JP3295642B2 - 足場板隙間プレート - Google Patents

足場板隙間プレート

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JP3295642B2 JP09450198A JP9450198A JP3295642B2 JP 3295642 B2 JP3295642 B2 JP 3295642B2 JP 09450198 A JP09450198 A JP 09450198A JP 9450198 A JP9450198 A JP 9450198A JP 3295642 B2 JP3295642 B2 JP 3295642B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設作業現場で枠
組みされる仮設枠組足場において、対向する一対の足場
用建枠の横材間に並列に架け渡された2枚の足場板の側
端部間にその隙間を塞ぐように取り付けて使用される足
場板隙間プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように対向する両足場用建枠の横
材間に2枚の足場板を並列に架け渡す場合に、両足場板
の対向側端部間に隙間ができ、この隙間が広くなると、
作業上非常に危険である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、2枚の足場板の側端部間にその隙間を塞ぐように取
り付けて作業上の安全性を確保するための足場板隙間プ
レートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
対向する一対の足場用建枠1、1の横材2,2間に並列
に架け渡された2枚の足場板3,3の側端部間にその隙
間を塞ぐように取り付けられる足場板隙間プレート4で
あって、水平板部10と該水平板部10の一側縁部に垂
下連設される側板部9とにより形成されて、側板部9が
一方の足場板3の側端面3aに沿うように配置され且つ
水平板部10の他側縁部が他方の足場板3の側端部上面
に載置されるプレート本体11と、前記側板部9の両端
に突設されて両足場用建枠1,1の横材2,2に係止さ
れる一対の係止用フック12,12と、前記水平板部1
0にその幅方向移動調整可能に設けられて他方の足場板
3の側端部に係合される係合部材13とからなる。
【0005】請求項2は、請求項1に記載の足場板隙間
プレート4において、前記係合部材13は、前記水平板
部10の幅方向に長く形成されたボルト挿通用長孔14
に挿通されて当該係合部材13の取付用基端部13bに
螺着される固定用ボルト15を備え、このボルト15を
緩めて前記長孔14に沿って移動させることにより移動
調整可能となっている。
【0006】請求項3は、請求項2に記載の足場板隙間
プレート4において、前記水平板部10の下面側には、
前記ボルト挿通用長孔14と平行に延設されて前記係合
部材13の取付用基端部13bを摺接案内するガイド部
材16が設けられている。
【0007】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
の足場板隙間プレート4において、前記係合部材13の
本体部13aは、前記足場板3の側端面3aに当接する
と共にこの足場板3の下面部3bを受けるような側面視
L字状に形成されている。
【0008】請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載
の足場板隙間プレート4において、前記係合部材13
は、前記水平板部10の両端部に設けられている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、建設作業現場で枠組みさ
れた仮設枠組足場の一部を示したもので、対向する一対
の足場用建枠1,1の横材2,2間に2枚の足場板3,
3が並列状態に架け渡され、そして両足場板3,3の側
端部間にその隙間を埋めるように本発明に係る足場板隙
間プレート4が取り付けられている。尚、各足場用建枠
1は、一対の縦材5,5と、両縦材5,5の上端部をつ
なぐ前記横材2と、補強材6,6とによって形成され、
上下複数段に継ぎ足されるようになっている。尚、足場
板3は、図1では、下段側足場用建枠1,1の横材2,
2間のみに取り付けた状態を示しているが、実際には各
段の足場用建枠1,1の横材2,2間に取り付けられ
る。
【0010】図2は、両足場用建枠1,1の横材2,2
間に架け渡された2枚の足場板3,3、及び両足場板
3,3間に取り付けられた足場板隙間プレート4を示す
平面図である。各足場板3は、足場板本体7の左右両端
部のそれぞれ前後2箇所に係止用フック8を備えてなる
もので、足場板本体7の上面には、図2に示すように周
知形状の滑り止めが施されている。
【0011】図3の(A)は、足場板隙間プレート4を
示す平面図、同図の(B)はその正面図であり、また図
4は、足場板隙間プレート4の端部及びその取付状態を
拡大して示す平面図、図5は、図4のX−X線断面図、
図6は、その端面図である。これらの図から分かるよう
に、この足場板隙間プレート4は、水平板部10と該水
平板部10の一側縁部に垂下連設される側板部9とによ
り断面略横向きL字状に形成されて、側板部9が一方の
足場板3の側端面3aに沿うように配置され且つ水平板
部10の他側縁部10aが他方の足場板3の側端部上面
に載置されるプレート本体11と、前記側板部9の両端
部に突設されていて両足場用建枠1,1の横材2,2に
係止される両側一対の係止用フック12、12と、前記
水平板部10の左右両端部にそれぞれその幅方向移動調
整可能に設けられていて他方の足場板3の側端部に係合
される両側一対の係合部材13,13と、からなる。
【0012】前記各係止用フック12は、足場板3に装
備されている係止用フック8と同じ構造もので、図4及
び図5に示すように、足場用建枠1の横材2にその上方
から係合されるフック本体12aと、このフック本体1
2aに取り付けられて、前記横材2の下部側に係脱自在
に係合する係合部片12bとからなり、フック本体12
aの取付部12cは、プレート本体11の側板部9内面
にリベットRで固着されている。
【0013】前記係合部材13は、図6に示すように、
足場板3の側端面3aに当接すると共にこの足場板3の
下面部3bを受けるように形成された側面視L字状の本
体部13aと、この本体部13aの上端部から直角に折
曲延設された平面視矩形状の取付用基端部13b(図4
参照)とからなる。そして、この係合部材13は、図4
及び図5に示すように、プレート本体11の水平板部1
0にその幅方向に長く形成されたボルト挿通用長孔14
に挿通されて当該係合部材13の取付用基端部13bに
螺着される固定用ボルト15を備えていて、このボルト
15を緩めて前記長孔14に沿って移動させることによ
って、係合部材13を水平板部10の幅方向に移動調整
できるようになっている。
【0014】前記プレート本体11の水平板部10下面
には、ボルト挿通用長孔14と平行に延びて、係合部材
13を水平板部10の幅方向に移動調整する際に係合部
材13の平面視矩形状取付用基端部13bの一端面を摺
接案内するためのガイド部材16が溶接によって固着さ
れている。また、水平板部10は、その中央側が若干中
高となるようにその両側縁部がそれぞれ緩い下り傾斜状
に形成されている。また、水平板部10の上面及び側板
部9の外面には、図3〜図5に示すように周知形状の滑
り止めが施されている。
【0015】上述したような構成を有する足場板隙間プ
レート4の使用にあたっては、図1及び図2に示すよう
に、両足場用建枠1,1の横材2,2間に架け渡された
2枚の足場板3,3間にその隙間を塞ぐように足場板隙
間プレート4を取り付ける。尚、プレート本体11の水
平板部10の左右各端部に取り付けてある係合部材13
は、使用時以外は、図6の実線図示のように側板部9側
へ寄せた位置に固定されている。
【0016】しかして、足場板隙間プレート4の取り付
けに際し、プレート本体11の側板部9を図6に示すよ
うに両足場板3,3間の隙間に落とし込むと共に、側板
部9の両端から突出している両係止用フック12,12
を両足場板3,3の横材2,2に係止させ、そしてこの
側板部9と反対側に位置する水平板部10の側縁部10
aを図6に示すように他方の足場板3の側端部上面に載
置させる。
【0017】それから、各係合部材13の取付用基端部
13bに螺着されている固定用ボルト15を緩めて水平
板部10の長孔14に沿って移動させ、各係合部材13
の側面視L字状本体部13aを、図6の仮想線図示のよ
うに前記他方の足場板3の側端面3a及びその下面部3
bに係合させた後、固定用ボルト15を締め付けて、各
係合部材13をプレート本体11に固定し、これによっ
て足場板隙間プレート4の取付けを終了する。この足場
板隙間プレート4の取付け状態は、図1及び図2に示す
通りである。
【0018】尚、図2、図4及び図6を参照すると、プ
レート本体11の側板部9とこれに対向する足場板3の
側端面3aとの間に若干隙間ができているが、これは、
足場板隙間プレート4側の係止用フック12がプレート
本体11の側板部9から外へ僅かに出っ張り、また足場
板3側の係止用フック8も足場板3の側端面から外へ僅
かに出っ張って、これら両係止用フック12,8が図2
に示すように横材2上で横方向に重なり合うからであ
る。
【0019】上述したような本発明に係る足場板隙間プ
レート4を使用することによって、両足場板3,3の対
向側端部間に形成される隙間を塞ぐことができ、それに
よって作業者が足場板3上を通行する際に上記隙間から
物を落としたり、また作業者自身が誤って落下するとい
った危険を防止できて、作業の安全性を確保することが
できる。
【0020】また、この足場板隙間プレート4による
と、プレート本体11の側板部9が一方の足場板3の側
端面3aに沿うように配置され、各係合部材13が他方
の足場板3の側端部に係合され、また側板部9の両端側
の両係止用フック12,12が両足場用建枠1,1の横
材2,2に係止されるようになっているから、両足場板
3,3間の隙間に配置されたプレート本体9の幅方向移
動及び浮き上がりが阻止され、従って足場板隙間プレー
ト4の使用時にプレート本体9が両足場板3,3間の隙
間から脱落したり、また風圧によりプレート本体9が浮
き上がって離脱するおそれがなく、使用上きわめて安全
である。そして、各係合部材13がプレート本体11の
水平板部10にその幅方向移動調整可能に取り付けられ
ているから、両足場板3,3間の隙間幅が多少変わって
も、係合部材13を適宜に移動調整することによって、
足場板隙間プレート4をその両足場板3,3間に適切に
取り付けることができる。
【0021】また、この足場板隙間プレート4では、プ
レート本体11の水平板部10にその幅方向に形成され
たボルト挿通用長孔14に挿通されて係合部材13の取
付用基端部13bにねじ込まれた固定用ボルト15を備
えているから、このボルト15を緩めることによって、
係合部材13を簡単に移動調整することができ、またボ
ルト15を締め付けることによって係合部材13をプレ
ート本体11に簡単に固定することができる。この場
合、水平板部10の下面側には、前記ボルト挿通用長孔
14と平行に延設されて係合部材13の取付用基端部1
3bを摺接案内するガイド部材16が設けてあるから、
係合部材13をボルト挿通用長孔14に沿って移動させ
る際に、係合部材13は、固定用ボルト15周りに回転
することがなく、足場板3の側端部に対する係合位置を
保持したまま移動でき、従って係合部材13の移動操作
及び足場板3の側端部に対する係合操作が容易となる。
【0022】また、前記係合部材13は、足場板3の側
端部においてその側端面3aに当接すると共にその下面
部3bを受けるL字状本体部13aを有するから、各足
場板3の側端部を確実に保持できて、プレート本体11
の浮き上がりを有効に阻止できる。
【0023】また、プレート本体11は、水平板部10
とこれの一側縁部に垂下連設された側板部9とによって
断面略横向きL字状に形成されているから、単なる平板
状のプレート本体に比べて、十分に大きな強度が確保さ
れ、荷重によるプレート本体11の変形を防止できる。
【0024】以上説明した実施形態では、係合部材13
を、プレート本体11を形成する水平板部10の両端部
に設けているが、この係合部材13は、水平板部10の
両端部以外の複数箇所、あるいは1箇所にのみ設けても
よい。この実施形態のように水平板部10の両端部にそ
れぞれ係合部材13を設ければ、プレート本体11の幅
方向移動をより有効に阻止することができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の足場板隙間プレートを
使用することによって、両足場板間に形成される隙間を
塞ぐことができ、それによって作業者が足場板上を通行
する際に上記隙間から物を落としたり、また作業者自身
が誤って落下するといった危険を防止でき、作業の安全
性を確保できる。
【0026】また、この足場板隙間プレートによれば、
プレート本体の側板部が一方の足場板の側端面に沿うよ
うに配置されると共に、他方の足場板の側端部に係合部
材が係合され、また側板部の両端の両係止用フックが両
足場用建枠の横材に係止されるようになっているから、
両足場板間の隙間に取り付けられるプレート本体の幅方
向移動及び浮き上がりが阻止され、従って足場板隙間プ
レートの使用時にプレート本体が両足場板間の隙間から
脱落したり、また風圧によりプレート本体が浮き上がっ
て離脱するおそれがなく、使用上きわめて安全である。
また、各係合部材がプレート本体の水平板部にその幅方
向移動調整可能に取り付けられているから、両足場板間
の隙間幅が変わっても、係合部材を移動調整することに
よって、足場板隙間プレートをその両足場板間に適切に
取り付けることができる。
【0027】請求項2に記載によれば、係合部材は、水
平板部のボルト挿通用長孔に挿通されて係合部材の取付
用基端部に螺着される固定用ボルトを備え、このボルト
を上記長孔に沿って移動させることにより移動調整可能
となっているから、ボルトを緩めることによって可動係
合部材をプレート本体幅方向に簡単に移動調整でき、ま
たボルトを締め付けることによって可動係合部材をプレ
ート本体に簡単に固定することができる。
【0028】請求項3によれば、水平板部の下面側に、
前記ボルト挿通用長孔と平行に延設されて前記係合部材
の取付用基端部を摺接案内するガイド部材が設けられて
いるから、係合部材をボルト挿通用長孔に沿って移動さ
せる際に、この係合部材は、固定用ボルトの周りに回転
することがなく、足場板の側端部に対する係合位置を保
持したまま移動できて、係合部材の移動操作及び足場板
の側端部に対する係合操作が容易となる。
【0029】請求項4によれば、係合部材は、足場板の
側端面に当接すると共にこの足場板の下面部を受けるL
字状本体部を有するから、このL字状本体部により足場
板の側端部を確実に保持でき、プレート本体の浮き上が
りを有効に阻止できる。
【0030】請求項5に記載のように、係合部材を水平
板部の両端部に設けることによって、プレート本体の幅
方向移動を有効に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 足場板間に足場板隙間プレートを取り付けた
仮設枠組足場の一部を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す仮設枠組足場の拡大平面図であ
る。
【図3】 (A)は足場板隙間プレートの平面図、
(B)はその正面図である。
【図4】 足場板隙間プレートの端部及びその取付状態
を示す拡大平面図である。
【図5】 同上の正面図である。
【図6】 同上の端面図で、係止用フックが係止される
横材を省略している図面である。
【符号の説明】
1 足場用建枠 2 横材 3 足場板 4 足場板隙間プレート 9 プレート本体の側板部 10 プレート本体の水平板部 11 プレート本体 12 係止用フック 13 係合部材 13a 係合部材の側面視L字状本体部 13b 係合部材の取付用基端部 14 ボルト挿通用長孔 15 固定用ボルト 16 ガイド部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の足場用建枠の横材間に並
    列に架け渡された2枚の足場板の側端部間にその隙間を
    塞ぐように取り付けられる足場板隙間プレートであっ
    て、水平板部と該水平板部の一側縁部に垂下連設される
    側板部とにより形成されて、側板部が一方の足場板の側
    端面に沿うように配置され且つ水平板部の他側縁部が他
    方の足場板の側端部上面に載置されるプレート本体と、
    前記側板部の両端に突設されて両足場用建枠の横材に係
    止される一対の係止用フックと、前記水平板部にその幅
    方向移動調整可能に設けられて他方の足場板の側端部に
    係合される係合部材とからなる足場板隙間プレート。
  2. 【請求項2】 前記係合部材は、前記水平板部の幅方向
    に長く形成されたボルト挿通用長孔に挿通されて当該係
    合部材の取付用基端部に螺着される固定用ボルトを備
    え、このボルトを緩めて前記長孔に沿って移動させるこ
    とにより移動調整可能となっている請求項1に記載の足
    場板隙間プレート。
  3. 【請求項3】 前記水平板部の下面側には、前記ボルト
    挿通用長孔と平行に延設されて前記係合部材の取付用基
    端部を摺接案内するガイド部材が設けられている請求項
    2に記載の足場板隙間プレート。
  4. 【請求項4】 前記係合部材の本体部は、足場板の側端
    面に当接すると共にこの足場板の下面部を受けるような
    側面視L字状に形成されている請求項1〜3の何れかに
    記載の足場板隙間プレート。
  5. 【請求項5】 前記係合部材は、前記水平板部の両端部
    に設けられている請求項1〜4の何れかに記載の足場板
    隙間プレート。
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