JP3095095B2 - タイヤ異常摩耗検知装置 - Google Patents

タイヤ異常摩耗検知装置

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JP3095095B2
JP3095095B2 JP04161982A JP16198292A JP3095095B2 JP 3095095 B2 JP3095095 B2 JP 3095095B2 JP 04161982 A JP04161982 A JP 04161982A JP 16198292 A JP16198292 A JP 16198292A JP 3095095 B2 JP3095095 B2 JP 3095095B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のタイヤの異常摩
耗を検知するタイヤ異常摩耗検知装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】タイヤの異常摩耗を検知する装置とし
て、車輪速度センサが各車輪の車輪速度を検出し、タイ
ヤの異常摩耗を検知する装置が提案されている。これは
摩耗によりタイヤ半径が減少し、車輪速度が変化するこ
とを利用したものである。
【0003】
【発明は解決しようとする課題】しかしながら、検出対
象であるタイヤ半径はタイヤ空気圧の多少に応じて増減
する。このため、単にタイヤ半径の変形量からタイヤの
異常摩耗を的確に検知するのは困難であるという問題点
がある。
【0004】本願発明者らは上記問題に鑑みて検討した
結果、各車輪の車輪速度を検出する車輪速度センサの検
出信号から、タイヤの共振周波数成分を抽出し、この共
振周波数成分からタイヤ空気圧が算定できることを見い
だした。そして、車両の直進状態でかつ正常状態におけ
るタイヤ回転数と共振周波数との相関関係を求め、この
相関関係から外れるタイヤ回転数を検出した場合には、
摩耗に基づくタイヤ半径の減少が生じたことが検知でき
ることに着目した。本発明は上記に鑑みてなされたもの
であり、タイヤ回転数と共振周波数との相関関係に基づ
いて、タイヤの異常摩耗を検知することができるタイヤ
異常摩耗検知装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決する手段】上記問題点を解決するため、本
発明によるタイヤ異常摩耗検出装置は、車両の走行時
に、タイヤの振動周波数成分を含む信号を出力する出力
手段と、前記信号からタイヤの共振周波数成分の信号を
抽出する抽出手段と、前記出力手段からの信号から単位
時間当たりのタイヤの回転数を演算する第1タイヤ回転
数演算手段と、前記抽出手段により抽出されたタイヤの
共振周波数成分からタイヤの共振周波数を演算すると共
に、該共振周波数からタイヤ回転数を演算する第2タイ
ヤ回転数演算手段と、前記第1タイヤ回転数演算手段の
演算したタイヤ回転数と所定の共振周波数に対応するタ
イヤ回転数とのタイヤ回転数差と、前記2タイヤ回転
数演算手段の演算したタイヤ回転数と前記所定の共振周
波数に対応するタイヤ回転数とのタイヤ回転数差との関
係に基づいてタイヤ外周の摩耗量を算定する算定手段
と、該算定手段の算定値と判定値とを比較してタイヤの
異常摩耗を検知する検知手段とを備えることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】上記構成により、タイヤの振動周波数成分を含
む信号から単位時間当たりのタイヤの回転数を演算する
と共に、抽出された共振周波数成分から演算される共振
周波数よりタイヤ回転数を演算し、これらの各タイヤ回
転数と所定の共振周波数に対応するタイヤ回転数との
イヤ回転数差との関係に基づいてタイヤ外周の摩耗量を
算定する。そして、その算定値と判定値との比較により
タイヤの異常摩耗を検知する。
【0007】
【実施例】 (第1実施例)本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1はタイヤ異常摩耗検知装置の概略構成図であ
る。車両に装着される前後左右の4個のタイヤ1a〜1
dに対応してそれぞれ車輪速度センサが設置される。車
輪速度センサは、磁性体よりなる歯車形状のパルサ2a
〜2d及びピックアップコイル3a〜3dにより構成さ
れる。パルサ2a〜2dは、各タイヤ1a〜1dの回転
車軸(図示せず)に固定される。ピックアップコイル3a
〜3dは、パルサ2a〜2dと所定の間隔を置いて取り
付けられ、パルサ2a〜2dの回転、即ち前記各タイヤ
1a〜1dの回転速度に応じた周期の交流信号を出力す
る。
【0008】ピックアップコイル3a〜3dから出力さ
れる交流信号は、電子制御装置(以下ECUという)4に
入力される。ECU4は、CPU、波形整形回路、RO
M、RAM等から構成され、所定のプログラムに従い入
力される各種信号を処理する。そして、タイヤの異常摩
耗が検知された場合は、表示部5により運転者に警告す
る。前記信号処理の第1はタイヤ回転数を求める処理で
あり、また、信号処理の第2は、タイヤの共振周波数を
演算するための車輪速度vを求める処理である。
【0009】ここで、本実施例における車輪速度信号か
らタイヤ空気圧が検知可能な理由について以下に説明す
る。車両が舗装されたアスファルト路面を走行した場
合、その路面表面の微小な凹凸により上下及び前後方向
の力を受け、その力によってタイヤは上下及び前後方向
に振動する。このタイヤ振動時の車両のばね下の加速度
の周波数特性は、図3に示すようにa点、b点でピーク
値を示す。a点は車両のばね下における上下方向の共振
周波数であり、b点は車両のばね下における前後方向
(又は左右方向)の共振周波数である。
【0010】タイヤの空気圧が変化すると、タイヤゴム
部のばね定数も変化するため、上記の上下方向及び前後
方向の共振周波数がともに変化する。例えば、図4に示
すように、タイヤの空気圧が低下すると、タイヤゴム部
のばね定数も低下するので、上下方向及び前後方向の共
振周波数が全体的に低周波側に移行し、ピーク値a点は
a′点にピーク値b点はb′点に移行する。従って、タ
イヤの振動周波数より、車両のばね下における上下方向
若しくは前後方向(又は左右方向)の共振周波数の少なく
とも一方を抽出すれば、この共振周波数に基づいてタイ
ヤの空気圧の状態を検知することができる。
【0011】一方、本発明者らの詳細な検討の結果、車
輪速度センサの検出信号には、タイヤの振動周波数成分
が含まれていることが解明された。即ち、車輪速度セン
サの検出信号を周波数解析した結果は、図5に示すよう
に2点でピーク値を示すとともに、タイヤの空気圧が変
化するとその2点のピーク値も移動することが明らかと
なった。このため、本実施例では車輪速度センサの検出
信号から、車両のばね下における上下方向及び前後方向
(又は左右方向)の共振周波数を抽出することで、タイヤ
空気圧を検知することが可能となる。
【0012】上記により、本実施例によれば、近年搭載
車両の増加しているアンチスキッド制御装置(ABS)
を備える車両等は、既に各タイヤに車輪速度センサが装
備されているため、何ら新たなセンサ類を追加しなくと
もタイヤ回転数とタイヤ空気圧の検知が可能となるばね
下の共振周波数が算定できる。ここで、タイヤ回転数
(パルス数/時間)とタイヤ空気圧(kg/cm2)の関係
を図6に示す。また、ばね下共振周波数(Hz)とタイヤ
空気圧(kg/cm2)の関係を図7に示す。
【0013】上記図6及び図7に示す関係から、前記タ
イヤ回転数とばね下共振周波数の関係が図8に示され
る。この図8に示す関係は、タイヤの摩耗が生じない状
態において、タイヤ空気圧の変動のみでタイヤ回転数が
変化する場合の特性を示し、車両がある単位時間(一定
時間)直線走行を行った場合を想定したものである。4
個の車輪が摩耗状態でない場合、若しくは4個の車輪が
同程度の摩耗状態の場合は、各車輪のタイヤの共振周波
数(タイヤ空気圧)とタイヤ回転数の関係は、図8の点P
1〜P4に示すように一定の相関関係を有し、ある特定の
線上にプロットされる。尚、点P1は最もタイヤ空気圧
が低い場合を示し、点P4は最もタイヤ空気圧が高い場
合を示す。
【0014】図9は、タイヤ共振周波数f4が演算され
るタイヤの回転数n4を基準としたタイヤ回転数差と、
タイヤ共振周波数との関係を示したものである。タイヤ
共振周波数f1,f2,f3及びf4が演算されるタイヤの
回転数差(dn1,dn2,dn3)と、該タイヤ共振周波
数との関係を示す点は、特定の線(L)上にプロットされ
る。ここで、タイヤ共振周波数f3が演算されるタイヤ
が異常に摩耗した場合を想定する。共振周波数はタイヤ
空気圧のみに依存しタイヤトレッド部の摩耗の影響を受
けない。このため、摩耗によるタイヤの回転半径の差が
直接タイヤ回転数の差となって表れ、タイヤ共振周波数
3が演算されるタイヤの回転数差dn3とタイヤ共振周
波数f3との関係を示す点は、前記線(L)上から外れて
プロットされる。
【0015】従って、タイヤの異常摩耗を検知するに
は、先ず上記図9に示すタイヤの回転数差とタイヤ共振
周波数との関係を予めECU4内にマップとして記憶す
る。そして、逐次タイヤの回転数差とタイヤ共振周波数
を演算して、その両者の関係を前記マップから求まる関
係と比較しその偏差の多少によりタイヤ異常摩耗を判定
すればよい。車両が直進状態で走行中に、タイヤ回転数
(n1〜n4)とタイヤ共振周波数(f1〜f4)を演算し、最
も回転数の低い車輪の回転数n4を基準として、それぞ
れの車輪の回転数差△n1(=n4−n1),△n2(=n4
2),△n3(=n4−n3)を求める。
【0016】これに対し、タイヤ共振周波数(f1〜f3)
に対応するタイヤ回転数差(前記回転数n4を基準とす
る)dn1,dn2,dn3をマップから求めると、タイヤ
の摩耗により生ずるタイヤ回転数差は、それぞれwn1
=△n1−dn1,wn2=△n2−dn2,wn3=△n3
−dn3となる。前記ECU4内には、予めタイヤ異常
摩耗判定のための回転数差wnが設定されていて、前記
wn1〜3との比較により各タイヤの異常摩耗を判定す
る。
【0017】上記の理論的考察に基づいて、タイヤの摩
耗量が基準値以上に達したことを検知し、運転者に対し
て警告を行うECU4の信号処理を、図10及び図11
のフローチャートを参照して説明する。尚、ECU4は
各車輪1a〜1d毎に独立して同様の処理を行うもの
で、図10及び図11に示すフローチャートでは1車輪
に対する処理を示し、各符号の添字は省略する。
【0018】イグニッションスイッチオンにより処理が
スタートすると、ステップ101でピックアップコイル
3から出力された交流信号(図2)を波形整形してパルス
信号とする。ステップ102では、単位時間当たりのパ
ルス数からタイヤ回転数n1を演算する。続くステップ
103では、各車輪毎のタイヤ回転数n1〜n4のうちの
最小の回転数nmin(=n4)との回転数差△n1を求め
る。
【0019】ステップ104では、前記パルス信号のパ
ルス間隔をその間の時間で除算して車輪速度vを演算す
る。この車輪速度vは図12に示すように、通常タイヤ
の振動周波数成分を含む多くの高周波成分を含んでい
る。ステップ105では演算された車輪速度vの変動幅
△vが基準値v0以上か否かを判定する路面状態判定処
理を行う。このとき、車輪速度vの変動幅△vが基準値
0以上と判定されるとステップ106に進む。ステッ
プ106では、車輪速度vの変動幅△vが基準値v0
上となっている時間△Tが、所定時間t0以上か否かを
判定する路面長判定処理を行う。上記ステップ105の
路面状態判定処理、及びステップ106の路面長判定処
理は、車両が走行している路面が、本実施例の検知手法
によってタイヤ空気圧の検知が可能な路面か否かを判定
するために行うものである。
【0020】つまり、本実施例ではタイヤの空気圧の検
知を、タイヤの振動周波数成分に含まれる共振周波数の
変化に基づいて行うため、車輪速度vがある程度変動
し、かつそれが継続されなければ、上記共振周波数を算
出するための充分なデータを得ることができない。尚、
前記ステップ106における判定では、車輪速度vの変
動幅△vが基準値v0以上となった時点で所定時間△t
が設定される。また、この所定時間△t内に再び車輪速
度vの変動幅△vが基準値v0以上になると、時間△T
の計測が継続される。
【0021】前記ステップ105及びステップ106に
おいて、ともに肯定判断されるとステップ107に進
み、とちらか一方において否定判断されると、ステップ
104に戻る。ステップ107では、演算された車輪速
度vに対して周波数解析(以下FFTという)演算を行う
とともに、その演算回数Nを積算する。実際に車両が一
般道を走行して得られる車輪速度に対してFFT演算を
実施すると、図13に示すように非常にランダムな周波
数特性となることが通常である。これは、路面に存在す
る微妙な凹凸の形状(大きさや高さ)が全く不規則なた
めであり、車輪速度データ毎にその周波数特性は変動す
ることとなる。従って、本実施例では、この周波数特性
の変動をできるだけ低減するために、複数回のFFT演
算結果の平均値を求める。
【0022】ステップ108では、この周波数解析演算
の演算回数Nが所定回数N0に達したか否かを判定す
る。達していない場合は、ステップ104〜ステップ1
07の処理が繰り返される。一方、上記演算回数Nが所
定回数N0に達すると、続くステップ109でFFTに
よる前記周波数解析演算の演算値を平均化する平均化処
理を行う。この平均化処理は図14に示すように、各F
FT演算結果の平均値を求めるものであり、各周波数成
分のゲインの平均値が算出される。この平均化処理によ
って、路面によるFFT演算結果の変動を低減すること
が可能となる。
【0023】しかし、上述の平均化処理だけでは、ノイ
ズ等によって車両のばね下の上下方向及び前後方向(又
は左右方向)の共振周波数のゲインが、その近辺の周波
数のゲインに比較して必ずしも最大ピーク値になるとは
限らないという問題がある。そこで、上述の平均化処理
に引き続き、ステップ110において移動平均処理を実
施する。この移動平均処理は、n番目の周波数のゲイン
を以下の演算式によって求めることにより実施され
る。
【数1】Yn=(yn+1+Yn-1)/2 つまり、移動平均処理では、n番目の周波数のゲインY
が、前回の演算結果におけるn+1番目のゲインy
n+1 と既に演算されたn−1番目の周波数のゲインY
n-1 との平均値とされる。これにより、FFT演算結果
は、滑らかに変化する波形を示すことになる。この移動
平均処理により求められた演算結果を図15に示す。
【0024】尚、ここでの波形処理は上記移動平均処理
に限らず、前記ステップ107のFFT演算を実施する
前に、車輪速度vの微分演算を行い、その微分演算結果
に対してFFT演算を実施してもよい。
【0025】続くステップ111では、上記移動平均処
理によりスムージングされたFFT演算結果に基づい
て、車両のばね下の前後方向の共振周波数f1を算出す
る。続くステップ112では、この算出された共振周波
数f1に対応する回転数差dn1を、図9に示すマップか
ら読み込む。そして、ステップ113でタイヤ摩耗によ
り発生した回転数差wn1=△n1−dn1を演算し、ス
テップ114で予めECU4内に設定した異常摩耗判定
値wnと比較し、wn1≧wnであればステップ115
に進んで表示部5にタイヤの異常摩耗が生じたことを表
示して運転者に警告する。wn1<wnであれば前記ス
テップ102以下の処理を繰り返す。
【0026】上記実施例は、車輪速度センサの検出信号
から、車両のばね下の共振周波数を抽出することでタイ
ヤ空気圧を検知するとともに、タイヤ回転数とばね下共
振周波数の関係を求める。4個の車輪が摩耗状態でない
場合、若しくは4個の車輪が同程度の摩耗状態の場合
は、各車輪のタイヤの共振周波数(タイヤ空気圧)とタイ
ヤ回転数の関係が一定の相関関係を有し、ある特定の線
上にプロットされる。また、共振周波数はタイヤ空気圧
のみに依存しタイヤトレッド部の摩耗の影響を受けず、
摩耗によるタイヤの回転半径の差が直接タイヤ回転数の
差となって表れることから、タイヤ空気圧の多少に拘わ
らずタイヤの異常摩耗を検知することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のタイヤ異常摩耗検知装置は上記
した構成を有し、タイヤの振動周波数成分を含む信号か
ら単位時間当たりのタイヤの回転数を演算すると共に、
抽出された共振周波数成分から演算される共振周波数よ
りタイヤ回転数を演算し、これらの各タイヤ回転数と所
定の共振周波数に対応するタイヤ回転数とのタイヤ回転
数差との関係に基づいてタイヤ外周の摩耗量を算定し
て、その算定値と判定値との比較によりタイヤの異常摩
耗を検知するようにしたから、タイヤの異常摩耗を的確
に検知することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイヤ異常摩耗検知装置の概略構
成図である。
【図2】車輪速度センサの出力電圧波形を示す波形図で
ある。
【図3】タイヤ空気圧の変化に伴う車両のばね下の上下
方向及び前後方向の共振周波数の変化の様子を示す特性
図である。
【図4】車両のばね下の加速度の周波数特性を示す特性
図である。
【図5】タイヤ空気圧の変化に伴う車両のばね下の上下
方向及び前後方向の共振周波数の変化の様子を示す特性
図である。
【図6】タイヤ回転数とタイヤ空気圧との関係を示す特
性図である。
【図7】ばね下共振周波数とタイヤ空気圧との関係を示
す特性図である。
【図8】タイヤ回転数とばね下共振周波数との関係を示
す特性図である。
【図9】タイヤ回転数差とタイヤ共振周波数との関係を
示す特性図である。
【図10】ECUの処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図11】ECUの処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図12】車輪速度センサの検出信号に基づいて演算さ
れた車輪速度vの変動状態を示す波形図である。
【図13】図12に示す波形の車輪速度vに対するFF
T演算結果を示す特性図である。
【図14】平均化処理を説明するための説明図である。
【図15】移動平均処理を行った後のFFT演算結果を
示す特性図である。
【符号の説明】
1a〜1d...タイヤ 2a〜2d...パルサ 3a〜3d...ピックアップコイル 4...ECU(電子制御装置) 5...表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−221208(JP,A) 特開 平5−133831(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00 - 21/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行時に、タイヤの振動周波数成
    分を含む信号を出力する出力手段と、 前記信号からタイヤの共振周波数成分の信号を抽出する
    抽出手段と、 前記出力手段からの信号から単位時間当たりのタイヤの
    回転数を演算する第1タイヤ回転数演算手段と、 前記抽出手段により抽出されたタイヤの共振周波数成分
    からタイヤの共振周波数を演算すると共に、該共振周波
    数からタイヤ回転数を演算する第2タイヤ回転数演算手
    段と、 前記第1タイヤ回転数演算手段の演算したタイヤ回転数
    と所定の共振周波数に対応するタイヤ回転数とのタイヤ
    回転数差と、前記2タイヤ回転数演算手段の演算した
    タイヤ回転数と前記所定の共振周波数に対応するタイヤ
    回転数とのタイヤ回転数差との関係に基づいてタイヤ外
    周の摩耗量を算定する算定手段と、 該算定手段の算定値と判定値とを比較してタイヤの異常
    摩耗を検知する検知手段とを備えることを特徴とするタ
    イヤ異常摩耗検知装置。
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