JP3281422B2 - 新素材プレキャストコンクリートを用いた立坑および新素材コンクリート壁体の構築方法 - Google Patents
新素材プレキャストコンクリートを用いた立坑および新素材コンクリート壁体の構築方法Info
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Description
ンクリートおよび新素材コンクリート壁体の構築方法に
関するものである。
築する場合における立坑土留壁のシールド発進箇所の切
り破りは、注入・凍結等の強固な地盤改良を行った上で
人力により行っていた。
発進、到達を行う箇所に、シールド機で切削可能な炭素
繊維からなる新素材(CFRP Carbon Fiber Reinfor
cedPlastic )を有する新素材コンクリートを用いて、
シールド機により新素材コンクリートからなる立坑部を
直接掘削してトンネルを構築するNOMST(NovelMat
erial Shield-cuttable Tunnel-wall system )と呼ば
れるトンネル構築方法が考案されている。
合わせてワイヤーロープ状にしたものを主筋としたコン
クリートであり、プレキャスト部材(NOMSTプレキ
ャスト部材)として製作される。そして、通常の立坑等
の構築においては、必要となる所定の長さのプレキャス
ト部材を一体として製作し、これを泥水固化壁等の芯材
として建て込んだ後、シールド機による掘削が行われ
る。
けるトンネル工事においては、地下埋設物の輻湊化や周
辺構造物との干渉の問題から、路下施工により立坑を構
築する場合が多くなってきている。この場合、従来のN
OMSTプレキャスト部材は、長さの長いものを一体と
して建て込むので、高さの制限された路下施工を行う場
合には、このNOMSTプレキャスト部材を用いて施工
を行うことは困難であるという問題があった。
たもので、その目的とするところは、高さの制限された
路下施工を行う場合でもシールド機の発進・到達用の立
坑を容易に構築することのできる新素材プレキャストコ
ンクリートおよび壁体の構築方法を提供することにあ
る。
ために第1の発明は、構築に際し高さ制約を受ける場所
におけるシールド掘進機等で切削可能な発進あるいは到
達用の立坑に用いられる壁体の構築方法であって、シー
ルド掘進機の発進部あるいは到達部を、地面に泥水を混
入しつつ溝部を掘削する工程と、前記溝部に、鉛直方向
に鋼部材またはコンクリート部材を設けるとともに、水
平方向に炭素繊維、ガラス繊維またはスチール繊維から
なる複数本の新素材筋を配設し、側面に突出片を複数設
けた新素材プレキャストコンクリートを前記突出片の間
に前記鋼部材またはコンクリート部材がくるように設け
る工程と、前記泥水を固化させる工程と、を具備する新
素材コンクリート壁体の構築方法であり、第2の発明
は、構築に際し高さ制約を受ける場所におけるシールド
掘進機等で切削可能な発進あるいは到達用の立坑であっ
て、シールド掘進機の発進部あるいは到達部を、鉛直方
向に配設された鋼部材またはコンクリート部材、および
前記鋼部材またはコンクリート部材と併設された、水平
方向に炭素繊維、ガラス繊維またはスチール繊維からな
る複数本の新素材筋を配設し、側面に突出片を複数設け
た新素材プレキャストコンクリートを用いて構成され、
前記突出片の間に前記鋼部材またはコンクリート部材が
設けられたことを特徴とする立坑である。
部あるいは到達部を、地面に泥水を混入しつつ溝部を掘
削する工程と、前記溝部に、鉛直方向に鋼部材またはコ
ンクリート部材を設けるとともに、水平方向に炭素繊
維、ガラス繊維またはスチール繊維からなる複数本の新
素材筋を配設し、側面に突出片を複数設けた新素材プレ
キャストコンクリートを前記突出片の間に前記鋼部材ま
たはコンクリート部材がくるように設ける工程と、前記
泥水を固化させる工程と、により、新素材コンクリート
壁体を構築する工程と、前記鋼部材またはコンクリート
部材を撤去する工程と、前記シールド機により、前記新
素材コンクリート壁体を直接掘削する工程と、を具備す
るシールド機の掘進方法である。
入し、溝部に他の鋼部材またはコンクリート部材と併設
して、水平方向に炭素繊維、ガラス繊維またはスチール
繊維からなる複数本の新素材筋を配設した新素材プレキ
ャストコンクリートを配設し、泥水を固化させて、新素
材コンクリート壁体を得るものである。
に説明する。
Tプレキャスト部材の斜視図であり、図2は、図1のP
−Pによる断面図、図3は、図2のQ部の拡大図であ
る。
ンクリートからなる本体3にコンクリートからなる突出
片5が複数個設けられている。このNOMSTプレキャ
スト部材1の片側には金属部7が設けられる。この金属
部7は、新素材(CFRP)13を定着させるために設
けられる。また、このNOMSTプレキャスト部材1の
上面には突起9が設けられ、その底部には、この突起9
と嵌合する溝11が設けられる。
には炭素繊維からなる新素材筋(CFRP)13が設け
られる。新素材としては炭素繊維の他にガラス繊維また
はスチール繊維等がある。
おいて、新素材筋(CFRP)13に定着板15および
固定カップリング17が設けられ、後にこの新素材筋
(CFRP)13に引張り力を加えることにより、プレ
ストレスが与えられる。
幅Lは、シールド機の開口幅の1/2程度である。すな
わち図4に示すようにNOMSTプレキャスト部材1を
一対にして開口幅2Lのシールド機によって掘削を行な
う。
を用いた壁体の構築方法について説明する。図4は、こ
の壁体の構築方法の説明図であり、地盤、地表を鉛直上
方向から見た図であり、図5は、この壁体を構築する途
中の斜視図である。
ような泥水を混入しつつ、地面に溝21を掘削する。
5、H鋼27、NOMSTプレキャスト部材1−1、1
−2を溝21の内部に配設する。ここで、NOMSTプ
レキャスト部材1−2は、NOMSTプレキャスト部材
1−1と対称の形をしており、端部に金属部7−2が設
けられる。そして、NOMSTプレキャスト部材1−1
とNOMSTプレキャスト部材1−2の接合面には、必
要に応じて止水のためのシール材が塗布されたり、貼り
付けられたりする。さらに、水平方向に腹起こしとなる
H鋼29が設けられる。NOMSTプレキャスト部材1
−1、1−2の上部には、突起9が設けられているの
で、鉛直方向にこのNOMSTプレキャスト部材1−
1、1−2を積層する場合、上段のNOMSTプレキャ
スト部材の溝11が、NOMSTプレキャスト部材1−
1、1−2の突起9と嵌合する。そしてNOMSTプレ
キャスト部材等の配設終了後、薬液注入等により泥水2
3を固化させる。
ャスト部材によって構築された壁体31を用いたシール
ドトンネル用の立坑の概略図である。同図において、3
3は鋼製地中連続壁を示し、35はシールド機、37は
反力受けを示す。H鋼27、29はシールド機35を壁
面に押し付けた後引き抜き撤去され、シールド機35に
よって、NOMSTプレキャスト部材からなる壁体31
が直接掘削されてシールドトンネルの構築が行われる。
なお、壁体31と鋼製地中連続壁33との接合について
は、本出願人は既に出願済み(特願平3−18256
4)である。
れば、高さの制限された路下施工を行う場合でもシール
ド機の発進・到達用の立坑を容易に構築することができ
る。
スト部材1の斜視図
ールドトンネル用立坑を示す図
Claims (3)
- 【請求項1】 構築に際し高さ制約を受ける場所におけ
るシールド掘進機等で切削可能な発進あるいは到達用の
立坑に用いられる壁体の構築方法であって、 シールド掘進機の発進部あるいは到達部を、地面に泥水
を混入しつつ溝部を掘削する工程と、 前記溝部に、鉛直方向に鋼部材またはコンクリート部材
を設けるとともに、水平方向に炭素繊維、ガラス繊維ま
たはスチール繊維からなる複数本の新素材筋を配設し、
側面に突出片を複数設けた新素材プレキャストコンクリ
ートを前記突出片の間に前記鋼部材またはコンクリート
部材がくるように設ける工程と、 前記泥水を固化させる工程と、 を具備する新素材コンクリート壁体の構築方法。 - 【請求項2】 構築に際し高さ制約を受ける場所におけ
るシールド掘進機等で切削可能な発進あるいは到達用の
立坑であって、 シールド掘進機の発進部あるいは到達部を、鉛直方向に
配設された鋼部材またはコンクリート部材、および前記
鋼部材またはコンクリート部材と併設された、水平方向
に炭素繊維、ガラス繊維またはスチール繊維からなる複
数本の新素材筋を配設し、側面に突出片を複数設けた新
素材プレキャストコンクリートを用いて構成され、前記
突出片の間に前記鋼部材またはコンクリート部材が設け
られたことを特徴とする立坑。 - 【請求項3】 シールド掘進機の発進部あるいは到達部
を、地面に泥水を混入しつつ溝部を掘削する工程と、 前記溝部に、鉛直方向に鋼部材またはコンクリート部材
を設けるとともに、水平方向に炭素繊維、ガラス繊維ま
たはスチール繊維からなる複数本の新素材筋を配設し、
側面に突出片を複数設けた新素材プレキャストコンクリ
ートを前記突出片の間に前記鋼部材またはコンクリート
部材がくるように設ける工程と、 前記泥水を固化させる工程と、 により、新素材コンクリート壁体を構築する工程と、 前記鋼部材またはコンクリート部材を撤去する工程と、 前記シールド機により、前記新素材コンクリート壁体を
直接掘削する工程と、を具備するシールド機の掘進方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25902792A JP3281422B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 新素材プレキャストコンクリートを用いた立坑および新素材コンクリート壁体の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25902792A JP3281422B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 新素材プレキャストコンクリートを用いた立坑および新素材コンクリート壁体の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681339A JPH0681339A (ja) | 1994-03-22 |
JP3281422B2 true JP3281422B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=17328329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25902792A Expired - Lifetime JP3281422B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 新素材プレキャストコンクリートを用いた立坑および新素材コンクリート壁体の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3281422B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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JP5846863B2 (ja) * | 2011-11-07 | 2016-01-20 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | シールド掘削用壁体 |
JP6291353B2 (ja) * | 2014-05-26 | 2018-03-14 | 積水化学工業株式会社 | シールド掘削用土留め壁 |
CN105089669B (zh) * | 2015-09-07 | 2017-07-25 | 济南轨道交通集团有限公司 | 一种采用预制构件建造的地下车站及其施工方法 |
JP6162772B2 (ja) * | 2015-10-16 | 2017-07-12 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | シールド掘削用壁体 |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP25902792A patent/JP3281422B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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