JPH0711796U - 電磁調理器用加熱コイル - Google Patents

電磁調理器用加熱コイル

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JPH0711796U
JPH0711796U JP4510693U JP4510693U JPH0711796U JP H0711796 U JPH0711796 U JP H0711796U JP 4510693 U JP4510693 U JP 4510693U JP 4510693 U JP4510693 U JP 4510693U JP H0711796 U JPH0711796 U JP H0711796U
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JP
Japan
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winding portion
iron plate
winding
heating coil
electromagnetic cooker
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Application number
JP4510693U
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English (en)
Inventor
豊 百田
Original Assignee
株式会社アイク
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄板の均等加熱面積が大きく、しかもコイル
の経年変化の小さい電磁調理器用加熱コイルを提供する
ことを目的とする。 【構成】 コア4の上面に長尺なリード線Bを渦巻き状
に巻回した平面形状楕円形の第1の巻線部1を形成する
と共に、この第1の巻線部1の外端部1aを外方向へ引
出して、第1の巻線部1の外周に空間部3を設けて矩形
状に巻回した平面形状矩形の第2の巻線部2を形成した
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えばレストラン等でステーキを焼くのに使用される電磁調理器 用加熱コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁調理器用加熱コイルAは、図8で示すように、コア4の上面に長尺 なリード線Bを複数回、渦巻き状に巻回して平面形状円形の巻線部1を形成した ものである。通常は、リード線Bを約20周回巻付けた直径が約300mm程度 のものが使用されている。この電磁調理器用加熱コイルは、テーブルの鉄板に対 応して、鉄板から約17mm程度下方に配置される。鉄板の加熱に際しては、加 熱コイルに電流を流し磁力線を発生させる。磁場中に置かれる鉄板に磁力線が作 用し、鉄板内に渦電流が生じる。この渦電流と鉄板の電気抵抗によるジュール熱 で鉄板が加熱され、鉄板上の肉が焼かれる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記、従来の電磁調理器用加熱コイルでは、長尺な1本のリード線を渦巻き状 に複数回、巻回して単一の巻線部を形成している。従って、この巻線部の各巻き 線(リード線)は、すべて隣合う巻き線に接面している。このため、コア面積に 対し巻線部の巻き線密度が高く放熱性が悪い。実際上、図9で示すように、鉄板 6の下方に単一の巻線部1から成る加熱コイルAを配置した場合、コイルAから 放射する磁力線が中心に集まる収斂作用の結果、図10で示すようにコイルAの 中心部を除く周辺部分が、ドーナツ状に加熱されて高温部61となり、中心部6 2及び外周部62aは低温部となる。つまり、中心部62、外周部62aは、ド ーナツ状の高温部61に対し約10%程度低温となり、鉄板6の均等加熱面積が 小さくなる。この為、常時、高温加熱部のみを使用する結果、図11で示すよう に、長尺な鉄板6の高温加熱部(常時、使用する部分)61と低温加熱部(殆ど 使用しない部分)62aとの間に、使用頻度による変色が生じ、鉄板を直接、目 にするお客に対する美観を損なう。また、この渦巻き状の円形コイルAでは、磁 束密度が高く放熱性が悪いため、コイルの経年変化が大きい等の欠点があった。
【0004】 この考案は、以上のような課題を解消させ、鉄板の均等加熱面積が大きく、し かもコイルの経年変化の小さい電磁調理器用加熱コイルを提供することを目的と する。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
この目的を達成させるために、この考案の電磁調理器用加熱コイルでは、次の ような構成としている。 電磁調理器用加熱コイルは、コアの上面に長尺なリード線を渦巻き状に巻回し た平面形状楕円形の第1の巻線部を形成すると共に、この第1の巻線部の外端部 を外方向へ引出して、第1の巻線部の外周に空間部を設けて矩形状に巻回した平 面形状矩形の第2の巻線部を形成したことを特徴としている。
【0006】 このような構成を有する電磁調理器用加熱コイルでは、渦巻き状に巻回した平 面形状楕円形の第1の巻線部と、この第1の巻線部に対し空間部を介して矩形状 に巻回した平面形状矩形の第2の巻線部とから成ることを特徴としている。従っ て、第1の巻線部と第2の巻線部とを空間部を介して配備することで、コアに対 する巻き線密度が低くなり、放熱性が向上する。この結果、第1の巻線部の中心 部を除く周辺部、及び空間部、更に第2の巻線部に対応する部分の鉄板が、ほぼ 均等加熱され、均等加熱面積が拡大する。更に、鉄板の均等加熱面積が拡大する 結果、鉄板の使用する部分が限定されないため、鉄板の長年使用による変色も生 じない。また、コアに対する巻き線密度を低くすることで、放熱性が向上すると 共に、鉄板の輻射熱作用を受けにくく、コイルの経年変化を小さくでき、コイル の保護を実現し得る。
【0007】
【実施例】
図3は、この考案に係る電磁調理器用加熱コイルを使用した電磁調理器を示す 断面図である。
【0008】 電磁調理器73は、上面開口有底のユニットケース内部に各種電子部品(図示 せず)が内蔵してあり、開口上面部には、断面L字金具74上に冷却フィン5を 配備し、この冷却フィン5上にコア4を介して加熱コイルAが配備してある。更 に、加熱コイルA上にはコイル加熱検出センサ76が配備され、このセンサ76 はリード線77を介して内部の電子部品と電気的に接続してある。また、加熱コ イルAの取付け部75は、ユニットケースの上部内向きフランジ部に重合させビ ス止着してある。更に、加熱コイルAは後述する引出しリード線(の圧着端子) を介して内部の電子部品と電気的に接続してある。つまり、電磁調理器73は全 閉状に設定され、ユニットケースの一端壁の下部に冷却ファン78が配備され、 また冷却ファン78を取付けた壁面下端に、内部の電子部品と接続した接続コー ド79がブッシュを介して外部へ引き出されている。この接続コード79は操作 パネル(及び電源)に接続される。この電磁調理器73は、電源として商用周波 数をそのまま利用するが、通常は20乃至30KHzに変換して高周波電磁誘導 加熱方式が用いられている。 この電磁調理器73は、テーブル7の天板71の窓孔部72に配備された鉄板 6の下部に配置され、この状態において鉄板6と加熱コイルAとの間に一定の間 隔(例えば17mm程度の隙間)が設定される。
【0009】 図1は、実施例の電磁調理器用加熱コイルAを示す斜視図である。加熱コイル Aは、フェライトコア4の上面に配備された平面形状楕円形の第1の巻線部1と 、この第1の巻線部1に対し空間部3を介して配備された平面形状矩形の第2の 巻線部2とから成る。冷却フィン5は、平面形状矩形の平板で、底面に突設され る複数のフィン部51は、長手方向へそれぞれ平行状に配備してある。この冷却 フィン5の上面に、上記フェライトコア4が取付けてある。
【0010】 第1の巻線部1及び第2の巻線部2は、長尺な1本のリード線Bによって連続 形成される。長尺な1本のリード線Bは、一端部を冷却フィン5の底面溝部(リ ード線嵌込み用溝部)52に嵌合した状態で、先端部を冷却フィン5の面内中央 部の孔部、及びフェライトコア4を貫通させ、フェライトコア4の面内中央部か ら突出させる。そして、このリード線Bの突出端部を引出し、渦巻き状に複数回 (実施例では7周)、巻回させて平面形状楕円形の第1の巻線部1を形成してい る。この第1の巻線部1の各巻き線は、隣合う巻き線と接面している。また、第 1の巻線部1の中央部は、楕円形状の小さな空間部(巻き線部のない部分)11 が生じている。更に、第1の巻線部1の外端部を外方向へ引出し、つまり矩形状 フェライトコア4の一隅部方向へ引出し、この外端引出部1aの先端部を、矩形 状フェライトコア4の4辺に平行状に、複数回(実施例では10周)、巻回させ て平面形状が矩形状(枠縁状)の第2の巻線部2を形成している。従って、外端 引出部1aにより、第1の巻線部1と第2の巻線部2との間には、外形線が矩形 状の大きな面積の空間部3が設けられる。
【0011】 この加熱コイルAは、例えば長さが400乃至450mm、幅が300乃至3 50mmの矩形冷却フィン5の面積にほぼ等しい大きさに設定される。つまり、 第2の巻線部2の外周巻き線部は、冷却フィン5のほぼ外周縁を周回するように 設定している。また、連続する第1の巻線部1と第2の巻線部2の端部、つまり リード線Bの両端部は、矩形状フェライトコア(冷却フィン5)4上より外方向 へ引き出され、両端部にはそれぞれ圧着端子Cが取付けてある。
【0012】 このような構成を有する電磁調理器用加熱コイルでは、通常は、図4で示すよ うに、長尺なテーブル7の天板71面内に配備された長尺な鉄板(例えば長さ1 500mm、幅600mm)6に対応して、二つの電磁調理器(つまり電磁調理 器用加熱コイル)Aが配備される。電磁調理器用加熱コイルA、つまり第1の巻 線部1及び第2の巻線部2に電流を流すと、第1の巻線部1及び第2の巻線部2 から磁力線が鉄板6に向けて発生し、磁場内におかれる鉄板6に渦電流が生じる 。そして、鉄板6の電気抵抗により鉄板6が加熱される。第1の巻線部1と第2 の巻線部2とから所定角度方向に向けて発生する磁力線により、空間部3に対応 する鉄板6部分にも渦電流が生じ加熱される。 図5で示すように、実施例の加熱コイルAは空間部3を介して第1の巻線部1 と第2の巻線部2とを配備したから、コア4に対するコイルAの巻き線密度が低 く、放熱性が向上すると共に、面積当たりの発熱が分散する。従って、図6で示 すように、鉄板6に対し第1巻線部1の中心空間部11に対応する僅かに小さな 面積部分が低温部62となり、この低温部62の外周部、つまり第1の巻線部1 及び空間部3を含む第2の巻線部2の外周部まで高温部61となる。例えば、高 温度部61が約220℃の場合、低温部62は約190℃程度となる。従って、 図7で示すように、長尺な鉄板6に対し、二つの加熱コイルAを配備した場合、 単一の加熱コイルA(長さ400乃至450mm、幅300乃至350mm)で 、鉄板6を均等加熱する範囲は、鉄板6において長さ600乃至650mm、幅 500乃至550mm程度の面積を均等加熱することが出来る。従って、長尺な 鉄板6の面積の外周部を除く殆どの面積を均等加熱し得、使用範囲が殆ど限定さ れず、長年使用によっても鉄板6に使用場所による変色発生の虞れがない。また 、空間部3を介して第1の巻線部1と第2の巻線部2とを配備したから、巻き線 密度が低く、放熱性が向上すると共に、鉄板の輻射熱作用を受けにくく、コイル の経年変化を小さくし得る。
【0013】
【考案の効果】
この考案では、以上のように、空間部を介して第1の巻線部と第2の巻線部と を配備することで加熱コイルを形成することとしたから、巻き線密度が小さくな り、放熱性を向上することが出来、均等加熱面積を拡大し得る。従って、鉄板の 使用範囲が限定されないため、長年使用によっても鉄板が変色する虞れが解消で きる許かりでくなく、放熱性の向上によりコイルの経年変化も小さくでき、コイ ル保護を実現し得る等、考案目的を達成した優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例電磁調理器用加熱コイルを示す斜視図で
ある。
【図2】実施例電磁調理器用加熱コイルを示す断面図で
ある。
【図3】実施例加熱コイルを使用した電磁調理器を示す
断面図である。
【図4】実施例加熱コイルを使用した電磁調理器を配備
した調理テーブルを示す斜視図である。
【図5】実施例加熱コイルと鉄板との関係を示す説明図
である。
【図6】実施例加熱コイルによる鉄板の均等加熱面積を
示す説明図である。
【図7】長尺な鉄板に対し実施例加熱コイルを2つ配備
した場合の鉄板の均等加熱面積を示す説明図である。
【図8】従来の電磁調理器用加熱コイルを示す斜視図で
ある。
【図9】従来の加熱コイルと鉄板との関係を示す説明図
である。
【図10】従来の加熱コイルによる鉄板の加熱面積を示
す説明図である。
【図11】長尺な鉄板に対し従来の加熱コイルを複数配
備した場合の鉄板の加熱面積を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の巻線部 2 第2の巻線部 3 空間部 1a 外端引出部 4 フェライトコア 5 冷却フィン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの上面に長尺なリード線を渦巻き状
    に巻回した平面形状楕円形の第1の巻線部を形成すると
    共に、この第1の巻線部の外端部を外方向へ引出して、
    第1の巻線部の外周に空間部を設けて矩形状に巻回した
    平面形状矩形の第2の巻線部を形成したことを特徴とす
    る電磁調理器用加熱コイル。
JP4510693U 1993-07-26 1993-07-26 電磁調理器用加熱コイル Pending JPH0711796U (ja)

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JP4510693U JPH0711796U (ja) 1993-07-26 1993-07-26 電磁調理器用加熱コイル

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005228571A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Totoku Electric Co Ltd 電磁誘導加熱コイルおよび電磁誘導加熱装置
JP2005353458A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
KR20180082858A (ko) * 2017-01-11 2018-07-19 엘지전자 주식회사 자속 가이드 구조체 및 이를 포함하는 스마트 테이블
KR20190003440A (ko) * 2017-01-11 2019-01-09 엘지전자 주식회사 자속 가이드 구조체 및 이를 포함하는 스마트 테이블

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