JP2001178245A - 作業機械の表示装置 - Google Patents

作業機械の表示装置

Info

Publication number
JP2001178245A
JP2001178245A JP37038799A JP37038799A JP2001178245A JP 2001178245 A JP2001178245 A JP 2001178245A JP 37038799 A JP37038799 A JP 37038799A JP 37038799 A JP37038799 A JP 37038799A JP 2001178245 A JP2001178245 A JP 2001178245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
information
display
execution
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP37038799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3761378B2 (ja
Inventor
Tetsuya Nakajima
鉄弥 仲島
Shigeki Hayashi
繁樹 林
Tamaki Naka
珠喜 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP37038799A priority Critical patent/JP3761378B2/ja
Publication of JP2001178245A publication Critical patent/JP2001178245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3761378B2 publication Critical patent/JP3761378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combines (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不適正な調節情報が設定された状態で作業用
処理制御を実行することを適切に回避できるようにす
る。 【解決手段】 画像表示部に、作業者に知らせるべき報
知情報として通常情報を表示しながら、作業部に対する
作業用処理制御を実行するか否かを指令する手動式の実
行指令手段にて作業用処理制御の実行が指令されるに伴
って、画像表示部に、上記報知情報として、作業用処理
制御の実行が開始されることを示す実行開始情報と、手
動式の調節情報設定手段にて作業用処理制御の実行に必
要な情報として設定されている調節情報とを表示させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業部に対する作
業用処理制御を実行するか否かを指令する手動式の実行
指令手段と、前記作業用処理制御の実行に必要な調節情
報を設定する手動式の調節情報設定手段と、作業者に知
らせるべき報知情報を画像情報として表示する画像表示
部と、前記報知情報を表示させるように前記画像表示部
を表示作動させる表示用処理制御を実行すると共に、前
記調節情報設定手段の設定情報に基づいて前記作業用処
理制御を実行し、且つ、前記実行指令手段の指令に基づ
いてその実行の開始及び停止を行う制御手段とが設けら
れた作業機械の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業機械の表示装置は、作業機械と
しての刈取収穫用のコンバインやトラクタに備えられ
る。例えばコンバインにおいては、特開平4−3358
16号公報に示されるように、作業部に対する作業用処
理制御として、変速装置に対する車速制御や刈取部に対
する刈高制御や脱穀装置の選別部に対する選別制御等の
複数種の作業用処理制御が装備され、その各作業用処理
制御を実行するか否かを指令する手動式の実行指令手段
として、各制御に対応する複数個の起動スイッチが設け
られるとともに、各作業用処理制御の実行に必要な調節
情報を設定する手動式の調節情報設定手段として、上記
複数種の制御のうちから所望の制御を選択する選択スイ
ッチと、選択した制御について調節情報を変更設定する
ための変更スイッチとが設けられている。そして、上記
起動スイッチにて各制御の実行が指令されると、制御手
段は、上記調節情報設定手段にて設定されている調節情
報に基づいて各作業用処理制御を実行する処理を開始
し、起動スイッチにて制御の停止が指令されると、制御
手段は上記各作業用処理制御の実行を停止するように構
成されている。尚、各作業用処理制御の実行開始は、前
記各作業用処理制御に対応させて設けた表示器の点灯に
よって報知される。ところで、上記調節情報としては、
車速制御においては上限車速、刈高制御においては目標
刈高さ、選別制御においては選別処理能力の目標値等で
あるが、これらの調節情報を設定するには、前記選択ス
イッチにて設定すべき制御の調節情報を選んで現在の調
節情報の値を画像表示部にバーグラフ画像で表示させ、
次に、変更スイッチによりその値を変更してその変更後
の値をバーグラフ画像にて確認して設定するようにして
いる。そして、表示用処理制御において、通常情報とし
て、例えば前記選別部の選別処理状態や車速の情報が表
示され、上記複数種の調節情報が、前述の設定操作を行
うときに選択されて表示される。ちなみに、上記複数種
の調節情報は、電源を投入してコンバインの運転を開始
させたときも、設定時間ごとに表示するものを切換えな
がら表示されるようになっていた。
【0003】又、例えばトラクタにおいては、特開平5
−338467号公報に示されるように、作業部に対す
る作業用処理制御として、耕耘装置に対する耕深制御が
装備されるとともに、その耕深制御の実行に必要な調節
情報を設定する手動式の調節情報設定手段として、耕深
目標値を設定する耕深調整ダイヤルが設けられ、制御手
段は、耕耘装置の耕深状態が上記耕深調整ダイヤルにて
設定されている耕深目標値になるように耕深制御を実行
する。そして、画像表示部の表示画面を区分けして、画
面右側部分を通常情報用の表示領域に、画面左側部分を
調節情報用の表示領域に設定し、表示用処理制御におい
て、上記通常情報用の表示領域に、通常情報として、車
速及び耕耘装置への動力出力軸の回転数を表示させる一
方、上記調節情報用の表示領域に、調節情報として、上
記耕深目標値をグラフィック表示したものを表示させる
とともに、耕深調整ダイヤルが「切」状態になると、耕
深目標値のグラフィック表示の代わりに「切」の文字を
表示させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のうちの
前者においては、各作業用処理制御の実行開始が表示器
の点灯によって報知されるが、表示器の点灯では、例え
ば不慣れな作業者ではその作業用処理制御の実行開始を
適切に確認することができないおそれがあり、さらに、
上記調節情報が調節情報の設定操作時及びコンバインの
運転開始時に表示されるだけで、その他の時においては
特に表示されないために、不適正な調節情報が設定され
ていることに気づかずに作業用処理制御の実行を指令し
て、不適正な作業用処理制御を実行するおそれがある。
【0005】前記従来技術のうちの後者においても、作
業用処理制御(耕深制御)の実行が開始されたときに特
に表示されないので、その制御の実行開始を適切に確認
することができないおそれがある。さらに、画像表示部
の表示画面を通常情報用の表示領域と調節情報用の表示
領域とに区分けしているために、画像表示部における通
常情報の表示領域が狭くなって、通常情報が見難くなる
という不利がある。勿論、同様の理由により調節情報も
見難い不利がある。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消し
て、通常情報を極力見やすい状態で表示させながら、作
業用処理制御の実行開始時において、その実行開始情
報、並びに、その作業用処理制御の実行に必要な調節情
報を適切に確認させることにより、作業用処理制御を適
正に実行させることができる作業機械の表示装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、前記
制御手段が、前記表示用処理制御において、前記報知情
報として通常情報を表示し、且つ、前記実行指令手段に
て前記作業用処理制御の実行が指令されるに伴って、前
記報知情報として、前記作業用処理制御の実行が開始さ
れることを示す実行開始情報及び前記調節情報設定手段
にて設定されている前記調節情報を、前記通常情報に代
えて設定時間表示させるように構成されている。すなわ
ち、通常の作業運転状態では、画像表示部に、通常情報
として、例えば作業機械が刈取収穫用のコンバインの場
合では、脱穀装置における処理物量の状態や選別処理能
力の状態などが表示され、作業用処理制御の実行が指令
されると、画像表示部に、上記通常情報に代えて、作業
用処理制御の実行開始情報及びその作業用処理制御の実
行に必要な調節情報が設定時間だけ表示され、その設定
時間が経過すると画像表示部が上記通常情報の表示状態
に戻ることになる。従って、画像表示部の表示画面の全
体を有効に使って通常情報を極力見やすい状態で表示さ
せて作業者に適切な運転操作を行わせるようにしなが
ら、作業用処理制御の実行が指令されたときには、作業
者が注視している上記画像表示部に実行開始情報とその
作業用処理制御の実行に必要な調節情報とを設定時間だ
け表示させることにより、通常情報の表示に戻す操作を
不要として作業者の操作負担を軽減させながら、上記実
行開始情報並びに調節情報を適切に確認させて作業用処
理制御を適正に実行させることができる作業機械の表示
装置が得られる。
【0008】請求項2によれば、請求項1において、前
記作業用処理制御として、複数種の作業用処理制御が設
けられ、それら複数種の作業用処理制御の夫々について
各別に実行するか否かを指令する複数の前記実行指令手
段、及び、複数種の作業用処理制御の夫々について各別
にその実行に必要な調節情報を設定する複数の前記調節
情報設定手段が設けられ、前記制御手段が、複数の前記
実行指令手段及び複数の前記調節情報設定手段の情報に
基づいて、前記複数種の作業用処理制御を実行すると共
に、前記表示用処理制御において、前記複数種の作業用
処理制御の夫々についての前記実行開始情報及び前記調
節情報を表示させるように構成されている。従って、前
記制御手段が、前記表示用処理制御において、通常情報
を表示するとともに、複数の実行指令手段のうちのいず
れかにて複数種の作業用処理制御のうちのいずれかの実
行が指令されるに伴って、その実行が指令された作業用
処理制御の実行開始情報、及び複数の調節情報設定手段
のうちの上記実行が指令された作業用処理制御に対応す
る調節情報設定手段にて設定されている前記調節情報
を、前記通常情報に代えて設定時間表示させるので、作
業用処理制御として複数種の制御が実行されるような作
業機械においても、各作業用処理制御の実行開始情報並
びに調節情報を適切に確認させて、各作業用処理制御を
適正に実行させることができる作業機械の表示装置が得
られる。
【0009】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、前記制御手段が、前記表示用処理制御において、前
記調節情報設定手段にて前記調節情報が変更設定される
と、前記報知情報として、その変更設定された前記調節
情報を設定時間表示させるように構成されている。従っ
て、通常の作業運転状態では、前記通常情報が画像表示
部に表示され、前記調節情報が変更設定されると、上記
通常情報に代えて、変更設定された調節情報が設定時間
だけ表示されるように画像表示部の表示が切り換えられ
るので、作業者がその表示を見て適正な調節情報の変更
設定されたことを確認して、作業用処理制御を適正に実
行させることができる。
【0010】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の作業機械の表示装置が、刈取収穫用のコ
ンバインに備えられ、前記制御手段が、前記表示用処理
制御において、前記通常情報として、脱穀装置の作動状
態を示す情報を表示させるように構成されている。従っ
て、刈取収穫用のコンバインに備えた作業機械の表示装
置において、通常情報として脱穀装置の作動状態を示す
情報、例えば脱穀装置における処理物量の状態や選別処
理能力の状態などが画像表示部に表示されるので、作業
者がその表示を見ることにより、特に作動状態が外部か
ら確認し難い脱穀装置が適正に作動状態しているか否を
的確に判断することができる。
【0011】請求項5によれば、請求項4において、前
記脱穀装置に備えた選別部における選別処理能力の目標
値を設定する選別目標値設定手段が設けられ、前記脱穀
装置が駆動状態であるか否かを検出する駆動状態検出手
段が設けられ、前記制御手段が、前記駆動状態検出手段
が駆動状態を検出するに伴って、前記選別部における選
別処理能力が前記選別目標値設定手段にて設定されてい
る前記選別処理能力の目標値になるように前記選別部の
作動を制御する選別制御を行うように構成され、且つ、
前記表示用処理制御において、前記駆動状態検出手段が
駆動状態を検出するに伴って、前記報知情報として、前
記選別目標値設定手段にて設定されている前記選別処理
能力の目標値の情報を設定時間表示させるように構成さ
れている。従って、通常情報として前記脱穀装置の作動
状態を示す情報を画像表示部に表示しながら、脱穀装置
が駆動状態になると、その脱穀装置の作動状態を示す情
報に代えて、脱穀装置に備えた選別部における選別処理
能力の目標値の情報が設定時間だけ画像表示部に表示さ
れるので、作業者がその表示を見て選別処理能力の目標
値として適正な目標値が設定されていることを確認し
て、脱穀装置による脱穀作業を適正に行うようにするこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る作業機械の表
示装置が、作業機械としての刈取収穫用のコンバインに
備えられた場合の実施形態について図面に基づいて説明
する。図1〜図3に示すように、コンバインは、左右一
対のクローラ走行装置30を備える機体Vの前部に、刈
取昇降シリンダ5によって横軸心X周りに上下揺動操作
自在な状態で刈取部1が付設され、機体Vには、操縦部
31、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀装置2、脱穀装置
2から供給される穀粒を貯溜するタンク3、及びこのタ
ンク3内の穀粒を排出するための穀粒排出用のアンロー
ダ32等が装備されて構成されている。
【0013】図2に示すように、刈取部1は、先端部に
付設された分草具33、穀稈の引き起こし装置34、引
き起こした穀稈の株元を切断する刈り刃35、刈り取ら
れた穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助搬送装置3
7、先端側で刈取穀稈を受け取って脱穀装置2のフィー
ドチェーン52に受け渡す縦搬送装置36等を備えてい
る。又、刈取部1の地面に対する高さを検出するための
超音波センサS6と、穀稈が触れるとオン作動して刈取
り作業中であることを検出する株元センサS2とが設け
られている。そして、上記超音波センサS6の情報に基
づいて、刈取部1の対地高さが目標設定高さに維持され
るように、前記刈取昇降シリンダ5の作動を制御する刈
高制御が実行される。つまり、作業部SBとしての刈取
部1に対する作業用処理制御として、刈高制御が実行さ
れる。
【0014】前記縦搬送装置36(尚、図2では、縦搬
送装置36の機能を説明するために、図1と一部記載が
異なっている部分がある)は、穀稈の株元側を挟持搬送
する株元搬送装置36a、穀稈の穂先側を係止搬送する
穂先搬送装置36b及び穂先案内板36cからなり、刈
取部1の揺動軸心Xと同一軸心周りで揺動自在に支持さ
れるとともに、扱深さモータM1によって揺動調節自在
に設けられ、これによって、補助搬送装置37から受け
取る穀稈の挟持箇所が稈長方向に変更され、脱穀装置2
の扱室A(図4参照)における扱深さが調節できるよう
に構成されている。又、刈取穀稈の搬送経路中におい
て、上記扱深さモータM1による扱深さ調節箇所よりも
搬送方向下手側に、稈長方向に間隔を置いて並置され
て、穀稈が接触すると揺動してオン作動するスイッチ式
の一対の穂先センサS8a,S8bが設けられている。
そして、上記一対の穂先センサS8a,S8bの間に穀
稈の穂先が位置する状態(株元側センサS8bがオン
で、穂先側センサS8aがオフの状態)を適正扱深さ状
態として、その適正扱深さ状態に維持されるように、上
記扱深さモータM1の作動を制御する扱深さ制御が実行
される。つまり、作業部SBとしての扱室Aに対する作
業用処理制御として、扱深さ制御が実行される。
【0015】図3に示すように、機体前方に向かって左
から2番目の分草具33には、複数個の分草具33の間
に導入される穀稈列に対する機体Vの機体横方向での位
置を検出するために、穀稈に接当して機体後方側に揺動
する検出バーを備えた左右一対の方向センサS1が設け
られている。そして、走行機体Vが植立穀稈に沿って自
動走行するように、上記一対の方向センサS1の情報に
基づいて、左右の各クローラ走行装置30への動力伝達
を入り切りする左右の操向用クラッチ(図示しない)を
夫々作動させる操向用シリンダ9L,9R(図11参
照)の作動を制御する方向制御が実行される。つまり、
左右のクローラ走行装置30のうち動力伝達が切られた
側に機体Vが旋回するので、機体Vが適正位置からずれ
ている場合には、上記ずれとは反対側のクローラ走行装
置30への動力伝達を切るように上記操向用シリンダ9
L,9Rを作動させて走行方向を修正するために、作業
部SBとしてのクローラ走行装置30に対する作業用処
理制御として、方向制御が実行される。
【0016】左右の各クローラ走行装置30には、駆動
スプロケット30a、テンション転輪30b、及び複数
の従動輪30cを備えた左右のトラックフレーム30d
が設けられるとともに、左右のトラックフレーム30d
を機体Vに対して各別に昇降駆動するためのローリング
用シリンダ30eが設けられ、機体Vには、その水平面
に対する機体の傾きを検出するローリングセンサS4が
設けられている。そして、地面の状態にかかわらず機体
姿勢を水平姿勢等の所定姿勢に維持するように、上記ロ
ーリングセンサS4の情報に基づいて、左右のローリン
グ用シリンダ30eの作動を制御する水平制御が実行さ
れる。つまり、作業部SBとしての機体Vに対する作業
用処理制御として、水平制御が実行される。
【0017】前記アンローダ32は、先端部に下向き姿
勢の排出口32aを備え、基端側が横軸心Z周りに上下
揺動自在な状態で支持部32bに支持されるとともに、
その上下揺動駆動するためのアンローダ用油圧シリンダ
62が設けられ、又、支持部32bが縦軸心Y周りに旋
回操作自在な状態で機体Vに備えた下方側の搬送部に枢
支されるとともに、その旋回駆動用の旋回用モータM3
が設けられている。又、上記支持部32bの旋回位置を
検出するために、ポテンショメータからなるアンローダ
位置センサS3が設けられている。尚、図3には、刈取
作業中等においてアンローダ32を格納用のホーム位置
に操作した状態が示されている。そして、上記アンロー
ダ位置センサS3や、上昇操作及び左右方向への旋回操
作の限界位置を検出するリミットスイッチ(図示しな
い)等の情報に基づいて、アンローダ32の作動を制御
するアンローダ制御が実行される。つまり、作業部SB
としてのアンローダ32に対する作業用処理制御とし
て、アンローダ制御が実行される。
【0018】脱穀装置2は、図4に示すように、扱胴5
1を収納する扱室A、刈取部1から供給される穀稈を搬
送するフィードチェーン52、トウミ53と揺動選別板
54とからなる選別部B、穀粒回収用の一番口55、及
び、穀粒と藁屑との混合物(二番物)を回収するための
二番口56等を備えている。そして、扱室Aで脱穀され
た処理物は、扱室Aの下部に設けられた受網57から選
別部Bに漏下し、それ以外の処理物は受網57の後端部
より選別部Bに落下する。尚、上記二番口56にて回収
された二番物は、スクリュー式の二番搬送装置63によ
って、上記揺動選別板54の始端側に戻されるように構
成され、脱穀装置2の後方側には、脱穀装置2から排出
される排藁を切断する排ワラカッタ部64が設けられて
いる(図1参照)。
【0019】上記フィードチェーン52には、図2に示
すように、挟持レール52aがフィードチェーン52側
に押圧付勢される状態で対向配置され、回動駆動される
フィードチェーン52と挟持レール52aとによって穀
稈の株元部を挟持保持して搬送するように構成されてい
る。ただし、扱室Aの前部側に位置する挟持レール部分
が、レール上げモータM2等によって、フィードチェー
ン52から離間する上方位置に移動自在に構成されてい
る。これによって、刈取穀稈を扱室Aの横側方で挟持搬
送しながら脱穀処理する通常状態とともに、刈取穀稈の
稈長が極端に短いような場合に、穀稈の全稈を扱室Aに
投入するように、上記レール上げモータM2等を駆動さ
せるレール制御が実行できるように構成されている。つ
まり、作業部SBとしての挟持レール52aに対する作
業用処理制御として、レール制御が実行される。
【0020】選別部Bの揺動選別板54は、トウミ53
の上方に位置するグレンパン58、その後方に位置する
チャフシーブ59、その下方に位置するグレンシーブ6
1等を備えている。チャフシーブ59は、処理物移送方
向に並置された複数個の帯板状部材からなり、その隣接
する帯板状部材の間隔(チャフ開度)がチャフ開度調節
モータM4によって変更されるように構成されている。
尚、S10は、揺動選別板54上の処理物の層厚を検出
するシーブセンサである。トウミ53は、選別風を送風
するためのものであり、後方側のファンケースカバー5
3aをトウミ風力調節モータM5にて開閉操作すること
により、選別風の風力(トウミ風力)が変更されるよう
に構成されている。つまり、カバーの開度が大きいほど
前方側への風力が小さくなって、トウミ風力が小さくな
る。
【0021】そして、選別部Bにおいては、後述のよう
に手動設定されている作物条件、チャフ開度目標値及び
トウミ風力目標値の各情報に基づいて、チャフ開度が目
標開度になるようにチャフ開度調節モータM4を作動さ
せ、且つ、トウミ風力が目標風力になるようにトウミ風
力調節モータM5を作動させる選別制御(以下、手動選
別制御という)が実行される。尚、かかる手動選別制御
の外に、扱室Aからの漏下処理物量に応じて、チャフ開
度調節モータM4及びトウミ風力調節モータM5の作動
を制御する選別制御(以下、自動選別制御という)を実
行可能に構成して、上記手動選別制御と自動選別制御の
いずれの制御を実行させるかを図示しない選別制御切換
えスイッチにて切り換えるようにしてもよい。自動選別
制御においては、具体的には、走行速度が速くなると扱
室Aに供給される刈取穀稈量が多くなって扱室Aからの
漏下処理物量が多くなるので、後述の車速センサS7の
情報に基づいて判別される扱室Aへの穀稈供給量が多い
ほど、上記チャフ開度及び上記トウミ風力が大になるよ
うに制御される。
【0022】次に、動力伝達系を図5に示す。機体Vに
搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ37を介
して脱穀装置2に伝達されるとともに、走行クラッチ3
8及び無段変速装置39を介してクローラ走行装置30
のミッション部40に伝達される。ミッション部40に
伝達された出力は、ミッション部40に設けた副変速装
置(図示しない)を経てクローラ走行装置30に伝達さ
れるとともに、刈取クラッチ47を介して刈取部1に伝
達される。S9は、脱穀クラッチ37の入切状態を検出
する脱穀スイッチであり、S7は、ミッション部40へ
の入力回転数により走行速度を検出するための車速セン
サであり、S5は、電磁ピックアップ式のエンジン回転
数センサである。つまり、上記脱穀スイッチS9によっ
て、脱穀装置2が駆動状態であるか否かを検出する駆動
状態検出手段が構成される。又、無段変速装置39を変
速操作するための変速モータM6、及び副変速装置の変
速用の油圧クラッチ等(図示しない)が設けられてい
る。
【0023】上記構成において、エンジンEに対する負
荷が大きくなるほど、エンジン回転数が低下することか
ら、無負荷時のエンジン回転数(基準回転数)からの回
転数低下量によって、エンジンEの負荷が判別されるの
で、エンジンEの能力を極力有効に利用できるようにす
るために、上記車速センサS7にて検出される走行速度
が設定上限速度を超えない条件で、前記エンジン回転数
センサS5の情報に基づいて判別されるエンジン負荷が
適正範囲に維持されるように、変速モータM6の作動を
制御する車速制御が実行される。つまり、作業部SBと
しての無段変速装置39に対する作業用処理制御とし
て、車速制御が実行される。
【0024】次に、上述した各種の制御(刈高制御、扱
深制御、車速制御、方向制御、水平制御、アンローダ制
御、レール制御等)の起動指令や、制御用の各種情報を
入力する入力手段、及び、各種情報の表示手段について
説明する。図6及び図7に示すように、操縦部31の座
席31Aの左横脇に、座席に近い側から順に、上記各制
御の起動スイッチや調整ボリューム等を備えた基本スイ
ッチモジュールMU1(図7参照)と、水平制御の起動
スイッチや手動操作スイッチ等を備えた水平制御スイッ
チモジュールMU3(図9参照)とが配置され、さら
に、走行速度を変速操作するための手動変速レバー7
が、握り部7Aを上記基本スイッチモジュールMU1の
上方に位置させる状態で設けられている。尚、この手動
変速レバー7の操作に応じて前記変速モータM6が駆動
される。一方、座席31Aの右側前方には、乗降部31
Bが設けられ、座席右側後部位置には、前記アンローダ
32を操作するためのスイッチ等を備えたアンローダス
イッチモジュールMU2(図8参照)が配置されてい
る。
【0025】操縦部31の右前方側には、刈取部1を手
動で昇降操作する刈取昇降レバーと走行機体Vを手動で
左右に旋回操作するステアリングレバーとに兼用構成さ
れた十字操作式の刈高操向レバー8が設けられている。
つまり、この刈高操向レバー8を後方側に揺動操作する
と刈取部1が上昇する一方、前方側に揺動操作すると刈
取部1が下降し、刈高操向レバー8を左側に揺動操作す
ると機体が左旋回する一方、右側に揺動操作すると機体
が右旋回する。尚、この刈高操向レバー8の刈取昇降及
び操向操作の各方向での揺動操作量を検出するために、
夫々ポテンショメータにて構成された刈取昇降検出セン
サS12及び操向操作検出センサS13が設けられてい
る(図12参照)。操縦部31の左前方側のパネルに
は、各種の情報を表示するための表示用モジュールMU
4(図10参照)が設けられている。
【0026】前記基本スイッチモジュールMU1には、
図7に示すように、脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット
部41、車速制御用操作ユニット部42、方向制御用操
作ユニット部43、刈高制御用操作ユニット部44、レ
ール制御用操作ユニット部45、及び、予備用の操作ユ
ニット部46とが装備されている。尚、予備用の操作ユ
ニット部46は、上記以外の制御を追加したような場合
に、その操作ユニット部として使用される。
【0027】前記脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット部
41には、照光式の押しボタンスイッチに構成された扱
深さ制御の起動スイッチ41a、麦、稲及び濡れの中か
ら1つの作物条件を選択する作物切換ボリューム41
b、チャフ開度を調節するためのチャフボリューム41
c、及び、トウミ風力を調節するためのトウミボリュー
ム41dが一体形成されている。ここで、上記1つの作
物条件において、チャフボリューム41cを開側に回す
ほど、チャフ開度の制御状態が全体として開き側に変更
調節され、トウミボリューム41dを強側に回すほど、
トウミ風力の制御状態が全体として強側に変更調節され
る。又、作物条件の選択により、麦、稲、濡れの順で、
上記チャフ開度の制御状態が全体として開き側に変更調
節され、トウミ風力の制御状態が全体として強側に変更
調節される。
【0028】車速制御用操作ユニット部42には、照光
式の押しボタンスイッチに構成された車速制御の起動ス
イッチ42aと、上限車速を設定する車速制限ボリュー
ム42bとが一体形成されている。方向制御用操作ユニ
ット部43には、照光式の押しボタンスイッチに構成さ
れた方向制御の起動スイッチ43aと、旋回力を調節す
るための旋回力切換ボリューム43bとが一体形成され
ている。ここで、旋回力切換ボリューム43bを大側に
回すと、ディーティ駆動される前記操向用シリンダ9
L,9Rのオフ時間に対するオン時間の比(ディーティ
比)が大側に変更されて旋回力が大きくなり、小側に回
すと、上記ディーティ比が小側に変更されて旋回力が小
さくなる。刈高制御用操作ユニット部44には、照光式
の押しボタンスイッチに構成された刈高制御の起動スイ
ッチ44aと、目標刈高さを設定するための刈高さ調整
ボリューム44bとが一体形成されている。レール制御
用操作ユニット部45には、レール制御を入り切りする
起動スイッチ45aと、レール制御の入り切り状態を表
示するレール制御ランプ45bとが一体形成されてい
る。尚、図7は、チャフボリューム41c、トウミボリ
ューム41d、車速制限ボリューム42b、旋回力切換
ボリューム43b、及び刈高さ調整ボリューム44bに
よる各切換えを7段階に調整できるもの(クリック付
き)を例示する。
【0029】アンローダスイッチモジュールMU2に
は、図8に示すように、照光式の押しボタンスイッチに
構成されたアンローダ32の自動作動の起動又は停止用
の自動・停止スイッチ50a、照光式の押しボタンスイ
ッチに構成されたタンク張出し開スイッチ50bとタン
ク張出し閉スイッチ50c、十字操作キーに構成されて
アンローダ32を手動で上昇・下降・右旋回・左旋回操
作するための手動操作スイッチ50d、及び、アンロー
ダ32の目標停止位置を機体左側、機体後部側、機体右
側のうちから選択する停止位置選択ボリューム50eが
一体形成されている。
【0030】水平制御スイッチモジュールMU3には、
図9に示すように、照光式の押しボタンスイッチに構成
された水平制御の起動用の自動スイッチ60a、照光式
の押しボタンスイッチに構成されて水平制御モードを上
げ基準と下げ基準とに切り換える水平モード切替スイッ
チ60b、照光式の押しボタンスイッチに構成された後
進時機体上昇スイッチ60c、十字操作キーに構成され
て機体姿勢を右上げ・左上げ・上げ・下げの各状態に操
作するための手動操作スイッチ60d、及び、水平制御
の作動時(自動モード)における目標傾斜状態を設定す
る水平調整ボリューム60eが一体形成される。
【0031】以上説明した構成より、前記作業部SB
(刈取部1、扱室A、クローラ走行装置30、機体V、
アンローダ32、挟持レール52a、無段変速装置39
等)に対する作業用処理制御として、複数種の作業用処
理制御が設けられるとともに、それら複数種の作業用処
理制御の夫々について作業用処理制御を各別に実行する
か否かを指令する複数の手動式の実行指令手段100
が、前述の刈高制御の起動スイッチ44a、扱深さ制御
の起動スイッチ41a、方向制御の起動スイッチ43
a、水平制御の起動用の自動スイッチ60a、アンロー
ダ制御用の自動・停止スイッチ50a、レール制御用の
起動スイッチ45a、及び車速制御の起動スイッチ42
a等にて構成されている。
【0032】又、上記複数種の作業用処理制御の夫々に
ついて各別にその作業用処理制御の実行に必要な調節情
報を設定する複数の手動式の調節情報設定手段200
が、前述の刈高さ調整ボリューム44b、旋回力切換ボ
リューム43b、水平モード切替スイッチ60b、水平
調整ボリューム60e、停止位置選択ボリューム50
e、作物切換ボリューム41b、チャフボリューム41
c、トウミボリューム41d、及び、車速制限ボリュー
ム42b等にて構成されている。さらに、前記選別部B
における選別処理能力の目標値を設定する選別目標値設
定手段41b,41c,41dが、上記作物切換ボリュ
ーム41b、チャフボリューム41c及びトウミボリュ
ーム41dにて構成されている。
【0033】表示用モジュールMU4には、図10に示
すように、図示しない燃料タンク内の燃料残量を示す指
示針式の燃料メータ70a、指示針式のタコメータ70
b、水温メータ70c、前記タンク3内のモミの量を表
示するモミLCD70d、及び、各種のメッセージやグ
ラフ等の画像情報を表示する主LCD70eが設けら
れ、さらに、左右のウインカランプ70fや、充電(チ
ャージ)70g4、ブレーキ70g3、オイル70g
2、及びチェック70g1の各種の警報ランプや、前記
副変速装置の切換状態が高速、標準、倒伏及び中立のい
ずれの状態であるかを表示する副変速ランプ70hが設
けられている。
【0034】上記水温メータ70cと主LCD70eと
は、横長状の1つのLCD表示画面を左右で区切って、
右側部分を水温メータ70cの表示用に、左側部分を主
LCD70eの表示用に用いており、通常の刈取作業状
態においては、図12に示すように、主LCD70eの
上側部分に、エンジンの負荷レベルを示すバーグラフが
表示され、下側部分に前記シーブセンサS10にて検出
される脱穀部2の揺動選別板54上での処理物量を示す
バーグラフが表示される。尚、主LCD70eには、上
側に「負荷」の文字が位置し、下側に「シーブ」の文字
が位置するように印刷した銘板が付設され、又、水温メ
ータ70cには、上側に「水温」が位置し、下側に「C
OOL」「HOT」の各文字が位置するように印刷した
銘板が付設されている。
【0035】コンバインの運転において作業者に知らせ
る報知情報を画像情報として表示する画像表示部が、主
LCD70e及び水温メータ70cにて構成されてい
る。つまり、水温メータ70cと主LCD70eの両方
の表示画面を使って、報知情報が表示される(図15〜
図20参照)。
【0036】又、表示用モジュールMU4の右側方に
は、チェックスイッチ71と、表示切換スイッチ72と
が設けられ、この両スイッチ71,72は、押し操作さ
れているときだけオン状態になり、押し操作されないと
きはオフ状態となる押ボタン式のスイッチに構成されて
いる。
【0037】図11及び図12に示すように、コンバイ
ン全体の制御を集中して実行する中央制御部CUと、刈
取部1、脱穀装置2、タンク部(タンク3とアンローダ
32にて構成される)及び本機部4等の機体各部に分散
配置される複数個の端末制御部LU(LU1〜LU
5),及び各モジュールMU(MU1〜MU4)とが、
高速通信線T1及び低速通信線T2を介して通信可能に
接続されている。
【0038】制御情報検出用のセンサ類SW及び作業用
のアクチュエータ類AKが、前記複数個の端末制御部L
Uのいずれかに接続されて、その接続された端末制御部
LUに対して信号を入出力するように構成されている。
アクチュエータ類AKは、機体各部に備えた作業装置を
作動させるための前記油圧シリンダや電動モータ等から
なり、センサ類SWは、各種の制御情報をON/OFF
の二値情報として検出するスイッチ等からなる。
【0039】具体的には、図11に例示するように、刈
取部1に配置される端末制御部LU3から、前記扱深さ
モータM1に対する駆動信号が出力されるとともに、端
末制御部LU3に、前記方向センサS1、前記株元セン
サS2、及び前記穂先センサS8a,S8bの各検出信
号が入力されている。脱穀装置2に配置される端末制御
部LU4から、前記レール上げモータM2、前記チャフ
開度調節モータM4及び前記トウミ風力調節モータM5
に対して駆動信号が出力されている。
【0040】本機部4に配置される2つの端末制御部L
U1,2のうちで、1つの端末制御部LU2から、前記
変速モータM6に対する駆動信号が出力されるととも
に、端末制御部LU2に、前記脱穀スイッチS9及び前
記副変速装置の変速状態を切り換えるための副変速スイ
ッチ(図示しない)の信号が入力され、他の端末制御部
LU1は、油圧出力専用の端末制御部に構成されて、こ
の端末制御部LU1から、前記刈取昇降シリンダ5、前
記操向用シリンダ9L,9R、前記ローリング用シリン
ダ30e、及び前記アンローダ用油圧シリンダ62を駆
動するための各ソレノイドに対する各駆動信号が出力さ
れている。タンク部に配置される端末制御部LU5か
ら、前記旋回用モータM3に対する駆動信号が出力され
るとともに、端末制御部LU5に、タンク3内に貯溜さ
れている穀粒の量を検出するモミセンサS11の検出信
号が入力されている。
【0041】アクチュエータ類AKの駆動のために高速
通信処理が要求される信号が入出力する端末制御部(以
下、高速端末部と称す)LU1〜LU5が、高速通信線
T1によって前記中央制御部CUに接続される一方、高
速通信処理が要求されない信号が入出力する前記各スイ
ッチモジュールMU1〜3及び表示用モジュールMU4
が、低速通信線T2によって前記中央制御部CUに接続
されている。そして、中央制御部CUが、高速通信線T
1に接続された各高速端末部LU1〜5に対して、各ア
ドレスを指定するポーリングセレクティング方式にて多
重通信しながら、各高速端末部LU1〜5との間で高速
の通信処理を実行するように構成されている。
【0042】図12に示すように、中央制御部CUに
は、制御処理用のマイクロコンピュータCPUと、高速
通信用の通信用ドライバーDRと、低速通信用の通信用
ドライバーDR’とが設けられている。上記制御用のマ
イクロコンピュータCPUには、ポテンショメータ等の
連続的に変化する情報を検出するアナログ式センサから
のアナログ入力信号や、回転数等を検出するためのパル
ス式センサからのパルス入力信号が入力されるととも
に、前記エンジンEに対する燃料供給を遮断してエンジ
ン停止させるためのエンジン停止ソレノイドSOLに対
する駆動信号や、警報用のブザー48及び警報ランプ4
9に対する駆動信号が出力されている。上記アナログ入
力信号として、前記アンローダ位置センサS3、前記ロ
ーリングセンサS4、前記超音波センサS6、前記シー
ブセンサS10、前記刈取昇降検出センサS12及び操
向操作検出センサS13からの各検出信号が入力され、
上記パルス入力信号として、前記車速センサS7からの
検出信号が入力され、さらに、電源投入用のメインスイ
ッチMWの信号が入力されている。
【0043】上記制御用のマイクロコンピュータCPU
には、制御データ記憶用のRAM等からなるメモリRA
Mが内蔵されるとともに、EEPROM等の不揮発性の
メモリMEMが接続され、メモリRAMには、センサ類
の検出データや、各スイッチモジュールMU1〜MU3
のスイッチ等の入力データや、前記アクチュエータ類A
Kに対する駆動データ等が記憶され、不揮発性のメモリ
MEMには、機械稼働中に発生した各種のエラー情報
(後述の自己診断データ)等が記憶される。
【0044】又、前記中央制御部CUのマイクロコンピ
ュータCPUが、標準機能としてシリアル通信インター
フェース機能を備えており、一方、図13及び図14に
示すように、各スイッチ及び表示モジュールMU1〜4
に設けられる入出力信号処理用のコントローラ29が、
同様にシリアル通信インターフェース機能を標準機能と
して備えたワンチップマイコン等にて構成されている。
そして、中央側のマイクロコンピュータCPUと各モジ
ュール側のコントローラ29に備えた両方のシリアル通
信インターフェース機能を用いて、中央制御部CUが、
前記低速通信線T2を介して直接、各モジュールMU1
〜4との間で低速の通信処理を実行するように構成され
ている。具体的には、中央制御部CUは、各モジュール
MU1〜4に対して設定されたアドレスを順次指定しな
がら、ポーリングセレクティング方式にて、各モジュー
ルMU1〜4からのデータ(各手動スイッチや調整用ボ
リュームのデータ)の入力、及び、各モジュールMU1
〜4に対するデータの出力(各ランプや表示部の表示デ
ータ)を行う。
【0045】図14に示すように、表示用モジュールM
U4において、コントローラ29に、燃料(フューエ
ル)センサ、水温センサ、前記エンジン回転数センサS
5、及びオイルスイッチからの各検出信号と、オルタネ
ータの出力電圧とが入力され、コントローラ29は、こ
れらの入力信号及び中央制御部CUから送信される表示
用データに基づいて、燃料メータ70a、タコメータ7
0b、水温メータ70c、モミLCD70d、主LCD
70e、副変速ランプ70h、及び、チェックランプ7
0g1を表示作動させる。尚、コントローラ29は、上
記エンジン回転数センサS5、燃料センサ、水温センサ
等の検出情報を、中央制御部CUからの送信要求に応じ
て送信する。
【0046】一方、左右のウインカランプ70fは、各
ウインカスイッチの入り操作によって点灯し、チャージ
ランプ70g4は、オルタネータからの出力電圧によっ
て消灯し、ブレーキランプ70g3は、ブレーキスイッ
チの入り操作によって点灯し、オイルランプ70g2
は、オイルスイッチの入り操作によって点灯する。又、
前記チェックスイッチ71と、前記表示切換スイッチ7
2の各情報も、前記コントローラ29に入力されてい
る。尚、表示切換スイッチ72は、機械の稼動時間(以
下、アワーメータという)とバッテリー電圧の情報を、
所定時間(例えば5秒間)表示させるように(図15
(イ)参照)、前記主LCD70e及び水温メータ70
cの表示内容を切り換えるために使用される。
【0047】前記報知情報を表示させるように前記主L
CD70e及び水温メータ70cを表示作動させる表示
用処理制御を実行すると共に、前記調節情報設定手段2
00の設定情報に基づいて前記作業用処理制御を実行
し、且つ、前記実行指令手段100の指令に基づいてそ
の実行の開始及び停止を行う制御手段CUが、前記中央
制御部CUを利用して構成されている。又、前記中央制
御部CUが、前記脱穀スイッチS9が脱穀装置2の駆動
状態を検出するに伴って、前記選別部Bにおける選別処
理能力が前記選別目標値設定手段41b,41c,41
dにて設定されている前記選別処理能力の目標値になる
ように前記選別部Bの作動を制御する選別制御を行うよ
うに構成されている。
【0048】中央制御部CUは、前記表示用処理制御に
おいて、前記報知情報として通常情報を表示し、且つ、
前記実行指令手段100にて前記作業用処理制御の実行
が指令されるに伴って、前記報知情報として、前記作業
用処理制御の実行が開始されることを示す実行開始情報
及び前記調節情報設定手段200にて設定されている前
記調節情報を、前記通常情報に代えて設定時間(例えば
10秒間)表示させるように構成されている。
【0049】上記実行開始情報及び調節情報について具
体的に説明する。図16に示すように、刈高制御におけ
る実行開始情報として、「刈高自動[入]」のメッセー
ジが表示され、調節情報として、刈高さの設定値をバー
グラフ表示したものが表示され、この両表示が主LCD
70e及び水温メータ70cに例えば1秒間隔で交互に
表示される。その他の制御についても、以下のように同
様な表示がなされる。図17に、車速制御における実行
開始情報としての「車速自動[入]」のメッセージと、
調節情報としての上限車速値をバーグラフ表示したもの
を示す。図18に、扱深さ制御における実行開始情報と
しての「扱深自動[入]」のメッセージと、調節情報と
しての扱深さ設定値をバーグラフ表示したものを示す。
図19に、水平制御における実行開始情報としての「水
平自動[入]」のメッセージと、調節情報としての目標
傾斜状態を図示したものを示す。この目標傾斜状態の表
示において、(ロ)及び(ハ)では機体右側が左側より
も上がった状態を、(ニ)では水平状態を、(ホ)及び
(ヘ)では機体左側が右側よりも上がった状態を夫々示
す。
【0050】上記通常情報としては、刈取作業状態でな
いときは、図15(イ)及び(ロ)に示すように、アワ
ーメータとバッテリー電圧の情報、及びエンジン回転数
の情報が主LCD70e及び水温メータ70cに表示さ
れ、刈取作業中においては、図10に示すように、エン
ジンの負荷レベルを示すバーグラフ画像が主LCD70
eの上側に、脱穀装置2の揺動選別板54上での処理物
量(シーブレベル)を示すバーグラフ画像が主LCD7
0eの下側に表示される。
【0051】さらに、前記中央制御部CUが、前記表示
用処理制御において、前記調節情報設定手段200にて
前記調節情報が変更設定されると、前記報知情報とし
て、その変更設定された前記調節情報を設定時間(例え
ば5秒間)表示させるように構成されている。例えば、
前記刈高さ調整ボリューム44bを操作して刈高さの設
定値を変更した場合には、変更後の刈高さ設定値をバー
グラフ表示したもの(図16(ロ)参照)が表示され、
車速制限ボリューム42bを操作して上限車速値を変更
した場合には、変更後の上限車速値をバーグラフ表示し
たもの(図17(ロ)参照)が表示される。
【0052】前記中央制御部CUが、前記表示用処理制
御において、前記通常情報として、脱穀装置2の作動状
態を示す情報を表示させるように構成されている。具体
的には、前記エンジンの負荷レベルを示すバーグラフ画
像と、処理物量(シーブレベル)を示すバーグラフ画像
が表示される(図10参照)。
【0053】さらに、前記中央制御部CUが、前記表示
用処理制御において、前記脱穀スイッチS9が脱穀装置
2の駆動状態を検出するに伴って、前記報知情報とし
て、前記選別目標値設定手段41b,41c,41dに
て設定されている前記選別処理能力の目標値の情報を設
定時間(例えば10秒間)表示させるように構成されて
いる。具体的には、図20に示すように、上記選別処理
能力の目標値の情報として、前記作物切換ボリューム4
1bにて選択された作物条件(図では、稲の場合を示
す)について、チャフボリューム41c調節されたチャ
フ開度と、トウミボリューム41dにて調節されたトウ
ミ風力の調節値をバーグラフ表示したものが表示され、
この両表示が主LCD70e及び水温メータ70cに例
えば1秒間隔で交互に表示される。
【0054】前記中央制御部CUは、前記各制御を実行
する場合に、各高速端末部LU1〜5及び各モジュール
MU1〜4から通信線T1,T2を介して送信されたセ
ンサ類SW及びスイッチ等の各入力データに基づいて、
アクチュエータ類AKに対する適正駆動内容を判定し
て、その適正駆動内容を駆動データとして、通信線T1
を介してアクチュエータ類AKが接続された高速端末部
LUに送信し、アクチュエータ類AKが接続された高速
端末部LUが、上記受信した駆動データに基づいてアク
チュエータ類AKに対して駆動信号を出力するように構
成されている。
【0055】例えば、前記刈高制御の場合について具体
的に説明すると、中央制御部CUは、前記基本スイッチ
モジュールMU1との通信によって、刈高制御用操作ユ
ニット部44に備えた刈高制御の起動スイッチ44aが
オンしていると判断したときには、前記刈高さ調整ボリ
ューム44bにて入力される目標高さ情報及び前記超音
波センサS6の対地高さ情報に基づいて刈取高さを目標
高さに維持するための前記刈取昇降シリンダ5に対する
適正駆動内容を判別し、その適正駆動内容を制御データ
として上記刈取昇降シリンダ5が接続された高速端末部
LU1に送信する。そして、上記高速端末部LU1は、
受信した制御データに従って前記刈取昇降シリンダ5を
昇降作動させる。
【0056】又、前記中央制御部CUは、各高速端末部
LU1〜5及び各モジュールMU1〜4から通信線T
1,T2を介して送信されたセンサ類SW及びスイッチ
等の各入力データに基づいて、前記ランプやLCD表示
器等の各種の表示手段に表示する適正表示内容を判定し
て、その適正表示内容を表示用データとして通信線T1
を介して各モジュールMU1〜4に送信し、一方、各モ
ジュールMU1〜4は、中央制御部CUから受信した前
記表示用データに基づいて、上記表示手段に対して駆動
信号を出力するように構成されている。
【0057】上記刈高制御の場合について具体的に説明
すると、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュー
ルMU1からの受信データによって、刈高制御の起動ス
イッチ44aのオン状態を確認すると、基本スイッチモ
ジュールMU1に対して、照光式スイッチに構成された
上記起動スイッチ44aを点灯させる指令データを送信
するとともに、表示用モジュールMU4に対して、主L
CD70e及び水温メータ70cに刈高制御の起動メッ
セージ及び刈高さ調整ボリューム44bによって設定さ
れている刈高さ設定値を表示するための表示指令を送信
する。そして、基本スイッチモジュールMU1は、中央
制御部CUから受信した点灯指令データに従って、上記
刈高制御の起動スイッチ44aを点灯作動させ、表示用
モジュールMU4は、中央制御部CUから受信した表示
指令に従って、上記主LCD70e及び水温メータ70
cの画面に「刈高自動[入]」のメッセージと、刈高さ
設定値をバーグラフ画像に表わしたものを、設定時間
(例えば10秒間)表示する。
【0058】尚、刈高制御の起動スイッチ44aをオフ
したときには、上記主LCD70e及び水温メータ70
cに、「刈高自動[切]」のメッセージが、所定時間
(例えば5秒間)表示され、又、前記刈高さ調整ボリュ
ーム44bを操作して、刈高さ設定値を変更したときに
も、中央制御部CUと表示用モジュールMU4の間の通
信に基づいて、刈高さ調整ボリューム44bによって変
更された刈高さ設定値が、主LCD70e及び水温メー
タ70cにバーグラフ表示される。
【0059】次に、図21〜図23に示すフローチャー
トに基づいて、前記中央制御部CUによる制御動作につ
いて説明する。メインフロー(図21)では、メインス
イッチMWがオフ状態からオン状態に操作されて電源が
投入され、中央制御部CUに電力が供給されて(尚、こ
のとき、各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU
1〜4にも電力が供給される。)、制御がスタートする
と、前記チェックスイッチ71のオンオフ状態を検出し
て、チェックスイッチ71がオン状態であれば微調節モ
ードに起動される。一方、チェックスイッチ71がオフ
状態であれば通常モードに起動され、この通常モードに
おいてチェックスイッチ71のオンオフ状態を検出し
て、チェックスイッチ71がオン状態に変化すれば、自
己診断モードに起動される。
【0060】上記微調節モードでは、刈取部1、脱穀装
置2等の機械各部が基準状態にあるときの前記各センサ
類の検出情報に対応させて、各センサ類の検出情報から
機械各部の実動作状態を求めるための基準値の情報(微
調節データという)を、前記メモリMEMに記憶させ
る。尚、微調節データとしては、例えば、(1)左右の
各方向センサS1が機体横方向位置に復帰している状態
を基準状態としてそのときの各方向センサS1の検出
値、(2)刈取部1を対象として基準状態として上限位
置に上昇させたときの刈取昇降検出センサS12の検出
値、(3)アンローダ32を対象として基準状態として
前記ホーム位置に旋回させたときのアンローダ位置セン
サS3の検出値、(4)機体Vを対象として基準状態と
して水平状態にしたときのローリングセンサS4の検出
値等が記憶される。
【0061】通常モードでは、図22に示すように、各
高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4との
間で通信するための通信制御処理、前記報知情報の管理
処理、表示制御処理、及び、前記作業用処理制御を実行
するための作業制御処理を行う。尚、この作業制御処理
では、各センサ類の検出情報と前記記憶させた微調節デ
ータの情報に基づいて機械各部の実動作状態を求めて、
その実動作状態の情報に基づいて前記アクチュエータ類
AKの作動を制御する。
【0062】表示制御処理では、図23に示すように、
メインスイッチMWがオフからオンに操作された後、エ
ンジンEが始動されるまでは、アワメータとバッテリー
電圧の情報を主LCD70e及び水温メータ70cに表
示させ、エンジンEが始動された後、前記脱穀スイッチ
S9が脱穀装置2の駆動状態を検出するまで、つまり非
作業状態から作業状態に変化したことが検出されるま
で、エンジン回転数を主LCD70e及び水温メータ7
0cに表示させる。前記脱穀スイッチS9が脱穀装置2
の駆動状態を検出して、作業状態に変化したことが検出
されると、前記選別処理能力の目標値の情報(図20参
照)を所定時間(例えば10秒間)主LCD70e及び
水温メータ70cに表示させ、次に、前記調節情報設定
手段200にて前記調節情報が変更設定されたか否かを
判断し、調節情報が変更設定されている場合には、その
変更設定された調節情報を主LCD70e及び水温メー
タ70cに所定時間(例えば10秒間)表示させる。
【0063】次に、前記実行指令手段100にて前記作
業用処理制御の実行が指令されたか否かを判断し、その
実行が指令された場合には、前記実行開始情報とその制
御の調節情報(図16〜図19参照)とを主LCD70
e及び水温メータ70cに、例えば1秒周期で交互に、
所定時間(例えば10秒間)表示させる。そして、その
所定時間が経過すると、通常情報として、現在の負荷レ
ベルとシーブレベルの情報を主LCD70eに表示させ
る(図10参照)。
【0064】自己診断モードでは、前記メモリMEMに
記憶されている前記自己診断データの情報を読み出し
て、主LCD70e及び水温メータ70cに表示させ
る。自己診断モードにおいて、チェックスイッチ71が
押されると、自己診断モードを終了する。尚、自己診断
データとしては、例えば、前記作物切換ボリューム41
b、前記車速制限ボリューム42b等のボリューム類
や、方向センサS1、アンローダ位置センサS3等のセ
ンサ類の故障による検出エラー(例えば、有り得ない値
となったり、値が全く変化しないような場合等)、ある
いは、アンローダ旋回用モータM3、チャフ開度調節モ
ータM4等のアクチュエータ類の故障による作動エラー
(例えば、作動がロックしたり、全く動作しないような
場合等)の情報が記憶されている。
【0065】〔別実施形態〕次に、別実施形態について
説明する。上記実施形態においては、本発明に係る作業
機械の表示装置を作業機械としての刈取収穫用のコンバ
インに備える場合について説明したが、本発明に係る作
業機械の表示装置をコンバイン以外の作業機械に備える
こともできる。そして、コンバイン以外の作業機械で
は、前記作業部SB、前記実行指令手段100、前記調
節情報設定手段200等の具体構成や、前記通常情報、
前記実行開始情報及び前記調節情報の表示内容等につい
ては、適宜変更されることになる。
【0066】上記実施形態では、複数種の作業用処理制
御を設けて、その各制御の夫々について各別に制御を実
行するか否かを指令する複数の実行指令手段100、及
び、複数種の作業用処理制御の夫々について各別にその
実行に必要な調節情報を設定する複数の調節情報設定手
段200を設けるようにしたが、単一の作業用処理制御
を備えた作業機械の表示装置に適用することもできる。
【0067】上記実施形態では、手動式の実行指令手段
100を、複数個の手動スイッチ等にて構成し、手動式
の調節情報設定手段200を、複数個の調節用ボリュー
ム類にて構成したが、かかる個別の手動スイッチや調節
用ボリュームを設ける代わりに、例えばタッチパネル式
に構成した表示器の表示画面を利用して、上記手動式の
実行指令手段100及び手動式の調節情報設定手段20
0を構成するようにしてもよい。
【0068】上記実施形態では、画像表示部70c,7
0eの表示画面の大きさの制約から、実行開始情報(例
えば「刈高自動[入]」のメッセージ)と、調節情報
(例えば、刈高さ設定値のバーグラフ画像)とを画像表
示部70c,70eに交互に表示させるようにしたが、
大画面の画像表示部を用いて、上記実行開始情報と調節
情報とを同時に表示させるようにすることもできる。ま
た、上記実施形態では、画像表示部をLCD式の表示器
70c,70eにて構成したが、LCD式以外の画像表
示装置を用いるようにしてもよい。尚、画像表示部をL
CD式に構成する場合においても、上記実施形態におけ
る主LCD70eのみで画像表示部を構成するようにし
て、水温メータ70cには常時水温状態を表示させるよ
うにすることもできる。
【0069】上記実施形態では、選別目標値設定手段4
1b,41c,41dが、脱穀装置2に備えた選別部B
における選別処理能力の目標値として、稲、麦、濡れの
各作物条件におけるチャフ開度と、トウミ風力とを設定
するようにしたが、これ以外の選別処理能力の目標値を
設定することもできる。
【0070】上記実施形態では、駆動状態検出手段とし
ての脱穀スイッチS9にて脱穀装置2が駆動状態になっ
たことが検出されると、選別部Bに対する選別制御の実
行を開始するように構成したが、これ以外に、前記実行
指令手段100と同様に、選別制御の起動を指令する手
動スイッチを設けて、前記制御手段CUが、その選別制
御用の起動スイッチにて制御の実行が指令されるに伴っ
て、前記作業用処理制御において、選別制御の実行を開
始するとともに、前記表示用処理制御において、選別制
御の実行開始情報(例えば「選別自動入り」の文字)
と、その調節情報(具体的には、前記チャフ開度とトウ
ミ風力の目標値の情報)を設定時間だけ表示させるよう
にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの前部側面図
【図3】コンバインの概略平面図
【図4】脱穀部の縦断側面図
【図5】コンバインの動力伝達図
【図6】操縦部の平面図
【図7】基本スイッチモジュールの正面図
【図8】アンローダスイッチモジュールの正面図
【図9】水平制御スイッチモジュールの正面図
【図10】表示用モジュールの正面図
【図11】コンバインの制御構成の全体を示すブロック
【図12】コンバインの制御構成の主要部を示す回路ブ
ロック図
【図13】スイッチモジュールの制御構成を示すブロッ
ク図
【図14】表示用モジュールの制御構成を示すブロック
【図15】通常情報を表示する表示画面の図
【図16】制御の実行開始情報及び調節情報を表示する
表示画面の図
【図17】制御の実行開始情報及び調節情報を表示する
表示画面の図
【図18】制御の実行開始情報及び調節情報を表示する
表示画面の図
【図19】制御の実行開始情報及び調節情報を表示する
表示画面の図
【図20】制御の調節情報を表示する表示画面の図
【図21】制御作動を示すフローチャート
【図22】制御作動を示すフローチャート
【図23】制御作動を示すフローチャート
【符号の説明】
2 脱穀装置 41b,41c,41d 選別目標値設定手段 70c,70e 画像表示部 100 実行指令手段 200 調節情報設定手段 B 選別部 CU 制御手段 S9 駆動状態検出手段 SB 作業部
フロントページの続き (72)発明者 中 珠喜 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B074 AA02 AB01 AC02 AD05 AF02 AG03 BA18 CA01 CE01 DA01 DA02 DA03 DB03 DB04 DC04 DC05 DD01 DE03 EA17 ED05 2B076 AA03 DC03 EC23 ED21 ED30 3D044 BA21 BA26 BB04 BC13 BD02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業部に対する作業用処理制御を実行す
    るか否かを指令する手動式の実行指令手段と、 前記作業用処理制御の実行に必要な調節情報を設定する
    手動式の調節情報設定手段と、 作業者に知らせるべき報知情報を画像情報として表示す
    る画像表示部と、 前記報知情報を表示させるように前記画像表示部を表示
    作動させる表示用処理制御を実行すると共に、前記調節
    情報設定手段の設定情報に基づいて前記作業用処理制御
    を実行し、且つ、前記実行指令手段の指令に基づいてそ
    の実行の開始及び停止を行う制御手段とが設けられた作
    業機械の表示装置であって、 前記制御手段が、前記表示用処理制御において、前記報
    知情報として通常情報を表示し、且つ、前記実行指令手
    段にて前記作業用処理制御の実行が指令されるに伴っ
    て、前記報知情報として、前記作業用処理制御の実行が
    開始されることを示す実行開始情報及び前記調節情報設
    定手段にて設定されている前記調節情報を、前記通常情
    報に代えて設定時間表示させるように構成されている作
    業機械の表示装置。
  2. 【請求項2】 前記作業用処理制御として、複数種の作
    業用処理制御が設けられ、 それら複数種の作業用処理制御の夫々について各別に実
    行するか否かを指令する複数の前記実行指令手段、及
    び、複数種の作業用処理制御の夫々について各別にその
    実行に必要な調節情報を設定する複数の前記調節情報設
    定手段が設けられ、 前記制御手段が、複数の前記実行指令手段及び複数の前
    記調節情報設定手段の情報に基づいて、前記複数種の作
    業用処理制御を実行すると共に、前記表示用処理制御に
    おいて、前記複数種の作業用処理制御の夫々についての
    前記実行開始情報及び前記調節情報を表示させるように
    構成されている請求項1記載の作業機械の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記表示用処理制御に
    おいて、前記調節情報設定手段にて前記調節情報が変更
    設定されると、前記報知情報として、その変更設定され
    た前記調節情報を設定時間表示させるように構成されて
    いる請求項1又は2記載の作業機械の表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の作
    業機械の表示装置が、刈取収穫用のコンバインに備えら
    れ、 前記制御手段が、前記表示用処理制御において、前記通
    常情報として、脱穀装置の作動状態を示す情報を表示さ
    せるように構成されている作業機械の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記脱穀装置に備えた選別部における選
    別処理能力の目標値を設定する選別目標値設定手段が設
    けられ、 前記脱穀装置が駆動状態であるか否かを検出する駆動状
    態検出手段が設けられ、 前記制御手段が、前記駆動状態検出手段が駆動状態を検
    出するに伴って、前記選別部における選別処理能力が前
    記選別目標値設定手段にて設定されている前記選別処理
    能力の目標値になるように前記選別部の作動を制御する
    選別制御を行うように構成され、且つ、前記表示用処理
    制御において、前記駆動状態検出手段が駆動状態を検出
    するに伴って、前記報知情報として、前記選別目標値設
    定手段にて設定されている前記選別処理能力の目標値の
    情報を設定時間表示させるように構成されている請求項
    4記載の作業機械の表示装置。
JP37038799A 1999-12-27 1999-12-27 作業機械の表示装置 Expired - Fee Related JP3761378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37038799A JP3761378B2 (ja) 1999-12-27 1999-12-27 作業機械の表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37038799A JP3761378B2 (ja) 1999-12-27 1999-12-27 作業機械の表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001178245A true JP2001178245A (ja) 2001-07-03
JP3761378B2 JP3761378B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=18496783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37038799A Expired - Fee Related JP3761378B2 (ja) 1999-12-27 1999-12-27 作業機械の表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3761378B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006115758A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Yanmar Co Ltd 農作業機における制御装置
JP2006281991A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toyota Industries Corp 車両用表示装置及び産業車両
JP2016082950A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 松山株式会社 農作業機用傾斜検出システム
JP2017085971A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006115758A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Yanmar Co Ltd 農作業機における制御装置
JP4562489B2 (ja) * 2004-10-21 2010-10-13 ヤンマー株式会社 農作業機における制御装置
JP2006281991A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toyota Industries Corp 車両用表示装置及び産業車両
JP2016082950A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 松山株式会社 農作業機用傾斜検出システム
JP2017085971A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン

Also Published As

Publication number Publication date
JP3761378B2 (ja) 2006-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001095345A (ja) 作業機械の表示装置
JP2001178245A (ja) 作業機械の表示装置
JP4887577B2 (ja) コンバイン
JP3540967B2 (ja) コンバインの表示装置
JP3662089B2 (ja) 作業車の制御装置
JP2002084864A (ja) 作業機械の表示装置
JP3506974B2 (ja) 作業機械の表示装置
JP2002065032A (ja) 作業機械の制御装置
JP3672446B2 (ja) 作業車
JP3249722B2 (ja) 作業機械の表示装置
JP2000157032A (ja) 作業車用の制御装置
JP3447608B2 (ja) 作業機械の制御装置
JP3673656B2 (ja) コンバイン
JP3418137B2 (ja) 作業機械の制御装置
JP3703334B2 (ja) 作業機械の制御装置
JP3478911B2 (ja) 作業機械の制御装置
JP3506924B2 (ja) 作業車用の制御装置
JP3447607B2 (ja) 作業機械の制御装置
JP3294103B2 (ja) 作業機械の表示装置
JPH0648219A (ja) 作業機の表示装置
JPH1023820A (ja) 作業機械の制御装置
JP2000276208A (ja) 作業機械の制御装置
JP3294104B2 (ja) コンバインの表示装置
JP2000125644A (ja) コンバイン用の操作装置
JP3236513B2 (ja) 作業機械の検査システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3761378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140120

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees