JP3289375B2 - 車体速度推定装置及び推定車体速度を用いたタイヤ状態検知装置 - Google Patents

車体速度推定装置及び推定車体速度を用いたタイヤ状態検知装置

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    • G01P3/803Devices characterised by the determination of the time taken to traverse a fixed distance using auto-correlation or cross-correlation detection means in devices of the type to be classified in G01P3/66

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体の絶対速度を推定
する絶対速度推定装置及び推定された絶対車体速度を用
いて、タイヤ空気圧,タイヤの種類,タイヤの摩耗状態
等のタイヤ状態を検知するタイヤ状態検知装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、タイヤ状態の一つとしてのタ
イヤ空気圧を検知する装置が種々提案されている。その
一つに、タイヤの空気圧が低下したときにタイヤ半径が
変化する(短くなる)ことを利用して、各車輪の車輪速
度を検出する車輪速度センサの検出信号に基づき、車両
のタイヤの空気圧を間接的に検知するものがある。
【0003】上記の従来装置では、一つの車輪の車輪速
度が他の車輪の車輪速度よりも高くなった時に、その一
つの車輪のタイヤ空気圧が低下したことによりタイヤ半
径が他の車輪のものより短くなったとみなして、タイヤ
空気圧の低下を検知するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、各車輪の車輪速度の相対比較から各車輪の
タイヤ半径の変化、ひいてはタイヤ空気圧の低下を検知
するため、十分な検知精度を確保することができないと
いう問題がある。
【0005】すなわち、一つの車輪のみのタイヤ空気圧
が低下した場合には、上記従来装置でもその空気圧の低
下を検知できるが、例えば全ての車輪のタイヤ空気圧が
徐々に低下していった場合等は、これを検知することは
不可能である。
【0006】また、スタッドレスタイヤとノーマルタイ
ヤを組み合わせて車両に装着した場合や一輪のみテンパ
ータイヤを装着した場合にも、上記従来装置では不具合
が生じる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、タイヤ空気圧等のタイヤ状態を検知する際に、
各車輪のタイヤ状態を高精度に検知すべく、車体の絶対
速度に着目した。このため、本発明では、車体の絶対速
度を簡易な構成にて精度良く推定することが可能な絶対
速度推定装置を提供することを第1の目的とする。
【0008】また、推定された絶対車体速度を用いて、
タイヤ空気圧,タイヤの種類,タイヤの摩耗状態等のタ
イヤ状態を高精度に検知することが可能なタイヤ状態検
知装置を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明による絶対速度推定装置は、車両の前
輪及び後輪に対応して設けられ、車両の走行時に、車両
のばね下の振動周波数成分を含む信号を出力する第1及
び第2の出力手段と、前記第1及び第2の出力手段が出
力する信号に基づき、車両の前輪と後輪とのばね下振動
周波数成分の相互相関から前記第1及び第2の出力手段
が出力する信号間の位相差を検出する検出手段と、前記
検出手段によって検出された位相差と車体のホイールベ
ースの長さとに基づき、車体の絶対速度を推定する絶対
速度推定手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明によるタイヤ状態検知装置は車両の前輪及び後輪
に対応して設けられ、車両の走行時に、車両のばね下の
振動周波数成分を含む信号を出力する第1及び第2の出
力手段と、前記第1及び第2の出力手段が出力する信号
に基づき、車両の前輪と後輪とのばね下振動周波数成分
の相互相関から前記第1及び第2の出力手段が出力する
信号間の位相差を検出する検出手段と、前記検出手段に
よって検出された位相差と車体のホイールベースの長さ
とに基づき、車体の絶対速度を推定する絶対速度推定手
段と前記車両の前輪及び後輪の車輪速度信号を出力する
車輪速度信号出力手段と、前記絶対速度推定手段によっ
て推定された車体の絶対速度に対する前記車輪速度出力
手段が出力する車輪速度信号が示す車輪速度の大きさか
らタイヤ半径の変動が生ずるタイヤ状態を検知する第1
の検知手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】上記第2の目的において、タイヤ状態とし
て、車両に装着されたタイヤの種類を検知するために、
本発明によるタイヤ状態検知装置は、車両の前輪及び後
輪に対応して設けられ、車両の走行時に、車両のばね下
の振動周波数成分を含む信号を出力する第1及び第2の
出力手段と、前記第1及び第2の出力手段が出力する信
号に基づき、車両の前輪と後輪とのばね下振動周波数成
分の相互相関から前記第1及び第2の出力手段が出力す
る信号間の位相差を検出する検出手段と、前記検出手段
によって検出された位相差と車体のホイールベースの長
さとに基づき、車体の絶対速度を推定する絶対速度推定
手段と前記車両の前輪及び後輪の車輪速度信号を出力す
る車輪速度信号出力手段と、前記絶対速度推定手段によ
って推定された車体の絶対速度と前記車輪速度出力手段
が出力する車輪速度信号が示す車輪速度とから、車両走
行時のタイヤの回転半径である動負荷半径を算出する算
出手段と、前記第1及び第2の出力手段が出力する信号
から、車両のばね下の共振周波数成分信号を抽出する抽
出手段と、複数種類のタイヤに関して前記タイヤの動負
荷半径と前記ばね下の共振周波数との関係を記憶する記
憶手段と、前記算出手段が算出するタイヤの動負荷半径
と前記抽出手段が抽出するばね下の共振周波数成分信号
とから、前記記憶手段に記憶されている前記タイヤの動
負荷半径と前記ばね下の共振周波数との関係に基づき、
車両に装着されているタイヤの種類を判定する判定手段
とを備えたことを特徴とする。
【0012】上記第2の目的において、タイヤ状態とし
て、タイヤの摩耗状態を検知するために、本発明による
タイヤ状態検知装置は、車両の前輪及び後輪に対応して
設けられ、車両の走行時に、車両のばね下の振動周波数
成分を含む信号を出力する第1及び第2の出力手段と、
前記第1及び第2の出力手段が出力する信号に基づき、
車両の前輪と後輪とのばね下振動周波数成分の相互相関
から前記第1及び第2の出力手段が出力する信号間の位
相差を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出
された位相差と車体のホイールベースの長さとに基づ
き、車体の絶対速度を推定する絶対速度推定手段と前記
車両の前輪及び後輪の車輪速度信号を出力する車輪速度
信号出力手段と、前記絶対速度推定手段によって推定さ
れた車体の絶対速度と前記車輪速度出力手段が出力する
車輪速度信号が示す車輪速度とから、車両走行時のタイ
ヤの回転半径である動負荷半径を算出する算出手段と、
前記第1及び第2の出力手段が出力する信号から、車両
のばね下の共振周波数成分信号を抽出する抽出手段と、
タイヤ摩耗量が所定値である場合の前記タイヤの動負荷
半径と前記ばね下の共振周波数との関係を記憶する記憶
手段と、前記算出手段が算出するタイヤの動負荷半径と
前記抽出手段が抽出するばね下の共振周波数成分信号と
を前記記憶手段に記憶された前記タイヤの動負荷半径と
前記ばね下の共振周波数との関係に照らして、前記タイ
ヤの摩耗状態を判定する判定手段とを備えたことを特徴
とする。
【0013】
【作用】上記構成の絶対車速推定装置によれば、第1及
び第2の出力手段が出力する車両のばね下の振動周波数
成分を含む信号に基づき、車両の前輪と後輪とのばね下
振動周波数成分の相互相関から前記第1及び第2の出力
手段が出力する信号間の位相差が検出される。この位相
差と既知の車体のホイールベースの長さとに基づき、車
体の絶対速度が推定される。
【0014】また、上記構成のタイヤ状態検知装置によ
れば、車輪速度信号出力手段より車両の前輪及び後輪の
車輪速度信号が出力される。そして、推定された車体の
絶対速度に対する上記車輪速度信号が示す車輪速度の大
きさを求める。これにより、各車輪の車輪速度の相対比
較ではなく、車体の絶対速度に対して各車輪の車輪速度
を個別に比較することが可能になる。この検出結果に基
づき、各車輪個別にタイヤ半径の変動が生ずるタイヤ状
態を検知するため、複数の車輪のタイヤ半径が同様に短
くなっている場合にも、それを検知することが可能にな
る。
【0015】なお、タイヤ状態として、車両に装着され
るタイヤの種類を検知するタイヤ状態検知装置では、前
記第1及び第2の出力手段が出力する信号から、車両の
ばね下の共振周波数成分信号を抽出する抽出手段、及び
複数種類のタイヤに関して前記タイヤの動負荷半径と前
記ばね下の共振周波数との関係を記憶する記憶手段とを
備えている。このばね下の共振周波数はタイヤの空気圧
に応じて変動するものであり、ばね下の共振周波数を抽
出することによりタイヤの空気圧を予測することができ
る。一方、タイヤの動負荷半径もタイヤの空気圧によっ
て変動するため、ばね下の共振周波数とタイヤの動負荷
半径とは一定の関係がある。この関係は、タイヤの種類
によって変化するので、算出されたタイヤの動負荷半径
と抽出されたばね下の共振周波数成分信号とが該当する
関係を、前記記憶手段に記憶された関係より選択すれ
ば、車両に装着されたタイヤの種類を検知することがで
きる。
【0016】さらに、タイヤ状態として、タイヤの摩耗
状態を検知するタイヤ状態検知装置では、タイヤ摩耗量
が所定値である場合の前記タイヤの動負荷半径と前記ば
ね下の共振周波数との関係を記憶する記憶手段を備えて
いる。上記したように、ばね下の共振周波数とタイヤの
動負荷半径とは一定の関係があるが、これはタイヤが摩
耗してタイヤ半径が変化した場合には、その関係も変動
する。従って、予めタイヤ摩耗量が所定値である場合の
タイヤの動負荷半径とばね下の共振周波数との関係を記
憶しておき、それぞれ算出・抽出された値における関係
との変動分を求めると、その変動分よりタイヤの摩耗状
態を検知することが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例である絶対車体推
定装置を図面に基づいて詳しく説明する。
【0018】図1は、第1実施例の全体の構成を示す構
成図である。図1に示すように、車両の各タイヤ1a〜
1dに対応して車輪速度センサが設けられている。各車
輪速度センサは、歯車2a〜2d及びピックアップコイ
ル3a〜3dによって構成されている。歯車2a〜2d
は、各タイヤ1a〜1dの回転軸(図示せず)に同軸的
に取り付けられており、円盤状の磁性体より成る。ピッ
クアップコイル3a〜3dは、これらの歯車2a〜2d
の近傍に所定の間隔を置いて取り付けられ、歯車2a〜
2d、すなわちタイヤ1a〜1dの回転速度に応じた周
期を有する交流信号を出力する。ピックアップコイル3
a〜3dから出力される交流信号は、波形整形回路,R
OM,RAM等よりなる公知の電子制御装置(ECU)
4に入力され、波形整形を含む所定の信号処理が行われ
る。この信号処理の結果は表示部5に入力され、表示部
5は運転者に対して各タイヤ1a〜1dの空気圧の状
態,タイヤの種類及びタイヤ摩耗状態を報知する。
【0019】この表示部5は、各タイヤ1a〜1dのタ
イヤ状態(空気圧,種類,摩耗)を独立に表示しても良
いし、1つの表示面を各タイヤ1a〜1dで共用しいず
れか1つのタイヤの状態を表示しても良い。
【0020】ここで、まず本実施例における相互相関か
ら位相遅れを算出し、絶対車速を算出する原理について
図2を参照しながら説明する。車両が、例えば舗装され
たアスファルト路面を走行した場合、その路面表面の微
小な凹凸により上下及び前後方向の力を受け、その力に
よってタイヤは上下及び前後方向に振動する。このタイ
ヤ振動時の車両ばね下の加速度の周波数特性は図3に示
すようなものとなる。図3に示すように、加速度の周波
数特性は2点においてピーク値を示し、a点は車両のば
ね下における上下方向の共振周波数であり、b点は車両
のばね下における前後方向の共振周波数である。
【0021】これに対し、発明者らの詳細な検討の結
果、車輪速センサの検出信号には、前記ばね下の加速度
の周波数成分が含まれていることが判明し、図4に示す
ように2点でピーク値を示す。そこで、図2(A)に示
すように、車両がある車速VABで路面を走行すると、
フロント車輪速度信号F(t)及びリヤ車輪速度信号R
(t)には、路面入力(凹凸)によるタイヤの振動周波
数成分が含まれることとなる。
【0022】例えば、高速道路の高架橋にみられる目地
突起や、マンホールの段差,突起あるいは、アスファル
ト舗装の改修部の継目や横断歩道のペンキ段差などで
は、特に顕著に発生する。
【0023】一般的に、車両が直進走行状態にある場合
には、後輪は前輪とほぼ同一の路面形状を走行すると考
えられるため、路面形状やタイヤの摩耗によらず、前後
輪の位相遅れをτとすると、R(t)=F(t−τ)の
関係が成立する。(図2(B)) よって、既知の値である車両のホイールベースLを用い
て、絶対車両VABは以下の数式1のようになる。
【0024】
【数1】VAB=L/τ 従って、前後輪の車輪速度信号F(t),R(t)から
位相遅れτを求めれば絶対車速VABを推定することがで
きる。そして、その位相遅れτの算出においては、例え
ば前後輪の車輪速信号F(t),R(t)をフーリエ変
換した後、以下の数式2に示すR(t)とF(t−τ)
の相互相関RFRから求めるとよい。
【0025】
【数2】 RFR(t,t−τ)=E[R(t)・F(t−τ)] (但し、E[ ]:総計平均) これにより、本実施例によれば、近年搭載車両の増加し
ているアンチスキッド制御装置(ABS)を備える車両
等は、既に各タイヤに車輪速度センサが装備されている
ため、何ら新たなセンサ類を追加しなくとも、車体絶対
車速の検知が可能となる。
【0026】また、車両の実用範囲では、タイヤの摩耗
や種類及び路面状況には、ほとんど影響を受けない。更
に、車両ホイールベースLは、mm単位で管理,計測でき
るため、本車体速推定装置では、極めて高精度な絶対車
対速が演算可能となる。
【0027】図5に、ECU4が実行する処理内容を表
したフローチャートを示す。なお、ECU4は各車輪1
a〜1dに対して同様の処理を行うため、図5のフロー
チャートは片側の前後輪に対しての処理の流れのみを示
している。また、これ以降の説明において、各符号の添
字は省略する。
【0028】図5において、ステップ100では、ピッ
クアップコイル3から出力された交流信号(図2
(B))を波形整形してパルス信号とした後に、そのパ
ルス間隔をその間の時間で除算することにより車輪速度
vを演算する。この車輪速度vは、通常、タイヤの振動
周波数成分を含む多くの高周波成分を含んでいる。ステ
ップ110では、演算された車輪速度vの変動幅Δvが
基準値v0 を超えたか否かを判定する。このとき、車輪
速度vの変動幅Δvが基準値V0 を超えていると判定さ
れると、ステップ120に進む。ステップ120では、
車輪速度vの変動幅Δvが基準値v0 を超えている時間
ΔTが、所定時間t0 を超えたか否かを判定する。上記
ステップ110,120での処理は、車両が走行してい
る路面が、本実施例の検知手法によって、絶対車速が検
知可能な路面か否かを判定するためのものである。つま
り、本実施例では、車体絶対車速の算定を、タイヤの移
動周波数成分に含まれる信号に基づき行なうため、車輪
速度がある程度変動する必要がある。
【0029】なお、ステップ120における判定では、
車輪速度vの変動幅Δvが基準値v 0 を超えた時点で所
定時間Δtが設定され、この所定時間Δt内に再び車輪
速度vの変動幅Δvが基準値V0 を超えると、時間ΔT
の計測が継続される。
【0030】ステップ110及びステップ120におい
て、ともに肯定判断されるとステップ130に進み、ど
ちらか一方において否定判断されると、ステップ100
に戻る。ステップ130では、演算された車輪速度に対
して周波数解析(例えば高速フーリエ変換(FFT))
演算を行う。
【0031】次に、ステップ140,150では逆フー
リエ変換により、相互相関関数RFR(τ)を求め、ステ
ップ150で位相遅れτを演算する。次に、ステップ1
70では、数式1により車体絶対車速VABを求めステッ
プ180で出力する。
【0032】なお、ステップ130の高速フーリエ変換
(FFT)で使用する信号の周波数範囲は、図4に示す
ようなばね下の上下及び前後方向の両方を含む信号を用
いる必要はなく、図6に示すようにステップ120の次
に、適当な狭帯域フィルタ(B,P,F)を介して、ば
ね下の上下方向の共振周波数成分が多く含む領域(図4
のA)、ばね下の前後方向の共振周波数成分が多く含ま
れる領域(図4のB)の少なくともどちらか一方を用い
ても良いし、また、両者を切換えて用いても構わない。
【0033】前後輪の位相差τにより、絶対車体速VAB
を求めるには、図5で示したように、高速フーリエ変換
(例えばFFT)を用いなければならないが、この演算
には、多くのメモリー(RAM)が必要となり、演算回
数も多いため、ECUの演算負荷が問題となる場合があ
る。このような場合には、簡便な手段が必要となるの
で、以下その説明を行う。
【0034】図7に、高速道路の高架橋やコンクリート
目地、あるいはマンホール路、さらには、アスファルト
道路の改修部によく見られるような路面の目地,突起,
段差などを車両か通過した際、ばね下に発生する振動の
代表的パターンを示す。これは、ABSの車輪速信号に
も現われるために、図1に示すシステム構成で検知可能
である。
【0035】車両が直進に近い状態で走行する場合を想
定すると、前後輪の位相差τは、時間波形の中で、特徴
的な波形を比較することで検知可能となる。ECU4の
処理の流れを図8で説明する。前,後輪とも同じ処理を
行うので、前輪の処理のみ説明する。なお、図8におい
てステップ151〜158が前輪に関するものであり、
ステップ158,161〜167が後輪に関するもので
ある。ステップ100で演算された車輪速Vは、ステッ
プ151にてECU4のRAMに、サンプリング時間分
取り込まれる。ステップ152では、予め設定された車
輪速変動幅ΔVtに対して大小比較を行い、肯定される
とステップ153へ進む。これは、目地突起などを通過
すると、比較的大きな入力が得られるので、入力の大き
さでまずデータを選別するためである。
【0036】次に、ステップ153にて、ピークサーチ
を行いVFmaxを求める。ステップ154では、ステップ
153で求められたVFmaxを中心に、予め設定された時
間幅Tsに対し、それ以外の時間領域での車輪速変動平
均値VaVE を求める。ステップ155では、求められた
FmaxとVaVE の比率Kpを求め、ステップ156にて
予め設定された値Cとの大小比較を行う。このとき肯定
判断がなされると、ステップ157にてVFmax発生時の
時間TF を記憶する。
【0037】以上の処理は、車輪速データの中から、位
相差を時間領域で算定容易とするために、単発入力を選
別するためのものでる。ここで、前後輪から、TF,R
が算定されるので、この差から位相差τを求めることが
できる。位相差τを求めた後は図5のステップ170以
降の処理を行う。
【0038】なお、上述の前後輪の車輪速度の振動成分
から位相差τを求める処理は、車両の前後輪が直進状態
であることが前提となる。このため、左右輪の車輪速度
差が所定値以下であるとの条件、あるいは別途ステアリ
ングセンサを設けて操舵角が所定値以下との条件等、直
進状態を示す条件が成立したときに上述の処理を行うよ
うにする。
【0039】また、前述の実施例では車両の前後輪の車
輪速度の振動成分から車体の絶対速度等を求めたが車輪
角変位,角速度及び角加速度より求めることも可能であ
る。次に本発明の第2実施例について説明する。第2実
施例では、上述で算定された車体絶対車速VABを用いる
ことで、車両走行時のタイヤの回転半径である動負荷半
径を算定し、この動負荷半径よりタイヤの空気圧を検知
しようとするものである。このため、第2実施例では、
図9に示すようにタイヤ空気圧とタイヤ動負荷半径との
対応関係を示す特性をマップとして記憶し、車体絶対車
速VABから算定される動負荷半径からタイヤ空気圧を直
接推定する。
【0040】車両走行時のタイヤ動負荷半径は、タイヤ
空気圧だけでなく、タイヤに加わる荷重やタイヤの摩耗
及び車速の影響を受ける。そこで、図9のタイヤ動負荷
半径と空気圧のマップに於いては、動負荷半径が荷重,
摩耗によって変動することを考慮し、バラツキの幅を考
慮する。また、図10は車速による影響を考慮し、車速
からタイヤ動負荷半径の修正係数Krを求めるマップで
ある。
【0041】この第2実施例では、ECU4における処
理内容のみが、第1実施例と異なり、その構成は同じな
ので、構成の説明は省略し、処理内容だけを記載する。
第2実施例の処理内容を図11のフローチャートで説明
する。ステップ200〜ステップ220までは、第1実
施例のフローチャート(図5)のステップ100〜ステ
ップ130の演算処理と同一内容なので説明を省略す
る。
【0042】ステップ220のFFT処理後、FFT演
算回数をステップ225でカウントし、演算回数Nが所
定値Noに達したか否かをステップ230で判断する。
ステップ230で肯定判断されるとステップ235で所
定回数のFFT演算結果の平均処理が行われ、ステップ
240,245で逆フーリエ変換により前後輪間の相互
相関RFR(τ)が求められる。ステップ250では、こ
の相互相関RFR(τ)から前後輪間の位相差τが求めら
れる。なお、ステップ225〜ステップ230の処理
は、ノイズの影響を除くためのものであり、路面状況及
び車速によっては省略も可能である。
【0043】次に、ステップ255では、車両ホイール
ベースLを位相差τで除算することで、車体絶対車速V
ABが求められる。ステップ260では、車輪の回転速度
に比例し、所定の時間(dt)内にカウントされるパル
ス数(n)及び前記算定された車体絶対車速VABよりタ
イヤ動負荷半径rABが算定される。更に、ステップ26
5では車速VABに対するタイヤ動負荷半径の修正係数K
V がマップより求められ、修正タイヤ動負荷半径rRF
求められる。
【0044】ステップ270では、修正タイヤ動負荷半
径とタイヤ空気圧の関係(図9)より、タイヤ空気圧P
rが推定される。そして、ステップ275において、算
出されたタイヤ空気圧Pと予め設定されるタイヤ空気圧
の許容下限値P0 とを比較し、算出されたタイヤ空気圧
Pが許容下限値P0 以下であるとき、ステップ280に
進む。
【0045】ステップ280では、表示部5により、タ
イヤの空気圧が低下している旨の警告表示を行う。次に
本発明の第3実施例を図14のフローチャートに基づい
て説明する。
【0046】図3,図4において、ばね下の共振周波数
が各車輪の車輪速信号から検知可能であることを示した
が、このばね下の共振周波数は、タイヤ空気圧が低下す
ると、図12に示すように、ばね下の上下方向,前後方
向の共振点がともに低下する。このため、少なくともど
ちらか一方の共振点変化を検知することにより、タイヤ
空気圧の状態を検知することができる。
【0047】第3実施例では、上述のばね下の共振点の
変化からタイヤの空気圧の状態を検知するとともに、前
述の第2実施例で説明したタイヤの動負荷半径からもタ
イヤの空気圧の状態を検知する。そしてそれぞれ検知さ
れたタイヤ空気圧Pf,Prの偏差が所定値ΔP以下と
なり、かつPf,Prがタイヤ空気圧の許容下限値P 0
を下まわった場合に、警告を出すように構成したもので
ある。
【0048】図14,図15のフローチャートにおい
て、ステップ300〜370は、第2実施例のステップ
200〜270と同一内容のため説明を省略する。ステ
ップ375では、ステップ335で実施される平均処理
では、平均化が充分でない場合を考慮し、共振点をさら
に見易くするために、移動平均処理を行う。ステップ3
80ではばね下の上下方向又は前後方向の少なくとも一
方の共振点fK を検知する。ステップ385では、図1
3に示すように共振点とタイヤ空気圧との関係(図1
3)から、現状のタイヤ空気圧Pfを推定する。
【0049】ステップ370及び385で推定されたタ
イヤ空気圧Pr,Pfに基づき、ステッフ390では双
方の偏差を求め、この偏差が所定値ΔP以下になったと
きのみステップ395へ進む。ステップ395では両者
の値がともにタイヤ空気圧の許容下限値P0 以下となっ
た場合のみ、ステップ396にて警告表示を行う。この
ような構成によれば、タイヤ空気圧の検知がより正確と
なり、誤判定を防止することが可能となる。
【0050】次に本発明の第4実施例について、図1
6,図17を用いて説明する。この第4実施例の電子制
御装置の処理は図16,図17のフローチャートに示さ
れるが、図16におけるステップ400〜430は第3
実施例と同一のため説明を省略する。
【0051】ステップ435では、車両の走行車速VX
が所定の下限車速VL から上限車速VH の範囲内に存在
するか否かの判定を行い、肯定判断されるとステップ4
40へ進む。ここで下限車速VL 及び上限車速VH は、
それぞれ10km/h, 150km/h位の値に設定されること
が望ましい。ステップ440では、ステップ400で演
算される車輪速度Vの変動幅Δvを所定の値vL と比較
し、肯定判断されるとステップ485へ進む。なお、ス
テッフ440における判定基準値vL は、ステップ40
5の判定基準値vO よりも高く設定されることは言うま
でもない。
【0052】ここで、ばね下の共振周波数fK からタイ
ヤ空気圧を推定,演算する場合は、検知原理がばね下の
振動における特定の周波数領域の振動成分の大きさに基
づいており、極低速状態ではその振動自体が発生しにく
いため、求められるタイヤ空気圧の精度も低下しやすい
という問題点がある。また、車両が高速にて走行してい
る状態(例えば150km/h以上)でもばね下の振動が発
生しにくくなり、タイヤ空気圧が検知しにくいという問
題点がある。また、車両が氷上を走行している場合など
は、その走行路面が滑らかで振動の発生が小さく、やは
り検出精度が低下するという問題がある。
【0053】このため、ステップ435,440により
車速が一定車速の範囲外(VL ≦V X ≦VH )で、かつ
路面入力が少ない良路などでの空気圧検知は、前記絶対
車体速度VABから算定されるタイヤ動負荷半径rABを用
いて空気圧検知を行うようにしている。
【0054】ステップ485〜495の処理は、ばね下
の共振周波数よりタイヤの空気圧を検知するためのもの
で、前記第3実施例と同一であるため説明は省略する。
一方、ステップ435又は440で否定判断されると、
ステップ445へ進むが、ステップ445〜480の処
理は、タイヤの動負荷半径よりタイヤの空気圧を検知す
るためのもので、第3実施例と同一のため省略する。な
お、ステップ470では、前後輪の位相差τより求めら
れた絶対車体速の左右差が所定の値ΔV AB以下(直進状
態)であることを確認後、ステップ475へ進む。 ス
テップ496では、ステップ480、又はステップ49
5において推定演算された圧力Pf又はPrと予め設定
されるタイヤ空気圧の許容下限値PO とを比較し、算出
されたタイヤ空気圧Pf又はPrが許容下限値PO 以下
であるとき、ステップ497へ進み警告表示を行う。
【0055】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。前述の第3,第4実施例に述べたばね下共振周波数
K によるタイヤ空気圧の検知に於いては、空気圧判定
を確実になすことができる点で優れたものであるが、タ
イヤ交換を考慮していないため許容限界空気圧の判定基
準値fL は一定値であり、タイヤ交換すると正確な判定
ができなくなるという不具合がある。そこで、第5実施
例ではタイヤ交換を行っても正確にタイヤ空気圧の状態
を検知できるようにしたものである。
【0056】車両の実用範囲では、上記共振周波数の変
化量は殆どタイヤ空気圧の変化に起因するタイヤバネ定
数の変化によるものであるから、例えばタイヤの摩耗等
の他の要因の影響を受けることなく一義的な空気圧検知
が可能である。したがって、上下方向又は前後方向のい
ずれかのバネ下共振周波数の変化を検出すれば、タイヤ
空気圧を正確に検知することができる。しかしながら、
これは同一種のタイヤを前提とするものであり、図18
に示す如く、ばね下共振周波数が同一でも、タイヤの種
類によりタイヤ空気圧は異なり、空気圧異常を判定する
基準値(バネ下共振周波数)も異なってくる。そこでタ
イヤ交換により判定値が影響を受ける場合を大きく三つ
に分けて判定することにした。すなわち、図中線xは通
常のラジアルタイヤ、線yはスタッドレスタイヤ、線z
は偏平タイヤを示し、かかるタイヤ種に応じた判定基準
値fLa,fLb,fLcを予め電子制御装置4内に記憶して
おく。
【0057】タイヤ種類の判定は、タイヤの動負荷半径
とバネ下共振周波数を利用して行う。すなわち、図19
に示す如く、タイヤ動負荷半径VRFとその時のバネ下共
振周波数fK はタイヤの種類によりほぼ一対一対応とな
っており(図中のx,y,zは既述のタイヤ種類に対応
している)、両者の値よりタイヤの種類を判定すること
ができる。そこで、タイヤ交換判定マップとして、図1
9に示す値を電子制御装置4内に記憶しておく。以上の
説明を前提に空気圧を検知して警報する電子制御装置4
の信号処理を図20および図21のフローチャートで説
明する。なお、電子制御装置4は各車輪1a〜1dに対
して同様の処理を行うため、フローチャートは一つの車
輪に対しての処理の流れのみを示している。また、本フ
ローチャートでは、特にタイヤの空気圧が基準値以下に
低下したことを検知し、運転者に対して警告を行う例に
ついて示している。
【0058】ステップ501〜ステップ535の処理
は、既述の実施例の処理と同一であるため、説明は省略
する。なお、ステップ515の処理は既にタイヤ種類の
判定がなされているか否かを判定するもので、フラグF
=1であるときには既に判定がなされていると判断され
ステップ550に進む。
【0059】ステップ540〜542では、ステップ5
35で得られたFFTの平均処理結果に対して、逆フー
リエ変換を行い、前後輪の相互相関関数RFR(τ)か
ら、位相差τを求め、ステップ543では位相差τ及び
ホイールベースLから絶対車体速VABを求める。次に、
ステップ544では、VABと所定時間dT内のパルス数
nからタイヤ動負荷半径rABを算定する。
【0060】一方、ステップ540〜544の処理と並
列的にステップ545にてフーリエ変換(FFT)の結
果に対して更に平均処理を行い、ステップ546にてば
ね下共振周波数fS の抽出を行う。
【0061】ステップ547では、ステップ544で得
たタイヤ負荷半径rABとステップ546で求めたバネ下
共振周波数fS より、前記図19のマップに基づいてタ
イヤ種類の判定を行う。続くステップ548では、前記
18のマップに基づき、判定されたタイヤ種類に対応す
るバネ下共振周波数の判定基準値fLa,fLb,fLcを選
択して、警報要基準値fLとして記憶する。
【0062】続いてステップ549にてフラグFを
「1」とする。これにより、タイヤ交換を判定する上記
ステップ520〜549は車両スタート直後のみ実行さ
れる。なお実際には、上記ステップ548は、車輪の4
輪全てについて、あるいは駆動輪2輪についてステップ
547でタイヤ交換と判定された場合にのみ実行され
る。
【0063】一度、タイヤ交換と判定されると、ステッ
プ501へ戻り、ステップ505,510,515にて
それぞれ肯定判断されたとき、ステップ550に進む。
ステップ550では上記時間ΔT内で得られた車輪速v
に対して高速フーリエ変換(FFT)演算による周波数
解析を行うとともに、その演算回数nをカウントし、ス
テップ555にてこの周波数解析の演算回数nが所定回
数n0 になるまで、ステップ501以下が繰り返され
る。ステップ560では周波数解析の演算値を平均化
し、さらにステップ565ではこれまでの所定数の演算
平均値を移動平均処理し、ステップ570にてこの結果
に基づいてバネ下共振周波数fK を演算する。
【0064】しかして、ステップ575では、演算され
た上記共振周波数fK が警報用基準値fL以下となった
か確認し、基準値fL以下となった場合にはステップ5
80にてタイヤ空気圧過小として警報する。
【0065】なお、図20のステップ547におけるタ
イヤ種類の判定を、図19に示した直線的マップに代え
て、図22に示す如き領域的マップを使用して行っても
良く、上記図20のステップ544,546で算出され
るタイヤ動負荷判定VABとバネ下共振周波数fS の値
が、図22のX領域,Y領域,Z領域のいずれに属する
かにより、それぞれ通常のラジアルタイヤ,スタッドレ
スタイヤ,偏平タイヤを判定する。この場合も、最終的
に警報用基準値を変更するのは、実施例1と同様、車輪
の4輪全てについて、あるいは駆動輪2輪についてタイ
ヤ交換が判定された場合のみとする。
【0066】またタイヤ種類の判定を、図23のマトリ
クスで行うことも可能である。すなわち、工場出荷時の
通常ラジアルタイヤのタイヤ動負荷半径r0 、バネ下共
振周波数f0 を基準として、走行開始時に測定されたタ
イヤ負荷半径rAB、バネ下共振周波数fS の増減により
9種類のマトリクスで判定する。
【0067】例えば、通常のラジアルタイヤが装着され
ている場合、タイヤ空気圧低下によるバネ下共振周波数
の減少と同時にタイヤ負荷半径も減少し、タイヤ空気圧
供給時にはバネ下共振周波数の増加とともにタイヤ負荷
半径も増大する。この特性をマトリクス上に示すと図2
3のaの部分となる。
【0068】スタッドレスタイヤでは、使用されるゴム
材が柔らかいため、バネ下共振周波数は全体に低くな
り、図23のbで示す部分となる。また、偏平タイヤの
場合は、一般的にその偏平率の影響でタイヤバネ定数が
高いため、バネ下共振周波数は全体に高くなって図23
のcで示す部分となる。
【0069】この場合、図23の斜線部分は、通常のラ
ジアルタイヤかそれ以外のタイヤかの判別が困難な部分
であるが、他の車輪での判別結果と併せ考えることで推
定することができる。すなわち、空気圧低下ないし上昇
が2輪または4輪同時に起きることは稀であるから、か
かる場合にはタイヤ交換があったものと判定する。この
場合、4輪または駆動2輪について同時にバネ下共振周
波数およびタイヤ負荷半径が減少した場合にはスタッド
レスタイヤへの交換と、反対に増加した場合には偏平タ
イヤへの交換と判定される。
【0070】なお、上記基準値r0,0 としては、通常
のラジアルタイヤの正常空気圧時の値、あるいは車両停
止直前の値を使用することもできる。次に本発明の第6
実施例について説明する。第6実施例は、タイヤの動負
荷半径とばね下の共振周波数成分とによってタイヤの摩
耗状態を検知するものである。
【0071】前述したように、各車輪の車輪速度を検出
する車輪速度センサの検出信号から、ばね下の共振周波
数成分を抽出し、この共振周波数成分からタイヤ空気圧
が算定でき、また、この共振周波数は摩耗の影響を受け
ない。このため、車両の直進状態でかつ正常状態におけ
るタイヤ動負荷半径と共振周波数の関係を求め、これを
基準とし、この基準値からのタイヤ動負荷半径のずれ量
からタイヤの摩耗量及び異常摩耗を検知できる。
【0072】ここで、第1の実施例に基づき算定される
絶対車体速度VABより算定されるタイヤ動負荷半径rAB
(m)とタイヤ空気圧(kg/cm2)の関係を図24に示
す。また、第3の実施例に基づき算定されるばね下共振
周波数fK (HZ)とタイヤ空気圧(kg/cm2)の関係を
図25に示す。上記図24と図25から、前記タイヤ動
負荷半径rABとばね下共振周波数fK の関係が図26に
示される。この図26に示す関係は、タイヤの摩耗が生
じない状態において、タイヤ空気圧の変動のみでタイヤ
動負荷半径が変化する場合の特性を示し、車両がある単
位時間(一定時間)直線走行を行った場合を想定したも
のである。4個の車輪が摩耗状態でない場合、若しくは
4個の車輪が同程度の摩耗状態の場合は、各車輪のタイ
ヤの共振周波数(タイヤ空気圧)とタイヤ動負荷半径の
関係は、図26の点P1 〜P4 に示すように一定の相関
関係を有し、ある特定の線上にプロットされる。
【0073】尚、点P1 は最もタイヤ空気圧が低い場合
を示し、点P4 は最もタイヤ空気圧が高い場合を示す。
図27は、タイヤ空気圧がPiでタイヤ共振周波数がf
iと算定されるタイヤを例にとったものであるが、摩耗
がない場合のfi−Pi特性を示している。PiL は、
空気圧が低下した場合であり、PiH は空気を供給しす
ぎた場合を示す。これに対し、空気圧はPiであるが摩
耗したタイヤの場合はタイヤ動負荷半径がRRFi 点とな
る。つまり、図中Δrを算定することで、タイヤの摩耗
量が検知可能となる。
【0074】これを実際に行う為には、図27に示すタ
イヤ空気圧とタイヤ共振周波数の関係をマップとして記
憶し、前後輪の車輪速信号から算定される位相差τを求
め、絶対車体速度VABから求められるタイヤ動負荷半径
ABを算出し、更にばね下共振周波数を求め、前記マッ
プとの関係から、摩耗量Δrを算出することが必要であ
る。これにより、所定の摩耗量r0 との比較を行い、表
示器5によりタイヤの異常摩耗を運転者へ知らせること
も可能となる。上記の理論的考案に基づいて、タイヤの
摩耗量が基準値以上に達したことを検知し、運転者に対
して警告を行うECU4の信号処理を、図28,図29
のフローチャートを参照して説明する。
【0075】尚、ECU4は各車輪1a〜1d毎に独立
して同様の処理を行うもので、図28,図29に示すフ
ローチャートでは1車輪に対する処理を示し、各符号の
添字は省略する。またステップ600〜637及びステ
ップ640〜650は、前記実施例と同一な為、説明を
省略する。
【0076】ステップ636では、ステップ635で求
められた走行状態におけるタイヤ動負荷半径rABに対し
車速の影響を考慮し、修正係数KV から修正タイヤ動負
荷半径rRFが算定される。またステップ650で求めら
れたばね下共振周波数fK によりステップ655では予
めECU4内に記憶されているマップより、摩耗がない
状態でのタイヤ動負荷半径RRFが求められる。ステップ
660では、ステップ636,655で求められたそれ
ぞれの動負荷半径RRF及びrRFよりタイヤ摩耗量Δrを
算定し、ステップ665では所定の摩耗量mHに対する
大小比較を行い、肯定判断されるとステッフ670で表
示器5により運転者へ警告する。
【0077】次に本発明の第7実施例につき以下説明す
る。第7実施例は、タイヤ動負荷半径によりタイヤ空気
圧を推定する際にタイヤ動負荷半径とばね下共振周波数
とにより、タイヤ摩耗量を推定し、この推定されたタイ
ヤ摩耗量によってタイヤ動負荷半径を修正,算出し、タ
イヤ空気圧を正確に検知するものである。
【0078】本実施例におけるECU4の処理は図3
0,図31に示されるが、ステップ700〜714は、
すでに第2実施例の図11(ステップ200〜265)
で説明したので詳しい説明は省略する。ステップ700
〜706では、車輪速Vを演算後、路面状態,路面長を
判定後、フーリエ変換(FFT)を行い、所定のFFT
演算回数に到達したら平均処理を実施する。次に、ステ
ップ710〜713では、逆フーリエ変換を行い、相互
相関関数RFR(τ)より、前後輪の位相差τを求め、車
体絶体車速VABから、タイヤ度を負荷半径rABを求め
る。次に、ステップ714では、修正係数KV によりタ
イヤ動負荷半径の車速による影響を考慮し、修正タイヤ
動負荷半径RRFを求める。一方、ステップ720〜72
2では、ステップ706の平均処理結果に対し、更に移
動平均処理を行い、ピークサーチによりばね下共振周波
数fK を算出する。ステップ722では、第6実施例の
図28で示したように、ばね下共振周波数fK とタイヤ
動負荷半径との関係から摩耗がない場合のタイヤ動負荷
半径RRFが算出される。
【0079】ステップ730ではフラグFを確認して
「1」でなければステップ735へ進み、前記算出され
たRRFとrRFからタイヤ摩耗量Δrが算定される。走行
中に1度摩耗量が算定されると、ステップ736でフラ
グFが「1」にされる。これは、タイヤの摩耗量はスタ
ート後1度算定されれば、走行中に増加することはほと
んど考えられないため、車両スタート後の摩耗量の算定
は、1度行えば良いと考えられるためである。また、ス
タート後又はIGON後、必ずΔr(摩耗量)を算定す
る必要もなく、数回に1度の割合でこの処理を行うよう
にしても良い。
【0080】ステップ740では、ステップ714で算
定されたタイヤ動負荷半径に対し、摩耗量Δrが補正
(この場合は加算される)され、新たなタイヤ動負荷半
径rFFに置き換えられる。ステップ745では、第2実
施例で示した図9と同様に、タイヤ空気圧と修正タイヤ
動負荷半径の関係から、そのときのタイヤ空気圧Prが
推定される。ステップ750では、この検知されたタイ
ヤ空気圧Prと予め設定されたタイヤ空気圧の許容限界
値P0 との大小比較を行い、肯定判断されるとステップ
755へ進み、表示器5により警告表示を行う。
【0081】上述の実施例ではそれぞれタイヤの空気
圧,タイヤの種類,タイヤの摩耗状態等を検知するもの
について説明してきた。これらの実施例で検知したタイ
ヤに関する情報を他の車両の走行状態を制御する装置に
与えると、非常に有用である。例えば、制動時の車輪の
ロック状態を防止するアンチロックブレーキ(ABS)
においては車輪の種類に応じて、ブレーキ圧力を減圧す
る基準値を補正することができる。これにより、適切な
タイミングで制御を開始できるため制動効率が向上す
る。
【0082】上記ABS以外にも、TRC(トラクショ
ンコントロールシステム),4WS(4輪操舵システ
ム)等への応用が可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の絶対車速
推定装置によれば、車両の前輪と後輪のばね下振動周波
数成分の相互相関からその位相差を検出し、この位相差
に基づき車体の絶対速度を推定しているので、車体の絶
対速度を簡易な構成にて精度良く推定することが可能と
なる。
【0084】また、本発明のタイヤ状態検知装置によれ
ば、推定された車体の絶対速度と車輪速度とを比較する
ことにより、タイヤ半径の変動が生ずるタイヤ状態を検
知するため、各車輪の車輪速度の相対比較ではなく、車
体の絶対速度に対する各車輪の車輪速度を個別に比較す
ることが可能になる。従って、複数の車輪のタイヤ半径
が同様に短くなっている場合にも、それを検知すること
が可能になり、検出精度を向上することができる。
【0085】なお、タイヤ状態として、車両に装着され
るタイヤの種類を検知するタイヤ状態検知装置では、車
両のばね下の共振周波数成分信号を抽出し、また複数種
類のタイヤに関してタイヤの動負荷半径とばね下の共振
周波数との関係を記憶しているので、算出されたタイヤ
の動負荷半径と抽出されたばね下の共振周波数成分信号
とが該当する関係より、車両に装着されたタイヤの種類
を高精度に検知することができる。
【0086】さらに、タイヤ状態として、タイヤの摩耗
状態を検知するタイヤ状態検知装置では、タイヤ摩耗量
が所定値である場合のタイヤの動負荷半径とばね下の共
振周波数との関係を記憶し、それぞれ算出・抽出された
値における関係との変動分を求めているので、その変動
分よりタイヤの摩耗状態を高精度に検知することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す構成図であ
る。
【図2】前後輪の車輪速度の振動成分の相互相関から位
相遅れを算出、絶対車速を算出する原理を説明するため
の説明図である。
【図3】車両のばね下の加速度の周波数特性を示す特性
図である。
【図4】車輪速度の周波数特性を示す特性図である。
【図5】第1実施例の電子制御装置の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図6】第1実施例の変形例を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】第1実施例の他の変形例の原理を説明するため
の説明図である。
【図8】第1実施例の他の変形例の電子制御装置の処理
内容を示すフローチャートである。
【図9】修正タイヤ動負荷半径とタイヤ空気圧との関係
を示す特性図である。
【図10】タイヤ動負荷半径の修正係数と車速との関係
を示す特性図である。
【図11】第2実施例の電子制御装置の処理内容を示す
フローチャートである。
【図12】タイヤ空気圧の変化による車両のばね下の上
下方向及び前後方向の共振周波数の変化の様子を示す特
性図である。
【図13】車両のばね下共振周波数とタイヤ空気圧との
関係を示す特性図である。
【図14】第3実施例の電子制御装置の処理内容の一部
を示すフローチャートである。
【図15】第3実施例の電子制御装置の処理内容の残り
の一部を示すフローチャートである。
【図16】第4実施例の電子制御装置の処理内容の一部
を示すフローチャートである。
【図17】第4実施例の電子制御装置の処理内容の残り
の一部を示すフローチャートである。
【図18】タイヤ種類に応じたばね下共振周波数とタイ
ヤ空気圧との関係を示す特性図である。
【図19】タイヤ種類に応じた車両のばね下共振周波数
とタイヤ動負荷半径との関係を示す特性図である。
【図20】第5実施例の電子制御装置の処理内容の一部
を示すフローチャートである。
【図21】第5実施例の電子制御装置の処理内容の残り
の一部を示すフローチャートである。
【図22】車両のばね下共振周波数とタイヤ動負荷半径
との関係を示す特性図である。
【図23】車両のばね下共振周波数とタイヤ動負荷半径
との関係を示すマップである。
【図24】タイヤ動負荷半径とタイヤ空気圧との関係を
示す特性図である。
【図25】車両のばね下共振周波数とタイヤ空気圧との
関係を示す特性図である。
【図26】車両のばね下共振周波数とタイヤ動負荷半径
との関係を示す特性図である。
【図27】タイヤの摩耗状態の検知原理を説明するため
の説明図である。
【図28】第6実施例の電子制御装置の処理内容の一部
を示すフローチャートである。
【図29】第6実施例の電子制御装置の処理内容の残り
の一部を示すフローチャートである。
【図30】第7実施例の電子制御装置の処理内容の一部
を示すフローチャートである。
【図31】第7実施例の電子制御装置の処理内容の残り
の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 歯車 3 ピックアップコイル 4 電子制御装置(ECU) 5 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 健治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−295167(JP,A) 特開 昭62−149502(JP,A) 特開 昭62−149503(JP,A) 特開 昭59−160605(JP,A) 特開 平5−133831(JP,A) 「自動車技術ハンドブック」<第1分 冊>基礎・理論編,社団法人自動車技術 会,1990年12月1日 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前輪及び後輪に対応して設けら
    れ、車両の走行時に、車両のばね下の振動周波数成分を
    含む信号を出力する第1及び第2の出力手段と、 前記第1及び第2の出力手段が出力する信号に基づき、
    車両の前輪と後輪とのばね下振動周波数成分の相互相関
    から前記第1及び第2の出力手段が出力する信号間の位
    相差を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された位相差と車体のホイー
    ルベースの長さとに基づき、車体の絶対速度を推定する
    絶対速度推定手段とを備えたことを特徴とする車体速度
    推定装置。
  2. 【請求項2】 車両の前輪及び後輪に対応して設けら
    れ、車両の走行時に、車両のばね下の振動周波数成分を
    含む信号を出力する第1及び第2の出力手段と、 前記第1及び第2の出力手段が出力する信号に基づき、
    車両の前輪と後輪とのばね下振動周波数成分の相互相関
    から前記第1及び第2の出力手段が出力する信号間の位
    相差を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された位相差と車体のホイー
    ルベースの長さとに基づき、車体の絶対速度を推定する
    絶対速度推定手段と前記車両の前輪及び後輪の車輪速度
    信号を出力する車輪速度信号出力手段と、 前記絶対速度推定手段によって推定された車体の絶対速
    度に対する前記車輪速度出力手段が出力する車輪速度信
    号が示す車輪速度の大きさからタイヤ半径の変動が生ず
    るタイヤ状態を検知する第1の検知手段とを備えたこと
    を特徴とするタイヤ状態検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のタイヤ状態検知装置にお
    いて、前記車輪速度信号出力手段は前記第1及び第2の
    出力手段として用いられ、前記車輪速度信号出力手段が
    出力する車両の前輪及び後輪の車輪速度信号が、車両の
    ばね下の振動周波数成分を含む信号として用いられるこ
    とを特徴とするタイヤ状態検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のタイヤ状態検知装置にお
    いて、前記第1の検知手段が検知するタイヤ半径の変動
    が生ずるタイヤ状態は、タイヤの空気圧の変動であるこ
    とを特徴とするタイヤ状態検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のタイヤ状態検知装置にお
    いて、 前記第1及び第2の出力手段が出力する信号から、車両
    のばね下の共振周波数成分信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段が抽出するばね下の共振周波数成分信号の
    変化からタイヤの空気圧の変動を検知する第2の検知手
    段と、 前記タイヤの空気圧の変動を検知する際に、前記第1の
    検知手段と前記第2の検知手段とがともに同様の変動を
    検知したときに、タイヤ空気圧の変動が生じたことを判
    定する判定手段とを備えることを特徴とするタイヤ状態
    検知装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のタイヤ状態検知装置にお
    いて、 前記第1及び第2の出力手段が出力する信号から、車両
    のばね下の共振周波数成分信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段が抽出するばね下の共振周波数成分信号の
    変化からタイヤの空気圧の変動を検知する第2の検知手
    段と、 前記タイヤの空気圧の変動を検知する際に、所定の条件
    に従って前記第1の検知手段と前記第2の検知手段とを
    切り換える切換手段とを備えることを特徴とするタイヤ
    状態検知装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のタイヤ状態検知装置にお
    いて、 前記車両の走行路面の凹凸状態を検出する走行路面検出
    手段と、 前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段とを備
    え、 前記切換手段は、前記走行路面検出手段及び走行状態検
    出手段の検出結果に基づいて、前記第1の検知手段と前
    記第2の検知手段とを切り換えることを特徴とするタイ
    ヤ状態検知装置。
  8. 【請求項8】 車両の前輪及び後輪に対応して設けら
    れ、車両の走行時に、車両のばね下の振動周波数成分を
    含む信号を出力する第1及び第2の出力手段と、 前記第1及び第2の出力手段が出力する信号に基づき、
    車両の前輪と後輪とのばね下振動周波数成分の相互相関
    から前記第1及び第2の出力手段が出力する信号間の位
    相差を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された位相差と車体のホイー
    ルベースの長さとに基づき、車体の絶対速度を推定する
    絶対速度推定手段と前記車両の前輪及び後輪の車輪速度
    信号を出力する車輪速度信号出力手段と、 前記絶対速度推定手段によって推定された車体の絶対速
    度と前記車輪速度出力手段が出力する車輪速度信号が示
    す車輪速度とから、車両走行時のタイヤの回転半径であ
    る動負荷半径を算出する算出手段と、 前記第1及び第2の出力手段が出力する信号から、車両
    のばね下の共振周波数成分信号を抽出する抽出手段と、 複数種類のタイヤに関して前記タイヤの動負荷半径と前
    記ばね下の共振周波数との関係を記憶する記憶手段と、 前記算出手段が算出するタイヤの動負荷半径と前記抽出
    手段が抽出するばね下の共振周波数成分信号とから、前
    記記憶手段に記憶されている前記タイヤの動負荷半径と
    前記ばね下の共振周波数との関係に基づき、車両に装着
    されているタイヤの種類を判定する判定手段とを備えた
    ことを特徴とするタイヤ状態検知装置。
  9. 【請求項9】 車両の前輪及び後輪に対応して設けら
    れ、車両の走行時に、車両のばね下の振動周波数成分を
    含む信号を出力する第1及び第2の出力手段と、 前記第1及び第2の出力手段が出力する信号に基づき、
    車両の前輪と後輪とのばね下振動周波数成分の相互相関
    から前記第1及び第2の出力手段が出力する信号間の位
    相差を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された位相差と車体のホイー
    ルベースの長さとに基づき、車体の絶対速度を推定する
    絶対速度推定手段と前記車両の前輪及び後輪の車輪速度
    信号を出力する車輪速度信号出力手段と、 前記絶対速度推定手段によって推定された車体の絶対速
    度と前記車輪速度出力手段が出力する車輪速度信号が示
    す車輪速度とから、車両走行時のタイヤの回転半径であ
    る動負荷半径を算出する算出手段と、 前記第1及び第2の出力手段が出力する信号から、車両
    のばね下の共振周波数成分信号を抽出する抽出手段と、 タイヤ摩耗量が所定値である場合の前記タイヤの動負荷
    半径と前記ばね下の共振周波数との関係を記憶する記憶
    手段と、 前記算出手段が算出するタイヤの動負荷半径と前記抽出
    手段が抽出するばね下の共振周波数成分信号とを前記記
    憶手段に記憶された前記タイヤの動負荷半径と前記ばね
    下の共振周波数との関係に照らして、前記タイヤの摩耗
    状態を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするタ
    イヤ状態検知装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のタイヤ状態検知装置にお
    いて、 前記タイヤの動負荷半径よりタイヤの空気圧を検知する
    検知手段と、 前記検知手段が検知するタイヤの空気圧を前記判定手段
    が判定するタイヤの摩耗状態によって補正する補正手段
    とを備えることを特徴とするタイヤ状態検知装置。
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