JPH0647202A - 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置 - Google Patents

減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置

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JPH0647202A
JPH0647202A JP20563292A JP20563292A JPH0647202A JP H0647202 A JPH0647202 A JP H0647202A JP 20563292 A JP20563292 A JP 20563292A JP 20563292 A JP20563292 A JP 20563292A JP H0647202 A JPH0647202 A JP H0647202A
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JP
Japan
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cooling
water
evaporating
heat pump
basin
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Application number
JP20563292A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hideo Tanaka
英雄 田中
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency

Abstract

(57)【要約】 【目的】溜枡内の水温を一定温度以下に抑え、前記減圧
手段の減圧能力低下を防止すると共に、臭気の発生を抑
制した減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供する。 【構成】溜枡10に、該溜枡10内の水を汲み上げ、汲
み上げた水を冷却釜2に戻す送液パイプ73及び76を
接続した。または、エジェクタ3aと溜枡10との間
に、凝縮水の一部を強制的に蒸発する蒸発手段80を接
続した。または、溜枡10に、該溜枡10内の水を汲み
上げ、汲み上げた水の一部を強制的に蒸発させ、残りの
水を再び溜枡10に戻す蒸発手段90を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減圧ヒートポンプ方式
蒸発濃縮装置に係り、特に、溜枡内の水温を一定温度以
下に抑え、前記減圧手段の減圧能力低下を防止すると共
に、臭気の発生を抑制した減圧ヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写
真処理は、黒白感光材料の場合には現像、定着及び水洗
等、カラー感光材料の場合には発色現像、漂白定着(ま
たは漂白、定着)、水洗、安定化等の機能の1つ又は2
つ以上を有する処理液を用いた工程を組合わせて行われ
ている。そして、多量の感光材料を処理する写真処理に
おいては、処理によって消費された成分を補充し、一
方、処理によって処理液中に溶出或は蒸発によって濃化
する成分(例えば、現像液における臭化物イオン、定着
液における銀錯塩のような)を除去して処理液成分を一
定に保つことによって処理液の性能を一定に維持する手
段が採られており、上記補充のために補充液が処理液に
補充され、写真処理における濃厚化成分の除去のために
処理液の一部が廃棄されている。
【0003】近年では、前記のような廃棄物(廃液)の
量を削減できる写真廃液処理装置として、特開昭60−
70841号公報に開示されているように、廃液を加熱
して水分を蒸発乾固ないし固化する写真廃液処理装置が
紹介されている。また、廃液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜
の加熱手段及び蒸気を冷却し凝縮し液化する冷却釜の冷
却手段として、ヒートポンプ回路の放熱部及び吸熱部を
用い、且つ、該蒸発釜と冷却釜を減圧手段にて減圧し、
その液を通常の沸騰点以下で沸騰が起こるようにして濃
縮物を取出す減圧ヒートポンプ方式の蒸発濃縮装置が紹
介されている。そして、この減圧ヒートポンプ方式の蒸
発濃縮装置は、前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を、エ
ジェクタ及び送液ポンプを使用した減圧手段により溜枡
に回収する方法を取っている。即ち、溜枡内の凝縮水
を、当該溜枡外にせっしたモータに直結した羽根を持つ
送液ポンプにより汲み上げて、前記エジェクタの垂直管
部を通して再び前記溜枡に戻すと、該垂直管部と直交す
る水平管部側が真空状態となる。従って、前記水平管部
の口端を前記冷却釜の凝縮水出口に接続しておくと、当
該凝縮水は、強制的に吸引されて前記溜枡に回収され
る。この蒸発濃縮装置は、減圧下で蒸発させることか
ら、硫化水素などを発生させることなく濃縮物を取り出
せる利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記減
圧ヒートポンプ方式の蒸発濃縮装置は、前記溜枡内に予
め入れておいた循環水や、前記冷却釜の凝縮水出口から
エジェクタを通して溜枡に回収した凝縮水が、前記送液
ポンプの作動や外気温などにより上昇し、前記エジェク
タの減圧能力が低下するという問題があった。また、前
記溜枡内の水温が上昇すると、臭気が発生するという問
題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解決すること
を課題とするものであり、溜枡内の水温を一定温度以下
に抑え、前記減圧手段の減圧能力低下を防止すると共
に、臭気の発生を抑制した減圧ヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
収する溜枡と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮
装置において、前記溜枡に、該溜枡内の水を汲み上げ、
汲み上げた水を前記冷却釜に戻す送液手段を接続したこ
とを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提
供するものである。
【0007】そして、水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、
当該蒸発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷
却釜と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、
当該減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水
を回収する溜枡と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発
濃縮装置において、前記エジェクタと溜枡との間に、当
該冷却釜から排出された凝縮水の一部を強制的に蒸発す
る蒸発手段を接続したことを特徴とする減圧ヒートポン
プ方式蒸発濃縮装置を提供するものである。
【0008】また、水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当
該蒸発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却
釜と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当
該減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を
回収する溜枡と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置において、前記溜枡に、当該溜枡内の水を汲み上
げ、汲み上げた水の一部を強制的に蒸発させ、残りの水
を再び当該溜枡に戻す蒸発手段を接続したことを特徴と
する減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供するもの
である。
【0009】そしてまた、水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸
発釜の加熱手段及び蒸気を冷却し液化する冷却釜の冷却
手段として圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順次環
状に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ装置の前記
放熱部及び吸熱部を用い、前記蒸発釜と冷却釜とを連通
状態として全体を減圧する減圧手段を備えた蒸発濃縮装
置に、前記送液手段または蒸発手段を接続したことを特
徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供する
ものである。
【0010】
【作用】本発明に係る減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置は、前記溜枡に該溜枡内の水を汲み上げ、汲み上げた
水を前記冷却釜に戻す送液手段を接続した構造を有する
ため、前記溜枡内で高温となった水を再び冷却釜の冷却
手段により冷却して、当該溜枡に戻すことができる。従
って、前記溜枡内の水を冷却することができ、水温が一
定温度以上に上昇することを抑制することができる。
【0011】また、本発明に係る減圧ヒートポンプ方式
蒸発濃縮装置は、前記エジェクタと溜枡との間に、当該
冷却釜から排出された凝縮水の一部を強制的に蒸発する
蒸発手段を接続した構造を有するため、当該凝縮水は、
前記蒸発手段により気化熱が奪われるため、その温度を
さらに低下させることができる。従って、前記溜枡に
は、極めて低温の凝縮水が回収されるため、溜枡内の水
を冷却することができ、水温が一定温度以上に上昇する
ことを抑制することができる。
【0012】さらに、本発明に係る減圧ヒートポンプ方
式蒸発濃縮装置は、前記溜枡に、当該溜枡内の水を汲み
上げ、汲み上げた水の一部を強制的に蒸発させ、残りの
水を再び当該溜枡に戻す蒸発手段を接続した構造を有す
るため、前記汲み上げられた水は、前記蒸発手段により
気化熱が奪われるため、その温度をさらに低下させるこ
とができる。従って、前記溜枡には、低温の水が戻され
るため、溜枡内の水を冷却することができ、水温が一定
温度以上に上昇することを抑制することができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係る減
圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置の構成図である。図1
において、符号1は、減圧に耐える蒸発釜で、該蒸発釜
1内には、水溶液(具体的には写真処理廃液)が注入貯
留される。符号2は、蒸発釜1の外側に同心状に設けた
冷却釜で、該冷却釜2の上部は、蒸発釜1と連通してい
る。符号3は、真空ポンプからなる減圧手段で、該減圧
手段3は、冷却釜2内を大気圧より低い減圧下にする。
これにより水溶液をその沸騰点以下の温度で沸騰が起こ
るようにしている。この実施例では、不快ガス発生の起
こりにくいように低温での蒸発を行うものである。
【0014】符号4は、前記蒸発釜内に三次元配置した
加熱手段で、該加熱手段4は、ヒートポンプ回路5の放
熱部を用い、その表面温度は、減圧蒸発下では100°
C以下、特に臭気ガスの発生を防止するには20〜60
°Cに管理することが最も好ましい。この加熱手段4
は、下部を写真処理廃液Wに浸し、上部を液面上から突
出して空中に露出している。ここに加熱手段4を液中と
空中とにまたがるように三次元配置とした理由は、液中
と液面を同時に効率良く加熱できるようにするためであ
る。
【0015】符号6は、カラー処理ラボ店から出る写真
処理廃液Wを溜めた貯槽、符号7は該貯槽6から廃液を
汲み上げ、蒸発釜1内に給送する電磁弁を備えた汲上手
段である。この汲上手段7は、蒸発釜1内で加熱蒸発に
より液面が一定量降下したときに作動するようになって
いる。この汲上手段7により汲み上げられた廃液は、蒸
発釜1内で空中の加熱手段に直接散布させるように供給
するか、特に図示しないが、適当な邪魔板8を介して水
面を波立たせないように供給する。尚、加熱手段4の液
中部分と空中にある部分とは、通常同じ温度で管理され
るが、その場合は、伝熱効果の相違により空中にある部
分の方が実質的に表面温度は高くなる。このため、これ
に直接供給廃液を散布すると急加熱による不快ガスの発
生もあり得る。その対策として供給量を加減するか、空
中にある加熱手段の温度をガス発生温度以下に抑えるこ
とが必要となる。あるいは、液中、液外で加熱手段を分
けて別々に適温に制御してもよい。
【0016】符号9は、前記冷却釜2内に設置した冷却
手段で、該冷却手段9は、圧縮機、放熱部、減圧装置、
吸熱部を順次に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ
回路5の吸熱部を使用している。この冷却手段9は、蒸
発釜1内で蒸発し、上部空間を通して冷却釜2内に進入
してきた水蒸気を捕らえて冷却凝縮させるためのもので
ある。その凝縮水は、冷却釜2の底部2aに設けた凝縮
水取出口2bから取り出され、送液パイプ61を介して
釜外に設置した溜枡10に回収される。
【0017】前記回収は、本実施例ではエジェクター3
aを使用した減圧手段3により行われる。この原理は、
溜枡10内の凝縮水を、枡外に設置したモータMに直結
した羽根を持つ送液ポンプ3bにて矢印方向に汲み上
げ、エジェクター3aの垂直管部31を通して同枡10
内に戻すと、該垂直管部31に直交する水平管部32側
が真空域になるから、該水平管部32の口端(真空吸引
口端)を、前記冷却釜底部2aの凝縮水取出口2bにチ
ューブ33を介して接続しておくと、冷却釜2の底部2
aに溜まった凝縮水及び冷却釜2並びにこれに連通して
いる蒸発釜1内の空気が強制的に吸引され、両釜内の減
圧安定化に寄与する。
【0018】また、前記溜枡10内には、該溜枡10内
の水を送液する送液パイプ73が浸漬されており、これ
に、当該溜枡10内の水を汲み上げる汲上手段70が接
続され、さらに、汲上手段70に送液パイプ76が接続
されている。そして、溜枡10内の水(循環水や凝縮
水)は、前記汲上手段70の作動により、送液パイプ7
3及び送液パイプ76を介して前記冷却釜2に設置され
ている凝縮水戻り口71に送られ、ここから冷却釜2に
戻される。このように、前記溜枡10内の水は、冷却釜
2に戻されて再び冷却された後、さらに再び、該溜枡1
0に回収される。即ち、前記溜枡10内の水は、冷却釜
2と溜枡10との間を循環するように設計されている。
このようにすることで、溜枡10内の水を冷却すること
ができる。従って、前記溜枡10内の水温を一定温度以
下(例えば、0〜30℃程度、さらに望ましくは、10
〜25℃程度)に保持することができ、ここに溜められ
た凝縮水の脱臭を行うことができると共に、減圧手段3
の減圧能力の低下を抑制することができる。
【0019】前記汲上手段70は、電磁弁、ポンプが好
ましく、より好ましくは、電磁弁であり、電磁弁の溜枡
10側にフィルター等のゴミ除去手段を設置することが
好ましい。電磁弁は、時間または溜枡内液温度により開
閉を調節することが好ましい。さらにまた、前記溜枡1
0には、当該溜枡10内に回収された凝縮水を、オーバ
ーフローさせるオーバーフロー部66が設けられてい
る。前記オーバーフローした凝縮水は、凝縮水回収槽3
4に収容される。
【0020】符号11は、ヒートポンプ回路5の冷媒圧
縮用のコンプレッサー(圧縮機)、符号12は、前記蒸
発釜1の加熱手段4の上流側に設けた冷媒空冷手段であ
る。冷媒空冷手段12は、前記コンプレッサー11に加
圧圧縮されて高温にされた冷媒を適切な設定温度にまで
下げるためのものであり、空冷ファン13を備える。符
号14は、キャピラリーチューブ(膨張器)であり、該
キャピラリーチューブ14の下流側の吸熱部は前記溜枡
10内の循環水や凝縮水の冷却手段9a及び冷却釜2内
の冷却手段9として利用される。即ち、キャピラリーチ
ューブ14を挟んで上流側が加熱域、下流側が冷却域と
なる。しかして、冷却釜2の冷却手段9を通過した冷媒
はコンプレッサー11に還流する。
【0021】符号15は、蒸発濃縮を繰り返して高濃度
に固形化した濃縮物(スラリー)を溜める濃縮物溜部
で、当該濃縮物溜部15は、前記蒸発釜1の底部に設け
られている。符号16は、前記濃縮物溜部15の底面と
同一レベルの側壁外面に突設した濃縮物取出口で、該濃
縮物取出口16は、栓手段17により密栓されている。
この栓手段17は、ボールバルブ、バタフライバルブ、
スライドバルブで構成しても良いが、図示の場合は、蒸
発釜1内の減圧状態を維持させるためにパッキング材に
より構成され、把手18を引いたり押したりすることに
より濃縮物取出口16を開閉できるようになっている。
【0022】符号19は、濃縮物取出口16に接続さ
れ、前記濃縮物を回収する濃縮物回収容器50である。
符号20は、前記濃縮物溜部15に設けた回転羽根で、
該回転羽根20は、蒸発釜1の頂面に設置した駆動源2
1から垂下した出力軸22の下端に固着されている。こ
の回転羽根20は、前記濃縮物溜部15の内底面を全面
的に攪拌でき、かつ、濃縮物をその取出口16へ向けて
掃き出し易い形態になっている。勿論、ハンドル操作に
より手動回転させ得るように構成してもよい。
【0023】次に、本実施例に係る減圧ヒートポンプ方
式蒸発濃縮装置の具体的動作について説明する。先ず、
前記汲上手段7を作動させて蒸発釜1内に、写真処理廃
液Wを必要水位まで注入する。次に、前記モータMを駆
動して送液ポンプ3bを作動する。次いで、ヒートポン
プ回路5のコンプレッサー11及び冷媒空冷手段12の
冷却ファン13を作動する。このようにして濃縮運転が
スタートする。この時、溜枡10内には、送液ポンプ3
bの作動により循環する循環水が入れられている。しか
る後、前記蒸発釜1内の加熱手段4が所定の温度まで加
熱され、冷却釜2内の冷却手段9が冷却され、廃液は、
大気圧の沸騰点以下の温度、例えば35°Cで沸騰し蒸
発することとなる。
【0024】前記蒸発釜1内で蒸発した水蒸気は、上部
空間を通して冷却釜2内に進入し、ここで冷却凝縮され
て水滴となり、冷却釜2の底部2aに溜められる。この
凝縮水は、底部2aの凝縮水取出口2bからチューブ3
3を経てエジェクター3aの真空吸引口端にて強制的に
吸引され、溜枡10に溜められる。即ち、前記送液ポン
プ3bの作動により、溜枡10内の液を図1の矢印方向
に汲み上げ、エジェクタ3aの垂直管部31を介して溜
枡10内に戻すと、前記垂直管部31に直交する水平管
部32側が真空域になり、前記冷却釜2の底部2aに溜
まった凝縮水が強制的に吸引され、チューブ33及び送
液パイプ61を経て、前記溜枡10に供給される。この
凝縮水と同時に冷却釜2及びこれに連通している蒸発釜
1内の空気(ガス)も吸引されるが、このガスは溜枡1
0内の凝縮水に触れつつ空中に放出され、ガスに含む臭
気は除去できる。
【0025】このように、蒸発により蒸発釜1内に予め
注入した写真処理廃液Wが減少すると、これに伴い、汲
上手段7が作動し、新たな写真処理廃液Wを補給し、こ
の蒸発・補給の繰り返しにより廃液は徐々に濃縮され
る。しかして高濃度に固形化した成分は濃縮物となって
底部に設けた濃縮物溜部15に溜められる。一方、前記
濃縮運転のスタートと同時に、前記汲上手段70が作動
し、溜枡10内の水を汲み上げ、送液パイプ73及び送
液パイプ76を介して当該汲み上げた水を凝縮水戻り口
71から冷却釜2に供給する。
【0026】前記凝縮水の回収により、前記溜枡10内
の水面が、オーバーフロー部66に達すると、前記凝縮
水は、オーバーフロー部66から凝縮水回収槽34に送
られる。このようにして、写真処理廃液Wの濃縮処理が
終了したら、前記減圧手段3の作動を停止する。前記濃
縮物溜部15に溜まった濃縮物を除去する際は、密栓さ
れていた濃縮物取出口16を開放させ、蒸発釜1の底部
に溜まった濃縮物を濃縮物回収容器19に取り出す。こ
の取出し時に、駆動源22により回転羽根20を回転さ
せることで、濃縮物の取出作業を効率よく行うことがで
きる。
【0027】なお、本実施例では、溜枡10内の水を冷
却し、水温を一定温度以下に保持するために、当該溜枡
10に、該溜枡10内の水を汲み上げる汲上手段70を
接続し、当該汲上手段70に、汲み上げた水を前記冷却
釜2に戻す送液パイプ76を接続したが、これに限ら
ず、例えば、図2に示すように、前記エジェクタ3aと
溜枡10との間に、前記冷却釜2から排出された凝縮水
の一部を強制的に蒸発する蒸発手段80を接続した減圧
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を使用してもよい。前記
蒸発手段80としては、例えば、金属性の網81を複数
重ねた構成を有する部材に、凝縮水を通過させると共
に、この部分に、冷却ファン82により風を吹きつけ、
当該凝縮水の一部を蒸発させることで、気化熱を奪い、
残りの凝縮水の冷却を行う装置が挙げられる。このよう
に、図2に示す減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を使
用しても、前記と同様に、溜枡10内の水を冷却するこ
とができ、溜枡10内の水温を一定温度以下(例えば、
0〜30℃程度、さらに望ましくは、10〜25℃程
度)に保持することができる。従って、前記溜枡10に
回収された凝縮水の脱臭を行うことができると共に、減
圧手段3の減圧能力の低下を抑制することができる。
【0028】そしてまた、図3に示すように、前記溜枡
10に、当該溜枡10内の水を汲み上げ、汲み上げた水
の一部を強制的に蒸発させ、残りの水を再び当該溜枡に
戻す蒸発手段90を接続した減圧ヒートポンプ方式蒸発
濃縮装置を使用しても、前記と同様の効果を得ることが
できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、発明によれば、前
記溜枡に、該溜枡内の水を汲み上げ、汲み上げた水を前
記冷却釜に戻す送液手段を接続したため、前記溜枡内で
高温となった水を再び冷却釜の冷却手段により冷却し
て、当該溜枡に戻すことができる。従って、前記溜枡内
の水温が一定温度以上に上昇することを抑制することが
できる。この結果、前記溜枡回収された凝縮水の脱臭を
行うことができると共に、減圧手段の減圧能力の低下を
抑制することができ、良好な写真廃液処理を行うことが
できる。
【0030】そしてまた、前記エジェクタと溜枡との間
に、当該冷却釜から排出された凝縮水の一部を強制的に
蒸発する蒸発手段を接続したため、前記凝縮水は、前記
蒸発手段により気化熱が奪われ、その温度をさらに低下
させることができる。従って、前記溜枡には、極めて低
温の凝縮水が回収されるため、溜枡内の水温が一定温度
以上に上昇することを抑制することができる。この結
果、前記溜枡回収された凝縮水の脱臭を行うことができ
ると共に、減圧手段の減圧能力の低下を抑制することが
でき、良好な写真廃液処理を行うことができる。
【0031】さらにまた、前記溜枡に、当該溜枡内の水
を汲み上げ、汲み上げた水の一部を強制的に蒸発させ、
残りの水を再び当該溜枡に戻す蒸発手段を接続したこと
で、前記汲み上げられた水は、前記蒸発手段により気化
熱が奪われるため、その温度をさらに低下させることが
できる。従って、前記溜枡には、低温の水が戻されるた
め、溜枡内の水温が一定温度以上に上昇することを抑制
することができる。この結果、前記溜枡回収された凝縮
水の脱臭を行うことができると共に、減圧手段の減圧能
力の低下を抑制することができ、良好な写真廃液処理を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる減圧ヒートポンプ方
式蒸発濃縮装置の構成図である。
【図2】本発明の他の実施例にかかる減圧ヒートポンプ
方式蒸発濃縮装置の構成図である。
【図3】本発明の他の実施例にかかる減圧ヒートポンプ
方式蒸発濃縮装置の構成図である。
【符号の説明】
1 蒸発釜 2 冷却釜 3 減圧手段 10 溜枡 70 汲上手段 71 凝縮水戻り口 73 送液パイプ 74 送液パイプ 76 送液パイプ 80 蒸発手段 90 蒸発手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
    発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
    と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
    減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
    収する溜枡と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮
    装置において、 前記溜枡に、該溜枡内の水を汲み上げ、汲み上げた水を
    前記冷却釜に戻す送液手段を接続したことを特徴とする
    減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。
  2. 【請求項2】 水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
    発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
    と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
    減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
    収する溜枡と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮
    装置において、 前記エジェクタと溜枡との間に、当該冷却釜から排出さ
    れた凝縮水の一部を強制的に蒸発する蒸発手段を接続し
    たことを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
    置。
  3. 【請求項3】 水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
    発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
    と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
    減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
    収する溜枡と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮
    装置において、 前記溜枡に、当該溜枡内の水を汲み上げ、汲み上げた水
    の一部を強制的に蒸発させ、残りの水を再び当該溜枡に
    戻す蒸発手段を接続したことを特徴とする減圧ヒートポ
    ンプ方式蒸発濃縮装置。
  4. 【請求項4】 水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜の加熱
    手段及び蒸気を冷却し液化する冷却釜の冷却手段として
    圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順次環状に接続
    し、熱媒体を密閉したヒートポンプ装置の前記放熱部及
    び吸熱部を用い、前記蒸発釜と冷却釜とを連通状態とし
    て全体を減圧する減圧手段を備えた蒸発濃縮装置に、前
    記送液手段または蒸発手段を接続したことを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいづれか一項記載の減圧ヒー
    トポンプ方式蒸発濃縮装置。
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