JPH0647201A - 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法 - Google Patents

減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法

Info

Publication number
JPH0647201A
JPH0647201A JP20265292A JP20265292A JPH0647201A JP H0647201 A JPH0647201 A JP H0647201A JP 20265292 A JP20265292 A JP 20265292A JP 20265292 A JP20265292 A JP 20265292A JP H0647201 A JPH0647201 A JP H0647201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
liquid
condensed water
heat pump
vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20265292A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hideo Tanaka
英雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP20265292A priority Critical patent/JPH0647201A/ja
Publication of JPH0647201A publication Critical patent/JPH0647201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】送液ポンプを停止した際に、前記凝縮水が逆流
することを防止すると共に、凝縮水の泡立ちを抑制し、
溜枡の外への飛び跳ねをなくした減圧ヒートポンプ方式
の蒸発濃縮装置を提供する。 【構成】溜枡10外部の該溜枡10より低い位置に、エ
ジェクタ3aを設置すると共に、溜枡10内に送液ポン
プ3bを設置し、当該溜枡10に凝縮水を供給する送液
パイプ61の先端を、溜枡10内の液面下、且つ、前記
送液ポンプ3bの吸い込み口65とオーバーフロー部6
6との間に設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真処理廃液を処理す
る減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた
処理方法にかかり、特に、前記送液ポンプを停止した際
に、凝縮水が逆流することを防止すると共に、凝縮水の
泡立ちを抑制し、溜枡を小型化しても当該溜枡外に、凝
縮水が噴出したり、飛び跳ねることを防止した減圧ヒー
トポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写
真処理は、黒白感光材料の場合には現像、定着及び水洗
等、カラー感光材料の場合には発色現像、漂白定着(ま
たは漂白、定着)、水洗、安定化等の機能の1つ又は2
つ以上を有する処理液を用いた工程を組合わせて行われ
ている。そして、多量の感光材料を処理する写真処理に
おいては、処理によって消費された成分を補充し、一
方、処理によって処理液中に溶出或は蒸発によって濃化
する成分(例えば、現像液における臭化物イオン、定着
液における銀錯塩のような)を除去して処理液成分を一
定に保つことによって処理液の性能を一定に維持する手
段が採られており、上記補充のために補充液が処理液に
補充され、写真処理における濃厚化成分の除去のために
処理液の一部が廃棄されている。
【0003】近年では、前記のような廃棄物(廃液)の
量を削減できる写真廃液処理装置として、特開昭60−
70841号公報に開示されているように、廃液を加熱
して水分を蒸発乾固ないし固化する写真廃液処理装置が
紹介されている。また、廃液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜
の加熱手段及び蒸気を冷却し凝縮し液化する冷却釜の冷
却手段として、ヒートポンプ回路の放熱部及び吸熱部を
用い、且つ、該蒸発釜と冷却釜を減圧手段にて減圧し、
その液を通常の沸騰点以下で沸騰が起こるようにして濃
縮物を取出す減圧ヒートポンプ方式の蒸発濃縮装置が紹
介されている。そして、この減圧ヒートポンプ方式の蒸
発濃縮装置は、前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を、エ
ジェクタ及び送液ポンプを使用した減圧手段により溜枡
に回収する方法を取っている。即ち、溜枡内の凝縮水
を、当該溜枡外にせっしたモータに直結した羽根を持つ
送液ポンプにより汲み上げて、前記エジェクタの垂直管
部を通して再び前記溜枡に戻すと、該垂直管部と直交す
る水平管部側が真空状態となる。従って、前記水平管部
の口端を前記冷却釜の凝縮水出口に接続しておくと、当
該凝縮水は、強制的に吸引されて前記溜枡に回収され
る。この蒸発濃縮装置は、減圧下で蒸発させることか
ら、硫化水素などを発生させることなく濃縮物を取り出
せる利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記減
圧ヒートポンプ方式の蒸発濃縮装置は、前記冷却釜の凝
縮水出口からエジェクタを通して溜枡に回収した凝縮水
が、前記送液ポンプを停止した際に逆流するという問題
があった。そこで、前記冷却釜の凝縮水出口とエジェク
タとの間に、逆流防止手段を設けるなどして、前記逆流
を防止している従来例も存在するが、設備コストがかか
るという問題があった。また、前記溜枡内で、蒸発釜及
び冷却釜中のガスが、エジェクタを介して送液ポンプか
ら前記溜枡内に入り、前記凝縮水が泡立ち、この泡立ち
による体積膨張にみあった大型の溜枡が必要となるとい
う問題があった。さらに、前記流入したガスが泡となり
その泡の破泡時に、凝縮水が溜枡の外に飛び跳ね、作業
場の床を汚すという問題もあった。
【0005】本発明は、このような問題を解決すること
を課題とするものであり、前記送液ポンプを停止した際
に、前記凝縮水が逆流することを防止すると共に、凝縮
水の泡立ちを抑制し、溜枡の外への飛び跳ねをなくした
減圧ヒートポンプ方式の蒸発濃縮装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
収する溜枡と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却する
冷却手段と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置において、前記溜枡外部の該溜枡より低い位置に、前
記エジェクタを設置すると共に、当該溜枡内に前記送液
ポンプを設置し、前記溜枡に凝縮水を供給する送液パイ
プの先端を、当該溜枡内の液面下であって、前記送液ポ
ンプの吸い込み口と、溜枡のオーバーフロー位置との間
に設置したことを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発
濃縮装置を提供するものである。
【0007】そして、前記溜枡内の液面下に位置する送
液パイプに、小さな孔を開口したことを特徴とする減圧
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供するものである。
また、前記孔の直径が、0.5〜2.0mmであること
を特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供
するものである。さらに、水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜
と、当該蒸発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化す
る冷却釜と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段
と、当該減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝
縮水を回収する溜枡と、前記溜枡内に回収した凝縮水を
冷却する冷却手段と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸
発濃縮装置において、前記溜枡に回収した凝縮水に消泡
剤を添加する消泡剤添加装置を設置したことを特徴とす
る減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供するもので
ある。
【0008】そして、水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、
当該蒸発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷
却釜と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、
当該減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水
を回収する溜枡と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却
する冷却手段と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置において、前記蒸発釜に添加する消泡剤を貯蔵す
る消泡剤貯蔵槽と、前記溜枡に回収した凝縮水に添加す
る消泡剤の貯蔵槽とを同一とし、前記蒸発釜と溜枡に、
各々独立して消泡剤を添加する消泡剤添加装置を設置し
たことを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置
を提供するものである。
【0009】そしてまた、前記溜枡内の液面位置を検出
する液面検出装置と、当該液面検出装置から得られたデ
ータに基づいて、前記消泡剤添加装置を自動的に作動す
る消泡剤添加装置作動制御装置を接続したことを特徴と
する減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供するもの
である。さらに、水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該
蒸発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
収する溜枡と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却する
冷却手段と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置において、前記溜枡上部に、外部との流通が可能な蓋
を設置したことを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発
濃縮装置を提供するものである。
【0010】さらにまた、水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸
発釜の加熱手段及び蒸気を冷却し液化する冷却釜の冷却
手段として圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順次環
状に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ装置の前記
放熱部及び吸熱部を用い、前記蒸発釜と冷却釜とを連通
状態として全体を減圧する減圧手段を備えたことを特徴
とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供するも
のである。
【0011】そしてさらに、写真処理廃液を蒸発濃縮せ
しめる蒸発釜の加熱手段及び蒸気を冷却し濃縮液化する
冷却釜の冷却手段として、圧縮機、放熱部、減圧装置、
吸熱部を順次環状に接続し、熱媒体を密閉したヒートポ
ンプ装置の前記放熱部及び吸熱部を用い、前記蒸発釜と
冷却釜とを連通状態として全体を真空ポンプで減圧でき
るようにして、写真廃液の濃縮処理を行い、分離された
凝縮水に、消泡剤を添加して処理を行うことを特徴とす
る減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を用いた処理方法
を提供するものである。
【0012】
【作用】本発明に係る減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置は、前記エジェクタを前記溜枡外の該溜枡より低い位
置に設置し、前記溜枡に前記凝縮水を供給する送液パイ
プの先端を、当該溜枡内の液面下であって、前記送液ポ
ンプの吸い込み口と、溜枡のオーバーフロー位置との間
に設置したため、前記エジェクタは、常に、前記溜枡よ
り低い位置にあり、また、溜枡内に位置する送液パイプ
の先端を、常に、当該エジェクタより高い位置におくこ
とができる。従って、前記送液ポンプを停止した際に、
前記溜枡内の凝縮水が前記送液パイプの先端からエジェ
クタを介して冷却釜に逆流することがない。
【0013】そして、前記溜枡内の液面下に位置する送
液パイプに、小さな孔を開口したことで、前記送液ポン
プを停止した際に、前記送液パイプに残留している凝縮
水を効率よく抜くことができ、前記凝縮水の逆流をより
効果的に防止することができる。前記送液パイプに開口
した孔の直径を、0.5〜2.0mmとしたことで、さ
らに確実に、前記凝縮水の逆流をより効果的に防止する
ことができる。
【0014】また、前記溜枡に回収した凝縮水に消泡剤
を添加する消泡剤添加装置を備えたため、前記送液ポン
プを駆動しても前記溜枡内に収容されている循環水や凝
縮水が泡立つことを抑制することができる。従って、従
来のように、凝縮水の泡立ちによる体積膨張にみあった
大型の溜枡を必要としない。このため、前記作用に加
え、溜枡のサイズを従来より小さくすることができる。
【0015】そしてまた、前記溜枡に回収した凝縮水に
添加する消泡剤の貯蔵槽と蒸発釜に添加する消泡剤の貯
蔵槽を同一とし、前記蒸発釜と溜枡に、各々独立して消
泡剤を添加する消泡剤添加装置を設置しても、前記と同
様の作用を得ることができる。また、前記溜枡内の液面
位置を検出する液面検出装置と、当該液面検出装置から
得られたデータに基づいて、前記消泡剤添加装置を自動
的に作動する消泡剤添加装置作動制御装置を接続したこ
とで、前記作用に加え、泡の発生状態により水面が所定
位置より上昇すると、自動的に消泡剤が添加されるた
め、常に効率良く簡単に凝縮水の泡立ちを抑制すること
ができる。
【0016】さらにまた、前記溜枡上部に、外部との流
通が可能な蓋を設置したことで、凝縮液中に流入したガ
スが泡となり、その泡の破泡時に、凝縮水が溜枡から外
へ飛び跳ねることがない。また、前記蓋は、外部との流
通が可能であるため、溜枡内の圧力が変化することがな
く、常に安定した凝縮水の回収(循環)を行うことがで
きる。
【0017】そしてまた、水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸
発釜の加熱手段及び蒸気を冷却し液化する冷却釜の冷却
手段として圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順次環
状に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ装置の前記
放熱部及び吸熱部を用い、前記蒸発釜と冷却釜とを連通
状態として全体を減圧する減圧手段を備えたことで、よ
り効果的な写真廃液処理を行うことができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係る減
圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置の構成図、図2は、図
1に示す減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置の溜枡付近
の拡大図、図3は、図1に示す減圧ヒートポンプ方式蒸
発濃縮装置に使用したエジェクタの拡大断面図、図4
は、図3に示すエジェクタの送液部の拡大平面図であ
る。
【0019】図1において、符号1は、減圧に耐える蒸
発釜で、該蒸発釜1内には、水溶液(具体的には写真処
理廃液)が注入貯留される。符号2は、蒸発釜1の外側
に同心状に設けた冷却釜で、該冷却釜2の上部は、蒸発
釜1と連通している。符号3は、真空ポンプからなる減
圧手段で、該減圧手段3は、冷却釜2内を大気圧より低
い減圧下にする。これにより水溶液をその沸騰点以下の
温度で沸騰が起こるようにしている。この実施例では、
不快ガス発生の起こりにくいように低温での蒸発を行う
ものである。
【0020】符号4は、前記蒸発釜内に三次元配置した
加熱手段で、該加熱手段4は、ヒートポンプ回路5の放
熱部を用い、その表面温度は、減圧蒸発下では100°
C以下、特に臭気ガスの発生を防止するには20〜60
°Cに管理することが最も好ましい。この加熱手段4
は、下部を写真処理廃液Wに浸し、上部を液面上から突
出して空中に露出している。ここに加熱手段4を液中と
空中とにまたがるように三次元配置とした理由は、液中
と液面を同時に効率良く加熱できるようにするためであ
る。
【0021】また、加熱手段4は、チタンパイプが腐食
の面から好ましく、らせん状の上から熱媒体が入り、前
記らせんを上から下に流れ、下から上へと戻るチタンパ
イプ内に、チタンパイプより小径の配管を挿入し、釜外
配管に、接続することが好ましい。なお、前記小径配管
は、釜外配管と同じ銅管とすることが製作上低コストに
できる。そして、前記熱媒体としては、例えば、アンモ
ニア、フレオンガスなど、エアコンディショナー、冷凍
機等のヒートポンプなどで使用するものが利用できる。
なお、熱媒は、特に、HCFC−22が好ましい。
【0022】符号6は、カラー処理ラボ店から出る写真
処理廃液Wを溜めた貯槽、符号7は該貯槽6から廃液を
汲み上げ、蒸発釜1内に給送する電磁弁を備えた汲上手
段である。この汲上手段7は、蒸発釜1内で加熱蒸発に
より液面が一定量降下したときに作動するようになって
いる。この汲上手段7により汲み上げられた廃液は、蒸
発釜1内で空中の加熱手段に直接散布させるように供給
するか、特に図示しないが、適当な邪魔板8を介して水
面を波立たせないように供給する。尚、加熱手段4の液
中部分と空中にある部分とは、通常同じ温度で管理され
るが、その場合は、伝熱効果の相違により空中にある部
分の方が実質的に表面温度は高くなる。このため、これ
に直接供給廃液を散布すると急加熱による不快ガスの発
生もあり得る。その対策として供給量を加減するか、空
中にある加熱手段の温度をガス発生温度以下に抑えるこ
とが必要となる。あるいは、液中、液外で加熱手段を分
けて別々に適温に制御してもよい。
【0023】符号9は、前記冷却釜2内に設置した冷却
手段で、該冷却手段9は、圧縮機、放熱部、減圧装置、
吸熱部を順次に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ
回路5の吸熱部を使用している。この冷却手段9は、蒸
発釜1内で蒸発し、上部空間を通して冷却釜2内に進入
してきた水蒸気を捕らえて冷却凝縮させるためのもので
ある。その凝縮水は、冷却釜2の底部2aに設けた凝縮
水取出口2bから取り出され、送液パイプ61を介して
釜外に設置した溜枡10に回収される。
【0024】前記回収は、前記溜枡10の外部であっ
て、該溜枡10より低い位置に設置されたエジェクタ3
aと、当該溜枡10内に設置した送液ポンプ3bを備え
た減圧手段3により行われる。この原理は、溜枡10内
の凝縮水を、溜枡10外に設置したモータMに直結した
羽根を持つ送液ポンプ3bにて矢印方向に汲み上げ、エ
ジェクタ3aの垂直管部31を通して同枡10内に戻す
と、該垂直管部31に直交する水平管部32側が真空域
になるから、該水平管部32の口端(真空吸引口端)
を、前記冷却釜底部2aの凝縮水取出口2bに、チュー
ブ33を介して接続しておくと、冷却釜2の底部2aに
溜まった凝縮水及び冷却釜2並びにこれに連通している
蒸発釜1内の空気が強制的に吸引されることで行われ
る。そして、前記エジェクタ3aは、特に、図4に示す
ように、循環水入口3cには、垂直管部31方向にねじ
れた状態の孔90〜93が穿孔されている。このねじれ
た孔90〜93により、弱い送液圧力で、高能力の減圧
を行うことができるようになっている。
【0025】また、前記溜枡10には、当該溜枡10内
に回収された凝縮水を、オーバーフローさせるオーバー
フロー部66が設けられている。前記オーバーフローし
た凝縮水は、凝縮水回収槽34に収容される。そして、
前記冷却釜2の凝縮水取出口2bから取り出された凝縮
水を、溜枡10に供給する送液パイプの先端は、当該溜
枡10内の液面下であって、前記送液ポンプ3bの吸い
込み口65と、当該溜枡10のオーバーフロー部66と
の間に位置するように設計されている。そして、前記液
面下に位置する送液パイプ61には、直径が1mm程度
の孔64が1ヶ所開口されている。
【0026】さらに、前記溜枡10の上部には、外部と
流通が可能な蓋76が設置されておいる。また、前記溜
枡10の上部には、溜枡10内の凝縮水に、消泡剤を添
加する消泡剤添加装置63が設置されている。前記消泡
剤としては、フッ素系、シリコーン系が好ましく、特
に、シリコーン系がよい。シリコーン系消泡剤は、下記
化学式で示されるものが特に好ましい。
【0027】
【化1】
【0028】前記消泡剤の1回の添加量は、0.001
〜10.0g/リットルであり、より好ましくは、0.
1〜2g/リットルである。この消泡剤は、乳化分散し
たものが好ましく、入手は、ダウコーニング社、信越シ
リコーン社、トーレシリコーン社及び日本ユニカー社な
どにより可能である。
【0029】さらにまた、前記溜枡10内には、ヒート
ポンプ回路5の吸熱部の一部を利用した冷却手段9aが
浸漬され、ここに溜められる凝縮水自身の脱臭のために
冷却できるようになっている。符号11は、ヒートポン
プ回路5の冷媒圧縮用のコンプレッサー(圧縮機)、符
号12は、前記蒸発釜1の加熱手段4の上流側に設けた
冷媒空冷手段である。冷媒空冷手段12は、前記コンプ
レッサー11に加圧圧縮されて高温にされた冷媒を適切
な設定温度にまで下げるためのものであり、空冷ファン
13を備える。
【0030】符号14は、キャピラリーチューブ(膨張
器)であり、該キャピラリーチューブ14の下流側の吸
熱部は前記溜枡10内の循環水や凝縮水の冷却手段9a
及び冷却釜2内の冷却手段9として利用される。即ち、
キャピラリーチューブ14を挟んで上流側が加熱域、下
流側が冷却域となる。しかして、冷却釜2の冷却手段9
を通過した冷媒はコンプレッサー11に還流する。
【0031】符号15は、蒸発濃縮を繰り返して高濃度
に固形化した濃縮物(スラリー)を溜める濃縮物溜部
で、当該濃縮物溜部15は、前記蒸発釜1の底部に設け
られている。符号16は、前記濃縮物溜部15の底面と
同一レベルの側壁外面に突設した濃縮物取出口で、該濃
縮物取出口16は、栓手段17により密栓されている。
この栓手段17は、ボールバルブ、バタフライバルブ、
スライドバルブで構成しても良いが、図示の場合は、蒸
発釜1内の減圧状態を維持させるためにパッキング材に
より構成され、把手18を引いたり押したりすることに
より濃縮物取出口16を開閉できるようになっている。
【0032】符号19は、濃縮物取出口16に接続さ
れ、前記濃縮物を回収する濃縮物回収容器50である。
符号20は、前記濃縮物溜部15に設けた回転羽根で、
該回転羽根20は、蒸発釜1の頂面に設置した駆動源2
1から垂下した出力軸22の下端に固着されている。こ
の回転羽根20は、前記濃縮物溜部15の内底面を全面
的に攪拌でき、かつ、濃縮物をその取出口16へ向けて
掃き出し易い形態になっている。勿論、ハンドル操作に
より手動回転させ得るように構成してもよい。
【0033】次に、本実施例に係る減圧ヒートポンプ方
式蒸発濃縮装置の具体的動作について説明する。先ず、
前記汲上手段7を作動させて蒸発釜1内に、写真処理廃
液Wを必要水位まで注入する。次に、前記モータMを駆
動して送液ポンプ3bを作動する。次いで、ヒートポン
プ回路5のコンプレッサー11及び冷媒空冷手段12の
冷却ファン13を作動する。このようにして濃縮運転が
スタートする。この時、溜枡10内には、送液ポンプ3
bの作動により循環する循環水が入れられており、この
循環水には、前記濃縮運転スタート時に、消泡剤添加装
置63から適量の消泡剤を添加した。そして、前記蒸発
釜1内の加熱手段4が所定の温度まで加熱され、冷却釜
2内の冷却手段9が冷却され、廃液は大気圧の沸騰点以
下の温度、例えば35°Cで沸騰し蒸発することとな
る。
【0034】前記蒸発釜1内で蒸発した水蒸気は、上部
空間を通して冷却釜2内に進入し、ここで冷却凝縮され
て水滴となり、冷却釜2の底部2aに溜められる。この
凝縮水は、底部2aの凝縮水取出口2bからチューブ3
3を経てエジェクター3aの真空吸引口端にて強制的に
吸引され、溜枡10に溜められる。即ち、前記送液ポン
プ3bの作動により、溜枡10内の液を図1に示す矢印
方向に汲み上げ、エジェクタ3aの垂直管部31を介し
て溜枡10内に戻すと、前記垂直管部31に直交する水
平管部32側が真空域になり、前記冷却釜2の底部2a
に溜まった凝縮水が強制的に吸引され、チューブ33及
び送液パイプ61を経て、前記溜枡10に供給される。
この凝縮水と同時に冷却釜2及びこれに連通している蒸
発釜1内の空気(ガス)も吸引されるが、このガスは溜
枡10内の凝縮水に触れつつ空中に放出され、ガスに含
む臭気は除去できる。
【0035】ここで、前記溜枡10内に収容されている
循環水及び回収された凝縮水には、消泡剤が混入してい
るため、前記溜枡10内で、蒸発釜1及び冷却釜2中の
ガスが、エジェクタ3aを介して送液ポンプ3bから溜
枡10内に入り込んでも、前記凝縮水が泡立つことがな
い。また、前記溜枡の上部には、前記蓋67が設置され
ているため、前記循環水や凝縮水が溜枡10から飛び散
ることがない。また、前記蓋67は、外部との流通が可
能となっているため、溜枡10内の圧力が変化すること
がなく、常に一定した減圧を行うことができる。
【0036】このように、蒸発により蒸発釜1内に予め
注入した写真処理廃液Wが減少すると、これに伴い、汲
上手段7が作動し、新たな写真処理廃液Wを補給し、こ
の蒸発・補給の繰り返しにより廃液は徐々に濃縮され
る。しかして高濃度に固形化した成分は濃縮物となって
底部に設けた濃縮物溜部15に溜められる。一方、前記
凝縮水の回収により、前記溜枡10内の水面が、オーバ
ーフロー部66に達すると、前記凝縮水は、オーバーフ
ロー部66から凝縮水回収槽34に送られる。
【0037】このようにして、写真処理廃液Wの濃縮処
理が終了したら、前記減圧手段3の作動を停止するが、
この時、前記エジェクタ3aは、溜枡10の外部であっ
て、溜枡10より低い位置に設置され、当該溜枡10に
凝縮水を供給する送液パイプ61の先端は、当該溜枡1
0内の液面下であって、前記送液ポンプ3bの吸い込み
口65と、オーバーフロー部66との間に設置されてい
るため、溜枡10内の凝縮水が逆流することがない。さ
らに、前記送液パイプ61の溜枡10内の液面下に位置
する部分に、前記孔64を開口したことで、より確実に
液の逆流を防止することができる。
【0038】前記濃縮物溜部15に溜まった濃縮物を除
去する際は、密栓されていた濃縮物取出口16を開放さ
せ、蒸発釜1の底部に溜まった濃縮物を濃縮物回収容器
19に取り出す。この取出し時に、駆動源22により回
転羽根20を回転させることで、濃縮物の取出作業を効
率よく行うことができる。なお、本実施例では、溜枡1
0内に設置した冷却手段9aを、前記キャピラリーチュ
ーブ14の下流側の吸熱部に接続して、当該溜枡10内
の循環水や凝縮水の冷却を行ったが、これに限らず、前
記冷却手段9aは、自動現像機の処理槽を冷却するチラ
ーユニットに接続してもよい。
【0039】そして、本実施例では、溜枡10に、消泡
剤添加装置63を設置したが、これに限らず、図5に示
すように、前記蒸発釜1に添加する消泡剤を貯蔵する消
泡剤貯蔵槽94と、前記溜枡10に回収した凝縮水に添
加する消泡剤の貯蔵槽とを兼用させ、前記冷却釜2と溜
枡10に、各々独立して消泡剤を添加してもよい。この
時、前記消泡剤貯蔵槽94に、溜枡10に消泡剤を添加
するために当該消泡剤を汲み上げる汲上手段95を接続
し、この汲上手段95を作動することにより、当該消泡
剤貯蔵槽94から溜枡10へ消泡剤の添加を行ってもよ
い。また、前記消泡剤貯蔵槽94に送液パイプを接続
し、当該送液パイプにベローズポンプを設置し、これを
運転状態とすることで、当該消泡剤貯蔵槽94から溜枡
10へ消泡剤の添加を行ってもよい。このように、前記
消泡剤貯蔵槽94から溜枡10へ消泡剤の添加手段は、
任意に決定してよい。
【0040】なお、前記蒸発釜1への消泡剤の添加方法
は、直接釜へ添加する方法、又は、供給する水溶液へ添
加する方法でもよい。添加条件としては、ベローズポン
プなどによる強制供給、釜が減圧であることを利用した
電磁弁の開閉による供給等の方法がある。また、本実施
例では、消泡剤を濃縮処理スタート時に添加したが、こ
れに限らず、図6に示すように、前記溜枡10に、液面
検出装置97を設置し、この液面検出装置97から得ら
れたデータに基づいて消泡剤添加装置63を自動的に作
動する消泡剤添加装置作動制御装置98を接続し、溜枡
10内の液面位置が所定の位置を越えた場合に、自動的
に消泡剤を添加するようにしてもよい。
【0041】そして、この液面検出装置97及び消泡剤
添加装置作動制御装置98は、図5に示す構成の消泡剤
添加装置にも応用することが可能である。また、本実施
例では、溜枡10内の循環水や凝縮水に消泡剤を添加す
る消泡剤添加装置63を設置したが、これは必ずしも設
置する必要はなく、所望により設置すればよい。
【0042】前記液面検出手段は、泡状液体を検出する
ため、好ましくは電極式液面センサーが好ましい。さら
に、本実施例では、溜枡10の上部に、蓋67を設置し
たが、これは必ずしも設置する必要はなく、所望により
設置すればよい。そして、本実施例では、前記送液パイ
プ61の溜枡10内の液面下に位置する部分に、直径が
1mm程度の孔64を開口したが、これに限らず、孔6
4の直径は、0.5〜2.0mm程度とすることが好的
である。また、前記孔は、必ずしも開口する必要はな
く、所望により開口すればよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る減圧
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置は、前記エジェクタを前
記溜枡外の該溜枡より低い位置に設置し、前記溜枡に前
記凝縮水を供給する送液パイプの先端を、当該溜枡内の
液面下であって、前記送液ポンプの吸い込み口と、溜枡
のオーバーフロー位置との間に設置したため、前記送液
ポンプを停止した際に、前記溜枡内の凝縮水が前記送液
パイプの先端からエジェクタを介して冷却釜に逆流する
ことがない。この結果、写真処理廃液の良好な蒸発濃縮
を行うことができる。
【0044】また、前記溜枡に前記消泡剤添加装置を設
置し、当該溜枡内の循環水や凝縮水に消泡剤を添加する
ことで、泡立ちを防止することができ、溜枡のサイズを
従来より小型化することができる。そしてまた、前記溜
枡に回収した凝縮水に添加する消泡剤の貯蔵槽と蒸発釜
へ添加する消泡剤の貯蔵槽を同一とし、前記蒸発釜と溜
枡に、各々独立して消泡剤を添加する消泡剤添加装置を
設置しても、前記と同様の効果を得ることができ、一つ
の消泡剤貯蔵槽を備えるだけで、蒸発釜1及び溜枡10
への消泡剤の添加を行うことができる。
【0045】また、前記溜枡内の液面位置を検出する液
面検出装置と、当該液面検出装置から得られたデータに
基づいて、前記消泡剤添加装置を自動的に作動する消泡
剤添加装置作動制御装置を接続したことで、前記効果に
加え、泡の発生状態により水面が所定位置より上昇する
と、自動的に消泡剤が添加されるため、常に効率良く簡
単に凝縮水の泡立ちを抑制することができる。
【0046】さらに、前記溜枡に前記蓋を設置すること
で、当該溜枡内の循環水や凝縮水が溜枡の外部に飛び散
ることを防止でき、作業床を汚すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る減圧ヒートポンプ方式蒸
発濃縮装置の構成図である。
【図2】図1に示す減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置
の溜枡付近の拡大図である。
【図3】図1に示す減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置
に使用したエジェクタの拡大断面図である。
【図4】図3に示すエジェクタの一部拡大平面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例に係るポンプ方式蒸発濃縮
装置の部分構成図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るポンプ方式蒸発濃縮
装置の部分構成図である。
【符号の説明】
3 減圧手段 3a エジェクタ 3b 送液ポンプ 9a 冷却手段 10 溜枡 31 垂直管部 32 水平管部 61 送液パイプ 62 送液パイプ 63 消泡剤添加装置 64 孔 65 吸い込み口 66 オーバーフロー部 67 蓋

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
    発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
    と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
    減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
    収する溜枡と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却する
    冷却手段と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
    置において、 前記溜枡外部の該溜枡より低い位置に、前記エジェクタ
    を設置すると共に、当該溜枡内に前記送液ポンプを設置
    し、前記溜枡に凝縮水を供給する送液パイプの先端を、
    当該溜枡内の液面下であって、前記送液ポンプの吸い込
    み口と、溜枡のオーバーフロー位置との間に設置したこ
    とを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。
  2. 【請求項2】 前記溜枡内の液面下に位置する送液パイ
    プに、小さな孔を開口したことを特徴とする請求項1記
    載の減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。
  3. 【請求項3】 前記孔の直径が、0.5〜2.0mmで
    あることを特徴とする請求項2記載の減圧ヒートポンプ
    方式蒸発濃縮装置。
  4. 【請求項4】 水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
    発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
    と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
    減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
    収する溜枡と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却する
    冷却手段と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
    置において、 前記溜枡に回収した凝縮水に消泡剤を添加する消泡剤添
    加装置を設置したことを特徴とする減圧ヒートポンプ方
    式蒸発濃縮装置。
  5. 【請求項5】 水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
    発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
    と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
    減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
    収する溜枡と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却する
    冷却手段と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
    置において、 前記蒸発釜に添加する消泡剤を貯蔵する消泡剤貯蔵槽
    と、前記溜枡に回収した凝縮水に添加する消泡剤の貯蔵
    槽とを同一とし、前記蒸発釜と溜枡に、各々独立して消
    泡剤を添加する消泡剤添加装置を設置したことを特徴と
    する減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。
  6. 【請求項6】 前記溜枡内の液面位置を検出する液面検
    出装置と、当該液面検出装置から得られたデータに基づ
    いて、前記消泡剤添加装置を自動的に作動する消泡剤添
    加装置作動制御装置を接続したことを特徴とする請求項
    4または請求項5記載の減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮
    装置。
  7. 【請求項7】 水溶液を蒸発濃縮する蒸発釜と、当該蒸
    発釜から発生する蒸気を冷却して凝縮液化する冷却釜
    と、エジェクタと送液ポンプを備えた減圧手段と、当該
    減圧手段を介して前記冷却釜で凝縮液化した凝縮水を回
    収する溜枡と、前記溜枡内に回収した凝縮水を冷却する
    冷却手段と、を備えた減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装
    置において、 前記溜枡上部に、外部との流通が可能な蓋を設置したこ
    とを特徴とする減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。
  8. 【請求項8】 水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜の加熱
    手段及び蒸気を冷却し液化する冷却釜の冷却手段として
    圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順次環状に接続
    し、熱媒体を密閉したヒートポンプ装置の前記放熱部及
    び吸熱部を用い、前記蒸発釜と冷却釜とを連通状態とし
    て全体を減圧する減圧手段を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項7記載のいづれか一項記載の減圧ヒ
    ートポンプ方式蒸発濃縮装置。
  9. 【請求項9】 写真処理廃液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜
    の加熱手段及び蒸気を冷却し濃縮液化する冷却釜の冷却
    手段として、圧縮機、放熱部、減圧装置、吸熱部を順次
    環状に接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ装置の前
    記放熱部及び吸熱部を用い、前記蒸発釜と冷却釜とを連
    通状態として全体を真空ポンプで減圧できるようにし
    て、写真廃液の濃縮処理を行い、分離された凝縮水に、
    消泡剤を添加して処理を行うことを特徴とする減圧ヒー
    トポンプ方式蒸発濃縮装置を用いた処理方法。
JP20265292A 1992-07-29 1992-07-29 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法 Pending JPH0647201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20265292A JPH0647201A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20265292A JPH0647201A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0647201A true JPH0647201A (ja) 1994-02-22

Family

ID=16460898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20265292A Pending JPH0647201A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0647201A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110482630A (zh) * 2019-09-25 2019-11-22 清华大学 利用烟气热量的直接接触蒸发处理设备及其方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110482630A (zh) * 2019-09-25 2019-11-22 清华大学 利用烟气热量的直接接触蒸发处理设备及其方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0647201A (ja) 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法
JPH05293493A (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置及びその装置を用いた写真処理廃液の処理方法
JPH0659397A (ja) 写真自動現像処理システム
JPH0857202A (ja) ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置及びそれを用いた処理方法
JP4138473B2 (ja) 発泡性液の蒸発濃縮方法及び装置
JPH0647202A (ja) 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置
US20160236139A1 (en) Absorption tower having absorption separator
JP3421820B2 (ja) ヒートポンプ式蒸発濃縮装置
JP3168015B2 (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JP3168220B2 (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JPH0691251A (ja) 減圧ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置
JPH05184801A (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JPH0639202A (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JPH10192601A (ja) 蒸発濃縮装置
JP3243003B2 (ja) 写真自動現像処理システム
JPH04341304A (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JP3329474B2 (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JPH04341302A (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JP2881346B2 (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JP2941451B2 (ja) 水溶液の蒸発濃縮装置
JPH05181249A (ja) 水溶液の濃縮処理方法及び濃縮処理装置
JPH02287068A (ja) 抽気装置
JPH11132503A (ja) 空気調和装置
JPH10122590A (ja) 水を熱媒体とした空調装置
JP3077977B1 (ja) 吸収冷凍機