込が終了するまで
ロック等のより機械的に固定することが考えられるが、
その機械部分の構成が複雑化すると共に、コスト高にな
る。また、意図的に引き抜かれた場合には対策の施しよ
うがない。
【0017】本発明は、上記事実を考慮して、課金され
た料金に対する証を容易に記憶できる車載用通信装置の
データ通信方法及び車載用通信装置を得ることが目的で
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の車載用通信装置のデータ通信
方法は、路側と通信を行う車載用通信装置のデータ通信
方法であって、車両に関係するユーザ情報を前記路側に
向けて送信し、返信された路側情報に課金情報が含まれ
るときに該課金情報に基づいて課金処理しかつ、該課金
情報に対応する利用明細用の仮データを生成すると共に
記憶する。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車載用通信装置のデータ通信方法であって、前記課金
処理が完了したときに該完了を表す完了情報を送信し、
返信された路側情報に利用明細用の正式データが含まれ
るときに該当する仮データを前記正式データに書き換え
る、ことを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の車載用通信装置のデータ通信方法であって、
前記ユーザ情報は、入口情報及び経路情報の少なくとも
一方を含む利用情報、及び車種を表す車種情報の少なく
とも一方であることを特徴とする。
【0021】請求項1の発明では、車載用通信装置から
車両に関係するユーザ情報を路側に向けて送信する。こ
のユーザ情報は、請求項3に記載したように、入口情報
及び経路情報の少なくとも一方を含む利用情報、及び車
種を表す車種情報の少なくとも一方を含むことができ
る。これによって、利用情報が送信された場合には、路
側では、入口情報及び経路情報の少なくとも一方から課
金のための料金を算出することができる。例えば、入
口、途中経路及び出口の何れか1か所でのみ料金を徴収
する有料道路を車両が走行する場合や駐車場に入場また
は退場する場合、路側では車種情報を受信できれば走行
する車両に対してその車種に対する最適な料金を算出で
きる。また、車種に拘わらず一律料金を課金するとき
は、ユーザ情報としてID等の車両を表す情報を受信す
ればよい。また、途中経路及び出口の何れかにおいて走
行した区間に応じた料金を徴収する有料道路を車両が走
行する場合、路側では入口情報及び経路情報の少なくと
も一方を含む利用情報を受信すれば、走行した区間に応
じた料金を算出できる。これによって、路側では、算出
された料金から課金情報を車両に対して送信する。車載
用通信装置では、路側から返信された路側情報に課金情
報が含まれるときには、課金情報に基づいて課金処理し
かつ、該課金情報に対応する利用明細用の仮データを生
成すると共に記憶する。従って、有料道路等で料金の支
払いが生じて課金処理を行ったときにはこれと共に利用
明細用の仮データが記憶される。これによって、課金処
理を行ったことが記憶されることになり、課金処理終了
後に、例えば利用明細用の正式データを入手するまでの
間に通信が行えない状態や記憶できない状態になった場
合であっても、仮データの記憶によって課金処理を行っ
たことを特定できる。
【0022】通信により料金の収受、すなわち課金が行
われる有料道路等では、課金ののちに発行される利用明
細に代えて、課金処理が完了したとき前記車載用通信装
置に対して路側から利用明細用の正式データが送信され
る。しかし、前記のように仮データが記憶されているた
め、正式データと重複することがある。そこで、請求項
2では、前記課金処理が完了したときに該完了を表す完
了情報を送信し、返信された路側情報に利用明細用の正
式データが含まれるときに該当する仮データを前記正式
データに書き換えている。これによって、正式データと
重複することなく、仮データは消去される。
【0023】前記車載用通信装置のデータ通信方法は、
以下に記載の車載用通信装置で実現できる。請求項4に
記載の発明の車載用通信装置は、車両に関係するユーザ
情報を蓄積すると共に着脱可能に設けられた記憶手段に
記憶された前記ユーザ情報を路側に向けて送信する送信
手段と、路側より送信された情報を受信する受信手段
と、受信した情報に課金情報が含まれるときに該課金情
報を用いて課金処理しかつ、前記課金情報に対応する利
用明細用の仮データを生成して生成された利用明細用の
仮データを前記記憶手段に書き込む制御手段と、を備え
ている。
【0024】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の車載用通信装置において、前記制御手段は、受信した
情報に課金情報が含まれるときに該課金情報を用いて課
金処理しかつ、前記課金情報に対応する利用明細用の仮
データを生成して生成された利用明細用の仮データを前
記記憶手段に書き込む書込手段と、前記課金情報を含む
情報を受信した後に受信した情報に利用明細用の正式デ
ータが含まれるときに前記記憶手段に蓄積された該当す
る仮データを、該正式データに書き換える書換手段とか
らなることを特徴とする。
【0025】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の車載用通信装置において、前記書換手段は、前記課金
情報を含む情報を受信した後に受信した情報に、通信に
関係する異常の有無を表す異常情報が含まれる場合に、
前記仮データを、通信に関係する異常があることを表す
識別情報を付加した前記正式データに書き換えることを
特徴とする。
【0026】請求項7に記載の発明は、において、請求
項4乃至請求項6の何れか1項に記載の車載用通信装置
前記ユーザ情報は、有料道路の入口情報及び経路情報の
少なくとも一方を含む利用情報、及び車種を表す車種情
報の少なくとも一方であることを特徴とする。
【0027】請求項8に記載の発明は、請求項5に記載
の車載用通信装置において、前記路側から送信される情
報は、前記車両が最初に通過する第1路側ゲートからは
前記課金情報を含む情報が送信されると共に、前記第1
路側ゲートから下流側に離れた位置に設けられた第2路
側ゲートからは前記正式データを含む情報が送信される
ことを特徴とする。
【0028】請求項4では、車載用通信装置に車両に関
係するユーザ情報を蓄積するICカード等の記憶手段が
着脱可能に設けられ、送信手段によって、記憶手段に記
憶されたユーザ情報を路側に向けて送信される。このユ
ーザ情報は、請求項7にも記載したように、有料道路の
入口情報及び経路情報の少なくとも一方を含む利用情
報、及び車種を表す車種情報の少なくとも一方を含むこ
とができる。
【0029】この路側より送信された情報は受信手段に
より受信され、制御手段では、受信した情報に課金情報
が含まれるときに課金情報を用いて課金処理しかつ、課
金情報に対応する利用明細用の仮データを生成して生成
された利用明細用の仮データを記憶手段に書き込む。こ
れによって、課金処理が終了した後に記憶手段が車載用
通信装置から取り外された場合であっても、記憶手段に
は利用明細用の仮データが記憶されているので、この仮
データの記憶によって課金処理を行ったことを特定でき
る。
【0030】課金処理が終了した後の記憶手段には仮デ
ータが記憶されているため、正式データと重複すること
がある。そこで、請求項5では、制御手段の書込手段に
よって、受信した情報に課金情報が含まれるときに該課
金情報を用いて課金処理しかつ、前記課金情報に対応す
る利用明細用の仮データを生成して生成された利用明細
用の仮データを前記記憶手段に書き込み、書換手段によ
って、課金情報を含む情報を受信した後に受信した情報
に利用明細用の正式データが含まれるときに記憶手段に
蓄積された該当する仮データを、該正式データに書き換
える。これによって、正式データと重複することなく、
仮データは消去される。
【0031】ここで、路側では、受信したユーザ情報に
基づいて通信不良等の異常やブラックリストに該当する
という異常、受信した情報に基づいて料金が正しく徴収
されていないような残高更新が適正でない課金処理の異
常等の通信に関係する異常の有無を判定することがあ
る。そこで、請求項6に記載したように、前記書換手段
において、前記課金情報を含む情報を受信した後に受信
した情報に、通信に関係する異常の有無を表す異常情報
が含まれる場合に、仮データを、通信に関係する異常が
あることを表す識別情報を付加した前記正式データに書
き換えることによって、正式データと共に記憶された識
別情報から異常の有無を判定することができる。
【0032】ここで、前記のような課金処理に関係する
路側と車用通信装置との間の通信は、車両の走行中に行
うので短時間通信であることや通信の確実性を高めるこ
とが必要である。そこで、請求項8にも記載したよう
に、路側から送信される情報として、前記車両が最初に
通過する第1路側ゲートからは課金情報を含む情報が送
信され、第1路側ゲートから下流側に離れた位置に設け
られた第2路側ゲートからは正式データを含む情報が送
信されるように、課金処理に自体にかかる通信と確認処
理にかかる通信とによる2段回の通信がなされれば、各
々の通信処理は短時間で実行がなされ、かつ第1路側ゲ
ートからの通信による仮データと第2路側ゲートからの
通信による正式データとの扱いを分離することができ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、車両
に搭載された車載機(詳細は後述)と、有料道路の入口
ゲートや出口ゲート等の地上側に設置された路上機との
間で電波通信を行うことによって、車両が走行した通行
区間(経路)や車種を判別し、入口ゲート及び出口ゲー
トにおいて車両が停止することなく通行料金を自動的に
収受する自動料金収受装置に本発明を適用したものであ
る。
【0034】図1に示すように、車両90に搭載される
車載機30は、後述するように、料金残額情報等が格納
されたICカード62が着脱可能なICカードリードラ
イト装置60を備えている(図3参照)。この車載機3
0は、車両ナンバー等からなるIDコード及び車種情報
等の固定データを記憶した記憶回路を備えると共に、I
Cカードリードライト装置60によって装着されたIC
カード62の料金残高情報を参照したり、ICカード6
2に料金残額情報の書き込みを行う。
【0035】一方、地上側設備としては、後述するよう
に、有料道路の入口ゲート100、分岐点の直前又は直
後等の途中経路200、サービスエリア内、及び出口ゲ
ート300の各々に車載機30と各種の情報を授受する
ための路上機が設置されている。
【0036】入口ゲート100には、フラットアンテナ
からなる入口アンテナ117と、入口アンテナ117と
接続された入口アンテナ制御装置132とからなる路上
機が設置されている。この入口アンテナ制御装置132
により入口アンテナ117を介して、有料道路の入口情
報を車両に搭載された車載機30送信し、また車載機3
0からの信号を受信することができる。なお、入口ゲー
ト100には、自動料金収受が行えないため手払いによ
って通行料金を支払う車両のために、従来と同様の通行
券を発行する通行券発行装置123が設置されている。
また、入口アンテナ制御装置132は、有料道路への進
入車両を統括的に管理する等のために、中央コンピュー
タ400へ接続されている。
【0037】途中経路200には、フラットアンテナか
らなる経路把握アンテナ217と、経路把握アンテナ2
17に接続された経路把握アンテナ制御装置232とか
らなる路上機が設置されている。この経路把握アンテナ
制御装置232により経路把握アンテナ217を介し
て、分岐点からどちらの経路を選択して走行したかを示
す情報や有料道路をどのような経路で走行したかを表す
経路通過情報(経路把握アンテナ制御装置の設置位置情
報等)等を車載機30に対して送信する。また、経路把
握アンテナ制御装置232は、有料道路における車両の
走行状態を統括的に管理する等のために、中央コンピュ
ータ400へ接続されている。
【0038】出口ゲート300には、電波による情報授
受の確実性を向上させるために、フラットアンテナから
なる第1アンテナ317と第2アンテナ341との2種
類のアンテナが配設されている。これら第1アンテナ3
17及び第2アンテナ341には料金所アンテナ制御装
置332が接続されており、料金所アンテナ制御装置3
32は中央コンピュータ400に接続されたローカルコ
ントローラ380に接続されている。これらの第1アン
テナ317、第2アンテナ341、及び料金所アンテナ
制御装置332は、本発明の路上機として作用する。
【0039】なお、出口ゲート300には、画像処理等
によって車種を判別する車種検出システム360、料金
未払いで通過する車両等の不正通行車両を撮影するカメ
ラ352が接続された不正通行車撮影システム350、
自動料金収受ができない車両に対する料金手払システム
321が設置されている。これらの各システムをローカ
ルコントローラ380で一括して制御することによっ
て、料金収受不能等に対する処置を行うと共に、車両が
走行した通行区間(経路)及び車種に応じた通行料金を
自動的に収受している。また、中央コンピュータ400
とローカルコントローラ380を接続することによっ
て、料金テーブル改正の情報や、不正通行車に関する情
報の授受を円滑かつ迅速に行っている。
【0040】次に、本実施の形態にかかる出口ゲートの
概略構成の一例を更に説明する。図2に示すように、有
料道路の出口ゲート300には、3つのレーン302、
304、306が設けられている。レーン302は敷地
308と分離帯310の間に形成され、レーン304は
分離帯310と分離帯312の間に形成され、レーン3
06は分離帯312と敷地314の間に形成されてい
る。
【0041】これらの複数のレーンを跨ぐように、敷地
308から敷地314にかけてアーチ316が配設され
ており、アーチ316上には、第1アンテナ318、3
20、322が取付けられている。第1アンテナ318
は、レーン302の上方に位置しレーン302を走行す
る車両に対する情報の授受を行い、第1アンテナ320
は、レーン304の上方に位置しレーン304を走行す
る車両に対する情報の授受を行い、同様に、第1アンテ
ナ322は、レーン306の上方に位置しレーン306
を走行する車両に対する情報の授受を行う。
【0042】敷地314には、出口ゲート制御センタ3
30が配設されており、この出口ゲート制御センタ33
0には後述する料金所アンテナ制御装置332が配設さ
れている。料金所アンテナ制御装置332には、第1ア
ンテナ318、320、322、及びこれら第1アンテ
ナと対応する第2アンテナ342、344、346が接
続されている。
【0043】アーチ316付近には、車種検出システム
360が配設されている。この車種検出システム360
は、各々CCDラインスキャナで構成された車種検出装
置362、364、366を備えている。車種検出装置
362は、レーン302を走行する車両の車種を識別す
るために、レーン302に対応する敷地308及び分離
帯310に配設されている。同様に、車種検出装置36
4は、レーン304を走行する車両の車種を識別するた
めにアーチ316付近のレーン304に対応する分離帯
310及び分離帯312に配設され、車種検出装置36
6は、レーン306を走行する車両の車種を識別するた
めにレーン306に対応する分離帯312及び敷地31
4に配設されている。これらの車種検出装置からなる車
種検出システム360は、ローカルコントローラ380
に接続され、CCDラインスキャナで得られた画像に基
づいて画像処理により通過車両のシルエットを判別すこ
とにより車種を判別し、車種情報をローカルコントロー
ラ380に送信する。
【0044】ア−チ316が配置された位置の車両進行
方向の下流側には、上記の複数のレーンを跨ぐように、
敷地308から敷地314にかけてアーチ340が配設
されており、アーチ340上には、第2アンテナ34
2、344、346が取り付けられている。第2アンテ
ナ342は、レーン302の上方に位置しレーン302
を走行する車両に対する料金に関連する情報の授受を行
い、第2アンテナ344は、レーン304の上方に位置
しレーン304を走行する車両に対する情報の授受を行
い、同様に、第2アンテナ346は、レーン306の上
方に位置しレーン306を走行する車両に対する情報の
授受を行う。これらの第2アンテナ342、344、3
46には、料金所アンテナ制御装置332が接続されて
いる。
【0045】なお、出口ゲート300には、通行料を自
動収受できない手払いによる車両のために、各々のレー
ンに対応するように料金支払ボックス324、326、
328が設置されている。料金支払ボックス324は、
レーン302に対応して配設され、料金支払ボックス3
26は、レーン304に対応して配設され、料金支払ボ
ックス328はレーン306に対応して配設されてい
る。これらの料金支払ボックス324、326、328
の各々には、図示しないマイクロコンピュータが配設さ
れ、図示しないマイクロコンピュータの各々を統括的に
管理することによって手払いにより収受した情報を管理
する料金手払システム321を構成している。この料金
手払システム321は、ローカルコントローラ380に
接続されている(図1参照)。
【0046】また、料金支払ボックスの車両進行方向の
下流側には、不正通行車両を撮影するための不正通行車
撮影システム350が配置され(図1参照)、不正通行
車撮影システム350の撮像装置であるカメラ352、
354、356がレーン302、304、306に対応
して配設されている。この不正通行車撮影システム35
0は、ローカルコントローラ380に接続されている。
【0047】さらに、アーチ340の車両進行方向の下
流側には、各レーンへの進入の可否を指示するための信
号機334、336、338が各々のレーンに対応して
配設されている。これら信号機334、336、338
は、出口ゲート制御センター330に接続されており、
各レーンへ車両が進入可能な表示(例えば、青信号)ま
たは進入が不可能な表示(例えば、赤信号)のいずれか
を表示する。
【0048】出口ゲート制御センター330は、中央コ
ンピュータ400(図1参照)に接続されている。な
お、出口ゲート制御センター330を中央コンピュータ
400に接続することなく、出口ゲートのみによる独立
した制御系としてもよい。
【0049】次に、車両に積載される車載機30の構成
を説明する。図3に示すように車載機30は、後述する
路上機から送信された信号を受信する受信アンテナ32
を備えている。受信アンテナ32は、受信アンテナ32
で受信された変調波を検波し、データ信号を得る検波回
路34に接続されている。検波回路34は、データ信号
受信回路44を介してマイクロコンピュータを含んで構
成された信号処理回路46に接続されている。
【0050】信号処理回路46には、IDコードや車種
情報等のデータを記憶する記憶回路48及びIDコード
を含むデータ信号等を応答信号として送信する送信回路
50が接続されており、この送信回路50は送受信アン
テナ52に受信された無変調の搬送波である問合せ信号
を信号処理回路46からのデータ信号で変調して送受信
アンテナ52を介して返送する。この信号処理回路46
には、各種情報を表示するLCD等で構成されたディス
プレイ54及び信号処理回路46に選択信号等の信号を
入力するためのテンキー56が接続されている。
【0051】また、信号処理回路46には、ICカード
62が着脱可能なICカードリードライト装置60が接
続されている。この信号処理回路46には、ICカード
62が装填されているか取り外されているかを検出する
ためのセンサ58が接続されている。センサ58はIC
カード62が装填されている場合にハイレベルの信号を
出力し、取り外されている場合にローレベルの信号を出
力する。
【0052】なお、車載機30にはイグニッションオン
時に車載バッテリーから常時電源が供給されている。
【0053】ここで、本実施の形態では、車載機30に
備えられた記憶回路48に、ICカード62に書き込む
べき利用明細情報を一時的に格納するメモリ領域が割り
当てられている。ICカード62に書き込むべき利用明
細情報は、ICカード62に書き込みが終了したのちに
は記憶の必要がないので、消去されるものである。従っ
て、ICカード62への書き込みが終了するまでの未処
理の利用明細情報が記憶される。詳細には、図7に示す
ように、M(例えば、100)個の未処理利用明細デー
タ8201 〜820N が記憶可能な未処理利用明細ファ
イル820として予め割り当てられている。この未処理
利用明細データ8201 〜820N の各々は、後述する
課金処理連番822A、ICカード番号822B、課金
年月日時分822C、料金822D、車種822E、入
口・出口情報822F、及び経路情報822Gの複数デ
ータから構成される。なお、内容表示822Hのデータ
を付加することも可能である。
【0054】また、ICカード62内部に記憶される情
報810は、図6に示すように、残高を格納する残高フ
ァイル812及び利用明細情報を格納する利用明細ファ
イル814から構成される。この利用明細ファイル81
4は、所定期間(例えば一ヵ月程度)の利用明細が記憶
可能なように、N(例えば100)個の利用明細データ
8141 〜814N から構成される。これらの利用明細
データの各々は、内容表示816H、課金年月日時分8
16A、料金816B、車種816C、入口・出口情報
816D、及び経路情報816Eの複数データ、または
内容表示816H及び課金処理連番816Xから構成さ
れる(詳細は後述)。
【0055】次に、車載機30と通信を行う路上機につ
いて、出口ゲート300に設けられた路上機を例にして
説明する。なお、説明を簡単にするため、レーン302
を走行する車両に対する電波の授受を担当する第1アン
テナ318、この第1アンテナ318と対となる第2ア
ンテナ342及び料金所アンテナ制御装置332を用い
て説明する。
【0056】図4に示すように、レーン302を走行す
る車両に対する地上側の装置は、第1アンテナ318、
第2アンテナ342、及び料金所アンテナ制御装置33
2、そしてローカルコントローラ380から構成されて
いる。料金所アンテナ制御装置332は、CPU332
A,RAM332B,ROM332C及び入出力ポート
(I/O)332Eからなるマイクロコンピュータで構
成され、各々はコマンドやデータの授受が可能なように
バス332Dによって接続されている。なお、ROM3
32Cには、後述する処理ルーチンが記憶されている。
入出力ポート332Eには、後述する送受信制御装置3
18Aを介して第1アンテナ318が接続されると共
に、送受信制御装置342Aを介して第2アンテナ34
2が接続されている。また、入出力ポート332Eに
は、ドライバー380Aを介してローカルコントローラ
380が接続されている。
【0057】次に、第1アンテナ318及び第2アンテ
ナ342について送受信処理する送受信制御装置318
A、342Aを説明する。なお、説明を簡単にするた
め、第1アンテナ318に接続された送受信制御装置3
18Aを例にして説明する。
【0058】図5に示すように、レーン302を走行す
る車両に対する路上機を構成する第1アンテナ318
は、送信アンテナ22及び送受信アンテナ26から構成
されている。送受信制御装置318Aは、マイクロコン
ピュータを含んで構成された信号処理回路12を備えて
いる。この信号処理回路12は、料金所アンテナ制御装
置332の入出力ポート332Eに接続されている。信
号処理回路12は、命令を含むデータ信号(通信要求信
号)を送信する送信回路14に接続されている。送信回
路14はミキサー18を介して送信アンテナ22に接続
されている。ミキサー18には所定周波数の搬送波を発
生する搬送波発生回路20が接続されており、ミキサー
18は送信回路14から入力される信号と搬送波発生回
路20から入力される搬送波とをミックスし、送信回路
14から入力された信号で搬送波発生回路20から入力
された搬送波を変調する。また、送信アンテナ22から
はこの変調波が電波として送信される。
【0059】搬送波発生回路20には、図3に示す車載
機30から変調されて返送され送受信アンテナ26で受
信された変調波からデータ信号を取り出す送受信回路2
4が接続されている。この送受信回路24は信号処理回
路12に接続されている。
【0060】なお、出口ゲート300における他の構成
は、上記と同様の構成であるため説明を省略する。ま
た、入口ゲート100及び途中経路200の各アンテナ
及びアンテナ制御装置の構成も、上記と略同様の構成で
あるため、説明を省略する。
【0061】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、路上機における処理を説明する。図9に示すよう
に、出口ゲートに設置された路上機では、車載機からの
応答信号を受信するまでステップ400において連続波
からなる問合わせ信号を送信し(図8の通信Y1)、次
のステップ402で車載機からの応答信号(図8の通信
Y2)を受信したと判断されると、ステップ404で認
証応答するため認証コードとして出口ゲート番号を含む
信号を送信する(図8の通信Y3)。
【0062】次に、車載機からの信号(図8の通信Y
4)を受信するまで待機し(ステップ406)、車載機
からの信号を受信したと判断されると、受信した信号に
含まれる入口・経路情報を用いて次のステップ408に
おいて課金のための利用料金を計算し、次のステップ4
10で利用料金に対する課金処理連番を求める(図8の
演算処理in1)。次のステップ412では、求めた料
金及び課金処理連番を含む信号を送信する(図8の通信
Y5)。なお、車載機からの信号を受信した時点(ステ
ップ406で肯定判断)で第1アンテナによる路上機と
車載機30とが1対1に対応(ハンドシェイク)され、
相互に交信可能な状態になる。
【0063】次に、車載機からの信号(図8の通信Y
6)を受信するまで待機し(ステップ414)、信号を
受信したと判断されると、受信した信号に含まれる料金
と上記ステップ408で求めた料金とが一致するか否か
を次のステップ416で判別する。一致しないときは通
信時に異常が生じたと考えられるため、次のステップ4
20で通信エラー状態であると設定し、ステップ424
へ進む。一方、一致したときは次のステップ418にお
いて残高から料金を減算することにより新残高を計算す
る(図8の処理in3)。ここまでの通信は、路上機の
第1アンテナで行われる。次のステップ422では、車
載機からの信号(図8の通信Y4)に含まれるカード番
号を用いて、不正なカード番号の照会やブラックリスト
チェックを行ったのち適否を判定する(図8の処理in
2)。
【0064】ステップ424では、車載機からの応答信
号を受信するまでステップ424において連続波からな
る問合わせ信号を送信し(図8の通信Y7)、次のステ
ップ426で車載機からの応答信号(図8の通信Y8)
を受信したと判断されると、ステップ428で認証応答
するため認証コードを含む信号を送信する(図8の通信
Y9)。次に、車載機からの信号(図8の通信Y10)
を受信するまで待機し(ステップ430)、車載機から
の信号を受信したと判断されると、受信した信号に含ま
れる残高を用いて次のステップ432において確認が適
正か否かを判断する(図8の処理in4)。なお、車載
機からの信号を受信した時点(ステップ430で肯定判
断)で第2アンテナによる路上機と車載機30とが1対
1に対応され、相互に交信可能な状態になる。ステップ
432の確認が適正か否かを判断は、残高が一致するか
否か、通信エラー状態でないか否か、不正なカード番号
の使用等でないか否かの全てについて適正であるか否か
を判断する。確認が適正と判断されたときは(ステップ
432で肯定判断)、次のステップ434で利用明細情
報と共に課金処理連番を送信する(図8の通信Y1
1)。この課金処理連番はステップ410で求めたもの
と同一である。一方、確認が不適と判断されたときは
(ステップ432で否定判断)、次のステップ436に
おいて確認が不適とされることを表す異常情報と共に課
金処理連番を送信する。次に、車載機からの信号(図8
の通信Y12)を受信したのち(ステップ438)、本
ルーチンを終了する。この車載機からの信号(図8の通
信Y12)はステップ432の確認が適正の場合には残
高であり、不適の場合には異常情報である。
【0065】次に、車載機30の処理を説明する。な
お、以下の説明では、車載機30にはICカード62が
装填されているものとし、この装填されたときにICカ
ード62からICカード番号、車種、及び最新の残高、
入口・出口情報、経路情報の複数データが車載機30に
予め読み取られているものとする。
【0066】図10は、車載機の処理ルーチンを示すも
ので、ステップ440で路上機からの問合せ信号を受信
(図8の通信Y1)したと判断されると、ステップ44
2において受信した問合せ信号を搬送波として自車を特
定する識別コード(車両番号)であるIDコードで搬送
波を変調した変調波を応答信号として送信する(図8の
通信Y2)。
【0067】次に、路上機からの信号(図8の通信Y
3)を受信するまで待機し(ステップ444)、信号を
受信すると、次のステップ446では受信信号に出口ゲ
ート番号が含まれる否かによって出口ゲートであるか否
かを判断し、出口ゲートでないときは次のステップ45
0において他のゲートの処理を行って本ルーチンを終了
する。一方、出口ゲートであるときは次のステップ44
8においてカード番号、残高、入口・経路情報を送信す
る(図8の通信Y4)。次に、路上機からの信号(図8
の通信Y5)を受信するまで待機し(ステップ45
2)、信号を受信すると、次のステップ454で受信信
号に含まれた料金を用いて新残高を計算する(図8の演
算処理tg1)。なお、このステップ454では通信エ
ラー確認のために受信信号に含まれた料金をそのまま路
上機に返信する(図8の通信Y6)。
【0068】次のステップ456では、新残高をICカ
ード62へ書き込むための要求信号を出力すると共に、
新残高及び課金処理連番を出力する(図8の処理tg
2)。これらの信号出力によって、ICカードリードラ
イト装置60は、ICカード62に新残高及び課金処理
連番を含む情報を記憶させる(図8の処理u1)。すな
わち、ここでは路上機から利用明細情報が送信される以
前であるので、ICカード62内部に記憶される情報8
10には、新残高からなる残高ファイル812と、仮利
用明細であることを表す内容表示816H及び課金処理
連番816Xのデータから構成される仮利用明細情報と
しての利用明細ファイル814とが記憶される(図6参
照)。
【0069】次に、ICカードリードライト装置60か
ら書込完了を表す信号が出力(図8の処理tg3)され
ると(ステップ458で肯定判断)、ICカード62に
書き込まれた新残高の読み出しを要求する要求信号を次
のステップ460で出力する(図8の処理tg4)。こ
の要求信号を受けてICカードリードライト装置60は
ICカード62に書き込まれた残高ファイル812の新
残高を読み出し(図8の処理u2)、車載機30へ出力
する(図8の処理tg5)。
【0070】残高読出が終了すると、ステップ464で
路上機からの問合せ信号を受信して路上機と車載機とが
1対1に対応するまで(図8の通信Y7〜Y9)するま
で待機する。路上機と車載機とが交信可能な状態になる
と(ステップ464で肯定判断)、読みだした新残高を
次のステップ466で送信し(図8の通信Y10)、次
のステップ468で利用明細情報が返信(図8の通信Y
11)されるまで待機する。
【0071】利用明細情報が返信されると、次のステッ
プ470では返信された利用明細情報を、ICカード番
号及び課金処理連番と共に未処理利用明細データとして
記憶回路48へ一時的に記憶する(図7参照)。次のス
テップ472では利用明細情報をICカード62へ書き
込むための要求信号を出力すると共に、一時的に記憶し
た未処理の利用明細情報及び課金処理連番を出力する
(図8の処理tg6)。これらの信号出力によって、I
Cカードリードライト装置60は、ICカード62に利
用明細情報及び課金処理連番を含む情報を記憶させる
(図8の処理u3)。すなわち、ここでは路上機から利
用明細情報が送信されているので課金処理連番が一致す
る仮利用明細情報は必要がない。従って、記憶回路48
内に一時的に記憶した未処理の利用明細情報(未処理利
用明細データ)を、その課金処理連番と一致する仮利用
明細情報であるICカード62内部に記憶された情報8
10に書き換える。すなわち、ICカード62内部に記
憶された情報810(新残高からなる残高ファイル81
2と、仮利用明細であることを表す内容表示816H及
び課金処理連番816Xのデータから構成される利用明
細ファイル814とからなる情報)を、利用明細である
ことを表す内容表示816H、課金年月日時分816
A、料金816B、車種816C、入口・出口情報81
6D、及び経路情報816Eの複数データからなる正規
の利用明細情報として書き換える(図6参照)。
【0072】以上のようにして利用明細情報の書き換え
が終了すると(ステップ474で肯定判断)、次のステ
ップ476において記憶回路48へ一時的に記憶した未
処理の利用明細情報のうち課金処理連番が一致する未処
理利用明細データを消去し、本ルーチンを終了する。な
お、書き換えが終了したのちには、路上機と車載機との
間の交信を終了させるために、書き換えた新残高を送信
する(図8の通信Y12)。
【0073】次に、図11を参照して車載機において実
行される割り込み処理を説明する。ICカード62は着
脱可能であるため、上記交信中、特に課金処理としてI
Cカードの残高書込が終了した後(図8の矢印Aで示す
時間)にICカードが取り外される場合がある。車載機
では所定時間毎に図11の割り込み処理ルーチンが実行
され、ステップ500において路上機からの情報受信が
有るか否かを判断し、否定判断の場合には上記説明した
ICカードに対する残高更新の必要がないため、本ルー
チンを終了する。一方、ステップ500で肯定判断され
た場合には次のステップ502でセンサ58からの信号
がハイレベルか否かによってICカードが装填されてい
るか否かを判断し、ICカードが装填されている場合に
は本ルーチンを終了する。一方、ICカードが未装填の
場合にはICカードが装填(ステップ506で肯定判
断)されるまで、次のステップ504でディスプレイ5
4に「カードを装填してください」と表示する。このよ
うにディスプレイ54にICカードの装填を促す表示を
行うことによって、ユーザに対して利用明細情報の未書
込状態を警告することができる。なお、上記の表示と共
に、ブザー等の警報を鳴らすようにしてもよい。
【0074】次に、ICカードが車載機に装填された場
合について図12を参照して説明する。車載機30にI
Cカードが装填、すなわち、センサ58の出力信号がロ
ーレベルからハイレベルの切り替わったときには、図1
2の処理ルーチンが毎回実行され、ステップ510にお
いて、装填されたICカードに格納されているICカー
ド番号及び利用明細情報が読みだされる。次のステップ
512では、読みだした利用明細情報に仮利用明細情報
が含まれているか否かを判断し、否定判断の場合には後
述の書換処理が不要のため本ルーチンを終了する。
【0075】一方、ステップ512で肯定判断された場
合にはステップ514で車載機の記憶回路48に記憶さ
れたICカード番号と読みだしたICカード番号とが一
致するか否かを判断し、不一致の場合には記憶回路48
に記憶された利用明細情報を格納すべきICカードと異
なるICカードが装填されたのでステップ520で利用
明細情報が未書込であることを表す警報発生(警告表
示)をして本ルーチンを終了する。一方、ステップ51
4で肯定判断された場合には次のステップ516で路上
機からの信号を受信したか否かを判断し、否定判断のと
きはステップ520で警報発生(警告表示)をして本ル
ーチンを終了し、肯定判断のときはステップ518へ進
む。
【0076】ステップ518ではICカードに記憶され
ている仮利用明細情報を正規の利用明細情報に書き換え
る。この書換えが完了すると(ステップ522で肯定判
断)、次のステップ524で車載機に一時的に記憶され
ている未処理利用明細データを消去する。
【0077】このように、車載機の記憶回路48に未処
理利用明細データが記憶されている場合には、車載機3
0にICカードが装填された時点に、仮利用明細情報が
正規の利用明細情報に書き換えられるので、正規の利用
明細情報がICカードに格納される以前にICカードが
取り外された場合であっても、再度装填することによっ
て正規の利用明細情報がICカードに格納することがで
きる。
【0078】以上説明したように、本実施の形態では、
課金処理としてICカードの残高書込(更新)を行う際
に課金処理連を付加して書き込み、後に受信されICカ
ード内に格納されるべき正規の利用明細情報に代えて仮
利用明細情報を書き込んでいる。残高書込が終了したの
ちに正規の利用明細情報を受信した場合には、仮利用明
細情報を正規の利用明細情報に書き換えている。また、
正規の利用明細情報を受信した場合には、その正規の利
用明細情報を車載機で一時的に記憶している。従って、
課金処理としてICカードの残高書込が終了した後(図
8の矢印Aで示す時間)にICカードが取り外された場
合であっても、ICカードには課金処理連番を含む仮利
用明細情報が記憶されているので、車載機で一時的に記
憶した正規の利用明細情報と容易に対応させることがで
きる。従って、ICカードに有料道路等の利用履歴が記
憶されないという状態になることがない。従って、残高
更新の確実性が向上されると共に、利用明細の発行の確
実性を向上させることができる。
【0079】また、本実施の形態では、車載機に未処理
の利用明細情報を未処理利用明細データとして複数格納
することができるので、課金処理に対する異常が複数回
生じても、各々の課金処理に対して履歴が蓄積されるこ
とになり、各々の対処が容易となる。また、車載機に未
処理の利用明細情報が記憶されている場合には、車載機
の課金処理自体を一時的に禁止するようにしてもよい。
【0080】さらに、本実施の形態では、車載機とIC
カードとの間における情報の授受をICカード番号を参
照することによって行ったが、暗号化処理を介して行う
ようにしてもよい。このようにすることによって、車載
機とICカードとの各々について情報の改変等を防止す
ることができる。
【0081】さらにまた、本実施の形態では、路上機に
おいて課金処理連番を生成して送信している。このた
め、路上機側においてこの課金処理連番と共に利用明細
情報を記憶するようにすれば、ICカードの取り外し等
によってICカード内に仮利用明細情報が残存した場合
であっても、路上機側で利用明細情報とICカード内の
仮利用明細情報とを対応させることができ、容易に領収
書や利用履歴を発行することができる。
【0082】また、本実施の形態では、路上機で、受信
した情報に基づいて通信不良等の異常やブラックリスト
に該当するという異常、受信した情報に基づいて料金が
正しく徴収されていないような残高更新が適正でない課
金処理の異常等の通信に関係する異常が生じた場合に
は、課金処理連番と共に異常情報が送信される。この異
常情報を警報として用いることによって、通信に関係す
る異常が生じたか否かをユーザ(ドライバ)に報知する
ことができる。
【0083】なお、本実施の形態では、路上機において
課金処理連番を生成した場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、車載機側で課金処
理連番を生成してもよい。この場合、路上機側では課金
処理連番の生成が不要となるため、処理負荷が軽減す
る。これと共に、車載機側で課金処理連番を生成するこ
とによって、従来の課金処理を行うシステムへの適用が
可能となる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明の車
載用通信装置のデータ通信方法によれば、返信された課
金情報に基づいて課金処理しかつ、該課金情報に対応す
る利用明細用の仮データを生成すると共に記憶するの
で、課金処理の時点で課金処理を行ったことが記憶され
ることになり、課金処理終了後で利用明細等の正式デー
タを入手するまでの間に通信が行えない状態や記憶でき
ない状態になった場合であっても、仮データの記憶によ
って課金処理を行ったことを特定できる、という効果が
ある。
【0085】請求項2の発明によれば、正式データを受
信したとき、仮データを正式データに書き換えているの
で、仮データは消去され、正式データのみを記憶するこ
とができる、という効果がある。
【0086】請求項4の発明の車載用通信装置によれ
ば、着脱可能に設けられたICカード等の記憶手段に、
路側より送信された課金情報を用いて課金処理した課金
情報に対応する利用明細用の仮データが書き込まれるの
で、課金情報の受信から利用明細用の正式データの書き
込みまでに時間を必要とし、課金処理が終了した後に記
憶手段が車載用通信装置から取り外された場合であって
も、記憶手段には利用明細用の仮データが記憶されてい
るので、記憶手段の仮データの記憶によって課金処理を
行ったことを特定できる、という効果がある。
【0087】請求項5の発明によれば、正式データを受
信したとき、書換手段によって、記憶手段に蓄積された
仮データのうち該当する仮データを、該正式データに書
き換えているので、仮データは消去され、正式データと
重複することがなく、記憶手段には正式データのみを記
憶することができる、という効果がある。
【0088】請求項6の発明によれば、通信に関係する
異常の有無を表す異常情報を含んだ情報を受信した場合
に、書換手段が、仮データを、通信に関係する異常を表
す識別情報を付加した正式データに書き換えることがで
きるので、正式データと共に記憶された識別情報から異
常の有無を判定することができる、という効果がある。
【0089】請求項8の発明によれば、車両が最初に通
過する第1路側ゲートからは課金情報を含む情報が送信
され、第1路側ゲートから下流側に離れた位置に設けら
れた第2路側ゲートからは正式データを含む情報が送信
されるので、各々の通信処理は短時間で実行することが
でき、かつ第1路側ゲートからの通信による仮データと
第2路側ゲートからの通信による正式データとの扱いを
分離することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な自動料金収受装置を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の自動料金収受装置の出口ゲートを示す概
略斜視図である。
【図3】本実施の形態の車載機を示すブロック図であ
る。
【図4】路上機の一例を示すブロック図である。
【図5】料金所アンテナ制御装置の概略構成例を示すブ
ロック図である。
【図6】ICカード内に格納される情報をイメージ化し
た線図である。
【図7】車載機の記憶回路に格納される情報をイメージ
化した線図である。
【図8】路上機、車載機、及びICカードの間で情報が
授受される過程を示すタイミングチャートである。
【図9】本実施の形態の路上機側の処理ルーチンを示す
流れ図である。
【図10】本実施の形態の車載機側の処理ルーチンを示
す流れ図である。
【図11】車載機側の割込処理ルーチンを示す流れ図で
ある。
【図12】車載機側でICカード装填時に実行の処理ル
ーチンを示す流れ図である。
【図13】従来の路上システム、車載機、及びICカー
ドの間で情報が授受される過程を示すタイミングチャー
トである。
【図14】従来のICカード内に格納される情報をイメ
ージ化した線図である。
【符号の説明】
30 車載機 100 入口ゲート 200 途中経路 300 出口ゲート 317 第1アンテナ 341 第2アンテナ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 11/00 - 17/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路側と通信を行う車載用通信装置のデー
    タ通信方法であって、 車両に関係するユーザ情報を前記路側に向けて送信し、 返信された路側情報に課金情報が含まれるときに該課金
    情報に基づいて課金処理しかつ、該課金情報に対応する
    利用明細用の仮データを生成すると共に記憶する、 車載用通信装置のデータ通信方法。
  2. 【請求項2】 前記課金処理が完了したときに該完了を
    表す完了情報を送信し、返信された路側情報に利用明細
    用の正式データが含まれるときに該当する仮データを前
    記正式データに書き換える、ことを特徴とする請求項1
    に記載の車載用通信装置のデータ通信方法。
  3. 【請求項3】 前記ユーザ情報は、入口情報及び経路情
    報の少なくとも一方を含む利用情報、及び車種を表す車
    種情報の少なくとも一方であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の車載用通信装置のデータ通信方法。
  4. 【請求項4】 車両に関係するユーザ情報を蓄積すると
    共に着脱可能に設けられた記憶手段に記憶された前記ユ
    ーザ情報を路側に向けて送信する送信手段と、 路側より送信された情報を受信する受信手段と、 受信した情報に課金情報が含まれるときに該課金情報を
    用いて課金処理しかつ、前記課金情報に対応する利用明
    細用の仮データを生成して生成された利用明細用の仮デ
    ータを前記記憶手段に書き込む制御手段と、 を備えた車載用通信装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、受信した情報に課金情
    報が含まれるときに該課金情報を用いて課金処理しか
    つ、前記課金情報に対応する利用明細用の仮データを生
    成して生成された利用明細用の仮データを前記記憶手段
    に書き込む書込手段と、前記課金情報を含む情報を受信
    した後に受信した情報に利用明細用の正式データが含ま
    れるときに前記記憶手段に蓄積された該当する仮データ
    を、該正式データに書き換える書換手段とからなること
    を特徴とする請求項4に記載の車載用通信装置。
  6. 【請求項6】 前記書換手段は、前記課金情報を含む情
    報を受信した後に受信した情報に、通信に関係する異常
    の有無を表す異常情報が含まれる場合に、前記仮データ
    を、通信に関係する異常があることを表す識別情報を付
    加した前記正式データに書き換えることを特徴とする請
    求項5に記載の車載用通信装置。
  7. 【請求項7】 前記ユーザ情報は、有料道路の入口情報
    及び経路情報の少なくとも一方を含む利用情報、及び車
    種を表す車種情報の少なくとも一方であることを特徴と
    する請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の車載用
    通信装置。
  8. 【請求項8】 前記路側から送信される情報は、前記車
    両が最初に通過する第1路側ゲートからは前記課金情報
    を含む情報が送信されると共に、前記第1路側ゲートか
    ら下流側に離れた位置に設けられた第2路側ゲートから
    は前記正式データを含む情報が送信されることを特徴と
    する請求項5に記載の車載用通信装置。
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