JP3288443B2 - 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置 - Google Patents
減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置Info
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Description
蒸発濃縮装置に関わり、特に、蒸発濃縮処理を行う廃液
の処理量を計算し表示する減圧ヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置に関する。
真処理は、黒白感光材料の場合には現像、定着及び水洗
等、カラー感光材料の場合には発色現像、漂白定着(ま
たは漂白、定着)、水洗、安定化等の機能の1つ又は2
つ以上を有する処理液を用いた工程を組合わせて行われ
ている。そして、多量の感光材料を処理する写真処理に
おいては、処理によって消費された成分を補充し、一
方、処理によって処理液中に溶出或は蒸発によって濃化
する成分(例えば、現像液における臭化物イオン、定着
液における銀錯塩のような)を除去して処理水成分を一
定に保つことによって処理液の性能を一定に維持する手
段が採られており、上記補充のために補充液が処理液に
補充され、写真処理における濃厚化成分の除去のために
処理液の一部が廃棄されている。
量を削減できる写真廃液処理装置として、特開昭60−
70841号公報に開示されているように、廃液を加熱
して水分を蒸発乾固ないし固化する写真廃液処理装置が
紹介されている。
熱手段及び蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜の冷却手
段として、ヒートポンプ回路の放熱部及び吸熱部を用
い、且つ、該蒸発釜と冷却釜を減圧手段にて減圧し、そ
の液を通常の沸騰点以下で沸騰が起こるようにして濃縮
物を取出す減圧ヒートポンプ方式の蒸発濃縮装置が紹介
されている。そして、この減圧ヒートポンプ方式の蒸発
濃縮装置は、前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を、エジ
ェクタ及び送液ポンプを使用した減圧手段により溜枡内
に回収する方法を取っている。即ち、溜枡内の凝縮水
を、当該溜枡外にせっしたモータに直結した羽根を持つ
送液ポンプにより汲み上げて、前記エジェクタの垂直管
部を通して再び前記溜枡内に戻すと、該垂直管部と直交
する水平管部側が真空状態となる。従って、前記水平管
部の口端を前記冷却釜の凝縮水出口に接続しておくと、
当該凝縮水は、強制的に吸引されて前記溜枡内に回収さ
れる。この蒸発濃縮装置は、減圧下で蒸発させることか
ら、硫化水素などを発生させることなく濃縮物を取り出
せる利点を有している。この減圧ヒートポンプ方式の蒸
発濃縮装置により処理された写真処理廃液(凝縮水)
は、環境汚染を起こさない良水質となるため、河川等に
そのまま流すことができる。
圧ヒートポンプ方式の蒸発濃縮装置は、当該減圧ヒート
ポンプ方式の蒸発濃縮装置で処理した写真処理廃液の処
理量を測定して告知させることができないため、写真処
理廃液の処理量を把握することができないという問題が
あった。このため、通常は、定量ポンプとその作動時間
により処理量を検出する方式や流量計を設置することで
処理量を検出することが考えられる。
まれ、流量計等に異常が発生し易いことが判明した。ま
た、スラッジ成分等に耐久性のある流量計は、高コスト
であったり、大型である欠点を有している。また、別の
問題として、写真処理廃液に、その他の廃液が混入し、
ガス成分が発生しやすい液では、熱バランスが崩れ処理
能力が低下することが判明した。
を課題とするものであり、廃液の処理量が簡単に得ら
れ、廃液の蒸発濃縮処理を効率の良く行うことが可能な
減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供することを目
的とするものである。
め、本発明は、写真処理廃液を蒸発濃縮する蒸発釜と、
当該蒸発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷
却釜とで構成される濃縮釜と、前記蒸発釜の加熱及び冷
却釜の冷却を行うヒートポンプ装置の熱媒体と、エジェ
クタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該減圧手段を
介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回収する溜枡
と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却する冷却手段
と、を備え、前記写真処理廃液の蒸発濃縮処理を行う減
圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、前記熱媒体
の温度又は圧力を検出する熱媒体特性検出手段と、該熱
媒体特性検出手段の検出時間を測定する時間測定手段と
を設置し、当該熱媒体特性検出手段及び時間測定手段か
ら得られたデータに基づいて、運転を継続させるか、停
止させるかの運転制御及び/又は前記熱媒体の温度又は
圧力に対応する単位時間当たりの処理量の累積を計算表
示を行うことを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置を提供するものである。
装置は、廃液を蒸発濃縮する蒸発釜の加熱手段及び蒸気
を冷却し液化する冷却釜の冷却手段として圧縮機、放熱
部、減圧装置、吸熱部を順次環状に接続し、熱媒体を密
閉したヒートポンプ装置の前記放熱部及び吸熱部を用
い、前記蒸発釜と冷却釜とを連通状態として全体を減圧
する減圧手段を備えたことを特徴とする減圧ヒートポン
プ方式蒸発濃縮装置を提供するものである。
度又は圧力に対応する単位時間当たりの処理量の累積に
より前記写真処理廃液の処理量を計算して表示する計算
・表示手段で行い、前記熱媒体特性検出手段は、前記熱
媒体の低圧側の温度又は圧力を検出することを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載の減圧ヒートポンプ方式蒸
発濃縮装置を提供するものである。
装置と濃縮釜との間の熱媒体温度を検出することを特徴
とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供するも
のである。また、前記熱媒体の低圧側の温度又は圧力
が、予め設定した以下の値を、予め設定した時間以上継
続した際に、蒸発濃縮処理を停止する蒸発濃縮処理停止
手段を設置したことを特徴とする減圧ヒートポンプ方式
蒸発濃縮装置を提供するものである。
時に、当該蒸発濃縮処理の異常を知らせる異常報知手段
を設置したことを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発
濃縮装置を提供するものである。そしてさらに、前記熱
媒体としてフレオンガスを使用し、当該熱媒体の低圧側
の設定温度を−5〜5℃、設定時間を1〜3時間とした
ことを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を
提供するものである。
置は、前記熱媒体の温度又は圧力を検出する熱媒体特性
検出手段と、前記濃縮処理時間を測定する時間測定手段
を設置し、当該熱媒体特性検出手段及び時間測定手段か
ら得られたデータに基づいて、前記廃液の処理量を計算
し、表示する計算・表示手段を設置したことで、前記廃
液の処理量を簡単に得ることができる。
は、前記ヒートポンプ装置の熱媒体により、前記蒸発釜
の加熱及び前記冷却釜の冷却を行っている。ここで、前
記蒸発釜の加熱及び冷却釜の冷却は、廃液の処理量が多
いほど、強化する必要があるため、前記熱媒体の温度に
より、単位時間当たりの廃液の処理量が決定する。従っ
て、前記熱媒体の温度を検出し、この温度に対応した廃
液の単位時間当たりの処理量を求め、当該単位時間当た
りの処理量に、この温度が継続した時間をかけること
で、前記廃液の処理量を算出することができる。
は、前記ヒートポンプ装置により行っており、前記熱媒
体の圧力は、廃液の処理量が多いほど、高くなることが
判っている。従って、前記熱媒体の圧力により、単位時
間当たりの廃液の処理量が決定する。このため、前記熱
媒体の圧力を検出し、この圧力に対応した廃液の単位時
間当たりの処理量を求め、当該単位時間当たりの処理量
に、この圧力が継続した時間をかけることで、前記廃液
の処理量を算出することができる。
計算し、これを表示する計算・表示手段を設置したこと
で、簡単に、廃液の処理量を確認することができ、効率
良く蒸発濃縮処理を行うことができる。また、前記熱媒
体特性検出手段が、前記熱媒体の低圧側の温度又は圧力
を検出することを特徴とすることで、より正確な処理量
を得ることができる。
装置と濃縮釜との間の熱媒体温度を検出することで、よ
り正確な処理量を得ることができる。そしてまた、前記
熱媒体の低圧側の温度又は圧力が、予め設定した以下の
値を、予め設定した時間以上継続した際に、蒸発濃縮処
理を停止する蒸発濃縮処理停止手段を設置したことで、
前記廃液の蒸発濃縮処理に異常が生じたまま、蒸発濃縮
処理が行われることがないため、常に良好な蒸発濃縮処
理を行うことができる。
時に、当該蒸発濃縮処理の異常を知らせる異常報知手段
を設置したことで、前記作用に加え、蒸発濃縮処理の異
常を簡単に知ることができ、より作業効率を向上するこ
とができる。そしてさらに、前記熱媒体としてフレオン
ガスを使用し、当該熱媒体の低圧側の設定温度を−5〜
5℃、設定時間を1〜3時間としたことで、より正確な
処理量を得ることができる。
を参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係る減
圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置の構成図である。図1
に示す符号1は、減圧に耐える蒸発釜で、該蒸発釜1内
には、写真処理廃液Wが注入貯留される。符号2は、蒸
発釜1の外側に同心状に設けた冷却釜で、該冷却釜2の
上部は蒸発釜1と連通している。符号3は、真空ポンプ
からなる減圧手段で、該減圧手段3は、冷却釜2内を大
気圧より低い減圧下にする。これにより前記写真処理廃
液Wが、その沸騰点以下の温度で沸騰が起こるようにし
ている。この実施例では不快ガス発生の起こりにくいよ
うに低温での蒸発を行うものである。
た加熱手段で、該加熱手段4は、ヒートポンプ回路5の
放熱部を用い、その表面温度は、減圧蒸発下では100
℃以下、特に臭気ガスの発生を防止するには20〜60
℃に管理することが最も好ましい。この加熱手段4は、
下部を写真処理廃液Wに浸し、上部を液面上から突出し
て空中に露出している。ここに加熱手段4を液中と空中
とにまたがるように三次元配置とした理由は、液中と液
面を同時に効率良く加熱できるようにするためである。
処理廃液Wを溜めた貯槽(容器)、符号7は、該貯槽6
から廃液を汲み上げ、蒸発釜1内に給送する電磁弁を備
えた汲上手段である。汲上手段7は、蒸発釜1内で加熱
蒸発により液面が一定量降下したときに作動するように
なっている。そして、この汲上手段7により汲み上げら
れた廃液は、前記蒸発釜1内で空中の加熱手段に直接散
布させるように供給するか、特に図示しない適当な邪魔
板を介して、水面を波立たせないように供給する。な
お、加熱手段4の液中部分と空中にある部分とは、通常
同じ温度で管理されるが、その場合は、伝熱効果の相違
により空中にある部分の方が実質的に表面温度は高くな
る。このため、これに直接供給廃液を散布すると急加熱
による不快ガスの発生もあり得る。その対策として供給
量を加減するか、空中にある加熱手段の温度をガス発生
温度以下に抑えることが必要となる。または、液中、液
外で加熱手段を分けて別々に適温に制御してもよい。
手段で、該冷却手段9は、圧縮機、放熱部、減圧装置、
吸熱部を順次に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ
回路5の吸熱部を使用している。この冷却手段9は、蒸
発釜1内で蒸発し、上部空間を通して冷却釜2内に進入
してきた水蒸気を捕らえて冷却凝縮させるためのもので
ある。その凝縮水は、冷却釜2の底部2aに設けた凝縮
水取出口2bから取り出され、濃縮釜外に設置した溜枡
10に回収される。
aを使用した減圧手段3により行われる。この原理は、
溜枡10内の凝縮水を、枡外に設置したモータMに直結
した羽根を持つ送液ポンプ3bにて矢印方向に汲み上
げ、エジェクター3aの垂直管部31を通して同枡10
内に戻すと、該垂直管部31に直交する水平管部32側
が真空域になるから、該水平管部32の口端(真空吸引
口端)を、前記冷却釜底部2aの凝縮水取出口2bにチ
ューブ33を介して接続しておくと、冷却釜2の底部2
aに溜まった凝縮水及び冷却釜2並びにこれに連通して
いる蒸発釜1内の空気が強制的に吸引され、両釜内の減
圧安定化に寄与する。
の吸熱部の一部を利用した冷却手段9aが浸漬され、こ
こに溜められる凝縮水自身の脱臭のために冷却できるよ
うになっている。また、符号34は、前記溜枡10をオ
ーバーフローした凝縮水を溜める凝縮水回収槽である。
縮用のコンプレッサー(圧縮機)、符号12は、前記蒸
発釜1の加熱手段4の上流側に設けた冷媒空冷手段であ
る。冷媒空冷手段12は、前記コンプレッサー11に加
圧圧縮されて高温にされた冷媒を適切な設定温度にまで
下げるためのものであり、空冷ファン13を備えてい
る。
器)であり、該キャピラリーチューブ14の下流側、即
ち、キャピラリーチューブ14からヒートポンプ回路5
に至る間(熱媒体の低圧側)の吸熱部は、前記溜枡10
内の水の冷却手段9a、及び冷却釜2内の冷却手段9と
して利用される。即ち、キャピラリーチューブ14を挟
んで上流側が加熱域、下流側が冷却域となる。しかし
て、冷却釜2の冷却手段9を通過した冷媒は、コンプレ
ッサー11に還流する。
は、前記熱媒体の圧力を検出する熱媒体特性検出手段1
00が設置されている。この熱媒体特性手段100に
は、当該熱媒体特性手段100から得られたデータに基
づいて計算を行う演算部と、当該演算部から得られた情
報を表示する表示手段を備えた計算・表示手段102が
接続されている。そして、前記計算・表示手段102に
は、前記濃縮処理時間を前記計算・表示手段102の演
算部に送信する時間測定手段(タイマー)101が設置
されている。
図2に示すような、圧力と単位時間当たりの処理量が予
め入力されており、前記熱媒体特性検出手段100から
検出された圧力に対応する単位時間当たりの処理量が求
められるように設計されている。そして、前記時間測定
手段101で測定された時間と前記単位時間当たりの処
理量により、写真処理廃液の処理量が得られ、この処理
量が、計算・表示手段102の表示部に表示される。さ
らに、計算・表示手段102には、熱媒体の圧力が、予
め設定した以下の値を、予め設定した時間以上継続した
際に、蒸発濃縮処理を停止すると共に、その旨を表示す
る異常報知手段103が設置されている。なお、本実施
例では、前記熱媒体としてフレオンガスを使用し、当該
熱媒体の低圧側の設定温度を−5〜5℃、設定時間を1
〜3時間と設定した。
に固形化した成分である濃縮物(スラリー)を溜める濃
縮物溜部である。この濃縮物溜部15は、蒸発釜1の底
部に設けられている。符号16は、濃縮物溜部15の底
面と同一レベルの側壁外面に突設した濃縮物取出口で、
該濃縮物取出口16は、栓手段17により密栓されてい
る。この栓手段17は、ボールバルブ、バタフライバル
ブ、スライドバルブで構成しても良いが、図示の場合
は、蒸発釜1内の減圧状態を維持させるためにパッキン
グ材により構成され、把手18を引いたり押したりする
ことにより、濃縮物取出口16を開閉できるようになっ
ている。そして、前記濃縮物取出口16の下方には、当
該濃縮物取出口16から廃棄される濃縮物を回収する濃
縮物回収容器50が設置されている。
回転羽根で、当該回転羽根20は、蒸発釜1の頂面に設
置した駆動源21から垂下した出力軸22の下端に固着
されている。そして、この回転羽根20は、濃縮物溜部
15の内底面を全面的に攪拌でき、且つ、濃縮物をその
取出口16へ向けて掃き出し易い形態になっている。勿
論、ハンドル操作により手動回転させ得るように構成し
てもよい。
回収容器を備えた写真廃液処理装置の具体的動作につい
て説明する。
釜1内に写真処理廃液Wを必要水位まで注入した後、減
圧手段(真空ポンプ)3を作動させる。該ポンプ3の作
動により冷却釜2及び蒸発釜1が減圧され、しかる後、
ヒートポンプ回路5のコンプレッサー11及び冷媒空冷
手段12の冷却ファン13を作動させる。このようにし
て濃縮運転がスタートする。そして蒸発釜1内の加熱手
段4が所定の温度まで加熱され、冷却釜2内の冷却手段
9が冷却され、写真処理廃液Wは、大気圧の沸騰点以下
の温度、例えば35℃で沸騰し蒸発することとなる。
空間を通して冷却釜2内に進入し、ここで冷却凝縮され
て水滴となって、冷却釜2の底部2aに溜められる。こ
の凝縮水は底部2aの凝縮水取出口2bからチューブ3
3を経て、エジェクター3aの真空吸引口端にて強制的
に吸引され、溜枡10に溜められる。この凝縮水と同時
に冷却釜2並びに、これに連通している蒸発釜1内の空
気(ガス)も吸引されるが、このガスは溜枡10内の凝
縮水に触れつつ空中に放出され、ガスに含む臭気は除去
できる。
入した廃液が減少すると、これに伴い、前記汲上手段7
が作動し、新たな液を補給され、その蒸発・補給の繰り
返しにより写真処理廃液Wは、徐々に濃縮される。この
ようにして、高濃度に固形化した成分は濃縮物となっ
て、底部に設けた濃縮物溜部15に溜められる。
検出手段100において、熱媒体(ヒートポンプ回路5
の低圧側)の圧力を時間測定手段により1分間隔で検出
し、この検出データを計算・表示手段102の演算部に
送信する。前記計算・表示手段102では、送信された
圧力に対応する単位時間当たりの処理量(リットル/
分;図2に示す処理量の1/60)をその都度加算し、
写真処理廃液の処理量を算出して表示する。この時、前
記熱媒体の圧力が、予め設定した以下の値を、予め設定
した時間以上継続した際に、蒸発濃縮処理を停止すると
共に、その旨を異常報知手段103に表示する。このた
め、写真処理廃液の蒸発濃縮処理に異常が生じたまま、
蒸発濃縮処理が行われることがない。
と冷却釜2の上部連通部には、濃縮液が跳ね上がって冷
却釜内に入らないようにするため、蒸発釜上部を中心に
跳ね防止手段(デミスター跳ね防止板等)を設けること
が望ましい。かくして、写真処理廃液Wの濃縮処理が終
了したら、密栓されていた濃縮物取出口16を開放さ
せ、蒸発釜1の底部に溜まった濃縮物を濃縮物回収容器
50内に廃棄する。この濃縮物廃棄時には、駆動源22
により回転羽根20が回転し、濃縮物の取出作業を効率
よく行うことができる。
隔で検出したが、これに限らず、前記圧力の検出は、5
分間隔、10秒間隔等、所望により決定してよい。そし
て、この場合も、各々の単位時間に換算した処理量に基
づいて、写真処理廃液の処理量の合計を算出すればよ
い。
と、当該圧力が継続した時間とにより、写真処理廃液W
の処理量を計算したが、これに限らず、熱媒体の温度を
検出し、当該温度が継続した時間とにより、写真処理廃
液Wの処理量を計算してもよい。なお、この場合は、図
3に示すような、温度と単位時間当たりの処理量を予
め、計算・表示手段102の演算部に入力しておき、こ
れに基づいて、検出された圧力に対応する単位時間当た
りの処理量を求めればよい。
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置は、前記熱媒体の温度又
は圧力を検出する熱媒体特性検出手段と、該熱媒体特性
検出手段の検出時間を測定する時間測定手段とを設置
し、当該熱媒体特性検出手段及び時間測定手段から得ら
れたデータに基づいて、運転を継続させるか、停止させ
るかの運転制御及び/又は前記熱媒体の温度又は圧力に
対応する単位時間当たりの処理量の累積を計算し、これ
を表示する計算・表示手段を設置したことで、前記写真
処理廃液の処理量を簡単に得ることができる。この結
果、写真処理廃液の蒸発濃縮処理を効率良く行うことが
できる。
媒体の低圧側の温度又は圧力を検出することを特徴とす
ることで、前記効果に加え、より正確な処理量を得るこ
とができる。さらに、前記熱媒体検出手段が、前記減圧
装置と濃縮釜との間の熱媒体温度を検出することで、前
記効果に加え、より正確な処理量を得ることができる。
は圧力が、予め設定した値以下を予め設定した時間以上
継続した際に、蒸発濃縮処理を停止する蒸発濃縮処理停
止手段を設置したことで、前記廃液の蒸発濃縮処理に異
常が生じたまま、蒸発濃縮処理が行われることがないた
め、前記効果に加え、常に良好な蒸発濃縮処理を行うこ
とができる。さらにまた、前記蒸発濃縮処理の停止と同
時に、当該蒸発濃縮処理の異常を知らせる異常報知表示
手段を設置したことで、前記効果に加え、蒸発濃縮処理
の異常を簡単に知ることができ、より作業効率を向上す
ることができる。
ガスを使用し、当該熱媒体の低圧側の設定温度を−5〜
5℃、設定時間を1〜3時間としたことで、前記効果に
加え、より正確な処理量を得ることができる。
発濃縮装置の構成図である。
側圧力と処理量との関係を示す図である。
流側のヒートポンプ配管の温度と処理量との関係を示す
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 写真処理廃液を蒸発濃縮する蒸発釜と、
当該蒸発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷
却釜とで構成される濃縮釜と、前記蒸発釜の加熱及び冷
却釜の冷却を行うヒートポンプ装置の熱媒体と、エジェ
クタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該減圧手段を
介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回収する溜枡
と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却する冷却手段
と、を備え、前記写真処理廃液の蒸発濃縮処理を行う減
圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、 前記熱媒体の温度又は圧力を検出する熱媒体特性検出手
段と、該熱媒体特性検出手段の検出時間を測定する時間
測定手段とを設置し、当該熱媒体特性検出手段及び時間
測定手段から得られたデータに基づいて、運転を継続さ
せるか、停止させるかの運転制御及び/又は前記熱媒体
の温度又は圧力に対応する単位時間当たりの処理量の累
積を計算表示を行うことを特徴とする減圧ヒートポンプ
方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項2】 前記減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置
は、写真処理廃液を蒸発濃縮する蒸発釜の加熱手段及び
蒸気を冷却し液化する冷却釜の冷却手段として圧縮機、
放熱部、減圧装置、吸熱部を順次環状に接続し、熱媒体
を密閉したヒートポンプ装置の前記放熱部及び吸熱部を
用い、前記蒸発釜と冷却釜とを連通状態として全体を減
圧する減圧手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
の減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項3】 前記計算表示は、熱媒体の温度又は圧力
に対応する単位時間当たりの処理量の累積により前記写
真処理廃液の処理量を計算して表示する計算・表示手段
で行い、前記熱媒体特性検出手段は、前記熱媒体の低圧
側の温度又は圧力を検出することを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置。 - 【請求項4】 前記熱媒体検出手段は、前記減圧装置と
濃縮釜との間の熱媒体温度を検出することを特徴とする
請求項1ないし請求項3のいづれか一項に記載の減圧ヒ
ートポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項5】 前記熱媒体の低圧側の温度又は圧力が、
予め設定した以下の値を、予め設定した時間以上継続し
た際に、蒸発濃縮処理を停止する蒸発濃縮処理停止手段
を設置したことを特徴とする請求項1または請求項2の
いづれか一項に記載の減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置。 - 【請求項6】 前記蒸発濃縮処理の停止と同時に、当該
蒸発濃縮処理の異常を知らせる異常報知手段を設置した
ことを特徴とする請求項5記載の減圧ヒートポンプ方式
蒸発濃縮装置。 - 【請求項7】 前記熱媒体としてフレオンガスを使用
し、該熱媒体の低圧側の設定温度を−5〜5℃、設定時
間を1〜3時間としたことを特徴とする請求項5又は請
求項6のいづれか一項に記載の減圧ヒートポンプ方式蒸
発濃縮装置。
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JP26965192A JP3288443B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置 |
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JP26965192A JP3288443B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0691251A JPH0691251A (ja) | 1994-04-05 |
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