JP3310571B2 - 作業車の制御装置 - Google Patents

作業車の制御装置

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JP3310571B2
JP3310571B2 JP5138897A JP5138897A JP3310571B2 JP 3310571 B2 JP3310571 B2 JP 3310571B2 JP 5138897 A JP5138897 A JP 5138897A JP 5138897 A JP5138897 A JP 5138897A JP 3310571 B2 JP3310571 B2 JP 3310571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動部の制御目標
値を設定する制御目標値設定手段と、その制御目標値設
定手段にて設定された制御目標値に基づいて、前記作動
部の作動を制御する制御手段とが設けられた作業車の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば作業車の一例としての農作業用の
コンバインでは、車速制御される変速装置や刈高さ制御
される刈取部等の各作動部に対して、車速制御での最高
車速や刈高さ制御での設定刈高さ等の制御目標値を作業
者が予め設定し、その各制御目標値の情報と各種のセン
サ等の検出情報に基づいて各作動部を作動させるように
制御される(例えば、特開平4‐335816号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばコン
バイン等の農作業車では、営農組合等に備えた機械を複
数の農家が共同で使用する場合があるが、このときに、
各作業者の年齢や経験年数等の違いによる技量の差か
ら、例えば車速制御において、熟練者は作業能率を上げ
るために最高車速を高く設定するのに対して、未熟練者
は作業を確実に行うために最高車速を低く設定する等、
各制御目標値の設定が作業者毎に異なる。そのため、従
来では、作業者が交代する毎に各作業者が各制御目標値
をいちいち設定し直す必要があり、その設定操作が面倒
でかつ長時間を要して作業負担が過大であるという不具
合があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みて為されたも
のであって、その目的は、各作業者が制御目標値を容易
に且つ迅速に設定することができるようにして、上記従
来技術の不具合を解消させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、複数
の作業者の夫々についての作動部の制御目標値が複数の
作業者の夫々と対応付けて設定されて記憶されると共
に、それら複数の作業者に対する制御目標値のうちで複
数の作業者の夫々に対応する制御目標値が制御手段に択
一的に出力され、その出力された制御目標値に基づいて
制御手段が作動部の作動を制御する。
【0006】従って、複数の作業者が1台の作業車を共
同で使用するような場合に、各作業者は自己の技量等に
合わせて設定した作動部の制御目標値を他の作業者の制
御目標値と区別して記憶させながら、作業車を使用する
ときに自己の制御目標値だけを出力させて制御目標値が
設定できるので、従来のように、作業者が交代する毎に
各作業者が自己に適した制御目標値をいちいち設定し直
す必要もなく、短時間で容易に適切な制御目標値を設定
して作業者の負担を軽減することができる。
【0007】請求項2によれば、請求項1において、複
数の作業者の夫々についての複数の作動部の制御目標値
が複数の作業者の夫々と対応付けて設定・記憶されると
共に、それら複数の作業者に対する制御目標値のうちで
複数の作業者の夫々に対応する複数の作動部の制御目標
値が制御手段に択一的に出力される。
【0008】従って、作動部が複数設けられている作業
車を複数の作業者が共同で使用するような場合にも、各
作業者が複数の作動部の制御目標値を短時間で容易に適
切に設定することができ、もって、請求項1の好適な手
段が得られる。
【0009】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、複数の作業者の夫々についての作動部の制御目標値
が複数の作業者の夫々を識別するための識別データと対
応付けて設定されて記憶されると共に、指示された識別
データに対応する制御目標値が制御手段に択一的に出力
される。
【0010】従って、例えば複数の作業者の夫々に固有
のIDコード等の識別データを付与し、その識別データ
によって各作業者を区別しながら、各作業者に対応する
制御目標値を設定・記憶して出力させるので、例えば、
各作業者毎に設定した制御目標値を各作業者毎に別の記
憶媒体に記憶させて区別させると、各作業者毎に媒体の
交換が必要であって不便であるのに比べて、同一の記憶
媒体に識別データによって各作業者毎の制御目標値を区
別して記憶させることで媒体の交換を不要とすることが
でき、もって、請求項1又は2の好適な手段が得られ
る。
【0011】請求項4によれば、請求項3において、目
標値入力手段にて入力された制御目標値の情報に識別デ
ータ指示手段にて指示された識別データが付加された情
報が目標値記憶手段に記憶され、識別データ指示手段に
て指示された識別データに基づいて目標値記憶手段から
識別して読み出した制御目標値が制御手段に出力される
ように処理される。
【0012】従って、各作業者に対応する制御目標値の
情報と各作業者を区別する識別データとを組み合わせて
記憶するので、例えば、識別データは記憶せずに制御目
標値の情報だけを記憶するのに比べて、各作業者に対応
する制御目標値とともに読み出した識別データを指示さ
れた識別データと照合して、その指示された識別データ
に対応する作業者の制御目標値を的確に出力することが
でき、もって、請求項3の好適な手段が得られる。
【0013】請求項5によれば、請求項4において、作
動電源投入用のメインキーに備えた送信部から送信され
た識別データが、車体側に備えた受信部にて受信され
て、識別データが指示される。
【0014】従って、各作業者用のメインキー(エンジ
ンスタートキー)を挿入して作動電源を投入すると、メ
インキーから車体側に各作業者の識別データが自動的に
指示されるので、例えば、別に設けた手動式の設定器に
てエンジン始動後に各作業者の識別データを入力するの
に比べて、識別データの指示を容易にかつ間違いなく行
うことができ、もって、請求項4の好適な手段が得られ
る。
【0015】請求項6によれば、請求項1〜5のいずれ
か1項において、作動用電源が投入されるに伴って、制
御目標値設定手段に記憶している制御目標値の情報が制
御手段に出力され、制御手段は制御目標値設定手段から
受け取った制御目標値の情報を自己に備えた制御データ
記憶手段に記憶させる。
【0016】従って、制御データ記憶手段をRAM等の
高速のメモリで構成して制御データとして制御目標値の
情報を記憶させると、制御手段が必要な制御目標値の情
報を短時間に入手することができるので、制御目標値の
情報が制御データ記憶手段に記憶されていない場合に
は、制御目標値設定手段内で記憶保持の必要からEEP
ROM等の電気的メモリや磁気記憶部等の比較的低速の
記憶手段に記憶されている制御目標値の情報を、制御手
段が制御目標値設定手段にアクセスして受け取ることに
なって、制御目標値の情報入手のための制御処理が複雑
になると共に処理時間も長くなるという不具合を回避さ
せることができ、もって、請求項1〜5のいずれか1項
の好適な手段が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を作業車としての農
作業用のコンバインに適用した場合の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。コンバインは、図1に示
すように、左右一対のクローラ走行装置11を備える車
体Vの前部に刈取部12が設けられ、その刈取部12の
後方に、操縦部13、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀部
14、脱穀部14にて脱穀・選別された穀粒を貯溜する
グレンタンク15等が搭載されている。
【0018】刈取部12は、先端部に付設された分草具
16、穀稈の引き起こし装置17、引き起こした穀稈の
株元を切断する刈り刃18、及び、刈取穀稈を先端側で
受け取って脱穀部14まで搬送する搬送装置19を備え
ている。又、刈取部12の地面からの高さを検出する超
音波センサS1と、穀稈が触れるとオン作動して刈取り
作業中であることを検出する株元センサS2とが設けら
れている。超音波センサS1の高さ情報は、穀稈を刈り
取るときの刈高さを設定高さに維持する刈高制御(この
制御をAHCと略す)に用いられ、株元センサS2の検
出情報は制御起動条件の一つとして用いられる。
【0019】又、脱穀部14における扱深さを適正状態
に維持するために、前記搬送装置19にて株元側を挟持
されている搬送穀稈の穂先位置を検出するための穂先セ
ンサS3(図5参照)が、稈長方向に一対(穂先側と株
元側)設けられ、この一対の穂先センサS3の検出情報
に基づいて、搬送装置19の搬送先端側を後端側に対し
て稈長方向に揺動させて、一対の穂先センサの間に穀稈
の穂先が位置する適正状態となるように制御している
(この制御をAFCと略す)。
【0020】左右のクローラ走行装置11は、車体Vに
対して各別に昇降駆動できるように構成されている。こ
れによって、地面の傾きにかかわらず車体Vを水平に維
持したり、設定角度に維持するローリング制御を可能に
している。このために、車体Vの水平に対する傾きを検
出するローリングセンサS4が設けられている。
【0021】脱穀部14は、図2に示すように、扱胴2
1を収納する扱室A、刈取部12から供給される穀稈を
搬送するフィードチェーン22、トウミ23と揺動選別
板24とからなる選別装置B、穀粒回収用の一番口2
5、及び、穀粒と藁屑との混合物を回収するための二番
口26等を備えている。扱室Aで脱穀された処理物のう
ち単粒化したものは、扱室Aの下部に設けられた受網2
7から選別装置Bに漏下し、それ以外の処理物は受網2
7の後端部より選別装置Bに落下する。
【0022】選別装置Bの揺動選別板24は、トウミ2
3の上方に位置するグレンパン28、その後方に位置す
るチャフシーブ29、その下方に位置するグレンシーブ
30等からなる。チャフシーブ29は、処理物移送方向
に並置された複数個の帯板状部材が水平軸芯周りに同時
に角度を変えることにより、隣接する帯板状部材の間隔
(チャフ開度という)が変更され、このチャフ開度を検
出するポテンショメータ利用のチャフ開度センサS8
(図5参照)が設けられている。
【0023】トウミ23は、揺動選別板24上の藁屑を
吹き飛ばすためのものであり、その風力は、ファンケー
スカバー23aの開度を大きくするほどその開口部から
逃げる風量が増加して、揺動選別板24上の処理物に及
ぼす風力(トウミ風力という)が小さくなる。トウミ風
力を検出するポテンショメータ利用のトウミ風力センサ
S9(図5参照)が設けられている。
【0024】選別装置Bについては、処理物の量、種
類、湿気等の条件に応じて上記のようにチャフ開度及び
トウミ風力を調節する制御(選別制御)が行われる。
尚、グレンシーブ30から漏下する穀粒は揺動選別板2
4の下方に設けられた一番口25から回収されてグレン
タンク15に貯溜され、チャフシーブ29の後端やグレ
ンシーブ30の後端から落下する穀粒と藁屑との混合物
は二番口26から回収されて揺動選別板24に還元され
る。
【0025】次に、動力伝達系を図3に示す。車体Vに
搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ31を介
して脱穀部14に伝達されると共に、走行クラッチ32
及び無段変速装置33を介してクローラ走行装置11の
ミッション部34に伝達される。ミッション部34に伝
達された出力の一部は、刈取クラッチ35を介して刈取
部12に伝達される。S7は、脱穀クラッチ31の入切
状態を検出する脱穀スイッチであり、S5は、エンジン
Eのフライホイールリングギアに磁界を作用させて、単
位時間当りの歯数に対応する周波数の正弦波を得る電磁
ピックアップからなるエンジン回転数検出用の回転数セ
ンサであり、S6は、ミッション部34に設けた車速検
出用の車速センサである。
【0026】車速を増減するための作動部としての無段
変速装置33は、操縦部13に設けたシフトレバーによ
って手動操作されると共に電動モータによって自動操作
される。つまり、エンジン回転数は、エンジン負荷が増
加するほど低下するので、エンジン回転数が適正範囲に
あるときは定速走行を行うが、負荷が大きくなりエンジ
ン回転数が低下すると、車速を下げて刈取り量即ち脱穀
処理量を減少させて負荷を小さくし、逆に負荷が小さく
なってエンジン回転数が適正範囲より高くなれば、車速
を上げて刈取り量即ち脱穀処理量を増加させるように、
無段変速装置33を変速操作して走行速度を増減する車
速制御が行われる(この制御をASCと略す)。但し、
予め設定された最高車速より速くなることはない。
【0027】図4に示すように、各制御の起動・停止等
の指令情報を入力したり、各種の制御目標値を設定した
り、各種の稼働情報を表示するための表示パネルユニッ
トCが、液晶ディスプレイモジュールとメンブレンキー
ボードを組み合わせた一体型のパネルとして、操縦部1
3に設けられている。
【0028】表示パネルユニットCの前面には、情報表
示用の表示画面1と、情報入力用のキー入力部2,3,
4とが設けられている。表示画面1は、ドットマトリッ
クス式の液晶グラフィックディスプレイで構成され、
又、キー入力部2,3,4は、押しボタン式のスイッチ
で構成されて、各制御を選択する選択スイッチ2、切換
スイッチ3及び変更スイッチ4からなる。
【0029】次に、コンバインの制御構成を図5に示
す。前記刈取部12や脱穀部14や変速装置33等の複
数の作動部の動作を制御するために、メータ用コントロ
ーラ7と制御ユニット8とが、夫々マイクロコンピュー
タを利用して構成され、且つ、RS485インターフェ
ース形式で相互に通信自在に設けられている。前記セン
サ類S1〜S9のうちの株元センサS2、穂先センサS
3、回転数センサS5、脱穀スイッチS7、及び、稲、
麦又は大豆のいずれかを選択する作物スイッチ6の各検
出情報がメータ用コントローラ7に入力され、超音波セ
ンサS1、ローリングセンサS4、車速センサS6、チ
ャフ開度センサS8及びトウミ風力センサS9の各検出
情報が制御ユニット8に入力されている。
【0030】一方、メータ用コントローラ7からは、扱
深さ調節用のアクチュエータ(揺動用モータ)M1や、
AES(自動エンジン停止)用のアクチュエータ(リレ
ー等)M2に対する駆動信号が出力され、制御ユニット
8からは、刈高制御用及びローリング制御用の各アクチ
ュエータM3〜M4、車速制御用、チャフ開度調節用及
びトウミ風力調節用の各電動モータM5〜M7に対する
駆動信号が出力されている。メータ用コントローラ7
は、制御データを記憶する制御データ記憶手段としての
RAM等で構成されたメモリ7Aと、不揮発性のEEP
ROM等で構成されたメモリ7Bとを備えている。
【0031】通常制御モードでは、メータ用コントロー
ラ7及び制御ユニット8は、互いに通信しながら、各セ
ンサ類S1〜S9の検出情報や予め設定した制御目標値
の情報等に基づいて、各アクチュエータM1〜M4や電
動モータM5〜M7等を駆動して、前述の各制御(扱深
さ制御、刈高制御、ローリング制御、選別制御、車速制
御等)を実行する。つまり、メータ用コントローラ7と
制御ユニット8とを利用して、後述の制御目標値設定手
段101にて設定された制御目標値に基づいて、前記作
動部の作動を制御する制御手段100が構成されてい
る。
【0032】表示パネルユニットCの表示画面1に対す
る制御と、キー入力部2,3,4の作動状態の検出は、
メータ用コントローラ7にて行われ、通常制御モードで
は、表示画面1に、燃料残量、アワーメータ(稼働時
間)、エンジン回転数、負荷状態等の各種の稼働情報が
切り換えて表示される。選択スイッチ2は、図4に示す
ように前述の各制御に対応する複数のスイッチを有し、
通常制御モードでは、各制御の起動及び停止を指示する
ために使用され、作動中の制御に対応するスイッチを押
すとその制御が停止され、停止中の制御に対応するスイ
ッチを押すとその制御が起動される。
【0033】一方、目標値設定モードでは、選択スイッ
チ2が押されると、その選択スイッチ2に対応する制御
の制御目標値を設定できる状態になる。又、切換スイッ
チ3は、スイッチを押してアースに接続したオン状態
と、スイッチを押さないオフ状態とに切換自在に構成さ
れ、スイッチを押してオンさせた状態で駆動電源を作動
させた後、スイッチを離してオフさせると、メータ用コ
ントローラ7が目標値設定モードに切り換えられる。
尚、切換スイッチ3を押さない状態で駆動電源を作動さ
せると、通常制御モードが起動する。
【0034】前記刈取部12や変速装置33等の各作動
部の制御目標値を設定する制御目標値設定手段101
が、複数の作業者の夫々についての前記複数の作動部の
制御目標値を複数の作業者の夫々と対応付けて設定自在
に、且つ、記憶自在に構成されると共に、複数の作業者
の夫々に対応する前記複数の作動部の制御目標値を前記
制御手段100に択一的に出力するように構成されて設
けられている。具体的には、複数の作業者(例えば、作
業者A,B,C)の夫々についての制御目標値を複数の
作業者の夫々を識別するための識別データと対応付けて
(例えば、識別用のIDコードとして、作業者Aに「0
01」、作業者Bに「002」、作業者Cに「003」
を付与して)設定して記憶すると共に、指示された識別
データ(上記IDコード)に対応する制御目標値を制御
手段100に出力する。
【0035】そのために、図5に示すように、制御目標
値設定手段101が、制御目標値の情報を入力する目標
値入力手段としての表示画面1及びキー入力部2,3,
4と、制御目標値の情報を記憶する目標値記憶手段とし
ての前記メモリ7Bと、前記識別データ(IDコード)
を指示する識別データ指示手段5と、処理手段としての
メータ用コントローラ7とから構成されている。
【0036】表示画面1及びキー入力部2,3,4によ
る制御目標値の入力について説明する。前述のように目
標値設定モードに切り換えた状態で、作物スイッチ6に
て稲、麦、大豆のいずれかを選択してから、設定対象の
制御を選択スイッチ2にて選択する。例えばASCスイ
ッチを押すと、図6(イ)に示すように車速制御での最
高車速の現在値がバーグラフ表示される。尚、バー1a
の100%の位置は、最高車速値2.0m/secに対
応する。現在値から増加させるときは変更スイッチ4の
アップキー4aを押してバー1aを右側に移動させ、減
少させるときはダウンキー4bを押してバー1aを左側
に移動させる。尚、変更スイッチ4にて目標値を変更し
た後、設定時間(2秒)経過すると、変更後の値が現在
記憶されている値と更新されてメモリ7Bに記憶され
る。
【0037】又、AHCスイッチを押すと、図6(ロ)
に示すように刈高さ制御における現在の設定刈高さの値
がバーグラフ表示されるので、同様に変更スイッチ4の
アップキー4a又はダウンキー4bを操作してバー1a
を所望の位置に移動させて目標値を変更する。尚、表示
画面1の左上には、作業者と作物名が確認のために表示
される。
【0038】前記識別データ指示手段5は、作動電源投
入用のメインキー(つまり、エンジンスタートキー)K
Sに備えられて前記IDコードを微弱電波によって送信
する送信部5Aと、車体V側に備えられてキー側の送信
部5Aから送信されたIDコードを受信する受信部5B
とにて構成されている。ここで、送信部5Aは常に送信
作動する構成の外に、キーを差し込むとキー側の電源ス
イッチがオンして送信部5Aが作動したり、あるいは、
キーを差し込むと車体側から電源供給を受けて送信部5
Aが作動する等、種々変更できる。さらに、電波ではな
く、磁気信号によって識別データを送受信してもよい。
【0039】そして、処理手段としてのメータ用コント
ローラ7は、表示画面1及びキー入力部2,3,4にて
入力された制御目標値の情報に識別データ指示手段5に
て指示されたIDコードを付加した情報をメモリ7Bに
記憶させる。具体的には、図7に示すように、各制御目
標値は、作物スイッチ6にて選択された稲、麦又は大豆
の夫々に対して各別に設定されるので、各作業者A,
B,C毎に、各作物条件(作業条件)と対応付けて設定
・記憶される。例えば、作業者Aに対して、最高車速の
目標値が、稲ではs1、麦ではs2、大豆ではs3に設
定され、刈高さの目標値は、稲ではk1、麦ではk2、
大豆ではk3に設定されたとすると、作業者A用とし
て、各目標値データs1,s2,s3,k1,k2,k
3に、作業者AのIDコード「001」を付加したデー
タがメモリ7Bに記憶されることになる。
【0040】又、処理手段としてのメータ用コントロー
ラ7は、識別データ指示手段5にて指示されたIDコー
ド(例えば、作業者Aでは「001」)に基づいてメモ
リ7Bから識別して読み出した制御目標値(例えば、各
目標値データs1,s2,s3,k1,k2,k3)を
制御手段100に出力するように構成されている。つま
り、制御目標値設定手段101は、作動用電源が投入さ
れるに伴って、メモリ7Bに記憶している制御目標値の
情報を制御手段100に出力する。そして、制御手段1
00は、制御目標値設定手段101から受け取った制御
目標値の情報を前記メモリ7Aに記憶させるように構成
されている。
【0041】〔別実施形態〕上記実施例では、制御目標
値の設定の例として、車速制御における変速装置33に
対する最高車速と、刈高制御における刈取部12に対す
る刈高さ設定について説明したが、これ以外に、例え
ば、ローリング制御における車体昇降速度や、選別制御
におけるチャフ開度及びトウミ風力の最大値や、グレン
タンク15内の穀粒を排出するオーガの排出位置等を設
定することもできる。又、操縦部13に登るためのステ
ップが可動式の場合に、そのステップの高さを運転開始
後に自動調節するための目標高さを設定したり、あるい
は、操縦部がエアコン付のキャビンタイプの場合に、そ
のエアコンの目標温度を設定する等、制御目標値の設定
は、種々の作動部についての制御が対象となる。
【0042】上記実施例では、制御目標値設定手段10
1が、複数の作業者の夫々についての制御目標値を各作
業者の識別データ(IDコード)と対応付けて設定・記
憶して識別するようにしたが、例えば、各作業者毎に専
用の記憶媒体(ICカードや、磁気フロッピー等)を用
いて、各作業者についての制御目標値を記憶させるよう
にすれば、必ずしも、識別データ(IDコード)を用い
る必要はない。
【0043】識別データ指示手段5は、メインキーに備
えた送信部5Aから車体側の受信部5Bに送信させて指
示するように構成するもの以外に、例えば、識別データ
を入力するダイヤルを設けたり、あるいは、表示画面で
確認しながらテンキーで入力した識別データを記憶し、
その記憶データにて指示するようにしてもよい。
【0044】目標値入力手段1〜4において、アップダ
ウンキー4a,4bで現在記憶している目標値を変更す
るようにしたが、テンキー等で、目標値を直接入力する
ようにしてもよい。
【0045】上記実施例では、本発明を、作業車として
の農作業用のコンバインに適用したものを例示したが、
コンバイン以外の農作業用の各種作業車や、土木作業車
や建設作業車等にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの脱穀部の側面透視図
【図3】コンバインの動力伝達図
【図4】コンバインに備えた表示パネルの正面図
【図5】コンバインの制御構成のブロック図
【図6】制御目標値の設定動作を示す表示画面の正面図
【図7】制御目標値の記憶手段を説明する概念図
【符号の説明】
1〜4 目標値入力手段 5 識別データ指示手段 5A 送信部 5B 受信部 7 処理手段 7A 制御データ記憶手段 7B 目標値記憶手段 12 作動部 33 作動部 100 制御手段 101 制御目標値設定手段 KS メインキー V 車体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 69/00 A01D 34/24 A01D 41/12 G07C 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動部の制御目標値を設定する制御目標
    値設定手段と、 その制御目標値設定手段にて設定された制御目標値に基
    づいて、前記作動部の作動を制御する制御手段とが設け
    られた作業車の制御装置であって、 前記制御目標値設定手段が、複数の作業者の夫々につい
    ての制御目標値を複数の作業者の夫々と対応付けて設定
    自在に、かつ、設定された制御目標値を記憶自在に構成
    されると共に、複数の作業者の夫々に対応する制御目標
    値を前記制御手段に択一的に出力自在に構成されている
    作業車の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記作動部が、複数設けられ、 前記制御目標値設定手段が、複数の作業者の夫々につい
    ての前記複数の作動部の制御目標値を複数の作業者の夫
    々と対応付けて設定して記憶すると共に、複数の作業者
    の夫々に対応する前記複数の作動部の制御目標値を前記
    制御手段に出力するように構成されている請求項1記載
    の作業車の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御目標値設定手段が、複数の作業
    者の夫々についての制御目標値を複数の作業者の夫々を
    識別するための識別データと対応付けて設定して記憶す
    ると共に、指示された識別データに対応する制御目標値
    を前記制御手段に出力するように構成されている請求項
    1又は2記載の作業車の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御目標値設定手段が、制御目標値
    の情報を入力する目標値入力手段と、制御目標値の情報
    を記憶する目標値記憶手段と、前記識別データを指示す
    る識別データ指示手段と、処理手段とを備えて構成さ
    れ、 前記処理手段は、前記目標値入力手段にて入力された制
    御目標値の情報に前記識別データ指示手段にて指示され
    た識別データを付加した情報を前記目標値記憶手段に記
    憶させると共に、前記識別データ指示手段にて指示され
    た識別データに基づいて前記目標値記憶手段から識別し
    て読み出した制御目標値を前記制御手段に出力するよう
    に構成されている請求項3記載の作業車の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記識別データ指示手段が、作動電源投
    入用のメインキーに備えられて前記識別データを送信す
    る送信部と、車体側に備えられて前記送信部から送信さ
    れた識別データを受信する受信部とにて構成されている
    請求項4記載の作業車の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段に、制御データを記憶する
    制御データ記憶手段が備えられ、 前記制御目標値設定手段は、作動用電源が投入されるに
    伴って、記憶している制御目標値の情報を前記制御手段
    に出力し、 前記制御手段は、前記制御目標値設定手段から受け取っ
    た制御目標値の情報を前記制御データ記憶手段に記憶さ
    せるように構成されている請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の作業車の制御装置。
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