JP3306241B2 - 水晶発振器 - Google Patents

水晶発振器

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JP3306241B2 JP33899194A JP33899194A JP3306241B2 JP 3306241 B2 JP3306241 B2 JP 3306241B2 JP 33899194 A JP33899194 A JP 33899194A JP 33899194 A JP33899194 A JP 33899194A JP 3306241 B2 JP3306241 B2 JP 3306241B2
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保 九 一 久
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低電源電圧で動作し、
低消費電力で、しかも温度の変化にかかわらず一定振幅
の発振出力を得ることができる水晶発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、種々の電子機器の周波数、時間等
の基準として水晶発振器が多用されている。しかしてこ
のような電子機器では、小型、軽量化とともに、特に携
帯型の機器等では、限られた電力容量のバッテリー等の
電源を有効に利用するために、消費電力を低減すること
が望まれている。このため、たとえば従来の携帯型の機
器では電源電圧は5Vで使用するようにしていたが、最
近の機器では3Vないし、それ以下の低電圧で動作する
ようにし、かつ低消費電力であることが望まれている。
【0003】図3は、従来の水晶発振器の一例を示す回
路図である。この水晶発振器は,水晶振動子1を用いた
コルピッツ型の水晶発振回路2の出力に、カスコードに
緩衝増幅器3を接続したものである。このような水晶発
振器を、たとえば電源電圧3V程度の低電圧の電源4で
動作させた場合、単一の電源4に対して2個のトランジ
スタを直列に接続することになり電源電圧を有効に利用
できるために消費電力の点では有利であるが、電源電圧
は二分されることになる。そして二分された電源電圧に
対して、各トランジスタの動作点は温度の変化によるV
be(ベース・エミッタ電圧)の変化等を考慮して、あ
る程度の余裕をみて設定する必要がある。このため電源
電圧を有効に利用可能な範囲はさらに小さくなり、たと
えば3Vの電源電圧に対して、発振出力の振幅は0.5
Vp−p以下になってしまう。
【0004】そして、このように発振出力の振幅の小さ
い水晶発振回路では、たとえばC−MOS型のロジック
回路を安定に駆動することはできない。このため、たと
えば図4に示すように水晶振動子1を用いたコルピッツ
型の水晶発振回路2と緩衝増幅器3とを電源4に対して
並列に接続した水晶発振器が考えられる。このようにす
れば、比較的大きな出力振幅を得られる利点がある。し
かしながらこのようなものでは、発振回路2及び緩衝増
幅器3は電源4に並列に接続されることになり、当然に
消費電力が大きくなり携帯型の機器には適さない問題が
ある。
【0005】さらに上記第3図及び第4図に示す発振回
路の共通の問題点として、温度が変化した際の出力振幅
の変動があり、このような傾向は、低電圧の電源を用い
た消費電力の少ない発振器ほど顕著にあらわれる。すな
わち、通常のトランジスタの場合、Vbeは約−2mV
/℃で変化することが知られている。ここで、たとえば
第3図に示す発振器において電源電圧が3V、発振トラ
ンジスタのエミッタ電圧0.5V、コレクタ電流300
μAで常温において動作するように設計したものとす
る。
【0006】ここで、この種の発振器の実際の使用環境
を考慮して、常温±50℃の温度範囲を規格として要求
された場合、常温±50℃の温度変化に対して上記Vb
eは約±0.1V変化する。したがって、発振トランジ
スタのエミッタ電位は0.5V±0.1V、すなわち
0.4V〜0.6Vまで変化し、変化率は1.5倍に達
する。したがって発振トランジスタのコレクタ電流は2
40μA〜360μAまで変化し、発振出力の振幅は、
概略コレクタ電流に比例するために出力振幅も1.5倍
の変動を生じることになり、低電圧の電源を用いて、ほ
とんどマージンのない状態で動作している電子機器で
は、温度が極端に低下し、あるいは上昇した場合、後段
の回路が動作しなくなる等の不都合を生じることがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、低電圧の電源を用いた動作に
適し、低消費電力で、しかも出力振幅が一定かつ比較的
大きく、しかも温度変化に対しても一定の出力振幅で安
定に動作する水晶発振器を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、水晶振動子及
第1のトランジスタを用いたコルピッツ型の水晶発振
回路と、第1のトランジスタにカスコードに接続され第
1のトランジスタの発振出力を緩衝増幅して出力する第
2のトランジスタと、一定電流をエミッタ・コレクタ間
に与えられるとともに定電圧源から一定電圧をベースに
与えられて活性領域で動作し温度変化によるベース・エ
ミッタ間電圧の変動に応じて変化するエミッタ電圧を上
記第1、第2のトランジスタのベースへバイアスとして
与えて第1,第2のトランジスタにおける温度変化によ
るエミッタ電位の変化を打ち消して第1,第2のトラン
ジスタのエミッタ電位を一定電位に維持させる第3のト
ランジスタと、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に示す回路図
を参照して詳細に説明する。図中11は、水晶発振回路
のNPN型のトランジスタで、ベースを水晶振動子12
及びバリキャップダイオード13を直列に介して接地し
ている。バリキャップダイオード13には、交流カット
の抵抗14を介して制御端子15から制御電圧Vcを与
えて、水晶振動子12の共振周波数を僅かに可変するこ
とができるようにしている。第1のトランジスタ11の
ベースはバイアス抵抗16を介して接地し、コンデンサ
17をベース・エミッタ間に介挿し、エミッタをコンデ
ンサ18を介して接地している。そして、コンデンサ1
8にはエミッタ抵抗19を並列に接続している。
【0009】そして、第1のトランジスタ11に緩衝増
幅器のNPN型の第2のトランジスタ20をカスコード
に接続している。すなわち、第1のトランジスタ11の
コレクタを第2のトランジスタ20のエミッタに接続す
るとともに、第2のトランジスタ20のコレクタを、た
とえば発振周波数に同調したLC同調回路21を介して
電源22の正極端子に接続している。なお電源22の負
極端子は接地するようにしている。また、第2のトラン
ジスタ20のコレクタをコンデンサ23を介して出力端
子24に接続し、この出力端子24から発振出力を出力
するようにしている。
【0010】そして、2個のトランジスタ25、26及
び定電流源27からなる、カレントミラー型の定電流回
路28の出力を、PNP型の第3のトランジスタ29の
エミッタ・コレクタを介して接地している。そして、定
電流回路28の出力と第3のトランジスタ29のエミッ
タとの接続点を、抵抗30を介して第2のトランジスタ
20ベースに接続している。また、第3のトランジスタ
29のベースに定電圧源31から1.2V程度の一定の
定電圧Vbを与えて第3のトランジスタ29を活性領域
におくようにしている。そして、第2のトランジスタ2
0のベースと第1のトランジスタ11のベースの間にバ
イアス抵抗31を介挿している。
【0011】このような構成であれば、第1のトランジ
スタ11による発振出力は第2のトランジスタ20によ
って緩衝増幅して出力端子24から出力することができ
る。そして温度の変化によって第1のトランジスタ11
のVbe1(ベース・エミッタ間電圧)が変動した場
合、第3のトランジスタ29においても同様にVbe3
の変化を生じ、第3のトランジスタ29のエミッタ電圧
が変化し、上記第1のトランジスタ11のエミッタ電位
の変化を打ち消して一定のエミッタ電位を維持する。
とえば温度が上昇した場合、第3のトランジスタ29の
Vbe3は小さくなり、そのエミッタ、コレクタ間のリ
アクタンスは減少する。したがって第3のトランジスタ
29のエミッタ電位は低くなり、この低い電圧が第1、
第2のトランジスタ11、20へバイアスとして供給さ
れる。一方、第1、第2のトランジスタ11、20では
温度が高くなると、Vbe1、Vbe2は小さくなっ
て、各エミッタ電圧は上昇しエミッタ電流を増加させよ
うとする。しかしながら第1、第2のトランジスタ1
1、20のバイアス電圧は低くなりエミッタ電流の増加
を抑えるように作用する。したがって一定のコレクタ電
流を維持して、一定の出力振幅を達成できる。また温度
が低くなった場合も上述の逆の動作によって一定のコレ
クタ電流を維持することができる。
【0012】したがって、温度の変化にかかわらず第1
のトランジスタ11のエミッタ電位を一定に維持するこ
とができ、それによってコレクタ電流を一定電流にでき
るので、一定の出力振幅を維持することができる。そし
て第1、第2のトランジスタ11、20を電源22に対
して直列に介挿して電源電圧を二分して効率よく利用す
るようにしているので、たとえば3Vの電源電圧で30
0μA程度の電流の小さな消費電力で動作させることが
できる。またこの場合、たとえば図2に示す出力波形の
グラフのように、上記実施例の発振回路の出力波形は、
図示曲線Aのように、10KΩ負荷に対して1.2V
(p−p)以上の大きな振幅で駆動することができ、そ
のままロジック回路等も安定に駆動することができる。
これに対して図3、図4に示すような従来の発振回路の
場合、図2に曲線Bで示すように、発振出力の振幅が小
さく、たとえば0.5V以下の振幅しか得られず、直
接、後段の回路を安定に駆動できない。
【0013】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、たとえば上記実施例では緩衝増幅器の負荷にLC
タンク回路を用いるようにしたが、適当な値の固定抵抗
を用いるようにしてもよい。この場合は、LCタンク回
路を用いたものよりも発振出力の振幅は小さくなるが、
部品の容積は小さくなる利点がある
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、低
電圧動作に適し、低消費電力でしかも温度の変化にも一
定の出力振幅で安定に動作する水晶発振器を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施例の出力振幅を従来の水晶発振
器の出力振幅と比較して示す図である。
【図3】従来の水晶発振器の一例を示す回路図である。
【図4】従来の水晶発振器の他の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
11 第1のトランジスタ 12 水晶振動子 20 第2のトランジスタ 22 電源 28 定電流回路 29 第3のトランジスタ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水晶振動子及び第1のトランジスタを用い
    たコルピッツ型の水晶発振回路と、 第1のトランジスタにカスコードに接続され第1のトラ
    ンジスタの発振出力を緩衝増幅して出力する第2のトラ
    ンジスタと、一定電流をエミッタ・コレクタ間に与えられるとともに
    定電圧源から一定電圧をベースに与えられて活性領域で
    動作し温度変化によるベース・エミッタ間電圧の変動に
    応じて変化するエミッタ電圧を上記第1、第2のトラン
    ジスタのベースへバイアスとして与えて第1,第2のト
    ランジスタにおける温度変化によるエミッタ電位の変化
    を打ち消して第1,第2のトランジスタのエミッタ電位
    を一定電位に維持させる 第3のトランジスタと、 を具備することを特徴とする水晶発振器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、第3のト
    ランジスタはエミッタとコレクタ間にカレントミラー型
    の定電流回路の出力電流を与えられることを特徴とする
    水晶発振器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のものにおいて、第2のト
    ランジスタの負荷は発振周波数に同調したタンク回路で
    あることを特徴とする水晶発振器。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のものにおいて、3V以下
    の電源電圧で動作することを特徴とする水晶発振器。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のものにおいて、発振出力
    の周波数を10MHz以上としたことを特徴とする水晶
    発振器。
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