JP4044233B2 - 土木構築物用ユニット及び土木構築物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、護岸等の土木構築物の構築に使用する土木構築物用ユニット及びその土木構築物用ユニットを用いて構築された土木構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、護岸等の土木構築物の施工においては、複数の土木構築物用ユニットが用いられる傾向にある。この各土木構築物用ユニットは、網状片の一面に複数の石を固定手段を介して取付けたものとなっており、この複数の土木構築物用ユニットは、施工面に予め敷設される吸い出し防止シート(吸い出し防止材)上に敷設されることになっている。これにより、本来の護岸機能を確保できることは勿論、周囲の自然景観に調和させることができると共に自然への回帰を促進することができることになる。
【0003】
ところで、上記土木構築物用ユニットにおいて用いられる固定手段として、ボルトとナットとを用いるものが考えられている。このものにおいては、各石にナットを該石表面から露出するようにして埋設する一方、網状片の他面側に座金を当て、ボルトを、その座金及び網状片の網目を貫通させてナットに螺合させ、これにより、各石、網状片及び座金は、ボルト及びナットの螺合関係に基づき、該各石と座金とで網状片を挟持した状態で一体化することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記土木構築物用ユニットにおいては、網状片に対して各石を取付けるに際して、部品として、ボルト、ナット、座金等、個々独立した部品を用いなければならないばかりか、各石における穴内にナットを埋設し、網状片の他面側に座金を当てると共に、その各石におけるナットに対してボルトをそれぞれ螺合させる作業を行わなければならず、作業負担は軽くはない。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、その第1の技術的課題は、部品点数を減らすと共に網状片に対する各石の取付け作業性を向上させることができる土木構築物用ユニットを提供することにある。第2の技術的課題は、上記土木構築物用ユニットを用いた土木構築物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記第1の技術的課題を達成するために本発明(請求項1の発明)にあっては、
所定間隔毎に略平行に配設される複数の第1区画要素と、所定間隔毎に略平行に配設されて前記複数の第1区画要素に対して交差された状態で一体化される複数の第2区画要素とを有する網状片が備えられ、前記網状片の一面に複数の石が固定具を介してそれぞれ取付けられている土木構築物用ユニットにおいて、
前記網状片は、前記複数の第1区画要素が前記網状片の厚み方向において前記複数の第2区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位置されて、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要素との間に所定の段差が形成されており、
前記石に、前記網状片に対向する面において挿入穴が形成され、
前記固定具が、軸状部と、該軸状部の一端に一体的に設けられて該軸状部の径方向において該軸状部よりも拡大されている拡大部とを備え、
前記拡大部が、隣り合う前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記第1区画要素に係止されていると共に、前記軸状部が前記網状片の網目を介して前記挿入穴に挿入固定されている構成としてある。
【0007】
請求項1の好ましい態様としては、請求項2、3の記載の通りとなる。
【0008】
上記第2の技術的課題を達成するために本発明(請求項4の発明)にあっては、
施工面に複数の土木構築物用ユニットが敷設され、
前記各土木構築物用ユニットは、所定間隔毎に略平行に配設される複数の第1区画要素と、所定間隔毎に略平行に配設されて前記複数の第1区画要素に対して交差された状態で一体化される複数の第2区画要素とを有する網状片が備えられ、該網状片が、前記複数の 第1区画要素を前記網状片の厚み方向において前記複数の第2区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位置させて、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要素との間に所定の段差を形成しており、前記網状片の一面に複数の石が固定具を介してそれぞれ取付けられ、前記石に、前記網状片に対向する面において挿入穴が形成され、前記固定具が、軸状部と該軸状部の一端に一体的に設けられて該軸状部の径方向において該軸状部よりも拡大されている拡大部とを備え、前記拡大部が、隣り合う前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記第1区画要素に係止されていると共に、前記軸状部が前記網状片の網目を介して前記挿入穴に挿入固定されている、
ことを特徴とする土木構築物とした構成としてある。
【0009】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、固定具のうち、軸状部が挿入穴に挿入固定され、拡大部が網状片の他面側に係止されることになり、固定具は、そのような軸状部と拡大部とを一体物として備えることになる。このため、別個独立した部品を用いる場合とは異なり、部品点数を減少させることができることになる。また、網状片に対する各石の取付けにおいては、軸状部を、網状片の他面側から該網状片を貫通させて石の挿入穴内に挿入するだけでよく、網状片に対する座金の当接、ボルトとナットの螺合等の作業を省くことができることになり、網状片に対する各石の取付け作業性を向上させることができることになる。
【0010】
また、網状片は、複数の第1区画要素が該網状片の厚み方向において複数の第2区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位置されて、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要素との間に所定の段差が形成されており、拡大部が、隣り合う前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記第1区画要素を係止されていることから、複数の第1区画要素から網状片の他面側において、隣り合う第2区画要素間の空間を拡大部の配設空間として、はみださないようにして利用することになり、拡大部が網状片の他面側から突出することを抑制できることになる。このため、前述の作用効果を得ることができるばかりでなく、当該土木構築物用ユニットを安定して敷設でき、さらには、一般に法面に敷設される吸い出し防止シートの破損を抑制できると共に、吸い出し防止シート上での当該土木構築物用ユニットの横ずらし(位置合わせ)を改善できることになる。
【0011】
請求項2の発明によれば、拡大部が平板状に形成されていることから、上記請求項1と同様の作用効果を得る他に、拡大部が網状片の他面側から突出することを抑制できると共にその拡大部の平坦面を利用できることになる。このため、当該土木構築物用ユニットを安定して敷設できるばかりでなく、一般に法面に敷設される吸い出し防止シートの破損を抑制できると共に、吸い出し防止シート上での当該土木構築物用ユニットの横ずらし(位置合わせ)を改善できることになる。特に、平板状の拡大部は、請求項1の前提構成の下で、該拡大部が網状片の他面側から突出することを効果的に抑制することになる。
また、軸状部の他端部が、塑性変形をもって拡開する複数の拡開可能片を有し、該拡開可能片が、拡開した状態で挿入穴内壁に係合されていることから、挿入穴内に軸状部を挿入する際に、単に拡開可能片を押し開いて挿入穴内壁に係合するだけでよくなり、軸状部を具体的且つ簡単に、しかも迅速に挿入固定できることになる。
【0012】
請求項3の発明によれば、拡大部が平板状に形成されていることから、上記請求項1と同様の作用効果を得る他に、拡大部が網状片の他面側から突出することを抑制できると共にその拡大部の平坦面を利用できることになる。このため、当該土木構築物用ユニットを安定して敷設できるばかりでなく、一般に法面に敷設される吸い出し防止シートの破損を抑制できると共に、吸い出し防止シート上での当該土木構築物用ユニットの横ずらし(位置合わせ)を改善できることになる。特にこの場合も、平板状の拡大部は、請求項1の前提構成の下で、該拡大部が網状片の他面側から突出することを効果的に抑制することになる。
また、軸状部の他端部外周に溝が周方向に延びるようにして形成され、石の挿入穴内周壁と軸状部の他端部外周との間に接着剤が充填されていることから、単に挿入穴内に接着剤を注入して該挿入穴内に軸状部を挿入さえすれば、軸状部と挿入穴内壁とが接着剤を介して接着されるばかりか、硬化後の接着剤と軸状部における溝内壁とが係合して軸状部を強固に挿入固定できることになる。
【0013】
請求項4の発明によれば、施工面に複数の土木構築物用ユニットが敷設され、前記各土木構築物用ユニットは、所定間隔毎に略平行に配設される複数の第1区画要素と、所定間隔毎に略平行に配設されて前記複数の第1区画要素に対して交差された状態で一体化される複数の第2区画要素とを有する網状片が備えられ、該網状片が、前記複数の第1区画要素を前記網状片の厚み方向において前記複数の第2区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位置させて、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要素との間に所定の段差を形成しており、前記網状片の一面に複数の石が固定具を介してそれぞれ取付けられ、前記石に、前記網状片に対向する面において挿入穴が形成され、前記固定具が、軸状部と該軸状部の一端に一体的に設けられて該軸状部の径方向において該軸状部よりも拡大されている拡大部とを備え、前記拡大部が、隣り合う前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記第1区画要素に係止されていると共に、前記軸状部が前記網状片の網目を介して前記挿入穴に挿入固定されていることから、前述の請求項1に係る土木構築物用ユニットを利用して土木構築物を得ることができることになり、土木構築物を迅速且つ容易に構築できることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0015】
図1において、符号1は護岸である。この護岸1は、その護岸法面(法尻等を含む)1aに、吸い出し防止シート2を介して実施形態に係る土木構築物用ユニット3を多数敷設しており、その各土木構築物用ユニット3は,隣り合うもの同士が連結されている。
【0016】
上記吸い出し防止シート2は、予め上記護岸法面1aに敷設されて土砂等の吸い出しを防止する機能を有し、その素材としては、ある程度柔らかいものが用いられている。
【0017】
上記各土木構築物用ユニット3は、図2、図3に示すように、網状片としての金網4に複数の自然石(石)5が取付けられている。
【0018】
金網4は、本実施形態においては、全体が矩形形状(例えば一辺2mの正方形)とされた菱形金網とされており、金網4は、複数の第1区画要素6と複数の第2区画要素7とにより形成されている。各第1区画要素6は、所定間隔毎に略真っ直ぐ延びた状態で配設されており、該各第1区画要素6は互いに平行に配置されている。各第2区画要素7も、互いに平行な関係をもって、所定間隔毎に略真っ直ぐ延びた状態で配設されており、この各第2区画要素7は、金網4の厚み方向において、所定の段差Hもって、複数の第1区画要素6に対して交差された状態で一体化されている。これにより、全体形状として、所定の段差Hに基づく所定厚みのシート形状が形成されると共に、隣り合う第1区画要素6と隣り合う第2区画要素7とに基づき、菱形の網目8が区画されることになっている。
【0019】
具体的には、金網4が菱形金網であることから、図2に示すように、各第1、第2区画要素6、7は、複数本の線材(段差をもってジグザグ状とされたもの)9を組む(絡ませる)ことにより形成されており、該各第1区画要素6(該各第2区画要素7)は、複数本の線材9の一部9aを部分的につなぎ合わせる構成とされている。
【0020】
このような金網4は、複数の第1区画要素6を複数の第2区画要素7よりも上側に位置するようにして、吸い出し防止シート2を介して護岸法面1に敷設されており、その金網4の上面側(複数の第1区画要素6側)が表面側(一面側)とされ、その金網4の下面側(複数の第2区画要素7側)が裏面側(他面側)とされている。
【0021】
複数の自然石5としては、玉石、割石等の種々のものが用いられている。この各自然石5には、比較的深い挿入穴11がドリル等により形成されており、その開口11aは、自然石5の表面から外部に開口されている。このような複数の自然石5は、前記金網4の表面上に配置されており、各自然石5内における挿入穴開口11aは、金網4の表面に向けられている。尚、図2、図3においては、金網4の表面は下向きにされている。
【0022】
金網4に対する各自然石5の取付けには、図2、図3に示すように、本実施形態においては、打ち込み式固定具12がそれぞれ用いられている。この各固定具12は、軸状部13と拡大部14とを備えており、この軸状部13と拡大部14とは一体化された一体化物とされている。
【0023】
軸状部13は、金網4の網目8を介して各自然石5における挿入穴11内に挿入可能な筒状とされており、その軸状部13aには、その先端部(他端部)にスリット13aを形成して拡開可能な拡開可能片13bが形成されている。このような軸状部13は、金網4の裏面側から該金網4の網目8を介して挿入穴11内に挿入されており、その先端部における拡開可能片13bは、図3に示すように、挿入穴11内において、楔15により塑性変形をもって押し開かれた状態とされている。これにより、その押し開かれた拡開可能片13bは、挿入穴11内周壁に係合され、軸状部13は挿入穴11から抜けないようになっている。
【0024】
拡大部14は、長尺な板状体とされている。この拡大部14は、その厚みが第1区画要素6と第2区画要素7との所定の段差Hよりも十分に薄くされており、その長手方向長さとして、少なくとも隣り合う第1区画要素6同士間の長さL1以上の長さが確保され、その幅方向長さとして、隣り合う第2区画要素7間(長さL2)に略適合して収まる長さが設定されている。このような拡大部14は、上記軸状部13が挿入穴11内に挿入固定されたとき、図3に示すように、金網4の裏面側において、該当する網目8において、該網目8を区画する隣り合う第2区画要素7間に収納されると共に、該網目8を区画する隣り合う第1区画要素6を跨ぐように配設されており、拡大部14は、自然石4と協働して金網4を挟持している。
【0025】
次に、上記土木構築物用ユニット3の製造方法について説明する。先ず、金網4上に配置すべき複数の自然石5を平坦な作業面上に敷き並べる。この場合、複数の自然石5は、金網4内に配置できるように、数、配置が決められ、その各自然石5は、挿入穴開口11aが上方を向くように並べられる。
【0026】
次に、上記複数の自然石5の上に金網4を被せる。この場合、金網4は、複数の第1区画要素6側が複数の自然石(下側)5に向けられる。
【0027】
次に、図2に示すように、各固定具12における軸状部13先端部に楔15を仮嵌合し、そのような軸状部13を金網4の裏面側から該金網4の網目8を介して挿入穴11内に挿入し、その状態で、拡大部14をハンマー等により叩くことにより、該軸状部13を挿入穴11内に押し込む。これにより、各拡開可能片13bは、楔15により塑性変形をもって押し開かれ、その各拡開可能片13bは、挿入穴11内壁に係合することになり、軸状部13は挿入穴11から抜けなくなる。
【0028】
一方、拡大部14は、軸状部13を挿入穴11内に挿入するに際して、その配設が、隣り合う第2区画要素7間に収まるように位置されることになっており、軸状部13を挿入穴11内に押し込むことにより、拡大部14は、隣り合う第2区画要素7間において、隣り合う第1区画要素6に跨ることになる。これにより、各自然石5と拡大部14とが金網4を挟持することになり、各自然石5は、金網4の表面に固定されることになる。このとき、拡大部14は、図3に示すように、複数の第2区画要素7(金網4の裏面)よりも外方に突出することはない。
【0029】
したがって、上記土木構築物用ユニット3においては、固定具12として、軸状部13と拡大部14とを一体物として備えるものを用いることから、別個独立した部品を用いる場合とは異なり、部品点数を減少させることができ、部品管理、部品の取り扱いを容易にすることができることになる。また、金網4に対する各自然石5の取付けにおいては、軸状部13を金網4の他面側から該金網4を貫通させて挿入穴11内に挿入し、その状態で、拡大部14をハンマー等によって一、二発叩くことにより、軸状部13を自然石5の挿入穴11内に押し込むだけでよく、これにより、従前における金網4に対する座金の当接、ボルトとナットの螺合等の作業を省くことができることになる。しかも、拡大部14が、所定の段差Hを利用して、金網4の裏面(第2区画要素7)から突出することがないことから、当該土木構築物用ユニット3を安定して敷設できるばかりでなく、吸い出し防止シート2の破損を抑制できると共に、吸い出し防止シート2上での当該土木構築物用ユニット3の横ずらし(位置合わせ)を改善できることになる。
【0030】
図4は第2実施形態、図5、図6は第3実施形態、図7は第4実施形態を示すものである。この各実施形態において、前記第1実施形態と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】
図4に示す第2実施形態は前記第1実施形態の変形例を示すものである。この第2実施形態においては、拡大部14が丸棒状に形成されている。これにより、拡大部14の強度を高めることができるばかりか、複数の固定具12(丸棒状の拡大部14)を結束して搬送することを容易にすることができることになる。
【0032】
図5、図6に示す第3実施形態においては、軸状部13が中実の棒状とされ、その先端部外周面には複数の溝16が形成されている。この各溝16は、軸状部13の周回り方向に延びており、そのような溝16は、軸状部13の軸心方向に順次、形成されている。
【0033】
このような固定具12を用いる場合には、固定具12の軸状部13を各自然石5における挿入穴11に挿入する前に、その挿入穴12内に接着剤17を注入し、その接着剤の17の注入後、軸状部13を各自然石5における挿入穴11に挿入する。これにより、単に挿入穴11内に接着剤17を注入して該挿入穴11内に軸状部13を挿入さえすれば、軸状部13と挿入穴11内壁とが接着剤17を介して接着されるばかりか、硬化後の接着剤17と軸状部13における溝16内壁とが係合して軸状部13を強固に挿入固定できることになる。この場合、軸状部13を先端が開口する筒状とした場合には、挿入穴11内に軸状部13を挿入するに際して、余分な接着剤17を軸状部13内に逃がすことができ、接着剤17が溢れることを防止できることになる。
【0034】
図7に示す第4実施形態は前記第3実施形態の変形例を示すものである。この第4実施形態においては、拡大部14が丸棒状に形成されている。これにより、拡大部14の強度を高めることができるばかりか、複数の固定具12(丸棒状の拡大部14)を結束して搬送することを容易にすることができることになる。
【0035】
以上実施形態について説明したが本発明にあっては、次のような態様を包含する。
1)石として、自然石5に代えて擬石を用いること。
2)楔15を挿入穴11内に予め入れておき、筒状の軸状部13を挿入穴11内に挿入することにより、また、楔15を用いることなく軸状部13をそのまま押し込むことにより、軸状部13先端部における拡開可能片13bを押し開くこと。
【0036】
尚、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましい或いは利点として記載されたものに対応したものを提供することをも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る土木構築物用ユニットを用いた護岸(土木構築物)を示す説明図。
【図2】第1実施形態に係る土木構築物用ユニットにおける自然石と金網との取付け関係を説明する説明図。
【図3】第1実施形態に係る土木構築物用ユニットの要部拡大縦断面図。
【図4】第2実施形態において用いられる土木構築物用ユニットの固定具を示す斜視図。
【図5】第3実施形態において用いられる土木構築物用ユニットの固定具を示す斜視図。
【図6】第3実施形態に係る土木構築物用ユニットの要部拡大縦断面図。
【図7】第4実施形態において用いられる土木構築物用ユニットの固定具を示す斜視図。
【符号の説明】
1 護岸
3 土木構築物用ユニット
4 金網
5 自然石
6 第1区画要素
7 第2区画要素
8 網目
11 挿入穴
12 固定具
13 軸状部
13b 拡開可能片
14 拡大部
15 楔
16 溝
17 接着剤
Claims (4)
- 所定間隔毎に略平行に配設される複数の第1区画要素と、所定間隔毎に略平行に配設されて前記複数の第1区画要素に対して交差された状態で一体化される複数の第2区画要素とを有する網状片が備えられ、前記網状片の一面に複数の石が固定具を介してそれぞれ取付けられている土木構築物用ユニットにおいて、
前記網状片は、前記複数の第1区画要素が前記網状片の厚み方向において前記複数の第2区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位置されて、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要素との間に所定の段差が形成されており、
前記石に、前記網状片に対向する面において挿入穴が形成され、
前記固定具が、軸状部と、該軸状部の一端に一体的に設けられて該軸状部の径方向において該軸状部よりも拡大されている拡大部とを備え、
前記拡大部が、隣り合う前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記第1区画要素に係止されていると共に、前記軸状部が前記網状片の網目を介して前記挿入穴に挿入固定されている、
ことを特徴とする土木構築物用ユニット。 - 請求項1において、
前記拡大部が、平板状に形成され、
前記軸状部の他端部が、塑性変形をもって拡開する複数の拡開可能片を有し、該拡開可能片が、拡開した状態で前記挿入穴内壁に係合されている、
ことを特徴とする土木構築物用ユニット。 - 請求項1において、
前記拡大部が、平板状に形成され、
前記軸状部の他端部外周に、溝が周方向に延びるようにして形成され、
前記石の挿入穴内周壁と前記軸状部の他端部外周との間に接着剤が充填されている、
ことを特徴とする土木構築物用ユニット。 - 施工面に複数の土木構築物用ユニットが敷設され、
前記各土木構築物用ユニットは、所定間隔毎に略平行に配設される複数の第1区画要素と、所定間隔毎に略平行に配設されて前記複数の第1区画要素に対して交差された状態で一体化される複数の第2区画要素とを有する網状片が備えられ、該網状片が、前記複数の第1区画要素を前記網状片の厚み方向において前記複数の第2区画要素よりも該網状片の一面側に近いように位置させて、該複数の第1区画要素と該複数の第2区画要素との間に所定の段差を形成しており、前記網状片の一面に複数の石が固定具を介してそれぞれ取付けられ、前記石に、前記網状片に対向する面において挿入穴が形成され、前記固定具が、軸状部と該軸状部の一端に一体的に設けられて該軸状部の径方向において該軸状部よりも拡大されている拡大部とを備え、前記拡大部が、隣り合う前記第2区画要素同士間において、隣り合う前記第1区画要素に係止されていると共に、前記軸状部が前記網状片の網目を介して前記挿入穴に挿入固定されている、
ことを特徴とする土木構築物。
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