JP3290958B2 - 土木構築物用ユニット、土木構築物用ユニットの製造方法及び土木構築物 - Google Patents

土木構築物用ユニット、土木構築物用ユニットの製造方法及び土木構築物

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JP3290958B2
JP3290958B2 JP19775098A JP19775098A JP3290958B2 JP 3290958 B2 JP3290958 B2 JP 3290958B2 JP 19775098 A JP19775098 A JP 19775098A JP 19775098 A JP19775098 A JP 19775098A JP 3290958 B2 JP3290958 B2 JP 3290958B2
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功 行本
聖記 長谷川
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    • E02B3/123Flexible prefabricated covering elements, e.g. mats, strips mainly consisting of stone, concrete or similar stony material
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、護岸等の土木構築
物の構築に使用する土木構築物用ユニット、その土木構
築物用ユニットを製造する土木構築物用ユニットの製造
方法及びその土木構築物用ユニットを用いて構築された
土木構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、護岸等の土木構築物の施工におい
ては、複数の土木構築物用ユニットが用いられる傾向に
ある。この各土木構築物用ユニットは、網状片の一面に
複数の石を固定手段を介して取付けたものとなってお
り、この複数の土木構築物用ユニットは、施工面に予め
敷設される吸い出し防止シート(吸い出し防止材)上に
敷設されることになっている。これにより、本来の護岸
機能を確保できることは勿論、周囲の自然景観に調和さ
せることができると共に自然への回帰を促進することが
できることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記土木構築
物用ユニットにおいては、一般に網状片の他面側から固
定手段が突出することになっており、土木構築物用ユニ
ットを吸い出し防止シート上に降ろすと、その固定手段
の突出部が、石の荷重を受けて吸い出し防止シートに食
い込み、吸い出し防止シートが破損される虞がある。ま
た、上記吸い出し防止シートへの食い込みは、吸い出し
防止シート上で土木構築物用ユニットをずらすこと(横
ずらし)を難しくしており(抵抗が大きい)、土木構築
物用ユニットの位置合わせ(微調整)は容易ではない。
仮に、土木構築物用ユニットを無理にずらして位置合わ
せをするような場合には、上記食い込みに基づき、吸い
出し防止シートが破損される可能性が高まることにな
る。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その第1の技術的課題は、吸い出し防止シートの破
損を防止でき、且つ吸い出し防止シート上での横ずらし
を行うことができる土木構築物用ユニットを提供するこ
とになる。第2の技術的課題は、上記土木構築物用ユニ
ットを製造する土木構築物用ユニットの製造方法を提供
することにある。第3の技術的課題は、上記土木構築物
用ユニットを用いた土木構築物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の技術的課題を
達成するために本発明(請求項1の発明)にあっては、
所定間隔毎に略平行に配設される複数の第1区画要素
と、所定間隔毎に略平行に配設されて前記複数の第1区
画要素に対して交差された状態で一体化される複数の第
2区画要素とを有する網状片が備えられ、前記網状片の
一面に複数の石が固定手段を介してそれぞれ取付けられ
ている土木構築物用ユニットにおいて、前記複数の第1
区画要素が、前記網状片の厚み方向において、前記複数
の第2区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位
置されて、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要
素との間に所定の段差が形成され、前記固定手段が、隣
り合う前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記
第1区画要素を少なくとも跨ぐように配設される座板
と、該座板を前記石に押し付ける締結具と、を有して、
前記網状片の厚み方向において、前記複数の第2区画要
素が形成する該網状片の他面よりも該網状片の一面側に
収まるように設定されている構成としてある。この請求
項1の好ましい態様としては、請求項2〜4、7、8の
記載の通りとなる。
【0006】上記第2の技術的課題を達成するために本
発明(請求項5の発明)にあっては、所定間隔毎に略平
行に配設される複数の第1区画要素及び所定間隔毎に略
平行に配設されて前記複数の第1区画要素に対して交差
された状態で一体化される複数の第2区画要素を有し、
前記複数の第1区画要素と前記複数の第2区画要素との
間に、厚み方向において、ボルト頭部の厚みよりも大き
めの段差が形成された網状片と、表面から外部に進入口
が露出するようにナットが埋設固定された複数の石と、
前記ボルトが挿通可能な挿通孔を備える座板と、を用意
し、前記複数の石を前記ナットの進入口が上方に向くよ
うに敷き並べ、次に、前記複数の石の上に前記網状片
を、前記複数の第1区画要素を下側に向けつつ被せ、次
に、前記各石毎に、前記座板を、前記隣り合う第2区画
要素同士間において、該座板の挿通孔を前記ナットの進
入口に臨ませつつ前記隣り合う第1区画要素に跨がるよ
うに位置させ、次に、前記各石毎に、前記座板の挿通
孔、前記網状片の目にボルトをそれぞれ通して、該各ボ
ルトを前記各石のナットに螺合し、該各ボルトの頭部
を、前記隣り合う第2区画要素よりも外方に突出しない
ようにする、ことを特徴とする土木構築物用ユニットの
製造方法とした構成としてある。この請求項5の好まし
い態様としては、請求項7,8記載の通りとなる。
【0007】上記第3の技術的課題を達成するために本
発明(請求項6の発明)にあっては、施工面に吸い出し
防止シートを介して複数の土木構築物用ユニットが敷設
され、前記各土木構築物用ユニットは、所定間隔毎に略
平行に配設される複数の第1区画要素と、所定間隔毎に
略平行に配設されて前記複数の第1区画要素に対して交
差された状態で一体化される複数の第2区画要素とを有
する網状片が備えられ、前記網状片の一面に複数の石が
固定手段を介してそれぞれ取付けられ、前記複数の第1
区画要素が、前記網状片の厚み方向において、前記複数
の第2区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位
置されて、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要
素との間に所定の段差が形成され、前記固定手段が、隣
り合う前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記
第1区画要素を少なくとも跨ぐように配設される座板
と、該座板を前記石に押し付ける締結具と、を有して、
前記網状片の厚み方向において、前記複数の第2区画要
素が形成する該網状片の他面よりも該網状片の一面側に
収まるように設定されている、ことを特徴とする土木構
築物とした構成としてある。この請求項6の好ましい態
様としては、請求項7,8の記載の通りとなる。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複数の第1区
画要素と複数の第2区画要素との間に所定の段差が形成
され、固定手段が、隣り合う第2区画要素同士間におい
て、隣り合う第1区画要素を少なくとも跨ぐように配設
される座板と、該座板を石に押し付ける締結具と、を有
して、網状片の厚み方向において、複数の第2区画要素
が形成する該網状片の他面よりも該網状片の一面側に収
まるように設定されていることから、隣り合う第1区画
要素を石と固定手段とで係止することに基づき、石を網
状片の一面に固定できる一方、複数の第1区画要素と複
数の第2区画要素との段差状の配置関係に基づき、複数
の第1区画要素から網状片の他面側において、隣り合う
第2区画要素同士間の空間を固定手段の配設空間として
利用できることになり、固定手段が網状片の他面側から
突出することを確実に防止できることになる。このた
め、当該土木構築物用ユニットの敷設時に、吸い出し防
止シートに対する固定手段の突出部の食い込みが抑えら
れることになり、吸い出し防止シートの破損を抑制でき
ると共に、吸い出し防止シート上での当該土木構築物用
ユニットの横ずらし(位置合わせ)を改善できることに
なる。
【0009】また、固定手段が、隣り合う第2区画要素
間において、隣り合う第1区画要素を少なくとも跨るよ
うに配設される座板と、該座板を石に押し付ける締結具
と、を有していることから、締結具の締結力を座板を介
して隣り合う第1区画要素に作用させ、座板を、隣り合
う第1区画要素に的確に係止させることができることに
なり、石を確実に網状片の一面に固定できることにな
る。
【0010】請求項2の発明によれば、座板が、隣り合
う第1区画要素間に臨む挿通孔を有し、締結具が、座板
の挿通孔を挿通して石に固定される軸部と、該軸部に座
板の外方側において設けられ該座板を係止する拡径部と
を有していることから、前記請求項1と同様の作用効果
が生じるばかりでなく、軸部が隣り合う第1区画要素に
より規制されることになり、座板を、隣り合う第2区画
要素同士間において、隣り合う第1区画要素に常に跨ら
せた状態として、該隣り合う第1区画要素に的確に係止
させておくことができることになる(石を網状片に確実
に固定できることになる)。
【0011】請求項3の発明によれば、座板が、隣り合
う第2区画要素同士間に略適合して収まるように設定さ
れていることから、隣り合う第2区画要素等を座板の回
り止め部材として利用できることになり、座板を一層確
実に隣り合う第1区画要素に係止させておくことができ
ることになる。
【0012】請求項4の発明によれば、固定手段が、ボ
ルトと、ナットと、挿通孔を有する座板と、からなり、
ナットが、石に進入口を露出させつつ埋設固定され、座
板が、隣り合う第2区画要素同士間において、該座板の
挿通孔をナットの進入口に臨ませつつ少なくとも隣り合
う第1区画要素を跨るように配置され、ボルトが、網状
片の他面側外方から座板の挿通孔及び該網状片の目に挿
通されて、ナットに螺合されていることから、ボルトと
ナット(石に埋設)とにより、前記請求項1,2等と同
様の作用効果を具体的に得ることができることになる。
【0013】請求項5の発明によれば、前記請求項1〜
4等に係る土木構築物用ユニットを具体的に製造でき、
吸い出し防止シートの破損を抑制できると共に、吸い出
し防止シート上での当該土木構築物用ユニットの横ずら
し(位置合わせ)を改善できるばかりか、複数の石の上
に網状片を被せるに際して、網状片を複数の石の上をず
らして容易に位置決めできることになる。
【0014】請求項6の発明によれば、施工面に吸い出
し防止シートを介して前記請求項1に係る土木構築物用
ユニットが敷設されていることから、吸い出し防止シー
トの破損を抑制できると共に、吸い出し防止シート上で
の土木構築物用ユニットの横ずらし(位置合わせ)を改
善して作業性を向上できる土木構築物を提供できること
になる。
【0015】請求項7の発明によれば、網状片が菱形金
網とされていることから、この菱形金網においても、そ
の構成線材により、複数の第1区画要素及び複数の第2
区画要素を形成して、所定の段差を形成できることにな
り、前述の請求項1〜6と同様の作用効果を具体的に得
ることができることになる。
【0016】請求項8の発明によれば、網状片が、平行
に配設された複数の鉄筋の上に別の複数の鉄筋を交差さ
せて一体化されていることから、各複数の鉄筋により複
数の第1区画要素及び複数の第2区画要素を形成して、
所定の段差を形成できることになり、前述の請求項1〜
6と同様の作用効果を具体的に得ることができることに
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。
【0018】図1において、符号1は護岸である。この
護岸1は、その護岸法面(法尻等を含む)1aに、吸い
出し防止シート2を介して実施形態に係る土木構築物用
ユニット3を多数敷設しており、その各土木構築物用ユ
ニット3は,隣り合うもの同士が連結されている。
【0019】上記吸い出し防止シート2は、予め上記護
岸法面1aに敷設されて土砂等の吸い出しを防止する機
能を有し、その素材としては、ある程度柔らかいものが
用いられている。
【0020】上記各土木構築物用ユニット3は、図2、
図3に示すように、網状片としての金網4に複数の自然
石(石)5が取付けられている。
【0021】金網4は、本実施形態においては、全体が
矩形形状(例えば一辺2mの正方形)とされた菱形金網
とされており、金網4は、複数の第1区画要素6と複数
の第2区画要素7とにより形成されている。各第1区画
要素6は、所定間隔毎に略真っ直ぐ延びた状態で配設さ
れており、該各第1区画要素6は互いに平行に配置され
ている。各第2区画要素7も、互いに平行な関係をもっ
て、所定間隔毎に略真っ直ぐ延びた状態で配設されてお
り、この各第2区画要素7は、金網4の厚み方向におい
て、ボルト(後述)の厚みよりも幾分長い所定の段差H
もって、複数の第1区画要素6に対して交差された状態
で一体化されている。これにより、全体形状として、所
定の段差Hに基づく所定厚みのシート形状が形成される
と共に、隣り合う第1区画要素6と隣り合う第2区画要
素7とに基づき、菱形の網目8が区画されることになっ
ている。
【0022】具体的には、金網4が菱形金網であること
から、図3に示すように、各第1、第2区画要素7、8
は、複数本の線材(段差をもってジグザグ状とされたも
の)9を組む(絡ませる)ことにより形成されており、
該各第1、第2区画要素7、8は、複数本の線材9の一
部9aを部分的につなぎ合わせる構成とされている。
【0023】このような金網4は、複数の第1区画要素
6を複数の第2区画要素7よりも上側に位置するように
して護岸法面1に敷設されており、その金網4の上面側
(複数の第1区画要素6側)が表面側(一面側)とさ
れ、その金網4の下面側(複数の第2区画要素7側)が
裏面側(他面側)とされている。
【0024】複数の自然石5としては、玉石、割石等の
種々のものが用いられている。この各自然石5には、長
尺なナット(通称アンカー金具)10が埋設固定されて
おり、その進入口10aは、自然石5の表面から外部に
開口されている。この場合、ナット10の埋設固定は、
本実施形態においては、自然石5にドリルを用いて穴1
1をあけ(図4参照)、その穴11内に楔12をセット
し、その穴11内に、挿入先端部に複数のスリット13
(図3参照)を有するナット10をハンマー20により
打ち込み(図5参照)、楔12によって拡開されたナッ
ト10の拡開部10bを穴11内周面に係合すること
(図6参照)により得られる。
【0025】このような複数の自然石5は、前記金網4
の表面上に配置されており、各自然石5内におけるナッ
ト10の進入口10aは、金網4の表面に向けられてい
る。尚、図2、図3においては、金網4の表面は下向き
にされている。
【0026】金網4に対する複数の自然石5の取付けに
は、本実施形態においては、前記ナット10の他に、座
金14とボルト15とが用いられている。
【0027】座金14は、図3に示すように、長尺な板
状体とされている。この座金14は、その厚みが第1区
画要素6と第2区画要素7との所定の段差Hよりも十分
に薄くされており、その長手方向長さとして、少なくと
も隣り合う第1区画要素6同士間の長さL1以上の長さ
が確保され、その幅方向長さとして、隣り合う第2区画
要素7同士間(長さL2)に略適合して収まる長さが設
定されている。この座金14には、挿通孔17が形成さ
れており、その挿通孔17は、座金14の長手方向中央
部に位置されている。
【0028】このような座金14は、図3に示すよう
に、各自然石5毎に金網4の裏面に対してそれぞれセッ
トされており、座金14は、該当する網目8において、
該網目8を区画する隣り合う第2区画要素7同士間に収
納されると共に、該網目8を区画する隣り合う第1区画
要素6を跨ぐように配設され、その座金14の挿通孔1
7は、その網目8を介して自然石5内のナット10の進
入口10aに臨むようにされている(図3中、一点鎖線
参照)。
【0029】ボルト15は、図2、図3に示すように、
既知の如く、雄ねじを有する軸部18と、該軸部18よ
りも拡径された頭部19とを有しており、そのボルト1
5の軸部18を金網4の裏面側から座金14の挿通孔1
7、金網4の網目8を挿通した後、ナット10に螺合さ
れ、ボルト15の頭部19と自然石5とは、座金14及
び金網4を挟持し、金網4の表面に自然石5を固定する
ことになっている。この場合(締結時)、ボルト15の
頭部19は、第1区画要素6と第2区画要素7との段差
H内に収まり、ボルト15の頭部19は金網4の裏面
(第2区画要素7)よりも外方に突出しないようになっ
ている。
【0030】次に、上記土木構築物用ユニット3の製造
方法について説明する。先ず、金網4上に配置すべき複
数の自然石5を平坦な作業面上に敷き並べる。この場
合、各自然石5には、前述の如く、ナット10が埋設固
定され、そのナット10の進入口10aは上方に向けら
れる。また、複数の自然石5は、金網4内に配置できる
ように、数、配置が決められる。
【0031】次に、上記複数の自然石5の上に金網4を
被せる。この場合、金網4は、複数の第1区画要素6側
が複数の自然石(下側)5に向けられる。
【0032】次に、図3に示すように、各自然石5毎
に、上記金網4の裏面に対して座金14をそれぞれセッ
トする。この場合、各座金14は、隣り合う第2区画要
素7同士間において、座金14の挿通孔17を網目8を
介して自然石5内におけるナット10の進入口10aに
臨ませつつ、隣り合う第1区画要素6に十分に跨るよう
に配置される。
【0033】次に、各自然石5毎に、座金14の挿通孔
17、金網4の網目8にボルト15をそれぞれ通して、
各ボルト15を各自然石5のナット10に螺合し、ボル
ト15の頭部19と自然石5とで、座金14及び金網4
を挟持する。これにより、各自然石5は、金網4の表面
に固定されることになる。この場合、各ボルト15の頭
部19は、複数の第2区画要素7(金網4の裏面)より
も外方に突出することはない。
【0034】したがって、上記土木構築物用ユニット3
においては、ボルト15が金網4の裏面(複数の第2区
画要素7)よりも外方に突出することがないことから、
土木構築物用ユニット3を敷設する場合、吸い出し防止
シート2の破損を抑制できると共に、吸い出し防止シー
ト上での土木構築物用ユニット3の横ずらし(位置合わ
せ)を改善できることになる。しかも、座金14を収納
する隣り合う第2区画要素7等(実施形態では第1区画
要素6も関与(図3参照))が座金14の回り止め部材
として機能するばかりか、ボルト15の軸部18が隣り
合う第1区画要素6等により移動が規制されることにな
り、座金14は、所定の位置で的確に係止部材として機
能し、自然石5は金網4の表面に固定され続けることに
なる。
【0035】図7は他の実施形態を示すものである。こ
の他の実施形態において、前記実施形態と同一構成要素
については同一符号を付してその説明を省略する。
【00】この実施形態においては、図7に示すように、
前記実施形態に係るナット10に代えて、ねじ棒21が
自然石5に突出するように固定されており、そのねじ棒
(突出部)21は、金網4の網目8、座金14の挿通孔
17に挿通され、そのねじ棒21に拡径部としてのナッ
ト22が螺合されている。これにより、この場合におい
ても、ナット22及びねじ棒21は、金網4の他面から
突出することはなく、前記実施形態と同様の作用効果を
得ることができることになる。
【0036】尚、本実施形態においては、ねじ棒21の
固定は、挿入先端部に複数のスリットを有する円筒状の
ねじ棒21を用い、ねじ棒21を押し込んで(打ち込ん
で)、楔12によって拡開されたねじ棒21の拡開部2
1aを穴11内周面に係合することにより得られる。こ
のような土木構築物用ユニット3の製造は、前記実施形
態に係るナット10に代えてねじ棒21を用い、また、
前記実施形態に係るボルト15に代えてナット22を用
いる以外、基本的には同じとされている。
【0037】以上実施形態について説明したが本発明に
あっては、次のような態様を包含する。 1)石として、自然石5に代えて擬石を用いること。 2)長尺なナット10を自然石5に埋設固定する場合に
代えて、自然石5に直接、雌ねじを形成すること。 3)ねじ棒21を自然石5に埋設固定する場合におい
て、挿入先端部に複数のスリットを有する円筒状のねじ
棒21を用い、ピンをねじ棒21内に外部から押し込む
ことにより、ねじ棒の拡開部を押し開くようにしたもの
を用いること。 4)網状片として、平行に配設された複数の鉄筋(第1
区画要素)の上に別の複数の鉄筋(第2区画要素)を交
差するように配設し、それらを結合して、格子状にした
ものを用いること。 5)ナット10又はねじ棒21を自然石5に固定するに
際して、ナット10又はねじ棒21と穴11内面とを接
着剤を介して接着すること。
【0038】尚、本発明の目的は、明記されたものに限
らず、実質的に好ましい或いは利点として記載されたも
のに対応したものを提供することをも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る土木構築物用ユニットを用いた
護岸を示す説明図。
【図2】実施形態に係る土木構築物用ユニットの要部拡
大説明図。
【図3】実施形態に係る土木構築物用ユニットにおける
自然石と金網との取付け関係を説明する説明図。
【図4】自然石に対するナットの取付け工程を説明する
説明図。
【図5】図4の続きの工程を説明する説明図。
【図6】図5の続きの工程を説明する説明図。
【図7】他の実施形態に係る土木構築物用ユニットの要
部拡大説明図。
【符号の説明】
1 護岸 3 土木構築物用ユニット 4 金網 5 自然石 6 第1区画要素 7 第2区画要素 8 網目 10 ナット 10a 進入口 14 座金 15 ボルト 16 段差 17 挿通孔 18 軸部 19 ボルト頭部 21 ねじ棒 22 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/12 E02D 17/20 103

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔毎に略平行に配設される複数の
    第1区画要素と、所定間隔毎に略平行に配設されて前記
    複数の第1区画要素に対して交差された状態で一体化さ
    れる複数の第2区画要素とを有する網状片が備えられ、
    前記網状片の一面に複数の石が固定手段を介してそれぞ
    れ取付けられている土木構築物用ユニットにおいて、 前記複数の第1区画要素が、前記網状片の厚み方向にお
    いて、前記複数の第2区画要素よりも該網状片の一面側
    に近いように位置されて、該複数の第1区画要素と該複
    数の第2区画要素との間に所定の段差が形成され、 前記固定手段が、隣り合う前記第2区画要素同士間にお
    いて、隣り合う前記第1区画要素を少なくとも跨ぐよう
    に配設される座板と、該座板を前記石に押し付ける締結
    具と、を有して、前記網状片の厚み方向において、前記
    複数の第2区画要素が形成する該網状片の他面よりも該
    網状片の一面側に収まるように設定されている、 ことを特徴とする土木構築物用ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記座板が、前記隣り合う第1区画要素同士間に臨む挿
    通孔を有し、 前記締結具が、前記座板の挿通孔を挿通して前記石に固
    定される軸部と、該軸部に前記座板の外方側において設
    けられ該座板を係止する拡径部とを有している、 ことを特徴とする土木構築物用ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記座板が、前記隣り合う第2区画要素同士間に略適合
    して収まるように設定されている、 ことを特徴とする土木構築物用ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記固定手段が、ボルトと、該ボルトが螺合するナット
    と、前記ボルトが挿通する挿通孔を有する座板と、から
    なり、 前記ナットが、前記石に進入口を露出させつつ埋設固定
    され、 前記座板が、前記隣り合う第2区画要素同士間におい
    て、該座板の挿通孔を前記ナットの進入口に臨ませつつ
    少なくとも前記隣り合う第1区画要素を跨ぐように配置
    され、 前記ボルトが、前記網状片の他面側外方から前記座板の
    挿通孔及び該網状片の目に挿通されて、前記ナットに螺
    合されている、 ことを特徴とする土木構築物用ユニット。
  5. 【請求項5】 所定間隔毎に略平行に配設される複数の
    第1区画要素及び所定間隔毎に略平行に配設されて前記
    複数の第1区画要素に対して交差された状態で一体化さ
    れる複数の第2区画要素を有し、前記複数の第1区画要
    素と前記複数の第2区画要素との間に、厚み方向におい
    て、ボルト頭部の厚みよりも大きめの段差が形成された
    網状片と、表面から外部に進入口が露出するようにナッ
    トが埋設固定された複数の石と、前記ボルトが挿通可能
    な挿通孔を備える座板と、を用意し、 前記複数の石を前記ナットの進入口が上方に向くように
    敷き並べ、 次に、前記複数の石の上に前記網状片を、前記複数の第
    1区画要素を下側に向けつつ被せ、 次に、前記各石毎に、前記座板を、前記隣り合う第2区
    画要素同士間において、該座板の挿通孔を前記ナットの
    進入口に臨ませつつ前記隣り合う第1区画要素に跨がる
    ように位置させ、 次に、前記各石毎に、前記座板の挿通孔、前記網状片の
    目にボルトをそれぞれ通して、該各ボルトを前記各石の
    ナットに螺合し、該各ボルトの頭部を、前記隣り合う第
    2区画要素よりも外方に突出しないようにする、 ことを特徴とする土木構築物用ユニットの製造方法。
  6. 【請求項6】 施工面に吸い出し防止シートを介して複
    数の土木構築物用ユニットが敷設され、 前記各土木構築物用ユニットは、所定間隔毎に略平行に
    配設される複数の第1 区画要素と、所定間隔毎に略平行
    に配設されて前記複数の第1区画要素に対して交差され
    た状態で一体化される複数の第2区画要素とを有する網
    状片が備えられ、前記網状片の一面に複数の石が固定手
    段を介してそれぞれ取付けられ、前記複数の第1区画要
    素が、前記網状片の厚み方向において、前記複数の第2
    区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位置され
    て、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要素との
    間に所定の段差が形成され、前記固定手段が、隣り合う
    前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記第1区
    画要素を少なくとも跨ぐように配設される座板と、該座
    板を前記石に押し付ける締結具と、を有して、前記網状
    片の厚み方向において、前記複数の第2区画要素が形成
    する該網状片の他面よりも該網状片の一面側に収まるよ
    うに設定されている、 ことを特徴とする土木構築物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記網状片が菱形金網とされているもの。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記網状片が、平行に配設された複数の鉄筋の上に別の
    複数の鉄筋を交差させて一体化されているもの。
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