JP3286643B2 - 自動車のフィニッシャ構造 - Google Patents

自動車のフィニッシャ構造

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JP3286643B2 JP34068592A JP34068592A JP3286643B2 JP 3286643 B2 JP3286643 B2 JP 3286643B2 JP 34068592 A JP34068592 A JP 34068592A JP 34068592 A JP34068592 A JP 34068592A JP 3286643 B2 JP3286643 B2 JP 3286643B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のトランクリッ
ドの後端縦板部に設けられる樹脂製のフィニッシャ構造
に係り、特に剛性向上および低コスト化等が有効的に図
れる自動車のフィニッシャ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車等において、トランクルー
ムの後部開口を車体のリヤエンドパネル下部まで低く
し、荷の積み降ろしを容易に行えるようにした形式のも
のが知られている。
【0003】このような自動車では、例えば図5に示す
ように、トランクリッド1の後端縦板部1aが、車体の
リヤエンドパネル部2まで垂下した構造となる。最近で
は、トランクリッド1の後端縦板部1aの表面に樹脂製
のフィニッシャ3を設けて意匠効果を高めること等が行
われている。
【0004】この場合、フィニッシャ3は、中央側に位
置するナンバプレート4保持用の主パネル部分3aと、
この主パネル部分3aの両側からテールランプの5下側
に沿ってアーム状に突出する水平部分3bとを有する構
造とされている。
【0005】ところで、前記のフィニッシャ3はトラン
クリッド1への取付け上の都合等から、奥行きを有する
立体感のある形状とされ、水平部分3bは例えば図6に
示すように、断面略コ字形に構成される。
【0006】そして、水平部分3bの下辺内側のフラン
ジ部に、雨水等の溜りを防止するために、別部材からな
る断面三角形状等の水切り部材6等が接着されている。
水切り部材6の上面には、10度以上の斜面を設けるこ
とが望ましいとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフィニ
ッシャ構造では、水平部分3bの下辺内側に接着する水
切り用の部材6等によって、部品点数および組立て工数
が多くなり、それにより製作コストが高くなっている。
【0008】なお、水切り用の部材6を省略するため
に、水平部分3bの下辺を厚肉とすることが考えられる
が、単に部分的な厚肉部を設けると収縮率の違いによる
成形歪み、例えば成形時の肉引け等によって意匠面の仕
上形状が悪化したり、意匠面にひびが発生する等の問題
が生じる。このため、これまでは厚肉化の採用が困難と
されていた。
【0009】また、このように厚肉化が困難であること
は、フィニッシャ全体の剛性にも影響を及ぼすことにな
り、従来では例えば主パネル部分3aに剛性確保の目的
で、レインフォースメントを組付ける場合もあったが、
これによってもコストアップの問題が生じていた。
【0010】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は、簡易な構造で水切り機能
が得られるとともに剛性を向上することができ、部品点
数および製作工程数の減少、ひいては低コスト化が有効
的に図れる自動車のフィニッシャ構造を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明は、トランクリッドの後端縦板部が車体のリ
ヤエンドパネル部まで垂下した形式の自動車にあって、
前記トランクリッドの後端縦板部の表面に樹脂製のフィ
ニッシャが設けられ、該フィニッシャは、中央側に位置
する主パネル部分と、この主パネル部分の両側からテー
ルランプの下側に沿ってアーム状に突出する断面略コ字
形の水平部分とを有する構造とされているものにおい
て、該フィニッシャは、該主パネル部分にナンバープレ
ート装着部が形成され、該装着部の周辺部および前記水
平部分に亘って、前記樹脂材料の中空射出成形により構
成された一連の厚肉部分を有し、該厚肉部分により前記
装着部を囲むように上枠部と下枠部と側枠部とが設けら
れ、 かつ該水平部分の内側下辺の厚肉部分は、その上側
面が内側下方に向けて傾斜する断面略三角形状に構成さ
れている
【0012】
【0013】
【作用】本発明によると、フィニッシャの水平部分の内
側下辺及び主パネル部分のナンバープレート装着部周辺
部分に亘り、中空射出成形により中空孔を有する一連の
厚肉部分を構成して、水平部分とともにナンバープレー
ト装着部の周囲を補強し、当該装着部を囲んで厚肉部分
による上枠部と下枠部と側枠部とを設けるようにしたの
で、全体の剛性向上が図れるようになる。 また、フィニ
ッシャの水平部分の内側下辺を、樹脂材料の一体成形に
より上側面が斜面となる断面略三角形状の厚肉部分とす
ることで、水切機能が簡易な構造で得られるようにな
る。ここで、当該厚肉部分は、中空射出成形によって
部が中空な構造とすることで、実質的に他の部分と略同
一の肉厚とすることが可能である。したがって、成形時
において収縮率の違いが生じることがなく、これにより
成形歪みを防止して、意匠面の仕上形状を良好とするこ
とが可能となり、ひびの発生防止も図れるようになる。
【0014】また、内部が中空な厚肉部分の形成によ
り、剛性の向上も可能となるので、従来と異なりレイン
フォースメントの組付の省略も可能となる。
【0015】しかも、成形に際しては厚肉部分へのガス
の吹込み等による、比較的容易な工法が採用できるの
で、特に工程数が増大することもない。
【0016】
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4を参照
して説明する。
【0018】図1は本実施例による自動車のフィニッシ
ャ構造を示す斜視図、図2,図3,図4はそれぞれ図1
のA−A,B−B,C−C断面図である。なお、全体構
成については図5に示したものと略同様であるので、図
5も本実施例の説明に使用する。
【0019】本実施例は基本的に図5に示すように、ト
ランクリッド1の後端縦板部1aが車体のリヤエンドパ
ネル部2まで垂下した形式の自動車にあって、トランク
リッド1の後端縦板部1aの表面に樹脂製のフィニッシ
ャ3が設けられ、このフィニッシャ3は、中央側に位置
する主パネル部分3aと、この主パネル部分3aの両側
からテールランプ5の下側に沿ってアーム状に突出する
断面略コ字形の水平部分3bとを有する構造とされる。
【0020】そして、フィニッシャ3は図1〜図3に示
すように、主パネル部分3aの周辺部および水平部分3
bに亘り、中空射出成形により構成された一連の厚肉部
分を有するものとされる。
【0021】詳述すると、図1に示すように、フィニッ
シャ3の主パネル部分3aは略四角形状をなしており、
中央部に外側から内側に向ってナンバプレート装着用の
凹部7を有する。この凹部7を囲むように上枠部8、下
枠部9、側枠部10が形成され、上枠部8にはライセン
スランプ用開口11があけられている。
【0022】上枠部8の前後端には図2に示すように、
上向きに突出する突条からなる厚肉部分12,13が横
長に設けられ、この各厚肉部分12,13内に中空孔1
4,15がそれぞれ横方向すなわち凸条件方向に沿って
形成されている。
【0023】また、下枠部9は同図に示すように、全体
として断面略コ字形に形成され、その開口側が樹脂で塞
がれる形で厚肉部分16が横長に設けられるとともに、
その厚肉部分16内に中空孔17が横方向に沿って形成
されている。
【0024】さらに各側枠部10には、図3に示すよう
に、この側枠部10と上枠部8との連接部に位置して、
上下方向に沿う厚肉部分18が縦長に設けられ、この厚
肉部分18の内部に上下方向に沿って中空孔19が形成
されている。この側枠部10の中空孔19が、上枠部8
の各中空孔14,15と、下枠部9の中空孔17とを連
通している。
【0025】また、水平部分3bは図4に示すように、
断面略コ字形をなし、その下辺3c側に厚肉部分20が
設けられ、この厚肉部分20は、その上側面20aが斜
面となるように断面略三角形状に形成され、水切が容易
に行われるようになっている。そして、その厚肉部分2
0の内部に中空孔21が横長に形成されている。この水
平部分3bの中空孔21は、側枠部10の中空孔19お
よび下枠部9の中空孔17に連通している。
【0026】以上の構成を有する本実施例によるフィニ
ッシャ3を成形する場合には、中空射出成形法を適用す
る。すなわち、まず射出成形等によって厚肉部分を含む
全体の成形を行い、表面が硬化し内部が硬化する前に、
各厚肉部分にガス吹込みおよび樹脂吸出しを行って中空
孔を形成する。例えば図1に示すように、上枠部8の中
央位置から、各厚肉部分12,13の内部に矢印aで示
すようにガスを吹込む。この場合、薄肉部分は硬化して
も、厚肉部分の内部は硬化していないので、吹込まれる
ガスの圧力で樹脂は流動可能である。一方、下枠部9の
厚肉部分16の中央位置、および各水平部分3bの厚肉
部分20の先端位置で樹脂吸出しを行う。これにより、
樹脂は図1の矢印b〜dのように流動し、前記の各中空
孔14,15,19,17,21が順次に形成されるも
のである。
【0027】以上の実施例によると、フィニッシャ3
を、主パネル部分3aの周辺部および水平部分3bに亘
り、中空射出成形により中空孔14,15,19,1
7,21を有する一連の厚肉部分12,13,18,1
6,20を有する構成としたので、容易な方法で、全体
の剛性向上が図れるようになる。この場合、厚肉部分1
2,13,18,16,20は中空孔14,15,1
9,17,21により実質的に他の部分と略同等の肉厚
となるので、成形時において収縮率の違いが生じること
がなく、これにより成形歪みを防止でき、意匠面の仕上
形状を良好とすることができ、ひびの発生防止も図れ
る。
【0028】さらに、フィニッシャ3の水平部分3bの
内側下辺は、樹脂材料の一体成形により上側面20aが
斜面となる断面略三角形状の厚肉部分20とすること
で、水切機能が簡易な構造で得られるようになる。この
厚肉部分20についても前記のように、内部に中空孔2
1を有する構造であるから、成形時に収縮率の違いが生
じることがなく、成形歪みの防止、意匠面の仕上形状を
良好、ひび発生防止等が図れるのは勿論である。
【0029】また、内部が中空な厚肉部分の形成によ
り、剛性の向上も可能となるので、従来と異なりレイン
フォースメントの組付の省略も可能となる。
【0030】しかも、成形に際しては厚肉部分へのガス
の吹込み等による、比較的容易な工法が採用できるの
で、特に工程数が増大することもない。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、フィニ
ッシャの水平部分の内側下辺及び主パネル部分のナンバ
ープレート装着部周辺部分に亘り、中空射出成形により
中空孔を有する一連の厚肉部分を構成して、水平部分と
ともにナンバープレート装着部の周囲を補強し、当該装
着部を囲んで厚肉部分による上枠部と下枠部と側枠部と
を設けるようにしたので、容易な方法で全体の剛性向上
が図れるようになる。 また、フィニッシャの水平部分の
内側下辺を、樹脂材料の一体成形により上側面が斜面と
なる断面略三角形状の厚肉部分とすることで、水切機能
が簡易な構造で得られるようになる。さらに、当該厚肉
部分は、中空射出成形によって内部が中空な構造とする
ことで、実質的に他の部分と略同一の肉厚とすることが
でき、したがって成形時において収縮率の違いが生じる
ことがなく、これにより成形歪みを防止して、意匠面の
仕上形状を良好とすることができ、ひびの発生防止も図
れる。また、内部が中空な厚肉部分の形成により、剛性
の向上も図れるので、従来と異なりレインフォースメン
トの組付も省略できる。
【0032】しかも、成形に際しては厚肉部分へのガス
の吹込み等による、比較的容易な工法が採用できるの
で、特に工程数が増大することもない。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィニッシャ構造の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】本発明のフィニッシャ構造が適用されるトラン
クリッドを示す斜視図である。
【図6】従来のフィニッシャ構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トランクリッド 1a 後端縦板部 2 リヤエンドパネル部 3 フィニッシャ 3a 主パネル部分 3b 水平部分 20 厚肉部分 20a 上面 21 中空孔 12,13,18,16, 主パネル部分の厚肉部分 14,15,19,17 主パネル部分の中空孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/40 B62D 25/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランクリッドの後端縦板部が車体のリ
    ヤエンドパネル部まで垂下した形式の自動車にあって、
    前記トランクリッドの後端縦板部の表面に樹脂製のフィ
    ニッシャが設けられ、該フィニッシャは、中央側に位置
    する主パネル部分と、該主パネル部分の両側からテール
    ランプの下側に沿ってアーム状に突出する断面略コ字形
    の水平部分とを有する構造とされているものにおいて、該フィニッシャは、該主パネル部分にナンバープレート
    装着部が形成され、該装着部の周辺部および前記水平部
    分に亘って、前記樹脂材料の中空射出成形により構成さ
    れた一連の厚肉部分を有し、該厚肉部分により前記装着
    部を囲むように上枠部と下枠部と側枠部とが設けられ、 かつ該水平部分の内側下辺の厚肉部分は、その上側面が
    内側下方に向けて傾斜する 断面略三角形状に構成されて
    いる、 ことを特徴とする自動車のフィニッシャ構造。
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