JP3291048B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JP3291048B2
JP3291048B2 JP34219792A JP34219792A JP3291048B2 JP 3291048 B2 JP3291048 B2 JP 3291048B2 JP 34219792 A JP34219792 A JP 34219792A JP 34219792 A JP34219792 A JP 34219792A JP 3291048 B2 JP3291048 B2 JP 3291048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水を電解しアルカ
リ水と酸性水とを分離して各別に排出する電解水生成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図3に示すように、水道水を
供給する蛇口11にマニホールド12を介して接続さ
れ、浄水器13を通して不溶性の不純物や臭気などを除
去した後の浄水を電解槽14に導入して電解することに
よって、アルカリ水と酸性水とを生成するようにした電
解水生成装置が提供されている。マニホールド12は、
レバー12aの操作によって、蛇口11から吐出された
水道水をそのまま吐出する状態と、蛇口11から吐出さ
れた水道水を浄水器13に導入する状態とに切り換え
る。浄水器13は、活性炭のようにカルキ臭などを除去
する部材と、中空糸膜のように不溶性不純物を濾過する
部材とを内蔵している。また、電解槽14は直流電圧が
印加される電極15a,15bを備え、異なる極性の電
極15a,15bの間には多孔質膜などの隔膜14aが
配設されている。電解槽14には利用する電解水(主と
してアルカリ水)を排出する排出管16aと、利用せず
に廃棄する電解水(主として酸性水)を排出する排出管
16bとが設けられる。
【0003】上述した構成の電解水生成装置では、電極
15aを陰極、電極15bを陽極として通電すれば、電
極15aの近傍では電子が過剰になって水道水の中のカ
ルシウムイオンやマグネシウムイオンが集まり、電極1
5bの近傍では電子が不足して塩素イオンや硫酸イオン
が集まることになる。したがって、電極15aの近傍の
水を排出する排出管16aからはアルカリ水が排出さ
れ、電極15bの近傍の水を排出する排出管16bから
は酸性水が排出されるのである。
【0004】ところで、水道水を電気分解することによ
ってアルカリ水と酸性水とを連続的に生成するようにし
た上述のような電解水生成装置では、長時間使用すると
水道水に含まれる各種イオン(カルシウムイオン、マグ
ネシウムイオン)が陰極となる電極の表面に析出するこ
とによってスケールが生成され、このようなスケールが
生成されると電流密度が小さくなって電気分解の能力が
低下することになる。スケールは水の硬度が高いほど多
く生成されることになる。
【0005】電極の表面に析出したスケールを除去する
技術としては、数分〜10分間程度の使用毎に、止水の
際に電極への印加電圧の極性を30秒間程度逆に反転さ
せて電極を清浄化したり、使用時間とは無関係に止水の
際に電極への印加電圧の極性を一定時間だけ逆に反転さ
せて電極を清浄化することが考えられている。また、い
ずれの技術においても極性の反転時に電極に印加する電
圧は既定の一定値になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
技術では、電極の清浄化のための通電量が少なく、アル
カリ水を6000〜10000リットル生成すると、負
極側の電極にカルシウム等が析出してスケールが生成さ
れるという問題が生じる。一方、後者の技術では、コッ
プ1杯程度のアルカリ水を生成する場合と20リットル
程度のアルカリ水を生成する場合とで清浄化の際の電極
への通電量が同じであるから、コップ1杯程度のアルカ
リ水を生成することを何度も繰り返すと、電極材料が溶
出して消耗することになり、逆に20リットル程度のア
ルカリ水を生成することを何度も繰り返すと、通電量が
不足してスケールが生成されるという問題が生じる。
【0007】結局、アルカリ水の生成量と無関係にアル
カリ水の生成時とは逆の極性の一定電圧をほぼ一定時間
だけ印加する従来技術では、スケールの除去を過不足な
く行うのが困難であって、通常の使用条件の範囲であっ
ても、スケールが多量に生成されたり電極が多量に消耗
したりすることがあるという問題を有しているのであ
る。
【0008】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、通常の使用条件では電極の表面にスケールが
多量に析出したり、電極が多量に消耗したりすることの
ない電解水生成装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、水を電解しアルカリ水と酸性水とを分
離して各別に排出する電解槽と、電解槽への給水が停止
されると電解槽に滞留する水を外部に排出する排水手段
と、電解槽に設けた電極間に印加する電圧の極性を反転
させることができる極性切換手段と、電極を清浄化した
後から電解槽により水を電解した時間を積算する積算手
段と、電解槽への給水が停止された時点で積算手段によ
る積算時間が既定値以上であると排水中に極性切換手段
を通して電極間に印加する電圧の極性を反転するととも
に電極に印加する電圧を積算時間が長いほど高くするこ
とによって電極を清浄化する清浄化制御手段とを備える
のである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、電極を清浄化した後から電
解を行った通算時間を積算しておき、電解槽への給水を
停止した時点でこの時間が既定値以上であるときにのみ
電極に逆極性の電圧を印加するようにしているので、電
極に対して逆極性の電圧が過剰に印加されるのを防止す
ることができ、電極の消耗を抑制することができるので
ある。また、電解を行った通算時間が長いほど高い電圧
を電極に印加するので、電解槽に滞留する水の排水に要
する時間がほぼ一定であっても電解の通算時間に応じた
通電量で電極を清浄化することができるのであり、電解
水の生成量に対応した電極の清浄化が行えるのである。
結局、電解水の生成量が少なければ電極への逆極性の電
流の通電量を少なくし、電解水の生成用が多くなれば電
極への逆極性の電流の通電量を多くするのであって、使
用条件にかかわらずスケールの生成が抑制され、かつ電
極の消耗も抑制されるのである。
【0011】
【実施例】図1に本実施例の全体構成を示す。水道水は
蛇口11に結合したマニホールド12を通して浄水器1
3に導入される。マニホールド12は、水道水を浄水器
13に通水するか水道水を浄水器13を通さずに吐出す
るかを選択するために設けられ、浄水器13への通水の
有無は内蔵した圧力スイッチ(図示せず)によって検出
される。圧力スイッチの出力は後述するコントローラ2
0に入力される。浄水器13は活性炭や中空糸膜を用い
てカルキ臭や不溶性不純物を除去するのであって、活性
炭や中空糸膜はカートリッジとして浄水器13に着脱自
在に装着される。浄水器13から吐出された浄水は電解
槽14に導入される。電解槽14は槽内に導入された浄
水に浸漬される2種の電極15a,15bを備え、両電
極15a,15bの間を約3:1に仕切る多孔質膜など
よりなる隔膜を備えている。また、各電極15a,15
bの近傍部位の水はそれぞれ排出管16a,16bを通
して電解槽14の外部に各別に排出される。電極15a
の近傍部位から排出管16aを通して排出される水が主
として利用に供され、排出管16bを通して排出される
水は排水される。すなわち、電極15a,15bのうち
陰極側の室では電子が供給されて陽イオンが電極15a
の近傍に集まってアルカリ水が得られ、陽極側の室では
電子が奪われ陰イオンが電極15bの近傍に集まって酸
性水が得られる。
【0012】両電極15a,15bに印加する直流電圧
は、プラグ21およびヒューズ22を介して供給される
商用交流電源を電源回路23によって整流平滑すること
によって得られる。電源回路23には、両電極15a,
15bのうちのどちらを陽極にするかを選択する極性切
換手段としての切換回路23aが設けられている。コン
トローラ20には、操作手段としてのタクティル形スイ
ッチ(ストロークの小さい押釦スイッチ)などのスイッ
チと、表示手段としての発光ダイオードなどとを備えた
操作表示部24が接続されるとともに、浄水器13のカ
ートリッジの使用時間などを設定するための補助設定部
25が接続される。
【0013】操作表示部24には、回路電源を入切する
電源スイッチSW1 、電極15a,15bへの印加電圧
の極性を反転させるように切換回路23aを操作する切
換スイッチSW2 、後述する急速電解動作を選択するた
めの急速電解スイッチSW3、通常の電解動作において
両電極15a,15bの間に印加する電圧を選択するp
H選択スイッチSW4 が操作手段として設けられる。ま
た、操作表示部24には、電源スイッチSW1 による回
路電源の入切を表示する電源灯L1 と、切換スイッチS
2 の操作により切換回路23aを制御して電極15a
を陰極に設定し排出管16aからアルカリ水を排出する
ときに点灯するアルカリ灯L2 と、排出管16aから酸
性水を排出するときに点灯する酸性灯L3 とを備える。
さらに、操作表示部24には、急速電解スイッチSW3
を操作したときに点灯する急速電解灯L4 と、pH選択
スイッチSW4 を1回押操作するごとに循環的に点灯す
る5個のpH表示灯L5 〜L9 とが設けられる。急速電
解灯L4 とpH表示灯L5〜L9 とはいずれか1つだけ
が点灯するのであって、急速電解灯L4 が点灯していな
い状態ではpH選択スイッチSW4 の操作が有効であっ
て、1回の押操作のたびにpH表示灯L5 〜L9 が順次
点灯する。ここに、pH表示灯L5 〜L9 の近傍にはP
H0〜PH4の文字が表記されており、PH0に対応す
るpH表示灯L9 が点灯しているときには、電解を行わ
ずに排出管16a,16bから浄水を排出する。また、
PH1〜PH4の間では段階的に電解能力が大きくなる
ように電極15a,15bに印加する電圧が上昇する。
【0014】蛇口11が閉じて水が停止すると、圧力ス
イッチの出力によってコントローラ20では電解を停止
させるように電源回路23を制御する。すなわち、水が
停止すれば電極15a,15bへの印加電圧は0Vにな
る。補助設定部25には浄水器13のカートリッジの使
用時間の積算値を設定する積算値設定スイッチSW
5と、排出管16aからアルカリ水と酸性水とのどちら
が排出されているかを音によって報知するか否かを選択
する音報知選択スイッチSW6 とを備える。音報知選択
スイッチSW6 で音による報知を選択している状態で
は、アルカリ水の給水中には音楽が流れ、酸性水の給水
中には「ピッピッ」というような警告音が流れる。音を
発生する手段および音信号を生成する手段は図示してい
ないがコントローラ20に設けられている。圧力スイッ
チが給水の停止を検出すると、音による報知は停止す
る。積算値設定スイッチSW5 はたとえば「30時
間」、「45時間」、「60時間」の3段階が設定可能
であって、浄水器13へのカートリッジの装着後の経過
時間と設定時間とを比較し、設定時間に近くなると操作
表示部24のカートリッジ灯L11を点灯させることによ
ってカートリッジの交換時期を報知する。カートリッジ
の交換時期は設定した時間の5時間前からカートリッジ
灯L11を点滅させることによって報知する。カートリッ
ジの使用時間の積算値は、圧力スイッチの出力によって
通水が検出されている時間の積算値であって、電解槽1
4による電解を行うか否かには関係なく積算され、電源
スイッチSW1 がオフであっても積算される。また、停
電時やプラグをコンセントから抜いたときには積算値が
保持されるようになっている。
【0015】さらに詳しく説明する。図2に示すよう
に、プラグ21、ヒューズ22、ラインフィルタ26を
通してトランスT1 の1次巻線が商用交流電源に接続さ
れる。トランスT1 の1次巻線への給電経路には後述す
るリレーRy1 の接点r1 とサーマルスイッチThとが
挿入され、トランスT1 の温度が規定値以上に上昇する
とサーマルスイッチThが作動してトランスT1 への給
電を停止するようになっている。また、トランスT1
2次巻線には2次電圧を5段階に選択することができる
ようにタップが設けられている。すなわち、トランスT
1 の2次巻線からは5V、10V、15V、20V、3
0Vの5段階の2次電圧を得ることができるようになっ
ている。どの2次電圧を用いるかは5個のリレーRy2
〜Ry6 の接点r2 〜r6 よりなる電圧選択手段および
急速電解手段を兼ねる選択回路27によって選択され
る。
【0016】選択回路27により選択されたトランスT
1 の2次電圧は、ダイオードブリッジなどの全波整流回
路23bと平滑用のコンデンサC1 とリレーRy7 ,R
8の接点r7 ,r8 よりなる切換回路23aとにより
構成された電源回路23に入力され整流平滑される。ま
た、切換回路23aでは電源回路23の出力電圧の極性
を反転させることができる。電源回路23の出力電圧は
電解槽14の両電極15a,15bの間に印加されるの
であって、選択回路27により選択した電圧に比例した
電圧が電極15a,15bの間に印加されることにな
る。
【0017】また、平滑用のコンデンサC1 と切換回路
23aとの間には電極15a,15bの間に流れる電流
を検出するための抵抗R1 が挿入されており、この抵抗
1の両端電圧をコンパレータCP1 の両入力端に入力
することによって、抵抗R1での電圧降下に応じて通電
電流の大きさを既定の上限値と比較するようになってい
る。コンパレータCP1 では、抵抗R1 の両端電圧が両
電極15a,15bへの印加電圧に応じて既定した上限
値に達するとマイクロプロセッサを主構成要素とするコ
ントローラ20に対して過電流検知信号を出力する。こ
こに、抵抗R1はマンガニン線などを用いて0.005
〜0.2Ω程度の低抵抗に構成されている。また、コン
パレータCP1 における上限値は、pH選択スイッチS
4 により電極15a,15bへの印加電圧を選択する
通常電解の状態と、急速電解スイッチSW3 により電極
15a,15bへの印加電圧を選択する急速電解の状態
とについてそれぞれ設定されて2段階になっている。通
常電解の際には通常電解用の上限値が用いられ、急速電
解の際には急速電解用の上限値が用いられるのはいうま
でもない。また、急速電解用の上限値は通常電解用の上
限値よりも高く設定される。
【0018】一方、リレーRy2 〜Ry8 の電源は本実
施例では12Vになるように安定化電源回路28より出
力され、安定化電源回路28への入力電圧はトランスT
1 の2次巻線のうち15Vのタップから得るようになっ
ている。各リレーRy2 〜Ry8 の一端は共通接続され
て安定化電源回路28の一端に接続され、各リレーRy
2 〜Ry8 の他端はコントローラ20の対応するポート
に接続されている。したがって、コントローラ20のい
ずれかのポートの出力がLレベルになると対応するリレ
ーRy2 〜Ry8 に通電され、対応する接点r2 〜r6
がオンになり、また接点r7 ,r8 が切り換えられる。
【0019】コントローラ20への電源は、トランスT
1 とは別に設けたトランスT2 の出力電圧を安定化電源
回路29に通すことによって得られ、安定化電源回路2
9の出力電圧は本実施例では5Vに設定されている。安
定化電源回路29の出力端にはリレーRy1 の一端が接
続され、リレーRy1 はコントローラ20から出力され
るオン信号によって導通して接点r1 をオンにする。コ
ントローラ20には、上述したように、操作表示部24
および補助設定部25が接続される。
【0020】以下に動作を説明する。まず、プラグ21
を商用交流電源のコンセントに差し込むと、安定化電源
回路29を通してコントローラ20に通電され、コント
ローラ20がリセットされた後に動作を開始する。次
に、操作表示部24の電源スイッチSW1 を押操作する
と、電源灯L1 が点灯し、またコントローラ20からオ
ン信号が出力されてリレーRy1 に通電され接点r1
オンになる。接点r1 がオンになればトランスT1 に給
電される。この時点ではコントローラ20は初期化され
ているから、選択回路27ではすべての接点r2 〜r6
がオフになっており、pH表示灯L9 が点灯していて電
解槽の電極15a,15bには電圧が印加されず電解は
行われない。また、アルカリ灯L2 および酸性灯L3
消灯している。
【0021】次に、急速電解スイッチSW3 またはpH
選択スイッチSW4 を押操作したときに圧力スイッチの
出力によって給水が確認されると、急速電解灯L4 、p
H表示灯L5 〜L8 のいずれかが点灯し、電極15a,
15bに電圧が印加され電解が開始される。すなわち、
pH選択スイッチSW4 を1回押操作のごとに、L9
8 →L7 →L6 →L5 →L9 の順に循環的に点灯し、
対応するリレーRy3〜Ry6 の接点r3 〜r6 が順次
択一的にオンになる。pH選択スイッチSW4によって
選択されて点灯したpH表示灯L5 〜L8 は蛇口11を
閉じて止水しても継続して点灯する。また、急速電解ス
イッチSW3 を押操作すると、pH選択スイッチSW4
によって選択されている印加電圧にかかわらずリレーR
2 がオンになり、急速電解灯L4 が点灯する。この急
速電解の状態は最大で10分間継続し、10分間が経過
すると急速電解は自動的に解除される。また、10分間
が経過するまでに急速電解スイッチSW3 を再び押操作
したり、pH選択スイッチSW4 を操作したり、蛇口1
1を閉じて止水したりしても急速電解は解除される。急
速電解が解除されると、解除前に選択されていた印加電
圧が電極15a,15bに印加される状態に復帰する。
急速電解の動作中には切換スイッチSW2 を操作しても
急速電解の使用時間は通算して計時される。また、急速
電解が解除されたときには、切換回路23aは電極15
aを陰極にするように設定され、排出管16aからアル
カリ水が排出される状態が選択される。
【0022】ここにおいて、電解中には抵抗R1 の両端
電圧がコンパレータCP1 によって監視されているので
あって、通常電解と急速電解とについてそれぞれ設定さ
れている上限値よりも抵抗R1 の両端電圧が高くなる
と、コンパレータCP1 からコントローラ20に対して
過電流検知信号が入力され、このときコントローラ20
は、印加電圧を1段階下げるようにリレーRy3 〜Ry
6 を選択する。すなわち、電解槽14の中で生成される
アルカリ水のpH価が、水質や水量によって所望値に比
べて過大になると、電極15a,15bへの印加電圧を
1段階下げることによってpH価を下げるようにし、も
ってpH価がほぼ所望値に保たれるようにしているので
ある。また、印加電圧を下げても抵抗R1 の両端電圧が
最初に選択した印加電圧に対する基準値を越えるときに
は、依然として過電流検知信号が出力されることになる
から、電極15a,15bへの印加電圧はさらに下げら
れることになる。急速電解スイッチSW3 の押操作によ
る動作である場合には、印加する最低電圧は20Vであ
り、pH選択スイッチSW4 の押操作による動作である
場合には、印加する最低電圧は0Vになる。また、急速
電解スイッチSW3 の押操作による動作の際に、電極1
5a,15bへの印加電圧を20Vとしてもも基準値を
越えるような状態では、トランスT1 の温度上昇によっ
て内蔵したサーマルスイッチThがオフになり、電極1
5a,15bへの電圧の印加が停止する。サーマルスイ
ッチThの動作時には電源灯L1 が点滅して報知する。
【0023】pH選択スイッチSW4 により選択した電
圧を電極15a,15bに印加している通常電解のとき
には、アルカリ水のpH価は10以下に保たれ、酸性水
のpH価は3〜5以上に保たれるように制御されること
になる。一方、急速電解スイッチSW3 により選択した
電圧を電極15a,15bに印加している急速電解のと
きには、アルカリ水のpH価は11程度、酸性水のpH
価は2.7程度になる。このアルカリ水は飲用には適さ
ないが、野菜の灰汁抜きなどに用いることができ、酸性
水はまないたの殺菌などに用いることができる。
【0024】pH選択スイッチSW4 により印加電圧を
選択したときにはpH表示灯L5 〜L9 のいずれかが点
灯し、急速電解スイッチSW3 により印加電圧を設定し
たときには急速電解灯L4 が点灯するから、飲用には適
していないpH価のアルカリ水が排出される状態では、
急速電解灯L4 の点灯によって注意を促すことができる
のである。
【0025】過電流検知信号によって電極15a,15
bへの印加電圧が下げられたときには、急速電解灯
4 、pH表示灯L5 〜L9 の点灯状態に変化はなく、
急速電解灯L4 、pH表示灯L5 〜L9 は急速電解スイ
ッチSW3 やpH選択スイッチSW4 による選択状態の
みを示すようになっている。すなわち、急速電解灯
4 、pH表示灯L5 〜L9 は電極15a,15bへの
実際の印加電圧にはかかわりなく、排出管16a,16
bから排出されているアルカリ水および酸性水のpH価
にほぼ対応することになる。なお、抵抗R1 の両端電圧
が瞬時的に基準値を越えてコンパレータCP1 から瞬時
的に過電流検知信号が発生しても、コントローラ20で
は印加電圧の引下げは行わず、過電流検知信号が0.5
mS以上10S以下の時間で継続すると印加電圧を引き
下げるようにして、ノイズによる誤動作を防止してい
る。
【0026】コントローラ20はpH選択スイッチSW
4 による選択状態を記憶するE2 PROMよりなる記憶
部を備え、停電時やプラグをコンセントから抜いたとき
には、40mSの瞬停時間以内にカートリッジの使用時
間の積算値や電解槽14の使用時間の積算値が記憶部に
格納される。したがって、通電が再開されて通水すれば
通電停止前の積算値から積算が開始されることになる。
また、カートリッジを交換したり電極15a,15bを
交換すれば積算値はリセットされる。
【0027】ところで、電解を続けていると電極15
a,15bにはイオンの析出によってスケールが形成さ
れることになる。このようなスケールを除去するため
に、逆電洗浄機能が設けられている。逆電洗浄機能と
は、水道水を電解槽14に通水している通常の使用状態
から蛇口11を閉じて止水したことをマニホールド12
の中の圧力スイッチが検出したときに、電解槽14の底
部に連通した図示していない排水手段としての排水弁を
開放して電解槽14の中に滞留する水を自動的に排水す
るとともに、電極15a,15bに印加される電圧の極
性を切換回路23aによって逆に反転させる機能であ
る。このように電圧を逆転させれば、電極15a,15
bに析出していたスケールは電極15a,15bから離
脱し、電極15a,15bが清浄化されることになる。
【0028】ここにおいて、電極15a,15bの清浄
化の過不足を抑制するために、本発明では以下の機能が
設けられている。すなわち、コントローラ20には、電
極15a,15bを清浄化した後に電解槽14で電解水
を生成した通算時間を計時する積算手段が設けられ、積
算手段により求めた通算時間に基づいて逆電洗浄機能の
作動中における電極15a,15bへの印加電圧を調節
するようにしてある。通算時間と印加電圧とは表1の関
係になっている。
【0029】
【表1】
【0030】要するに、電圧選択スイッチSW4 で選択
した電圧を電極15a,15bに印加するときには、通
算時間が長いほど清浄化の際の印加電圧を高くするので
ある。また、急速電解の際にはスケールの生成量も多く
なるから、通常の電解の際とは別に高い電圧を印加する
のである。ここで、電解槽14に滞留する水の排出に要
する時間は本実施例では15〜20秒とほぼ一定である
から、印加電圧の高低に応じてスケールの除去量が決定
される。また、通算時間が30秒未満であれば、逆電洗
浄機能は作動しないが、このときの通算時間は次回に電
解を行う際の通算時間に加算され、次回の電解後の止水
時に表1に従うように印加電圧が決定される。さらに、
逆電洗浄の際にも抵抗R1 の両端電圧を監視し続け、基
準値を越えると印加電圧を引き下げる。逆電洗浄の際に
は最初は15Vに設定され、印加電圧が引き下げられる
と10Vになるが、それ以上の引き下げは行われない。
なお、積算する通算時間は電解槽14により電解を行っ
た全時間として排出管16aから酸性水を排出する時間
は無視してもよいが、酸性水を排出する時間を通算時間
から減算したり、酸性水を排出する時間に所定の係数を
乗じて通算時間から減算するようにしてもよい。また、
逆電洗浄機能が作動している間には、コントローラ20
は図1における逆電灯L10を点灯させ、逆電洗浄機能の
停止後に逆電灯L10を消灯させる。
【0031】なお、上記実施例においてトランスT1
タップの電圧を、5V、10V、15V、20V、30
Vに設定しているが、必ずしもこれに限定されるもので
はなく、それぞれ5〜10V、10〜15V、15〜2
0V、20〜25V、30〜40Vの範囲で適宜設定す
ることが可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は上述のように、電極を清浄化し
た後から電解を行った通算時間を積算しておき、電解槽
への給水を停止した時点でこの時間が既定値以上である
ときにのみ電極に逆極性の電圧を印加するようにしてい
るので、電極に対して逆極性の電圧が過剰に印加される
のを防止することができ、電極の消耗を抑制することが
できるという利点を有する。また、電解を行った通算時
間が長いほど高い電圧を電極に印加するので、電解槽に
滞留する水の排水に要する時間がほぼ一定であっても電
解の通算時間に応じた通電量で電極を清浄化することが
できるのであり、電解水の生成量に対応した電極の清浄
化が行えるのである。要するに、電解水の生成量が少な
ければ電極への逆極性の電流の通電量を少なくし、電解
水の生成用が多くなれば電極への逆極性の電流の通電量
を多くするのであって、使用条件にかかわらずスケール
の生成が抑制され、かつ電極の消耗も抑制されるという
利点を有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す概略構成図である。
【図2】実施例の回路図である。
【図3】従来例の配管を示す概略構成図である。
【符号の説明】
14 電解槽 15a 電極 15b 電極 20 コントローラ 23a 切換回路 L10 逆電灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−273096(JP,A) 実公 平4−40795(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を電解しアルカリ水と酸性水とを分離
    して各別に排出する電解槽と、電解槽への給水が停止さ
    れると電解槽に滞留する水を外部に排出する排水手段
    と、電解槽に設けた電極間に印加する電圧の極性を反転
    させることができる極性切換手段と、電極を清浄化した
    後から電解槽により水を電解した時間を積算する積算手
    段と、電解槽への給水が停止された時点で積算手段によ
    る積算時間が既定値以上であると排水中に極性切換手段
    を通して電極間に印加する電圧の極性を反転するととも
    に電極に印加する電圧を積算時間が長いほど高くするこ
    とによって電極を清浄化する清浄化制御手段とを備える
    ことを特徴とする電解水生成装置。
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