JP3288773B2 - 形鋼クランプ装置 - Google Patents

形鋼クランプ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は形鋼クランプ装置に係
り、特に建築用鉄骨仕口部の梁部分をクランプして溶接
作業の補助をなすポジッショナに適用するのに好適な形
鋼クランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の柱と梁の接合部には、
図5に示しているように、柱に接合される角パイプから
なるコラム1の側面に梁との接続部となるH型鋼2を溶
接接合した鉄骨仕口3を用いるようにしている。このよ
うな鉄骨仕口3は予め工場で溶接する場合が多く、この
場合にはコラム1にH型鋼2を仮溶接した状態にしてお
き、これをクレーンで吊り上げて保持しつつ仕口3を反
転させながら本溶接を行っている。
【0003】このようなクレーン吊り上げ方式は仕口3
を安定保持することが困難であることから、特開昭63
−137597号に示されるようなポジッショナが提案
されている。このポジッショナは十字構造の鉄骨仕口3
における1軸線に沿ったH型鋼4両端部の特にウェブ5
部分に各々固定治具を取り付け、この治具をチャッキン
グして回転可能に保持し、モータにより回転させるよう
にしている。また、実開昭62−10987号公報には
鉄骨仕口3におけるH型鋼の特にフランジ6部分をクラ
ンプして片持ち保持し、上下揺動並びに回転させること
ができるようにしたものも提案されている。前者のウェ
ブ部分をクランプする構造のものを図6(1)に、また
後者のフランジ部分をクランプする構造のものを図6
(2)に模式的に示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の場合に
は、形鋼とクランプ装置の相対位置、姿勢等のクランプ
状態を繰返し一定に保つ仕口溶接作業用ポジッショナに
適用しようとすると、クランプする前に手作業あるいは
それに代る方法によって形鋼の位置、姿勢決めを行う必
要があり、クランプ作業自体に時間を要してしまう問題
がある。また、後者のクランプ装置では、ウェブ5の高
さが形鋼4によって様々あるので、クランプアームのス
トロークを大きくする必要があり、そのため、クランプ
装置が大型化してしまう欠点がある。加えて、前者の場
合と同様に、クランプ状態を繰返し一定に保つ仕口溶接
作業用ポジッショナに適用しようとすると、クランプす
る前に手作業あるいはそれに代る方法によって形鋼の位
置、姿勢決めを行う必要があり、クランプ作業自体に時
間を要してしまう問題がある。
【0005】これに代えて、図6(3)に示すように、
ウェブ5、フランジ6を同時に二方向から挟み込んでク
ランプするものも提案されている(特開昭60−805
36号)。この場合には形鋼とクランプ装置の相対位
置、姿勢等のクランプ状態を繰返し一定に保つことがで
きるがフランジ6部分を挟み込みため様々なウェブ5の
高さに対応させる必要が生じ、クランプアームのストロ
ークを大きくしなければならず、クランプ装置自体の大
型化を招く問題がある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に着目し、形
鋼の端部を強固にかつ短時間でクランプさせることがで
き、形鋼とクランプ装置の相対位置、姿勢等のクランプ
状態を繰返し一定に保つことができる小型の形鋼クラン
プ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る形鋼クランプ装置は、形鋼の端部を把
持するクランプ装置であって、少なくとも、形鋼のコー
ナを形成する十字、T字部分あるいはL字部分の2面に
当接される固定把持アームと、この固定把持アームの各
コーナ当接面に対向して接離可能に形成された一対の可
動把持アームとを具備し、形鋼のコーナを形成する十
字、T字部分あるいはL字部分を3本の把持アームによ
って三方から締め付けるようにする構成とした。
【0008】
【作用】上記構成によれば、固定把持アームを形鋼のコ
ーナ部分の2面に突き当てた状態にし、可動把持アーム
を固定把持アームの各当接面に向けて押圧させる。これ
により、H型鋼の場合にはフランジ部分とウェブ部分に
よって形成されるT字部分を3本の把持アームによって
挟着保持させることができる。したがって、クランプ前
に形鋼の位置、姿勢を調節する作業を必要とせず、ま
た、小さなストロークでウェブ部分とフランジ部分の両
者を挟み込むことが可能となり、繰返しクランプ状態を
一定に保ちながら短時間でクランプすることができるの
である。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係る形鋼クランプ装置の具
体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1〜図2は実施例に係るクランプ装置1
0を示している。これらの図に示すように、当該クラン
プ装置10は、後述する回転円盤に取り付けられるベー
スプレート12を備え、このベースプレート12が図5
に示した鉄骨仕口部3の梁部分を構成するH型鋼4の端
部を把持するための3本のアーム141〜143がベース
プレート12の表面部から垂直方向に延長した状態で取
り付けられている。
【0011】まず、第1の把持アーム141は、仕口部
3におけるH型鋼4のウェブ5とフランジ6とによって
形成される1つのコーナ部分を当接させて位置決めをな
す固定ガイドアームとして機能すべくベースプレート1
2の定位置に固定突出されている。このため、当該第1
把持アーム141にはウェブ当接面16Wとフランジ当
接面16Fが設けられており、これらを直接H型鋼4の
コーナ部分に接触させて挟持位置を確定させるようにし
ている。第2の把持アーム142は前記第1の把持アー
ム141に水平に対向して配置され、仕口部3における
H型鋼4のウェブ5とフランジ6とによって形成される
他のコーナ部分を押圧し、ウェブ5を挟着可能とする可
動把持アームとして構成されている。更に、第3の把持
アーム143は第1、第2の把持アーム141、142に
よる挟着方向と直交して前記H型鋼4のフランジ6外面
を押圧可能に配置されており、これによってフランジ6
を把持アーム141の上面部分に押し付けるようにして
いる。
【0012】ところで、第1把持アーム141に対して
H型鋼4を押し付け挟持する第2、第3の可動把持アー
ム142、143は、油圧シリンダ機構を具備して構成さ
れており、図示のように、各々2連の油圧シリンダ18
をベースプレート12の平面と垂直な方向に並列配置
し、鉄骨仕口部3の長手方向の2ヵ所にて押圧し片持ち
保持し得るようにしている。すなわち、第2、第3の把
持アーム142、143の可動機構は油圧シリンダ機構1
8のロッド20により構成され、そのストロークによっ
て仕口部3を挟着し、あるいは解放させるようにしてい
る。更に、第2、第3の把持アーム142、143は、図
2から理解できるように、ベースプレート12に固定さ
れたブラケット22に枢着ピン24を介して揺動可能に
取り付けられている。枢着ピン24は各第2、第3の把
持アーム142、143における基端側の押圧面寄りの位
置に設定され、把持力の反力によって把持アーム14
2、143が回動されるようにしている。そして、反力を
ベースプレート12によって支持すべく、第2、第3の
把持アーム142、143のベースプレート12側ブラケ
ット22との間に反力伝達スペーサ26を介装してい
る。
【0013】このように構成されたクランプ装置10で
は、H形鋼4のT字部分を3つの把持アーム141、1
42、143の隙間に差込む。その後第2、第3の把持ア
ーム142、143の各油圧シリンダ機構18に油圧を加
えることにより、ロッド20が伸張し、これらがウェブ
5、フランジ6を固定把持アーム141のウェブ当接面
16Wとフランジ当接面16Fに押し付け、堅固に挟着
することができる。油圧によって生じる挟着反力は第
2、第3の把持アーム142、143を枢着ピン24回り
に回転させるが、図3に示すように、スペーサ26が反
力を支承し、ベースプレート12側に伝達する。これに
よってH型鋼4は第1把持アーム141の2側面を基準
にした位置に圧着され、位置、姿勢決めを行いながら固
定保持される。
【0014】この実施例に係るクランプ装置10は様々
な高さのH型鋼4をクランプすることができ、かつ同時
に位置、姿勢決めが可能であり、比較的小さなサイズに
構成されるので、鉄骨仕口部3の自動溶接装置のポジッ
ショナとして利用できる。図4はポジッショナとして用
いた例であり、ポジッショナ本体30の起立フレーム3
2に取り付けた回転円盤34に対して上記クランプ装置
10を取り付けている。クランプ装置10を回転円盤3
4の回転中心から偏位して取り付け、鉄骨仕口部3の梁
部分の端部を当該クランプ装置10によって把持させる
ようにしている。クランプ装置10によって仕口部3を
回転停止させ、各停止位置で溶接ロボット36によって
所定の溶接線を溶着させるのである。
【0015】なお、上記実施例においては、可動把持ア
ーム142、143は油圧シリンダ18によって挟着させ
るように構成したが、可動把持アーム142、143全体
が挟着のための移動をなすように構成してもよく、また
油圧シリンダ18に代えてボールねじ等の機構を用いて
もよい。
【0016】このような実施例によれば、形鋼のコーナ
を形成する十字、T字部分あるいはL字部分を3本の把
持アーム14によって三方から締め付けるようにしてお
り、形鋼の肉厚部分のみを挟持する構成であるため、形
鋼サイズが変更されても肉厚の変化自体は少ないので、
把持アーム14のストロークが小さくても各種の形鋼に
対応させることができる。また、クランプする前に手作
業によって形鋼の位置や姿勢を決定しなくても、適正な
位置、姿勢に保持させることができ、クランプ状態を繰
返し一定に保つことができる。更に、挟着力を油圧シリ
ンダ機構によって行っているが、可動把持アーム14
2、143を枢着ピン24回りに回転させて反力をベース
プレート12側に伝達するようにしているので、小型の
油圧シリンダ機構によって充分強固に把持させることが
できる。このため、把持アーム14の断面積を大きくと
ってもクランプ装置10の全体サイズを小さくでき、更
に挟持反力を分散できるので把持アーム14の断面積が
比較的小さくても充分な強度を持たせることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る形鋼
クランプ装置は、形鋼の端部を把持するクランプ装置で
あって、少なくとも形鋼コーナの2面に当接される固定
把持アームと、この固定把持アームの各コーナ当接面に
対向して接離可能に形成された一対の可動把持アームと
を具備して構成としているので、形鋼の端部を強固にか
つ短時間でクランプさせることができ、形鋼とクランプ
装置の相対位置、姿勢等のクランプ状態を繰返し一定に
保つことができる小型の形鋼クランプ装置とすることが
できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るクランプ装置の正面図およびその
模式図である。
【図2】実施例に係るクランプ装置の側面図および底面
図である。
【図3】クランプ状態の説明図である。
【図4】仕口ポジッショナに適用した側面図である。
【図5】鉄骨仕口部の斜視図である。
【図6】従来のクランプ装置の機構模式図である。
【符号の説明】
10 クランプ装置 12 ベースプレート 141 固定把持アーム 142、143 可動把持アーム 16W ウェブ当接面 16F フランジ当接面 18 油圧シリンダ 20 ロッド 22 ブラケット 24 枢着ピン 26 反力伝達スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 達 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所 研究所内 審査官 加藤 昌人 (56)参考文献 実開 昭59−20995(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 37/047

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形鋼の端部を把持するクランプ装置であ
    って、少なくとも、形鋼のコーナを形成する十字、T字
    部分あるいはL字部分の2面に当接される固定把持アー
    ムと、この固定把持アームの各コーナ当接面に対向して
    接離可能に形成された一対の可動把持アームとを具備
    、形鋼のコーナを形成する十字、T字部分あるいはL
    字部分を3本の把持アームによって三方から締め付ける
    ようにする形鋼クランプ装置。
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JP6070108B2 (ja) * 2012-11-26 2017-02-01 新日鐵住金株式会社 鋼矢板回転治具及び鋼矢板の回転方法

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