JP3296433B2 - 酒類の製造法 - Google Patents

酒類の製造法

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【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 <技術分野> 本発明は、酒類の製造方法に関し、更に詳細には、本
発明は、独特の苦味を有すると共に、低カロリーで腸内
ビフィズス菌および乳酸桿菌の増殖効果を有するゲンチ
オオリゴ糖を糖質原料の一つとして用いた酒類の製造方
法に関するものである。
<従来の技術> 一般的な種々の酒類の製造方法は、合成酒を除いて
は、基本的にはデンプンを糖化したもの(澱粉糖)ある
いはグルコースなどの糖質液に必要な酵母を添加して発
酵させる工程を含むものであり、得られる酒類は、組成
的にはアルコールの他に原料に由来するエキス分あるい
は未分解の糖等を含むものである。
従って、このような一般的な酒類は、いわゆる健康食
品としての性格を有するものではなく、また、備えてい
るべき一定の味覚などの酒質の点から必要な醸造期間の
範囲は限られており、この期間が短かすぎたりあるいは
長すぎたりした場合は酒質の低下の原因となる。
日本酒の製造に関し、醸造期間の短縮を目的とする生
産合理化のためにイソマルトオリゴ糖を従来の糖質原料
に配合した例が最近報告されている(澱粉科学、第37
巻、第2号(1990))。イソマルトオリゴ糖は、D−グ
ルコースがα−グルコキシド結合した、日本酒特有の甘
味を主とする味覚を有する糖であり、早期出荷を目的と
した増醸酒のこく味づけに適している。
しかし、グルコースがβ−グルコシド結合したオリゴ
糖については、酒類の製造に利用された例は未だ報告さ
れていない。
〔発明の概要〕
<要 旨> 本発明は、独特の苦味による新しい味覚を付与すると
共に、ヒト腸内のビフィズス菌および乳酸桿菌の増殖作
用を付与した機能性酒類の製造方法を提供することを目
的とするものである。
本発明者らは、ヒトが消化できない低カロリーの糖質
としてグルコースがβ−1,6結合したゲンチオオリゴ糖
を糖質原料の一つとして用いることにより上記目的を達
成しうることを見出し、この知見をもとに本発明を完成
させるに至った。
すなわち、本発明による酒類の製造法は、発酵工程を
含む酒類の製造法において、ゲンチオオリゴ糖または
(および)その還元処理物を糖質原料の一つとして用い
ることを特徴とするものである。
<効 果> 本発明によれば、ゲンチオオリゴ糖または(および)
その還元処理物は、ホップに似た特有な苦味とヒト腸内
のビフィズス菌および乳酸桿菌の増殖を活性化する機能
性を有すると共に非発酵性の糖であるため、これを糖質
原料の一つとして発酵系に添加すると、発酵液中には他
の基本的な糖質原料の酵母による資化に由来するアルコ
ールが生成する一方、ゲンチオオリゴ糖または(およ
び)その還元処理物がそのままの形で残されることにな
る。
従って、本来の酒類の味とゲンチオオリゴ糖または
(および)その還元処理物に由来する特有の苦味の相乗
効果による新しい味覚を有するようになると共に、ヒト
の腸内のビフィズス菌および乳酸桿菌の増殖を活性化す
る機能が期待できる機能性酒類を製造することができ
る。
本発明においては、糖質原料の一つとして用いるゲン
チオオリゴ糖および(または)その還元処理物の供給の
ための糖質材料として、グルコース糖の単糖またはβ−
グルコオリゴ糖などが更に含まれるものを用いても残存
するグルコース等の糖類は酒造用の酵母によって発酵分
解作用を受けるので、酒類の甘味を増加させずに所望の
苦味を有する味覚を付与することができる。
また、所望により醸造期間を短縮あるいは延長して
も、独特の苦味を有する味覚の品質を低下させない高品
質の機能性酒類を提供することができる。
更に、ゲンチオオリゴ糖または(および)その還元処
理物を、他の基本的な糖質原料と共に同じ工程段階で使
用するために、より経済的に効率的に目的の酒類を製造
することができる。
〔発明の具体的説明〕
<概 要> 本発明による酒類の製造法は、発酵工程を含む一般的
な種々の酒類の製造方法において、糖質原料として、従
来用いられているデンプンの糖化物あるいはグルコース
などの糖質液の他に、ゲンチオオリゴ糖または(およ
び)その還元処理物を発酵系、すなわち糖質原料に酒造
用酵母を添加してアルコールを生成させる反応系に糖質
原料の一つとして使用することを特徴とするものであ
り、発酵後のアルコール発酵液、すなわち酒類の中に酒
造用酵母によって資化もしくは分解されない非発酵性の
糖であるゲンチオオリゴ糖または(および)その還元処
理物を未分解のままの形で残存させることにより、酒類
中に所望量のゲンチオオリゴ糖または(および)その還
元処理物を含有させることを基本原理とするものであ
る。
本発明において対象となる酒類は、発酵過程を経て製
造される酒類、たとえばビール、清酒あるいはワインな
どの発酵酒、乳酸発酵飲料、薬酒(例えば、梅酒)ある
いはアルコール含有発酵調味料(例えば、みりん)など
の混成酒、発泡酒、粉末酒などの雑酒、ウィスキー、し
ょうちゅうなどの蒸留酒、などがその代表例としてあげ
られる。
<酒類の製造法> 本発明による酒類の製造法は、ゲンチオオリゴ糖また
は(および)その還元処理物を糖質原料の一つとして適
当な割合で該糖質原料と同じ工程段階で発酵系に使用す
ることを除けば、基本的には上記したような種々の一般
的な酒類の製造方法と同様である。このような一般的な
酒類の製造方法については種々の書物もしくは文献、た
とえば醸造の事典(朝倉書店:1988)など、を参照する
ことができる。
本発明において用いるゲンチオオリゴ糖は、グルコー
スがβ−1,6結合したものであり、好ましくはグルコー
スの重合度が2〜10のものであるが、2〜4の重合度の
ものがより好ましい。
このようなゲンチオオリゴ糖は、合目的的な任意の方
法によって製造することができるが、好ましくは、種々
の微生物起源のβ−グルコシダーゼをグルコース及び/
又はβ−グルコオリゴ糖に作用させ、β−グルコシダー
ゼが具備する縮合・転移作用の極限機能を最大限に発揮
させることにより容易に高収率で製造することができ
る。この方法に関しては、特開平1−222779号(特願昭
63−46313号)、特開平2−219584号(特願平1−41289
号)に詳細に説明されている。
この製造方法の概略は以下の様に説明される。β−グ
ルコシダーゼとしては、各種の微生物起源のものを用い
ることが可能であり、例えば、糸状菌のトリコデルマ・
ビリディ(Trichoderma viride)、トリコデルマ・リー
サイ(Trichoderma reesei)、トリコデルマ・コニンギ
ー(Trichoderma koningii)、アスペルギルス・ニガー
(Aspergillus niger)、ペニシリウム・フリクエンタ
ンス(Penicillium frequentans)等、木材腐朽菌のポ
リポラス・トゥリピフェリー(Polypolus tulipifera
e)、クリソスポリウム・リグノルム(Chrysosporium l
ignorum)、シゾフィラム・コミューン(Shizophyllum
commune)等、また、細菌のシュードモナス・フルオレ
ッセンス(Pseudomonas fluorescens var.cellulos
a)、セルロモナス・ウダ(Cellulomonas uda)、クロ
ストリディウム・サーモセラム(Clostridium thermoce
llum)、ルミノコッカス・アルバス(Ruminococcus alb
us)等の微生物起源の酵素が好ましく用いられる。これ
らの微生物は、いずれも公知のものであり、容易に入手
し、酵素を調製することができる。
また、基質としては、D−グルコース及び/又はβ−
グルコオリゴ糖が用いられる。ここで、基質となるβ−
グルコオリゴ糖は、D−グルコース同士がβ−グルコシ
ド結合したもの、すなわちセロビオース、ゲンチオビオ
ースあるいはそれ以上の重合度のゲンチオオリゴ糖であ
ってその重合度が本発明製造法に用いるゲンチオオリゴ
糖の重合度より低いものを意味している。基質としてβ
−グルコオリゴ糖を用いた場合には、本酵素反応によっ
てより高重合度のβ−グルコオリゴ糖を得ることができ
る。特に好ましくは、基質としてグルコース、セロビオ
ース、ゲンチオビオースから選ばれた少なくとも一種が
用いられる。
こうしてβ−グルコシダーゼをグルコース及び/又は
β−グルコオリゴ糖に作用させると、反応生成物とし
て、セロビオース、ゲンチオビオース、4−O−β−D
−ゲンチオオリゴシル−D−グルコース、6−O−β−
D−ゲンチオオリゴシル−D−グルコースなどの各種β
−グルコオリゴ糖が得られる。ここで、4−O−β−D
−ゲンチオオリゴシル−D−グルコースとは、4−O−
β−D−ゲンチオビオシル−D−グルコース、4−O−
β−D−ゲンチオトリオシル−D−グルコースあるいは
それ以上の重合度のものを意味する。また、6−O−β
−D−ゲンチオオリゴシル−D−グルコースとは、6−
O−β−D−ゲンチオビオシル−D−グルコース(ゲン
チオトリオース)、6−O−β−D−ゲンチオトリオシ
ル−D−グルコース(ゲンチオテトラオース)あるいは
それ以上の重合度のゲンチオオリゴ糖を意味する。
これらの反応生成物は、使用する酵素によっても変化
するが、基質としてグルコースやセロビオースを用いた
場合には、上記各種のβ−グルコオリゴ糖が何種類か混
在して生成されやすい傾向がある。また、基質としてゲ
ンチオビオースを用いた場合には、反応生成物として、
6−O−β−D−ゲンチオビオシル−D−グルコース、
6−O−β−D−ゲンチオトリオシル−D−グルコース
などのゲンチオオリゴ糖のみが生成されやすい傾向があ
る。
なお、酵素反応条件について説明すると、基質濃度
は、特に限定されないが、通常1〜90%(固形量/容
積)が好ましく、5〜80%(固形量/容積)が更に好ま
しい。また、基質に対する酵素濃度は、高ければ高いほ
ど良いが、通常、基質1g当り100mg以上使用することが
好ましい。反応温度及び反応pHは、使用酵素の最適反応
条件下で行えばよい。通常、反応温度は、30〜80℃が好
ましく、50〜70℃がより好ましい。反応pHは3〜8程度
が好ましい。反応時間は、目的とするβ−グルコオリゴ
糖が十分生成・蓄積される時間とすればよいが、通常、
2分から72時間程度が適当である。反応の方法は、基質
に酵素を添加して行えばよく、あるいは酵素を適当な固
定化剤に吸着させて固定化酵素とし、この固定化酵素を
用いる連続反応方式で行ってもよい。
本発明に用いられるゲンチオオリゴ糖は、上述したよ
うな酵素法の他に、酸によるグルコースの縮合反応(M.
L.Wolfrom,A.Thompson and A.M.Brawnstein.J.Am.Chem.
Soc.,80 2015(1958))などの方法によって製造するこ
ともできる。
このようにして得られるゲンチオオリゴ糖は、後述す
るように通常グルコースとの混合物として存在している
が、必要に応じてカーボン・セライトカラムクロマトグ
ラフィーなどの方法により分離して精製することができ
る。
本発明においては、上記のようにして得られるゲンチ
オオリゴ糖の他に、その還元処理物を単独でまたは上記
ゲンチオオリゴ糖と組合せて使用することができる。
ゲンチオオリゴ糖の還元処理物は、これらの糖を水素
ガス中で接触還元(水添)させることにより得ることが
できる。このような処理は、糖アルコールの製造などに
おいて従来より採用されている処理方法である。
このようにして得られるβ−グルコシド結合からなる
ゲンチオオリゴ糖およびその還元処理物は、従来のデン
プン糖には見られなかった独特の苦味を有し、また、非
発酵性の糖で腸内細菌によって資化されにくいため、低
カロリーでビフィズス菌および乳酸桿菌の増殖効果の機
能を有している(特願平1−22197号参照)。
上記のような酵素法、酸による縮合法およびバイオリ
アクター方法では、目的とするゲンチオオリゴ糖は、通
常種々の重合度のものの混合物として得られると共に、
未反応のグルコースなどの単糖との混合物として得られ
ることが多いが、このようなゲンチオオリゴ糖の供給の
ための好ましい糖質材料の具体例としては、たとえば後
記実施例に示すように、重合度2〜4のゲンチオオリゴ
糖の他にグルコースを含むゲントース(日本食品化工社
製)があげられる。このゲントースは、上述したような
酵素法によって得られるが、特に先に提案した方法(特
開平1−222797号、特開平2−219584号)のように製造
することによって得ることができる。
本発明による製造法においては、ゲンチオオリゴ糖の
供給材料として、その実質的な精製物もしくは単一物を
用いる他に、ゲントースのようなグルコースなどの他の
糖を含む材料を用いても、他の糖は酵母によって資化さ
れるため、このゲンチオオリゴ糖の供給のための糖質材
料に由来する糖(グルコースなど)の実質的な増加はな
く、生成されるアルコール発酵液、すなわち酒類に対し
てゲンチオオリゴ糖のみの効果を付与することができ
る。
ゲンチオオリゴ糖または(および)その還元処理物を
発酵系に加える工程は、一般的な酒類の製造法における
基本的な糖質原料(デンプンの糖化物など)に適当な割
合で配合するか、必要があれば発酵中の所望の反応段階
において発酵系に加えるようにすることも可能である。
ゲンチオオリゴ糖の配合割合は、所望のアルコール濃
度、味覚およびゲンチオオリゴ糖あるいはその還元処理
物による前述のような効果が得られるものであればよい
が、糖質原料全体に対して2.5〜60重量%が好ましく、
5〜30重量%がより好ましい。
<実施例> 以下は、本発明の好ましい実施例を示すものであり、
これによって本発明は限定されるものではない。
実施例1:ビール 麦芽とケントース(*)(#45)を7:3の重合比で用
いて糖度約8゜Pの麦芽汁を製造し(このときホップを
0.6g/L添加した)第一発酵槽に於て下面発酵ビール酵母
(Saccharomyces cerevisiae慣用のビール酵母)によ
る発酵を行なった。このときの発酵最高温度は10℃、発
酵期間は7日間であった。次いで、第一発酵槽の発酵液
から沈降した酵母を除去し、第二発酵槽に発酵液を移し
最高温度5℃で10日間の発酵を行った。得られた発酵液
の風味は、ゲントースを加えなかったコントロールと比
べすっきりとした口当りと独特の苦味を有していた。な
お、第一発酵槽出口及び第二発酵噴出口の発酵液の組成
は、後記第1表に示す通りであった。
注(*)ゲントース:日本食品化工社製 実施例2:ビール 麦芽、米(またはコーン)及びゲントース(#80)を
10:2:2の重量比で用いて糖度約11゜Pの麦芽汁を製造し
(このときホップを2.6g/l添加した)第一発酵槽に於て
下面発酵ビール酵母(Saccharomyces cerevisiae、慣
用のビール酵母)による発酵を行った。このときの発酵
最高温度は8℃、発酵期間は7日間であった。次いで、
第一発酵槽の発酵液から沈降した酵母を除去し、第二発
酵槽に発酵液を移し最高温度4℃で30日間の発酵を行っ
た。得られた発酵液の風味は、ゲントースを加えなかっ
たコントロールと比べ温和でかつすっきりとした口当り
と穏やかな苦味を有していた。なお、第一発酵槽出口及
び第二発酵槽出口の発酵液の組成は、後記第1表に示す
通りであった。
実施例3:雑酒 麦芽とゲントース(#80)を7:4の重量比で用いて糖
度約8゜Pの麦芽汁を製造し(このときホップは添加し
なかった)第一発酵槽に於て下面発酵ビール酵母(Sacc
haromyces cerevisiae、慣用のビール酵母)による発
酵を行った。このときの発酵最高温度は10℃、発酵期間
は7日間であった。次いで、第一発酵槽の発酵液から沈
降した酵母を除去し、第二発酵槽に発酵液を移し最高温
度5℃で10日間の発酵を行った。得られた発酵液の風味
は、ゲントースを加えなかったコントロールと比べすっ
きりとした口当りと独特の苦味を有していた。なお、第
一発酵槽出口及び第二発酵槽出口の発酵液の組成は、第
1表に示す通りであった。
実施例4:増醸酒 ゲントース(#45)3.8kgを30%アルコール水溶液24L
に添加して調整した調味アルコール溶液を、総米10kg
(内麹2.0kg、掛米8.0kg)、汲み水13Lを使用して製造
した麹にいれ、以下常法により上槽、火入れを行って増
醸酒を製造した。得られた増醸酒は、ゲントースを加え
なかったコントロールと比べ調和に優れかつ芳醇なコク
味を有していた。
実施例5:ワイン (1) 白ワイン用のブドウ果汁にゲントース(#80)
を2.5%添加したものに酵母を添加し発酵させた。
発酵温度は15℃で、発酵期間は14日間であった。第1
発酵槽の上澄液を第2発酵槽へ移し、最高温度8℃で60
日間の発酵を行った。得られた発酵液の風味は、ゲント
ースを加えなかったコントロールと比べ甘味があまり残
らず、温和でコクができた。わずかに苦味を感じること
があるが、調和して、しまりとして感じられる。
(2) 赤ワイン用のブドウ果汁にゲントース(#80)
を3%添加したものに酵母を添加し発酵させた。
発酵温度は28℃で、発酵期間は8日間であった。第1
発酵槽の上澄液を第2発酵槽へ移し、最高温度8℃で30
日間の第2発酵を行った。得られた発酵液の風味は、ゲ
ントースを加えなかったコントロールと比べ苦味がほど
よく感じられ、温和な上にしまりがでて上品な味であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 嚴太郎 静岡県静岡市大谷3800―151番地 (72)発明者 中久喜 輝夫 静岡県三島市加茂57 加茂グリーンヒル 7号 (72)発明者 海野 剛裕 静岡県静岡市瀬名川681―7 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12G 1/00 - 3/14 C12C 1/00 - 13/10 JICST/JAFIC(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発酵工程を含む酒類の製造法において、ゲ
    ンチオオリゴ糖または(および)その還元処理物を糖質
    原料の一つとして発酵工程に用いることを特徴とする、
    酒類の製造法。
  2. 【請求項2】ゲンチオオリゴ糖の重合度が2〜4であ
    る、請求項1記載の酒類の製造法。
  3. 【請求項3】ゲンチオオリゴ糖または(および)その還
    元処理物の供給のための糖質材料が、グルコースおよび
    β−グルコオリゴ糖または(および)これらの還元物の
    一種以上を更に含む、請求項1または2記載の酒類の製
    造法。
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