JP3296589B2 - インドメタシン外用剤 - Google Patents

インドメタシン外用剤

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JP3296589B2 JP12661092A JP12661092A JP3296589B2 JP 3296589 B2 JP3296589 B2 JP 3296589B2 JP 12661092 A JP12661092 A JP 12661092A JP 12661092 A JP12661092 A JP 12661092A JP 3296589 B2 JP3296589 B2 JP 3296589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は有効成分としてインド
メタシンを含有する外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】インドメタシンは、強力でしかも安全性
の高い消炎鎮痛剤として知られている。しかし、このイ
ンドメタシンは水にも一般の油性溶剤にも溶け難い。こ
のため、主として薬効成分の皮膚からの吸収を意図する
外用剤の領域においては、インドメタシンが基剤中に溶
解した状態で施用できるようにするため、製剤化に当
り、高濃度のエタノ−ルを加えて溶解するなどの方法が
行なわれてきた。
【0003】しかしながら、外用剤である軟膏剤、貼付
剤等では、処方中にエタノ−ルを配合しても、製造工程
中でエタノ−ルは揮散してしまい、その揮散を防止する
ことは困難である。また、外用液剤、エアゾ−ル剤のよ
うに大量のエタノ−ルを配合することが可能な剤型の外
用剤の場合においても、保存中はインドメタシンは安定
に溶解しているが、皮膚面に適用すると、エタノ−ルは
直ちに蒸発し、その蒸発後にはインドメタシンの結晶が
析出し、大部分は落屑となって皮膚表面から剥落する
か、こすれて衣服に付着してしまい、薬効の発現に至ら
ない結果に終る。また、インドメタシンを水溶性アルカ
リで中和して塩にすれば水に溶解するが、安定性が悪く
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題点を
解決するために、従来、更に種々の方法が提案されてい
る。しかし、これらの方法は、濃厚エタノ−ルを使用す
る場合を別とすれば、いずれも油性溶剤と界面活性剤と
少量のエタノ−ルとのきわどいバランスの上にインドメ
タシンを辛うじて溶解しており、どちらかと言えば既存
技術を寄せ集めて経験と勘による試行錯誤の結果たどり
ついたという色合いが濃く、有効成分たるインドメタシ
ンの溶解性、吸収性及び安定性あるいは製造の容易性等
の点で充分満足できるものは現われていない。
【0005】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的は、インドメタシンが均質に溶解した
状態で含有され、安定で、長期間変質せず、また製造の
容易なインドメタシン外用剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
前記目的を達成するため、インドメタシンと、重量比で
インドメタシンの0.1倍以上の親油性アミンと、親油
性アミンの存在下にインドメタシンを溶解するラウリル
アルコール、ジメチルオクタノール、オレイルアルコー
ル、イソステアリルアルコール、2-ヘキシルデカノー
ル、2-オクチルドデカノール、リモネン、ピネン、テ
ルピネオール、メントン、カルヴォン、酢酸メンチル
レモン油、ハッカ油、ユーカリ油、オレイン酸エチル、
ジオレイン酸プロピレングリコールエステル型のノニオ
ン系界面活性剤、天然油脂、ブチルセロソルブ、エーテ
ル型のノニオン系界面活性剤から選ばれる1種または2
種以上の油性溶剤とを外用剤中に含有させたことにあ
る。
【0007】本発明者等は、インドメタシンが酸性基を
有しており、ナトリウム、エタノ−ルアミン等の水溶性
塩基と塩形成を行って水に可溶となることに着目し、水
溶性塩基の代りに親油性の塩基を添加し、これと付加さ
せることによってインドメタシンを特定の油性溶剤中に
溶解し、このインドメタシンを含む油性溶液を種々の外
用剤の基剤に混合して均一に分散することにより、広範
囲にわたる各種剤型の外用剤を調製することに成功し、
この発明を完成した。
【0008】この発明においては、インドメタシン及び
親油性アミンと油性溶剤との混合比、あるいはインド
メタシンを溶解した油性溶液と外用剤基剤との混合比を
変えることによって、所望する含量のインドメタシンが
溶解した各種剤型の外用剤を自由に設計することができ
る。
【0009】この発明において、インドメタシンは親油
性アミン及び特定の油性溶剤と共に配合され、油性溶液
に溶解した状態で外用剤中に含有される。このインドメ
タシンの含有量は、患者の種類、症状、当該外用剤の適
用される患部の部位等に応じ適宜選択することができる
が、実用上必要かつ充分な薬効を得るための量として
は、重量規準で外用剤(支持体、容器等を含まない薬
剤)全量の0.1〜10%であるのが好ましい。
【0010】前記親油性アミンは、炭素数が6〜36の
脂肪族第一級、第二級又は第三級アミンをいい、この発
明においてはその1種又は2種以上を用いることができ
る。このような親油性アミンとしては、例えば、オクチ
ルアミン、ラウリルアミン、オレイルアミン、N‐メチ
ルオクチルアミン、N,N‐ジメチルステアリルアミ
ン、トリラウリルアミン等があり、これらは側鎖を有し
ていてもよい。また親油性である限り、他の官能基を有
するものも含まれる。
【0011】インドメタシンと親油性アミンを特定の
性溶剤に添加すると、インドメタシンは親油性アミンと
結び付いて油性溶剤中に溶解する。この場合、インド
メタシンを確実に溶解させるために、親油性アミンは重
量比でインドメタシンの0.1倍以上、好ましくは0.
2〜5倍を添加する。用いるアミンの分子量にもよる
が、0.1倍未満であると、少量のエタノ−ルを添加す
るなど他の手段を併用してもインドメタシンが完全に溶
解しないおそれがある。
【0012】さらに、この発明において用いる油性溶剤
としては、それ自身はインドメタシンを溶解しなくて
も、親油性アミンを加えることによって、インドメタシ
ンに対する溶解度が大きく上昇し、かつインドメタシン
を安定して溶解し経時的にインドメタシンが結晶として
析出することのないものを用いる。このような油性溶剤
として好適なものは、具体的には、次のようなものが挙
げられ、本発明ではこれらの油性溶剤の中の1種または
2種以上を用いる
【0013】(1)高級アルコールであるラウリルアル
コ−ル、ジメチルオクタノ−ル、オレイルアルコ−ル、
イソステアリルアルコ−ル、2‐ヘキシルデカノ−ル、
2‐オクチルドデカノ−ル。 (2)テルペン化合物であるリモネン、ピネン、テルピ
ネオ−ル、メントン、カルヴォン、酢酸メンチル及びそ
れらの天然の混合体であるレモン油、ハッカ油、ユ−カ
リ油
【0014】(3)高級脂肪酸エステルであるオレイン
酸エチル、ジオレイン酸プロピレングリコ−ル及びエス
テル型のノニオン系界面活性剤、並びに天然油脂。 (4)エ−テル化合物のブチルセロソルブ、エ−テル型
のノニオン系界面活性剤。
【0015】これらの油性溶剤は、一般に常温では水と
全面的には混和しない。しかし、たとえ混和ても、系
中に水が加わることによってそれまで溶解していたイン
ドメタシンを析出させることがない。また、ブチルセロ
ソルブ水相中に微少量の塩類を添加することによっ
て、容易に水相から分離する。
【0016】これらの油性溶剤は、親油性アミンの存在
下にインドメタシンを溶解することができる量を配合す
る。この量は、インドメタシンと親油性アミンの分子量
比、外用剤の剤型等により左右されるが、一般的には重
量比でインドメタシンの配合量の0.2〜100倍が適
当である。
【0017】この発明においては、配合されたインドメ
タシンは親油性アミンと結びつき前記油性溶剤に溶解し
て外用剤中に含有される。つまり、インドメタシンは、
結晶状態ではなく油性溶液に確実かつ安定に溶解した状
態で外用剤中に分散しており、その結果、容易かつ確実
に皮膚のバリヤ層を通過して吸収されることになる。し
かも、インドメタシンが溶解している溶液は油性溶液で
あるので、水性溶液に比し、インドメタシンの安定性が
よい。
【0018】また、この発明の外用剤ではインドメタシ
ンを溶解するためにエタノ−ルを配合することを必要と
しないため、エタノ−ルの配合が困難な軟膏剤、坐剤、
貼付剤等では勿論のこと、一般の外用液剤、エアゾ−ル
剤等においてエタノ−ルを配合する場合も、その配合量
を、インドメタシン可溶化上の必要に伴う物理的制約か
ら離れて、もっぱら皮膚吸収性、使用感等の薬剤学的見
地からのみ決定するすることができる。
【0019】この発明の外用剤では、インドメタシン、
親油性アミン及び前記油性溶剤のほかに、さらに外用剤
の剤型等に対応して、経皮吸収促進剤、界面活性剤、保
湿剤、緩衝剤、増粘剤、保存剤、安定剤、その他一般的
に基剤成分として用いられているもの又は用い得るもの
を任意に選択して配合することができる。
【0020】例えば、外用剤としてのパップ剤では、グ
リセリン、プロピレングリコ−ル等の多価アルコ−ル、
ゼラチン等の天然高分子、カルボキシビニルポリマ−等
の合成高分子、ポリブデン等の粘着性付与剤、カオリン
等の保形剤、その他防腐剤、ゲル化剤等を基剤成分とし
て用いることが多いが、この発明でもこれらの公知の成
分を用いることができ、また必要に応じて、インドメタ
シン以外の有効成分を添加することもできる。
【0021】この発明の外用剤を調製する方法は特に限
定されず、例えばインドメタシンと親油性アミンを予め
前記油性溶剤中に溶解してから、この油性溶液を外用剤
の基剤中に添加してもよく、またインドメタシンと親油
性アミンと前記油性溶剤とをそれぞれ別個に基剤中に投
入して、投入後インドメタシンが親油性アミンと共に
油性溶剤に溶解するようにしてもよい。
【0022】また、この発明の外用剤の剤型は、例えば
外用液剤、エアゾ−ル剤、軟膏剤、坐剤及び含水パップ
剤、プラスタ−剤のような貼付剤等どのような剤型のも
のであってもよい。そして、いずれの剤型も、その剤型
とするための方法は公知の方法を用いることができる。
【0023】すなわち、外用液剤の場合は、界面活性剤
の使い方いかんによって乳液タイプのものから透明な可
溶化タイプのものまで調製でき、エアゾ−ル剤は基剤の
組成成分を適宜選択することにより飛散型のものからム
−ス型のものまで調製することができる。
【0024】軟膏剤の場合は、インドメタシンと親油性
アミンを前記油性溶剤に溶解した油性溶液を、例えば他
の油性基剤中に練り込むことによって油性軟膏とするこ
とができるが、適当量の水を加え、かつ界面活性剤を巧
妙に使えばO/W型あるいはW/O型の軟膏剤を調製す
ることもできる。また、坐剤は軟膏剤の延長線上にある
ものとして、基剤の硬さをやや硬めとし、その融点を体
温によって溶解するように調節すればよい。
【0025】さらに、貼付剤としては、例えばインドメ
タシンの溶解した前記油性溶液を含水パップ剤の基剤と
混練することによって、含水パップ剤を調製することが
できる。また、ゴム又はプラスチック系の基剤と混練す
ることによってプラスタ−剤等を調製することができ
る。
【0026】
【実施例】次に実施例を述べるが、この発明は実施例に
限定されるものではなく、採用する親油性アミンの安全
性、油性溶剤の経皮吸収促進効果等をも考慮しながら、
各剤型に応じた広範な組合せを可能とするものである。
【0027】[実施例1] D‐リモネン28g中にN、N‐ジメチルステアリルア
ミン12g、インドメタシン10gを溶かし、透明な油
性溶液とする。別に、プロピレングリコ−ル20g、ニ
ッコ−ルBC20TX6g、ニッコ−ルSO‐10 1
4g、エタノ−ル50g、水860gを混合して外用液
剤の基剤を調製し、この基剤中に上記インドメタシンを
溶かした油性溶液をホモジナイザ−で激しく撹拌しなが
ら加えた後、塗布用スポンジ付きプラスチック容器に1
00mlずつ分注して、インドメタシン外用液剤を得
る。
【0028】[実施例2] ハッカ油35.3g中にトリラウリルアミン14.7
g、インドメタシン10gを溶かし、透明な油性溶液と
する。この油性溶液に、ニッコ−ルHCO−60を40
g加え、さらにホモジナイザ−で激しく撹拌しながら水
900gを少量ずつ加えてゆき、エアゾ−ル原液とす
る。上記エアゾ−ル原液40gをエアゾ−ル用アルミ缶
に入れ、ジメチルエ−テル30%、n‐ブタン70%か
ら成る噴射剤160gを圧入し、噴射ノズルを装置し、
密封して外用剤としてのエアゾ−ル剤を得る。
【0029】[実施例] オレイルアルコ−ル46.5g、N、N‐ジメチルステ
アリルアミン28.5g、インドメタシン25gをソル
ビタン脂肪酸エステル50g、グリセリン脂肪酸エステ
ル850gと共に混合し、70℃に加温融解し攪拌した
のち、熱時、砲弾型の型枠中に分注し、外部から冷却し
て、外用剤としての坐剤を得る。
【0030】[実施例] オクチルドデカノ−ル70.2g中にモノラウリルアミ
ン7.8g、インドメタシン5gを溶かし、透明な油性
溶液とする。別に、ゼラチン50g、ポリアクリル酸ナ
トリウム15g、乾燥水酸化アルミニウムゲル3g、グ
リセリン200g、ポリソルベ−ト80 10g、モノ
ステアリン酸ソルビタン5g、酸化チタン5g、カオリ
ン100g及び適量の乳酸ならびに適量の水を60℃で
混練し、pH6.0のパップ剤基剤を調製する。
【0031】上記基剤中に、前記インドメタシンを溶か
した油性溶液を加え、60℃で均一に混練したのち、不
織布上に1000cm当り100gの割合で展延し、膏
体面をポリプロピレンフィルムで覆い、冷後14cm×
10cmの大きさに裁断し、これを5枚重ねてラミネ−
トフィルム製の袋に入れ、袋の口をヒ−トシ−ルしてイ
ンドメタシン外用剤としてのパップ剤を得る。
【0032】[実施例] ブチルセロソルブ38.4g中にトリラウリルアミン
6.6g、インドメタシン5gを溶かし、透明な油性溶
液とする。別に、エチレン酢ビ共重合体500g、エス
テルガム350g、ニッコ−ルNP‐2 75g、ニッ
コ−ルBB‐10 25gを混合し、150℃で加温、
混練し、プラスタ−剤の基剤を調製する。
【0033】上記基剤中に、前記インドメタシンを溶か
した油性溶液を加え、120℃で均一に混練したのち、
熱時シリコン離型紙上に0.2mmの厚さに塗布し、そ
の上にポリエチレンフィルムを覆せ、冷後5cm×7c
mの大きさに裁断し、5枚重ねてアルミラミネ−トフィ
ルム製の袋に入れ、袋の口をヒ−トシ−ルして、インド
メタシン外用剤としてのプラスタ−剤を得る。
【0034】実施例1〜で得た各インドメタシン外用
剤について、製剤中に不溶のインドメタシンの結晶が存
在するかどうかを確認するため、それぞれ少量づつ取っ
て顕微鏡で観察した。比較のため、いずれも親油性アミ
ンを用いず、親油性アミンを加えないことによる減量分
は実施例1〜の各製剤にそれぞれ用いた油性溶剤を追
加配合した以外は実施例1〜と同様に調製した各剤型
の外用剤を用意し、これらを比較例1〜とし、比較例
1〜についても同様に顕微鏡観察を行った。観察の結
果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】また、図1は実施例1の顕微鏡写真、図2
は比較例1の顕微鏡写真の各概要図で、1は不溶の結晶
である。表1及び図1ならびに図2から、比較例1〜
ではいずれも相互に共通した形状の結晶が認められるの
に対し、実施例1〜の各インドメタシン外用剤には結
晶の存在が認められないこと、従って実施例1〜では
インドメタシンが完全に溶解していることがわかる。
【0037】念のため、顕微鏡観察により結晶の混在が
認められた比較例1〜の各外用剤について、各製剤ご
とに、その結晶の存在を損はないように下記方法で結晶
を取り出し、精製したのちKBr法で赤外吸収スペクト
ルを測定した。同時に、日本薬局方インドメタシン標準
品についても、KBr法で赤外吸収スペクトルを測定
し、参考とした。
【0038】結晶の取出し方法:(1) 比較例1の外
用液剤については、よく振り混ぜて、その液50mlを
遠沈管にとり、3000RPMで20分間遠心分離し
た。上澄液を捨て、沈殿を風乾したのち25%エタノ−
ルから再結晶して精製した。
【0039】(2) 比較例2のエアゾ−ル剤について
は、缶の上部に微細な孔をあけて噴射剤をおだやかに揮
散させた。残った原液を取り出し、よく振り混ぜたの
ち、その50mlを遠沈管にとり、その後は比較例1と
同様にして精製した。
【0040】() 比較例の坐剤については、坐剤
50gを45℃の温水100ml中に入れて分散し、遠
沈管に分注して3000RPMで20分間遠心分離し
た。沈殿を集め、風乾したのち25%エタノ−ルから再
結晶して精製した。
【0041】() 比較例については、貼付剤の基
布面から膏体50gを掻き取り、水200ml中に入
れ、EDTAを0.5g加え、70℃で3時間加温し
た。冷後、液中に酢酸を加えてPH3.5としたのち、
遠沈管に分注して3000RPMで20分間遠心分離し
た。沈殿を集め、風乾したのち25%エタノ−ルから再
結晶して精製した。
【0042】図3〜は、それぞれ比較例1〜から前
記のようにして取り出した結晶の赤外吸収スペクトルで
あり、また図は日本薬局方インドメタシン標準品の赤
外吸収スペクトルである。図3〜のスペクトルはいず
れも図のスペクトルに合致している。このことから、
比較例1〜の各外用剤にはインドメタシンが不溶解の
まま結晶として混在していることがわかる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、インドメタシンは完全に溶解した状態で製剤中に含
有されているので、その経皮吸収性が確実に保証され
る。またインドメタシンが油性溶剤中に溶解しているた
め安定性が良く、しかも製造上加熱工程のある軟膏剤、
貼付剤等の外用剤にも容易に適用できるうえ、さらに例
えばエアゾ−ル剤等ではアルコ−ルの含有量を減じ冷涼
感を増すことができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の外用剤の顕微鏡写真の概要図。
【図2】比較例1の外用剤の顕微鏡写真の概要図。
【図3】比較例1の外用剤に存在した結晶の赤外吸収ス
ペクトル。
【図4】比較例2の外用剤に存在した結晶の赤外吸収ス
ペクトル。
【図5】比較例の外用剤に存在した結晶の赤外吸収ス
ペクトル。
【図6】比較例の外用剤に存在した結晶の赤外吸収ス
ペクトル。
【図7】日本薬局方インドメタシン標準品の赤外吸収ス
ペクトル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/405 A61K 47/10 A61K 47/18 A61P 29/00 CA(STN) MEDLINE(STN) EMBASE(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インドメタシンと、重量比でインドメタ
    シンの0.1〜5倍の親油性第二級アミン及び/または
    親油性第三級アミンと、ラウリルアルコール、ジメチル
    オクタノール、オレイルアルコール、イソステアリルア
    ルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデ
    カノール、リモネンまたはハッカ油から選ばれる1種ま
    たは2種以上の油性溶剤とを含有することを特徴とする
    インドメタシン外用剤。
  2. 【請求項2】 インドメタシンの含有量は、重量基準で
    外用剤全量の0.1〜10%であることを特徴とする請
    求項1記載のインドメタシン。
  3. 【請求項3】 親油アミンは、炭素数6〜36の脂肪族
    第二級または第三級アミンのうちの1種または2種以上
    であることを特徴とする請求項1記載のインドメタシン
    外用剤。
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