JP3283822B2 - ブレーキ装置付キャスタ - Google Patents

ブレーキ装置付キャスタ

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JP3283822B2
JP3283822B2 JP12572398A JP12572398A JP3283822B2 JP 3283822 B2 JP3283822 B2 JP 3283822B2 JP 12572398 A JP12572398 A JP 12572398A JP 12572398 A JP12572398 A JP 12572398A JP 3283822 B2 JP3283822 B2 JP 3283822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ装置付キ
ャスタに係り、特に医療用診断装置等のキャスタとして
使用され、走行と停止だけでなく、キャスタの旋回を係
止して安定した直線走行を可能とする、操作性のよいブ
レーキ装置付キャスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、病院や厚生施設で使用される
診断装置、ベッド等、移動させることを目的とした重量
物の接地部分にはキャスタが使用されており、一人また
は少人数でも容易に移動することができるようになって
いる。このようなキャスタには、一般にブレーキ装置が
付設されており、最近では、走行を停止するブレーキだ
けでなく、走行と同時にキャスタの旋回を停止すること
ができるものや、直線走行をより安定に行うために、車
輪の回転とキャスタの旋回とを別々にロックすることが
できるブレーキ装置を備えたキャスタが提案されてい
る。このような従来技術として、例えば特開平6−16
002号公報、実公平8−5842号公報等があげられ
る。
【0003】図7は、このような従来技術を示す説明図
である。図7において、このキャスタは、台座61の下
部に放射状切り込み溝を形成した係合部62を固着し、
フレーム63の前方上部に制動解除ペダル64および制
動ペダル65を配し、フレーム63の内側上部に制動体
66を揺動自在に取付け、制動解除ペダル64にフレー
ム63との当接部64aを設け、他端を押圧部64bと
し、この制動解除ペダル64をフレーム63に軸支し、
この軸支点aより下方位置に制動ペダル65の一端を軸
支し、制動ペダル65を制動体66の一端に軸支し、制
動ペダル65の他端を押圧部65aとし、制動解除ペダ
ル64と制動ペダル65との軸支点bが、軸支点aと制
動ペダルと制動体との軸支点cを結ぶ直線Lの両側に移
動可能にし、制動体66の一端に設けた接触部66aを
車輪の上方に配し、他端に設けた係合爪66bを前記係
合部62の下方に配置したものである。
【0004】このような構成において、図7の制動解除
状態から、制動ペダル65の押圧部65aを下方に押し
下げると、軸支点bが軸支点aとcを結ぶ直線Lの内側
から外側に移動し、制動解除ペダル64が回動して押圧
部64bが上方に回動するとともに、他端の当接部64
aがフレーム63の突起63aに当たるので、この位置
で制動ペダル65の回動が係止される。このとき前記制
動ペダル65の回動によって制動体66の一端の接触部
66aが車輪の表面に接地し、車輪の回転が停止する。
また制動ペダル65の回動により制動体66の他端の係
合爪66bが台座61に固着された係合部62の放射状
切り込み溝に引っ掛かり、フレーム63の旋回も停止す
る。このような制動状態から、制動解除ペダル64の押
圧部64bを下方に回動させ元の状態に戻すと車輪の制
動およびフレーム63の制動が共に解除され、通常の走
行状態となる。
【0005】しかしながら上記従来技術は、フレームの
旋回および車輪の回転を同時に制動することはできるも
のの、車輪を回転状態に保持したままフレームの旋回の
みを係止することができず、例えば長い直線距離を走行
する際の安定性に欠けるという欠点があった。一方、図
8は、車輪の回転状態を保持したままフレーム(キャス
タ)の旋回を係止することができる、従来のブレーキ装
置付きキャスタの説明図である。図において、このブレ
ーキ装置付キャスタは、断面逆U字状の支持ヨーク71
の上端部に設けられたキャスタ部およびブレーキ操作部
を有し、前記キャスタ部が、ボールベアリング72によ
って回転自在に取付けられた取付けベース73と、該取
付けベース73にボルトナットによって固着された旋回
係止皿74およびキャスタ取付け部材75を有し、ブレ
ーキ操作部が、支持ヨーク71に枢着されたスティーク
ペダル(77)およびブレーキペダル76と、該ブレー
キペダル76の裏面のカム76aに一端を当接し、この
当接端に車輪制動用ゴム体80を有するとともに他端の
突起部を前記キャスタ部の旋回係止皿74の下方まで延
在するように設けられた車輪ロック板78と、前記ステ
ィークペダル(77)の裏面のカム(77a)に一端を
接触させ、他端を前記キャスタ取付け部材75の下方ま
で延在するように設けられた旋回ロック用作動片79と
を有している。
【0006】このような構成において、ブレーキペダル
76を後方(操作人側)に踏み込むと、車輪の回転とキ
ャスタの旋回が同時に停止する。この状態で、車輪の回
転とキャスタの旋回のロックを解除する場合は、前記ブ
レーキペダル76の上部を踏み込んでそのペダル面が床
面と平行になるように元に戻すことにより、車輪のロッ
クが解除されるとともにキャスタの旋回のロックが解除
される。また、車輪の回転状態を維持したままキャスタ
の旋回のみを停止したい場合は、スティークペダル(7
7)を踏み込むことによって車輪の回転をロックするこ
となくキャスタの旋回のみを係止することができ、その
係止を解除する場合は、前記スティークペダル(77)
の上部を踏み込んでペダル面が床面と平行になるように
すればよい。
【0007】しかしながら、上記従来技術は、制動ペダ
ルが制動解除ペダルを兼ねているので、制動を解除する
ためにはペダルの上部を踏み込んで反作業者側に回動さ
せなければならず、作業性が悪いという問題があった。
また、制動ペダルの裏面にカムを設けた構造であるため
に、該カムのテコ比は最大でも1/2程度にしかなら
ず、操作性に難があり、これを解決しようとして前記テ
コ比を大きくすれば移動量が小さくなって実用性に欠け
るという問題があった。さらに車輪に当接する回転制動
体としてゴム弾性体が使用されているために、車輪への
押圧力が不足する傾向にあり、車輪に強い力がはたらく
と制動状態が解除されるおそれもあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決し、車輪の回転およびキャスタの旋回
の同時制動だけでなく、車輪の回転状態を維持したまま
キャスタの旋回のみを係止することができるうえ、制動
ペダルと制動解除ペダルの踏み込み方向を一致させるこ
とによって操作性を改善したブレーキ装置付きキャスタ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題解決するた
め、本願で特許請求する発明は以下のとおりである。 (1)断面逆U字状の支持ヨークと、該支持ヨークの両
片間に支持軸を介して回動自在に取り付けられた車輪
と、前記支持ヨーク上部の対向する位置にそれぞれ設け
られたキャスタ部およびブレーキ操作部と、該キャスタ
部とブレーキ操作部との間に架設するように前記支持ヨ
ークの両片間に設けられた旋回係止用作動片および旋回
・回転係止用作動片とを有するブレーキ装置付キャスタ
において、前記ブレーキ操作部が、前記支持ヨークの上
部一端にペダルピンを介して枢着された前記ロック解除
ペダルと、該ロック解除ペダルの裏面に設けられた二つ
の嘴状嵌合部にそれぞれ嵌合するとともに前記ペダルピ
ンに一端が枢着された二つの中間リンクと、該二つの中
間リンクの前記枢着部に対向する端部にリンクピンを介
してそれぞれ枢着されるとともに、該枢着部近傍の裏面
でロックピンを介してそれぞれ旋回係止用作動片および
旋回・回転係止用作動片に枢着された前記旋回係止ペダ
ルおよびストップペダルを有し、前記旋回係止ペダルの
揺動に伴って、該旋回係止ペダルと前記中間リンクとの
枢着部が、前記ロック解除ペダルの枢着部と、前記旋回
係止ペダルと旋回係止用作動片との枢着部とを結ぶ直線
と交叉するように移動可能とし、前記ストップペダルの
揺動に伴って、該ストップペダルと前記中間リンクとの
枢着部が、前記ロック解除ペダルの枢着部と、前記スト
ップペダルと旋回・回転係止用作動片との枢着部を結ぶ
直線と交叉するように移動可能としたことを特徴とする
ブレーキ装置付キャスタ。
【0010】
【0011】
【0012】(2) 前記旋回係止用作動片が、前記旋回係止ペダルの
裏面にロックピンを介して枢着された一端と、前記キャ
スタ部とブレーキ操作部との間の前記支持ヨークの両片
間に架設された作動ピンを経由して前記キャスタ部の旋
回係止皿まで延びる他端部を有し、該他端部に前記旋回
係止皿の切欠部に嵌合する突起部を有し、前記旋回・回
転係止用作動片が、前記ストップペダルの裏面にロック
ピンを介して枢着された一端と、該枢着端に設けられた
車輪制動部を有するとともに、前記キャスタ部とブレー
キ操作部との間の前記支持ヨークの両片間に架設された
作動ピンを経由して前記キャスタ部の旋回係止皿まで延
びる他端部を有し、該他端部に前記旋回係止皿の旋回係
止溝に嵌合する突起部を有することを特徴とする上記
(1)に記載のブレーキ装置付キャスタ。(3) 前記旋回係止用作動片と、旋回・回転係止用作動
片とが前記支持ヨークの両辺間の1/2以上の幅広部分
を有し、両作動片が重なる部分の、一方の先端部近傍の
中央部を切り抜き、該切り抜き部から他方の作動片の先
端部を覗かせ、該先端部が前記切り抜き部内で旋回係止
皿の旋回係止溝または切欠部に嵌合するようにしたこと
を特徴とする上記(2)に記載のブレーキ装置付キャス
タ。
【0013】(4)断面逆U字状の支持ヨークと、該支
持ヨークの両片間に支持軸を介して回動自在に取付けら
れた車輪と、前記支持ヨークの上部の対向する位置にそ
れぞれ設けられたキャスタ部およびブレーキ操作部とを
有するブレーキ装置付キャスタにおいて、前記キャスタ
部が、前記支持ヨーク上部のキャスタ取付け部に固着さ
れたボールベアリングと、該ボールベアリングの上部に
載置された取付けベースと、該取付けベースに前記ボー
ルベアリングを介して隣接するように配置され、前記ボ
ールベアリングを貫通するボルトによって前記取付けベ
ースに固着され、該取付けベースと一体となって回動す
る旋回係止皿とを有し、前記ブレーキ操作部が、前記支
持ヨーク上部のキャスタ部と対向する端部にペダルピン
を介して枢着されたロック解除ペダルと、該ロック解除
ペダルの裏面に設けられた二つの嘴状嵌合部にそれぞれ
嵌合するとともに前記ペダルピンに一端が枢着された二
つの中間リンクと、該二つの中間リンクの前記枢着部に
対向する端部にリンクピンを介してそれぞれ枢着された
旋回係止ペダルおよびストップペダルと、前記旋回係止
ペダルの前記中間リンクとの枢着部近傍の裏面にロック
ピンを介して一端が枢着されるとともに前記キャスタ部
とブレーキ操作部との間の前記支持ヨークの両片間に架
設された作動ピンを経由して前記キャスタ部の旋回係止
皿まで延び、該旋回係止皿の切欠部に嵌合する突起部を
有する旋回係止用作動片と、前記ストップペダルの前記
中間リンクとの枢着部近傍の裏面にロックピンを介して
一端が枢着され、該枢着端に車輪制動部を有し、かつ前
記キャスタ部とブレーキ操作部との間の前記支持ヨーク
の両片間に架設された前記作動ピンを介して前記キャス
タ部の旋回係止皿まで延び、該旋回係止皿の旋回係止溝
と嵌合する突起部を有する旋回・回転係止用作動片とを
有し、前記旋回係止ペダルの揺動に伴って、該旋回係止
ペダルと前記中間リンクとの枢着部が、前記ロック解除
ペダルの枢着部と、前記旋回係止ペダルと旋回係止用作
動片との枢着部とを結ぶ直線と交叉するように移動可能
とし、前記ストップペダルの揺動に伴って、該ストップ
ペダルと前記中間リンクとの枢着部が、前記ロック解除
ペダルの枢着部と、前記ストップペダルと旋回・回転係
止用作動片との枢着部を結ぶ直線と交叉するように移動
可能としたことを特徴とするブレキ装置付キャスタ。
【0014】本発明のブレーキ装置付キャスタは、旋回
係止ペダルと、該旋回係止ペダルと並設されたストップ
ペダルと、これら旋回係止ペダルおよびストップペダル
の上部に、かつ共通に設けられたロック解除ペダルを有
する。旋回係止ペダルとは、車輪の回転状態を維持した
まま、キャスタの旋回のみを係止するペダルであり、ス
トップペダルとはキャスタの旋回および車輪の回転の双
方を係止するペダルである。また、ロック解除ペダルと
は、前記旋回係止ペダルで係止されたキャスタの旋回
動およびストップペダルで係止されたキャスタの旋回制
動と車輪の回転制動をそれぞれ解除するペダルをいう。
【0015】本発明において、ロック解除ペダルは、そ
の一端が支持ヨーク上部の一端にペダルピンを介して枢
着されており、該ロック解除ペダルの裏面には二つの嘴
状嵌合部が設けられている。中間リンクは、前記ロック
解除ペダルの裏面の嘴状嵌合部に嵌合するとともに、前
記ロック解除ペダルが枢着されたペダルピンに一端が枢
着された部材であって、旋回係止側と旋回・回転係止側
の二つの中間リンクがあり、この二つの中間リンクの前
記枢着部に対向する端部にはリンクピンを介してそれぞ
れ旋回係止ペダルおよびストップペダルが枢着されてい
る。また旋回係止ペダルおよびストップペダルの前記中
間リンクとの枢着部近傍の裏面にはロックピンを介して
それぞれ後述する旋回係止用作動片の端部および旋回・
回転係止用作動片の端部が枢着されている。
【0016】本発明において、旋回係止用作動片とは、
前記旋回係止ペダルに一端が枢着されるとともに他端が
キャスタ部の旋回係止皿まで延び、該旋回係止皿の切欠
部に嵌合する突起部を有する部材をいい、旋回係止ペダ
ルを下止点まで踏み込むことにより、前記突起部が旋回
係止皿の旋回係止用切欠部に嵌合することにより、キャ
スタの旋回が制動される。旋回・回転係止用作動片と
は、前記ストップペダルに一端が枢着され、該枢着端に
車輪制動部を有し、かつ他端がキャスタ部の旋回係止皿
まで延び、該旋回係止皿の旋回係止溝と嵌合する突起部
を有する部材をいい、前記ストップペダルを下止点まで
踏み込むことにより、前記車輪制動部が車輪に当接して
該車輪の回転を停止させると同時に前記他端の突起部が
旋回係止皿の旋回係止溝に嵌合することにより、キャス
タの旋回が停止される。
【0017】図1および図2は、本発明におけるロック
解除ペダル、旋回係止ペダルおよびストップペダルの関
係を示す説明図であり、図1は、上方からみた図、図2
(A、B、C)は、図1のII−II線矢視方向断面および
各ペダルの作用を示す図である。図1において、旋回係
止ペダル1とストップペダル2は並設されており、その
上側に幅広のロック解除ペダル3が設けられている。4
は、取付けベースである。
【0018】図2において、(A)はストップぺダル
が上止点にある旋回および回転制動が解除されたたキャ
スタの要部を示しており、ストップペダル側の各部材の
枢着部の位置関係は(B)のようになる。すなわち、中
間リンク5とストップペダル2との枢着部aは、ロック
解除ペダル3の枢着部(中間リンク5の上側枢着部)b
と、ストップペダル2と旋回・回転係止用作動片6との
枢着部cとを結ぶ直線Lの図中左側にあり、中間リンク
5の嘴状部がストップペダル2の上面に当接した状態で
安定している。このような旋回および回転制動が解除さ
れた通常の走行状態において、車輪の回転とキャスタの
旋回を同時に制動させる場合、ストップペダル2を下側
に踏み込んで下止点まで下げると、枢着部aは、図2の
(C)に示したように、枢着部bと枢着部cとを結ぶ直
線Lの図中右側に移動し、この状態でロックされる。す
なわち、ストップペダル2を下止点まで回動させること
により、該ストップペダル2に枢着された旋回・回転係
止用作動片6の前記枢着部近傍の端部に設けられた車輪
制動部7が車輪に当接して該車輪の回転を停止するとと
もに他端の突起部が旋回係止皿8に設けられた旋回係止
溝に嵌合してキャスタの旋回を停止する。このとき中間
リンク5の嘴状部がロック解除ペダル3を押し上げて上
止点に移動させる。
【0019】車輪およびキャスタの制動状態を解除する
場合は、ロック解除ペダル3を踏み込んで下止点に戻す
ことにより、枢着部aが枢着点bとcとを結ぶ直線Lの
図中左側に戻り、ストップペダル2が上止点まで旋回
し、これによって旋回・回転係止用作動片6の車輪制動
部7が車輪から離脱して車輪の制動が解除されるととも
に、他端の突起部が旋回係止皿8の係止溝から離脱して
キャスタの旋回制動が解除される。
【0020】旋回係止ペダル1の作用については、該旋
回係止ペダル1を操作することによってキャスタの旋回
のみを係止する旋回係止用作動片が機能する以外は前記
ストップペダルの操作および機能と同様であり、旋回係
止用作動片には車輪制動部がないことから、車輪の回転
状態を維持したままキャスタの旋回のみが制動される。
また、その制動を解除する場合は、前記ストップペダル
2によるキャスタの旋回制動および車輪の回転制動を解
除した場合と同様、ロック解除ペダル3を踏み込むこと
によって行われる。
【0021】本発明において、旋回係止用作動片と旋回
・回転係止用作動片は、支持ヨークの両辺間の1/2以
上の幅広部分を有することが好ましく、両作動片が重な
るキャスタ側において両作動片のうち一方の先端部近傍
の中央部を切り抜き、該切り抜き部から他方の作動片の
先端部を覗かせ、該先端部が前記切り抜き部内で旋回係
止皿の旋回係止溝または切欠部に嵌合するように構成す
ることが好ましい。これによって旋回係止皿に旋回係止
用の溝および切欠部の両方を設けて旋回係止用作動片と
旋回・回転係止用作動片の両突起部との嵌合が可能とな
り、部品点数の減少およびキャスタ部の厚みを薄くする
ことができる。旋回係止皿には、その円形の外周部に沿
って一または二以上の旋回係止用切欠部を設け、該切欠
部を有する外周部の内側に沿って複数の旋回係止用の溝
を設けることが好ましい。旋回係止用切欠部を複数設け
る場合には、旋回係止皿の中心点を挟んで対称に設ける
ことが好ましく、例えば2個または4個であることが好
ましい。
【0022】本発明において支持ヨークとは、断面逆U
字状を呈するキャスタ本体の主要な外観をなす部材であ
り、その両辺間に支持軸を介して車輪を支持するととも
に、その上部にはキャスタ部およびブレーキ操作部が設
けられている。支持ヨークの表面にカバーを設けること
により、車輪を支持する支持軸端部のナット部を覆うこ
とができ、これによってキャスタが人の足またはその他
のものに接触した場合の安全性が確保できる。
【0023】取付けベースは、本発明のブレーキ装置付
キャスタを、例えば医療用診断装置等、移動することを
目的とした重量物の底部接地部分に取り付けるための部
材であり、その形状は特に限定されない。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例によってさら
に詳細に説明する。図3〜図6は、本発明の一実施例で
あるブレーキ装置付キャスタの説明図であり、図3はそ
の側面を示す一部断面図、図4は裏面図、図5および図
6は、本実施例に用いられる作動片の説明図である。
【0025】図3において、このブレーキ装置付キャス
タは、断面逆U字状の支持ヨーク11と、その両辺間に
支持軸12を介して回動自在に取付けられた車輪13
と、前記支持ヨーク11の上端部に設けられたキャスタ
部14およびブレーキ操作部15とから主として構成さ
れており、キャスタ部14は、支持ヨーク11のキャス
タ取付け孔に固着されたボールベアリング16と、該ボ
ールベアリング16の上部に配置された取付けベース1
7と、該取付けべース17に前記ボールベアリング16
を介して隣接するようにその下側に配置され、前記ボー
ルベアリング16を貫通するボルト19によって前記取
付けベース17に固着され、該取付けベース17と一体
となって回動する旋回係止皿18とで主として構成され
ている。20は、ベアリングカバーである。
【0026】一方、ブレーキ操作部15は、支持ヨーク
11のキャスタ部14と対向する上端部にペダルピン2
1を介して枢着されたロック解除ペダル(OFFペダ
ル)22と、該ロック解除ペダル22の裏面に設けられ
た二つの嘴状嵌合部にそれぞれ嵌合するとともに前記ペ
ダルピン21に一端が枢着された、嘴状部23を有する
旋回係止側中間リンク24および旋回・回転係止側中間
リンク25と、該旋回係止側中間リンク24および旋回
・回転係止側中間リンク25の前記枢着部に対向する端
部にリンクピン26および27を介してそれぞれ枢着さ
れた旋回係止ペダル28およびストップペダル29と、
前記旋回係止ペダル28の前記旋回係止側中間リンク2
4との枢着部近傍の裏面にロックピン30を介して一端
が枢着されるとともに、前記キャスタ部14とブレーキ
操作部15との間の支持ヨーク11の両片間に架設され
た作動ピン32を経由して前記キャスタ部14の旋回係
止皿18の下方まで延び、その端部に前記旋回係止皿1
8の旋回係止用切欠部(旋回係止皿18の中心を挟んで
対称に2個設けられている)33と嵌合する旋回係止用
突起部34を有する旋回係止用作動片35と(図4参
照)、前記ストップペダル29の前記旋回・回転係止側
中間リンク25との枢着部近傍の裏面にロックピン31
を介して一端が枢着され、該枢着端に車輪制動部46を
有するとともに、前記作動ピン32を経由して前記キャ
スタ部14の旋回係止皿18の下方まで延び、その端部
に前記旋回係止皿18の旋回係止溝36と嵌合する旋回
係止用突起部37を有する旋回・回転係止用作動片38
(図4参照)とから主として構成されている。
【0027】また、図3において、旋回係止ペダル28
とストップペダル29とは同一高さに並設さており、該
旋回係止ペダル28およびストップペダル29の上部に
共通にロック解除ペダル22が設けられている。47は
支持ヨーク11を覆うカバーである。図4において、旋
回係止皿18にはその円形外周部の対向する2箇所に旋
回係止用作動片35の旋回係止用突起部34が嵌合する
旋回係止用切欠部33が設けられており、その内側に円
周に沿って旋回・回転係止用作動片38の旋回係止用突
起部37と嵌合する旋回係止溝36が多数設けられてい
る。また前記旋回係止用作動片35と旋回・回転係止用
作動片38は、それぞれキャスタ側端部が支持ヨークの
両片間に嵌合する幅広部を呈しており、該幅広部が重な
るように、それぞれブレーキ操作部から作動ピン32を
経由してキャスタ部14の旋回係止皿18に到るように
配置されている。このとき両作動片35および38の突
出片39および40が支持ヨーク11の上部裏面に当接
している。
【0028】図5は、本実施例における旋回係止用作動
片の平面図(A)および側面図(B)を示すものであ
る。図5において、本実施例の旋回係止用作動片35
は、断面くの字状を呈しており、一端に旋回係止ペダル
28との枢着部42を有し、中央部に作動ピン32と嵌
合する屈曲部41を有し、他端に旋回係止皿18の旋回
係止用切欠部33と嵌合する(図4参照)旋回係止用突
起部34を有し、前記屈曲部41の上方に延び、支持ヨ
ーク11の上方裏面に当接する突出片39を有してい
る。
【0029】また、図6は、本実施例における旋回・回
転係止用作動片の平面図(A)および側面図(B)を示
すものである。図6において、本実施例の旋回・回転係
止用作動片38は、断面くの字状を呈しており、一端に
ストップペダル29との枢着部44および車輪制動部4
6を有し、中央部に前記作動ピン32と嵌合する屈曲部
45を有し、他端に前記旋回係止皿18の旋回係止用溝
36と嵌合する(図4参照)旋回係止用突起部37を有
し、前記屈曲部45の上方に延び、支持ヨーク11の上
方裏面に当接する突出片40を有している。旋回・回転
係止用作動片38の前記旋回係止用突起部37の近傍の
中央部には切り抜き部43が設けられており、該切り抜
き部43に、図5の旋回係止用作動片35の旋回係止用
突起部34が覗くように構成されている。
【0030】このような構成において、本実施例のブレ
ーキ装置付キャスタは、例えば医療用診断装置の底部裏
面に床面に当接するように固定され、旋回係止ペダル2
8およびストップペダル29が共に上止点にある場合
は、車輪13の回転およびキャスタ部14の旋回が可能
で、医療用診断装置(以下、単に装置という)を直線走
行および曲線走行させることができる。
【0031】このような直線および曲線走行可能な状態
において、キャスタ部14の旋回のみを係止して装置を
直線走行させたい場合は、旋回係止ペダル28を下止点
まで踏み込むことにより、旋回係止用作動片35のペダ
ル側端部が押し下げられ、これに呼応して他端部の旋回
係止用突起部34がキャスタ部14の旋回係止皿18の
旋回係止用切欠部33に嵌合し、旋回係止皿18に固着
された取付けベース17の旋回、すなわち、キャスタの
旋回が係止され、直線走行のみが可能な状態となる。こ
のとき旋回係止側中間リンク24がロック解除ペダル2
2を上止点まで押し上げた状態で係止される。この状態
で旋回の制動を解除したいときは、前記ロック解除ペダ
ル22を下止点まで踏み込むことにより、該ロック解除
ペダル22の裏面に嵌合された前記旋回係止側中間リン
ク24の嘴状部23が押し下げられ、これに伴って旋回
係止ペダル28が上止点まで旋回し、旋回係止用作動片
35の旋回係止用突起部34が旋回係止皿18の旋回係
止用切欠部33から離脱してキャスタの旋回の制動が解
除される。
【0032】一方、車輪およびキャスタがフリーの状態
でキャスタの旋回および車輪の回転の両方を係止して装
置を停止させたい場合は、ストップペダル29を下止点
まで踏み込むことにより、旋回・回転係止用作動片38
のペダル側端部が押し下げられ、該旋回・回転係止用作
動片38のペダル側端部に設けられた車輪制動部46が
車輪13に当接して該車輪13の回転が係止されると同
時に、他方端の旋回係止用突起部37が前記キャスタ部
14の旋回係止皿18の旋回係止溝36に嵌合し、旋回
係止皿18と固着された取付けベース17の旋回、すな
わち、キャスタの旋回が係止され、これによって車輪の
回転とキャスタの旋回が同時に停止する。このときロッ
ク解除ペダル22は旋回・回転係止側中間リンク25に
よって押し上げられ上止点で係止される。このような制
動状態で、車輪の回転制動およびキャスタの旋回制動を
解除したいときは、前記ロック解除ペダル22を下止点
まで踏み込むことにより、該ロック解除ペダル22の裏
面に嵌合された前記旋回・回転係止側中間リンク25の
嘴状部23が押し下げられ、これに伴ってストップペダ
ル29が下止点から上止点まで上昇し、該ストップペダ
ル29に枢着された旋回・回転係止用作動片38の車輪
制動部46が車輪13から離脱して該車輪13が回転可
能状態となるとともに、前記旋回・回転係止用作動片3
8の他端に設けられた旋回係止用突起部37が旋回係止
皿18の旋回係止溝36から離脱してキャスタの旋回の
制動が解除されてキャスタの旋回も可能な状態となる。
【0033】本実施例によれば、キャスタ部の旋回を係
止する旋回係止ペダル28とキャスタ部の旋回および車
輪の回転を係止するストップペダル29とを並設し、こ
れら両ペダルの上部に共通にロック解除ペダル22を設
け、前記旋回係止ペダル28およびストップペダル29
とロック解除ペダル22をそれぞれ中間リンク24およ
び25で連結したことにより、ロック解除ペダル22の
幅を広くできるとともに、全てのペダルの操作方向を同
一とすることができるので、操作性が向上する。また、
旋回の制動と旋回および回転の制動をそれぞれ別個に行
うことができるうえ、その制動を一つのロック解除ペダ
ル22でそれぞれ解除することができる。
【0034】さらに、上記中間リンクの採用により、ペ
ダルの回転方向によるロスが発生することがなく、しか
も枢着用の穴位置が正確であれば、部材の高い仕上げ精
度が要求されることもなくなる。さらに旋回係止ペダル
とストップペダルの長さを選択することによりテコ比を
調整することができ、例えば1/3〜1/4のテコ比と
することもでき、小さな作用力で大きな制動力が得られ
本実施例によれば、旋回係止皿18に旋回係止用溝
36および切欠部33を設けたことにより、例えば深溝
型軸受けを採用した場合でもキャスタ部の厚みを従来品
に比べて薄くすることができる。
【0035】本実施例によれば、旋回係止用作動片35
と旋回・回転係止用作動片38とが支持ヨーク11の両
辺間の1/2以上の幅広部分を有し、前記両作動片が重
なる部分の、旋回・回転係止用作動片38の先端部近傍
の中央部を切り抜き、該切り抜き部から旋回係止用作動
片35の作動片の先端部を覗かせ、該先端部が前記切り
抜き部内で旋回係止皿の旋回係止用切欠部33に嵌合す
るようにしたことにより、両作動片の旋回係止用突起部
の高さがほぼ同一となるので、旋回係止皿が一つで済
み、キャスタ部分の厚みを薄くすることができる。
【0036】本実施例によれば、旋回係止用作動片35
および旋回・回転係止用作動片38にそれぞれ突出片3
9および40を設けたことにより、該突出片39および
40がそれぞれ支持ヨーク11の上部内壁面に当接して
バネ効果を発揮するので、旋回係止用作動片35および
旋回・回転係止用作動片38の変形を元に戻すための戻
しバネが不要となる。
【0037】本実施例において、キャスタ部14のボル
ト19の断面形状を、円形の一部を切欠した弦を有する
もの、例えば半月状とし、取付けベース17、ボールベ
アリング16および旋回係止皿18におけるボルト貫通
孔の形状を前記ボルト19が嵌合する形状とすることが
好ましい。これによって、旋回係止状態において、旋回
係止用切欠部33を通じて旋回係止皿18に大きな力が
作用しても、該旋回係止皿18が回転して旋回規制の機
能を損なうことはない。
【0038】本実施例において、旋回・回転係止用作動
片38の先端部近傍の中央部を切り抜き、該切り抜き
43から旋回係止用作動片35の作動片の先端部を覗か
せる構成としたが、旋回係止用作動片35の先端部に切
抜き部を設け、該切り抜き部から旋回・回転係止用作
動片38の先端部を覗かせて旋回係止皿の切欠部と嵌合
するようにしてもよい。
【0039】本実施例において、中間リンク24および
25の幅をある程度広くすることが好ましい。これによ
って旋回係止用作動片35および旋回・回転係止用作動
片38のキャスタ側先端部に設けられた旋回係止用突起
部34および37との偏心差を小さくして作用力のロス
をなくすことができる。本実施例において、旋回・回転
係止用作動片38の車輪制動部46を車輪の形状に併せ
て偏平させ、かつ当接面に突起を設けることが好まし
い。これにより、車輪13への食い込み性が向上して強
い制動力が得られる。また、旋回・回転係止用作動片3
8の構成材料としてバネ鋼を用いることにより、その弾
力性を利用して車輪の摩耗にも追従できるようになる。
旋回・回転係止用作動片38は、例えばプレス成形等に
より一体成形することもできる。
【0040】
【発明の効果】本願の請求項1記載の発明によれば、二
の制動ペダルと一つの制動解除ペダルによってキャス
タの旋回停止およびキャスタの旋回と車輪の回転の停止
を別々に行うことができ、しかも同一の制動解除ペダル
で制動を解除することができる。また、全てのペダルの
操作方向を同一とすることができるので操作性が向上す
るうえ、旋回の制動と旋回および回転の制動をそれぞれ
別個に確実に行うことができ、外部からの応力によって
制動が解除することがない。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】本願の請求項2記載の発明によれば、旋回
係止用作動片を、旋回係止ペダルに一端が枢着されると
ともに他端がキャスタ部の旋回係止皿まで延び、該旋回
係止皿の切欠部に嵌合する突起を有するものとし、また
旋回・回転係止用作動片を、ストップペダルに一端が枢
着され、該枢着端に車輪制動部を有し、かつ他端がキャ
スタ部の旋回係止皿まで延び、該旋回係止皿の旋回係止
溝と嵌合する突起部を有するものとしたことにより、上
記発明の効果に加え、ペダルの作用力を旋回係止用突起
部に確実に伝え、該突起部を旋回係止皿の旋回係止溝ま
たは切欠部に嵌合してキャスタの旋回のみまたはキャス
タの旋回と車輪の回転を確実に制動することができる。
【0045】本願の請求項3記載の発明によれば、旋回
係止用作動片と、旋回・回転係止用作動片とが幅広部分
を有し、前記両作動片が重なる部分の、一方の先端部近
傍の中央部を切り抜き、該切り抜き部から他方の作動片
の先端部を覗かせるようにしたことにより、上記発明の
効果に加え、両作動片の旋回係止用突起部の高さがほぼ
同一となるので、旋回係止皿が一つで済み、キャスタ部
の厚みを薄くすることができる。
【0046】本願の請求項4記載の発明によれば、二つ
の制動ペダル(旋回係止ペダルおよびストップペダル)
と一つの制動解除ペダル(ロック解除ペダル)を設けた
ことにより、キャスタの旋回制動およびキャスタの旋回
と車輪の回転制動を別々に行うことができ、しかも同一
のロック解除ペダルでその制動をそれぞれ解除すること
ができる。またロック解除ペダルの裏面に設けられた二
つの嘴状嵌合部にそれぞれ嵌合する二つの中間リンク
で、前記ロック解除ペダルと旋回係止ペダルおよびスト
ップペダルとを連結し、前記旋回係止ペダルおよびスト
ップペダルに旋回係止用作動片および旋回・回転係止用
作動片の一端をそれぞれ係止したことにより、全てのペ
ダルの操作方向を同一とすることができるので操作性が
向上するうえ、旋回規制と旋回および車輪の回転規制を
それぞれ別個に確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキペダルの位置関係を示す図。
【図2】本発明のブレーキペダルの作用を示す説明図。
【図3】本発明の一実施例を示すブレーキ装置付キャス
タの説明図。
【図4】図3の裏面図。
【図5】本発明の一実施例に用いられる旋回係止用作動
片の説明図。
【図6】本発明の一実施例に用いられる旋回・回転係止
用作動片の説明図。
【図7】従来技術を示す説明図。
【図8】従来技術を示す説明図。
【符号の説明】
1…旋回係止ペダル、2…ストップペダル、3…ロック
解除ペダル、4…取付けベース、5…中間リンク、6…
旋回・回転係止用作動片、7…車輪制動部、8…旋回係
止皿、11…支持ヨーク、12…支持軸、13…車輪、
14…キャスタ部、15…ブレーキ操作部、16…ボー
ルベアリング、17…取付けベース、18…旋回係止
皿、19…ボルト、20…ベアリングカバー、21…ペ
ダルピン、22…ロック解除ペダル、23…嘴状部、2
4…旋回係止側中間リンク、25…旋回・回転係止側中
間リンク、26、27…リンクピン、28…旋回係止ペ
ダル、29…ストップペダル、30、31…ロックピ
ン、32…作動ピン、33…旋回係止用切欠部、34…
旋回係止用突起部、35…旋回係止用作動片、36…旋
回係止溝、37…旋回係止用突起部、38…旋回・回転
係止用作動片、39、40…突出片、41…屈曲部、4
2…枢着部、43…切り抜き部、44…枢着部、45…
屈曲部、46…車輪制動部、47…カバー。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面逆U字状の支持ヨークと、該支持ヨ
    ークの両片間に支持軸を介して回動自在に取り付けられ
    た車輪と、前記支持ヨーク上部の対向する位置にそれぞ
    れ設けられたキャスタ部およびブレーキ操作部と、該キ
    ャスタ部とブレーキ操作部との間に架設するように前記
    支持ヨークの両片間に設けられた旋回係止用作動片およ
    び旋回・回転係止用作動片とを有するブレーキ装置付キ
    ャスタにおいて、前記ブレーキ操作部が、前記支持ヨー
    クの上部一端にペダルピンを介して枢着された前記ロッ
    ク解除ペダルと、該ロック解除ペダルの裏面に設けられ
    た二つの嘴状嵌合部にそれぞれ嵌合するとともに前記ペ
    ダルピンに一端が枢着された二つの中間リンクと、該二
    つの中間リンクの前記枢着部に対向する端部にリンクピ
    ンを介してそれぞれ枢着されるとともに、該枢着部近傍
    の裏面でロックピンを介してそれぞれ旋回係止用作動片
    および旋回・回転係止用作動片に枢着された前記旋回係
    止ペダルおよびストップペダルを有し、前記旋回係止ペ
    ダルの揺動に伴って、該旋回係止ペダルと前記中間リン
    クとの枢着部が、前記ロック解除ペダルの枢着部と、前
    記旋回係止ペダルと旋回係止用作動片との枢着部とを結
    ぶ直線と交叉するように移動可能とし、前記ストップペ
    ダルの揺動に伴って、該ストップペダルと前記中間リン
    クとの枢着部が、前記ロック解除ペダルの枢着部と、前
    記ストップペダルと旋回・回転係止用作動片との枢着部
    を結ぶ直線と交叉するように移動可能としたことを特徴
    とするブレーキ装置付キャスタ。
  2. 【請求項2】 前記旋回係止用作動片が、前記旋回係止
    ペダルの裏面にロックピンを介して枢着された一端と、
    前記キャスタ部とブレーキ操作部との間の前記支持ヨー
    クの両片間に架設された作動ピンを経由して前記キャス
    タ部の旋回係止皿まで延びる他端部を有し、該他端部に
    前記旋回係止皿の切欠部に嵌合する突起部を有し、前記
    旋回・回転係止用作動片が、前記ストップペダルの裏面
    にロックピンを介して枢着された一端と、該枢着端に設
    けられた車輪制動部を有するとともに、前記キャスタ部
    とブレーキ操作部との間の前記支持ヨークの両片間に架
    設された作動ピンを経由して前記キャスタ部の旋回係止
    皿まで延びる他端部を有し、該他端部に前記旋回係止皿
    の旋回係止溝に嵌合する突起部を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のブレーキ装置付キャスタ。
  3. 【請求項3】 前記旋回係止用作動片と、旋回・回転係
    止用作動片とが前記支持ヨークの両辺間の1/2以上の
    幅広部分を有し、両作動片が重なる部分の、一方の先端
    部近傍の中央部を切り抜き、該切り抜き部から他方の作
    動片の先端部を覗かせ、該先端部が前記切り抜き部内で
    旋回係止皿の旋回係止溝または切欠部に嵌合するように
    したことを特徴とする請求項2に記載のブーキ装置付
    キャスタ。
  4. 【請求項4】 断面逆U字状の支持ヨークと、該支持ヨ
    ークの両片間に支持軸を介して回動自在に取付けられた
    車輪と、前記支持ヨークの上部の対向する位置にそれぞ
    れ設けられたキャスタ部およびブレーキ操作部とを有す
    るブレーキ装置付キャスタにおいて、前記キャスタ部
    が、前記支持ヨーク上部のキャスタ取付け部に固着され
    たボールベアリングと、該ボールベアリングの上部に載
    置された取付けベースと、該取付けベースに前記ボール
    ベアリングを介して隣接するように配置され、前記ボー
    ルベアリングを貫通するボルトによって前記取付けベー
    スに固着され、該取付けベースと一体となって回動する
    旋回係止皿とを有し、前記ブレーキ操作部が、前記支持
    ヨーク上部のキャスタ部と対向する端部にペダルピンを
    介して枢着されたロック解除ペダルと、該ロック解除ペ
    ダルの裏面に設けられた二つの嘴状嵌合部にそれぞれ嵌
    合するとともに前記ペダルピンに一端が枢着された二つ
    の中間リンクと、該二つの中間リンクの前記枢着部に対
    向する端部にリンクピンを介してそれぞれ枢着された旋
    回係止ペダルおよびストップペダルと、前記旋回係止ペ
    ダルの前記中間リンクとの枢着部近傍の裏面にロックピ
    ンを介して一端が枢着されるとともに前記キャスタ部と
    ブレーキ操作部との間の前記支持ヨークの両片間に架設
    された作動ピンを経由して前記キャスタ部の旋回係止皿
    まで延び、該旋回係止皿の切欠部に嵌合する突起部を有
    する旋回係止用作動片と、前記ストップペダルの前記中
    間リンクとの枢着部近傍の裏面にロックピンを介して一
    端が枢着され、該枢着端に車輪制動部を有し、かつ前記
    キャスタ部とブレーキ操作部との間の前記支持ヨークの
    両片間に架設された前記作動ピンを介して前記キャスタ
    部の旋回係止皿まで延び、該旋回係止皿の旋回係止溝と
    嵌合する突起部を有する旋回・回転係止用作動片とを有
    し、前記旋回係止ペダルの揺動に伴って、該旋回係止ペ
    ダルと前記中間リンクとの枢着部が、前記ロック解除ペ
    ダルの枢着部と、前記旋回係止ペダルと旋回係止用作動
    片との枢着部とを結ぶ直線と交叉するように移動可能と
    し、前記ストップペダルの揺動に伴って、該ストップペ
    ダルと前記中間リンクとの枢着部が、前記ロック解除ペ
    ダルの枢着部と、前記ストップペダルと旋回・回転係止
    用作動片との枢着部を結ぶ直線と交叉するように移動可
    能としたことを特徴とするブレキ装置付キャスタ。
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