JP4758955B2 - 土留め壁の構造及び土留め壁の鏡切り方法 - Google Patents

土留め壁の構造及び土留め壁の鏡切り方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4758955B2
JP4758955B2 JP2007175089A JP2007175089A JP4758955B2 JP 4758955 B2 JP4758955 B2 JP 4758955B2 JP 2007175089 A JP2007175089 A JP 2007175089A JP 2007175089 A JP2007175089 A JP 2007175089A JP 4758955 B2 JP4758955 B2 JP 4758955B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining wall
steel material
cover plate
hollow portion
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007175089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009013626A (ja
Inventor
外裏雅一
高松伸行
田中卓也
高橋浩史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
Tokyu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyu Construction Co Ltd filed Critical Tokyu Construction Co Ltd
Priority to JP2007175089A priority Critical patent/JP4758955B2/ja
Publication of JP2009013626A publication Critical patent/JP2009013626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4758955B2 publication Critical patent/JP4758955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Description

本発明は、土留め壁の構造及び土留め壁の鏡切り方法に関するものである。
都市部のトンネルを構築する工法として、シールド工法が行われている。
シールド掘進機の発進立坑や到達立坑の周壁は、コンクリートやモルタルからなる覆工材の内部に、鉄筋やH鋼等の芯材を設けた土留め壁によって形成される。
シールド掘削機の発進時や到達時は、シールド掘進機の貫通部分の立坑背面の地盤改良を行い、人力にて鏡切りを行っていた。
前記の鏡切り作業は、芯材と、芯材を覆う覆工材を人力で掘削するため、開設効率が低く、多大な労力が必要であった。
本発明の目的は、開設・撤去効率の高い土留め壁の構造及び鏡切り方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本願の第1発明は、土留め壁の構造であって、土留め壁の芯材となる鋼材と、前記鋼材の周囲に充填された覆工材と、からなり、撤去を行う範囲に亘って、前記鋼材の対向するフランジ間に中空部を形成したことを特徴とする、土留め壁の構造を提供する。
本願の第2発明は、第1発明の土留め壁の構造において、前記中空部は、前記鋼材と、前記鋼材の対向するフランジ間に渡設した側面カバープレートと、によって囲繞され、側面カバープレートの上端部に設ける上面カバープレートと、側面カバープレートの下端に設ける下面カバープレートとによって封止されることを特徴とする、土留め壁の構造を提供する。
本願の第3発明は、第1発明の土留め壁の構造において、前記中空部は、前記鋼材と、前記鋼材のフランジの端部からウェブに向けて傾斜する側面カバープレートと、によって囲繞され、側面カバープレートの上端部に設ける上面カバープレートと、側面カバープレートの下端に設ける下面カバープレートと、によって封止されることを特徴とする、土留め壁の構造を提供する。
本願の第4発明は、第1発明の土留め壁の構造において、前記中空部は、前記鋼材の対向するフランジ間に挿入した袋体によって形成されることを特徴とする、土留め壁の構造を提供する。
本願の第5発明は、第1発明の土留め壁の構造において、前記中空部は、前記鋼材の対向するフランジ間に挿入した箱体によって形成されることを特徴とする、立坑土留め壁の構造を提供する。
本願の第6発明は、対向するフランジ間に中空部を形成した鋼材と、前記鋼材の周囲に充填された覆工材と、からなる土留め壁の鏡切り方法であって、覆工材を撤去して、背面に中空部を有する鋼材の掘削側のフランジを露出させ、前記掘削側のフランジを切断して撤去し、前記鋼材の周囲の覆工材を撤去し、前記鋼材のウェブと、地山側のフランジとを撤去することを特徴とする、土留め壁の鏡切り方法を提供する。
本発明は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
<1>芯材となる鋼材の、対向するフランジ間に中空部を有するため、ガス切断時の熱が芯材に集中すると共に、ガスが芯材を貫通し、鏡切り時の芯材のガス切断が容易となる。
<2>芯材となる鋼材の、対向するフランジ間に中空部を有するため、鏡切り時の覆工材の撤去体積が少なくなる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(1)土留め壁の構造の概要
本発明の立坑の土留め壁の構造は、図1に示すように、土留め壁の芯材となる鋼材10と、鋼材10に取り付けるカバープレート20と、鋼材10の周囲を覆う覆工材30と、鋼材10とカバープレート20とによって形成される中空部21と、からなる。
<1>鋼材
鋼材10は、図2に示すようにH形鋼又は略H形のボックス鋼である。
鋼材10は、一部にカバープレート20が取り付けられる。
<2>カバープレート
カバープレート20は、図2に示すように、鋼材10のフランジ11a、11b間に渡設し、フランジ11a、11b及びウェブ12によって封止される中空部21を形成するための部材であり、鋼板等の矩形の板材からなる。
カバープレート20は、鋼材10の長さ方向に沿って取り付ける側面カバープレート22と、鋼材10の幅方向に沿って、側面カバープレート22の上端に取り付ける上面カバープレート23、側面カバープレート22の下端に取り付ける下面カバープレート24と、からなる。
カバープレート20は、図3に示すように、鏡切り作業によって撤去する範囲である、シールド掘進機の貫通予定範囲40に亘って中空部21を形成するように、溶接等の公知の取り付け方法により取り付ける。
<3>覆工材
覆工材30は、鋼材10の周囲を覆って土留め壁を構成するものであり、ソイルセメントやコンクリートからなる。
中空部21は鋼材10とカバープレート20によって封止されるため、覆工材30が入らずに空洞となる。
<4>土留め壁の構築
土留め壁は、掘削機により掘削したエレメントに覆工材30を打設し、打設した覆工材30に、複数本の鋼材10を所定の間隔を空けて建て込んで構築する。
土留め壁で囲まれた範囲の地盤を掘削し、立坑を形成する。
(2)作用
次に、土留め壁の鏡切り方法について説明する。
図4(a)のように、立坑内の土留め壁の、鏡切りを行う範囲の覆工材30を、鋼材10を露出させるように撤去する。
次に、図4(b)のように、覆工材30を撤去することによって露出した、掘削した立坑側のフランジ11を切断して撤去する。合わせて、カバープレート20を撤去する。
切断はガス切断により行うが、フランジ11の鋼材背面には中空部21があるため鋼材に熱が集中することで溶解すると共に、吹出しているガスが鋼材背面に貫通するため、容易に切断することができる。
次に、図4(c)のように、鋼材10の周囲の覆工材30を撤去する。
カバープレート20によって形成した中空部21内には覆工材30が充填されていないため、撤去する覆工材30の体積が少なくなり、鏡切り作業を削減でき、鏡切り工程を短縮することができる。
最後に、図4(d)のように、覆工材30を撤去することで露出した、ウェブ12を切断して撤去し、地山側フランジ11を撤去して、鏡切りを完了する。
(3)その他実施例
上記実施例では、側面カバープレート22をフランジ11a、11b間を渡設するように設けたが、図5に示すように、各フランジの端部からウェブ12の中央に向けて傾斜するように、側面カバープレート22を設けてもよい。上面カバープレート23と、下面カバープレート24は、側面カバープレート22とフランジ11とウェブ12とによって形成される三角形状として、側面カバープレート22の上端と下端に取り付けて、中空部21を形成する。
このように構成することにより、前記実施例で覆工材30を打設後に鋼材10を建て込んでいたが、図6に示すように、覆工材30打設前に鋼材10を建て込み、隣接する鋼材10の間にトレミー管50を挿入して、覆工材30を打設することができる。
また、上記実施例では、中空部21を形成するために鋼板等の板材からなるカバープレート20を用いたが、図7に示すように、内部に水や空気等の流体を封止した袋体60をフランジ11a、11b間に取り付け、中空部21を形成してもよい。覆工材30打設後に内部の流体を容易に流出できるため、容易に中空部21を形成することができる。
また、図8に示すように、箱体70をフランジ11a、11b間に取り付け、覆工材30打設後に箱体70を抜いて中空部21を形成することもできる。
本発明は、シールド掘進機用の立坑土留め壁に限らず、その他の土留め壁の構造にも適用することができる。
土留め壁の芯材となる鋼材10の内部に中空部21を設けることにより、立坑土留め壁の鏡切り作業に限らず、土留め壁の撤去作業を削減することができる。
本発明の土留め壁の構造の説明図 本発明の土留め壁の鋼材の斜視図 土留め壁の構造の説明図 土留め壁の鏡切り方法の説明図 本発明のその他の実施例にかかる土留め壁の鋼材の斜視図 本発明のその他の実施例にかかる土留め壁の構造の説明図 本発明のその他の実施例にかかる土留め壁の鋼材の斜視図 本発明のその他の実施例にかかる土留め壁の鋼材の斜視図
符号の説明
10 鋼材 11 フランジ
12 ウェブ
20 カバープレート 21 中空部
22 側面カバープレート 23 上面カバープレート
24 下面カバープレート
30 覆工材
40 貫通予定範囲
50 トレミー管
60 袋体
70 箱体

Claims (6)

  1. 土留め壁の構造であって、
    土留め壁の芯材となる鋼材と、
    前記鋼材の周囲に充填された覆工材と、からなり、
    撤去を行う範囲に亘って、前記鋼材の対向するフランジ間に中空部を形成したことを特徴とする、
    土留め壁の構造。
  2. 請求項1に記載の土留め壁の構造において、前記中空部は、前記鋼材と、前記鋼材の対向するフランジ間に渡設した側面カバープレートと、によって囲繞され、
    側面カバープレートの上端部に設ける上面カバープレートと、側面カバープレートの下端に設ける下面カバープレートとによって封止されることを特徴とする、土留め壁の構造。
  3. 請求項1に記載の土留め壁の構造において、
    前記中空部は、前記鋼材と、前記鋼材のフランジの端部からウェブに向けて傾斜する側面カバープレートと、によって囲繞され、
    側面カバープレートの上端部に設ける上面カバープレートと、側面カバープレートの下端に設ける下面カバープレートと、によって封止されることを特徴とする、
    土留め壁の構造。
  4. 請求項1に記載の土留め壁の構造において、
    前記中空部は、前記鋼材の対向するフランジ間に挿入した袋体によって形成されることを特徴とする、
    土留め壁の構造。
  5. 請求項1に記載の土留め壁の構造において、
    前記中空部は、前記鋼材の対向するフランジ間に挿入した箱体によって形成されることを特徴とする、
    土留め壁の構造。
  6. 対向するフランジ間に中空部を形成した鋼材と、前記鋼材の周囲に充填された覆工材と、からなる土留め壁の鏡切り方法であって、
    覆工材を撤去して、背面に中空部を有する鋼材の立坑側のフランジを露出させ、
    前記立坑側のフランジを切断して撤去し、
    前記鋼材の周囲の覆工材を撤去し、
    前記鋼材のウェブと、地山側のフランジとを撤去することを特徴とする、
    土留め壁の鏡切り方法。
JP2007175089A 2007-07-03 2007-07-03 土留め壁の構造及び土留め壁の鏡切り方法 Active JP4758955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175089A JP4758955B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 土留め壁の構造及び土留め壁の鏡切り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175089A JP4758955B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 土留め壁の構造及び土留め壁の鏡切り方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009013626A JP2009013626A (ja) 2009-01-22
JP4758955B2 true JP4758955B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=40354854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007175089A Active JP4758955B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 土留め壁の構造及び土留め壁の鏡切り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4758955B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5840551B2 (ja) * 2012-03-30 2016-01-06 大成建設株式会社 地下壁の構造と芯材の撤去方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3281422B2 (ja) * 1992-09-02 2002-05-13 嘉司 松本 新素材プレキャストコンクリートを用いた立坑および新素材コンクリート壁体の構築方法
JPH10184268A (ja) * 1996-12-27 1998-07-14 Ohbayashi Corp シールド掘進機の発進方法、到達方法及び発進部又は到達部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009013626A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5584542B2 (ja) 地盤変形防止方法およびそれを用いた地中構造物構築方法
JP2011042992A (ja) 山留め工法および山留め用の自立フレーム
JP2007297826A (ja) 橋脚の鋼板を用いた補強方法
JP4758955B2 (ja) 土留め壁の構造及び土留め壁の鏡切り方法
KR100989984B1 (ko) 매립식 지보재 루프식 터널 공법
JP5480744B2 (ja) 構造物用基礎およびその構築方法
JP2009174179A (ja) シールド掘削機受口の構築方法およびシールド掘削機の到達方法
JP4214033B2 (ja) 立坑の構築方法
JPH04357293A (ja) フレキシブルパイプとその施工方法
KR101983964B1 (ko) 가물막이 구조물 및 이를 이용한 가물막이 공법
JP2001271365A (ja) 地下構造物の施工法
JP6019690B2 (ja) トンネル拡幅工法
JP5885229B2 (ja) 反力装置
JP6019689B2 (ja) トンネル拡幅工法
JP2826813B2 (ja) ソイルセメント連続壁工法
JP2005256571A (ja) 連続壁体とその構築方法
JPH01142121A (ja) コンクリート擁壁形成用矢板およびそれを使用したコンクリート擁壁の形成方法
JP6043090B2 (ja) 地下構造物の構築方法
JP6179020B2 (ja) 躯体分離方法
JPS6011179B2 (ja) 地中連続壁の施工法
JP4435363B2 (ja) 地中連続壁を構築する方法
JP4871764B2 (ja) 地下構造物の構築方法及びパイプルーフ
JP2018204310A (ja) 地中拡幅部の施工方法
JP6935640B2 (ja) 地中拡幅部の施工方法
JP5999792B2 (ja) 反力装置の築造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4758955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250