JPH05293493A - 水溶液の蒸発濃縮装置及びその装置を用いた写真処理廃液の処理方法 - Google Patents

水溶液の蒸発濃縮装置及びその装置を用いた写真処理廃液の処理方法

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JPH05293493A
JPH05293493A JP4099463A JP9946392A JPH05293493A JP H05293493 A JPH05293493 A JP H05293493A JP 4099463 A JP4099463 A JP 4099463A JP 9946392 A JP9946392 A JP 9946392A JP H05293493 A JPH05293493 A JP H05293493A
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cooling
heat
condensed water
kettle
evaporation
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JP4099463A
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Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hideo Tanaka
英雄 田中
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Konica Minolta Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【目的】本装置から排出される凝縮水を、これに含まれ
ることがある有害物、例えば、アンモニア類、酢酸類、
アルコール類等を除去することによって河川等に直に流
して環境汚染の問題を生じさせない水溶液の蒸発濃縮装
置を提供する。 【構成】前記冷却釜の凝縮水取出口を活性汚泥処理手段
に接続し、凝縮水を生物処理することができるように構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は水溶液、例えばハロゲ
ン化銀写真感光材料の写真処理廃液の蒸発濃縮装置及び
その装置を用いた写真処理廃液の処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写
真処理は、黒白感光材料の場合には現像、定着及び水洗
等、カラー感光材料の場合には発色現像、漂白定着(ま
たは漂白、定着)、水洗、安定化等の機能の1つ又は2
つ以上を有する処理液を用いた行程を組合わせて行われ
ている。そして、多量の感光材料を処理する写真処理に
おいては、処理によって消費された成分を補充し、一
方、処理によって処理液中に溶出或は蒸発によって濃化
する成分(例えば、現像液における臭化物イオン、定着
液における銀錯塩のような)を除去して処理液成分を一
定に保つことによって処理液の性能を一定に維持する手
段が採られており、上記補充のために補充液が処理液に
補充され、写真処理における濃厚化成分の除去のために
処理液の一部が廃棄されている。
【0003】近年、補充液は水洗の補充液である水洗水
を含めて公害上や経済的理由から補充の量を大幅に減少
させたシステムに変わりつつあるが、写真処理廃液は自
動現像機の処理槽から廃液管によって導かれ、水洗水の
廃液や自動現像機の冷却水等で稀釈されて下水道等に廃
棄されていたが、これら以外の写真処理液〔例えば現像
液、定着液、発色現像液、漂白定着液(又は漂白液、定
着液)、安定液等〕の廃棄は、近年の公害規制の強化に
より実質的に不可能となっている。このため、各写真処
理業者は廃液を専門の廃液処理業者に回収料金を払って
回収してもらったり、公害処理設備を設置したりしてい
る。この廃液処理業者に委託するには、廃液を貯留して
おかなければならず、かなりのスペースが必要となる
し、またコスト的にも極めて高価である。
【0004】また、近年、水洗に変わる安定化処理を用
い、自動現像機外に水洗の給排水のための配管を要しな
い自動現像機(いわゆる無水洗自動現像機)による写真
処理が普及しつつある。この処理には処理液の温度をコ
ントロールするための冷却水も省略されたものが望まれ
ている。このような実質的に水洗水や冷却水を用いない
写真処理は廃液量が少ないことから、給廃液用の機外の
配管を省略でき、それにより従来の自動現像機の欠点と
考えられる配管を設置するために工事に多大の費用を要
し、設置後に移動が困難となり、足下スペースを狭く
し、温水供給圧のエネルギー費を要する等々の欠点が解
消でき、オフィスマシンとして使用できるまでにコンパ
クト化、簡易化が達成できるという極めて大きい利点が
あった。反面、その廃液は水によって稀釈されないた
め、極めて高い公害負荷を有しており、河川はもとより
下水道にさえ、公害規則に照らして破棄することは不可
能となってきている。さらにこのような写真処理(多量
の流水を用いて、水洗を行わない処理)の廃液量は、少
ないとは言え、比較的小規模なカラー処理ラボ店でも1
日に10リットルにも及ぶものであった。
【0005】このカラー処理ラボ店から出る廃液は、一
般には廃液回収業者によって回収され、二次及び三次処
理され無害化されているが、回収費の高騰により廃液引
き取り価格は年々高くなるばかりでなく、回収効率が悪
いため、なかなか回収に来てもらうことができず、廃液
が店に充満する等の問題を生じている。そこで、写真処
理廃液の処理を小規模なカラー処理ラボ店でも容易に行
えるようにするため、廃液を加熱して水分を蒸発乾固
ないし固化すること(例えば実開昭60−70841号
等)。廃液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜の加熱手段及び
蒸気を冷却し凝縮し液化する冷却釜の冷却手段としてヒ
ートポンプ回路の放熱部及び吸熱部を用い、かつ、該蒸
発釜と冷却釜を減圧手段にて減圧し、その液を通常の沸
騰点以下で沸騰が起こるようにして凝縮水を取出すこ
と。の2つ考えられている。上記のうち、は減圧下で
蒸発させることから、硫化水素等を発生させることなく
濃縮物と分離できる点でに比して優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
により得た凝縮水にも処理液の組成によっては有害物、
例えば、アンモニア類、酢酸類、アルコール類等が含ま
れることがあり、環境汚染の問題があるため、河川等に
流すことはできなかった。この発明は上記の問題を解消
するためのもので、上記凝縮水から良水質の放流水が安
定的に得られるようにし、河川等にそのまま流せるよう
にした水溶液の蒸発濃縮装置及びその装置を用いた写真
処理廃液の処理方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜の加熱
手段及び蒸気を冷却し凝縮し液化する冷却釜の冷却手段
として、圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順次に接
続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の放熱部及び
吸熱部を用い、該蒸発釜と冷却釜とを連通状態として全
体を真空ポンプ減圧できるようにした蒸発濃縮装置にお
いて、前記冷却釜の凝縮水取出口を活性汚泥処理手段に
接続し、凝縮水を生物処理することができるように構成
した。この場合、冷却釜の凝縮水取出口と活性汚泥処理
手段との間に凝縮水冷却部を設けてもよい。濃縮せしめ
る水溶液が写真処理廃液であるときは、蒸発分離された
凝縮水を、し尿処理用の微生物を初期汚泥として用いて
活性汚泥処理するか、し尿処理と共通の活性汚泥処理施
設へ流入させるように構成する。
【0008】
【作用】上記構成により、冷却釜の底部から取出した凝
縮水を曝気槽に導入し、該曝気槽でブロワーの稼動にて
空気を供給して曝気し、これを次槽にて沈澱させ、その
上澄水を放流する。この場合、前記冷却釜の凝縮水取出
口と活性汚泥処理手段との間に凝縮水冷却部を設けると
きは、凝縮水の脱臭効果が良好となるし、濃縮せしめる
水溶液が写真処理廃液であるときは小規模なカラー処理
ラボ店での本装置の使用が可能となる。蒸発分離された
凝縮水はアンモニア類を含んでいるため、し尿処理用の
微生物を初期汚泥として用いて活性汚泥処理するか、し
尿処理と共通の活性汚泥処理施設へ流入させると、より
効果的に処理できる。
【0009】
【実施例】次に、この発明を添付図面に示す実施例に基
づいて説明する。図において、1は減圧に耐える蒸発釜
で、該蒸発釜1内には水溶液(具体的には写真処理廃
液)が注入貯留される。2は蒸発釜1の外側に同心状に
設けた冷却釜で、該冷却釜2の上部は蒸発釜1と連通し
ている。3は真空ポンプからなる減圧手段で、該減圧手
段3は冷却釜2内を大気圧より低い減圧下にする。これ
により水溶液をその沸騰点以下の温度で沸騰が起こるよ
うにしている。この実施例では不快ガス発生の起こりに
くいように低温での蒸発を行うものである。
【0010】4は前記蒸発釜内に三次元配置した加熱手
段で、該加熱手段4はヒートポンプ回路5の放熱部を用
い、その表面温度は減圧蒸発下では100°C以下、特
に臭気ガスの発生を防止するには20〜60°Cに管理
することが最も好ましい。この加熱手段4は下部を写真
処理廃液Wに浸し、上部を液面上から突出して空中に露
出している。ここに加熱手段4を液中と空中とにまたが
るように三次元配置とした理由は、液中と液面を同時に
効率良く加熱できるようにするためである。
【0011】6はカラー処理ラボ店から出る写真処理廃
液Wを溜めた貯槽(容器)、7は該貯槽6から廃液を汲
み上げ、蒸発釜1内に給送する電磁弁を備えた汲上手段
である。汲上手段7は蒸発釜1内で加熱蒸発により液面
が一定量降下したときに作動するようになっている。こ
の汲上手段7により汲み上げられた廃液は蒸発釜1内で
空中の加熱手段に直接散布させるように供給するか、図
示の如く適当な邪魔板8を介して水面を波立たせないよ
うに供給する。なお、加熱手段4の液中部分と空中にあ
る部分とは通常同じ温度で管理されるが、その場合は伝
熱効果の相違により空中にある部分の方が実質的に表面
温度は高くなる。このため、これに直接供給廃液を散布
すると急加熱による不快ガスの発生もあり得る。その対
策として供給量を加減するか、空中にある加熱手段の温
度をガス発生温度以下に抑えることが必要となる。又は
液中、液外で加熱手段を分けて別々に適温に制御しても
よい。
【0012】9は前記冷却釜2内に設置した冷却手段
で、該冷却手段9は圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部
を順次に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路5
の吸熱部を使用している。この冷却手段9は蒸発釜1内
で蒸発し、上部空間を通して冷却釜2内に進入してきた
水蒸気を捕らえて冷却凝縮させるためのものである。そ
の凝縮水は冷却釜2の底部2aに設けた凝縮水取出口2
bから取り出され、釜外に設置した溜枡10に回収され
る。
【0013】前記回収は本実施例ではエジェクター3a
を使用した減圧手段3により行われる。この原理は、溜
枡10内の凝縮水を、枡外に設置したモータMに直結し
た羽根を持つ送液ポンプ3bにて矢印方向に汲み上げ、
エジェクター3aの垂直管部31を通して同枡10内に
戻すと、該垂直管部31に直交する水平管部32側が真
空域になるから、該水平管部32の口端(真空吸引口
端)を、前記冷却釜底部2aの凝縮水取出口2bにチュ
ーブ33を介して接続しておくと、冷却釜2の底部2a
に溜まった凝縮水及び冷却釜2並びにこれに連通してい
る蒸発釜1内の空気が強制的に吸引され、両釜内の減圧
安定化に寄与する。
【0014】前記溜枡10内には、ヒートポンプ回路5
の吸熱部の一部を利用した冷却手段9aが浸漬され、こ
こに溜められる凝縮水自身の脱臭のために冷却できるよ
うになっている。34は前記チューブ33の途中に設け
た逆流防止手段であり、冷却釜2の底部2aからエジェ
クター3aを通して溜枡10に回収した凝縮水が、その
溜枡10が高所にある場合でも逆流を有効に防止できる
ようにしている。
【0015】Kは活性汚泥処理手段で、該活性汚泥処理
手段Kは、前記溜枡10をオーバーフローした凝縮水を
溜める調整槽10a、曝気槽10b及び沈澱槽10cと
からなり、該調整槽10aは槽内に溜められた凝縮水が
一定の水位に達すると該凝縮水を図示しないポンプの作
動で曝気槽10bへ送る。曝気槽10bに凝縮水が流入
すると、ブロワー動力手段10dが作動し、その吹き出
し口10eから大気中の空気が槽内に供給され、活性汚
泥に十分な酸素が与えられ、好気性微生物の繁殖を促す
とともにその活動を活発化させる。該曝気槽10bは図
においては便宜上一槽のみ示されているが、二槽以上を
連接(各槽毎にブロワー動力手段10d及び吹き出し口
10eが設置)してもよい。
【0016】前記曝気槽10bは活性汚泥を浮遊させた
ものであっても、微生物を付着させるための濾材を配し
たものであっても良い。また、写真処理廃液から出来る
凝縮水にはアンモニア類、酢酸類、アルコール類等が含
まれるため、し尿処理用の微生物を初期汚泥として用い
るか、し尿処理と共通の活性汚泥処理施設へ流入させる
ようにしても良い。
【0017】前記曝気槽10bにて十分に曝気された凝
縮水はその槽上部より沈澱槽10cに送流され、該沈澱
槽10c内において沈澱分離し、上澄水は必要に応じて
行われる後処理行程を経て放流Hされる。一方、沈澱槽
10c内で沈降した汚泥は好気性微生物を多量に含むこ
とから返送装置10fを介して前記曝気槽10b内に戻
されるようになっている。この返送は曝気槽10bが活
性汚泥を浮遊させたものの場合は勿論、接触曝気の場合
でも同様に行うことが望ましい。
【0018】前記調整槽10aから曝気槽10bに流入
する凝縮水はその流量の増減が図示しない検出手段によ
り検出され、ブロワーの稼働・停止及びブロワーの出力
等が決定される。11はヒートポンプ回路5の冷媒圧縮
用のコンプレッサー(圧縮機)、12は前記蒸発釜1の
加熱手段4の上流側に設けた冷媒空冷手段である。冷媒
空冷手段12は前記コンプレッサー11に加圧圧縮され
て高温にされた冷媒を適切な設定温度にまで下げるため
のものであり、空冷ファン13を備える。14はキャピ
ラリーチューブ(膨張器)であり、該キャピラリーチュ
ーブ14の下流側の吸熱部は前記凝縮水溜室101内の
水の冷却手段9の、及び冷却釜2内の冷却手段9として
利用される。即ち、キャピラリーチューブ14を挟んで
上流側が加熱域、下流側が冷却域となる。しかして、冷
却釜2の冷却手段9を通過した冷媒はコンプレッサー1
1に還流する。
【0019】15は蒸発濃縮を繰り返して高濃度に固形
化した成分(スラリー)を溜めるスラリー溜部で、該ス
ラリー溜部15は蒸発釜1の底部に設けられている。1
6はスラリー溜部15の底面と同一レベルの側壁外面に
突設したスラリー取出口で、該取出口16は栓手段17
により密栓されている。この栓手段17はボールバル
ブ、バタフライバルブ、スライドバルブで構成しても良
いが、図示の場合は蒸発釜1内の減圧状態を維持させる
ためにパッキング材により構成され、把手18を引いた
り押したりすることによりスラリー取出口16を開閉で
きるようになっている。19はスラリー回収容器であ
る。
【0020】20はスラリー溜部15に設けた回転羽根
で、該回転羽根20は蒸発釜1の頂面に設置した駆動源
21から垂下した出力軸22の下端に固着されている。
この回転羽根20はスラリー溜部15の内底面を全面的
に攪拌でき、かつ、スラリーをその取出口16へ向けて
掃き出し易い形態になっている。勿論、ハンドル操作に
より手動回転させ得るように構成してもよい。
【0021】上記実施例において、汲上手段7を作動さ
せて蒸発釜1内に廃液Wを必要水位まで注入する。しか
る後、減圧手段(真空ポンプ)3を作動させる。該ポン
プ3の作動により冷却釜2及び蒸発釜1が減圧され、し
かる後、ヒートポンプ回路5のコンプレッサー11及び
冷媒空冷手段12の冷却ファン13を作動させる。この
ようにして濃縮運転がスタートする。そして蒸発釜1内
の加熱手段4が所定の温度まで加熱され、冷却釜2内の
冷却手段9が冷却され、廃液は大気圧の沸騰点以下の温
度、例えば35°Cで沸騰し蒸発することとなる。
【0022】蒸発釜1内で蒸発した水蒸気は上部空間を
通して冷却釜2内に進入し、ここで冷却凝縮されて水滴
となって、冷却釜2の底部2aに溜められる。この凝縮
水は底部2aの凝縮水取出口2bからチューブ33を経
てエジェクター3aの真空吸引口端にて強制的に吸引さ
れ、溜枡10に溜められる。この凝縮水と同時に冷却釜
2並びにこれに連通している蒸発釜1内の空気(ガス)
も吸引されるが、このガスは溜枡10内の凝縮水に触れ
つつ空中に放出され、ガスに含む臭気は除去できる。
【0023】上述した如く、蒸発により釜1内に予め注
入した廃液が減少すると、これに伴い、汲上手段7が作
動し、新たな液を補給され、その蒸発・補給の繰り返し
により廃液は徐々に濃縮される。しかして高濃度に固形
化した成分はスラリーとなって底部に設けたスラリー溜
部15に溜められる。なお、図示していないが、蒸発釜
1と冷却釜2の上部連通部には濃縮液が跳ね上がって冷
却釜内に入らないようにするため、蒸発釜上部を中心に
跳ね防止手段(デミスター跳ね防止板等)を設けること
が望ましい。
【0024】かくして、廃液の濃縮処理が終了したなら
ば、密栓されていたスラリー取出口16を開放させ、蒸
発釜1の底部に溜まったスラリーをスラリー回収容器1
9に取り出す。この取出し時には駆動源22により回転
羽根20が回転し、スラリーの取出作業を効率よく行う
こととなる。しかして、溜枡10をオーバーフローした
凝縮水は調整槽10a内で一定の水位に達すると、図示
しないポンプの作動にて曝気槽10bへ送られる。該曝
気槽10bではブロワー10dから供給される空気中の
酸素が活性汚泥に十分な酸素を与え、好気性微生物の繁
殖を促すとともに活性化させる。この初期汚泥としてし
尿処理用の微生物を用いていると、アンモニア類、酢酸
類、アルコール類等を含む写真処理廃液の処理には好ま
しい。
【0025】このように、曝気槽10bにて十分に曝気
された凝縮水はその槽上部より沈澱槽10cに送流さ
れ、該沈澱槽10c内において沈澱分離(アンモニア
類、酢酸類、アルコール類等の有害物を含む固形分が沈
降)し、上澄水はきれいな水となって放流Hされる。こ
の水は河川等に流しても全く環境汚染の問題を生じさせ
ないものである。
【0026】なお、上記実施例では前記冷却釜2の凝縮
水取出口2bと活性汚泥処理手段Kとの間に、凝縮水冷
却部を設けているが、冷却釜2の凝縮水取出口2bと活
性汚泥処理手段Kとを直に接続しても良いことは勿論で
ある。また、溜枡10をオーバーフローした凝縮水を、
し尿処理と共通の活性汚泥処理施設へ流入させるように
しても、効果的に処理できる。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、この発明装置によれば、冷
却釜の凝縮水取出口を活性汚泥処理手段に接続したか
ら、釜外に取り出した凝縮水は良水質の放流水として河
川等にそのまま流せるようになるという優れた効果を奏
する。また、この発明方法によれば、釜外に取り出した
凝縮水を良水質に効率よく処理できるという優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願蒸発濃縮装置の概略図である。
【符号の説明】
1 蒸発釜 2 冷却釜 2a 底部 2b 凝縮水取出口 3 減圧手段 3a エジェクター 3b 送液ポンプ 4 加熱手段 5 ヒートポンプ回路 6 貯槽(容器) 7 汲上手段 8 邪魔板 9 冷却手段 9a 冷却手段 10 溜枡 10a 調整槽 10b 曝気槽 10c 沈澱槽 10d ブロワー動力手段 10e 吹き出し口 K 活性汚泥処理手段 H 放流水 11 コンプレッサー 12 空冷凝縮器 13 ファン 14 キャピラリーキューブ 15 スラリー溜部 16 スラリー取出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜の加熱
    手段及び蒸気を冷却し凝縮し液化する冷却釜の冷却手段
    として、圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順次に接
    続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の放熱部及び
    吸熱部を用い、該蒸発釜と冷却釜とを連通状態として全
    体を真空ポンプで減圧できるようにした蒸発濃縮装置に
    おいて、前記冷却釜の凝縮水取出口を活性汚泥処理手段
    に接続したことを特徴とする水溶液の蒸発濃縮装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却釜の凝縮水取出口と活性汚泥処
    理手段との間に、凝縮水冷却部を設けた請求項1に記載
    の水溶液の蒸発濃縮装置。
  3. 【請求項3】 前記濃縮せしめる水溶液が、写真処理廃
    液である請求項1〜3のうちの1項記載の水溶液の蒸発
    濃縮装置。
  4. 【請求項4】 写真処理廃液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜
    の加熱手段及び蒸気を冷却し濃縮し液化する冷却釜の冷
    却手段として、圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順
    次に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の放熱
    部及び吸熱部を用い、該蒸発釜と冷却釜とを連通状態と
    して全体を真空ポンプで減圧できるようにして写真処理
    廃液の蒸発濃縮を行い、分離された凝縮水を、し尿処理
    用の微生物を初期汚泥として用いて活性汚泥処理するこ
    とを特徴とする写真処理廃液の処理方法。
  5. 【請求項5】 写真処理廃液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜
    の加熱手段及び蒸気を冷却し濃縮し液化する冷却釜の冷
    却手段として、圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順
    次に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の放熱
    部及び吸熱部を用い、該蒸発釜と冷却釜とを連通状態と
    して全体を真空ポンプで減圧できるようにして写真処理
    廃液の蒸発濃縮を行い、分離された凝縮水を、し尿処理
    と共通の活性汚泥処理施設へ流入させることを特徴とす
    る写真処理廃液の処理方法。
JP4099463A 1991-12-28 1992-04-20 水溶液の蒸発濃縮装置及びその装置を用いた写真処理廃液の処理方法 Pending JPH05293493A (ja)

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