JPH09144333A - 金網体支持具及びその使用方法 - Google Patents
金網体支持具及びその使用方法Info
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- JPH09144333A JPH09144333A JP30177695A JP30177695A JPH09144333A JP H09144333 A JPH09144333 A JP H09144333A JP 30177695 A JP30177695 A JP 30177695A JP 30177695 A JP30177695 A JP 30177695A JP H09144333 A JPH09144333 A JP H09144333A
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- Japan
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- wire mesh
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- wire
- reinforcing
- locking piece
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既設コンクリート製躯体への増厚補強を、か
ぶりを小さくして確実かつ効率良く行なうこと。 【解決手段】 既設コンクリート製躯体の増厚補強に使
用する金網体を支持するための金網体支持具であって、
先端部に割り溝を有する筒状の支持具本体と、同支持具
本体の頭部より支持具本体の軸線と直交する一方向にの
み突出させて扁平に形成した係止片と、上記支持具本体
中に打込んで先端部を拡開させる打込みピンとを具備す
るようにした。
ぶりを小さくして確実かつ効率良く行なうこと。 【解決手段】 既設コンクリート製躯体の増厚補強に使
用する金網体を支持するための金網体支持具であって、
先端部に割り溝を有する筒状の支持具本体と、同支持具
本体の頭部より支持具本体の軸線と直交する一方向にの
み突出させて扁平に形成した係止片と、上記支持具本体
中に打込んで先端部を拡開させる打込みピンとを具備す
るようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金網体支持具及び
その使用方法に関するものである。
その使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、既設コンクリート製躯体の増厚補
強方法の一形態として、図13及び図14に示すよう
に、既設コンクリート製躯体aの補強面bに金網体cを
沿わせて配置し、同金網体cの交差部c1の近傍に位置す
る上記補強面bに金網体支持用のボルトdを打込むと共
に、同ボルトdの頭部にナットeを係止用リングfを介
して螺着して、同係止用リングfにより金網体cの交差
部c1を支持させ、同状態にて補強面bにモルタルmを塗
ることにより、既設コンクリート製躯体aの肉厚を増大
させて補強する方法がある。
強方法の一形態として、図13及び図14に示すよう
に、既設コンクリート製躯体aの補強面bに金網体cを
沿わせて配置し、同金網体cの交差部c1の近傍に位置す
る上記補強面bに金網体支持用のボルトdを打込むと共
に、同ボルトdの頭部にナットeを係止用リングfを介
して螺着して、同係止用リングfにより金網体cの交差
部c1を支持させ、同状態にて補強面bにモルタルmを塗
ることにより、既設コンクリート製躯体aの肉厚を増大
させて補強する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した既
設コンクリート製躯体の増厚補強方法では、図10及び
図11に示すように、補強面bと金網体cの交差部c1と
係止用リングfとにより形成される空間s内にモルタル
mが充填されず、かかる空間sが多数生じると、強度が
確保できないという問題があった。
設コンクリート製躯体の増厚補強方法では、図10及び
図11に示すように、補強面bと金網体cの交差部c1と
係止用リングfとにより形成される空間s内にモルタル
mが充填されず、かかる空間sが多数生じると、強度が
確保できないという問題があった。
【0004】一方、かかる空間s内にモルタルmを慎重
に充填すると、同充填作業に手間を要し、施工能率が低
下するという問題があった。
に充填すると、同充填作業に手間を要し、施工能率が低
下するという問題があった。
【0005】また、ボルトdの頭部と、同頭部に螺着し
たナットeが金網体cよりも外方に大きく突出するため
に、これをモルタルm中に埋設するためのモルタルmの
肉厚、いわゆるかぶりが増大して、この点からも施工能
率が低下すると共に、施工費が増大するという問題があ
った。
たナットeが金網体cよりも外方に大きく突出するため
に、これをモルタルm中に埋設するためのモルタルmの
肉厚、いわゆるかぶりが増大して、この点からも施工能
率が低下すると共に、施工費が増大するという問題があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、既
設コンクリート製躯体の増厚補強に使用する金網体を支
持するための金網体支持具であって、先端部に割り溝を
有する筒状の支持具本体と、同支持具本体の頭部より支
持具本体の軸線と直交する一方向にのみ突出させて扁平
に形成した係止片と、上記支持具本体中に打込んで先端
部を拡開させる打込みピンとを具備する金網体支持具を
提供せんとするものである。
設コンクリート製躯体の増厚補強に使用する金網体を支
持するための金網体支持具であって、先端部に割り溝を
有する筒状の支持具本体と、同支持具本体の頭部より支
持具本体の軸線と直交する一方向にのみ突出させて扁平
に形成した係止片と、上記支持具本体中に打込んで先端
部を拡開させる打込みピンとを具備する金網体支持具を
提供せんとするものである。
【0007】また、本発明は、係止片の表面と裏面にそ
れぞれ凹凸部を形成したこと、既設コンクリート製躯体
の補強面に沿わせて金網体を配置し、同金網体の交差部
の近傍に位置する上記補強面に、上記金網体支持具の支
持具本体を打込むと共に、同支持具本体の頭部より支持
具本体の軸線と直交する一方向にのみ突出させて扁平に
形成した係止片を当接させて、同係止片により金網体を
支持させること、縦方向に伸延する鉄筋と横方向に伸延
する鉄筋とを格子状に連設して形成した金網体の交差部
に、係止片を突出方向が各鉄筋に対して略45度の交差
角度を形成すべく当接させることにも特徴を有する。
れぞれ凹凸部を形成したこと、既設コンクリート製躯体
の補強面に沿わせて金網体を配置し、同金網体の交差部
の近傍に位置する上記補強面に、上記金網体支持具の支
持具本体を打込むと共に、同支持具本体の頭部より支持
具本体の軸線と直交する一方向にのみ突出させて扁平に
形成した係止片を当接させて、同係止片により金網体を
支持させること、縦方向に伸延する鉄筋と横方向に伸延
する鉄筋とを格子状に連設して形成した金網体の交差部
に、係止片を突出方向が各鉄筋に対して略45度の交差
角度を形成すべく当接させることにも特徴を有する。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0009】図1及び図2に示すAは、本発明に係る金
網体支持具であり、既設コンクリート1の増厚補強に使
用する金網体2を支持するものである。3はモルタルで
ある。
網体支持具であり、既設コンクリート1の増厚補強に使
用する金網体2を支持するものである。3はモルタルで
ある。
【0010】金網体支持具Aは、図3〜図6に示すよう
に、先端部10a に割り溝13を有する筒状の支持具本体10
と、同支持具本体10の頭部10b より同支持具本体10の軸
線と直交する一方向にのみ突出させて形成した係止片11
と、上記支持具本体10中に打込んで先端部10a を拡開さ
せる打込みピン12とを具備している。
に、先端部10a に割り溝13を有する筒状の支持具本体10
と、同支持具本体10の頭部10b より同支持具本体10の軸
線と直交する一方向にのみ突出させて形成した係止片11
と、上記支持具本体10中に打込んで先端部10a を拡開さ
せる打込みピン12とを具備している。
【0011】支持具本体10は、図3及び図5に示すよう
に、先端部10a の周面に軸線方向に間隔を開けて複数の
円周溝14を形成し、同円周溝14を縦断するように、平面
視にて十字状に四本の割り溝13,13,13,13 を形成する一
方、支持具本体10の頭部10aには、先端部側より頭部側
へ漸次拡径状のテーパー面10c を形成している。
に、先端部10a の周面に軸線方向に間隔を開けて複数の
円周溝14を形成し、同円周溝14を縦断するように、平面
視にて十字状に四本の割り溝13,13,13,13 を形成する一
方、支持具本体10の頭部10aには、先端部側より頭部側
へ漸次拡径状のテーパー面10c を形成している。
【0012】係止片11は、図2〜図6に示すように、支
持具本体10の頭部10b より先端が先細り状の扁平板状に
形成して突出させており、同突出幅Wは、金網体2を形
成する鉄筋2aの外径の略2倍の長さとし、また、係止片
11の裏面と表面及び支持具本体10の頭部10b の表面にわ
たってそれぞれ凹凸部15,16 を形成している。
持具本体10の頭部10b より先端が先細り状の扁平板状に
形成して突出させており、同突出幅Wは、金網体2を形
成する鉄筋2aの外径の略2倍の長さとし、また、係止片
11の裏面と表面及び支持具本体10の頭部10b の表面にわ
たってそれぞれ凹凸部15,16 を形成している。
【0013】ここで、係止片11の突出幅Wは、少なくと
も鉄筋2aの半径以上であることが望ましい。
も鉄筋2aの半径以上であることが望ましい。
【0014】打込みピン12は、図2、図3、及び図6に
示すように、支持具本体10よりもやや長目に形成して、
先端部12a を先細り状に形成する一方、頭部12b を段付
拡径状に形成している。
示すように、支持具本体10よりもやや長目に形成して、
先端部12a を先細り状に形成する一方、頭部12b を段付
拡径状に形成している。
【0015】ここで、金網体2は、図7に示すように、
縦方向に伸延する鉄筋2aと、横方向に伸延する鉄筋2bと
を格子状に連結しており、2cは交差部である。
縦方向に伸延する鉄筋2aと、横方向に伸延する鉄筋2bと
を格子状に連結しており、2cは交差部である。
【0016】次に、上記のように構成した金網体支持具
Aを既設コンクリート製躯体1の増厚補強工事を行なう
際の使用方法について、図1、図2、及び図8を参照し
ながら説明する。
Aを既設コンクリート製躯体1の増厚補強工事を行なう
際の使用方法について、図1、図2、及び図8を参照し
ながら説明する。
【0017】 図1及び図2に示すように、既設コン
クリート製躯体1の補強面1aを表面処理して平滑面とな
すと共に、同補強面1aに接着剤を塗布し、その表面に金
網体2を沿わせて配置する。
クリート製躯体1の補強面1aを表面処理して平滑面とな
すと共に、同補強面1aに接着剤を塗布し、その表面に金
網体2を沿わせて配置する。
【0018】 図1、図2、及び図8に示すように、
金網体2の交差部2cの近傍に位置する上記補強面1aに支
持具本体10を打込んで、交差部2cに係止片11の裏面を当
接させる。
金網体2の交差部2cの近傍に位置する上記補強面1aに支
持具本体10を打込んで、交差部2cに係止片11の裏面を当
接させる。
【0019】この際、係止片11は、図8に示すように、
金網体2の交差部2cに突出方向が各鉄筋2a,2b に対して
略45度の交差角度を形成すべく裏面の凹凸部15を当接
させて滑りを防止すると共に、突出幅Wを鉄筋2aの外径
の略2倍の長さに形成し、しかも、支持具本体10a に形
成したテーパー面10c が交差部10c を係止片11の突出方
向へ押圧して、金網体2にプレストレスを加えているた
めに、既設コンクリート製躯体1に撓みが生じた際に、
金網体2にも撓みが生じて、同金網体2の交差部2cが前
後左右のいずれかの方向に変位するが、いずれの方向に
変位しても、係止片11による交差部2cの係止状態を良好
に確保することができる。
金網体2の交差部2cに突出方向が各鉄筋2a,2b に対して
略45度の交差角度を形成すべく裏面の凹凸部15を当接
させて滑りを防止すると共に、突出幅Wを鉄筋2aの外径
の略2倍の長さに形成し、しかも、支持具本体10a に形
成したテーパー面10c が交差部10c を係止片11の突出方
向へ押圧して、金網体2にプレストレスを加えているた
めに、既設コンクリート製躯体1に撓みが生じた際に、
金網体2にも撓みが生じて、同金網体2の交差部2cが前
後左右のいずれかの方向に変位するが、いずれの方向に
変位しても、係止片11による交差部2cの係止状態を良好
に確保することができる。
【0020】 図2及び図3に示すように、打込みピ
ン12を頭部12b が支持具本体10の頭部10b 内に納まるま
で打込むことにより、同支持具本体10の先端部10a を割
り溝13,13,13,13 を介して四分割状態に拡開させ、同先
端部10a にて既設コンクリート製躯体1中に支持具本体
10を保持させる。
ン12を頭部12b が支持具本体10の頭部10b 内に納まるま
で打込むことにより、同支持具本体10の先端部10a を割
り溝13,13,13,13 を介して四分割状態に拡開させ、同先
端部10a にて既設コンクリート製躯体1中に支持具本体
10を保持させる。
【0021】この際、先端部10a には、複数の円周溝14
を形成しているために、同円周溝14中に既設コンクリー
ト製躯体1が噛込まれて、強固に支持具本体10を保持す
ることができる。
を形成しているために、同円周溝14中に既設コンクリー
ト製躯体1が噛込まれて、強固に支持具本体10を保持す
ることができる。
【0022】 図1に示すように、既設コンクリート
製躯体1の補強面1aに金網体2を介してモルタル3を塗
る。
製躯体1の補強面1aに金網体2を介してモルタル3を塗
る。
【0023】この際、係止片11は、図8に示すように、
交差部2cの略下面のみに下方より重合して、補強面1aと
交差部2cと係止片11とによりモルタル3が充填しにくい
空間が形成されることがないために、金網体2へのモル
タル3の充填性を良くすることができ、しかも、係止片
11の表面と支持具本体10の頭部10b の表面にわたって凹
凸部16を形成しているために、モルタル3の付着性が良
く、補強強度を良好に確保することができると共に、係
止片11が扁平であるために、かぶりを可及的に小さくす
ることができて、施工能率も向上させることができる。
交差部2cの略下面のみに下方より重合して、補強面1aと
交差部2cと係止片11とによりモルタル3が充填しにくい
空間が形成されることがないために、金網体2へのモル
タル3の充填性を良くすることができ、しかも、係止片
11の表面と支持具本体10の頭部10b の表面にわたって凹
凸部16を形成しているために、モルタル3の付着性が良
く、補強強度を良好に確保することができると共に、係
止片11が扁平であるために、かぶりを可及的に小さくす
ることができて、施工能率も向上させることができる。
【0024】図9は、他の実施例としての金網体2を示
しており、同金網体2は、薄肉鉄板20に前後及び左右幅
方向にそれぞれ一定の間隔を開けて多数の孔21を形成し
ている。
しており、同金網体2は、薄肉鉄板20に前後及び左右幅
方向にそれぞれ一定の間隔を開けて多数の孔21を形成し
ている。
【0025】ここで、薄肉鉄板20の肉厚は、2mm〜5mm
が好ましく、表面は粗く形成してモルタルの付着性を良
くしている。
が好ましく、表面は粗く形成してモルタルの付着性を良
くしている。
【0026】本発明の実施例は上記のように構成してい
るものであり、金網体支持具Aを使用した増厚補強は、
既設コンクリート製躯体1の下面以外にも上面、側面、
又は、既設コンクリート製の柱、壁、梁等の補強にも適
用できる。
るものであり、金網体支持具Aを使用した増厚補強は、
既設コンクリート製躯体1の下面以外にも上面、側面、
又は、既設コンクリート製の柱、壁、梁等の補強にも適
用できる。
【0027】そして、本実施例では、金網体2の交差部
2cに係止片11を係止させるようにしているが、同係止片
11の係止位置は、交差部2cに限らず、各鉄筋2a,2b の中
途部でもよい。
2cに係止片11を係止させるようにしているが、同係止片
11の係止位置は、交差部2cに限らず、各鉄筋2a,2b の中
途部でもよい。
【0028】また、本実施例では、モルタルを使用して
いるが、補強度合に応じて樹脂製モルタル等を使用する
こともできる。
いるが、補強度合に応じて樹脂製モルタル等を使用する
こともできる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
れる。
【0030】 請求項1記載の本発明では、既設コン
クリート製躯体の増厚補強に使用する金網体を支持する
ための金網体支持具に、先端部に割り溝を有する筒状の
支持具本体と、同支持具本体の頭部より支持具本体の軸
線と直交する一方向にのみ突出させて扁平に形成した係
止片と、上記支持具本体中に打込んで先端部を拡開させ
る打込みピンとを具備させているために、かかる金網体
支持具の支持具本体を既設コンクリート製躯体の補強面
に打込むと共に、同支持具本体の頭部に形成した係止片
により金網体の交差部を確実に支持させることができ
る。
クリート製躯体の増厚補強に使用する金網体を支持する
ための金網体支持具に、先端部に割り溝を有する筒状の
支持具本体と、同支持具本体の頭部より支持具本体の軸
線と直交する一方向にのみ突出させて扁平に形成した係
止片と、上記支持具本体中に打込んで先端部を拡開させ
る打込みピンとを具備させているために、かかる金網体
支持具の支持具本体を既設コンクリート製躯体の補強面
に打込むと共に、同支持具本体の頭部に形成した係止片
により金網体の交差部を確実に支持させることができ
る。
【0031】この場合、係止片は、支持具本体の軸線と
直交する一方向にのみ突出させて扁平に形成しているた
めに、補強面と金網体の交差部と係止片とによりモルタ
ルを充填しにくい空間が形成されないようにすることが
でき、金網体へのモルタルの充填性を良くして、強度を
良好に確保することができると共に、かぶりを可及的に
小さくすることができて、施工能率も向上させることが
できる。
直交する一方向にのみ突出させて扁平に形成しているた
めに、補強面と金網体の交差部と係止片とによりモルタ
ルを充填しにくい空間が形成されないようにすることが
でき、金網体へのモルタルの充填性を良くして、強度を
良好に確保することができると共に、かぶりを可及的に
小さくすることができて、施工能率も向上させることが
できる。
【0032】 請求項2記載の本発明では、係止片の
表面と裏面にそれぞれ凹凸部を形成しているために、金
網体に当接する裏面は、金網体との間で滑りが生じるの
を防止することができて、確実に金網体を係止すること
ができると共に、モルタルが付着する表面は、モルタル
の付着性を良好にすることができる。
表面と裏面にそれぞれ凹凸部を形成しているために、金
網体に当接する裏面は、金網体との間で滑りが生じるの
を防止することができて、確実に金網体を係止すること
ができると共に、モルタルが付着する表面は、モルタル
の付着性を良好にすることができる。
【0033】従って、かかるる金網体支持具を使用した
既設コンクリート製躯体の増厚補強構造を、強固なもの
とすることができる。
既設コンクリート製躯体の増厚補強構造を、強固なもの
とすることができる。
【0034】 請求項3記載の本発明では、既設コン
クリート製躯体の補強面に沿わせて金網体を配置し、同
金網体の交差部の近傍に位置する上記補強面に、金網体
支持具の支持具本体を打込むと共に、同支持具本体の頭
部より支持具本体の軸線と直交する一方向にのみ突出さ
せて扁平に形成した係止片を当接させて、同係止片によ
り金網体を支持させるようにしているために、補強面と
金網体と係止片とによりモルタルを充填しにくい空間が
形成されないようにすることができ、金網体へのモルタ
ルの充填性を良くして、強度を良好に確保することがで
きると共に、モルタルにより形成されるかぶりを小さく
することができて、荷重の軽減と施工費の削減と施工能
率の向上とを図ることができる。
クリート製躯体の補強面に沿わせて金網体を配置し、同
金網体の交差部の近傍に位置する上記補強面に、金網体
支持具の支持具本体を打込むと共に、同支持具本体の頭
部より支持具本体の軸線と直交する一方向にのみ突出さ
せて扁平に形成した係止片を当接させて、同係止片によ
り金網体を支持させるようにしているために、補強面と
金網体と係止片とによりモルタルを充填しにくい空間が
形成されないようにすることができ、金網体へのモルタ
ルの充填性を良くして、強度を良好に確保することがで
きると共に、モルタルにより形成されるかぶりを小さく
することができて、荷重の軽減と施工費の削減と施工能
率の向上とを図ることができる。
【0035】 請求項4記載の本発明では、縦方向に
伸延する鉄筋と横方向に伸延する鉄筋とを格子状に連結
して形成した金網体の交差部に、係止片を突出方向が各
鉄筋に対して略45度の交差角度を形成すべく当接させ
るようにしているために、既設コンクリート製躯体に撓
みが生じた際に、金網体にも撓みが生じて、同金網体の
交差部が前後左右のいずれの方向に変位しても、係止片
による交差部の係止状態を良好に確保することができ
て、強度も良好に確保することができる。
伸延する鉄筋と横方向に伸延する鉄筋とを格子状に連結
して形成した金網体の交差部に、係止片を突出方向が各
鉄筋に対して略45度の交差角度を形成すべく当接させ
るようにしているために、既設コンクリート製躯体に撓
みが生じた際に、金網体にも撓みが生じて、同金網体の
交差部が前後左右のいずれの方向に変位しても、係止片
による交差部の係止状態を良好に確保することができ
て、強度も良好に確保することができる。
【図1】本発明に係る金網体支持具を使用した既設コン
クリート製躯体の増厚補強構造を示す断面正面図。
クリート製躯体の増厚補強構造を示す断面正面図。
【図2】同要部拡大断面正面図。
【図3】金網体支持具の正面図。
【図4】同金網体支持具の下部拡大正面図。
【図5】同金網体支持具の平面図。
【図6】同金網体支持具の底面図。
【図7】金網体の平面図。
【図8】金網体支持具の使用状態を示す底面説明図。
【図9】他の実施例としての金網体の一部斜視図。
【図10】従来技術としての金網体を使用した増厚補強
構造を示す断面正面図。
構造を示す断面正面図。
【図11】同増厚補強構造の底面説明図。
A 金網体支持具 1 既設コンクリート製躯体 2 金網体 3 モルタル 10 支持具本体 11 係止片 12 打込みピン
Claims (4)
- 【請求項1】 既設コンクリート製躯体の増厚補強に使
用する金網体を支持するための金網体支持具であって、 先端部に割り溝を有する筒状の支持具本体と、同支持具
本体の頭部より支持具本体の軸線と直交する一方向にの
み突出させて扁平に形成した係止片と、上記支持具本体
中に打込んで先端部を拡開させる打込みピンとを具備す
る金網体支持具。 - 【請求項2】 係止片の表面と裏面にそれぞれ凹凸部を
形成したことを特徴とする請求項1記載の金網体支持
具。 - 【請求項3】 既設コンクリート製躯体の補強面に沿わ
せて金網体を配置し、同金網体の交差部の近傍に位置す
る上記補強面に、請求項1又は2記載の金網体支持具の
支持具本体を打込むと共に、同支持具本体の頭部より支
持具本体の軸線と直交する一方向にのみ突出させて扁平
に形成した係止片を当接させて、同係止片により金網体
を支持させることを特徴とする金網体支持具の使用方
法。 - 【請求項4】 縦方向に伸延する鉄筋と横方向に伸延す
る鉄筋とを格子状に連設して形成した金網体の交差部
に、係止片を突出方向が各鉄筋に対して略45度の交差
角度を形成すべく当接させることを特徴とする請求項3
記載の金網体支持具の使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30177695A JPH09144333A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 金網体支持具及びその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30177695A JPH09144333A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 金網体支持具及びその使用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144333A true JPH09144333A (ja) | 1997-06-03 |
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ID=17901039
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JP30177695A Pending JPH09144333A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 金網体支持具及びその使用方法 |
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JP (1) | JPH09144333A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100354493C (zh) * | 2003-12-18 | 2007-12-12 | M&S工业株式会社 | 混凝土建筑物的软钢丝网加固结构及加固方法 |
CN104533019A (zh) * | 2014-12-29 | 2015-04-22 | 中冶建筑研究总院有限公司 | 一种高性能纤维网格锚固体系及锚固方法 |
CN104863308A (zh) * | 2015-05-26 | 2015-08-26 | 中冶建筑研究总院有限公司 | 高强度、耐腐蚀纤维网格bmc材料锚固体系及锚固方法 |
JP2015178720A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 株式会社栗本鐵工所 | 河川構造物のライニングユニット及びライニング構造 |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP30177695A patent/JPH09144333A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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