JP3309995B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3309995B2
JP3309995B2 JP16872791A JP16872791A JP3309995B2 JP 3309995 B2 JP3309995 B2 JP 3309995B2 JP 16872791 A JP16872791 A JP 16872791A JP 16872791 A JP16872791 A JP 16872791A JP 3309995 B2 JP3309995 B2 JP 3309995B2
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  • Bipolar Transistors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は半導体装置及びその製造方法に
関するものである。
【0002】第一主表面を有し少なくとも1個の能動素
子を形成する半導体基体と、前記第一主表面に設けられ
る電気的導電領域と、前記導電的領域を封入する(en
capsulating)被覆絶縁領域と、前記電気的
導電領域と電気的接触を形成するための前記第一主表面
に設けられた導電トラックとを備える半導体装置は知ら
れている。
【0003】
【発明の背景】英国特許出願2208965号には、封
入された(encapsulated)電気導電領域が
絶縁ゲート電界効果トランジスタ(IGFET又はMO
SFET)の絶縁ゲートのゲート導電領域を形成する装
置が記載されている。特に、前記英国特許出願2208
965号は、バイポーラトランジスタが相補導電型MO
SFET(CMOS)と共に形成されるいわゆるBIC
MOS技術として示されるような混合型バイポーラ−M
OSFET技術について記載している。この実施例で
は、バイポーラトランジスタ、nチャンネルIGFET
及びpチャンネルIGFETの素子領域はフィールド酸
化物により規定されている。絶縁キャッピング層により
被覆された第一ドープ・シリサイド多結晶シリコン層
は、前記nチャンネル及びpチャンネルIGFETの絶
縁ゲートを形成するようにパターン形成し、また前記バ
イポーラ・ベース領域の外部または外因性補助領域を形
成する不純物のソースを設けるため、前記第一主表面に
接触するドープ層を形成するようにパターン形成する。
低いドープのソース及びドレイン拡大領域を形成し、ま
たバイポーラベース領域の真性または内部補助領域を形
成するためのドーパントの比率を設定するため、この構
造をマスクとして用いて不純物が注入される。前記ゲー
ト導電領域及び外因性ベース形成領域を、露出された絶
縁スペーサ領域の側壁の形成により封入する。ソース及
びドレイン領域並びに真性補助ベース領域を形成するた
めの不純物の導入後、ソース及びドレイン・コンタクト
領域を形成するため、及びバイポーラトランジスタのエ
ミッタ領域を形成するために第二のドープ及びシリサイ
ド多結晶シリコン層を形成する。このようにして設けら
れた前記第二ドープ多結晶シリコン層は前記封入絶縁ゲ
ート上に延在し、平坦化層が前記封入絶縁ゲート(en
capsulated insulated gat
e)上にある前記第二ドープ多結晶シリコン層の頂部表
面のみを露出するようにエッチング除去(エッチバッ
ク)される平坦化工程が用いられる。前記露出したドー
プ多結晶シリコンは、前記ソース及びドレイン領域の分
離ドープ多結晶シリコンコンタクト領域を形成するため
に、前記封入絶縁ゲート上に延在する部分のみを除去す
るようにエッチングされる。前記平坦化層の除去の後、
誘電体層が設けられ次工程のメタライゼーション(me
tallization)を介し形成されるバイポーラ
トランジスタ及びIGFETのソース、ドレイン及び絶
縁ゲートの電気的コンタクトを可能にするようにコンタ
クト窓が開口される。前記ソース及びドレイン領域上の
ドープ多結晶シリコンコンタクト領域の形成で、前記メ
タライゼーションのコンタクト窓を前記フィールド酸化
物の上に形成でき、この上にドープ多結晶ソース及びド
レインコンタクト領域が延在するので、前記メタライゼ
ーション・コンタクトは前記ソース及びドレイン領域上
に直接には延在しない。前記メタライゼーションが前記
絶縁ゲート上に偶然にオーバーラップする可能性は、こ
のように非常に減少し、このことはアライメント許容誤
差を減少することが出来、従って高集積密度の装置を製
造することが可能な技術を提供し、またコンピュータ支
援設計(CAD)技術を適用することも出来る。しかし
ながら、IGFETの絶縁ゲートへの電気的コンタクト
を許容するために、前記絶縁ゲートを封入する前記被覆
絶縁領域を通じてコンタクトホールを形成できることが
依然必要とされる。
【0004】
【発明の要約】本発明は、封入電気導電領域と電気的コ
ンタクトを形成できる半導体装置及びその製造方法を提
供することを目的とするもので、これは分離コンタクト
ホール又は前記電気的導電領域のコンタクト領域を露出
するために前記被覆絶縁領域と通じる窓を形成する必要
がなく、そしてこれは二重多結晶シリコンバイポーラ技
術に匹敵し、必ずしも必要ではないが、このような二重
多結晶シリコン層技術を用いるBICMOS工程に用い
ることの出来るものである。
【0005】本発明による一つの特徴は、第一主表面を
有し少なくとも1個の能動素子を形成する半導体基体
と、前記第一主表面に設けられる電気的導電領域と、前
記電気的導電領域を封入する被覆絶縁領域と、前記電気
的導電領域との電気的コンタクトを形成するための前記
第一主表面上に設けられた導電トラックとを備える半導
体装置において、前記第一主表面に隣接する前記半導体
基体内に形成される比較的高ドープ半導体領域と前記導
電トラックは電気的に接触し、前記電気的導電領域の区
域が前記導電トラックと前記電気的導電領域との間の電
気的コンタクトを確立するための導電通路を提供する前
記比較的高ドープ半導体領域と電気的コンタクトを形成
することを特徴とする。
【0006】他の特徴として、本発明は半導体装置の製
造方法を提供するもので、この製造方法によれば第一主
表面を有し少なくとも1個の能動素子を形成する半導体
基体を備え、前記第一主表面上に電気的導電領域を設
け、絶縁被覆領域内で前記電気的導電領域を封入し、前
記電気的導電領域と電気的コンタクトを形成する前記第
一主表面に導電トラックを設ける半導体装置の製造方法
において、比較的高濃度のドープ半導体領域を前記第一
主表面に隣接する前記半導体基体内に形成し、前記導電
トラックが前記比較的高濃度のドープ半導体領域と電気
的コンタクトするように前記導電トラックを設け、前記
導電トラックと前記電気的導電領域との間の電気的コン
タクトを設けるための導電通路を備える前記比較的高濃
度の半導体領域と電気的コンタクトを前記電気的導電領
域の領域がなすように前記電気的導電領域を設けること
を特徴とする。
【0007】本発明は、前記電気的導電領域の区域を前
記第一主表面に隣接し前記導電トラックに対し導電通路
を供給する比較的高濃度にドープされた半導体領域と電
気的コンタクトを生じさせることにより、被覆絶縁領域
により封入された電気的導電領域に対して電気的コンタ
クトを可能にする。従って前記電気的導電領域に対し電
気的コンタクトを可能にするために前記被覆絶縁領域を
通るコンタクトホールまたはコンタクト窓を形成する必
要はない。
【0008】好ましくは、前記電気的導電領域を前記第
一主表面上に形成される絶縁領域上に設け、前記電気的
導電領域の前記区域は前記比較的高濃度にドープされた
半導体領域と電気的接触をするために前記絶縁領域を越
えて延在する。好ましい実施例では、前記電気的導電領
域はゲート導電領域を形成し、前記絶縁領域は、少なく
とも1個の絶縁ゲート電界効果トランジスタの絶縁ゲー
トのゲート絶縁領域を形成する。このような装置では、
前記絶縁ゲートは電気的分離被覆絶縁領域により封入さ
れ、前記被覆絶縁領域を介し前記絶縁ゲートのコンタク
トが可能である必要はなく、他の電気的接続は望ましく
ない電気的短絡(ショート)することなく封入された前
記絶縁ゲート上を越えて延在することが出来る。これは
高い集積度を達成することを可能とする。
【0009】前記電気的導電領域はドープ層により形成
されてもよい。前記半導体基体は少なくとも1個のバイ
ポーラトランジスタを形成してもよく、この場合におい
て前記電気的導電領域を形成する前記ドープ層も少なく
とも1個のバイポーラトランジスタのベース領域の少な
くとも一部を形成するため少なくとも1個の他のドープ
多結晶シリコン領域を形成してもよい。前記ドープ層
は、例えば少なくとも1個の相補型バイポーラトランジ
スタのベース領域の少なくとも一部を設けるために他の
ドープ領域を形成してもよい。相補型IGFET(CM
OS)も形成することが出来、この場合に前記電気的導
電領域は前記IGFETの少なくとも1個のゲート導電
領域を形成してもよい。前記電気的導電領域を形成する
前記ドープ層はドープ多結晶シリコン領域であってもよ
く、またはたとえば他のドープ可能な材料で形成されて
もよい。
【0010】前記導電トラックはより高い電気的導電表
面領域で形成され得るドープ層で形成される。前記導電
トラックを形成するドープ層は、ドープ多結晶シリコン
層であってもよく、この場合に前記より高い電気的導電
領域が、たとえばセルフアライメン法により形成される
メタルシリサイド表面領域であってもよい。半導体基体
は少なくとも1個のバイポーラトランジスタを形成する
かぎりでは、前記導電トラックを形成するドープ層は前
記バイポーラトランジスタのエミッタ領域の少なくとも
一部を形成するために少なくとも1個の付加的なドープ
領域を形成してもよい。相補型バイポーラトランジスタ
を形成するかぎりでは、このドープ層は、前記相補型バ
イポーラトランジスタのエミッタ領域の少なくとも一部
を形成するために相補型ドープ領域を形成する。
【0011】上記のようにソース及びドレインコンタク
トホールがオーバーラップすることを許容するように封
入ゲートを使用できる技術は、大きな高集積化を可能と
し、また導電トラックを備えるドープ層により、電気的
相互接続を可能とするための付加的な電気的導電層を供
給する。
【0012】前記導電トラックを形成するドープ層は、
たとえばBICMOS技術で用いられる相補型IGFE
Tの少なくとも1個のIGFETのソース及びドレイン
領域のためのコンタクト領域を形成するドープ領域も形
成する。
【0013】前記半導体基体は少なくとも2個の絶縁ゲ
ート電界効果型トランジスタを有する回路を形成するか
ぎりでは、前記導電トラックを形成するドープ層はまた
前記絶縁ゲート電界効果トランジスタ間の接続を設ける
ドープ領域を形成できる。このように、好ましい実施例
では、導電トラックを形成するドープ層もIGFETの
ソース及びドレイン領域にコンタクト領域を形成するた
め、及びIGFET間の相互接続をするためドープ領域
を設けてもよい。従って、IGFETの局所的相互接続
は前記導電トラックを形成する前記ドープ層により全部
形成されるので、必要なメタライゼーションコンタクト
は、実際の素子構造から離れ前記回路の周縁部にのみ設
けるだけでよい。もちろん、このドープ層の使用により
相互接続出来る回路の量及び区域は、比較的低い周波数
要件を備える回路を除いてはこの回路の所望の動作特性
に依存し、回路区域のほとんどの接続は回路区域の周縁
にのみ設けられるメタライゼーションのコンタクトで形
成される。この特徴は、本発明によれば前記導電トラッ
クを形成するドープ層をIGFETの絶縁ゲート上ある
いは絶縁ゲートと交差させてオーバーラップすることが
可能である事実により、高集積度化を達成することが出
来、また特にコンピュータ支援設計(CAD)によく適
応する技術を提供する。本発明を実施するBICMOS
工程の場合には、バイポーラ素子のエミッタ領域もまた
付加的なマスク工程を必要とせずに、CMOS回路内の
局所的な相互接続及び前記導電トラックを備えるドープ
層から適切なマスク修正を用いることによって形成する
ことが出来る。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて、詳細に説明
する。図1は本発明を実施するラテラル相補型IGFE
Tの概略平面図であり、前記相補型IGFETの第一及
び第二多結晶シリコン層のドープ多結晶シリコン領域の
配置設計を示すインバータ回路として接続されている。
【0015】図2は図1の回路図である。
【0016】図3ないし図7は図1に示されるラテラル
IGFETのA−A,B−B,C−C,D−D及びE−
Eの各線に沿う断面図を示す。
【0017】図8ないし図12は相補型バイポーラトラ
ンジスタ(図8及び図9)及び相補型IGFET(図1
0及び図11図)を有する本発明による半導体装置の製
造工程を示す、半導体基体の異なる部分を図示する断面
図である。
【0018】図13ないし図17は前記半導体装置の製
造における次工程を図示する図8ないし図12の対応す
る同様の断面図である。
【0019】図18ないし図22は前記半導体装置の製
造におけるさらに後の工程を図示するもので、図13な
いし図17の各図に対応する同様の断面図である。
【0020】図23ないし図27は前記半導体装置の製
造工程におけるさらに他の工程を図示するもので、図1
8ないし図22の各図に対応する同様の断面図である。
【0021】これらの図は概略であって実際の縮尺−ル
に従って描かれたものではないことを理解されたい。特
に層の厚さまたは領域の大きさは拡大し、一方他の大き
さは縮小してある。図において同一の参照番号は同一ま
たは同様の部分を示すために用いられている。
【0022】図(たとえば図1、図2及び図3ないし図
7)を参照して図示される半導体装置は、第一主表面2
を有し少なくとも1個の能動素子(この実施例において
は図1、図2及び図3ないし図7ではインバータ配置に
接続される相補型n及びpチャンネルIGFET10及
び20を示し)を形成する半導体基体1、前記第一主表
面2上に設けられる電気的導電領域101、102及び
前記電気的導電領域101、102を封入する(enc
apsulating)被覆絶縁領域300、400
と、前記電気的導電領域101、102と電気的コンタ
クトを形成するように前記第一主表面2上に設けられる
導電トラック205を示す。
【0023】本発明によれば前記導電トラック205は
前記第一主表面2に隣接する前記半導体基体内に形成さ
れる比較的高濃度にドープされた半導体領域50(図6
参照)と電気的に接触し、前記電気的導電領域101、
102の区域100aは前記導電トラック205と前記
電気的導電領域101、102との間の電気的コンタク
トを設けるための導電通路を備える比較的高濃度にドー
プされた半導体領域50と電気的コンタクトを形成す
る。
【0024】このようにして前記電気的導電領域10
1、102が電気的コンタクトを出来るように前記被覆
絶縁領域300、400を通るコンタクトホール又は窓
を形成する必要なく、電気的コンタクトが前記封入され
た電気的導電領域101、102になされる。
【0025】以下に説明する実施例において前記電気的
導電領域101、102は前記第一主表面2の上に形成
される絶縁領域12、22上に設けられ、前記電気的導
電領域101、102の区域100aは前記比較的高い
ドープ半導体領域50と電気的コンタクトを形成するた
めに前記絶縁領域12、22を越えて延在する。これら
の実施例において前記電気的導電領域101、102は
ゲート導電領域を形成し、また前記絶縁領域12、22
は少なくとも1個の絶縁ゲート電界効果型トランジスタ
(IGFET10、20)の絶縁ゲート11、21のゲ
ート絶縁領域を形成する。このような配列で前記絶縁ゲ
ート11、21は電気的分離被覆絶縁領域300、40
0により封入され、前記被覆絶縁領域300、400を
介して前記絶縁ゲート11、21とのコンタクトを形成
する必要がないので、他の電気的接続は望ましくない電
気的短絡(ショート)もなく封入された絶縁ゲート1
1、21の上または上方に延在させることができ、これ
はより高い集積密度を達成することを可能にする。
【0026】ここで図1及び図2に示される実施例につ
いて、図1の線A−Aに沿った図3に示される断面図は
nチャンネルIGFET10を図示し、一方図1に於け
る線B−Bに沿う図4に示す断面図はpチャンネルIG
FET20を示す。図5、図6及び図7は図1において
線C−C、D−D、E−Eに各々沿った断面を示す。
【0027】前記半導体基体1はたとえばp導電型の単
結晶シリコン基板4からなる。比較的高いドープn導電
型領域5は、前記pチャンネルIGFET20が形成さ
れる区域Ip(図4)における従来のマスキング及び不
純物導入技術により設けられる。再び適切な従来の技術
を用いてp導電型単結晶シリコンの層4a,4bを設け
る。この特定の実施例において比較的高いドープp導電
型シリコンの層4aは不純物導入、一般的にはイオン注
入により形成され、より低いドープp導電型シリコンの
層4bは前記層4a上にエピタキシャル成長する。しか
しながら所望であれば前記より高いドープ層4aは省略
してもよい。図4で示すように比較的低いドープn導電
型ウェル領域5aは上方に設けられ埋め込み領域5に届
き、IGFET10及び20の区域In及びIpは従来
のシリコン技術の局所酸化を用いて形成されるフィール
ド酸化パターン6により定められる。
【0028】次いで絶縁ゲート11及び21が形成され
る。前記ゲート絶縁領域12、22は前記第一主表面2
上に従来技術により熱酸化層として形成され、必要とさ
れない熱酸化物を除去してパターン形成される。ゲート
導電領域101、102は従来のCVD技術を用いて被
着され、第一多結晶シリコン層100(図1)はこの実
施例においてたとえばリンイオンのn導電型不純物で蒸
着中または蒸着に次いでドープされる。
【0029】酸化物層がドープ多結晶シリコン上に従来
技術によって設けられ、これら二つの層は所望のゲート
導電領域101及び102を形成するためにパターン形
成されて、その各々は被覆またはキャッピング酸化領域
300を有する。図1の平面図において示される実施例
では、2個の相補型IGFET10及び20は図2に示
されるインバータ回路構造を設けるために絶縁ゲート1
1及び21が互いに接続されて形成される。これはゲー
ト導電領域101、102の連続するドープ領域を形成
するために前記ドープ多結晶シリコンがパターン形成さ
れる。絶縁ゲート11、21の領域の外側に、前記第一
ドープ多結晶シリコン層100の大部分が図5及び図7
に示されるように、フィールド酸化パターン6の上に延
在する。しかしながら前記第一ドープ多結晶シリコン層
100の区域100aは、図6に図示されるように前記
熱酸化物が除去された前記第一主表面2の区域2aの上
に前記ゲート絶縁領域12、22を越えて延在する。
【0030】前記絶縁ゲート11及び21を形成するた
めの前記第一ドープ多結晶シリコン層100を形成した
後、前記絶縁ゲート11及び21を用い、前記IGFE
T10及び20のソースドレイン領域の比較的低いドー
プ領域13a,14a,23a,24aとnチャンネル
IGFET10の区域Inと共に半導体領域50の相対
的にドープされた領域50bとを形成するために、酸化
層300及びフィールド酸化パターン6をマスクとして
キャッピングして不純物を導入し、pチャンネルIGF
ET20の比較的低いドープソース領域23a及びドレ
イン領域24a及びこの逆の領域を形成するために、p
導電型不純物の導入中に、区域Aはマスクされる。
【0031】酸化物の他の層は従来の異方性エッチング
技術を用いて被着及びエッチングされ、絶縁ゲート1
1、21の側壁上の酸化物スペーサ領域400を残す。
この様にして図3ないし図6で明らかに示すことができ
るように、ドープ多結晶シリコン層100、特に絶縁ゲ
ート11、21は封入され、前記被覆絶縁領域を形成す
る前記キャッピング酸化物領域300及びスペーサ領域
400により電気的に分離される。
【0032】他の多結晶シリコンは被着されて従来のマ
スキング技術を用いてパターンが形成され、第二多結晶
シリコン層200の所望の領域を形成する。従来のマス
キング技術を用いて、pチャンネルIGFETが形成さ
れるべき前記区域Ipで他の多結晶シリコンがp導電型
不純物でドープされて、前記ソース及びドレイン領域2
3及び24上にp導電型多結晶シリコンコンタクト領域
202a及び202b(図4)を形成し、一方前記区域
In及びAで他の多結晶シリコンがn導電型不純物でド
ープされて区域A(図6及び2)でのnチャンネルIG
FET10及びn型導電多結晶シリコントラック205
の前記ソース及びドレイン領域13及び14(図3)上
にn導電型多結晶シリコンコンタクト領域201a及び
201bを形成する。
【0033】他の適切な金属も用いることができるが、
この実施例ではチタンのシリサイドメタルの層を前記第
二ドープ多結晶シリコン層200の上に被着する。前記
半導体基体1は次いで前記第二ドープ多結晶シリコン層
200の上のメタルシリサイド表面領域500を形成さ
せるために急激な熱アニール処理を行う。未反応のチタ
ンは選択的に除去される。
【0034】従来の高温熱処理工程は、図3及び図4に
示すように前記IGFET10及び20のソース及びド
レイン領域13、14、23、24の比較的高いドープ
領域13b,14b,23b,24bを形成し、図6に
示すように前記半導体領域50の比較的高いドープ領域
50cを形成するため、前記第二ドープ多結晶シリコン
層200の外側に拡散して不純物を生じていた。
【0035】このような高い温度処理又は加熱処理もま
た前記第一多結晶シリコン層100の区域100aの外
へ不純物を拡散して、半導体基体1内に比較的低いソー
ス及びドレイン領域13a,14aと共に形成される比
較的低いドープn導電型部分50bと共に比較的高いド
ープn導電型部分50aを形成するために、前記第二ド
ープ多結晶シリコン層200から不純物の拡散により形
成される比較的高いドープ部分50cは図6から明らか
なように比較的高いドープ領域50を形成し、メタルシ
リサイド表面領域500により被覆される前記第二多結
晶シリコン層200の部分により形成される前記導電ト
ラック205と前記絶縁ゲート11、21との間の導電
通路が形成される。前記導電トラック205は図1、図
7によって図示されるように前記フィールド酸化物パタ
ーン6上に延在する。
【0036】たとえば、図3及び図4に示されるよう
に、前記所望の多結晶シリコン領域を形成するための前
記第二多結晶シリコン層の従来技術によるパターニング
は、最終のドープ多結晶シリコン領域201a,201
b,202a及び202bはたとえばソース及びドレイ
ン領域13、14、23及び24を各々完全に被覆し、
前記フィールド酸化物6上にも延在するのに加えて、前
記封入された絶縁ゲート11及び21上にほんの少しオ
ーバーラップする。しかしながらマスクのミスアライメ
ント又は他の問題のために、前記パターン形成された多
結晶シリコン領域は前記絶縁ゲート11、21までは延
在しないであろうから、前記第一主表面2の領域は前記
スペーサー領域400と前記多結晶シリコン領域201
a,201b,202a又は202bとの間で露出す
る。このようなミスアライメントは露出された領域のほ
んの少しのエッチングを招いて、前記ソース又はドレイ
ン領域13、14、23又は24内にピット又は窪みを
形成する。しかしながら上記実施例において、前記第二
多結晶シリコン層のパターン形成の後に、前記ドープ多
結晶シリコン領域201a,201b,202a及び2
02bと前記導電トラック205とを形成するために前
記多結晶シリコン領域の簡便なイオン注入によるドーピ
ングが実行され、不純物もまたソース又はドレイン領域
の前記多結晶シリコンのドーピング中にこのように露出
された領域又はピットに導入されるので、前記比較的高
いドープ領域13b,14b,23b及び24bの連続
性及び対応する封入された絶縁ゲート11及び21のア
ライメントは確実となる。
【0037】気相成長法(CVD)により被着された二
酸化シリコンのような最終の絶縁層7を図3乃至図7に
示すように前記構造物上に設ける。所望ならば素子領域
との電気的接続を形成するべく次工程のメタライゼーシ
ョン(図示せず)を可能にする最終絶縁層7の中にコン
タクト窓を開口する。
【0038】図1、図6及び図7に最も明瞭に図示され
るように、前記絶縁ゲート11及び21に対する電気的
コンタクトは、比較的高い導電半導体領域50及び前記
フィールド酸化物上に延在する前記導電トラック205
を介して形成される。そこで、前記絶縁ゲート11及び
21に対して電気的コンタクトを形成するための次工程
のメタライーション(図示せず)を可能にする前記コン
タクト窓70(図7)を回路構造から離れた位置に設け
る。この様に前記絶縁ゲート11及び21の上部に直接
電気的接触を形成するために前記キャッピング酸化領域
300を通り抜けるコンタクト窓を開口する必要はな
い。このことは所望であれば不所望の電気的短絡、ショ
ートを生じさせずに前記IGFETのソース及びドレイ
ン領域と接触する前記ドープ多結晶シリコン領域が前記
絶縁ゲート上を交差するのを可能にする。このように図
1に図示するように前記nチャンネルIGFET10の
ソース領域13と接触する前記ドープ多結晶シリコン領
域201aは、前記絶縁ゲート11の他の側面のフィー
ルド酸化物上の前記絶縁ゲート11に延在する。
【0039】特に図1より理解されるように前記IGF
ET10及び20のソース、ドレイン及び絶縁ゲートに
接触する前記シリサイド第二ドープ多結晶シリコン層2
00の使用は、前記コンタクト窓が、たとえば従来方法
でアルミニウムが被着される次工程のメタライゼーショ
ンに対し、ソース及びドレイン領域の接触を可能にし
て、前記導電トラック205に対し電気的に接続する図
7に示されるのと同様な方法でほぼ前記フィールド酸化
パターン6上の回路の周辺部に配置され、また絶縁スペ
ーサー領域400が形成される方法は、前記絶縁層30
0,400を通り抜けるコンタクト窓を開口する必要な
く、前記第二ドープ多結晶シリコン層200が前記ソー
ス及びドレイン領域13,14,23及び24との接触
を可能にする。前記第二ドープ多結晶シリコン層200
は封入された絶縁ゲート11及び21を交差することが
できる事実との組合せで、より高い集積度を達成するこ
とができ、またコンピュータ支援設計に特によく適応さ
れるような技術を提供するものである。
【0040】図1は図2に図示されるインバータ回路内
で接続されるIGFET10及び20だけの結合からな
る比較的簡単な回路を示すけれども、前記第二ドープ多
結晶シリコン層200はより多くのIGFET間の相互
接続を設けるのに用いることが出来る。このように、例
えば多くのIGFETからなる、より複雑な回路を設け
ることが出来、前記IGFET間の所望の回路接続は、
素子の周辺部、一般にはフィールド酸化物上に設けられ
る次工程のメタライゼーションのためのコンタクト窓を
備える前記第二ドープ多結晶シリコン層200によって
完全に形成される。
【0041】もちろん図1は接続されるIGFET10
及び20の絶縁ゲート11及び21を示すが、これは必
ずしも必要ではなく回路の所望の機能によっては必要と
されるであろうことを示す。
【0042】もちろん、どの所望の相互接続もこれらの
層及びフィールド酸化パターン6及びゲート絶縁領域1
2、22の適切なパターニングによって簡単に前記第一
及び第二ドープ多結晶シリコン層100及び200の間
に設けることができることは高く評価されるであろう。
このように例えばIGFETの所望のソース又はドレイ
ン領域が前記導電トラック205とソース又はドレイン
領域との間必要とされるように前記第二多結晶シリコン
層200の連続するドープ領域を設けることによって簡
単にその各々の絶縁ゲートに対し接続することが出来
る。
【0043】上記の方法及び構造は、上記のような、例
えば上記の絶縁ゲートのような、または例えば導電トラ
ックのような封入された電気的導電領域に対して接続が
必要とされる場合に適用することができるけれども、上
記の方法及び構造は特に二重多結晶シリコン層技術がI
GFETのような絶縁ゲート素子に加えて1又はそれ以
上のバイポーラトランジスタを形成するのに用いられる
場合の工程に用いるのに特に適している。これは例えば
バイポーラトランジスタがIGFETと同時に形成され
るいわゆるBICMOS技術に関するものである。
【0044】BICMOS型素子の製造方法について、
製造の順次工程を図示する図8乃至図27を参照し実施
例により説明する。図3乃至図27の各々は5つの工
程、図8ないし図12、図13ないし図17、図18な
いし図22、図23ないし図27に分けられ、各々は半
導体素子の所与の領域を図示するものである。このよう
に図8、図13,図18及び図23はnpnバイポーラ
トランジスタ30が形成される区域Bnを図示し、図
9、図14、図19及び図24はpnpバイポーラトラ
ンジスタ40が形成される区域Bpを図示し、図10、
図15、図20及び図25はnチャンネルトランジスタ
10が形成される区域In、図11、図16、図21及
び図26は、pチャンネルトランジスタ20が形成され
る区域Ipを、及び図12、図17、図22及び図27
は絶縁ゲートが図1及び図3ないし図7を参照し、上記
で説明した方法と同様の方法で形成される区域Aを示
す。以下に説明する工程で製造されるIGFETに関
し、図1及び図3ないし図7に示されるのと同様に同一
の参照番号が用いられている。
【0045】図8乃至図12を参照し、前記半導体基体
1も典型的には10Ωcmの比抵抗を備える反対導電
型、この実施例の場合ではp導電型の不純物でドープさ
れた単結晶シリコン基板4を有する。一導電型、この実
施例の場合にはn導電型の不純物を適切なマスクを用い
て前記基板4に導入し、最終的にコレクター領域の一部
を形成する比較的高いドープ領域31を前記領域Bnに
形成し、比較的低いドープ領域41及び比較的高いドー
プ境界領域42を前記区域Bpに形成し、pチャンネル
IGFET20のウェル領域の一部を形成する比較的高
いドープ領域5を区域Ipに形成する。
【0046】この実施例では、図3乃至図7を参照して
既に説明した実施例のように、第一の比較的高いドープ
p+導電型層4aは通常イオン注入の様な不純物導入に
より形成され、この上により低いドープp導電型エピタ
キシャル層4bを成長させて、前記領域31、41、4
2及び5を埋め込む。再び比較的高いドープ層4aを所
望であれば省略される。
【0047】従来のフォトリソグラフィー技術及びエッ
チング技術を用いて、マスク層(図示せず)を形成し不
純物をこの場合にはリンイオンを注入して導入し、比較
的低いドープn導電型コレクター領域32を前記区域B
nに及び比較的低いドープウェル領域5aをIGFET
20のために前記区域Ipに形成する。これに加えて比
較的高いドープ領域42aを区域Bpに形成して前記p
npバイポーラトランジスタ40のp導電型コレクター
領域43を囲むn導電型アイソレーションを完成する。
この特徴としては前記コレクター領域43を前記p導電
型エピタキシャル層4a,4bの一部で形成することで
ある。
【0048】前記半導体基体1の各々の素子区域Bn,
Bp,In,Ip及びA、更に他の素子区域(図示せ
ず)を形成し、または例えばシリコン酸化物・シリコン
窒化物マスク(図示せず)で従来のシリコン局所酸化技
術を用いてフィールド酸化物パターン6を形成すること
により互いに分離する。
【0049】前記IGFETにとって必要であれば、様
々なしきい値調整イオン注入が行われてもよい。また図
示されてはいないけれども、比較的高いドープチャンネ
ルストッパー領域を前記フィールド酸化物パターン6の
形成の前にイオン注入を用いて前記フィールド酸化物パ
ターン6の下方に設けてもよい。図8ないし図12から
明らかなように、素子区域Bn,Bp,In,Ip及び
Aを形成するのに加えて、前記フィールド酸化物パター
ンの領域6aは前記区域Bnにおいてコレクターコンタ
クト領域32aを一度は比較的低いドープコレクター領
域32の形成中にまた他の一度は適切なマスクを通して
の前記第一導電型の不純物を二回ドープすることにより
形成して、前記クレクタ領域へのオーミックコンタクト
を可能にする。前記フィールド酸化物パターンの領域6
bは同様にして区域Bpに前記pnpトランジスタ40
のコレクタコンクト領域43aを形成する。
【0050】通常の従来の表面洗浄処理の後、酸化物の
薄い層を前記第一主表面2上に熱酸化形成し、次いで従
来技術を用いてパターン形成して区域In及びIpに前
記ゲート絶縁領域12、22を設ける。
【0051】多結晶シリコンを従来の化学気相成長法
(CVD)を用いて厚さ約500nm(ナノメータ)ま
で被着する。マスク層(図示せず)は、n導電型不純物
及び前記区域Bnをマスクするために、被着された前記
多結晶シリコン層上に設けられ、この場合には、前記n
導電型領域101及び102並びにn導電型多結晶シリ
コン領域103を以下の説明から明らかなように前記p
npバイポーラトランジスタ40の外因的べース領域を
形成するための前記区域Bpに形成するため、リンイオ
ンを典型例としては2×1016cm−2のドーズ量で
50keVのエネルギーで前記マスクを通してイオン注
入する。前記マスク層は次いで除去され、p導電型不純
物、本実施例ではボロンイオンを3×1015cm−2
のドーズ量で30keVのエネルギーにより注入して、
前記npnバイポーラトランジスタ30の外因的ベース
領域を形成するためのp導電型多結晶シリコン領域10
4を区域Bnに設けるために、先の工程で注入されない
多結晶シリコンをp導電型にする。用いられるドーズ量
はn型として残存するn導電型多結晶シリコン領域10
1、102及び103をオーバードープするには不十分
である。
【0052】本実施例ではn導電型不純物は前記ゲート
導電領域101及び102を導電化するのに用いられる
けれども、p導電型不純物は必要であれば他の適切なド
ーパント変更も可能であろう。
【0053】シリコン酸化物の層、例えばTEOS(テ
トラエチルオルトシリケート)を前記多結晶シリコン層
上に約300nmの厚さに被着し、次いでシリコン酸化
物層及び下方の多結晶シリコンを適切なマスクを介して
エッチング除去し、従来技術を用いて図8乃至12に示
すように前記ドープ多結晶シリコン層100及び前記被
覆キャッピング酸化物層300を形成する。
【0054】区域Bn及びIpは次いでマスクされ、前
記第一導電型の不純物、この実施例では前記ドープ多結
晶シリコン層100及びキャッピング酸化物層300並
びにフィールド酸化物パターン6をマスクとして用いて
n導電型を導入し、前記区域InにIGFET10の比
較的低いドープソース及びドレイン領域13a及び14
aと、また前記導電トラック205に対し絶縁ゲート1
1、21の区域100aから導電通路を設ける比較的高
いドープ領域50の比較的低いドープ領域50bとを形
成する。このマスクを除去した後、前記区域Bp,In
及びAはマスクされ、p導電型不純物が導入されて前記
区域IpとBnとに各々、pチャンネルIGFET20
の比較的低いドープソース及びドレイン領域23a及び
24aと、npnバイポーラトランジスタ30の内因的
ベース領域34とを形成する。次工程のアニール処理
中、不純物は前記ドープ多結晶シリコン層100から下
方のシリコンに拡散し、バイポーラトランジスタ30及
び40の外因的ベース領域35及び45を形成し、図1
3乃至図17に示すように区域Aにおいて比較的高いド
ープ領域50aを設ける。
【0055】シリコン酸化物の他の層、再びこの実施例
ではTEOS層を前記第一主表面2の表面構造上に被着
し、前記ドープ多結晶シリコン層100の側壁面上に絶
縁スペーサー領域400を残すようにして従来の技術を
用い、異方性エッチングを行う。このように図18乃至
図22に示されるように絶縁ゲート11、12を含むド
ープ多結晶シリコン層100を、前記キャッピング絶縁
層300及び絶縁スペーサー領域400により形成され
る前記被覆絶縁領域で完全に封入し、このようにして電
気的に分離する。
【0056】多結晶シリコンの第二層は、前記多結晶シ
リコン層200を形成する多結晶シリコンの領域を形成
するために、従来のフォトリソグラフィー及びエッチン
グ技術を用いて被着しパターン形成される。マスク層は
区域Bp及びIpを被覆するようにして設けられる。n
導電型不純物をこのマスク層(図示せず)を用いて導入
し、マスクとしてフィールド酸化物パターン6及びキャ
ッピング酸化物領域300を用い前記区域Bnのエミッ
タ窓内に高いn導電型ドープ多結晶シリコン領域203
を、前記区域Inのソース及びドレイン領域13及び1
4の各々の上に高いドープn導電型多結晶シリコンコン
タクト領域201a及び220bを、前記区域Aの導電
トラック205を形成するための高いn導電型多結晶シ
リコン領域を形成する。このマスク層は除去されて他の
マスク層と置換し、このマスク層は前記区域Bpのエミ
ッタ窓内にp導電型ドープ多結晶シリコン領域204
と、前記区域Ipのソース及びドレイン領域23及び2
4を被覆するようにp導電型ドープ多結晶シリコン領域
202a及び202bとを形成するために導入されるp
導電型不純物から前記区域Bn,In及びAをマスクす
る。
【0057】このマスク層の除去後、シリサイドメタ
ル、例えばチタン、を例えば従来のスパッタリング技術
を用いて約30nmの厚さに被着して、前記第二ドープ
多結晶シリコン層200上にチタンシリサイド表面領域
500を形成するために急激な熱アニール(RTA)に
さらす。このとき、図18乃至図22に示されるような
構造を残すように、未反応のチタンが選択的に前記酸化
物領域から除去される。
【0058】絶縁層7を前記表面構造上に設ける。前記
絶縁層7は再びTEOS層でもよい。この絶縁層7は既
に知られている技術、例えばレジストまたはガラス(一
例としてボロンフォスフォシリケートガラス)(BPS
G)のような流動媒体を塗布し、次いで前記TEOS層
7を前記レジスト又はBPSG層と同じ速度でエッチン
グするエッチャントで前記絶縁層をエッチングすること
により平坦化する。
【0059】前記第2ドープ多結晶シリコン層200か
ら不純物を拡散する事により、前記バイポーラトランジ
スタ30及び40のエミッター領域36及び46、IG
FET10及び20の比較的高いドープソース及びドレ
イン領域13b,14b及び23b,24bと区域Aの
比較的高いドープ領域50cを形成する。もちろん前記
ドープ多結晶シリコン層200からの不純物の付加的な
拡散はシリサイド処理中及び上記の平坦化工程中にも生
じ得ることはあるけれども、一般に前記シリサイド処理
工程に先立って集中した高温度の熱処理工程によりこの
拡散が行われる。
【0060】前述のように、マスクミスアライメント又
は他の問題により、前記パターン形成された多結晶シリ
コン領域は前記絶縁ゲートまでは延在しないので、前記
第一主表面2の領域は前記スペーサー領域400と多結
晶シリコン領域201a,201b,202a又は20
2bとの間に露出される。このようなミスアライメント
は、前記ソース又はドレイン領域13、14、23また
は24のピット又は窪みを形成する前記露出領域の少量
のエッチングを生じるであろう。しかしながら、上記の
実施例で説明するように前記ドープ多結晶シリコン領域
201a,201b,202a及び202b並びに前記
導電トラック205を形成するための前記多結晶シリコ
ン領域の簡便にはイオン注入によるドーピングは、前記
第2多結晶シリコン層のパターン形成後に行われるの
で、不純物は前記多結晶結晶シリコンのドーピング中に
ソース又はドレイン領域のこのような露出領域またはピ
ットにも導入され、その結果比較的高いドープ領域13
b,14b,23b及び24bと各々封入された絶縁ゲ
ート11及び21とのアライメントを確実にする。
【0061】コンタクト窓マスク(図示せず)を平坦化
絶縁層7と、次工程のメタライゼーションにより電気的
接続を色々な素子区域と可能にするために開口されたコ
ンタクト窓70とに設ける。図23及び図24に図示す
るようにnpn及びpnpバイポーラトランジスタ30
及び40のコンタクト窓70を各々の素子区域上に形成
するので、図示するように、ベースコンタクトBは外因
的ベース領域35及び45が形成されるドープ多結晶シ
リコン領域104及び103の各々と接続し、前記エミ
ッタコンタクトEはエミッタ領域36及び46の各々が
形成されるドープ多結晶シリコン領域203及び204
と接続し、コレクタコンタクトCは前記コンタクト領域
32b及び44a上に設けられるドープ多結晶シリコン
領域206及び207と接続する。次工程のメタライゼ
ーションへのIGFET10及び20のソース、ドレイ
ン及び絶縁ゲートの電気的コンタクトを前記第二ドープ
層200を介して設ける。図27に示されるように、前
記絶縁ゲート11及び21のメタライゼーションコンタ
クトGは、絶縁層7に開口される窓70を介してフィー
ルド酸化物6上で前記導電トラック205と電気的に接
続する。上記のように、前記半導体素子領域50は前記
絶縁ゲート11及び21の導電ゲート領域101及び1
02の区域100aと導電トラック205との間に電気
的導電通路を設ける。図6には示されていないけれど
も、前記IGFETのソース及びドレイン領域の前記第
二ドープ層200により設けられたコンタクト領域20
1a,201b,202a及び202bは、前記フィー
ルド酸化物6上に同様にして延在するが、ここで図示し
ていないが、図27に示すようなゲートコンタクトGと
同様の方法で前記メタライゼーションは前記絶縁層7に
開口された窓を介して所望の電気的接続を形成する。例
えば、図2に示すようなインバータ回路を形成するため
のIGFET10と20との間の相互接続は第二ドープ
層200により同様に設けられる。
【0062】当業者によって認められるように、上記の
BICMOS技術を用いて形成される回路は、多数のバ
イポーラトランジスタ30及び40、多数のIGFET
10及び20とが接続されて構成され、所望の回路機能
を設ける。一般に、図23及び図24から明らかなよう
にバイポーラトランジスタ間の所望の電気的接続は既に
知られた方法により、メタライゼーションの1またはそ
れ以上のレベルの適切なパターン形成により設けること
ができる。対照的に図1,図2及び図3乃至図7を参照
して説明されるように、IGFET10と20との間の
所望の電気的接続は一般に第二ドープ多結晶シリコン層
200によって形成され、次工程のメタライゼーション
は、フィールド酸化物パターン6上のCMOS回路の周
縁部にCMOS回路の一部とあるいはCMOS回路と適
切な接続を形成する。ある条件下では前記第二ドープ多
結晶シリコン層200内のバイポーラトランジスタ間の
相互接続を設けることも可能であろう。
【0063】この回路のCMOS部分又はCMOS部分
の少なくとも一部を形成するIGFET間の相互接続
は、このように前記第二ドープ多結晶シリコン層200
により形成され、前記第二ドープ多結晶シリコン層20
0は、封入された絶縁ゲート11及び21上に交差して
もよい。加えて、前記第一ドープ層100を封入する方
法、即ち前記第一ドープ層100との前記キャッピング
領域300の形成と異方性エッチングによる前記スペー
サー領域400の形成とは、前記第二ドープ層200が
IGFETのソース及びドレイン領域と接続するのを可
能にするために絶縁層を通り抜ける窓を形成する必要が
ないことを意味する。これらの特徴はIGFETの大き
さ及びIGFETのスペースを減少することを可能に
し、より高密度の集積化を可能にする。これは絶縁ゲー
トの回りの経路指定接続についてわずらわされることな
く、この技術はコンピュータ支援設計(CAD)に適応
される。
【0064】前記第二ドープ層を用いることによる相互
接続できるIGFET回路の区域又は量は回路の所望の
動作特性によるが、しかし比較的低い周波数条件の回路
にとって非常に大きな回路領域の接続が、回路領域の周
縁部のみに設けられるメタライゼーション接続でこの方
法により設けることが出来る。
【0065】前記第一及び第二ドープ多結晶シリコン層
100,200は、適切なパターン形成により、また他
の局所的相互接続、例えばバイポーラ素子のような他の
素子との相互接続に使われてもよい。加えて、図8乃至
図27を参照し説明した構造は、単にBICMOSタイ
プの素子の一例であり、例えば前記pnpトランジスタ
の省略は理解されるであろう。本発明はまた純粋にCM
OS,NMOS又はPMOS回路にも応用できる。また
さらに、被覆絶縁領域内に封入される絶縁ゲートに電気
的に接触を形成するのに望ましいような他の状況にも適
用できる。
【0066】前記第一及び第二ドープ多結晶シリコン層
100及び200は、多結晶シリコン以外のドープ可能
な材料でも形成できる。従って例えば多結晶シリコンは
アモルファスシリコンで置き換えることもできる。さら
にまた前記第一及び第二の層100及び200が下層の
半導体基体のためのドーパントのソースを設けるため
(この場合には比較的高いドープ領域50aをドーパン
ト導入以前に形成する)、他の電気的導電材料を前記ド
ープ層の代わりに用いることも出来る。
【0067】シリコン以外の半導体材料、例えばガリウ
ム砒素のようなIII−V属半導体材料を用いることも
できるのは容易に理解されるであろう。
【0068】上記の説明により当業者にとって他の応用
あるいは変形例があるのは明らかであろう。このような
変形又は応用例は当業者で既知のもの及び既に述べた上
記のごとき特徴に代わる、あるいはこの特徴に加えるよ
うな他の特徴を有する。本願では特定の特徴の組み合わ
せについて特許請求の範囲が規定されているけれども、
本願の記載の範囲は本願明細書中に明確にあるいは暗示
的に示されている新規な特徴または特徴の新規な組み合
わせあるいはこれらの特徴の一つまたはそれ以上のもの
の一般例あるいは応用例を含むもので本願特許請求の範
囲に同一か否か、及び本願発明と同一の技術的問題点の
いくつかあるいは全部が解決される否かについて理解さ
れるべきである。本願又は本願により派生する出願の審
査中に少なくともこのような特徴、あるいはこのような
特徴の組み合わせを規定する新たな特許請求の範囲が規
定される可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するラテラル相補型IGFE
Tの概略平面図である。
【図2】 図1の回路図である。
【図3】 図1に示されるラテラルIGFETのA−
Aの線に沿う断面図を示す。
【図4】 図1に示されるラテラルIGFETのB−
Bの線に沿う断面図を示す。
【図5】 図1に示されるラテラルIGFETのC−
Cの線に沿う断面図を示す。
【図6】 図1に示されるラテラルIGFETのD−
Dの線に沿う断面図を示す。
【図7】 図1に示されるラテラルIGFETのE−
Eの線に沿う断面図を示す。
【図8】 半導体基体の異なる部分を図示する断面図
で、相補型バイポーラトランジスタの製造工程である。
【図9】 半導体基体の異なる部分を図示する断面図
で、相補型バイポーラトランジスタの製造工程である。
【図10】 半導体基体の異なる部分を図示する断面図
で、相補型IGFETである。
【図11】 半導体基体の異なる部分を図示する断面図
で、相補型IGFETである。
【図12】 半導体基体の異なる部分を図示する断面図
である。
【図13】 前記半導体装置の製造における次工程を図
示する図8の対応する同様の断面図である。
【図14】 前記半導体装置の製造における次工程を図
示する図9の対応する同様の断面図である。
【図15】 前記半導体装置の製造における次工程を図
示する図10の対応する同様の断面図である。
【図16】 前記半導体装置の製造における次工程を図
示する図11の対応する同様の断面図である。
【図17】 前記半導体装置の製造における次工程を図
示する図12の対応する同様の断面図である。
【図18】 前記半導体装置の製造におけるさらに後の
工程を図示するもので、図13に対応する同様の断面図
である。
【図19】 前記半導体装置の製造におけるさらに後の
工程を図示するもので、図14に対応する同様の断面図
である。
【図20】 前記半導体装置の製造におけるさらに後の
工程を図示するもので、図15に対応する同様の断面図
である。
【図21】 前記半導体装置の製造におけるさらに後の
工程を図示するもので、図16に対応する同様の断面図
である。
【図22】 前記半導体装置の製造におけるさらに後の
工程を図示するもので、図17に対応する同様の断面図
である。
【図23】 前記半導体装置の製造工程におけるさらに
他の工程を図示するもので、図18に対応する同様の断
面図である。
【図24】 前記半導体装置の製造工程におけるさらに
他の工程を図示するもので、図19に対応する同様の断
面図である。
【図25】 前記半導体装置の製造工程におけるさらに
他の工程を図示するもので、図20に対応する同様の断
面図である。
【図26】 前記半導体装置の製造工程におけるさらに
他の工程を図示するもので、図21に対応する同様の断
面図である。
【図27】 前記半導体装置の製造工程におけるさらに
他の工程を図示するもので、図22に対応する同様の断
面図である。
【符号の説明】
1:半導体基体 2:第一主表面 4:シリコン基板 4a,4b:p導電型単結晶シリコンの層 4a:ドープp+導電型層 4b:ドープp導電型エピタキシャル層 5a:ドープn導電型ウェル領域 6:フィールド酸化物パターン 7:最終絶縁層 10:nチャンネルIGFET 20:pチャンネルIGFET 11,21:絶縁ゲート 12,22:ゲート絶縁領域 13,14,23,24:ソース及びドレイン領域 30,40:pnpバイポーラトランジスタ 32:n導電型コレクター領域 35,45:外因的ベース領域 36,46:エミッター領域 50:半導体素子領域 70:コンタクト窓 100:第一ドープ多結晶シリコン層 101,102:電気的導電領域 101,102,103:n導電型多結晶シリコン領域 200:第二ドープ多結晶シリコン層 201a,201b,202a,202b:ドープ多結
晶シリコン領域 203,204:ドープ多結晶シリコン領域 205 :n型導電多結晶シリコントラック 205,206:導電トラック 206,207:ドープ多結晶シリコン領域 300,400:被覆絶縁領域 300 :キャッピング領域、被覆キャッピング酸化物
層 400:スペーサ領域 500:チタンシリサイド領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/78 (73)特許権者 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, T he Netherlands (56)参考文献 特開 昭63−239862(JP,A) 特開 昭63−281456(JP,A) 特開 平1−115160(JP,A) 特開 昭63−281455(JP,A) 特開 平2−134869(JP,A) 特開 昭62−94985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/331 H01L 21/336 H01L 21/768 H01L 29/417 H01L 29/73 H01L 29/78

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一主表面を有しかつ回路構造の一部を構
    成する少なくとも1個の能動素子を形成する半導体基体
    と、前記第一主表面に形成される電気的導電領域と、前
    記電気的導電領域を封入する被覆絶縁領域と、前記電気
    的導電領域との電気的コンタクトを形成するための前記
    第一主表面上に設けられた導電トラックとを備える半導
    体装置において、前記導電トラックは前記第一主表面に
    隣接する前記半導体基体内に形成される比較的高濃度に
    ドープされた半導体領域と電気的に接触し、前記電気的
    導電領域は前記第一主表面に形成される絶縁領域上に形
    成され、前記絶縁領域を越えて延在し、前記電気的導電
    領域の区域は前記導電トラックと前記電気的導電領域と
    の間の前記電気的コンタクトを確立するための導電通路
    を供給する前記比較的高ドープ半導体領域と電気的コン
    タクトを形成し、前記導電トラックと前記比較的高濃度
    にドープされた半導体領域との間の前記電気的コンタク
    トが、当該回路構造から離れた位置に設けられている
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体装置において、前
    記電気的導電領域はゲート導電領域を形成し、前記絶縁
    領域は少なくとも1個の絶縁ゲート電界効果トランジス
    タの絶縁ゲートのゲート絶縁領域を形成することを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の半導体装置
    において、前記電気的導電領域をドープ層で形成するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の半導体装置において、前
    記電気的導電領域を形成する前記層は、前記電気的導電
    領域の前記区域とは別に、少なくとも1個のバイポーラ
    トランジスタのベース領域の少なくとも1部を形成する
    少なくともの他のドープ領域を形成することを特徴とす
    る半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の半導体装
    置において、前記導電トラックをドープ層で形成するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の半導体装置において、前
    記導電トラックを形成する前記ドープ層は、前記比較的
    高ドープ半導体領域と電気的コンタクトを形成する前記
    導電トラックの区域とは別に、少なくとも1個のパイポ
    ーラトランジスタのエミッタ領域の少なくとも1部を形
    成する少なくとも1個の他のドープ領域を形成すること
    を特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は請求項6に記載の半導体装置
    において、前記導電トラックを形成する前記ドープ層は
    少なくとも1個の絶縁ゲート電解効果トランジスタのソ
    ース及びドレイン領域のためのコンタクト領域を形成す
    るドープ領域を形成することを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項5、請求項6又は請求項7に記載の
    半導体装置において、前記半導体基体は少なくとも2個
    の絶縁ゲート電界効果トランジスタを有する回路を形成
    し、前記導電トラックを形成する前記ドープ層は前記絶
    縁ゲート電界効果トランジスタ間を接続するドープ領域
    を形成することを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項3乃至8の何れかに記載の半導体装
    置において、前記ドープ層はドープ多結晶シリコン層を
    有することを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】請求項5乃至8の何れかに記載の半導体
    装置において、前記導電トラックを形成する前記ドープ
    層はメタルシリサイド表面領域を有するドープ多結晶シ
    リコン層を有することを特徴とする半導体装置。
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