JPH10192601A - 蒸発濃縮装置 - Google Patents

蒸発濃縮装置

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JPH10192601A
JPH10192601A JP9000683A JP68397A JPH10192601A JP H10192601 A JPH10192601 A JP H10192601A JP 9000683 A JP9000683 A JP 9000683A JP 68397 A JP68397 A JP 68397A JP H10192601 A JPH10192601 A JP H10192601A
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JP
Japan
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liquid
heating
heat
liquid level
foam
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Application number
JP9000683A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の蒸発濃縮装置では消泡剤を添加しても
泡立って加熱蒸発釜から泡が溢れだすような液体であっ
ても、加熱蒸発釜21から泡11が溢れださないように
して、液体14を蒸発濃縮できるようにすること。 【解決手段】 泡液面検出センサ41が、泡液面12
が検出位置42以上の高さであると検出すると、給液ポ
ンプ53による給液を所定時間TC禁止し、泡液面12
を検出位置42以下にさせる加熱コイル31が直接泡
15を加熱する泡液面異常検出センサ43が、泡液面
12が異常検出位置44に達したことを検出すると、蒸
発濃縮運転を停止し、減圧ポンプ26による減圧を解除
して容器内を大気圧に戻し、蒸発濃縮運転を停止し、減
圧ポンプ26による減圧を解除して容器内を大気圧に戻
した後に、消泡液供給ポンプ55が消泡液16を供給
し、減圧ポンプ26により減圧し、蒸発濃縮運転を再開
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱蒸発釜と冷却
凝縮釜とこれら加熱蒸発釜及び冷却凝縮釜の間で蒸気が
連通する連通部とにより構成される外部から密閉された
容器の内部を減圧させた状態で、加熱蒸発釜に貯留され
ている液体を加熱して、蒸発させると同時に液体を濃縮
させ、また、蒸発した蒸気を、連通部を通し、冷却凝縮
釜で冷却して液化した凝縮液を受ける蒸発濃縮装置に関
する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱蒸発釜と冷却凝縮釜とこれら
加熱蒸発釜及び冷却凝縮釜の間で蒸気が連通する連通部
とにより構成される外部から密閉された容器の内部を減
圧させた状態で、加熱蒸発釜に貯留されている液体を加
熱して、蒸発させると同時に液体を濃縮させ、また、蒸
発した蒸気を、連通部を通し、冷却凝縮釜で冷却して液
化した凝縮液を受ける蒸発濃縮装置で、例えば、ハロゲ
ン化銀写真感光材料用処理液の廃液などの発泡性を有す
る液体を蒸発濃縮する場合、この液体が泡立ち加熱蒸発
釜からこの蒸発濃縮される液体の泡が溢れださないよう
に、消泡剤をこの蒸発濃縮される液体に添加していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この蒸発濃縮
される液体として、例えば、界面活性剤を含有する補充
用処理剤により補充されたハロゲン化銀写真感光材料用
処理液の廃液などの、この消泡剤を添加しても泡立って
加熱蒸発釜から泡が溢れだすような液体が現れた。そこ
で、従来の添加量よりも多量の消泡剤を添加してみた
が、十分な消泡効果が得られず、このように多量の消泡
剤を添加しても泡立って加熱蒸発釜から泡が溢れだすだ
けでなく、蒸発濃縮の過程で、消泡剤成分がグリースに
なって加熱蒸発釜の底に溜まり、蒸発濃縮が終了してか
らの濃縮液の排出の妨げになったりした。
【0004】また、従来から蒸発濃縮装置で用いられて
きた消泡剤と異なる種類の消泡剤を添加してみたが、十
分な消泡効果が得られるものは未だ見いだされていな
い。
【0005】本発明の目的は、従来の蒸発濃縮装置では
消泡剤を添加しても泡立って加熱蒸発釜から泡が溢れだ
すような液体であっても、加熱蒸発釜から泡が溢れださ
ないようにして、液体を蒸発濃縮できるようにすること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0007】〔請求項1の説明〕『蒸発濃縮される液体
を貯留する加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されて
いる前記液体を加熱する加熱手段と、前記加熱手段によ
り加熱されて前記液体から蒸発した蒸気を冷却する冷却
手段と、前記冷却手段により冷却され前記蒸気から液化
した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と前
記冷却凝縮釜との間で蒸気が連通する連通部と、を有
し、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部とに
より、外部から密閉された容器を構成し、前記容器の内
部を減圧する減圧手段を設けた蒸発濃縮装置において、
前記加熱蒸発釜に蒸発濃縮される液体を供給する給液手
段と、前記加熱蒸発釜内の液面及び泡面のいずれか高い
方の面である泡液面を検出する泡液面検出手段と、を有
し、蒸発濃縮運転中の少なくとも一部において、前記泡
液面検出手段による検出結果に基づいて、前記給液手段
を制御することを特徴とする蒸発濃縮装置。』により、
泡液面検出手段による検出結果が泡液面が高いものであ
ると給液手段による給液を禁止するなど、泡液面検出手
段による検出結果に基づいて、前記給液手段を制御する
ことで、泡液面を所定の高さ以下にしうるので、加熱蒸
発釜から泡が溢れださないようにして、液体を蒸発濃縮
できるようにすることができる。
【0008】〔請求項2の説明〕『前記加熱手段が前記
加熱蒸発釜内に設けられた加熱コイルにより前記加熱蒸
発釜に貯留されている前記液体を加熱するものであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の蒸発濃縮装置。』によ
り、加熱コイルによる加熱は破泡性が高く、従来の蒸発
濃縮装置では消泡剤を添加しても泡立って加熱蒸発釜か
ら泡が溢れだすような液体であっても、十分な速度で破
泡でき、従って、泡液面検出手段による検出結果が泡液
面が高いものであると給液手段による給液を禁止するな
ど、泡液面検出手段による検出結果に基づいて、前記給
液手段を制御することで、泡液面を所定の高さ以下にで
き、加熱蒸発釜から泡が溢れださないようにして、液体
を蒸発濃縮できる。
【0009】〔請求項3の説明〕『熱媒体を圧縮する圧
縮部と、前記圧縮部により圧縮された熱媒体から放熱す
る放熱部と、前記放熱部で放熱した熱媒体を膨張させる
膨張部と、前記膨張部で膨張した熱媒体に吸熱させる吸
熱部とを順次接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回
路を有し、前記加熱手段が前記ヒートポンプ回路の放熱
部により加熱するものであり、前記冷却手段が前記ヒー
トポンプ回路の吸熱部により冷却するものであることを
特徴とする請求項1に記載の蒸発濃縮装置。』により、
蒸発濃縮及び冷却凝縮の熱効率が高い。
【0010】〔請求項4の説明〕『熱媒体を圧縮する圧
縮部と、前記圧縮部により圧縮された熱媒体から放熱す
る放熱部と、前記放熱部で放熱した熱媒体を膨張させる
膨張部と、前記膨張部で膨張した熱媒体に吸熱させる吸
熱部とを順次接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回
路を有し、前記加熱コイルが前記ヒートポンプ回路の放
熱部に相当するものであり、前記冷却手段が前記ヒート
ポンプ回路の吸熱部により冷却するものであることを特
徴とする請求項2に記載の蒸発濃縮装置。』により、加
熱コイルによる加熱は破泡性が高く、従来の蒸発濃縮装
置では消泡剤を添加しても泡立って加熱蒸発釜から泡が
溢れだすような液体であっても、十分な速度で破泡で
き、従って、泡液面検出手段による検出結果が泡液面が
高いものであると給液手段による給液を禁止するなど、
泡液面検出手段による検出結果に基づいて、前記給液手
段を制御することで、泡液面を所定の高さ以下にでき、
加熱蒸発釜から泡が溢れださないようにして、液体を蒸
発濃縮できる。
【0011】〔請求項5の説明〕『前記泡液面検出手段
が、泡液面が所定の検出位置に達したか否かを検出する
ものであることを特徴とする請求項2又は4に記載の蒸
発濃縮装置。』により、泡液面検出手段を簡単なものに
することができる。
【0012】〔請求項6の説明〕『前記泡液面検出手段
が、泡液面が前記検出位置に達したか否かを検出する電
極式泡液面センサーであることを特徴とする請求項5に
記載の蒸発濃縮装置。』により、泡液面検出手段が非常
に簡単な電極式泡液面センサーであっても、泡液面が所
定の検出位置に達したか否かを精度よく検出できる。
【0013】〔請求項7の説明〕『前記加熱蒸発釜から
前記液体の濃縮物を排出する濃縮物排出手段を有し、前
記濃縮物排出手段が前記加熱蒸発釜から前記液体の濃縮
物を排出する前に、前記蒸発濃縮運転を停止し、前記減
圧手段による減圧を解除し、前記濃縮物排出手段による
前記加熱蒸発釜から前記液体の濃縮物の排出を終了して
から、前記給液手段により蒸発濃縮される液体を供給
し、前記減圧手段により減圧し、前記蒸発濃縮運転を再
開するものであり、前記濃縮物排出手段により前記液体
の濃縮物を排出した後の蒸発濃縮運転の再開時の前記給
液手段による液供給量が、泡液面が前記検出位置に達す
る量より少なく、かつ、前記加熱コイルに接する液量で
あることを特徴とする請求項5又は6に記載の蒸発濃縮
装置。』により、前記濃縮物排出手段により前記液体の
濃縮物を排出した後の蒸発濃縮運転の再開時の液供給量
が加熱コイルに接する液量であるので、十分な速度で蒸
発濃縮が起こる。だが、蒸発濃縮運転の再開時には、濃
縮物を排出するために常圧に戻した後で、十分な速度で
蒸発濃縮が起こりつつ、減圧手段が減圧するので、泡が
急激に発生しやすい。しかし、本請求項の蒸発濃縮装置
では、液供給量が泡液面が前記検出位置に達する量より
少ない液量であるので、泡液面の位置を十分にコントロ
ールできる。
【0014】〔請求項8の説明〕単に、泡液面が所定の
検出位置に達していないことを検知しただけで、給液手
段により蒸発濃縮される液体を供給させると、蒸発濃縮
される液体を過剰に供給し、供給された液体の温度が上
昇すると過剰な泡が発生することがある。また、あまり
に長時間、泡液面が所定の検出位置に達していないこと
を検知したときだけ、給液手段により蒸発濃縮される液
体を供給させると、蒸発濃縮される液体の供給が不足
し、蒸発濃縮が殆ど起こらない状態の時間が生じること
になり、効率が落ちる。しかし、『前記泡液面検出手段
が、前記泡液面が所定の検出位置に達していないことを
2秒以上20秒以下の所定時間連続して検知すると、前
記給液手段により蒸発濃縮される液体を供給させること
を特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の蒸発
濃縮装置。』により、2秒以上の所定時間なので、蒸発
濃縮される液体を過剰に供給して過剰な泡が発生するこ
とを防止でき、また、20秒以下の所定時間なので、蒸
発濃縮される液体の供給が不足して蒸発濃縮が殆ど起こ
らない状態の時間が生じることを防止できるので、蒸発
濃縮される液体を適切に供給でき、安定した蒸発濃縮が
できる。
【0015】〔請求項9の説明〕『蒸発濃縮される液体
を貯留する加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されて
いる前記液体を加熱する加熱手段と、前記加熱手段によ
り加熱されて前記液体から蒸発した蒸気を冷却する冷却
手段と、前記冷却手段により冷却され前記蒸気から液化
した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と前
記冷却凝縮釜との間で蒸気が連通する連通部と、を有
し、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部とに
より、外部から密閉された容器を構成し、前記容器の内
部を減圧する減圧手段を設けた蒸発濃縮装置において、
前記加熱手段が、前記加熱蒸発釜内に設けられた加熱コ
イルにより、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記液体
を加熱し、かつ、前記加熱コイルの半分以上の面積が液
面上にあり、前記液体から発生する泡を加熱するもので
あることを特徴とする蒸発濃縮装置。』により、加熱コ
イルによる加熱は破泡性が高く、従来の蒸発濃縮装置で
は消泡剤を添加しても泡立って加熱蒸発釜から泡が溢れ
だすような液体であっても、十分な速度で破泡でき、泡
液面を所定の高さ以下にでき得、加熱蒸発釜から泡が溢
れださないようにして、液体を蒸発濃縮できるようにで
きる。
【0016】〔請求項10の説明〕『蒸発濃縮される液
体を貯留する加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留され
ている前記液体を加熱する加熱手段と、前記加熱手段に
より加熱されて前記液体から蒸発した蒸気を冷却する冷
却手段と、前記冷却手段により冷却され前記蒸気から液
化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と
前記冷却凝縮釜との間で蒸気が連通する連通部と、を有
し、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部とに
より、外部から密閉された容器を構成し、前記容器の内
部を減圧する減圧手段を設けた蒸発濃縮装置において、
前記加熱蒸発釜に蒸発濃縮される液体を供給する給液手
段と、前記加熱蒸発釜に消泡剤を供給する消泡剤供給手
段と、前記加熱蒸発釜内の液面及び泡面のいずれか高い
方の面である泡液面が所定の検出位置に達したか否かを
検出する泡液面検出手段と、前記加熱蒸発釜内の液面及
び泡面のいずれか高い方の面である泡液面が前記検出位
置より高い位置である異常検出位置に達したか否かを検
出する泡液面異常検出手段と、を有し、蒸発濃縮運転中
の少なくとも一部において、前記泡液面検出手段による
検出結果に基づいて、前記給液手段を制御し、前記泡液
面が前記異常検出位置に達したことを前記泡液面異常検
出手段が検出すると、前記消泡剤供給手段が前記消泡剤
を供給することを特徴とする蒸発濃縮装置。』により、
泡液面が検出位置に達すると給液手段による給液を禁止
するなど、泡液面検出手段による検出結果に基づいて、
前記給液手段を制御することで、泡液面を所定の高さ以
下にしうるので、加熱蒸発釜から泡が溢れださないよう
にして、液体を蒸発濃縮できるようにすることができ、
かつ、それでも泡液面が異常検出位置に達した場合は、
消泡剤を添加するので、むやみに消泡剤を添加するのと
比べて、消泡剤の効果が効果的で、全体の消泡剤の添加
量が少なくても、加熱蒸発釜から泡が溢れださないよう
にして、液体を蒸発濃縮できるようにできる。
【0017】〔請求項11の説明〕『前記泡液面が前記
異常検出位置に達したことを前記泡液面異常検出手段が
検出した場合の少なくとも一部の場合において、前記泡
液面が前記異常検出位置に達したことを前記泡液面異常
検出手段が検出すると、前記蒸発濃縮運転を停止し、前
記減圧手段による減圧を解除し、前記蒸発濃縮運転を停
止し、前記減圧手段による減圧を解除した後に、前記消
泡剤供給手段が前記消泡剤を供給し、前記消泡剤供給手
段が前記消泡剤を供給した後に、前記減圧手段により減
圧し、前記蒸発濃縮運転を再開することを特徴とする請
求項10に記載の蒸発濃縮装置。』により、泡液面が異
常検出位置に達した場合は、前記蒸発濃縮運転を停止
し、前記減圧手段による減圧を解除するので、急激に破
泡でき、加熱蒸発釜から泡が溢れださないようにでき
る。そして、消泡剤を供給した後に、減圧手段により減
圧し、蒸発濃縮運転を再開するので、消泡剤の効果が効
果的で、全体の消泡剤の添加量が少なくても、加熱蒸発
釜から泡が溢れださないようにして、液体を蒸発濃縮で
きる。
【0018】〔請求項12の説明〕泡液面が異常検出位
置に達したことを泡液面異常検出手段が検出することに
よる蒸発濃縮運転の停止が、所定期間内に2回以上の所
定回数繰り返される場合は異例の異常事態である。そこ
で、『前記泡液面が前記異常検出位置に達したことを前
記泡液面異常検出手段が検出することによる前記蒸発濃
縮運転の停止が、所定期間内に2回以上の所定回数繰り
返される場合、前記蒸発濃縮運転を停止し、再開させな
いことを特徴とする請求項11に記載の蒸発濃縮装
置。』により、異常事態のまま蒸発濃縮装置が使用され
続けることを防げ、異常な消泡剤の添加を防げ、停止及
び再開動作の頻発を防げる。
【0019】なお、この所定の回数としては、異常事態
のまま蒸発濃縮装置が使用され続けることを防げ、異常
な消泡剤の添加を防げ、停止及び再開動作の頻発を防ぐ
という観点から8回以下が好ましい。また、この所定の
期間としては、蒸発濃縮物を取り出してから次に蒸発濃
縮物を取り出すまでの期間であってもよいし、例えば、
12時間だとか1日だとかの所定の時間であってもよい
し、その他の所定の期間であってもよい。
【0020】〔請求項13の説明〕『前記加熱手段が前
記加熱蒸発釜内に設けられた加熱コイルにより前記加熱
蒸発釜に貯留されている前記液体を加熱するものである
ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記
載の蒸発濃縮装置。』により、加熱コイルによる加熱は
破泡性が高く、従来の蒸発濃縮装置では消泡剤を添加し
ても泡立って加熱蒸発釜から泡が溢れだすような液体で
あっても、十分な速度で破泡でき、従って、泡液面検出
手段による検出結果が泡液面が高いものであると給液手
段による給液を禁止するなど、泡液面検出手段による検
出結果に基づいて、前記給液手段を制御することで、泡
液面を所定の高さ以下にでき、加熱蒸発釜から泡が溢れ
ださないようにして、液体を蒸発濃縮できる。
【0021】〔請求項14の説明〕『熱媒体を圧縮する
圧縮部と、前記圧縮部により圧縮された熱媒体から放熱
する放熱部と、前記放熱部で放熱した熱媒体を膨張させ
る膨張部と、前記膨張部で膨張した熱媒体に吸熱させる
吸熱部とを順次接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ
回路を有し、前記加熱手段が前記ヒートポンプ回路の放
熱部により加熱するものであり、前記冷却手段が前記ヒ
ートポンプ回路の吸熱部により冷却するものであること
を特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の
蒸発濃縮装置。』により、蒸発濃縮及び冷却凝縮の熱効
率が高い。
【0022】〔請求項15の説明〕『熱媒体を圧縮する
圧縮部と、前記圧縮部により圧縮された熱媒体から放熱
する放熱部と、前記放熱部で放熱した熱媒体を膨張させ
る膨張部と、前記膨張部で膨張した熱媒体に吸熱させる
吸熱部とを順次接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ
回路を有し、前記加熱コイルが前記ヒートポンプ回路の
放熱部に相当するものであり、前記冷却手段が前記ヒー
トポンプ回路の吸熱部により冷却するものであることを
特徴とする請求項13に記載の蒸発濃縮装置。』によ
り、加熱コイルによる加熱は破泡性が高く、従来の蒸発
濃縮装置では消泡剤を添加しても泡立って加熱蒸発釜か
ら泡が溢れだすような液体であっても、十分な速度で破
泡でき、従って、泡液面検出手段による検出結果が泡液
面が高いものであると給液手段による給液を禁止するな
ど、泡液面検出手段による検出結果に基づいて、前記給
液手段を制御することで、泡液面を所定の高さ以下にで
き、加熱蒸発釜から泡が溢れださないようにして、液体
を蒸発濃縮できる。
【0023】〔請求項16の説明〕『前記泡液面検出手
段及び前記泡液面異常検出手段が電極式泡液面センサー
であることを特徴とする請求項10〜15のいずれか1
項に記載の蒸発濃縮装置。』により、泡液面検出手段が
非常に簡単な電極式泡液面センサーであっても、泡液面
が所定の検出位置に達したか否かを精度よく検出でき
る。
【0024】〔請求項17の説明〕『前記蒸発濃縮され
る液体がハロゲン化銀写真感光材料用処理液の廃液であ
ることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記
載の蒸発濃縮装置。』により、蒸発濃縮される液体が発
泡性のあるハロゲン化銀写真感光材料用処理液の廃液で
あっても、請求項1〜16のいずれか1項に記載の蒸発
濃縮装置であるので、加熱蒸発釜から泡が溢れださない
ようにして、液体を蒸発濃縮できるようにできる。
【0025】〔請求項18の説明〕『前記ハロゲン化銀
写真感光材料用処理液が界面活性剤を含有する補充用処
理剤により補充された処理液であることを特徴とする請
求項17に記載の蒸発濃縮装置。』により、蒸発濃縮さ
れる液体が強い発泡性のある界面活性剤を含有する補充
用処理剤により補充されたハロゲン化銀写真感光材料用
処理液の廃液であっても、請求項1〜16のいずれか1
項に記載の蒸発濃縮装置であるので、加熱蒸発釜から泡
が溢れださないようにして、液体を蒸発濃縮できるよう
にできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0027】実施形態 本実施形態の蒸発濃縮装置について、本実施形態の蒸発
濃縮装置の概略構成図である図1に基づいて、説明す
る。
【0028】本実施形態の蒸発濃縮装置は、外部から密
閉された容器内で液体14の蒸発濃縮を行うものであ
る。以下、この容器を説明する。加熱蒸発釜21は、蒸
発濃縮される液体14を貯留する。加熱コイル31は、
加熱蒸発釜21に貯留されている液体14を加熱する。
連通部23は、加熱蒸発釜21と冷却凝縮釜24との間
で蒸気が連通する通路であり、その途中にファン22が
設けられている。ファン22は、加熱コイル31により
加熱されて液体14から蒸発した蒸気を冷却凝縮釜24
に送る。冷却コイル35は、ファン22により冷却凝縮
釜24に送られた蒸気を冷却する。冷却凝縮釜24は、
冷却コイル35を内部に有し、冷却コイル35により冷
却された蒸気から液化した凝縮液13を受ける。連通部
25は、加熱蒸発釜21と冷却凝縮釜24との間に設け
られた通路で、冷却凝縮釜24で冷却コイル35により
冷却され蒸気が液化した後の空気を加熱蒸発釜21に送
風する通路である。そして、これら加熱蒸発釜21と冷
却凝縮釜24と連通部23と連通部25とにより、外部
から密閉された容器を構成している。
【0029】加熱コイル31は、図1に示すように、そ
の半分以上の面積が液面11より上にあり、この液体1
4から発生する泡15に直に接して、泡15を直接加熱
するので、加熱コイル31による加熱で泡15を破裂さ
せやすく、すなわち、破泡性が高く、従来の蒸発濃縮装
置では消泡剤16を添加しても泡立って加熱蒸発釜21
から泡が溢れだすような液体であっても、十分な速度で
破泡できる。
【0030】また、本実施形態の蒸発濃縮装置は、ヒー
トポンプ回路により加熱コイル31から放熱し、冷却コ
イル35が吸熱している。次に、ヒートポンプ回路を説
明する。圧縮機36は、熱媒体を圧縮して断熱圧縮効果
により熱媒体を加熱する。加熱コイル31は、放熱部に
相当し、圧縮機36により圧縮された熱媒体を供給さ
れ、この熱媒体の熱を放熱する。送風機33は冷却フィ
ン32に送風して冷却フィン32を冷却する。冷却フィ
ン32は、加熱コイル31で放熱された熱媒体を供給さ
れ、この熱媒体を冷却する。膨張弁34は、加熱コイル
31で放熱され冷却フィン32で冷却された熱媒体を供
給され、この熱媒体を膨張させて断熱膨張効果により熱
媒体を冷却する。冷却コイル35は、吸熱部に相当し、
膨張弁34で膨張した熱媒体を供給され、この熱媒体に
吸熱させる。そして、冷却コイル35で吸熱した熱媒体
を圧縮機36に供給する。このように、これら加熱コイ
ル31と冷却フィン32と膨張弁34と冷却コイル35
と圧縮機36とにより熱媒体を密閉したヒートポンプ回
路が形成されている。これにより、本実施形態の蒸発濃
縮装置は、蒸発濃縮及び冷却凝縮の熱効率が高い。
【0031】また、本実施形態の蒸発濃縮装置は、低圧
下で液体14を蒸発濃縮させるものである。次に、減圧
手段を説明する。減圧ポンプ26が、冷却凝縮釜24に
連設されていて、容器の内部を減圧する。この減圧によ
り、液体14を高温に加熱しなくても、十分な速度で蒸
発濃縮させることができる。また、液体14が高温で有
害ガスを発生するようなものであっても、液体14を高
温に加熱しないので、有害ガスが発生せずに蒸発濃縮を
行うことができる。
【0032】また、本実施形態の蒸発濃縮装置は、自動
的に液体14を給液して蒸発濃縮させるものである。次
に、給液手段を説明する。液体貯留槽52が加熱蒸発釜
21に蒸発濃縮される液体14を貯留する。そして、こ
の液体貯留槽52から加熱蒸発釜21に蒸発濃縮される
液体14を供給する給液ポンプ53が設けられていて、
給液ポンプ53によりこの液体貯留槽52から加熱蒸発
釜21に蒸発濃縮される液体14を供給する。
【0033】また、本実施形態の蒸発濃縮装置は、自動
的に液体14の濃縮物18を排出するものである。次
に、濃縮物排出手段を説明する。濃縮物排出部材46
が、加熱蒸発釜21の内部の底をならい動くように設け
られており、加熱蒸発釜21の内部の底に溜まった濃縮
物18を濃縮物排出口28から掻き出すことで、加熱蒸
発釜21から液体14の濃縮物18を排出する。なお、
濃縮物排出口28には弁29が設けられていて、加熱蒸
発釜21から液体14の濃縮物18を排出する際には、
必ず減圧ポンプ26による減圧を解除してから弁29が
開かれ、弁29が開かれてから濃縮物18が排出され
る。そして、濃縮物排出口28から排出された濃縮物1
8は濃縮物収容容器56で受け、濃縮物収容容器に貯留
される。
【0034】また、本実施形態の蒸発濃縮装置は、自動
的に凝縮液13を排出するものである。次に、これにつ
いて説明する。減圧ポンプ26による減圧が解除された
後に、凝縮液排出路27が開放され、冷却凝縮釜24で
受けて溜めた凝縮液13が冷却凝縮釜24の傾斜した底
面に沿って、凝縮液排出路27に流れ、凝縮液排出路2
7から凝縮液容器51に流れる。このようにして、自動
的に凝縮液13を排出する。そして、減圧ポンプ26が
減圧を開始すると自動的に凝縮液排出路27が閉じられ
る。
【0035】また、本実施形態の蒸発濃縮装置は、自動
的に消泡剤である消泡液16を給液して、泡の発生を抑
えるものである。次に、消泡剤給液手段を説明する。消
泡液槽54は、消泡液16を貯留する。そして、消泡液
供給ポンプ55は消泡液槽54に貯留されている消泡液
16を加熱蒸発釜21に供給するものである。
【0036】また、本実施形態の蒸発濃縮装置は、液体
14の泡液面12を検出して、液体14の泡液面12を
制御するものである。次に、これについて説明する。泡
液面検出センサ41は、加熱蒸発釜21内に設けられて
いて、加熱蒸発釜21内の液面11及び泡面12のいず
れか高い方の面である泡液面12が所定の検出位置42
に達したか否かを検出する。そして、泡液面検出センサ
41は、参照電極45から電流が流れたか否かで、泡液
面12が泡液面検出センサ41の先端の検出位置42に
達したか否かを検出する電極式泡液面センサである。こ
れにより、非常に簡単な構造で、泡液面12が所定の検
出位置42に達したか否かを精度よく検出できる。
【0037】泡液面異常検出センサ43は、泡液面12
が検出位置42より高い位置である所定の異常検出位置
44に達したか否かを検出する。泡液面異常検出センサ
43は、参照電極45から電流が流れたか否かで、泡液
面12が泡液面異常検出センサ41の先端の異常検出位
置44に達したか否かを検出する電極式泡液面センサで
ある。これにより、簡単な構造で、泡液面12が異常検
出位置44に達したか否かを精度よく検出できる。
【0038】次に、本実施形態の蒸発濃縮装置の通常の
蒸発濃縮運転について説明する。本実施形態の蒸発濃縮
装置の蒸発濃縮運転は、減圧ポンプ26が容器内部が減
圧し、前述のヒートポンプ回路が駆動し、ファン22が
蒸気を送ることである。そして、この状態では、加熱コ
イル31が加熱蒸発釜21内の液体14を加熱し、液体
14が低温で蒸発して、ファン22で冷却凝縮釜24に
送られ、冷却コイル35が、ファン22で冷却凝縮釜2
4に送られた蒸気を冷却し、冷却凝縮釜24が凝縮液1
3を受ける。
【0039】そして、蒸発濃縮運転中の運転再開時を除
く期間において、泡液面検出センサ41が、泡液面12
が検出位置42以上の高さであると検出すると、給液ポ
ンプ53による給液を所定時間TC禁止し、泡液面12
を検出位置42より低い位置にさせる。そして、泡液面
検出センサ41が、泡液面12が所定の検出位置42に
達していないことを所定時間TC連続して検知すると、
給液ポンプ53により蒸発濃縮される液体14を供給さ
せる。この所定時間TCは、液体14の性質により操作
者が2秒以上20秒以下の範囲内で調整できる。これに
より、所定時間TCが2秒以上の所定時間なので、蒸発
濃縮される液体14を過剰に供給して過剰な泡15が発
生することを防止でき、所定時間TCが20秒以下の所
定時間なので、蒸発濃縮される液体14の供給が不足し
て蒸発濃縮が殆ど起こらない状態の時間が生じることを
防止できるから、蒸発濃縮される液体14を蒸発濃縮釜
21に適切に供給でき、安定した蒸発濃縮ができる。
【0040】また、泡液面異常検出センサ43が、泡液
面12が異常検出位置44に達したことを検出すると、
蒸発濃縮運転を停止し、減圧ポンプ26による減圧を解
除して容器内を大気圧に戻す。そして、蒸発濃縮運転を
停止し、減圧ポンプ26による減圧を解除して容器内を
大気圧に戻した後に、消泡液供給ポンプ55が消泡液1
6を供給する。消泡液供給ポンプ55が消泡液16を供
給した後に、減圧ポンプ26により減圧し、蒸発濃縮運
転を再開する。これにより、泡液面12が検出位置42
に達すると給液ポンプ53による給液を禁止すること
で、泡液面12を所定の高さ以下にできるので、加熱蒸
発釜21から泡が溢れださないようにして、液体14を
蒸発濃縮でき、かつ、それでも泡液面12が異常検出位
置44に達した場合は、蒸発濃縮運転を停止し、減圧ポ
ンプ26による減圧を解除するので、急激に破泡でき、
加熱蒸発釜から泡が溢れださないようにできる。そし
て、その後、消泡液16を添加するので、むやみに消泡
液16を添加するのと比べて、消泡液16の効果が効果
的で、全体の消泡液16の添加量が少なくても、加熱蒸
発釜21から泡15が溢れださないようにつつ、液体1
4を安定的に蒸発濃縮でき、効率的に蒸発濃縮できる。
【0041】また、泡液面異常検出センサ43が、泡液
面12が異常検出位置44に達したことを検出すること
による蒸発濃縮運転の停止が、蒸発濃縮物18を取り出
してから次に蒸発濃縮物18を取り出すまでの期間内に
3回繰り返される場合、蒸発濃縮運転を停止し、再開さ
せない。これにより、異常事態のまま蒸発濃縮装置が使
用され続けることを防げ、異常な消泡液16の添加を防
げ、停止及び再開動作の頻発を防げる。
【0042】次に、加熱蒸発釜21からの液体14の濃
縮物18の排出の流れについて説明する。先ず、濃縮物
排出部材46が加熱蒸発釜21から液体14の濃縮物1
8を排出する前に、蒸発濃縮運転を停止し、減圧ポンプ
26による減圧を解除して、容器内を大気圧に戻す。そ
して、濃縮物排出口28の弁29を開く。そして、濃縮
物排出部材46が加熱蒸発釜21から液体14の濃縮物
18を排出し、濃縮物収容容器56に収容させる。この
ようにして、濃縮物排出部材46による加熱蒸発釜21
から液体14の濃縮物18の排出を終了してから、濃縮
物排出口28の弁29を閉じる。そして、給液ポンプ5
3により蒸発濃縮される液体14を供給する。そして、
減圧ポンプ26により減圧し、蒸発濃縮運転を再開す
る。
【0043】なお、この濃縮物排出部材46により液体
14の濃縮物18を排出した後の蒸発濃縮運転の再開時
の給液ポンプ53による液供給量は、泡液面12が検出
位置42に達する量より少なく、かつ、加熱コイル31
に接する液量である。これにより、濃縮物排出部材46
により液体14の濃縮物18を排出した後の蒸発濃縮運
転の再開時の液供給量が加熱コイル31に接する液量で
あるので、十分な速度で蒸発濃縮が起こる。蒸発濃縮運
転の再開時には、十分な速度で蒸発濃縮が起こりつつ、
減圧ポンプ26が減圧するので、泡15が急激に発生し
やすいにもかかわらず、液供給量が泡液面12が検出位
置42に達する量より少ない液量であるので、泡液面1
2の位置を十分にコントロールできる。
【0044】以上のように、本実施形態の蒸発濃縮装置
は、蒸発濃縮される液体14が強い発泡性を有するもの
であっても、加熱蒸発釜21から泡15が溢れださない
ようにして、液体14を安定的に蒸発濃縮できるので、
ハロゲン化銀写真感光材料用処理液の廃液を蒸発濃縮す
ることに適するものである。ハロゲン化銀写真感光材料
用処理液が、例えば、打錠機の型枠からの離型剤として
界面活性剤を添加している錠剤型補充用処理剤により補
充された処理液などのように、界面活性剤を含有する補
充用処理剤により補充された処理液である場合、この処
理液は強い発泡性を有するが、それでも安定的に蒸発濃
縮できるので、特に好適である。
【0045】なお、本実施形態は加熱コイル31が加熱
蒸発釜21内に横置きに設置されているが、縦置きでも
よい。そして、この場合、加熱蒸発釜21として、直径
よりも高さが高い縦置き円筒型の釜にし、その中に縦置
きの加熱コイル31を設けることが、泡液面の高さの許
容範囲を広くすることができるので、より泡15が加熱
蒸発釜21が溢れださないようにしつつ、より安定的に
蒸発濃縮ができるので、効率的に蒸発濃縮できて、好ま
しい。
【0046】また、本実施形態の冷却コイル35が冷却
凝縮釜24内に横置きに設置されているが、縦置きでも
よい。
【0047】
【発明の効果】本発明により、加熱蒸発釜から泡が溢れ
ださないようにして、液体を蒸発濃縮できるようにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の蒸発濃縮装置の概略構成図。
【符号の説明】
11 液面 12 泡液面・泡面 13 凝縮液 14 液体 15 泡 16 消泡液 17 凝縮液 18 濃縮物 21 加熱蒸発釜 22 ファン 23 連通部 24 冷却凝縮釜 25 連通部 26 減圧ポンプ 27 凝縮液排出路 28 濃縮物排出口 29 弁 31 加熱コイル 32 冷却フィン 33 送風機 34 膨張弁 35 冷却コイル 36 圧縮機 41 泡液面検出センサ 42 検出位置 43 泡液面異常検出センサ 44 異常検出位置 45 参照電極 46 濃縮物排出部材 51 凝縮液収容容器 52 液体貯留槽 53 給液ポンプ 54 消泡液槽 55 消泡液供給ポンプ 56 濃縮物収容容器

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発濃縮される液体を貯留する加熱蒸発
    釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記液体を加熱
    する加熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記液
    体から蒸発した蒸気を冷却する冷却手段と、前記冷却手
    段により冷却され前記蒸気から液化した凝縮液を受ける
    冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜との間
    で蒸気が連通する連通部と、を有し、前記加熱蒸発釜と
    前記冷却凝縮釜と前記連通部とにより、外部から密閉さ
    れた容器を構成し、前記容器の内部を減圧する減圧手段
    を設けた蒸発濃縮装置において、前記加熱蒸発釜に蒸発
    濃縮される液体を供給する給液手段と、前記加熱蒸発釜
    内の液面及び泡面のいずれか高い方の面である泡液面を
    検出する泡液面検出手段と、を有し、蒸発濃縮運転中の
    少なくとも一部において、前記泡液面検出手段による検
    出結果に基づいて、前記給液手段を制御することを特徴
    とする蒸発濃縮装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段が前記加熱蒸発釜内に設け
    られた加熱コイルにより前記加熱蒸発釜に貯留されてい
    る前記液体を加熱するものであることを特徴とする請求
    項1に記載の蒸発濃縮装置。
  3. 【請求項3】 熱媒体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部
    により圧縮された熱媒体から放熱する放熱部と、前記放
    熱部で放熱した熱媒体を膨張させる膨張部と、前記膨張
    部で膨張した熱媒体に吸熱させる吸熱部とを順次接続
    し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路を有し、前記加
    熱手段が前記ヒートポンプ回路の放熱部により加熱する
    ものであり、前記冷却手段が前記ヒートポンプ回路の吸
    熱部により冷却するものであることを特徴とする請求項
    1に記載の蒸発濃縮装置。
  4. 【請求項4】 熱媒体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部
    により圧縮された熱媒体から放熱する放熱部と、前記放
    熱部で放熱した熱媒体を膨張させる膨張部と、前記膨張
    部で膨張した熱媒体に吸熱させる吸熱部とを順次接続
    し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路を有し、前記加
    熱コイルが前記ヒートポンプ回路の放熱部に相当するも
    のであり、前記冷却手段が前記ヒートポンプ回路の吸熱
    部により冷却するものであることを特徴とする請求項2
    に記載の蒸発濃縮装置。
  5. 【請求項5】 前記泡液面検出手段が、泡液面が所定の
    検出位置に達したか否かを検出するものであることを特
    徴とする請求項2又は4に記載の蒸発濃縮装置。
  6. 【請求項6】 前記泡液面検出手段が、泡液面が前記検
    出位置に達したか否かを検出する電極式泡液面センサー
    であることを特徴とする請求項5に記載の蒸発濃縮装
    置。
  7. 【請求項7】 前記加熱蒸発釜から前記液体の濃縮物を
    排出する濃縮物排出手段を有し、前記濃縮物排出手段が
    前記加熱蒸発釜から前記液体の濃縮物を排出する前に、
    前記蒸発濃縮運転を停止し、前記減圧手段による減圧を
    解除し、前記濃縮物排出手段による前記加熱蒸発釜から
    前記液体の濃縮物の排出を終了してから、前記給液手段
    により蒸発濃縮される液体を供給し、前記減圧手段によ
    り減圧し、前記蒸発濃縮運転を再開するものであり、前
    記濃縮物排出手段により前記液体の濃縮物を排出した後
    の蒸発濃縮運転の再開時の前記給液手段による液供給量
    が、泡液面が前記検出位置に達する量より少なく、か
    つ、前記加熱コイルに接する液量であることを特徴とす
    る請求項5又は6に記載の蒸発濃縮装置。
  8. 【請求項8】 前記泡液面検出手段が、前記泡液面が所
    定の検出位置に達していないことを2秒以上20秒以下
    の所定時間連続して検知すると、前記給液手段により蒸
    発濃縮される液体を供給させることを特徴とする請求項
    5〜7のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。
  9. 【請求項9】 蒸発濃縮される液体を貯留する加熱蒸発
    釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記液体を加熱
    する加熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記液
    体から蒸発した蒸気を冷却する冷却手段と、前記冷却手
    段により冷却され前記蒸気から液化した凝縮液を受ける
    冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜との間
    で蒸気が連通する連通部と、を有し、前記加熱蒸発釜と
    前記冷却凝縮釜と前記連通部とにより、外部から密閉さ
    れた容器を構成し、前記容器の内部を減圧する減圧手段
    を設けた蒸発濃縮装置において、前記加熱手段が、前記
    加熱蒸発釜内に設けられた加熱コイルにより、前記加熱
    蒸発釜に貯留されている前記液体を加熱し、かつ、前記
    加熱コイルの半分以上の面積が液面上にあり、前記液体
    から発生する泡を加熱するものであることを特徴とする
    蒸発濃縮装置。
  10. 【請求項10】 蒸発濃縮される液体を貯留する加熱蒸
    発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記液体を加
    熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記
    液体から蒸発した蒸気を冷却する冷却手段と、前記冷却
    手段により冷却され前記蒸気から液化した凝縮液を受け
    る冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜との
    間で蒸気が連通する連通部と、を有し、前記加熱蒸発釜
    と前記冷却凝縮釜と前記連通部とにより、外部から密閉
    された容器を構成し、前記容器の内部を減圧する減圧手
    段を設けた蒸発濃縮装置において、前記加熱蒸発釜に蒸
    発濃縮される液体を供給する給液手段と、前記加熱蒸発
    釜に消泡剤を供給する消泡剤供給手段と、前記加熱蒸発
    釜内の液面及び泡面のいずれか高い方の面である泡液面
    が所定の検出位置に達したか否かを検出する泡液面検出
    手段と、前記加熱蒸発釜内の液面及び泡面のいずれか高
    い方の面である泡液面が前記検出位置より高い位置であ
    る異常検出位置に達したか否かを検出する泡液面異常検
    出手段と、を有し、蒸発濃縮運転中の少なくとも一部に
    おいて、前記泡液面検出手段による検出結果に基づい
    て、前記給液手段を制御し、前記泡液面が前記異常検出
    位置に達したことを前記泡液面異常検出手段が検出する
    と、前記消泡剤供給手段が前記消泡剤を供給することを
    特徴とする蒸発濃縮装置。
  11. 【請求項11】 前記泡液面が前記異常検出位置に達し
    たことを前記泡液面異常検出手段が検出した場合の少な
    くとも一部の場合において、前記泡液面が前記異常検出
    位置に達したことを前記泡液面異常検出手段が検出する
    と、前記蒸発濃縮運転を停止し、前記減圧手段による減
    圧を解除し、前記蒸発濃縮運転を停止し、前記減圧手段
    による減圧を解除した後に、前記消泡剤供給手段が前記
    消泡剤を供給し、前記消泡剤供給手段が前記消泡剤を供
    給した後に、前記減圧手段により減圧し、前記蒸発濃縮
    運転を再開することを特徴とする請求項10に記載の蒸
    発濃縮装置。
  12. 【請求項12】 前記泡液面が前記異常検出位置に達し
    たことを前記泡液面異常検出手段が検出することによる
    前記蒸発濃縮運転の停止が、所定期間内に2回以上の所
    定回数繰り返される場合、前記蒸発濃縮運転を停止し、
    再開させないことを特徴とする請求項11に記載の蒸発
    濃縮装置。
  13. 【請求項13】 前記加熱手段が前記加熱蒸発釜内に設
    けられた加熱コイルにより前記加熱蒸発釜に貯留されて
    いる前記液体を加熱するものであることを特徴とする請
    求項10〜12のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。
  14. 【請求項14】 熱媒体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮
    部により圧縮された熱媒体から放熱する放熱部と、前記
    放熱部で放熱した熱媒体を膨張させる膨張部と、前記膨
    張部で膨張した熱媒体に吸熱させる吸熱部とを順次接続
    し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路を有し、前記加
    熱手段が前記ヒートポンプ回路の放熱部により加熱する
    ものであり、前記冷却手段が前記ヒートポンプ回路の吸
    熱部により冷却するものであることを特徴とする請求項
    10〜12のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。
  15. 【請求項15】 熱媒体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮
    部により圧縮された熱媒体から放熱する放熱部と、前記
    放熱部で放熱した熱媒体を膨張させる膨張部と、前記膨
    張部で膨張した熱媒体に吸熱させる吸熱部とを順次接続
    し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路を有し、前記加
    熱コイルが前記ヒートポンプ回路の放熱部に相当するも
    のであり、前記冷却手段が前記ヒートポンプ回路の吸熱
    部により冷却するものであることを特徴とする請求項1
    3に記載の蒸発濃縮装置。
  16. 【請求項16】 前記泡液面検出手段及び前記泡液面異
    常検出手段が電極式泡液面センサーであることを特徴と
    する請求項10〜15のいずれか1項に記載の蒸発濃縮
    装置。
  17. 【請求項17】 前記蒸発濃縮される液体がハロゲン化
    銀写真感光材料用処理液の廃液であることを特徴とする
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。
  18. 【請求項18】 前記ハロゲン化銀写真感光材料用処理
    液が界面活性剤を含有する補充用処理剤により補充され
    た処理液であることを特徴とする請求項17に記載の蒸
    発濃縮装置。
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Cited By (4)

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