JP3294103B2 - 作業機械の表示装置 - Google Patents

作業機械の表示装置

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JP3294103B2 JP10663596A JP10663596A JP3294103B2 JP 3294103 B2 JP3294103 B2 JP 3294103B2 JP 10663596 A JP10663596 A JP 10663596A JP 10663596 A JP10663596 A JP 10663596A JP 3294103 B2 JP3294103 B2 JP 3294103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業部に対する動
力を発生する動力装置の回転数が手動式の回転数調節手
段によって変更調節され、前記動力装置の回転数を検出
する回転数検出記憶手段と、前記動力装置の適正回転数
を記憶する適正回転数記憶手段と、前記動力装置の回転
数情報を表示する回転数表示手段と、前記回転数検出手
段及び前記適正回転数記憶手段の情報に基づいて、前記
回転数表示手段の表示作動を制御する表示制御手段とが
設けられた作業機械の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンバインのような農機や建機等
の作業機械の表示装置では、ディーゼルエンジン等の動
力装置を適正な出力状態に設定させるために、動力装置
の回転数情報として検出回転数をrpm単位の数字で示
したり、横方向に伸び縮みする目盛り付きのバーグラフ
で表示し、検出回転数が適正回転数から外れている(例
えば低い)場合には、作業者が、回転数調節手段である
アクセルレバー等を手動操作して、エンジンの回転数を
適正回転数に合わせるようにしている(例えば特開平4
‐335816号公報参照)。ここで、適正エンジン回
転数は、エンジンから作業部への動力伝達が切れた状態
(いわゆる無負荷状態)において設定するように指示さ
れ、又、検出回転数が適正回転数になったことはランプ
等の点灯によって知らされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
作業者によっては上記の指示を忘れて、例えばコンバイ
ンにおいて一部の作業部(脱穀部等)への動力伝達が入
りの状態でエンジン回転数の調節を行う場合があり、そ
の結果、無負荷状態に相当する正規の適正回転数よりも
高回転数側にずれた状態に調節されるという不具合があ
った。本発明は、かかる実情に鑑みて為されたものであ
って、その目的は、上記従来技術の不具合を解消させる
べく、作業者が、作業部への動力伝達を入り状態にした
ままで、動力装置の回転数を適正回転数に変更調節する
場合でも、極力適切な回転数状態に調節できるようにす
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、動力
装置の検出回転数情報と適正回転数情報の両方が表示さ
れるとともに、動力装置から作業部への動力伝達が入り
状態のときの適正回転数の表示内容が、その動力伝達が
切り状態のときの表示内容よりも設定回転数低い回転数
で表示される。そして、上記表示された動力装置の検出
回転数が適正回転数から外れている場合には、手動式の
回転数調節手段を操作して動力装置の検出回転数が適正
回転数になるように変更調節される。
【0005】従って、動力装置から作業部への動力伝達
が入り状態で検出回転数を適正回転数に調節した場合に
は、上記動力伝達が切り状態のときの正規の適正回転数
よりも設定回転数低めに調節されるので、上記動力伝達
を切り状態に戻したときに正規の適正回転数になるよう
に設定され、従来のように、動力装置から作業部への動
力伝達の入り切りに関係なく同じ適正回転数に調節する
と、上記動力伝達が入り状態のときには動力装置の回転
数状態が適正回転数よりも高めに設定されるという不具
合があるのに比べて、作業者が作業部への動力伝達を入
り状態にしたままで、動力装置の回転数を適正回転数に
変更調節する場合でも、極力適切な回転数状態に調節で
きる。
【0006】請求項2によれば、請求項1において、動
力装置の検出回転数の変化に伴ってその検出回転数を表
示する部分が設定方向に沿って移動する回転数表示画像
において、適正回転数位置が適正回転数マークによって
示され、動力装置から作業部への動力伝達が入り状態の
ときのは、上記適正回転数マークの表示位置が、上記動
力伝達が切り状態のときの表示位置よりも低回転数側に
設定回転数に相当する距離移動される。
【0007】従って、動力装置の検出回転数が適正回転
数から外れているか否かを、設定方向に沿って移動する
回転数表示画像と適正回転数マークとによって容易に確
認できるようにしながら、その回転数表示画像の移動部
分が適正回転数マークの位置になるように、動力装置の
検出回転数を調節すれば、動力装置から作業部への動力
伝達の入り切りに関係なく適正な回転数状態に設定され
ることになり、もって、請求項1の好適な手段が得られ
る。
【0008】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、複数個設けられた作業部のうちの所定の作業部に対
して動力装置から動力が伝達されているときのは、適正
回転数の表示内容が、その所定の作業部に対する動力伝
達が切り状態のときの表示内容よりも設定回転数低い回
転数で表示され、上記所定の作業部に対する動力伝達が
切り状態のときは、その所定の作業部以外の作業部に対
して動力装置から動力が伝達されていても、適正回転数
の表示内容が、その所定の作業部に対する動力伝達が切
り状態のときの表示内容で表示される。
【0009】従って、作業機械に設けた複数個の作業部
のうちで、機械始動時点で動力伝達が通常切り状態に操
作される作業部(例えば、走行部等)や、仮に動力伝達
が入り状態であってもその負荷が軽くて動力装置の回転
数調整への影響が無視できるような作業部については、
適正回転数の表示においてそれらへの動力伝達の入り切
りを考慮することなく制御の簡素化を図ることができ、
もって、請求項1又は2の好適な手段が得られる。
【0010】請求項4によれば、請求項1、2又は3に
おいて、動力装置の検出回転数が設定回転数以上であっ
て且つ作業状態が検出されると、回転数表示手段におい
て、動力装置の回転数情報に代えてその適正回転数から
の検出回転数の偏差で表した負荷情報が表示される。
【0011】従って、作業機械の運転初期等において、
動力装置の回転数が設定回転数未満の低い状態のとき
や、作業機械が未だ作業状態になっていないときのよう
に、動力装置の回転数情報が必要なときにはその回転数
情報を表示させ、動力装置の回転数が設定回転数以上で
且つ作業状態になると、そのときに必要な動力装置の負
荷情報が表示されるので、1つの表示手段を有効活用し
て装置の複雑化を回避させながら、機械の作業状態への
移行に合わせて適切な情報を表示させることができ、も
って、請求項1、2又は3の好適な手段が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を作業機械としての
コンバインに適用した場合の実施の形態について、図面
に基づいて説明する。コンバインには、図1に示すよう
に、左右一対のクローラ走行装置11を備える機体Vの
前部に刈取部12が設けられ、その刈取部12の後方
に、操縦部13、刈り取られた穀稈を脱穀・選別する脱
穀部14、脱穀部14から供給される穀粒を貯溜するグ
レンタンク15等が搭載されている。ここで、クローラ
走行装置11や、刈取部12や、脱穀部14等が、後述
のエンジンEから伝達された動力で作動する複数個の作
業部に対応する。
【0013】刈取部12は、先端部に付設された分草具
16、圃場の穀稈を引き起こす引き起こし装置17、引
き起こした穀稈の株元を切断する刈り刃18、及び、刈
り取られた穀稈を脱穀部14まで搬送する搬送装置19
を備えている。又、刈取部12の地面からの高さを検出
する超音波センサS1と、穀稈が触れるとオン作動して
刈取り作業中であることを検出する株元センサS2とが
設けられている。超音波センサS1による地面からの高
さ情報は、穀稈を刈り取るときの刈高制御に用いられ
る。
【0014】刈取り条数に合わせて、刈取部12の先端
部に並設されている複数の分草具16が植立穀稈の条間
に適切に位置しているか否かを検出するための方向セン
サS3(図示せず)が設けられ、この方向センサS3の
検出情報は、機体Vの方向制御に用いられる。具体的に
は、基端部を分草具16に支持されて前後方向に揺動自
在な左右一対のセンサバーが、共に植立穀稈に触れなけ
ればそのまま直進し、左右何れかのセンサバーが植立穀
稈に触れれば、その触れたバーの反対側に機体Vを操向
すべく左右のクローラ走行装置11の駆動を制御する。
【0015】左右のクローラ走行装置11は、機体Vに
対して各別に昇降駆動できるように構成され、地面の傾
きにかかわらず機体Vを水平に維持したり、設定角度に
維持するローリング制御を可能にしている。このため
に、機体Vの水平に対する傾きを検出する傾きセンサS
4が設けられている。
【0016】脱穀部14は、図2に示すように、扱胴2
1を収納する扱室A、刈取部12から供給される穀稈を
搬送するフィードチェーン22、トウミ23と揺動選別
板24とからなる選別装置B、穀粒回収用の一番口2
5、及び、穀粒と藁屑との混合物を回収するための二番
口26等を備えている。扱室Aで脱穀された処理物のう
ち単粒化したものは、扱室Aの下部に設けられた受網2
7から選別装置Bに漏下し、それ以外の処理物は受網2
7の後端部より選別装置Bに落下する。
【0017】選別装置Bの揺動選別板24は、トウミ2
3の上方に位置するグレンパン28、その後方に位置す
るチャフシーブ29、その下方に位置するグレンシーブ
30等からなる。チャフシーブ29は、処理物移送方向
に並置された複数個の帯板状部材が水平軸芯周りに同時
に角度を変えることにより、隣接する帯板状部材の間隔
(以下、チャフ開度という)が変更されるように構成さ
れている。上記帯板状部材の水平軸芯周りの角度によっ
て、隣接する帯板チャフ開度を検出するポテンショメー
タ利用のチャフ開度センサS8(図5参照)が設けられ
ている。
【0018】トウミ23は、揺動選別板24上の藁屑を
吹き飛ばすためのものであり、その風力は、ファンケー
スカバー23aの開度を変えることによって行われる。
つまり、上記開度を大きくするほどその開口部から逃げ
る風量が増加し、揺動選別板24上の処理物に及ぼす風
力(以下、トウミ風力という)が小さくなる。上記ファ
ンケースカバー23aの開度によってトウミ風力を検出
するポテンショメータ利用のトウミ風力センサS9(図
5参照)が設けられている。
【0019】選別装置Bについては、処理物の量、種
類、湿気等の条件に応じて上記のようにチャフ開度及び
トウミ風力を調節する選別制御が行われる。尚、グレン
シーブ30から漏下する穀粒は揺動選別板24の下方に
設けられた一番口25から回収されてグレンタンク15
に貯溜され、チャフシーブ29の後端やグレンシーブ3
0の後端から落下する穀粒と藁屑との混合物は二番口2
6から回収されて揺動選別板24に還元される。
【0020】次に、動力伝達系を図3に示す。動力装置
としての例えばディーゼル式のエンジンEの出力は、脱
穀クラッチ31を介して脱穀部14に伝達されると共
に、走行クラッチ32及び無段変速装置33を介してク
ローラ走行装置11のミッション部34に伝達される。
ミッション部34に伝達された出力の一部は、刈取クラ
ッチ35を介して刈取部12に伝達される。尚、脱穀ク
ラッチ31の入切状態を検出する脱穀スイッチS7が設
けられ、この脱穀スイッチS7にて、エンジンEから作
業部としての脱穀部14への動力伝達の入り切り状態を
検出する入切状態検出手段が構成される。ミッション部
34には、ステアリング状態を前進状態、後進状態、及
び中立状態に切り換えるための切換機構が設けられ、そ
のステアリングの中立状態を検出する中立センサS10
と、後進状態を検出する後進センサS11とが設けられ
ている(図5参照)。
【0021】図4に示すように、前記エンジンEは、ガ
バナ41の調速レバー42を揺動させることによって出
力が変更される。調速レバー42は、図示しないバネ等
によって図の始動用位置に向けて復帰付勢されるととも
に、レリーズワイヤ43によって連動連結された手動調
節レバー44によって人為的に操作され、この手動調節
レバー44は、摩擦保持機構45によって現在の操作位
置で保持できるようになっている。そして、調速レバー
42を手動調節レバー44にて所望の位置に操作させる
ことによって、ガバナ41が設定出力状態に調節され
る。つまり、この手動調節レバー44が、エンジンEの
回転数を変更調節する手動式の回転数調節手段に対応す
る。通常は、調節レバー44を始動用位置に操作してエ
ンジンEを始動させた後、適正回転数状態となる位置ま
で出力増加側に操作する。
【0022】車速を増減するための無段変速装置33
は、シフトレバーによって手動操作されると共に電動モ
ータによって自動操作される。つまり、エンジン回転数
は、エンジンEの負荷が増加するほど低下するので、負
荷が適正であってエンジン回転数が最適なときは定速走
行を行うが、負荷が大きくなりエンジン回転数が低下す
ると、車速を下げて刈取り量即ち脱穀処理量を減少させ
て負荷を小さくし、逆に負荷が小さくなってエンジン回
転数が最適回転数より高くなれば、車速を上げて刈取り
量即ち脱穀処理量を増加させるように、無段変速装置3
3を変速操作して走行速度を増減する車速制御が行われ
る。エンジンEの回転数は、フライホイールリングギア
に磁界を作用させて単位時間当りの歯数に対応する周波
数の正弦波を得る電磁ピックアップ式の回転数センサS
5(回転数検出手段に相当)にて検出され、車速はミッ
ション部34に設けた車速センサS6にて検出される。
【0023】図5に示すように、前記センサ類S1〜S
11の検出情報が、マイクロコンピュータを利用して構
成した主制御部Hに入力されている。一方、主制御部H
からは、刈高制御用、方向制御用及びローリング制御用
の各アクチュエータ(油圧制御の電磁弁等)M1〜M3
や、車速制御用、チャフ開度調節用及びトウミ風力調節
用の各電動モータM4〜M6に対する駆動信号が出力さ
れている。そして、主制御部Hは、各センサの検出情報
や内蔵のメモリ7に予め記憶・設定した制御情報等に基
づいて、各アクチュエータM1〜M3や電動モータM4
〜M6等を駆動して、前述の各制御(刈高制御、方向制
御、ローリング制御、選別制御、車速制御その他)を実
行するように構成されている。
【0024】駆動電源から機械各部への電力供給をオフ
するオフ状態と、駆動電源から機械各部への電力供給を
オンするオン状態と、前記エンジンEを始動させる動力
始動状態とに切り換え自在に構成されたメインスイッチ
MWが設けられ、そのメインスイッチMWの状態を示す
情報が主制御部Hに入力されている。
【0025】前記主制御部Hに対して各制御の起動・停
止等の指令情報を入力したり、各種の情報を表示するた
めの表示パネルユニットCが、液晶ディスプレイモジュ
ールとメンブレンキーボードを組み合わせた一体型のパ
ネルとして、操縦部13のオペレータが見やすく操作し
やすい位置に設けられている。
【0026】表示パネルユニットCの前面には、図5及
び図6に示すように、画像情報を表示する表示画面1
と、押しボタン式のスイッチからなるキー入力部2,
3,4とが設けられている。表示画面1は、ドットマト
リックス式の液晶グラフィックディスプレイで構成さ
れ、この画面上に、機械の機種情報、燃料残量、アワー
メータ(機械の稼働時間)、エンジン回転数、エンジン
負荷状態等の複数種の稼働情報が表示される。つまり、
表示画面1を利用して、エンジンEの回転数情報を表示
する回転数表示手段が構成される。キー入力部2,3,
4は、起動・停止用スイッチ2、切換スイッチ3及び記
憶スイッチ4で構成される。
【0027】表示パネルユニットCには、表示画面1及
びキー入力部2,3,4の作動を制御する表示制御部6
と、前記主制御部Hとが内蔵されている。表示制御部6
は、主制御部Hとの間でシリアル通信を行い、各キー
2,3,4の入力データを主制御部Hに送信する一方、
主制御部Hから表示データを受信する。主制御部Hは、
キー入力データに基づいて各制御の起動・停止等を行
う。
【0028】起動・停止用スイッチ2は、前述の各制御
に対する起動及び停止を指示するように、図6に示すよ
うに各制御に対応する複数のスイッチを有し、各スイッ
チは起動及び停止に兼用されている。つまり、作動中の
制御に対応するスイッチが押されると、その制御を停止
させ、停止中の制御に対応するスイッチが押されるとそ
の制御を起動させる。そして、各制御の起動又は停止状
態は主制御部Hのメモリ7に記憶され、図示しないが、
各制御が起動状態であることが表示画面1の下部に表示
される。
【0029】切換スイッチ3は、通常制御モードや検査
モード等の制御状態を切り換えるとともに、表示画面1
の表示内容を切り換えるために使用される。具体的に
は、スイッチを押して電源電圧に接続したオン状態と、
スイッチを押さずにアースに接続したオフ状態とに切換
自在に構成されて、切換スイッチ3がオン状態のとき
に、前記メインスイッチMWがオン状態に操作され、且
つそのメインスイッチMWがオンの状態で切換スイッチ
3がオフ状態に変化するに伴って、検査モードを起動す
る一方、切換スイッチ3がオフ状態のときに、メインス
イッチMWがオン操作されると、通常制御モードを起動
するように構成されている。
【0030】前記主制御部Hを利用して、機械が作業状
態であるか否かを検出する作業状態検出手段101が構
成されている。具体的には、前記株元センサS2と脱穀
スイッチS7とがオン状態で、且つ中立センサS10と
後進センサS11とがオフ状態であるときに、機械が作
業状態にあると判断し、これ以外のときは、機械が作業
状態にないと判断する。
【0031】前記メモリ7には、搭載されたエンジンE
に応じて、無負荷状態において設定すべき適正回転数の
情報として、例えば、中心値2600rpmとこれの上
下設定許容範囲の各値が予め記憶されている。つまり、
前記メモリ7を利用して、エンジンEの適正回転数を記
憶する適正回転数記憶手段が構成されている。
【0032】前記主制御部Hを利用して、前記回転数セ
ンサS5及び前記適正回転数記憶手段(メモリ7)の情
報に基づいて、前記表示画面1の表示作動を制御する表
示制御手段100が構成され、この表示制御手段100
は、エンジンEの検出回転数が設定回転数以上であって
且つ前記作業状態検出手段101によって作業状態が検
出されているときは、前記表示画面1に、エンジンEの
回転数情報に代えてその適正回転数からの検出回転数の
偏差で表した負荷情報を表示させるように構成されてい
る。
【0033】次に、上記表示画面1における前記複数種
の稼働情報の択一的且つ自動切り換え表示について、図
7及び図8のフローチャートに従って説明する。前記通
常制御モードにおいてメインスイッチMWがオフ状態か
らオン状態に操作されるのに伴って、先ず、機種情報を
所定時間(2秒)表示した後、制御系が初期の不安定な
状態を経て正常な状態になるまで異常表示を行いながら
待機する。制御系が正常状態になると、エンジンEの回
転数が設定回転数(例えば500rpm)未満のとき
は、図9(イ)に示すようなアワーメータ表示を行い、
設定回転数(例えば500rpm)以上になると、実際
の作業状態になったか否か(作業条件が成立するか否
か)を判断して、作業条件が成立するまでは上記エンジ
ン回転数を、図9(ロ)のようにバーグラフで表示する
エンジン回転表示処理を行う。
【0034】つまり、回転数表示手段としての表示画面
1が、エンジンEの検出回転数情報と、エンジンEの適
正回転数情報とを表示するように構成され、具体的に
は、エンジンEの検出回転数を表示する部分が回転数の
変化に伴って設定方向に沿って移動する回転数表示画像
としてのバーグラフ部分1a(バーが右方向に伸びてそ
の先端位置が検出回転数に対応する)と、そのバーグラ
フ部分1aにおけるエンジンEの適正回転数位置を示す
適正回転数マークとしての上記チェッカーマーク1bと
を備えた画像表示手段に構成されている。適正回転数位
置を示すチェッカーマーク1bは、バーグラフ部分1a
の上側の所定位置(図の例では2600rpmの位置)
に示されている。
【0035】そして、エンジン回転表示処理(図8)で
は、前記表示制御手段100は、複数個の作業部(クロ
ーラ走行装置11、刈取部12及び脱穀部14)のうち
の所定の作業部つまり脱穀部14に対するエンジンEか
らの動力伝達の入り状態のときにのみ、つまり前記脱穀
スイッチS7によってエンジンEから脱穀部14への動
力伝達の入り状態が検出されている場合には、前記適正
回転数情報の表示を、脱穀部14への動力伝達の切り状
態が検出されているときに比べて、低回転数側に設定回
転数(例えば、30rpm)補正した状態で表示させる
ように構成されている。具体的には、上記適正回転数情
報の表示における低回転数側への補正を、図9(ロ)に
示すように、前記チェッカーマーク1bの表示位置を前
記動力伝達が切り状態のときの位置1bよりも低回転数
側に設定回転数(30rpm)に相当する距離移動させ
た位置1b’に変更することで行う。
【0036】又、前記表示制御手段100は、エンジン
Eの検出回転数が前記適正回転数(但し、脱穀部14へ
の動力伝達が入りのときは前記低回転数側への補正後の
回転数)から外れているときと外れていないときとで、
前記検出回転数情報(バーグラフ部分1a)及び前記適
正回転数情報(チェッカーマーク1b又は1b’)のう
ちの少なくとも一方を異なる表示状態に表示させるよう
に構成されている。この例では、チェッカーマークの表
示状態が異なる状態となるように、エンジン回転数が適
正回転数になるまではチェッカーマーク1b,1b’は
点滅しているが、エンジン回転数が適正回転数になると
点灯状態に変化する。
【0037】そして、メインフロー(図7)では、作業
条件が成立すると、図9(ハ)のように、エンジン回転
数情報の表示に代えて、1から4までの数字で表したエ
ンジンの負荷レベル(数字が大きいほど負荷が大きい)
を表示する。尚、この間、表示画面の左側部分には、燃
料残量がバーグラフ表示され、又、例えば表示画面1に
他の情報が表示されているときでも、切換スイッチ3を
オフ状態からオン状態に操作すれば、アワーメータと、
エンジン回転数情報と、エンジン負荷情報とが順次表示
される。
【0038】[別実施形態]動力装置Eの回転数を変更
調節する手動式の回転数調節手段は、エンジンEのガバ
ナ41に機械的に連係した手動レバー44ではなく、制
御部に接続されたボリューム等でもよい。そして、この
場合(所謂「電子ガバナ」)には、そのボリューム等の
調節位置の情報に基づいて、制御部がエンジンEの回転
数を所定回転数になるように制御することになる。又、
動力装置は、上記実施例のようなディーゼル式のエンジ
ンEに限らず、他のエンジンでもよい。
【0039】動力装置Eの検出回転数と適正回転数の情
報を表示するのに、上記実施例のような画像表示手段
(表示画面1)ではなく、図10に例示するように、上
側に適正回転数つまり目標回転数を、下側に検出回転数
つまり現在回転数を数字表示するものでもよい。そし
て、この数字表示では、脱穀部14に対するエンジンE
からの動力伝達の入り状態のときには、切り状態のとき
に比べて、前記適正回転数情報の表示つまり目標回転数
の値(例えば、2600rpm)を低回転数側に設定回
転数(例えば、30rpm)補正した値(2570rp
m)に変更させるとともに、検出回転数が適正回転数か
ら外れているときと外れていないときとで、そのうちの
少なくとも一方を異なる表示状態にするために、例えば
検出回転数の数字を点滅状態と点滅停止状態に表示させ
ることになる。
【0040】回転数表示手段を構成する画像表示手段
(表示画面1)において、回転数表示画像は、上記実施
例のような横方向に伸びるバーグラフ表示に限らず、円
弧状に伸びる円弧バーでもよく、又、バーグラフではな
く、検出回転数の位置を示すマークが移動するものでも
よい。尚、画像表示手段は、液晶ドットマトリックス式
の表示画面1に限らず、CRT式等の他の画像表示手段
でもよい。
【0041】作業状態判別手段101は、例示したよう
に、株元センサS2、脱穀スイッチS7、中立センサS
10、及び後進センサS11の各状態に基づいて判別す
るものに限らず、機械の具体的な構成に従って判別構成
は適宜変更される。
【0042】作業機械は、例示したコンバイン以外の農
作業用の機械や、あるいは、農作業用以外の建設機械等
でもよく、その各作業機械における作業部は、作業目的
に応じて種々のものが設けられる。その場合に、何れの
作業部に対する動力装置からの動力伝達が入り状態のと
きに、適正回転数情報の表示について低回転数側へ補正
するか否かは、各作業部の具体条件に応じて設定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの脱穀部の側面透視図
【図3】コンバインの動力伝達図
【図4】エンジンの操作部の説明図
【図5】制御構成のブロック図
【図6】画像表示装置を備えた表示パネルの正面図
【図7】制御作動を示すフローチャート
【図8】制御作動を示すフローチャート
【図9】回転数情報等の稼働情報を表示する表示画面の
【図10】別実施例の回転数情報の表示例
【符号の説明】
11 作業部 12 作業部 14 作業部 44 回転数調節手段 E 動力装置 S5 回転数検出手段 7 適正回転数記憶手段 1 回転数表示手段 100 表示制御手段 S7 入切状態検出手段 1a 回転数表示画像 1b 適正回転数マーク 1 画像表示手段 101 作業状態検出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−335816(JP,A) 特開 平7−8090(JP,A) 実開 平2−149849(JP,U) 実開 昭62−58761(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 41/12 A01D 69/00 301

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業部に対する動力を発生する動力装置
    の回転数が手動式の回転数調節手段によって変更調節さ
    れ、前記動力装置の回転数を検出する回転数検出手段
    と、前記動力装置の適正回転数を記憶する適正回転数記
    憶手段と、前記動力装置の回転数情報を表示する回転数
    表示手段と、前記回転数検出手段及び前記適正回転数記
    憶手段の情報に基づいて、前記回転数表示手段の表示作
    動を制御する表示制御手段とが設けられた作業機械の表
    示装置であって、 前記動力装置から前記作業部への動力伝達の入り切り状
    態を検出する入切状態検出手段が設けられ、 前記回転数表示手段が、前記動力装置の検出回転数情報
    と、前記動力装置の適正回転数情報とを表示するように
    構成され、 前記表示制御手段は、前記入切状態検出手段によって前
    記動力装置から前記作業部への動力伝達の入り状態が検
    出されているときの前記適正回転数情報を、前記動力伝
    達の切り状態が検出されているときに比べて、低回転数
    側に設定回転数補正した状態で表示させるように構成さ
    れている作業機械の表示装置。
  2. 【請求項2】 前記回転数表示手段が、前記動力装置の
    検出回転数を表示する部分が回転数の変化に伴って設定
    方向に沿って移動する回転数表示画像と、その回転数表
    示画像における前記動力装置の適正回転数位置を示す適
    正回転数マークとを備えた画像表示手段にて構成され、 前記表示制御手段は、前記動力装置から前記作業部への
    動力伝達が入り状態のときの前記適正回転数情報の表示
    における低回転数側への補正を、前記適正回転数マーク
    の表示位置を前記動力伝達が切り状態のときの表示位置
    よりも低回転数側に設定回転数に相当する距離移動させ
    て行うように構成されている請求項1記載の作業機械の
    表示装置。
  3. 【請求項3】 前記作業部が複数個設けられ、 前記表示制御手段は、前記複数個の作業部のうちの所定
    の作業部に対する前記動力装置からの動力伝達が入り状
    態のときにのみ、前記適正回転数情報の表示における低
    回転数側への補正を行うように構成されている請求項1
    又は2記載の作業機械の表示装置。
  4. 【請求項4】 作業状態であるか否かを検出する作業状
    態検出手段が設けられ、 前記表示制御手段は、前記動力装置の検出回転数が設定
    回転数以上であって且つ前記作業状態検出手段によって
    作業状態が検出されているときは、前記回転数表示手段
    に、前記動力装置の回転数情報に代えてその適正回転数
    からの検出回転数の偏差で表した負荷情報を表示させる
    ように構成されている請求項1、2又は3記載の作業機
    械の表示装置。
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