JP3391438B2 - 建築基礎構造に用いるベースプレートと建築基礎構造 - Google Patents

建築基礎構造に用いるベースプレートと建築基礎構造

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JP3391438B2
JP3391438B2 JP18299198A JP18299198A JP3391438B2 JP 3391438 B2 JP3391438 B2 JP 3391438B2 JP 18299198 A JP18299198 A JP 18299198A JP 18299198 A JP18299198 A JP 18299198A JP 3391438 B2 JP3391438 B2 JP 3391438B2
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保長 福知
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築基礎構造に用
いるベースプレート及び建築基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築基礎構造において、ベースプ
レートを基礎コンクリートに設置するための工法とし
て、図9のように基礎コンクリート1から上方へ突出さ
れているアンカーボルト2に、鉄骨柱などの構造物11
に設けられているベースプレート3の複数箇所のボルト
挿通孔31を嵌め込み、それらのボルト挿通孔31から
突出したアンカーボルト2に締付けナット21をねじ込
んで締め付けると共に、必要に応じ、そのアンカーボル
ト2にロックナット22をねじ込んで締付けナット2の
緩み止めを行うという工法が行われていた。なお、12
はレベルモルタル、13はレベルモルタル12上に載架
されてレベル出しされたベースプレート3と基礎コンク
リート1との隙間に形成されているモルタル充填層(ベ
ースモルタル)を示している。
【0003】この工法を行った場合、ベースプレート3
はアンカーボルト2、締付けナット21、モルタル充填
層13を介して基礎コンクリート1に一応固定される。
しかし、地震などで横向きの力Fが作用したときには、
ベースプレート3とモルタル充填層13との間が相対的
にずれて、アンカーボルト2がベースプレート3のボル
ト挿通孔31により折れ曲がったり、ずれた分、建物が
変位したりするので、これを防止するためには、ベース
プレート3のボルト挿通孔31の周面がアンカーボルト
2に当接して両者の間に隙間の形成されていないことが
理想である。しかしながら、基礎コンクリート1から突
出しているアンカーボルト2の位置が正規位置に対して
位置ずれしているような場合が多々あり、その場合に
は、複数本のアンカーボルト2にベースプレート3の複
数箇所のボルト挿通孔31をうまく嵌め込むことができ
ないという事態が起こる。
【0004】そこで、ベースプレート3のボルト挿通孔
31の直径をアンカーボルト2の太さよりも10〜20
mm程度大きくしてアンカーボルト2の位置ずれを吸収
することができるようにし、そうすることによって生じ
るアンカーボルト2とボルト挿通孔31の周面との隙間
Sをモルタルや金属製スペーサで塞いでその隙間Sを無
くするという方法が行われることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した隙間Sをモルタルで塞ぐという方法は、モルタル
の調製やその注入といった面倒で煩わしい作業を余儀な
くされるという問題がある。また、金属製スペーサで隙
間Sを塞ぐ方法は、部品点数の増大を来たして価格が高
くつくだけでなく、作業が煩わしくなるという問題があ
った。
【0006】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、大きな横向きの力に対して、ベースプレートと
モルタル充填層などの充填層が相対的にずれないよう
に、両者を直接受け止めさせるようにすることを基本と
してなされたものである。
【0007】したがって、本発明は、大きな横向きの力
(たとえば剪断力)に対して充填層との間で相対的にず
れないように直接に受け止めさせることのできる建築基
礎構造に用いるベースプレート及び建築基礎構造を提供
することを目的とする。
【0008】また、本発明は、上記した横向きの力に対
して確実に充填層との間で受け止めさせることのできる
上記ベースプレートや上記建築基礎構造についての具体
的構造を容易かつ安価に提供することを目的とする。
【0009】さらに、本発明は、上記の各目的を達成す
ると同時に、ベースプレートの強度を向上させることの
できる手段を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る構造物ベー
スプレートは、基礎コンクリートから突出されたアンカ
ーボルトが挿通されるボルト挿通孔を備え、そのボルト
挿通孔に挿通された上記アンカーボルトにねじ込まれた
締付けナットによって締め付けられる建築基礎構造に用
いるベースプレートであって、構造物に結合されたベー
スプレート本体に、このベースプレート本体と基礎コン
クリートとの隙間に形成される充填層との間で横向きの
力による相対的なずれを受け止めさせることによって、
上記ベースプレート本体と充填層とが相対移動しないよ
うにするための凸条が設けられている、というものであ
る。
【0011】上記凸条は、ベースプレート本体に形成さ
れた溶接ビードで形成しても、ベースプレート本体に固
着された別の部材で形成してもよい。また、上記凸条を
ベースプレート本体と一体に鋳造することによって形成
してもよい。
【0012】上記したそれぞれのベースプレートにおい
ては、ベースプレート本体に、その長手方向の向きが異
なる複数の上記凸条が設けられていることが望ましい。
その場合、凸条が放射方向に並んでいると、凸条や充填
層が横向きの力によるずれを受け止める場合の方向性が
なくなるので好ましい。また、ベースプレート本体に、
長手方向が互いに直交する方向になるように並んだ複数
の上記凸条が設けられていてもよい。
【0013】上記凸条は上記ベースプレート本体の下面
から下向きに突き出ていても、ベースプレート本体の外
周囲から下向きに突き出ていてもよい。これらの場合、
凸条のベースプレート本体の下面からの突出量は2〜7
mmであることが好ましく、特に好ましくは3〜6mm
である。上記突出量が小さすぎると、凸条に受け止めさ
せにくくなり、上記突出量が大きすぎると、モルタル充
填層などの充填層をベースプレート本体と基礎コンクリ
ートとの隙間を塞ぐための充填材(たとえばモルタル)
を充填するときに空気の逃げ道が凸条により塞がれて充
填層に空洞を生じるおそれが生じる。上記充填層には一
般的にモルタル充填層が用いられるが、接着剤などの他
の充填層でもよい。
【0014】上記したベースプレートでは凸条が補強リ
ブとして作用するので、凸条を持たない場合に比べてそ
の強度が向上したものになる。
【0015】本発明に係る建築基礎構造は、基礎コンク
リートから突出されたアンカーボルトが上記ベースプレ
ート本体に具備されたボルト挿通孔に挿通され、そのボ
ルト挿通孔に挿通された上記アンカーボルトに締付けナ
ットがねじ込まれた建築基礎構造であって、上記ベース
プレートが構造物に結合されたベースプレート本体とこ
のベースプレート本体に設けられた凸条とを備え、上記
凸条が、上記ベースプレート本体と基礎コンクリートと
の隙間に形成されたモルタル充填層に埋入されていて、
その充填層と凸条との間で横向きの力による相対的なず
れが受け止められて上記ベースプレート本体と充填層と
が相対移動しないようになっている、というものであ
る。
【0016】また、本発明に係る建築基礎構造は、基礎
コンクリートから突出されたアンカーボルトが上記ベー
スプレート本体に具備されたボルト挿通孔に挿通され、
そのボルト挿通孔に挿通された上記アンカーボルトに締
付けナットがねじ込まれた建築基礎構造であって、上記
ベースプレートが構造物に結合されたベースプレート本
体とこのベースプレート本体に設けられた凸条とを備
え、上記凸条が、上記ベースプレート本体と基礎コンク
リートとの隙間に形成されたモルタル充填層の側面に接
触していて、その充填層と凸条との間で横向きの力によ
る相対的なずれが受け止められて上記ベースプレート本
体と充填層とが相対移動しないようになっている、とい
うものである。
【0017】これらの建築基礎構造によると、大きな横
向きの力に対してベースプレート本体の凸条がモルタル
充填層との間のずれを防止することになる。
【0018】凸条の形成パターンは、モルタル充填層と
の間で相対的なずれを生じようとしたときに、モルタル
に圧縮がかかるようなパターン、たとえば、複数の凸条
がベースプレート本体の下面に放射状に並んでいるよう
なパターンであることが望ましい。モルタル充填層は圧
縮に強く、圧縮がかかればかかるほどずれを止めようと
する作用をなすからである。
【0019】また、上記締付けナットによって上記ベー
スプレート本体が上記モルタル充填層の上面に押し付け
られていることが望ましい。このように、ベースプレー
ト本体がモルタル充填層の上面に押し付けられている
と、凸条がずれを受け止めているときに、モルタル充填
層の上方への剥離がモルタル充填層に押し付けられてい
るベースプレート本体によって抑制されるようになり、
その結果、モルタル充填層の剪断破壊強度が高まり、最
大耐力が増大する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明に係る建築基
礎構造に用いるベースプレート3とその建築基礎構造と
を概念的に示した概略一部破断側面図、同図(b)は作
用説明図である。
【0021】ベースプレート3は、板状のベースプレー
ト本体32と凸条33とを備えている。そして、ベース
プレート本体32は、鋼管柱などの構造物11の下端に
溶接などの強固な接合手段を用いて結合されている。ま
た、凸条33は、ベースプレート本体32の下面から少
し下向きに突き出ている。さらに、1つの凸条33につ
いては、同図(b)に概念的に示したように一方向に長
い形になっている。
【0022】基礎コンクリート1にベースプレート3を
設置するときには、基礎コンクリート1の上に形成され
たレベルモルタル12の上にベースプレート本体32を
載架してそのベースプレート3のレベル出しを行った
後、ベースプレート本体32と基礎コンクリート1の上
面14との隙間にモルタルが充填されてその隙間がモル
タル充填層(ベースモルタル)13で埋められる。この
ため、ベースプレート本体32から下向きに突き出てい
る凸条33が、図1(a)のようにベースプレート本体
32と基礎コンクリート1の上面14との隙間に形成さ
れているモルタル充填層13に埋入された状態になる。
【0023】このような構造になっていると、横向きの
力Fによるベースプレート3とモルタル充填層13との
ずれが凸条33によって直接に受け止められる。このよ
うな作用は、図1(a)のように、基礎コンクリート1
からその上方へ突出されたアンカーボルト2がベースプ
レート本体32に具備されたボルト挿通孔31に挿通さ
れ、そのボルト挿通孔31に挿通されたアンカーボルト
2に締付けナット21がねじ込まれている場合において
も発揮される。
【0024】以上より、たとえば、ベースプレート本体
32に複数の凸条33が図1(b)に示したパターンで
形成されていて、右向きの力Fが加わった場合、特定の
凸条33aについて見れば、ベースプレート3とモルタ
ル充填層13とのずれが特定の凸条33aによって受け
止められ、そのずれを阻止する力は、その凸条33aの
右側に存在するモルタル充填層13aによって発揮され
る。したがって、そのモルタル充填層13aの剪断破壊
面13bの剪断破壊強度が最大耐力となる。
【0025】図1(a)のように、アンカーボルト2に
ねじ込まれた締付けナット21の締付け力によってベー
スプレート本体32がモルタル充填層13の上面に押し
付けられていると、横向きの力Fによるずれを凸条33
が受け止めているときに、モルタル充填層13の上方へ
の剥離がベースプレート本体32によって抑制されるよ
うになる。そのため、モルタル充填層13の剪断破壊強
度が高まり、最大耐力が増大する。横向きの力Fは地震
が発生したときなどに加わる。
【0026】図1では、凸条33がモルタル充填層13
に埋入されている場合を図示しているけれども、凸条
は、モルタル充填層13の側面に接触していても同様の
作用が発揮される。
【0027】ベースプレート本体32は一般的には鋼板
製である。したがって、上記凸条33は、ベースプレー
ト本体32に溶接ビードで形成しても、ベースプレート
本体32に別の細長い部材(たとえば5×5mm程度の
サイズの角鋼材)を溶接などで固着することによって形
成してもよい。また、図2のように、ベースプレート3
を鋳造品として、凸条33をベースプレート本体32と
一体に鋳造することによって形成してもよい。
【0028】上記凸条33は、ベースプレート本体32
の下面から下向きに突き出ていても、あるいは、ベース
プレート本体32の外周囲から下向きに突き出ていても
よい。これらの場合、図3に示した凸条33のベースプ
レート本体32の下面からの好ましい突出量Tは2〜7
mm、特に好ましくは3〜6mmである。突出量Tが小
さすぎると、凸条33に受け止めさせにくくなり、突出
量Tが大きすぎると、モルタル充填層13をベースプレ
ート本体32と基礎コンクリート1との隙間にモルタル
を充填するときに空気の逃げ道が凸条33により塞がれ
て充填層に空洞を生じるおそれが生じる。溶接ビードに
よって凸条33を形成し、その凸条33の突出量Tを2
〜7mmに定めておくと、ずれが凸条33によって確実
に受け止められ、しかもモルタル充填時の空気の逃げ道
を凸条33が塞ぎにくくなる。そのような作用は、突出
量Tを3〜6mmに定めてあるときに特に良好に発揮さ
れる。
【0029】ベースプレート本体32の裏面や外周囲に
複数の凸条33を設ける場合、それらの凸条33は、そ
の長手方向の向きが異なっていることが望ましい。これ
は、凸条33の長手方向の向きが異なっていると、凸条
33の長手方向に延びるその外面とモルタル充填層13
との接触が一方向だけに限定されなくなり、横向きの力
Fが一方向から加わる場合だけでなく、他方向から加わ
る場合についても最大耐力を大きく確保できるようにな
るからである。
【0030】図4〜図6には、ベースプレート本体32
の裏面に下向きに複数の凸条33を設ける場合のパター
ン例を示してある。
【0031】図4は、方形ないし矩形のベースプレート
本体32の中央部を除く部分に複数(8本)の凸条33
を放射方向に並べた事例である。このパターンで複数の
凸条33が設けられていると、たとえば右向きの力Fが
加わった場合、相隣接する特定の2つの凸条33b,3
3bがその相互間に存在しているモルタル充填層、すな
わち同図に影斜線を付してある部分のモルタル充填層1
3bを矢印a,a方向に押して圧縮力を加えるので、そ
の部分のモルタル充填層13bの耐力が向上し、それだ
け最大耐力が増大する。そのような作用は、複数の凸条
33が放射方向に並んでおりさえすれば、横向きの力F
がどの方向に加わっても発揮される。したがって、凸条
33がモルタル充填層13を受け止める場合の方向性が
なくなるので好ましい事例であるといえる。
【0032】図5は、方形ないし矩形のベースプレート
本体32の中央部を除く部分に、複数(8本)の凸条3
3を、その長手方向が互いに直交する方向になるように
並べた事例である。特に、同図のものでは、複数の凸条
33が点対称に配備され、しかも、それぞれの凸条33
は、ベースプレート本体32の4つの辺のうちのいずれ
かに対して平行になっている。
【0033】図6も、方形ないし矩形のベースプレート
本体32の中央部を除く部分に、複数(8本)の凸条3
3を、その長手方向が互いに直交する方向になるように
並べた事例である。特に、同図のものでは、複数の凸条
33が点対称に配備され、しかも、それぞれの凸条33
は、ベースプレート本体32の2つの対角線のいずれか
に対して平行になっている。
【0034】図5や図6に例示したパターンで凸条33
が並んでいても、図1や図2で説明した作用が奏され
る。
【0035】図7(a)(b)は、凸条33がベースプ
レート本体32の外周囲から下向きに突き出ている事例
を示している。このものでは、凸条33を、方形ないし
矩形のベースプレート本体32を取り囲む四角形の枠と
して形成すると共に、その適所を欠除させて開口34を
形成してある。同図(b)のように、開口34はベース
プレート本体32の下面に達している。凸条33をベー
スプレート本体32に固定する手段としては、図7
(a)のように取付けボルト35を用いる方法によって
も、あるいは図示していない溶接によってもよい。さら
に、凸条33をベースプレート本体32の外周囲から下
向きに突き出す手段としては、図7(a)(b)のよう
に別の部材を用いる方法に限定されず、他の方法とし
て、ベースプレート本体32の外周囲に溶接ビードを形
成する方法を採用することもできる。
【0036】凸条33がベースプレート本体32の外周
囲に設けられている場合には、図8(a)のようにその
凸条33がモルタル充填層13に埋入されるようにして
ベースプレート3を基礎コンクリート1に設置すること
も、あるいは、図8(b)のようにその凸条33がモル
タル充填層13の側面23に接触するようにしてベース
プレート3を基礎コンクリート1に設置することもでき
る。図8(a)(b)のいずれの構造であっても、横向
きの力によるずれが凸条33によって受け止められる。
【0037】なお、図8において、アンカーボルト、締
付けナット、ロックナットなどは図示省略してある。
【0038】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明に係る
ベースプレートを用いた建築基礎構造、あるいは本発明
に係る建築基礎構造は、大きな横向きの力に対してモル
タル充填層などの充填層との間で相対的にずれないよう
に直接に受け止めさせることができるようになる。その
ため、ベースプレートのボルト挿通孔の直径をアンカー
ボルトの太さよりもある程度大きくしてアンカーボルト
の位置ずれを吸収するようにした場合に、アンカーボル
トとボルト挿通孔の周面との間に生じる隙間をモルタル
や金属製スペーサで塞いでその隙間を無くするという煩
わしくて不経済な方法を行う必要がなくなる。
【0039】その上、本発明によれば、凸条の補強リブ
としての作用により、ベースプレートの強度が向上する
という利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係るベースプレートと建築基
礎構造とを概念的に示した概略一部破断側面図、(b)
は作用説明図である。
【図2】ベースプレートを鋳造品とした場合の断面図で
ある。
【図3】凸条のベースプレート本体の下面からの突出量
を説明するための部分断面図である。
【図4】ベースプレート本体に設けられる凸条のパター
ン模様を例示した図である。
【図5】ベースプレート本体に設けられる凸条の他のパ
ターン模様を例示した図である。
【図6】ベースプレート本体に設けられる凸条のさらに
他のパターン模様を例示した図である。
【図7】(a)はベースプレート本体の外周囲に凸条を
設ける場合を例示した概略斜視図、(b)は(a)の要
部を拡大した断面図である。
【図8】(a)は図7に示したベースプレートを基礎コ
ンクリートに設置した建築基礎構造の一部破断概略側面
図、(b)は同建築基礎構造の変形例を示す一部破断概
略側面図である。
【図9】従来のベースプレートと従来の建築基礎構造を
示す一部破断側面図である。
【符号の説明】
1 基礎コンクリート 2 アンカーボルト 3 ベースプレート 11 構造物 13 モルタル充填層(充填層) 21 締付けナット 31 ボルト挿通孔 32 ベースプレート本体 33 凸条 F 横向きの力 T 凸条の突出量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎コンクリートから突出されたアンカ
    ーボルトが挿通されるボルト挿通孔を備え、そのボルト
    挿通孔に挿通された上記アンカーボルトにねじ込まれた
    締付けナットによって締め付けられる建築基礎構造に用
    いるベースプレートであって、 構造物に結合されたベースプレート本体に、このベース
    プレート本体と基礎コンクリートとの隙間に形成される
    充填層との間で横向きの力による相対的なずれを受け止
    めさせることによって上記ベースプレート本体と充填層
    とが相対移動しないようにするための凸条が設けられて
    いることを特徴とする建築基礎構造に用いるベースプレ
    ート。
  2. 【請求項2】 上記凸条が、上記ベースプレート本体に
    形成された溶接ビードでなる請求項1に記載した建築基
    礎構造に用いるベースプレート。
  3. 【請求項3】 上記凸条が、上記ベースプレート本体に
    固着された部材でなる請求項1に記載した建築基礎構造
    に用いるベースプレート。
  4. 【請求項4】 上記凸条が上記ベースプレート本体と一
    体に鋳造されている請求項1に記載した建築基礎構造に
    用いるベースプレート。
  5. 【請求項5】 上記ベースプレート本体に、その長手方
    向の向きが異なる複数の上記凸条が設けられている請求
    項1、請求項2、請求項3、請求項4のいずれかに記載
    した建築基礎構造に用いるベースプレート。
  6. 【請求項6】 上記ベースプレート本体に、放射方向に
    並んだ複数の上記凸条が設けられている請求項5に記載
    した建築基礎構造に用いるベースプレート。
  7. 【請求項7】 上記ベースプレート本体に、長手方向が
    互いに直交する方向になるように並んだ複数の上記凸条
    が設けられている請求項5に記載した建築基礎構造に用
    いるベースプレート。
  8. 【請求項8】 上記凸条が上記ベースプレート本体の下
    面から下向きに突き出ている請求項1、請求項2、請求
    項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7のいず
    れかに記載した建築基礎構造に用いるベースプレート。
  9. 【請求項9】 上記凸条が上記ベースプレート本体の外
    周囲から下向きに突き出ている請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項4、請求項5、請求項7のいずれかに記
    載した建築基礎構造に用いるベースプレート。
  10. 【請求項10】 上記凸条の上記ベースプレート本体の
    下面からの突出量が2〜7mmである請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
    7、請求項8、請求項9のいずれかに記載した建築基礎
    構造に用いるベースプレート。
  11. 【請求項11】 上記凸条の上記ベースプレート本体の
    下面からの突出量が3〜6mmである請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
    7、請求項8、請求項9のいずれかに記載した建築基礎
    構造に用いるベースプレート。
  12. 【請求項12】 上記充填層がモルタル充填層である請
    求項1に記載した建築基礎構造に用いるベースプレー
    ト。
  13. 【請求項13】 基礎コンクリートから突出されたアン
    カーボルトが上記ベースプレート本体に具備されたボル
    ト挿通孔に挿通され、そのボルト挿通孔に挿通された上
    記アンカーボルトに締付けナットがねじ込まれた建築基
    礎構造であって、 上記ベースプレートが構造物に結合されたベースプレー
    ト本体とこのベースプレート本体に設けられた凸条とを
    備え、上記凸条が、上記ベースプレート本体と基礎コン
    クリートとの隙間に形成されたモルタル充填層に埋入さ
    れていて、その充填層と凸条との間で横向きの力による
    相対的なずれが受け止められて上記ベースプレート本体
    と充填層とが相対移動しないようになっている建築基礎
    構造。
  14. 【請求項14】 基礎コンクリートから突出されたアン
    カーボルトが上記ベースプレート本体に具備されたボル
    ト挿通孔に挿通され、そのボルト挿通孔に挿通された上
    記アンカーボルトに締付けナットがねじ込まれた建築基
    礎構造であって、 上記ベースプレートが構造物に結合されたベースプレー
    ト本体とこのベースプレート本体に設けられた凸条とを
    備え、上記凸条が、上記ベースプレート本体と基礎コン
    クリートとの隙間に形成されたモルタル充填層の側面に
    接触していて、その充填層と凸条との間で横向きの力に
    よる相対的なずれが受け止められて上記ベースプレート
    本体と充填層とが相対移動しないようになっている建築
    基礎構造。
  15. 【請求項15】 上記凸条が上記ベースプレート本体の
    下面に放射状に並んでいる請求項13に記載した建築基
    礎構造。
  16. 【請求項16】 上記締付けナットによって上記ベース
    プレート本体が上記モルタル充填層の上面に押し付けら
    れている請求項13、請求項14、請求項15のいずれ
    かに記載した建築基礎構造。
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