JP3292048B2 - 電磁気シールド用コアの取付構造 - Google Patents
電磁気シールド用コアの取付構造Info
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- JP3292048B2 JP3292048B2 JP18200696A JP18200696A JP3292048B2 JP 3292048 B2 JP3292048 B2 JP 3292048B2 JP 18200696 A JP18200696 A JP 18200696A JP 18200696 A JP18200696 A JP 18200696A JP 3292048 B2 JP3292048 B2 JP 3292048B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導加熱方式
(以下、Induction Heatingを略しIHと称する)を利
用した電気炊飯器、電気湯沸かし器(いわゆる電気ポッ
ト)、電気調理器、保温装置等の電磁誘導加熱装置に使
用される磁束発生コイルから漏洩する交流の磁界及び電
界のシールド(いわゆる電磁気シールド)を目的とする
電磁気シールド用コアの取付構造に関するものである。
(以下、Induction Heatingを略しIHと称する)を利
用した電気炊飯器、電気湯沸かし器(いわゆる電気ポッ
ト)、電気調理器、保温装置等の電磁誘導加熱装置に使
用される磁束発生コイルから漏洩する交流の磁界及び電
界のシールド(いわゆる電磁気シールド)を目的とする
電磁気シールド用コアの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導加熱方式を利用した電磁誘導加
熱装置は、業務用及び家庭用の各種の加熱器が知られて
いる。例えば、トッププレートの裏側に磁束発生コイル
を設け、プレート自体は加熱せず、その上においた鉄製
の釜等に渦電流を誘導させて加熱する電磁調理器や、釜
の内周内側に磁束発生コイルを配設し、内釜に渦電流を
誘導して加熱する電磁炊飯器(IH型炊飯器)等が挙げ
られる。電磁炊飯器で説明すると、図9に示すように、
電磁炊飯器1は外釜2とその外釜2に嵌入する内釜3を
有し、外釜2の底面と底部内周を囲むように磁束発生コ
イル4が配設され、内釜3はステンレス鋼などの磁性体
によって形成される。また、コイルの外側には樹脂製カ
バー6を介してフェライト性の電磁気シールド用コア7
が取付けられる。磁束発生コイル4に交流電流を流す
と、コイルを中心として交流磁場が生じ、この交流磁場
の磁力線により内釜3の磁性材内部に図の矢印で示す渦
電流が誘導され、この渦電流が磁性材の電気抵抗によっ
てジュール熱を発生し、内釜3全体を加熱する。
熱装置は、業務用及び家庭用の各種の加熱器が知られて
いる。例えば、トッププレートの裏側に磁束発生コイル
を設け、プレート自体は加熱せず、その上においた鉄製
の釜等に渦電流を誘導させて加熱する電磁調理器や、釜
の内周内側に磁束発生コイルを配設し、内釜に渦電流を
誘導して加熱する電磁炊飯器(IH型炊飯器)等が挙げ
られる。電磁炊飯器で説明すると、図9に示すように、
電磁炊飯器1は外釜2とその外釜2に嵌入する内釜3を
有し、外釜2の底面と底部内周を囲むように磁束発生コ
イル4が配設され、内釜3はステンレス鋼などの磁性体
によって形成される。また、コイルの外側には樹脂製カ
バー6を介してフェライト性の電磁気シールド用コア7
が取付けられる。磁束発生コイル4に交流電流を流す
と、コイルを中心として交流磁場が生じ、この交流磁場
の磁力線により内釜3の磁性材内部に図の矢印で示す渦
電流が誘導され、この渦電流が磁性材の電気抵抗によっ
てジュール熱を発生し、内釜3全体を加熱する。
【0003】電磁気シールド用コア7はコイルのインダ
クタンス値を高めてコイルから発生する磁束を増やす働
きをするとともに、外部への磁界及び電界の漏洩を抑制
する働きを有しており、透磁率が高いことが要求され
る。この一方、コア7自体の渦電流の発生を抑制して、
コア自体の発熱を防止する必要から、このコアの材料と
しては高い電気抵抗を有することが要求される。このた
め従来からコアの材料としては高い電気抵抗を有するフ
ェライト性のものや、軟磁性粉末を樹脂又はゴム中の分
散した成形体が知られている。フェライト性のものは非
常に堅く割れやすい性格を有し、軟磁性粉末を樹脂又は
ゴム中の分散した成形体は、フェライト性のものに比較
して柔軟性を有することが知られている。これらのコア
7のカバー6への取付けは従来、接着剤による貼り付
け、又は専用ホルダを介してコア7が装着された専用ホ
ルダをネジ等の固着手段でカバー6に取付けている。
クタンス値を高めてコイルから発生する磁束を増やす働
きをするとともに、外部への磁界及び電界の漏洩を抑制
する働きを有しており、透磁率が高いことが要求され
る。この一方、コア7自体の渦電流の発生を抑制して、
コア自体の発熱を防止する必要から、このコアの材料と
しては高い電気抵抗を有することが要求される。このた
め従来からコアの材料としては高い電気抵抗を有するフ
ェライト性のものや、軟磁性粉末を樹脂又はゴム中の分
散した成形体が知られている。フェライト性のものは非
常に堅く割れやすい性格を有し、軟磁性粉末を樹脂又は
ゴム中の分散した成形体は、フェライト性のものに比較
して柔軟性を有することが知られている。これらのコア
7のカバー6への取付けは従来、接着剤による貼り付
け、又は専用ホルダを介してコア7が装着された専用ホ
ルダをネジ等の固着手段でカバー6に取付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コアをカバー
6に接着剤により貼り付けることは接着剤が固化するま
での間、コア及びカバーを接着した状態で放置しなけれ
ばならず、製造効率を向上させる上での障害となり、製
品単価を押し上げる要因になる不具合がある。また、専
用ホルダにより取付けることは、コア7を保護しカバー
6に取付ける際の作業性が向上する反面、ホルダにコア
7を貼着する必要があり、専用ホルダ自体の部品点数の
増加から同様に製品単価を押し上げる不具合がある。こ
の点を解消するためにコア7を成形時に直接カバー6内
に入れる、いわゆるインサート成形することも考えられ
るが、金型が複雑になり成形しにくい問題点もある。本
発明の目的は、部品点数を増加させることなく、コアの
カバーへの取付け作業性を向上することができる電磁気
シールド用コアの取付構造を提供することにある。
6に接着剤により貼り付けることは接着剤が固化するま
での間、コア及びカバーを接着した状態で放置しなけれ
ばならず、製造効率を向上させる上での障害となり、製
品単価を押し上げる要因になる不具合がある。また、専
用ホルダにより取付けることは、コア7を保護しカバー
6に取付ける際の作業性が向上する反面、ホルダにコア
7を貼着する必要があり、専用ホルダ自体の部品点数の
増加から同様に製品単価を押し上げる不具合がある。こ
の点を解消するためにコア7を成形時に直接カバー6内
に入れる、いわゆるインサート成形することも考えられ
るが、金型が複雑になり成形しにくい問題点もある。本
発明の目的は、部品点数を増加させることなく、コアの
カバーへの取付け作業性を向上することができる電磁気
シールド用コアの取付構造を提供することにある。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項1に係る発明は、
図7に示すように、軟磁性粉末を樹脂又はゴム中に分散
して成形された電磁気シールド用コア61が磁束発生コ
イル下面に樹脂製カバー62を介して取付けられる電磁
気シールド用コアの取付構造の改良である。その特徴あ
る構成は、樹脂製カバー62には両側に係止用リブ62
b,62bを有する凹部又は凹溝62aが形成され、コ
ア61が両側に係止リブ62b,62bに係合可能な係
合部61a,61aを有し、係合部61a,61aを係
止リブ62b,62bに係合することによりコア61が
樹脂製カバー62に取付けられるところにある。係合部
61a,61aを係止リブ62b,62bに係合してコ
ア61を樹脂製カバー62に取付けることによりコア6
1をコイル下面に直接取付けることを更に容易にする。
図7に示すように、軟磁性粉末を樹脂又はゴム中に分散
して成形された電磁気シールド用コア61が磁束発生コ
イル下面に樹脂製カバー62を介して取付けられる電磁
気シールド用コアの取付構造の改良である。その特徴あ
る構成は、樹脂製カバー62には両側に係止用リブ62
b,62bを有する凹部又は凹溝62aが形成され、コ
ア61が両側に係止リブ62b,62bに係合可能な係
合部61a,61aを有し、係合部61a,61aを係
止リブ62b,62bに係合することによりコア61が
樹脂製カバー62に取付けられるところにある。係合部
61a,61aを係止リブ62b,62bに係合してコ
ア61を樹脂製カバー62に取付けることによりコア6
1をコイル下面に直接取付けることを更に容易にする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図5及び図6に示すように、
電磁誘導加熱装置である電磁炊飯器11は外釜12とそ
の外釜12に嵌入する内釜13を有し、外釜12の底面
と底部内周を囲むように磁束発生コイル14が配設され
る。内釜13は磁性体であるステンレス鋼と熱伝導性の
高いアルミニウムとのクラッド材が主に用いられ、内側
にはフッ素樹脂等のコーティングが施される。また、コ
イル14の外側には内釜13の角部を覆う電磁気シール
ド用コア17が複数放射状に取付けられる。このように
構成された電磁炊飯器11の磁束発生コイル14に交流
電流を流すと、コイル14を中心として交流磁場が生
じ、この交流磁場の磁力線により内釜13の磁性材内部
に、図5の矢印で示すように、渦電流が誘導され、この
渦電流が磁性材の電気抵抗によってジュール熱を発生
し、内釜13全体が加熱される。
基づいて詳しく説明する。図5及び図6に示すように、
電磁誘導加熱装置である電磁炊飯器11は外釜12とそ
の外釜12に嵌入する内釜13を有し、外釜12の底面
と底部内周を囲むように磁束発生コイル14が配設され
る。内釜13は磁性体であるステンレス鋼と熱伝導性の
高いアルミニウムとのクラッド材が主に用いられ、内側
にはフッ素樹脂等のコーティングが施される。また、コ
イル14の外側には内釜13の角部を覆う電磁気シール
ド用コア17が複数放射状に取付けられる。このように
構成された電磁炊飯器11の磁束発生コイル14に交流
電流を流すと、コイル14を中心として交流磁場が生
じ、この交流磁場の磁力線により内釜13の磁性材内部
に、図5の矢印で示すように、渦電流が誘導され、この
渦電流が磁性材の電気抵抗によってジュール熱を発生
し、内釜13全体が加熱される。
【0012】電磁気シールド用コア17は軟磁性粉末を
樹脂中に分散して形成され、コイル14の下面に配置さ
れるコア本体21と、このコア本体21をコイル14下
面に取付けるための取付部22とを備える。電磁気シー
ルド用コア17の成形方法は特に限定しないが、一般的
に知られている射出成形の他に、軟磁性粉末を分散した
樹脂を金型に流して固化させる注形成形や、樹脂を金型
のキャビティに入れて圧力と熱を加えて成形する圧縮成
形等の成形方法でもよい。なお、取付部22は電磁気シ
ールド用コア17の成形時にコア本体21と一体的に形
成される。本形態における電磁気シールド用コア17は
粉末状ナイロン樹脂150重量部に厚さ0.5μm、平
均粒径15μmの偏平状鉄系アモルファス粉末850重
量部を混合した混合物を射出成型により成形され、取付
部22はコア本体21の側縁に一体的に形成される。
樹脂中に分散して形成され、コイル14の下面に配置さ
れるコア本体21と、このコア本体21をコイル14下
面に取付けるための取付部22とを備える。電磁気シー
ルド用コア17の成形方法は特に限定しないが、一般的
に知られている射出成形の他に、軟磁性粉末を分散した
樹脂を金型に流して固化させる注形成形や、樹脂を金型
のキャビティに入れて圧力と熱を加えて成形する圧縮成
形等の成形方法でもよい。なお、取付部22は電磁気シ
ールド用コア17の成形時にコア本体21と一体的に形
成される。本形態における電磁気シールド用コア17は
粉末状ナイロン樹脂150重量部に厚さ0.5μm、平
均粒径15μmの偏平状鉄系アモルファス粉末850重
量部を混合した混合物を射出成型により成形され、取付
部22はコア本体21の側縁に一体的に形成される。
【0013】図1及び図2に示すように、このコア本体
21は内釜13の角部を覆う湾曲部を有し、取付部22
はコア本体21をコイル下面に取付けるためのものであ
る。一方、外釜12の電磁気シールド用コア17が取付
けられる箇所には円柱状のボス12aが形成される。ボ
ス12aは外釜12の湾曲面に突設され、その頂部12
cには雌ねじ12bが形成される。コア17の取付部2
2は垂直部22aと水平部22bを有する断面略L字状
の突出部と、孔22cとにより構成され、この取付部2
2をL字状に形成することにより生じる段差が外釜12
のボス12aの高さに対応するようになっている。孔2
2cは取付部22の水平部22bに形成され、雄ねじ2
3が挿入可能な大きさを有する。
21は内釜13の角部を覆う湾曲部を有し、取付部22
はコア本体21をコイル下面に取付けるためのものであ
る。一方、外釜12の電磁気シールド用コア17が取付
けられる箇所には円柱状のボス12aが形成される。ボ
ス12aは外釜12の湾曲面に突設され、その頂部12
cには雌ねじ12bが形成される。コア17の取付部2
2は垂直部22aと水平部22bを有する断面略L字状
の突出部と、孔22cとにより構成され、この取付部2
2をL字状に形成することにより生じる段差が外釜12
のボス12aの高さに対応するようになっている。孔2
2cは取付部22の水平部22bに形成され、雄ねじ2
3が挿入可能な大きさを有する。
【0014】このように構成された電磁気シールド用コ
ア17ではその取付けがコア本体21に一体的に形成さ
れた取付部22を介して行われる。具体的には、電磁気
シールド用コア17を外釜12の所定位置に配置した
後、コア17の取付部22を外釜12に形成されたボス
12aの頂部12cに当接する。この状態で、水平部2
2bに形成された孔22cと、ボス12aに形成された
雌ねじ部12bを対応させ、図1に示すように、雄ねじ
23を雌ねじ12bに螺合する。これにより取付部22
を介して外釜12に電磁気シールド用コア17が取付け
られる。
ア17ではその取付けがコア本体21に一体的に形成さ
れた取付部22を介して行われる。具体的には、電磁気
シールド用コア17を外釜12の所定位置に配置した
後、コア17の取付部22を外釜12に形成されたボス
12aの頂部12cに当接する。この状態で、水平部2
2bに形成された孔22cと、ボス12aに形成された
雌ねじ部12bを対応させ、図1に示すように、雄ねじ
23を雌ねじ12bに螺合する。これにより取付部22
を介して外釜12に電磁気シールド用コア17が取付け
られる。
【0015】なお、上記実施の形態では取付部22を断
面略L字状に形成し、その水平部22bがボス12aの
頂部12cに当接するように構成したが、図3に示すよ
うに、取付部24の水平部24bをボス先端部の外径に
相応する内径を有するキャップ状に形成し、ボス12a
の上部に嵌入可能に構成してもよい。このように構成す
ることにより、取付部24をボス12aの上部に嵌入し
て電磁気シールド用コア17を外釜12の所定位置に配
置してネジ止めする場合に、電磁気シールド用コア17
の所定位置からの脱落等を防止する、いわゆる仮止めと
しての機能を備えることもできる。
面略L字状に形成し、その水平部22bがボス12aの
頂部12cに当接するように構成したが、図3に示すよ
うに、取付部24の水平部24bをボス先端部の外径に
相応する内径を有するキャップ状に形成し、ボス12a
の上部に嵌入可能に構成してもよい。このように構成す
ることにより、取付部24をボス12aの上部に嵌入し
て電磁気シールド用コア17を外釜12の所定位置に配
置してネジ止めする場合に、電磁気シールド用コア17
の所定位置からの脱落等を防止する、いわゆる仮止めと
しての機能を備えることもできる。
【0016】また、上記実施の形態では取付部22を断
面L字状に形成したが、図4(a)に示すように、電磁
気シールド用コア27自体に取付け用の孔27aを形成
して取付部としてもよく、図4(b)又は(c)に示す
ように、電磁気シールド用コア37,47の周縁に平板
状の取付部37a,47aをそれぞれ突設し、その取付
部37a,47aに取付孔37b,47bをそれぞれ形
成してもよい。また、この取付部は図のように1箇所に
限らず2箇所、3箇所、更に4箇所以上形成してもよ
い。
面L字状に形成したが、図4(a)に示すように、電磁
気シールド用コア27自体に取付け用の孔27aを形成
して取付部としてもよく、図4(b)又は(c)に示す
ように、電磁気シールド用コア37,47の周縁に平板
状の取付部37a,47aをそれぞれ突設し、その取付
部37a,47aに取付孔37b,47bをそれぞれ形
成してもよい。また、この取付部は図のように1箇所に
限らず2箇所、3箇所、更に4箇所以上形成してもよ
い。
【0017】次に本発明の別の実施の形態を図面に基づ
いて詳しく説明する。図面中上述した実施の形態と同一
符号は同一部品を示す。図7及び図8に示すように、本
形態における電磁誘導加熱装置は、軟磁性粉末を樹脂又
はゴム中に分散して成形された平板状の電磁気シールド
用コア61が磁束発生コイル下面に樹脂製カバー62を
介して取付けられる。樹脂製カバー62にはコア61が
配設される箇所に凹溝62aが形成され、凹溝62aの
両側には互いに内側に向かって突出する断面三角状に形
成された一対の係止用リブ62b,62bが一体的に形
成される。一方、コア61にはカバー62の一対の係止
リブ62b,62bに係合可能な係合部が設けられる。
この係合部はコア下部側面に長手方向に形成された互い
に内側に向かう断面三角状の溝61a,61aである。
それぞれの溝61a,61aは系止用リブ62b,62
bの間隔に対応する間隔で形成される。
いて詳しく説明する。図面中上述した実施の形態と同一
符号は同一部品を示す。図7及び図8に示すように、本
形態における電磁誘導加熱装置は、軟磁性粉末を樹脂又
はゴム中に分散して成形された平板状の電磁気シールド
用コア61が磁束発生コイル下面に樹脂製カバー62を
介して取付けられる。樹脂製カバー62にはコア61が
配設される箇所に凹溝62aが形成され、凹溝62aの
両側には互いに内側に向かって突出する断面三角状に形
成された一対の係止用リブ62b,62bが一体的に形
成される。一方、コア61にはカバー62の一対の係止
リブ62b,62bに係合可能な係合部が設けられる。
この係合部はコア下部側面に長手方向に形成された互い
に内側に向かう断面三角状の溝61a,61aである。
それぞれの溝61a,61aは系止用リブ62b,62
bの間隔に対応する間隔で形成される。
【0018】このように構成された電磁気シールド用コ
アの取付構造では、係合部であるそれぞれ溝61a,6
1aにそれぞれの係止用リブ62b,62bが嵌入する
ように、コア61を凹溝62aに図の実線矢印で示すよ
うに挿入する。これにより係合部であるそれぞれの溝6
1a,61aにそれぞれの係止用リブ62b,62bが
係合し、コア61が樹脂製カバー62に取付けられる。
アの取付構造では、係合部であるそれぞれ溝61a,6
1aにそれぞれの係止用リブ62b,62bが嵌入する
ように、コア61を凹溝62aに図の実線矢印で示すよ
うに挿入する。これにより係合部であるそれぞれの溝6
1a,61aにそれぞれの係止用リブ62b,62bが
係合し、コア61が樹脂製カバー62に取付けられる。
【0019】なお、上記別の実施の形態ではカバー62
に凹溝62aを形成したが、両側に係止用リブを有する
凹部をカバーに形成し、電磁気シールド用コアに軟磁性
粉末をゴム中に分散して成形された成形体を使用し、ゴ
ムの有する弾性を利用して係合部を変形させて凹部に挿
入した後、係合部をその弾性により復元させ、係合部を
カバーの係止リブに係合することによりコアを樹脂製カ
バーに取付けるように構成してもよい。また、上記別の
実施の形態では電磁気シールド用コア61を磁束発生コ
イル下面に樹脂製カバー62を介して取付けたが、外釜
のコイルが巻かれていない箇所に凹溝を形成し、その凹
溝の両側に係止用リブを形成してもよい。このように構
成することにより、樹脂製カバー62を使用することな
く電磁気シールド用コアを直接磁束発生コイル下面に取
付けることができる。
に凹溝62aを形成したが、両側に係止用リブを有する
凹部をカバーに形成し、電磁気シールド用コアに軟磁性
粉末をゴム中に分散して成形された成形体を使用し、ゴ
ムの有する弾性を利用して係合部を変形させて凹部に挿
入した後、係合部をその弾性により復元させ、係合部を
カバーの係止リブに係合することによりコアを樹脂製カ
バーに取付けるように構成してもよい。また、上記別の
実施の形態では電磁気シールド用コア61を磁束発生コ
イル下面に樹脂製カバー62を介して取付けたが、外釜
のコイルが巻かれていない箇所に凹溝を形成し、その凹
溝の両側に係止用リブを形成してもよい。このように構
成することにより、樹脂製カバー62を使用することな
く電磁気シールド用コアを直接磁束発生コイル下面に取
付けることができる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
イル下面に取付けるための取付部をコア本体に一体的に
形成したので、コアをコイル下面に直接取付けることが
できる。この結果、従来必要としていたホルダー等の部
品を不要とする。取付部に取付け用の孔又は切欠きを形
成すれば、この孔又は切欠きを利用して接着剤を必要と
しないネジ止め等の機械的固定手段によりコアを取付け
ることができる。この結果、接着剤の乾燥時間等を考慮
することがなく、コアを取付ける際の作業性を向上する
ことができる更に、樹脂製カバーに両側に係止用リブを
有する凹部又は凹溝を形成し、コアに両側に係止リブに
係合可能な係合部を形成すれば、係合部を係止リブに係
合することによりコアを樹脂製カバーに取付けることが
できる。この結果、コアを更に容易にコイル下面に直接
取付けることができる。
イル下面に取付けるための取付部をコア本体に一体的に
形成したので、コアをコイル下面に直接取付けることが
できる。この結果、従来必要としていたホルダー等の部
品を不要とする。取付部に取付け用の孔又は切欠きを形
成すれば、この孔又は切欠きを利用して接着剤を必要と
しないネジ止め等の機械的固定手段によりコアを取付け
ることができる。この結果、接着剤の乾燥時間等を考慮
することがなく、コアを取付ける際の作業性を向上する
ことができる更に、樹脂製カバーに両側に係止用リブを
有する凹部又は凹溝を形成し、コアに両側に係止リブに
係合可能な係合部を形成すれば、係合部を係止リブに係
合することによりコアを樹脂製カバーに取付けることが
できる。この結果、コアを更に容易にコイル下面に直接
取付けることができる。
【図1】本発明の電磁気シールド用コアと外釜との関係
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】別の取付部を示す図2に対応する図。
【図4】その他の電磁気シールド用コアを示す斜視図。
【図5】その電磁気シールド用コアを使用した電磁炊飯
器の縦断面図。
器の縦断面図。
【図6】そのコアが取付けられたカバーの底面図。
【図7】本発明の別の実施の形態を示すコアとカバーと
の関係を示す斜視図。
の関係を示す斜視図。
【図8】コアがカバーに取付けられた状態の図7のB−
B線断面図。
B線断面図。
【図9】従来例を示す図5に対応する図。
11 電磁炊飯器(電磁誘導加熱装置) 14 磁束発生コイル 17,61 電磁気シールド用コア 21 コア本体 22 取付部 22a 垂直部(突出部) 22b 水平部(突出部) 22c 孔 61a 溝(係合部) 62 樹脂製カバー 62a 凹溝 62b 係止用リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 龍士 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱マテリアル株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 平6−333671(JP,A) 特開 平5−317176(JP,A) 特開 平8−10135(JP,A) 特開 平7−275117(JP,A) 特開 平7−296964(JP,A) 特開 平6−252586(JP,A) 実開 昭61−82395(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12 A47J 27/00 103
Claims (1)
- 【請求項1】 軟磁性粉末を樹脂又はゴム中に分散して
成形された電磁気シールド用コア(61)が磁束発生コイル
下面に樹脂製カバー(62)を介して取付けられる電磁気シ
ールド用コアの取付構造において、 前記樹脂製カバー(62)には両側に係止用リブ(62b,62b)
を有する凹部又は凹溝(62a)が形成され、 前記コア(61)が両側に前記係止リブ(62b,62b)に係合可
能な係合部(61a,61a)を有し、 前記係合部(61a,61a)を前記係止リブ(62b,62b)に係合す
ることにより前記コア(61)が前記樹脂製カバー(62)に取
付けられたことを特徴とする電磁気シールド用コアの取
付構造。
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---|---|---|---|
JP18200696A JP3292048B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 電磁気シールド用コアの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18200696A JP3292048B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 電磁気シールド用コアの取付構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1027682A JPH1027682A (ja) | 1998-01-27 |
JP3292048B2 true JP3292048B2 (ja) | 2002-06-17 |
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JP18200696A Expired - Fee Related JP3292048B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 電磁気シールド用コアの取付構造 |
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JP (1) | JP3292048B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11229147B2 (en) | 2015-02-06 | 2022-01-18 | Laird Technologies, Inc. | Thermally-conductive electromagnetic interference (EMI) absorbers with silicon carbide |
-
1996
- 1996-07-11 JP JP18200696A patent/JP3292048B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1027682A (ja) | 1998-01-27 |
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