JPH0421763B2 - - Google Patents

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JPH0421763B2
JPH0421763B2 JP61142796A JP14279686A JPH0421763B2 JP H0421763 B2 JPH0421763 B2 JP H0421763B2 JP 61142796 A JP61142796 A JP 61142796A JP 14279686 A JP14279686 A JP 14279686A JP H0421763 B2 JPH0421763 B2 JP H0421763B2
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embankment
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wall
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Kenkichi Maruyama
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OKASAN KOGYO KK
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OKASAN KOGYO KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は網状部材を利用した補強土擁壁構造
に係り、特に盛土施工による道路や鉄道等の基礎
部分の整備に使用し、擁壁背面に施工した盛土の
安定性を向上し得る網状部材を利用した補強土擁
壁構造に関する。
[従来技術] 擁壁は、道路土工で盛土、切土等の土工に際
し、用地、地形等の条件により、土工の切取り面
を露出したままの斜面では安定を保てない箇所に
構築されたり、あるいは河川、湖沼等に接し、道
路や鉄道を造る場合に斜面の保護や根固めを兼ね
て構築される構造物である。
擁壁の構築においては、擁壁の崩壊を防止する
ために、引張支持機構を備えている。
引張支持機構を備えた擁壁構造としては、例え
ば、特開昭56−139311号公報、特公昭60−43495
号公報に開示されている。これら公報に記載の擁
壁構造は、粘着力と内部摩擦角に基づく内部剪断
抵抗力を有する盛土を供給し、擁壁への土圧を軽
減させるものである。
また、擁壁構造としては、特公昭59−20821号
公報に開示されている。この公報に記載の擁壁構
造は、引張部材と抵抗体とにより構成された複合
強化材を有し、摩擦力の少ない軟弱な土砂等を用
いても変化の少ない強固な土留構造物を構築する
ものである。
更に、擁壁構造としては、特公昭53−14844号
公報に開示されている。この公報に記載の擁壁構
造は、抗張材に取着したアンカー部材に加わる抵
抗土圧を摩擦の有無に拘らず摩擦力の期待出来な
い粘性土においても有効に作用させるように構成
されたものである。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、従来の擁壁構造においては、擁壁背
面に土圧を施工した後に該盛土の内部摩擦角を大
きくし内部剪断抵抗力を大にすることが困難であ
り、盛土の安定性が低下するという不都合があつ
た。
また、引張支持機構の構成が複雑であるととも
に、引張支持機構を取付ける際に擁壁背面の形状
変更を必要とする等の要因で、部品点数の増加材
料費、製作費が嵩み高価になる不都合があつた。
更に、擁壁の構築時には、擁壁と引張支持機構
との連結作業が面倒になり、施工性が低下すると
いう不都合があつた。
[発明の目的] そこでこの発明の目的は、上述の不都合を除去
すべく、盛土に埋設されるとともに盛土を入り込
ませる複数の孔部が穿設された第1、第2網状部
材を構成し、第1網状部材を擁壁の背面側で略水
平方向に指向させて複数段に配設するとともに該
第1網状部材の一端側を擁壁中に埋没させて該擁
壁に連結して設け、第1網状部材の他端側の第1
連結端部を該第1網状部材の幅方向に並列する各
第1孔部の略中央部位で折返して第1連結端部の
各第1接続部によつて各第1空間部を形成し、第
2網状部材の一端側の第2連結端部を該第2網状
部材の幅方向に並列する各第2孔部の略中央部位
で折返して第2連結端部の第2接続部によつて各
第2空間部を形成し、各第1孔部に各第2接続部
を挿通するとともに各第2孔部には各第1接続部
を挿通して各第1空間部と各第2空間部とを重合
して設け、重合した各第1空間部と各第2空間部
とに棒状の連結体を挿通して第1網状部材と第2
網状部材を連結して設け、第2網状部材の他端側
を擁壁の背面から離間する方向に引張つて略平行
に配設することにより、盛土を施工した後にでも
第1、第2網状部材の孔部に盛土を入り込ませて
盛土の内部摩擦角を大きくして内部剪断抵抗力を
大とし、また、第1、第2網状部材の強度を十分
確保させて盛土の安定性を向上させるとともに、
第1網状部材の一端側を擁壁に埋設させて擁壁に
連結して構成の簡素化を図り且つ擁壁への連結部
位における強度を確保し、しかも、第1、第2網
状部材を棒状の連結体によつて簡単に連結して施
工性を向上し得る網状部材を利用した補強土擁壁
構造を実現するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの発明は、立設し
た擁壁の背面側に盛土を施工した補強土擁壁構造
において、前記盛土に埋設されるとともに前記盛
土を入り込ませる複数の孔部が穿設された第1、
第2網状部材を構成し、この第1網状部材を前記
擁壁の背面側で略水平方向に指向させて複数段に
配設するとともに該第1網状部材の一端側を前記
擁壁中に埋設させて該擁壁に連結して設け、前記
第1網状部材の他端側の第1連結端部を該第1網
状部材の幅方向に並列する各第1孔部の略中央部
位で折返して前記第1連結端部の各第1接続部に
よつて各第1空間部を形成し、前記第2網状部材
の一端側の第2連結端部を該第2網状部材の幅方
向に並列する各第2孔部の略中央部位で折返して
前記第2連結端部の各第2接続部によつて各第2
空間部を形成し、前記各第1孔部に前記各第2接
続部を挿通するとともに前記各第2孔部には前記
各第1接続部を挿通して前記各第1空間部と前記
各第2空間部とを重合して設け、重合した前記各
第1空間部と前記各第2空間部とに棒状の連結体
を挿通して前記第1網状部材と前記第2網状部材
とを連結して設け、前記第2網状部材の他端側を
前記擁壁の背面から離間する方向に引張つて略平
行に配設したことを特徴とする。
[作 用] この発明の構成によれば、盛土中には複数段の
網状部材が層状に配設され、そして、引つ張られ
た各網状部材の孔部には盛土が入り込み、これに
より、上下の盛土層が連続して一体となつて盛土
の内部摩擦力が大きくなり、よつて、盛土の内部
剪断抵抗力が大となり、また、第1、第2網状部
材の強度が十分確保されているので、盛土を施工
した後にでも盛土の安定性を大幅に向上させるこ
とができる。
また、第1網状部材の一端側を擁壁に埋設させ
て連結したので、擁壁背面に作用する土圧に抗し
て第1、第2網状部材が引張抵抗力を生じ、擁壁
を効果的に支持させることができる。
更に、従来の引張支持機構が不要になるととも
に、第1網状部材の一端側を擁壁に直接埋設させ
るので、構成が簡単となり、部品点数を低減する
ことができる。
更にまた、第1網状部材の他端側の第1連結端
部を該第1網状部材の幅方向に並列する各第1孔
部の略中央部位で折返して第1連結端部の各第1
接続部によつて各第1空間部を形成し、第2網状
部材の一端側の第2連結端部を該第2網状部材の
幅方向に並列する各第2孔部の略中央部位で折返
して第2連結端部の各第2接続部によつて各第2
空間部を形成し、各第1孔部に各第2接続部を同
一位置で挿通するとともに各第2孔部には各第1
接続部を同一位置で挿通して各第1空間部と各第
2空間部とを重合して設け、重合した各第1空間
部と各第2空間部とに棒状の連結体を挿通して第
1網状部材と第2網状部材とを連結させたので、
特殊な連結体が不要になるとともに、第1網状部
材との連結作業を簡便として施工性を向上させる
ことができる。
[実施例] 以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且
つ具体的に説明する。
第1〜4図は、この発明の第1実施例を示すも
のである。図において、2は地盤、4は擁壁、6
は擁壁4を構成する壁体である。即ち、擁壁4
は、複数の壁体6を上方に重積して構成される。
地盤2には、最下方の壁体6を配設する穴部8
を少許大きめに掘削する。この穴部8を大きく掘
削するのは、最下方の壁体6下部に支持面積を大
きくして埋設後の安定性を図る支持版10を設け
るためと、埋設時の中心合わせや鉛直、水平調整
するためである。穴部8の底部には、割栗石12
を薄く敷き、軽く突き固めておくと、壁体6の安
定性を向上させ得る。
重積する夫々壁体6背面側で略水平方向に指向
して配設される網状部材(グリツド)14が設け
られる。即ち、第2,3図に示す如く、網状部材
14は板状体で、ポリマープラスチツクやポリプ
ロピレン性等の合成樹脂からなり、部材の長手方
向Xに指向するとともに区画部16により区画配
列される後述する複数の長孔状の孔部を有し、一
端側が壁体6に埋設して固着され且つ他端側が盛
土20中に埋設される第1網状部材18とこの第
1網状部材18に連結され且つ盛土20中に埋設
される第2網状部材22とから構成される。
第1網状部材18は、第4図に示す如く、一端
側の固着端部24が壁体6内に挿入し固着されて
いる。つまり、第1網状部材18の固着端部24
は、壁体6の背面に埋設される。このとき、第1
網状部材18は、第4図に示す如く、他の部位よ
りも厚さの大なる区画部16−1の略中央部位が
壁体6背面に現出すべく壁体6に埋設して固着さ
れる。
第1網状部材18の他端側の第1連結端部26
には、第3図に示す如く、第2網状部材22の一
端側の第2連結端部28が棒状の連結体30によ
つて連結される。即ち、第1網状部材18の第1
連結端部26は、該第1網状部材18の幅方向Y
の同列、つまり並列に位置する長孔状の各第1孔
部32の略中央部位を中心にして上方に折返され
る。このとき、この第1連結端部26において、
各第1接続部34が上方に折返され、各第1接続
部34によつて幅方向Yに各第1空間部36が形
成される。
また、第2網状部材22の一端側の第2連結端
部28は、該第2網状部材22の幅方向Yの同
列、つまり並列に位置する長孔状の各第2孔部3
8の略中央部位を中心にして上方に折返される。
このとき、この第2連結端部28において、各第
2接続部40が上方に折返され、各第2接続部4
0によつて幅方向Yに各第2空間部42が形成さ
れる。
第1網状部材18の第1連結端部26の各第1
孔部32に第2網状部材22の第2連結端部28
の各第2接続部40を対向させ同一位置で挿通す
るとともに、第2網状部材22の第2連結端部2
8の各第2孔部38には第1網状部材18の第1
連結端部26の各第1接続部34を対向させ同一
位置で挿通し、各第1空間部36と各第2空間部
42とを重合させる。そして、重合した各第1空
間部36と各第2空間部42とには、棒状の連結
体30を側方、つまり幅方向Yから挿通する。こ
れにより、第1網状部材18と第2網状部材22
とが連結される棒状である。なお、符号44は第
2網状部材22の他端側たる自由端部、46は壁
体6背面の切欠口である。
次に、この第1実施例の作用を説明する。
第1網状部材18を上部に固着した壁体6を地
盤2上に立設し、そして、第1網状部材18の第
1連結端部26を幅方向Yの各第1孔部32の略
中央部位を中心として上方に折返し、各第1接続
部34によつて各第1空間部36を形成する。ま
た、第2網状部材22の第2連結端部28を幅方
向Yの各第2孔部38の略中央部位を中心として
上方に折返し、各第2接続部40によつて各第2
空間部42を形成する。
そして、第1連結端部26の各第1孔部32に
第2連結端部28の湾曲した各第2接続部40を
対向させ同一位置で挿通し(第3図の白抜きの矢
印で示す)、各第1空間部36と各第2空間部4
2とを重合させる。このとき、第2連結端部28
の各第2孔部38には、第1連結端部26の湾曲
した各第1接続部34が挿通される。即ち、各第
1接続部34と各第2接続部40とが交互に配設
されることになる。
次に、重合した各第1空間部36と各第2空間
部42とには、側方、つまり幅方向Yから棒状の
連結体30を挿通する(第3図の1点鎖線の矢印
で示す)。これにより、第1網状部材18と第2
網状部材22とが連結される(第2図参照)。
そして、第2網状部材22の自由端部44を壁
体6から離間する方向に引張つて略平行に配設
し、これら第1、第2網状部材18,22を盛土
20で埋設する。
次いで、最下方の壁体6に第1網状部材18を
固着した他の壁体6を順次上方に重積するととも
に、夫々第1網状部材18には夫々第2網状部材
22を連結して盛土作業を行う。
これにより、盛土20は、上下方向に複数段に
引つ張つて配設された網状部材14の夫々孔部に
入り込み、網状部材14の上下の盛土層が連続し
一体になるとともに、第2網状部材22が引張つ
て配設されているので、盛土20が締め固めら
れ、網状部材14が盛土20の強さを大とする機
能を果す。
即ち、盛土20の内部摩擦角が大きくなつて盛
土20の内部剪断抵抗力を大とし、盛土20を施
工した後にでも盛土20の安定性を向上させる。
従つて、従来の如き最初から内部摩擦角の大なる
盛土を提供する必要がなく、性質の異なる土を盛
土20として利用することができ、簡便である。
また、擁壁4背面に作用する土圧の軽減を図り、
擁壁4が土圧によつて崩壊するのを効果的に防止
する。
この結果、第1網状部材、第2網状部材18、
22によつて構成された網状部材14を盛土20
中で上下方向に複数段に層状に配設させることが
でき、盛土20を擁壁4背面に施工した後にでも
該盛土20の内部摩擦角を容易に大きくして内部
剪断抵抗力を大とし、しかも網状部材14の強度
を十分確保させることができ、盛土20を補強し
て安定させる。これにより、盛土の性質が限定さ
れず、使い勝手を向上させることができ、簡便で
ある。また、擁壁4背面に作用する土圧を軽減さ
せることができるので、壁体6全体の厚さを小と
することができ、取扱いを簡便にするとともに、
材料費が嵩むのを回避して廉価とし得る。
また、網状部材14は擁壁4背面に作用する土
圧に抗する引張抵抗力を生ずるので、擁壁4を構
成する壁体6には従来の引張支持機構を別途に設
ける必要もなく、部品点数を低減し、構成の簡素
化を図るとともに、廉価とする。しかも、網状部
材14をポリマープラスチツク等の合成樹脂で構
成したので、網状部材14は耐食性及び耐久性を
有し、また、あらゆる方向からの力に対し均一な
強度で補強して剛性を大とし、使用寿命が長くな
るとともに、製作や搬送を容易とし、更に取扱い
を簡便に果し得る。
更に、第1網状部材18の他端側の第1連結端
部26を該第1網状部材18の幅方向に並列する
各第1孔部32の略中央部位に折返して第1連結
端部26の各第1接続部34によつて各第1空間
部36を形成し、第2網状部材22の一端側の第
2連結端部28を該第2網状部材22の幅方向に
並列する各第2孔部32の略中央部位で折返して
第2連結端部28の各第2接続部40によつて各
第2空間部42を形成し、各第1孔部32に各第
2接続部28を挿通するとともに各第2孔部38
には各第1接続部34を挿通して第1空間部36
と第2空間部42とを重合して設け、重合した各
第1空間部36と各第2空間部42とに棒状の連
結体30を挿通して第1網状部材18と第2網状
部材22とを連結させたので、壁体6側の第1網
状部材18と盛土20側の第2網状部材22と
を、特殊形状の連結体を使用することなく、容易
に連結することができ、連結作業を簡便に果し、
施工性を向上し得る。
更にまた、第1網状部材18は他の部位よりも
厚さの大なる区画部16−1に略中央部位が壁体
6背面に現出して壁体6に固着されているので、
第1網状部材18が壁体6背面の切欠口46で切
断するのを防止することができ得る。
また、長孔状の孔部を有する網状部材14を使
用したので、第1網状部材18と第2網状部材2
2とを容易且つ堅固に連結し、しかも連結部位の
強度を十分に確保することができる。
更に、壁体6に第1網状部材14を埋込むの
で、錆や耐薬品性に優れ、使用寿命を長くするこ
とができる。
第5図は、この発明の第2実施例を示すもので
ある。以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説
明する。
この第2実施例の特徴とするところは、以下の
点にある。即ち、擁壁4を複数の壁体である壁片
52によつて構成するとともに、夫々壁片52に
は第1網状部材18の固着端部24を垂直方向に
指向、つまりL字状に折曲して設けた。
この第2実施例の構成によれば、擁壁4は、壁
片52を重積することによつて構成される。ま
た、夫々の壁片52に第1網状部材18を容易に
固着することができるとともに、垂直方向に指向
させて設けた固着端部24により第1網状部材1
8の離脱を効果的に防止し得る。
第6図は、この発明の第3実施例を示すもので
ある。
この第3実施例の特徴とするところは、第1網
状部材18の固着端部24をU字状に折返し形成
し、壁片52に固着した点にある。
この第3実施例の構成によれば、固着端部24
を水平方向にU字状に折返し形成したので、第1
網状部材18の引張りに対する力を大きくし、更
に堅固に支持し得る。
第7図は、この発明の第4実施例を示すもので
ある。この第4実施例の特徴とするところは、壁
片52の第1網状部材18の固着端部24に垂直
方向に指向する保持具54を係着した点にある。
この第4実施例の構成によれば、第1網状部材
18を保持具54で保持させることができるの
で、第1網状部材18を更に効果的に支持させ、
堅固とし得る。
第8,9図は、この発明の第5実施例を示すも
のである。この第5実施例の特徴とするところ
は、第1網状部材18が壁片52背面から現出す
る部位である区画部16−1の切断を確実に防止
すべくこの区画部16−1に接する湾曲面56f
を有する切断防止体56を設けた点にある。
この第5実施例の構成によれば、第1網状部材
18が例えば上下方向に変位(第8図の1点鎖線
で示す)した場合にでも、第1網状部材18の区
画部16−1が壁体6や壁片52背面の切欠口4
6によつて切断するのを切断防止体56,56に
より防止させ、使用寿命を長くし得る。
なお、この発明は上述の実施例に限定されず
種々応用改変が可能であることは勿論である。
例えば、所望に応じて多数段の網状部材を擁壁
背面に配設することが可能である。。
[発明の効果] 以上詳細な説明から明らかなようにこの発明に
よれば、盛土に埋設されるとともに盛土を入り込
ませる複数の孔部が穿設された第1、第2網状部
材を構成し、第1網状部材を擁壁の背面側で略水
平方向に指向させて複数段に配設するとともに該
第1網状部材の一端側を擁壁中に埋設させて該擁
壁に連結して設け、第1網状部材の他端側の第1
連結端部を該第1網状部材の幅方向に並列する各
第1孔部の略中央部位で折返して第1連結端部の
各第1接続部によつて各第1空間部を形成し、第
2網状部材の一端側の第2連結端部を該第2網状
部材の幅方向に並列する各第2孔部の略中央部位
で折返して第2連結端部の各第2接続部によつて
各第2空間部を形成し、各第1孔部に各第2接続
部を挿通するとともに各第2孔部には各第1接続
部を挿通して各第1空間部と各第2空間部とを重
合して設け、重合した各第1空間部と各第2空間
部とに棒状の連結体を挿通して第1網状部材と第
2網状部材とを連結して設け、第2網状部材の他
端側を擁壁の背面から離間する方向に引張つて略
平行に配設したことにより、盛土を施工した際に
網状部材の上下の盛土層を連続させて一体とし、
盛土を施工した後にでも盛土の内部摩擦角を大き
くして内部剪断抵抗力を大とし、しかも、網状部
材の強度を十分確保させることができ、盛土の安
定性を向上させ得る。よつて、性質の異なる土を
盛土として利用し得て、盛土の性質が限定され
ず、使い勝手を向上させることができ、簡便であ
る。また、擁壁背面に作用する土圧の軽減を図
り、擁壁が土圧によつて崩壊するのを効果的に防
止し得る。
また、第1網状部材の一端側を擁壁に直接埋設
した構成としたので、第1網状部材が擁壁の引張
支持機構の機能をも果すので、従来の引張支持機
構を不要とし、部品点数を低減し、構成の簡素化
を図るとともに廉価とし得る。
更に、第1網状部材と第2網状部材とを、特殊
形状の連結体を使用することなく、棒状の連結体
によつて簡単に連結することができるので、施工
性を大幅に向上し得る。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図はこの発明の第1実施例を示し、第
1図は補強土擁壁構造の概略構成図、第2図は第
1、第2網状部材を壁体に連結した状態の平面
図、第3図は第1、第2網状部材を連結する状態
の一部斜視図、第4図は第1網状部材を壁体であ
る壁片に連結した状態の断面図である。第5図は
この発明の第2実施例を示し、第1網状部材をL
字状に折曲し壁片に固着した状態の断面図であ
る。第6図はこの発明の第3実施例を示し、第1
網状部材をU字状に折曲し壁片に固着した状態の
断面図である。第7図はこの発明の第4実施例を
示し、保持具で係着させた第1網状部材を壁片に
固着した状態の断面図である。第8,9図はこの
発明の第5実施例を示し、第8図は第1網状部材
を壁片に固着し壁片の背面に切断防止体を設けた
状態の断面図、第9図は第8図の矢印による拡
大断面図である。 図において、2は地盤、4は擁壁、6は壁体、
14は網状部材、18は第1網状部材、20は盛
土、22は第2網状部材、26は第1連結端部、
28は第2連結端部、30は連結体、32は第1
孔部、34は第1接続部、36は第1空間部、3
8は第2孔部、40は第2接続部、そして42は
第2空間部である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 立設した擁壁の背面側に盛土を施工した補強
    土擁壁構造において、前記盛土に埋設されるとと
    もに前記盛土を入り込ませる複数の孔部が穿設さ
    れた第1、第2網状部材を構成し、この第1網状
    部材を前記擁壁の背面側で略水平方向に指向させ
    て複数段に配設するとともに該第1網状部材の一
    端側を前記擁壁中に埋没させて該擁壁に連結して
    設け、前記第1網状部材の他端側の第1連結端部
    を該第1網状部材の幅方向に並列する各第1孔部
    の略中央部位で折返して前記第1連結部材の各第
    1接続部によつて各第1空間部を形成し、前記第
    2網状部材の一端側の第2連結端部を該第2網状
    部材の幅方向に並列する各第2孔部の略中央部位
    で折返して前記第2連結端部の各第2接続部によ
    つて各第2空間部を形成し、前記第1孔部に前記
    各第2接続を挿通するとともに前記各第2孔部に
    は前記各第1接続部を挿通して前記各第1空間部
    と前記各第2空間部とを重合して設け、重合した
    前記各第1空間部と前記各第2空間部とに棒状の
    連結体を挿通して前記第1網状部材と前記第2網
    状部材とを連結して設け、前記第2網状部材の他
    端側を前記擁壁の背面から離間する方向に引張つ
    て略平行に配設したことを特徴とする網状部材を
    利用した補強土擁壁構造。
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