JP3580410B2 - 壁面材強化型補強土工法 - Google Patents

壁面材強化型補強土工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は壁面材強化型補強土工法に係り、詳しくは、壁面材と背後に敷設される補強材とを備えて壁面材の背後を盛土する法面の補強法であって、法面の緑化を可能にすると共に、壁面の剛構造化・急傾斜化を実現することができるようにした補強土工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
傾斜度の大きい法面を補強する場合、法面の表面に直接補強構造を施して崩落を防止する工法や、法面の土石の大部分を一旦除去してから盛土することにより壁面を構築する工法がある。後者に関しては、従来から緑化型壁面材を使用する形式と剛性壁面材を採用するタイプとがある。
【0003】
緑化型壁面材を使用する形式の代表的なものとして、以下の二つの例がある。その一つは、例えばジオテキスタイルまたは金網等の補強材を敷設した後に、前端側を斜めの壁状となるように上方へ折り曲げ、補強材上に盛土し転圧する。その後に斜めの壁状部が上方へ連続するように他の補強材を少し背後へずらせて載せ、同様の操作を繰り返すといったものである。
【0004】
他の例としては、金網で組み立てた籠を背後へ少しずらせながら上方へ積み重ね、各前面が順次斜めの壁面を形成するように組み上げるといったものである。これは、蛇籠を配置して現場発生土砂等を詰め込んだ後にその背後へ延びるようにジオテキスタイルまたは金網を敷設し、そのジオテキスタイル等を地山に適宜固定してから蛇籠の高さまで盛土して、所望する傾斜壁面を構築するようにしている。
【0005】
このような既存の補強土工法によれば、各部材が比較的軽量であるため人力施工が容易である。また、壁面が網状等であって法勾配をつけることにより緑化を簡単に図ることができる。シート状のジオテキスタイルは柔軟性に富んでおり、土との馴染み性が高い。その結果、盛土材の土質に大きく左右されることなく補強材としての機能を発揮し、蛇籠等のずれを防止しておくことができる。
【0006】
一方、剛性壁面材を採用するタイプは上記の蛇籠等に代えてコンクリートパネル等の平板状の壁面材(コンクリートスキン)や断面が上下に長い略Cの字状の左右へ延びる鋼板(メタルスキン)を使用するもので、テールアルメ工法として知られている。これには補強材として幅が約100mm、長さが約5,000mmといった帯状の鋼板が使用され、各スキンパネルの背後に埋め込まれた接続片もしくは下縁に設けた孔を介して取りつけられる構造となっている。
【0007】
この剛性壁面材を採用する補強土工法は、壁面の変形を抑制する効果が大きいことは言うまでもない。したがって、道路等に近接していたりそれを跨ぐような場所、重要構造物の周りといった変形が許容されない箇所に設置する場合には極めて有効である。もちろん、土中に埋めこまれた鋼製の補強材は土との馴染みのよい撓み性と十分な耐久性があり、土粒子との摩擦を利用して土質を変え、大きな摩擦抵抗に基づく高い引張強度を生み出して壁面材に対する所望の支持力を発揮させることができる。
【0008】
上記のいずれの形式においても、壁面となる位置に傾斜して配置される多数の壁面材と、各壁面材に取りつけられて背後へ延びるように敷設される補強材とから構成される。そして、下段から壁面材が並べられ、補強材を取りつけた後に壁面材の背後を盛土して締め固め、各壁面材の上に他の壁面材が積み上げられるといったように順次上方に向かって壁面構築がなされる。
【0009】
したがって、地盤を掘削したところにコンクリートを打設して形成される台形状のコンクリート擁壁とは異なり、軽快な印象を与える壁面を形成することができる。また普通盛土に比べて用地幅を少なくすることもできる利点もある。それゆえ、工事費の低減と工期の短縮が図られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した緑化型壁面材を使用する形式では、壁面が金網であるため柔構造物となって上面や壁面が変形することは否めず、重要構造物等の周りの設置には不向きとなる。なお、蛇籠は自重により安定が図られるだけであるので、地盤が沈下すればそれに追随してしまうという難点もある。逆に言えば、壁面材の変状を若干許容した後に安定するような構造体としている。
【0011】
剛性壁面材を採用する場合には言うまでもなく地肌が完全に覆い隠されるために、緑化はほとんど困難である。壁面材は、一辺が約1,400mmの略正方形した厚み約200mmのコンクリートパネルや、長さ6,000mmのメタルスキンであって重量が嵩む。したがって、重機械を導入することができる工事に限られることになる。また、補強材として帯鋼を使用するので、平滑な表面でも所望する機能を発揮させるために良質の盛土材が必要となり、施工に幾つかの点で制限が加わる欠点がある。
【0012】
上記の説明から分かるように、壁面材と補強材とからなる壁面材強化型補強土工法においては、緑化を実現しようとすれば柔構造壁面とせざるを得ず、急勾配をも可能にして壁面変形を抑制しようとすれば緑化が妨げられる。また、軽量化や施工の簡便さを配慮すると剛構造のものとはなりがたくなる。さらに、盛土材の土質によっては支持力に大小が生じる。大きい摩擦抵抗による支持力を発揮させようとすると、現場発生土砂の利用に制約が課せられる場合があり、工事の高騰化は免れない。このように各工法には一長一短があり、いずれの点をも満たすことのできる補強土工法の出現が待ち望まれる。
【0013】
本発明は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的は、壁面材が高い剛性を備えて急勾配設置をも可能にしかつ壁面の変形を可及的に抑止できるようにすること、壁面剛性が高いにもかかわらず緑化が可能となること、各部材には人力施工を容易にする軽量化が図られること、盛土材の土質の如何によらず補強土工法の適用範囲の拡大を可能にし、壁面材のずれを確実に防止した堅牢でかつ自然環境にマッチする施工を実現できるようにした壁面材強化型補強土工法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、壁面となる位置に傾斜して配置される壁面材と、その壁面材に取りつけられて背後へ延びるように敷設される補強材とを備え、その補強材を覆うように壁面材の背後を盛土して締め固めるようにした壁面材強化型補強土工法に適用される。その特徴とするところは、図8を参照して、以下の手順で剛構造壁面を構築することである。まず、地山22を掘削して土石を一旦除去した後、壁面が形成される位置に基礎部材4を適宜設置する。次に、基礎部材4上に、鋼鉄製の親柱3を所定間隔で所望する傾斜角度に立設する(図8の(a)から(c)を参照)。隣りあう親柱3,3間に網目状をなした鋼製パネル5を固定する。この鋼製パネルの背後下部にシート状となったジオテキスタイル2を補強材として取りつけ、その後に鋼製パネルの背後へ延びるように敷設する(図8の(d)を参照)。ジオテキスタイル2を覆うように鋼製パネル5の背後を盛土し、そのパネルに略等しい高さとなるまで締め固める(図8の(e)を参照)。鋼製パネル5の上に他の鋼製パネルを配置して鋼製親柱3に固定する。そして、ジオテキスタイル2の取りつけ操作以降の手順を鋼製パネルごとに繰り返す(図8の(f)を参照)。そして、鋼製親柱3の上方への延伸は、親柱3の上端もしくは上端近傍に至るまでの個々の鋼製パネル5に対する盛土・締め固め操作が完了した後に、図5に示すように、下方の鋼製親柱3に他の鋼製親柱3を継ぎ足すことによって行われる。
【0015】
この親柱3の断面形状は少なくとも前面側がTの字状(図4を参照)となっており、その前面が壁面の外側となるように配置しておくとよい。
【0016】
鋼製パネル5は、図2に示すように、左右に延びるように上下に配置されたアングル材を胴縁7,7として、その裏面にエキスパンドメタル6や溶接金網が予め溶接づけされる。各胴縁7の左右端には鋼製親柱3に固定するボルト孔7mが設けられ、下側の胴縁7Aの背後には図3に示すように補強材2を係止するためのフック8が溶接される。
【0017】
異なる例の鋼製パネル5A(図9を参照)はエキスパンドメタルまたは溶接金網の単体からなり、その上下端が図11のように背後に曲げられ、下方の曲がり部6aは補強材を係止することができるフック状としておけばよい。この場合には、エキスパンドメタル6または溶接金網が鋼製親柱3の背面からあてがわれ、押さえ板32を介してボルト・ナット31により親柱に固定される。
【0018】
【発明の効果】
本発明の壁面材強化型補強土工法によれば、壁面材と補強材とからなる補強土工法に鋼鉄製親柱が導入される。そして、地山を掘削して土石を一旦除去し、壁面が形成される位置に適宜設けられる基礎部材上に親柱を所定間隔で所望する傾斜角度に立設させるようにしているので、鋼製親柱に鋼製パネルを取りつけるだけで所望する角度の剛壁面を簡単に構築することができる。
【0019】
鋼製親柱は施工の基準をなして急勾配設置も可能であり、変形や歪みをきたすことのない面剛性の高い壁面が所望どおりに実現される。したがって、重要構造物等の周りの設置にも好適なものとなる。そして、ジオテキスタイルを覆うように鋼製パネルの背後をパネルに略等しい高さまで盛土して締め固め、それを各段の鋼製パネルごとに繰り返して積み上げることにしているので、壁面が高くなっても同じ手順を踏んで構築することが可能となる。
【0020】
鋼製パネルは網目状をなすものであり、地肌が外気に触れまた陽光を浴びるこができ、植生マットを入れるなどすれば壁面の緑化が簡単に達成される。鋼製パネルの背後下部にはシート状となったジオテキスタイルが取りつけられ、鋼製パネルの背後へ延びるように敷設されるので、盛土材の土質を選ばず現地発生低質土を使用しても盛土との高い密着性が確保され、大きな摩擦抵抗に基づく引張力を発生して壁面の自立を十分に保証する。
【0021】
本補強土工法に使用される各部材は、従来工法におけるそれよりも著しい軽量化が図られる。したがって、人力施工も容易となり、そして重機械の導入は可及的に抑制され、本工法の適用範囲の拡大を図ることができる。従来から採用されている緑化型壁面材を使用するタイプと剛性壁面材を採用するタイプのそれぞれにおける利点を両立させたものとなる。もちろん、剛構造ではありながら施工の簡便さにより、工期の短縮や工費の低廉化が図られる。
【0022】
鋼製親柱の上方への延伸は、親柱の上端もしくは上端近傍に至るまでの各鋼製パネルに対する盛土・締め固め操作が完了した後に、下方の鋼製親柱に他の鋼製親柱を継ぎ足すことによって行われるので、本発明においては、下地が確固たる状態において上段の施工を続けることができるようになる。
【0023】
鋼製親柱の断面形状は少なくとも前面側がTの字状となっており、その前面が壁面の外側となるように配置されるので、壁面の外側は平滑となり、また鋼製親柱の接続も背後に位置する突出面等を利用して簡単になされる。
【0024】
鋼製パネルは左右に延びるように上下に配置されたアングル材を胴縁として裏面にエキスパンドメタルや溶接金網が予め溶接づけされるので、胴縁により鋼製パネルの面剛性は飛躍的に増大する。また鋼製パネルの形状が整うことから、運搬や施工時の取り扱いが容易となる。
【0025】
胴縁の左右端には鋼製親柱に固定するボルト孔が設けられ、下側の胴縁の背後には補強材を係止するためのフックが溶接される。したがって、鋼製親柱に取りつける操作は数本のボルト締結によって済ませることができ、作業者の負担軽減にも寄与する。補強材もフックを介して確実かつ迅速に接続され、ジオテキスタイルによる支持力を鋼製パネルに確実に伝達できるものとなる。
【0026】
鋼製パネルをエキスパンドメタルまたは溶接金網のみとしておけば、鋼製パネルの軽量化はより一層図られる。その面剛性は背後に曲げられた上下端によって確保されるが、鋼製親柱への取りつけによってさらに向上する。下方側の曲がり部は補強材を係止することができるフックとしても機能させることができ、都合がよい。鋼製親柱への固定は背面からあてがわれ、押さえ板を介してボルト・ナットにより固定されるので、壁面の外側は無用の凹凸のない見栄えを呈する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明である壁面材強化型補強土工法を、詳細に説明する。図7は、壁面となる位置に傾斜して配置される壁面材1と、これに取りつけられて背後へ延びるように敷設される補強材2とを主たる構成とし、その補強材を覆うように壁面材の背後を盛土して締め固めるようにした壁面材強化型補強法面の断面図である。
【0028】
この壁面材強化型補強土工法による法面の構築には、壁面材1や補強材2に加えて、親柱3も採用される点が特徴的である。この親柱を設置することから、そのための基礎部材4も設けられる。さらに注目すべきは、壁面を直接構成する壁面材には後述するごとくエキスパンドメタルが採用され、これが親柱3に下から順次上方へ取りつけられ、その鋼製パネルごとに盛土・締め固め作業が行われるようになっている。
【0029】
個々に詳しく述べると、図1に示すように壁面材1は網目状をなした鋼鉄製のパネル5であり、後に述べるように隣りあう親柱3,3間に略水平に配置して固定されるもので、具体的にはエキスパンドメタル6が使用される。その網目は例えば約40mm×100mmの菱形で、一枚のパネルは左右が例えば約2,000mm、高さが約500mmとなっている。その上下端は、背面を示す図2のように左右へ延びる上下に配置された2本のアングル材7,7を胴縁とし、その裏面に予め溶接づけされ、パネルの面剛性が高められている。なお、エキスパンドメタルに代えて適宜の目開きをもった溶接金網を使用することもできる。
【0030】
上下の胴縁7,7は図3に示すようにアングル材の各一辺の外面が略垂直姿勢となって、相互に対向するように配置される。したがって、各胴縁の裏面にエキスパンドメタル6の上下端部が固定されると、両胴縁7,7の外面が一平面内に位置して、エキスパンドメタル6と共に壁面の外側を形成する(図1を参照)。一方、胴縁7の他の辺は略水平となるので、鋼製パネル5の上下端が平らな面を形成することになり、鋼製パネルを上下に並べて配置したとき壁面は図1のように整然とした美感を呈する。この各パネルは工場で予め製作され、運搬や施工に容易な姿や寸法になっている。
【0031】
このように壁面材はエキスパンドメタルや細い鋼棒を格子状に組んだ溶接金網から構成されるが、柔軟に変形しやすい菱形金網や亀甲金網等とは異なり、盛土を締め固める際に局部的に直ちに大きく膨らんだり曲がったりすることはない。もちろん、胴縁7,7があることによって鋼製パネル5の面剛性は飛躍的に増大する。しかも、金網と同様に網目を有するので地肌が覗く状態を維持しており、緑化を図ることもできる。
【0032】
この鋼製パネル5は図2に示すように親柱3の背面からあてがわれ、ボルト・ナットにより親柱に固定されるようになっている。そのために、各胴縁7の左右端には親柱に固定するボルト孔7mが設けられ、製作誤差や取付誤差を吸収できるように長孔に形成されている。なお、下側の胴縁7Aの背後へ少し延びる水平辺上には、図3に示すように補強材2を係止するためのフック8が多数並ぶように溶接によって取りつけられる。
【0033】
ちなみに、鋼製パネル5には次に述べる補強材2を取りつけた後に盛土をして転圧する際、盛土からパネル側へ幾らかの土圧が作用する。その際に土圧の局部的な上昇があっても、エキスパンドメタル6や溶接金網は緩やかな面変形で吸収し土圧の平準化が図られる。
【0034】
補強材2はよく知られたジオテキスタイル(縦糸と横糸を交点で結合または一体化した網状構造,格子状構造のシート類、さらには二種類以上の材料を組み合わせた複合製品等)であり、その厚みは例えば2mmないし3mm程度のものである。幅は鋼製パネル5と略同等の2,000mm程度とされ、運搬の利便を図るために図示しないがロール状となっている。このジオテキスタイル2を鋼製パネル5ごとにもしくは隣りあう二つの鋼製パネル5に跨がるようにして上記したフックに連結される。
【0035】
ジオテキスタイル2は、高強度プラスチック網として「テンサー」なる名称で販売されているものを使用すればよい。そして、ロールから約5,000mmの長さに切り取り、各鋼製パネル5の背後に適用される。ここで採用されているジオテキスタイル2は、広げると図4に示すように多数の長孔2aがロールの巻取り方向に設けられる。
【0036】
したがって、表面には実質的な凹凸が形成されると共に、盛土の締め固め時に柔軟に面変形して盛土材と極めてよく馴染む。それゆえに、ジオテキスタイルは高い引張強度と土に対する大きい摩擦抵抗を発生する。後述する要領により鋼製パネル5を順次上方へ配置して盛土を締め固める際に壁面材のパネルに対して直角に作用する土圧はさして大きくならず、ジオテキスタイル2によって鋼製パネル5を十分に拘束しておくことができる。
【0037】
親柱3は本工法の中核をなすもので、新たな壁面材強化型補強土工法を提供する。すなわち、鋼鉄製の親柱3を設置することにより壁面施工の均一性を実現すると共に、例えば89度といった垂直に極めて近い急勾配壁面の構築を可能とする。この親柱3としてTの字状断面をした鋼材が好適であるので、CT鋼を採用すればよい。例えばフランジ幅およびウエブ長が約150mmのH形鋼をウエブ中央において長手方向に切断したものであってもよい。
【0038】
いずれにしても、少なくとも親柱の前面側がTの字状となっていれば、鋼製パネルを背面からあてがうことができる。したがって、CT鋼に限らずH形鋼を採用したり、アングル材を背中合わせにしてボルト止めし、Tの形状を形成させるようにしたものでよい。H形鋼を採用する場合には、親柱の剛性をより高くしておくことができる利点がある。
【0039】
この親柱3は任意の長さでよいが、本例においては約2,000mmとされている。したがって、図1に示すように、500mm高さの上記した鋼製パネル5を四枚上下に張りつけることができ、また運搬や現場施工において取り扱いが容易となる。なお、CT鋼はTの字形の前面3aすなわちフランジが壁面の外側となるように設置され(図4も参照)、ウエブ3bを挟んで鋼製パネル5ごとに上下各二つのボルト孔3mが穿設される。
【0040】
図2も参照して、ウエブによって仕切られたフランジ背面の一方に鋼製パネル5があてがわれると壁面外側からボルト孔3mにボルト9が挿通され、胴縁7に設けたボルト孔7mから出たねじにナット10(図3を参照)が螺着され、鋼製パネル5が鋼製親柱3に固縛されるようになっている。
【0041】
親柱3が少なくともTの字形断面を有することから、親柱としての剛性が高いことは言うまでもなく、壁面の外側も平滑となり見栄えが向上する。それのみならず、本断面形状によれば、図5に示すようにウエブ3bに跨がり左右から挟むようにガセットプレート11を取りつけ、ボルト・ナットで締結すれば、鋼製親柱3を所望する高さまで継ぎ足すことができる。
【0042】
なお、アングル材を背中合わせにしてTの字状とする場合、その合わせ面間に予めフラットプレートを介在させておけば、これを介して上下の親柱となるべき全部で四つのアングル材をボルト止めすることにより、親柱を上方へ延ばすことができる。
【0043】
ちなみに、鋼製親柱3の上方への延伸は、親柱の上端に至るまでの個々の鋼製パネル5に対する盛土・締め固め操作が完了した後に、下方の鋼製親柱3に他の鋼製親柱を上記した表裏一対のガセットプレート10などを用いて継ぎ足すことによって行われる。しかし、これに限らず、親柱3の上端近傍まで三枚の鋼製パネル5を取りつけ、所定の操作を終えて四枚目を取りつける前に延伸作業しても差し支えない。いずれの手順によっても、締め固められた下地が確かな状態において上段の施工を続けることができる。
【0044】
例えば鋼製親柱3が1,750mmである場合には、500mm高さの鋼製パネル5を三枚取りつけ、四枚目のパネルを取りつける前に親柱を延伸することになるが、この場合継ぎ足し部分が鋼製パネルの中間に位置するだけで、特に問題となることはない。例えば壁面の高さとして3,500mmが要求される場合、2,000mmに代えて1,750mmの親柱を二本採用する場合等に適用される。もちろん壁面の高さとして4,000mmの場合に、2,250mmと1,750mmの親柱を採用するときも同様である。
【0045】
このようにして鋼製親柱を立設することから、それを支持する基礎部材が必要となる。その基礎を築くために地山は予め掘削され、土石を一旦排除して平滑とされる。そして、壁面が形成される位置すなわち鋼製親柱3の立てられる位置に基礎が設けられる。その基礎部材4は図6に示すように、ベースプレート12とそれを地盤に押さえるアンカー13とからなり、ベースプレート上面にはリブプレート14が立てられ、これに親柱3を所定の傾斜角で立設することができるようになっている。
【0046】
以上述べた各部材を使用して、次のように本発明に係る壁面材強化型補強土工法による補強土法面が構築される。まず、図8の(a)に示すように、油圧ショベル21等を用いて地山22を掘削し、基礎地盤表面の表土を除去して平滑に整地する。地盤の支持力が弱ければ、ソイルセメントを土に混ぜたり薬注による土質改良をするなどして、安定化処理が行われる。そして、鋼製親柱3の設置箇所においては同図(b)のように砕石23を使用し、十分に転圧して基礎工の締め固めが図られる。
【0047】
基礎工を施した地盤に、図8の(c)に示すごとく、基礎部材4が据えつけられる。すなわち、リブプレート14を立設させているベースプレート12が配置され、適数本のアンカー13によって固定する。リブプレートに穿設されたボルト孔と鋼製親柱3のウエブに設けられた止め孔24(図6を参照)にボルトが挿通され、ボルト孔の配置に則した姿勢で最下段の親柱が所望する傾斜角度に立設される。このような親柱3は2,000mmの所定間隔で壁面を構成すべき位置に左右へ幾つも並べられる。
【0048】
次に、図8の(d)のステップにおいて図2に示したごとく、隣りあう鋼製親柱3,3間に鋼製パネル5を取りつける。上下の胴縁7,7を親柱3の背面にあてがい、ボルト9,ナット10(図3を参照)により固定される。このときの操作は数本のボルト締結によって済ませることができ、作業者の負担軽減にも寄与する。各親柱間における最初の段の全ての鋼製パネル5が取りつけられると、鋼製パネルの背後下部にジオテキスタイル2を取りつけ、鋼製パネル5の背後へ延びるように敷設する。
【0049】
まず、図4に示す胴縁7Aに溶接したフック8,8に支持筋25としての長い棒鋼を掛け、ロールから繰り出されたジオテキスタイル2のシート端の数百mmを図3の黒い太い線で示すように下へもしくは図示しないが上へ折り返して支持筋にひっかけ、胴縁7Aの近傍で二重となっているシートの長孔2a(図4を参照)を交互に通過して運針させたごとくの恰好で他の棒材26を挿通する。このようにジオテキスタイル2はフック8を介して確実かつ迅速に接続され、ジオテキスタイルによる支持力が鋼製パネル5に確実に伝達されるようになる。
【0050】
ジオテキスタイル2を背後に向けて引っ張っても棒材26により折り返し形状が維持され、鋼製パネル5から外れることはない。ジオテキスタイル2に適宜の仮留杭27(図7を参照)を打ち、盛土材を撒いて覆い、鋼製パネル5の背後がエキスパンドメタル6に略等しい高さまで数回一般的には2回にわたって盛土され、油圧ショベル21や振動ローラ,ダンパ等によって盛土を締め固める(図8の(e)を参照)。さらには、鋼製パネル5の裏込め土を転圧機等によって固める。
【0051】
なお、盛土する際に鋼製パネルの背面近傍に栗石や礫を積み重ね、その背後に現地発生土を盛土するといったことも必要に応じて行えばよい。エキスパンドメタルや溶接金網の目開きや盛土の土質や性状や粒度の大小を考慮して、盛土の要領や手順を適宜選択すればよい。
【0052】
このような一連の操作により、最初の鋼製パネル5に対する施工が完了する。次に、その鋼製パネル5の上に他の鋼製パネルを配置し、図8の(d),(e)の作業を繰り返す。2,000mm高さの鋼製親柱3に対して四枚の鋼製パネル5を取りつける作業が完了し、さらに壁面を高く形成するときには図5の要領等で親柱を継ぎ足す。この親柱にも同様の手順により鋼製パネルの取りつけ等の操作が施される。
【0053】
鋼製親柱3は施工の基準をなすものであるが急勾配の設置も可能であり、変形や歪みをみだりにきたすことのない面剛性の高い壁面が構築される。すなわち、補強材2を覆うように鋼製パネル5の背後をパネルに略等しい高さまで数回盛土して締め固めそれを各段のパネルごとに繰り返すので、壁面が高くなっても同じ手順を踏んで構築することが可能となる。これは鋼製親柱3を継ぎ足した後も同様であり、壁面構築作業の定型化や標準化も図られる。
【0054】
このようにして、図8の(f)のごとく壁面が高く形成される。壁面がさらに高く設けられる場合には図7のように二段構造としてもよい。二段目の作業は図8の(b)から始められる。いずれの壁面も緑化しておく場合には、植生マット等を鋼製パネル5の内側に貼りつけるように介在させ、また適度な土壌を施しておけばよい。エキスパンドメタル6等の網目から地肌が大気に触れまた陽光や雨水を浴び、草本類の茎や葉が出てエキスパンドメタル6のみならず胴縁7をも覆い、美しい緑の壁が形成される。
【0055】
ちなみに、高含水比の土質であったり湧き水の発生が予測される場合には、ジオテキスタイルから少し離して平行するように排水シート(図示せず)を盛土内に適宜介在させておけばよい。排水シートを伝って壁面側から自然排出することができ、盛土の安定性を長く保つことができる。なお、図7に示すように小段部28を設ければ、壁面それ自体の緑化だけでなく、低木種,つる種等の植生により景観の変化や自然界への同化も図ることができる。
【0056】
以上の説明から分かるように本壁面材強化型補強土工法によれば、親柱の存在により鋼製パネルを極めて正確な位置に整然と簡単に取りつけることができる。鋼製親柱の傾斜姿勢を所望する角度に設定すると、壁面はその角度を維持することは言うまでもなく、しかも急勾配の設置操作も高い技量を必要とするまでもなく容易となる。親柱は順次上方へ延伸することができるものであり、所望する高さまで壁面を延ばすことができる。このような剛構造の壁面構築は、重要構造物等の周りの設置にも好適なものとなる。
【0057】
各部材は従来工法に比べて格段に軽量化されたものとなり、人力施工の容易化や工事の迅速化・簡便化が促される。そして、ジオテキスタイルの採用により、盛土材の土質の如何によらず高い支持力が発揮され、補強土工法の適用範囲の拡大が実現される。もちろん、壁面材のずれは確実に防止される。壁面が平面的に見てくの字状に折れ曲がる箇所においては、適宜補強鋼材を入れたり胴縁の左右端を少し曲げるなどして親柱に取りつければよい。隣りあう鋼製パネルの背面から延びるジオテキスタイルは折れ曲がる箇所において三角状に重なるが、そのまま盛土すればよい。
【0058】
壁面材はエキスパンドメタルまたは溶接金網であって菱形金網等に比べれば極めて高い剛性を備え、ジオテキスタイルによる高い支持力ともあいまって急勾配設置も可能にしかつ壁面の変形を可及的に抑制する。鋼製パネルの剛性が高いにもかかわらず緑化はエキスパンドメタル6等の格子目によって可能となり、自然景観の維持に寄与することができる。
【0059】
鋼製パネルにはエキスパンドメタルよりも剛性の高い胴縁があり、これによってパネルの面剛性はさらに向上し、鋼製親柱への取りつけが容易となるだけでなく、壁面の安定度を増強させる。胴縁に取りつけられたフックによってジオテキスタイルを確実に接続することができ、鋼製パネルの取りつけ操作の簡便化と共に、大幅な工期の短縮を実現する。
【0060】
図9は異なる構造の鋼製パネル5Aの例である。このパネルにおいてもエキスパンドメタル6または溶接金網が使用されることに変わりがなく、これが鋼製親柱3に下から順次上方へ取りつけられ、その鋼製パネルごとに盛土・締め固め作業が行われることも先の例とほとんど同様である。詳しく述べると、壁面材1Aにおけるエキスパンドメタル6は図2に比べてやや大きいものが採用される。そして、一つのパネルの上下端が図10に示すように背後へ曲げられ、パネルの面剛性を高めるように配慮される。
【0061】
その上端はパネル面に対して略直角に曲げられているが、下端の曲がり部6aはジオテキスタイルを取りつけることができるように、釣針状のフックを形成している。このように壁面材としての鋼製パネルは単なるエキスパンドメタル6または溶接金網のみからなるが、菱形金網等とは異なり盛土を締め固める際やその後の土圧によって簡単に変形することはない。しかも、金網と同様に網目を有するので緑化が可能となることは述べるまでもない。
【0062】
このエキスパンドメタル6は図11のように親柱3の背面からあてがわれ、ボルト・ナット31により親柱に穿設されたボルト孔3n(図9を参照)を介して固定される。なお、エキスパンドメタル6または溶接金網の網目はナットより大きいため、鋼製の押さえ板32を被せて押さえるようにしている。この鋼製パネルによる効果やジオテキスタイルその他の要素による効果は、先の例と同様である。
【0063】
このような壁面材1Aを採用する場合も、図8の(a)から(f)までの手順を踏んで壁面が構築される。図9は2,000mmの親柱3に四枚の鋼製パネル5Aを取りつけた正面図であり、壁面の外側は整然とした恰好になっている。この例においては胴縁が使用されないので、構成部材の軽量化は一層図られることになる。面剛性は親柱3への締結によって確保されるが、エキスパンドメタル等自体も上記した上下端の曲がり部によって高い剛性が確保される。
【0064】
その曲がり部のうち下側に形成されたものはジオテキスタイルの取りつけ用としても使用されることになり、別部品のフックを爾後的に溶接する作業も要求されない。この鋼製パネルもまた工場において予め製作されるので、施工現場においては、押さえ板を介したボルト締結操作により壁面を構築することができる。壁面の外側には目障りな凹凸もなく見栄えはよいものとなる。
【0065】
このように、図1や図9のいずれの例によっても、堅牢かつ自然環境にマッチした壁面材強化型補強土工法を確立することができる。これによって、急勾配・高標高・低質土の工事環境での盛土拡幅を可能にし、また造成の工種・工法の選定幅を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁面材強化型補強土工法において使用される鋼製パネルであって、左右一対の親柱に四枚取りつけられた状態の壁面外側から見た前面図。
【図2】図1の鋼製パネルと鋼製親柱とを壁面の裏側から見た背面図。
【図3】図1中の III−III 線矢視であって、胴縁に設けたフックにジオテキスタイルを取りつけた部分の拡大図。
【図4】図7中のIV−IV線矢視であって、鋼製パネルにジオテキスタイルを取りつけ背後に広げた状態を示す平面図。
【図5】鋼製親柱をガセットプレートを用いて上方に継ぎ足している状態を示す部分側面図。
【図6】基礎部材に鋼製親柱を取りつけた状態を示す側面図。
【図7】壁面を二段構築した場合の法面の断面図。
【図8】本発明に係る工法を実施する手順を表した工程図。
【図9】異なる例の鋼製パネルであって、左右一対の親柱に四枚取りつけ状態の前面図。
【図10】図9におけるX−X線矢視図。
【図11】図10における一部分の拡大図。
【符号の説明】
1,1A…壁面材、2…補強材(ジオテキスタイル)、3…鋼製親柱、4…基礎部材、5,5A…鋼製パネル、6…エキスパンドメタル、6a…下方の曲がり部、7,7A…アングル材(胴縁)、7m…ボルト孔、8…フック、11…ガセットプレート、22…地山、31…ボルト・ナット、32…押さえ板。

Claims (6)

  1. 壁面となる位置に傾斜して配置される壁面材と、該壁面材に取りつけられて背後へ延びるように敷設される補強材とを備え、該補強材を覆うように前記壁面材の背後を盛土して締め固めるようにした壁面材強化型補強土工法において、
    地山を掘削して土石を一旦除去した後、壁面が形成される位置に基礎部材を適宜設置し、
    該基礎部材上に鋼製親柱を所定間隔で所望する傾斜角度をもって立設し、
    隣りあう上記親柱間に網目状をした鋼製パネルを固定し、
    該鋼製パネルの背後下部にシート状となったジオテキスタイルを補強材として取りつけた後、該パネルの背後へ延びるように敷設し、
    該ジオテキスタイルを覆うように前記鋼製パネルの背後を盛土し、該パネルに略等しい高さとなるまで締め固め、
    上記鋼製パネルの上に他の鋼製パネルを配置して前記鋼製親柱に固定し、
    上記ジオテキスタイルの取りつけ操作以降の手順を鋼製パネルごとに繰り返し、
    鋼製親柱の上方への延伸は、親柱の上端もしくは上端近傍に至るまでの個々の鋼製パネルに対する盛土・締め固め操作が完了した後に、下方の鋼製親柱に他の鋼製親柱を継ぎ足すことによって剛構造壁面を構築するようにしたことを特徴とする壁面材強化型補強土工法。
  2. 前記鋼製親柱の断面形状は少なくとも前面側がTの字状となっており、その前面が壁面の外側となるように配置されることを特徴とする請求項1に記載された壁面材強化型補強土工法。
  3. 前記鋼製パネルは、左右に延びるように上下に配置されたアングル材を胴縁として裏面にエキスパンドメタルや溶接金網が予め溶接づけされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された壁面材強化型補強土工法。
  4. 前記胴縁の左右端には前記親柱に固定するボルト孔が設けられ、下側の胴縁の背後には前記補強材を係止するためのフックが溶接づけされていることを特徴とする請求項3に記載された壁面材強化型補強土工法。
  5. 前記鋼製パネルはエキスパンドメタルまたは溶接金網の単体からなり、その上下端が背後に曲げられ、下方の曲がり部は前記補強材を係止することができるフック状となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された壁面材強化型補強土工法。
  6. 前記エキスパンドメタルまたは溶接金網は前記鋼製親柱の背面からあてがわれ、押さえ板を介してボルト・ナットにより親柱に固定されることを特徴とする請求項5に記載された壁面材強化型補強土工法。
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