JP3279201B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3279201B2
JP3279201B2 JP30251196A JP30251196A JP3279201B2 JP 3279201 B2 JP3279201 B2 JP 3279201B2 JP 30251196 A JP30251196 A JP 30251196A JP 30251196 A JP30251196 A JP 30251196A JP 3279201 B2 JP3279201 B2 JP 3279201B2
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    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/451Execution arrangements for user interfaces
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S707/99953Recoverability

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子的にアクセス
可能な文書等のオブジェクト(情報単位)を保持する作
業環境(情報単位集合)を提供することによって業務の
遂行を支援する情報処理装置に関し、特に、複数の仕事
を並行して行うために仕事との関連によりオブジェクト
を保持する作業環境を提供する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日では、パーソナルコンピュータやワ
ークステーションなどの情報処理機器でファイル管理を
行うことによって、様々なオフィス業務を遂行できるよ
うになった。これらの機器が扱う文書、電子メール、ア
プリケーションプログラム、入出力装置などのリソース
は、ファイルシステムやデータベース等によって管理さ
れる。このような管理において業務ごとに必要な文書一
式と必要な道具をまとめておくことは、業務を円滑に進
める上で効果的である。情報処理機器によって扱うこと
のできるリソースをまとめておくための従来技術には、
階層型ディレクトリと、デスクトップによるものが知ら
れている。
【0003】階層型ディレクトリは、例えば、UNIX
やMS−DOS(登録商標)のようなオペレーティング
システムのファイルシステムによって採用されている。
利用者は、情報をディレクトリという単位にまとめて保
持することができ、さらに、複数のディレクトリを階層
構造に構成することができる。階層型ディレクトリを採
用した情報処理機器においては、利用者はディレクトリ
を業務に対応させて作成し、そこに関連するリソースを
格納することができる。しかしながら、このような従来
のファイルシステムでは、ディレクトリに格納された個
々のリソースは、ファイル名のリストによって利用者に
示されるに過ぎない。このため、どのような種類のリソ
ースが業務で用いられるかどうかを直観的に理解するの
が困難であった。
【0004】そこで、ゼロックス社のStar(商品
名)によって、デスクトップと呼ばれる情報管理方法が
開発された。デスクトップは、個人の作業環境を保持す
るものであり、メタファーとする机上を表現する二次元
平面を提供する。業務に関連するリソースは、それぞれ
の種類に対応するアイコンと呼ばれる図形として二次元
平面上に配置される。文書などのデータ、複数の文書を
まとめるフォルダ、プリンタなどの周辺機器、アプリケ
ーションプログラム、リファレンスなどが、利用者が直
観的に理解しやすいシンボルとして配置される。なお、
この他に、時計や計算機などの道具やその他のリソース
も二次元平面上に配置される。これらのアイコンは、利
用者によって自分の作業に適した位置に自由に配置する
ことができる。更に、Starにおいては、ファイルサ
ーバと呼ばれる分散ファイルシステムによって管理され
ているリソースを参照するために、リファレンスと呼ば
れるアイコンを作成して、二次元平面上に配置すること
ができる。リファレンスの機能によって、共有のリソー
スに対して個人の必要に応じて別名を与えることもでき
る。なお、当初、デスクトップは個人の作業環境として
個人に対して1つ設けられているものであったが、リソ
ースを配置するための二次元平面を複数用意する装置も
開発されている。
【0005】このような従来技術には、アップル社のM
acintosh(登録商標)によるものや、ゼロック
ス社のRooms(商品名)によるものが知られてい
る。Macintosh(登録商標)では、階層型ディ
レクトリによるファイルシステムにこの技術を適用して
いる。各ディレクトリに対応したフォルダと呼ばれる二
次元平面が管理され、ディレクトリが保持しているリソ
ースをその上に配置することができる。そして、フォル
ダを開くと、さらに二次元平面の表示が得られる。ここ
で、タスクの切り替えに従って利用者に提示される情報
を制御することを特徴とする作業域として、ワークスペ
ースという概念がある。Bannonらは、"Evaluatio
n and analysis of users' activity organization"(C
HI'83)において、「オフィスにおける仕事は、並行し
て複数の業務を順繰りに行っており、前の仕事に戻ると
きは、以前それを行っていた環境が保存されているとよ
い」といった、最初のワークスペースの概念を提唱し
た。
【0006】このワークスペースの概念を実現したもの
には、例えばゼロックス社のRooms(商品名)があ
る(特公平7−86820号公報)。Roomsでは、
業務ごとにルームと呼ばれるデスクトップを定義するこ
とができ、ルームはリソースをまとめておくだけでな
く、アプリケーションの実行状態も管理する。利用者
は、それぞれのルームにおいて作業中のアプリケーショ
ンの状態を保存したまま、他の業務のためのルームに移
動することができる。また、ドアとオーバービューとい
う2つのメタファを用いて集合間に関係づけを行なった
り、ルームの移動を行なったりすることもできる。
【0007】複数の業務作業のために複数の環境を用い
る場合や、他の人に業務を引き継ぐような場合には、利
用者がその環境で行なう仕事の構造や性質を想起或いは
理解することが必要になる。前記した階層型ディレクト
リやデスクトップにおいては、リソースの名前や種類な
どのリソース固有の情報、二次元平面での配置、他のデ
ィレクトリやデスクトップへの参照による階層構造を工
夫することによって、利用者に仕事の構造を理解させる
手助けとすることができる。例えば、リソースに適切な
名前を与えたり、密接に関連するリソースを近くに配置
することができる。
【0008】しかしながら、特定の業務においてリソー
スをどのように扱うか或いはリソース間にどのような関
係があるかなどは、リソースの配置と名前或いはディレ
クトリやフォルダの階層構造だけで表現できるほど単純
なものではない。Roomsでは、業務毎にルームを作
り、各ルームには必要なリソースを配置することがで
き、そこで各業務を行うことができる。しかし、予め仕
事に合わせて情報を分類しておくことは困難であり、ま
た仕事の進行に応じて分類を組み替えるといったことは
非常に手間がかかる。そのため、どうしてもルームの設
定がおおざっぱな分類になりやすく、仕事の体系とそぐ
わないという欠点がある。
【0009】業務における情報の構造を利用者にわかり
やすく提示することのできる従来技術としては、例え
ば、特開昭60−108975号公報に記載されている
発明がある。この発明では、利用者によって下絵画像の
所定の領域が指示されると、その領域に対応づけられて
いる別の下絵画像や文書等の計算機リソースを利用者に
提示する。この発明ではワークスペースをガイドイメー
ジと要素イメージの2階層で表す。要素イメージは仕事
を行なうためのワークスペースの1つの状態を保持し、
ガイドイメージは要素イメージの意味情報を持ち、要素
イメージの切り替えを行なうためのガイドとなる。した
がって、ガイドイメージ上に示されるタグの1つを選択
することにより、要素イメージの表示を切り替えること
ができる。
【0010】また、ガイドイメージの表示には2つのモ
ードがあり、共通イメージと個人イメージが選択でき
る。個人イメージを用いることにより、共通の情報を個
人の観点で扱う枠組みを用意することができる。しかし
ながら、ガイドイメージはあらかじめ設定しておく必要
があり、仕事を進めながら情報の分類体系を構築してい
くことは困難である。そのため、あらかじめ設定した業
務の構造から外れずに一貫した分類を使用する場合はよ
いが、ダイナミックに変化する業務の体系に追随するこ
とは難しい。
【0011】また、「U.S. Pat. No. 5,159,669, AUT
OMATICALLY CREATING A SECOND WORKSPACE OPERATION R
ECORD INCLUDING HISTORY DATA AND A UNIT ID BASED O
N AFIRST WORKSPACE OPERATION", Trigg et al.」に
は、ワークスペースの利用履歴を再利用して新たなワー
クスペースを構築するというアプローチをとる発明が提
案されている。この発明では、複数のカードへのリンク
を保持できるカードをワークスペースとしてみなし、或
るワークスペース上でどんなカードが作られたか、どん
な変更が行われたか、といった一連の操作履歴のリスト
を表示するヒストリーワークスペースとして生成する。
そのリスト中のカード名を表す部分がアンカーになり、
そのヒストリーワークスペースの保持する操作履歴リス
トに現れるカードには容易にアクセスすることができ
る。つまり、一連の操作に関連する全てのワークスペー
ス(カード)がヒストリーワークスペースとしてまとめ
て保存されることになる。しかしながら、この発明では
操作履歴を保存することは可能になるが、残されたヒス
トリーワークスペースはおよそ仕事を行う場と言えるも
のではなく、以前に行われた仕事と関連する情報を検索
するため或いは関連するワークスペースを検索するため
のアンカー集合である。
【0012】業務の進行状態の保存を行う従来技術には
以下のものがあるが、これらは過去のある場面を保存
し、その場面からプログラミングなどを再開しようとい
うものであり、仕事の環境を保持・再利用する機能はな
い。Windows3.1(登録商標)には、スリープ
機能としてデスクトップのダンプをとる機能がある。し
かしながら、これは現在の環境を保存しておくことが目
的で、複数の仕事の状態を保持することはできない。S
malltalk−80には、利用者の指示にしたがっ
てスナップショットとして実行環境全体を保存すること
ができる機能がある。しかしながら、この機能の狙いは
仕事の特定の状態をスナップショットにより保存するこ
とであり、その状態を他の仕事で用いることにはない。
したがって、複数の仕事は別のプロジェクトで行うよう
設計されており、この観点では本質的にRoomsと同
じである(Adele Goldberg原著, 相磯秀夫監訳, ”SMAL
LTALK-80 -対話型プログラミング環境-”, オーム社, 1
986.)。デバッガは、利用者の指示或いは設定にしたが
ってプログラムの実行環境を保存することができる機能
である。しかしながら、この機能はプログラミングにお
いて複数のモジュールの進行状態を保存するためのもの
であり、オブジェクトの保持状態を記憶する本発明とは
目的・構成ともに異なる。
【0013】履歴情報を再利用する従来技術には以下の
ものがあるが、これらは履歴を利用してオペレーション
を再利用する、履歴を用いて情報を検索する、といった
履歴を単なる過去の状態としか捉えていない。そのた
め、過去の或る時点での状態を復元し、そこから新たな
仕事を始めるということができない。特開平6−266
662号公報に記載される協調作業支援装置では、協調
作業の履歴から過去の作業内容を正確に再現でき、その
後の協調作業の能率向上に役立てることができる。しか
しながら、狙いとする機能は作業内容を再現するのみ
で、過去の仕事の状態をこれからの仕事に活かすことは
できない。特開平6−139117号公報に記載される
ヒストリ装置では、操作履歴のヒストリとともに操作時
の画面イメージを表示することによって、ヒストリの選
択を容易にしている。すなわち、操作の履歴を記録する
際に、そのとき表示されている画面のビットマップイメ
ージを取り込んでおき、ヒストリを表示する際に、画面
イメージを同時に表示する。しかし、これは過去の操作
の意味を思い出しやすくするだけで、その状態から仕事
を再開することはできない。
【0014】特開平6−214989号公報に記載され
る文書表示方法及びその装置では、ハイパーテキスト文
書において、利用者が参照したノードやその参照経路に
ついての経緯を容易に把握させている。すなわち、ノー
ド間移動履歴を蓄積しておいて、文書変更或いは参照さ
れた順にノードとリンクとを表す記号を表示し、この上
で履歴マークを履歴に合わせて時系列順に移動表示する
ことにより、経緯を示している。しかし、これは履歴を
時系列に表示するだけで、その状態から仕事を再開する
ことはできない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】情報を組織的に共有・
活用していくためには、お互いの情報を正確に理解する
ことが重要である。そのためには、組織内で保有されて
いる情報が、どんな仕事のどんな状況で作られたものか
という背景情報を知ることが不可分である。情報が作ら
れた背景情報を知るためには、業務の視点で情報が整理
されている必要がある。しかしながら、業務が進行する
につれて情報の分類や体系は動的に変化していくもので
あり、これに追随して業務を進めながら柔軟に情報を分
類・整理していくことは困難である。このような状況か
ら、下記の(1)及び(2)に挙げる課題があった。
【0016】(1)業務に合わせた情報の分類・整理が
困難:業務ごとに関連する情報を管理するためには、情
報に対して各業務に応じた観点で意味付けを行うことが
できなければならない。そのためには、仕事の体系に合
わせて情報を分類・整理し、体系的に管理する必要があ
る。また、複数の業務を並行して行うことを支援するた
めには、業務毎に整理された情報を提供する環境を複数
持ち、それぞれの業務毎に進行状態を保持し、保持され
た業務を利用者が自由に選択できる必要がある。また、
これまで行なっていた業務の分類を離れ、新たな観点か
ら業務を開始しようとした場合には、分類のやり直しに
は多大な労力が必要であった。
【0017】(2)業務を通じて得られるノウハウの再
利用が困難:或る仕事にはこの文書を使う、或る仕事は
この人に結果を送る、或る仕事はこういった処理をする
など、仕事には多くのノウハウがある。それらノウハウ
のうちで定型化できるものは、マニュアル化して共有を
行なっている。しかしながら、業務を通じて得られる多
くのノウハウは定型化することが困難で、そのため共有
することが困難である。このため、このような仕事の実
行過程を通して得られるノウハウを再活用するための枠
組が必要であった。
【0018】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、作業環境において行なわれた活動を反映し、活動
に必要な情報を保持する作業環境を自動的に構築する情
報処理装置を提供することを目的とする。また、本発明
は、上記の作業環境を構築するとともに、業務毎に情報
を整理する情報処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記の作業環境を構築するとともに、
業務毎の進行状況を保存する情報処理装置を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、仕事に応じて過去の
状態を復元或いは過去の状態から必要な情報を取り出し
て、上記の作業環境を構築する情報処理装置を提供する
ことを目的とする。また、本発明は、構築された上記の
作業環境を用いて新たな仕事の開始を可能ならしめる情
報処理装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報処理装
及び情報処理方法では、上記の作業環境(作業空間)
を情報単位集合とし、この作業環境で利用されるデータ
オブジェクトやアプリケーションオブジェクト等の参照
情報を情報単位とし、情報単位集合保持履歴記憶手段に
複数の情報単位集合を記憶する一方、情報単位集合保持
手段に作業対象となる情報単位集合を保持させる。そし
て、仕事の変更、利用者の変更、情報単位の追加や削除
等といった所定の条件が整うと、記憶指示手段により情
報単位集合保持手段が保持する情報単位集合を情報単位
集合保持履歴記憶手段に記憶せしめるとともに、この情
報単位集合保持履歴記憶手段へ記憶される情報単位集合
に、選択情報付与手段が仕事名、利用者名、オブジェク
ト名、日時等といった選択情報を付与する。また、或る
情報単位集合を作業対象とするために、利用者から選択
情報が入力された場合等においては、選択手段が選択情
報付与手段により付与された選択情報を用いて、情報単
位集合保持履歴記憶手段に記憶された情報単位集合の内
から該当する情報単位集合を選択し、この情報単位集合
が読出手段によって情報単位集合保持履歴記憶手段から
情報単位集合保持手段へ読み出される。
【0020】したがって、本発明の情報処理装置では、
利用者がその時点で必要な情報をワークスペースに集め
るという作業により、前もって分類を行なわなくとも業
務の進行状況に応じて動的に情報単位集合(作業環境)
を蓄積管理する。そして、このような過去の仕事の状態
に応じた情報単位集合を選択情報を付随させて保持して
いるため、選択情報に基づいて読出を行うことにより、
過去の時点の状態に戻って仕事をスタートさせること
や、過去の状態を復元して仕事に必要な情報を抜き出し
てくることができる。
【0021】また、本発明に係る情報処理装置では、情
報単位集合中に含まれる情報単位の数が変更された場合
に、変更前の情報単位集合を保存するようにしており、
これによって、変更前の状態で情報単位集合を何時でも
復元することを可能ならしめている。例えば、情報単位
集合中に含まれる情報単位の数が増加から減少に転じた
時点を仕事の区切りとして犠牲し、この仕事の区切り前
の状況を何時でも復元することを可能ならしめている。
更に、本発明に係る情報処理装置では、このような機能
をより充実させるために、下記のような機能を備えてい
る。
【0022】(1)現在の仕事の場の状態を保持するだ
けでなく、過去の仕事の場の状態の遷移を時系列に記憶
する。 (2)仕事の場における情報単位の増減など、仕事の場
における様々なオペレーションを監視し、あらかじめル
ールに定義されたタイミングで仕事の場の状態の記憶を
行う。 (3)情報単位集合の記憶時に付与される選択情報を用
いて、状態遷移を利用者に提示する。 (4)利用者が提示された状態遷移から選択情報を指示
すると、その条件を満たす最新の仕事の場の状態(情報
単位集合)を読み出し、現在の仕事の場の状態にする。 (5)仕事の場の状態を指示し、その状態が保持する情
報単位から一定の条件を満たす情報を抽出する。 (6)複数の仕事の場の状態を指示し、それらの保持す
る情報単位の和集合、共通集合、差分等を演算して、新
たな仕事の場を作成する。
【0023】本発明に係る情報処理装置では、利用者が
複数の業務を並行して行う際に、業務に必要な情報を集
めるという自然なアクションの結果を反映させて、業務
を進めるに従って次第に情報の分類整理がなされる。し
たがって、整理の上手でない人でも、仕事を進めながら
順次必要なオブジェクトを集めてグループ化していくこ
とが可能になり、これによって情報の分類がうまくいく
ようになる。Roomsとの比較で述べるならば、Ro
omsでは作業環境を仕事を行う前に作成する必要があ
るが、本発明では仕事が進んだ後でも作業環境を視点を
変えて切り直すことができる。業務体系は仕事を進めな
がら変化していくものであが、本発明では、仕事を進め
ながら「仕事の切り替え」と考えられるタイミングで装
置が必要な選択情報とともに仕事の場の状態を記憶す
る。利用者は、今進めている仕事名を入力したり、他の
仕事を始めるときにその仕事名を選択したり、といった
形で仕事を行い、この仕事の進行に伴って、同じ仕事の
場にあった情報単位は次第にグループ化されて仕事に合
わせて整理されることになる。
【0024】また、仕事の場の状態の記憶は利用者が仕
事の切り替え時と認識した時点のみに行われるのではな
く、例えば仕事の場における情報単位の増減のタイミン
グで自動的に行われ、仕事を進めてしまった後で過去の
仕事の遷移から分岐して新たな仕事を始めることが可能
である。すなわち、作業を行った後、それまでの作業で
無意識的に蓄積された情報に対する意味付け(例えば、
或る情報はどの仕事にも使われるとか、或る情報は或る
仕事に特有のものであるとか、或る関連の仕事に必要な
情報は何かといったこと)等のノウハウを抽出し、後の
作業に再利用することができる。また、本発明では、仕
事の場の「或る一場面」を仕事の切り替えである可能性
のあるタイミングで随時記憶し、その時に表明されてい
る仕事の種類、利用者名、仕事の切り替えのトリガとみ
なされる流入リソース等といった属性を付与して記憶し
ておく。そのため、仕事の種類で場面を構造化すれば最
低限Roomsと同じ機能を提供することができる。
【0025】また、本発明では、仕事の場の各場面を
「情報単位の集合」として保存しているため、情報単位
集合の検索を行ったり、集合演算による新たな情報単位
集合の生成を行うことができる。例えば、2つの原稿を
別々の作業環境で書いており、後からそれらを1つの原
稿にしようと思った場合には、和集合をとることにより
両方の原稿が保持する情報がマージされて新たな原稿が
作られる。また、いくつかの作業環境で異なる原稿を書
いていた場合に、それらの作業環境の共通集合をとるこ
とにより、原稿を書くために必要な基本環境を抽出する
ことができる。また、或るテーマの原稿を書いている作
業環境に情報が溢れてきてしまった場合、当該テーマに
ついての報告書を書いている他の作業環境があったとす
ると、それらの作業環境の差分をとることにより、当該
テーマの原稿を書くための作業環境に特有の情報が何か
を知ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る情報処理装置の実施
例を図面を参照して説明する。図1には、本発明の第1
実施例に係る情報処理装置の構成を示してある。この情
報処理装置は、ネットワーク10を介して接続されたサ
ーバ1とクライアント11により構成されており、サー
バ1及びクライアント11はどちらもワークステーショ
ン或いはパーソナルコンピュータにより構成されてい
る。なお、本実施例ではクライアント・サーバによる実
現形態をとっているが、このような構成である必要はな
く、例えばネットワークを用いずに1台の計算機内に情
報処理装置を構成してもよい。
【0027】サーバ1は、情報単位記憶部2、情報単位
集合保持履歴記憶部3、情報単位集合選択部4、情報単
位集合読出部5、選択情報付与部6、記憶指示部7を有
しており、記憶指示部7は情報単位集合記憶判断部8と
操作コマンド蓄積部9とを有している。なお、サーバ1
は複数の利用者(クライアント)によって共通に用いら
れる情報を管理する。情報単位記憶部2は、過去に作ら
れた情報単位を書き込み読み出し自在に記憶する。ここ
に、情報単位は、参照オブジェクトに対して仕事におけ
る意味付けを与えるためのもので、参照オブジェクトへ
のポインタと、参照オブジェクトに対するコメントなど
の付加属性を有している。
【0028】情報単位集合保持履歴記憶部3は、過去に
記憶された複数の情報単位集合を選択情報とともに書き
込み読み出し自在に保持し、本実施例では、関係データ
ベースにより情報単位記憶部2と情報単位集合保持履歴
記憶部3とが構成されている。ここに、情報単位集合は
文書やアプリケーションなどを参照するための情報単位
の集合を保持し、例えば2次元空間上(デスクトップメ
タファ)或いはリストとして情報単位を複数配置できる
作業空間である。選択情報付与部6は、情報単位集合保
持履歴記憶部3に記憶された情報単位集合に対して、ジ
ョブ名或いは日時・作成者名・情報単位名などの選択情
報を付与する。
【0029】情報単位集合選択部4は、情報単位集合保
持履歴記憶部3に記憶されている情報単位集合の1つを
選択情報に基づいて選び出す。情報単位集合読出部5
は、情報単位集合保持履歴記憶部3に記憶された1つの
情報単位集合をクライアント11の情報単位集合保持部
14へ読み出す。記憶指示部7は、情報単位集合記憶判
断部8と操作コマンド蓄積部9から成り、情報単位集合
を情報単位集合保持履歴記憶部3に記憶する指示を与え
る。
【0030】情報単位集合記憶判断部8は情報単位集合
の記憶を行なうかどうかの判断を行い、操作コマンド蓄
積部9は利用者による操作の指示内容を蓄積する。すな
わち、情報単位集合記憶判断部8は、利用者による操作
を監視し、情報単位の作成・削除、情報単位集合の切り
替えといった指示が行われる度に操作コマンドを操作コ
マンド蓄積部9に蓄積し、さらに、あらかじめ情報単位
集合の記憶のタイミングを設定した記憶実行ルールと照
らし合わせることにより、情報単位集合の記憶を行なう
かどうかの判断を行ない、情報単位集合保持履歴記憶部
3へ記憶実行の指示を行なう。例えば、情報単位集合が
保持する情報単位が増減したタイミングなどで記憶実行
の指示が行われる。
【0031】クライアント11は、入出力部12、情報
単位集合表示部13、情報単位集合保持部14、情報単
位編集部15、選択情報リスト表示部16、選択情報指
示部17を有している。なお、クライアント11は利用
者が仕事を行うためのもので、ワークステーションやパ
ーソナルコンピュータ上のソフトウェアによって実現さ
れている。入出力部12は、ディスプレイ、キーボー
ド、マウスなどの入出力装置によって構成される。ここ
では、各種のアプリケーションに共通に用いられるウィ
ンドウの表示、キーボード入力、カーソルによるアイコ
ンやボタン操作などの標準的な入出力制御が行なわれる
ものとする。
【0032】情報単位集合表示部13は、情報単位集合
保持部14に保持された情報単位集合をディスプレイ画
面に表示出力する等して利用者に提示する。情報単位集
合保持部14は、現在利用者が作業を行なっている環境
である情報単位集合を書き込み読み出し自在に保持す
る。情報単位編集部15は、入出力部12から入力され
た利用者の指示に従って、情報単位集合保持部14が保
持する情報単位の配置を変更したり、情報単位を情報単
位集合保持履歴記憶部3が記憶する他の情報単位集合に
コピーしたり、情報単位集合保持部14が保持する情報
単位集合を情報単位集合保持履歴記憶部3へ格納させた
り、情報単位にコメントを加えたりする。
【0033】選択情報リスト表示部16は、情報単位集
合保持履歴記憶部3に記憶されている情報単位集合に付
与されているジョブ名、或いは日時・作成者名、情報単
位名などの選択情報をディスプレイ画面に表示出力す
る。なお、利用者はリスト表示される選択情報のフォー
マットを入出力部12から指示を入力して選ぶことがで
きる。選択情報指示部17は、選択情報リスト表示部1
6に表示された選択情報から、情報単位保持部14に保
持する情報単位集合として読み出すための条件を指示す
る。なお、利用者は入出力部12を通して選択情報の条
件を指示することができる。
【0034】すなわち、上記構成の情報処理装置では、
利用者が選択情報指示部17によって、クライアント1
1の選択情報リスト表示部16に表示された選択情報を
指示すると、これに対して、サーバ1が情報単位集合保
持履歴記憶部3に記憶された情報単位集合のうちで指定
された選択情報をすべて満たす情報単位集合を検索す
る。そして、選択情報をすべて満たす情報単位集合の中
で、最も作成日時が新しいものについて、読出部5がク
ライアントの情報単位集合保持部14に読み出して保持
させる。そして、情報単位集合表示部13が情報単位集
合保持部14に保持された情報単位集合を表示出力す
る。
【0035】ここで、本発明の動作原理を説明するため
に必要な「ワークスペース」、「情報単位」、「情報単
位集合」、「ジョブ」の概念を定義しておく。「ワーク
スペース」は、利用者にとっての仕事の場を表す概念で
ある。ワークスペースは、利用者の現在の仕事の場の状
態を保持するカレント情報単位集合と、その仕事の場の
過去の状態を保持する情報単位集合を含む。ワークスペ
ースでの仕事は、カレント情報単位集合を更新していく
ことで遂行され、過去の情報単位集合をカレント情報単
位集合にすることで、過去の仕事を継続して遂行するこ
とができる。利用者は、仕事の種類ごとにワークスペー
スを複数作成してもよいし、全ての仕事を行なうための
1つのワークスペースを作成してもよい。
【0036】「情報単位」は、仕事に必要な情報・文書
・アプリケーションなどのオブジェクトを参照し、仕事
における意味付けの情報と対応づける単位である。情報
単位の仕事におけるオブジェクトの意味付けのための情
報には、オブジェクトへのポインタ、利用者の付与した
コメント、ワークスペース上の配置などがある。「情報
単位集合」は、ワークスペースのある時点の状態を表
し、情報単位の集合である。情報単位集合が保持する情
報単位の集合は、仕事の進行とともに増減する。つま
り、情報単位集合は、ある時点での利用者に提示された
作業環境を示す。ワークスペースは、仕事の履歴として
情報単位集合を複数記憶し、カレント情報単位として復
元できるように管理し、情報単位集合の記憶は、例えば
情報単位集合の保持する情報単位が増減したとき、とい
った仕事の状態変化をトリガに行われる。利用者により
選択情報が指示されると、記憶された情報単位集合から
選択条件にマッチするものを1つ検索し、それをカレン
ト情報単位集合とする。利用者は読み出された環境で仕
事を継続することができる。
【0037】「ジョブ」は、ワークスペースにおいて行
われる仕事の論理的なまとまりを表す概念である。ジョ
ブは、同じ仕事に属する全ての情報単位集合の集合であ
る。利用者がジョブ名を宣言すると、それ以降記憶され
る情報単位集合とジョブが関連付けられる。逆に選択条
件としてジョブを指定すると、そのジョブに属する最新
の情報単位集合をカレント情報単位集合として読み出す
ことが可能になる。つまりジョブ名は、仕事の切り替え
のインデックスとして機能する。
【0038】図2には、本実施例におけるワークスペー
スを用いた仕事の場の状態の遷移の管理モデルの概要を
示してある。情報単位集合保持部14は、現在の利用者
に表示されているワークスペースの状態、つまりカレン
トの情報単位集合を保持する。例えばクライアントのメ
モリ上などに保持される。情報単位集合保持履歴記憶部
3は、利用者の仕事の進行に伴って変化するワークスペ
ースの任意の状態、つまり過去の情報単位集合を復元可
能にするため、随時必要な情報単位集合を記憶する。記
憶指示部7は、情報単位集合保持部14の保持する情報
単位集合における情報単位の増減などといったトリガに
より、情報単位集合の情報単位集合保持履歴記憶部3へ
の記憶指示を行なう。利用者によってジョブ名・情報単
位名・利用者名・日時といった選択情報が指示される
と、情報単位集合選択部4は情報単位集合保持履歴記憶
部3に記憶されている情報単位集合を選択し、それを読
出部5により復元、すなわちカレント情報単位集合とし
て情報単位集合保持部14に読み出す。
【0039】このように、ワークスペースのある時点の
状態(情報単位集合)に選択情報を付与する機能、その
状態を呼び出して復元し、仕事を再開する環境を提供す
る機能を有している。この機能により、利用者はワーク
スペースの状態を切り替えながら複数の仕事を遂行する
ことができる。また、本発明では、利用者は、ある仕事
に必要な情報を特定のジョブ名の情報単位集合に集める
ことによって、その仕事を遂行することができる。つま
り、利用者は、仕事を始める前にあらかじめ情報の分類
を考慮しなくても、仕事に必要な情報単位の集合に対し
てジョブ名を付けていくことにより、次第に情報単位を
仕事の観点で整理していくことができる。
【0040】また、利用者はワークスペース上での作業
中に任意のタイミングでジョブを宣言できる。ジョブの
宣言はメニューやボタンを利用者が操作することによっ
て行われ、これによりジョブ名の入力が促され、利用者
によりジョブ名が入力されることで、新しいジョブが生
成される。ジョブが宣言されると、情報単位集合保持履
歴記憶手段3は、カレント情報単位集合の選択情報とし
てそのジョブ名を付与する。
【0041】また、選択情報指示部17により利用者が
ジョブを指定すると、システムは所望のジョブ名を持つ
最新の情報単位集合を呼び出す。そして、ワークスペー
スのカレントの情報単位集合が、呼び出された情報単位
集合に書き換えられ、それが表示されることにより、利
用者はジョブに対応する仕事を再開することができる。
これにより、利用者はワークスペース上に表示される情
報単位集合を切り替えながら、同一の作業環境下で並行
して複数の仕事を行うことができる。つまり、Room
sのように仕事毎にルームをあらかじめ定義しておかな
くても、各々の仕事を行っている時に情報単位集合にジ
ョブ名を付け、これを切り替えることで仕事に対応する
作業環境への移動の効果を得ることができる。
【0042】図3には、情報単位集合が情報単位集合保
持履歴記憶部3に記憶され或いは読み出しが行われる際
のデータと処理の流れの概要を示してある。すなわち、
選択情報リスト表示部16に表示された選択情報の内の
1つを利用者が指示すると、カレントの情報単位集合に
それまでのジョブ名などの選択情報を付与し、カレント
の情報単位集合を情報単位集合保持履歴記憶部3へ記憶
実行する。続いて、指示された選択情報により選ばれた
情報単位集合がワークスペース上に取り出され、 その
情報単位集合がワークスペースのカレント情報単位集合
になり情報単位集合表示部に表示され、そこから仕事を
再開することができる。
【0043】図4には、ワークスペースでの操作と、そ
れによって格納される情報単位集合との関係の例を時系
列に沿って示してある。まず、ワークスペースが新規作
成されると、そこではまだ何の仕事を行っているかとい
う表明がなされていないので、新たな情報単位が流入し
た(つまり仕事を始めた)直後に、その仕事の種類(ジ
ョブ名)の入力を利用者に促す。そして、”job1”
というジョブ名が入力されたとすると、次から記憶され
る情報単位集合には、”job1”という選択情報が付
与される。その後、新しい情報単位が流入したときに
は、そのときの情報単位集合を記憶する。図4では、情
報単位集合保持履歴記憶部3に記憶された情報単位集合
は”set1”と表されている。
【0044】その後、次のジョブ名が宣言される、或い
は他のジョブが選ばれるといったことが行われるまで
は、その後の作業に伴って記憶される情報単位集合は全
て”job1"というジョブ名が付けられる。この例で
は、新たなジョブが宣言されるまでに4つの情報単位集
合(”set2”、”set3”、”set4”、”s
et5”)の記憶が行われ、ジョブ名”job1”の情
報単位集合が計5つ記憶されている。そして、利用者が
それまで行っていた”job1”という仕事を中断し、
次に”job2”という仕事を始めた(ジョブ名”jo
b2”が表明された)時点で、その時の状態を記憶し、
さらに、その後に記憶される情報単位集合のジョブ名を
変える。
【0045】なお、再び”job1”の仕事の再開が指
示された場合には、ジョブ名”job1”の最新の情報
単位集合が検索され、その情報単位集合がワークスペー
スのカレント情報単位集合となり、情報単位集合表示部
13に表示され、利用者は仕事の再開が可能になる。も
ちろん、この後の情報単位集合の記憶にあたっては、”
job1”というジョブ名が付けられる。
【0046】図5には、ディスプレイ画面上における表
示の一例を示してある。この表示例では、情報単位を配
置する情報単位集合表示領域21と、ジョブを表示・選
択する選択情報リスト表示領域22とが形成されてい
る。情報単位集合表示領域21は、”Printe
r”、”Doc−4”、”特許DB”等といった情報単
位を2次元平面上に配置する。利用者は、各情報単位を
マウスなどのポインティングデバイスにより指示するこ
とにより、参照するオブジェクトを立ち上げたり、付加
属性の編集を行ったり、配置を変更したりすることがで
きる。
【0047】選択情報リスト表示領域22は、情報単位
集合を選択するためのジョブ名や利用者名などの選択情
報を表示する領域である。選択情報としては、宣言され
たジョブ、情報単位集合の記憶を行なったときの利用
者、情報単位集合の記憶を行なったときの日時、情報単
位集合の記憶を行なう直前に生成されたオブジェクト、
といったものがある。図5の例では、選択情報として”
Database特許”、”情報検索特許”といったジ
ョブ名が表示されるように設定されている。現在の情報
単位集合表示領域21に表示されている情報単位集合が
どのような仕事に関するものかを知るために、利用者に
より指示された選択情報は選択情報リスト表示領域22
内で反転表示される。選択情報リスト表示領域22のジ
ョブ名を選択することにより、情報単位集合表示領域2
1に提示される情報単位集合を切り替えることができ
る。これにより、ジョブを指示して情報単位集合を切り
替えながら、並行して複数の仕事を進めることが可能に
なる。
【0048】また、情報単位集合にはジョブ名の他に、
記憶されたときの利用者名や、流入した情報単位名など
の選択情報が付与される。例えば、図6にはジョブ名と
利用者名で情報単位集合を構造化して表示した例を示し
てある。ジョブ”Database特許”は利用者”A
oki”と”Suzuki”の2人で仕事を進めている
ことが解り、また、ジョブ”情報検索特許”は”Yam
ada”も加わって仕事をしていることが解る。図6の
ように、このリストの”Database特許”の”A
oki”を指定することにより、ジョブ名”Datab
ase特許”で作成者”Aoki”の最新の情報単位集
合が呼び出される。これは、Aokiさんが”Data
base特許”という仕事を行っている最新の状況を呼
び出すことであり、つまりAokiさんは常に自分の名
前を指定することにより、Suzukiさんの作業の影
響を受けずに仕事を行うことが可能になる。もちろん、
Suzukiさんは”Suzuki”を指定すれば自分
の行っている最新の状況を呼び出すことができるし、A
okiさんの現在の進行状況を知ることも容易である。
また、利用者に関係なく、この仕事の最新の状況を知り
たい場合は、ジョブ名”Database特許”を指定
することにより、利用者名と無関係に最新のDatab
ase特許の情報単位集合を呼び出すこともできる。
【0049】また、例えば図7に示すように、ジョブ名
に加えて、流入した情報単位名を使って情報単位集合を
構造化して示すことにより、より詳細な選択情報の指示
が行えるようになる。例えば「最近1週間に流入した情
報単位に限定して表示」といった制限をかけておけば、
最近の仕事の進行状況を任意の場面の様子を参照しなが
ら確認することができる。
【0050】次に、本実施例における具体的なデータ構
造を示す。この例では、情報単位や、情報単位の参照す
るオブジェクトのバージョン管理については言及してい
ないが、従来用いられているバージョン管理技術を用い
ることにより、情報単位やその参照先オブジェクトの変
更を全て記録しておくことも考えられる。こうすること
により、呼び出された履歴中の情報単位集合に含まれる
情報単位やその参照先オブジェクトの状態を過去のその
状態にそのままに復元することができる。このような機
能を実現することにより、共同で執筆活動をする際の支
援を行うことができる。
【0051】図8には、利用者名(ユーザ名)を管理す
るためのデータ構造の一例を示してあり、利用者の管理
はid、名前、パスワードによって従来の管理技術によ
り達成される。図9には、ワークスペースのデータ構造
の一例を示してある。ワークスペースは、id、名前、
現在ワークスペース領域に表示されているカレント情報
単位集合のid、選択情報リストの表示フォーマットの
idを有している。ワークスペースは複数の情報単位集合
を保持する主体であり、ワークスペースをどのように分
けて持つかということについては、使い方はいくつかあ
る。例えば、1人に1つのワークスペースという使い方も
できるし、論理的なタスクに対してワークスペースをそ
れぞれ割り当てるという使い方もできる。
【0052】図10には、ジョブのデータ構造の一例を
示してあり、ジョブはid、名前、作成日時、作成者名
を有している。ジョブはワークスペース中で利用者が宣
言した仕事の名前であり、利用者が宣言する度にジョブ
データが生成される。図11には、ワークスペースとジ
ョブの対応を表すデータ構造を示してあり、どのワーク
スペースがどのジョブを含むのかという対応をidによ
って表すテーブルである。なお、ジョブが生成される度
に対応データが追加される。図12には、情報単位集合
のデータ構造の一例を示してある。情報単位集合はi
d、所属するワークスぺースのid、作成日時、作成者
の他に、この情報単位集合のジョブ名、この情報単位集
合に流入した情報単位idといった情報を有している。
【0053】図13には、情報単位のデータ構造の一例
を示してあり、id、名前、作成日時、作成者の他に、
参照オブジェクト、起動アプリケーション、付与された
コメント、ワークスペース上の配置といった情報を有し
ている。図14には、ワークスペースと情報単位集合の
対応を表すデータ構造を示してあり、どのワークスペー
スがどの情報単位集合を含むかという対応をidによっ
て表すテーブルである。なお、情報単位集合が生成され
る度に対応データが追加される。図15には、情報単位
集合と情報単位の対応を表すデータ構造を示してあり、
どの情報単位集合がどの情報単位を含むかという対応を
idによって表すテーブルである。
【0054】また、選択情報リストの表示のために、図
16に示す選択情報のテーブルと、図17に示す選択情
報リストのテーブルを有している。図16の選択情報テ
ーブルは選択情報としてジョブ、作成者、流入情報単
位、作成日時が利用できることを示しており、図17の
選択情報リストテーブルは選択情報リスト表示部16の
表示フォーマットを保持している。例えば、図17のリ
ストテーブルは、第1階層の選択情報として、選択情報
idが1(つまり、図16からジョブ)が設定されてい
て、第2階層の選択情報として、選択情報idが3(つ
まり、図16から流入情報単位)が設定されていること
を示す。
【0055】次に、情報単位集合を記憶する際のルール
を説明する。情報単位集合の情報単位集合保持履歴記憶
手段3への記憶は、利用者の指示を含む操作コマンド列
が特定の組み合わせになったことを契機に実行される。
記憶実行のタイミングは、記憶実行ルールの設定により
様々なバリエーションで行なうことができる。利用者が
ワークスペース上でオペレーションを行なうと、まず、
その操作コマンドが操作コマンド蓄積部9に蓄積され
る。次に、記憶実行ルールと蓄積されたコマンドとが参
照され、情報単位集合を記憶実行するかどうかの判断が
判断部8によって行われる。
【0056】具体的には、利用者が「情報単位集合記
憶」という直接的な指示をボタンなどで行う、或いは、
新規ジョブの表明、ワークスペース上の情報単位に対す
るオールクリア、情報単位集合への情報単位の流入とい
った仕事の切り替えに関わるタイミングを検知し、その
操作コマンドを図18に示すように操作コマンド蓄積部
9に蓄積する。操作コマンド蓄積部9は利用者の操作を
順に、例えば、ワークスペースを開いた(OpenW
S)、ワークスペースを閉じた(CloseWS)、ジ
ョブを選んだ(SelectJob)、カレント情報単
位集合を切り替えた(SwitchJob)、情報単位
を削除した(DeleteUnit)、情報単位を作成
した(CreateUnit)等の操作内容を蓄積す
る。
【0057】そして、情報単位集合を格納するかどうか
を決定するためのルールは例えば図19に示すように設
定される。すなわち、ワークスペースで新たな仕事を始
めた、或いは、仕事を切り替えたといったタイミングで
は必ず直前の仕事の状態が保存される。仕事の切り替え
のタイミングとして考えられるものには、新規作成した
ワークスペースの情報単位集合に情報単位を取り込んだ
とき、カレント情報単位集合を保持する情報単位を全て
削除してから情報単位を生成したとき、ジョブを指定し
てカレント情報単位集合を切り替えた後で情報単位を生
成したとき等がある。これらのタイミングは、新しい仕
事が始まるタイミングと考えられ、このような仕事の変
化とみなされるタイミングで情報単位集合の記憶が指示
される。
【0058】次に、本実施例における処理動作を図20
乃至図24に示すフローチャートを参照して説明する。
図20には、情報単位を情報単位集合に取り込む情報単
位の取り込み処理(A)の処理手順を示してある。情報
単位の取り込みは、例えばOSが提供するファイル管理
ツールからコマンド或いはポインティングデバイスによ
る指示によって行われる。また、他のアプリケーション
の指示により取り込みが行われる、或いは、情報処理装
置のコマンドによりファイル管理ツールで取り込みが行
われるといった方法がある。情報単位の取り込みの指示
があると、情報処理装置は、まず、その指示を行なった
利用者の利用者名、その日時、流入するファイル名とい
った情報を取得する(ステップS1)。
【0059】次いで、情報単位のデータテーブルに新規
データを生成し(ステップS2)、操作コマンド蓄積部
9に”CreateUnit”を追加した後(ステップ
S3)、図21に示す記憶判断・実行処理(B)へ進む
(ステップS4)。そして、記憶判断・実行処理(B)
の後に、カレントの情報単位集合に新規生成した情報単
位を追加する(ステップS5)。すなわち、情報単位集
合-情報単位対応テーブルにカレントの情報単位集合の
idと新規作成した情報単位のidの対応を加える。そ
の後、この情報単位集合の再表示を行って処理を終了す
る(ステップS6)。
【0060】図21には、情報単位集合の記憶判断・実
行処理(B)の処理手順を示してある。この処理は、蓄
積された操作内容(コマンド)が記憶実行ルールに適合
するかどうかの判断を行ない、適合していればルールに
沿って記憶を実行する。例えば、利用者による情報単位
の生成・削除・移動・編集、情報単位集合の記憶指示・
読み出しなどのオペレーションの指示が行われたときに
呼び出される。すなわち、図18に示したように蓄積さ
れた操作コマンド列の状態が、図19に示した記憶実行
ルールを満たしているかどうかをチェックする。本実施
例では、Rule−1から順に、ルールを満たしている
かどうかをチェックし、適合するものがあれば記憶実行
する。図19に示したRule−1は「新規作成された
ワークスペースに、新たに情報単位が生成されたとき」
を表す。この場合、操作コマンド蓄積部9に蓄積された
コマンド列の末尾から2番目にワークスペースが新規作
成された(CreateWS)、末尾に情報単位が作ら
れた(CreateUnit)というコマンドが続いて
いれば条件を満たすので、情報単位集合の記憶実行が行
われる。
【0061】すなわち、記憶実行ルールを満たしている
かをチェックし(ステップS10)、記憶実行のルール
を満たしていた場合には、ジョブ名が宣言されているか
どうかをチェックし(ステップS11)、ワークスペー
スを作成したばかりでジョブ名が宣言されていなければ
図22に示す新規ジョブ登録処理(C)へ進む(ステッ
プS12)。そして、ジョブ名が宣言されている場合に
は、情報単位集合保持部14に保持されている情報単位
集合を情報単位集合保持履歴記憶部3にコピーし、作成
者・日時・ジョブ名・オブジェクト名の選択情報を付与す
る(ステップS13)。次いで、情報単位集合保持部1
4に保持されるカレント情報単位集合のidを新しいも
のに変えた後(ステップS14)、ワークスペース内に
記憶されている情報単位集合を管理するためのワークス
ペース-情報単位集合対応テーブルに新規作成した情報
単位集合のidを加え(ステップS15)、処理を終了
する。
【0062】図22には、新規ジョブ登録処理(C)の
処理手順を示してある。この処理は、記憶判断・実行処
理(B)から、或いは、新規ジョブの宣言が利用者によ
り表明されたときに呼び出される。情報処理装置は、ま
ず、ジョブ名入力ウィンドウをディスプレイ画面に開い
て利用者に対してジョブ名の入力を促す(ステップS2
0)。そして、ジョブ名が入力されると(ステップS2
1)、当該ジョブ名が同じワークスペース内で使われて
いるかどうかチェックし(ステップS22)、使われて
いれば「そのジョブ名は既に使われております」とディ
スプレイ画面に表示してジョブ名の入力を促すステップ
へ戻る。
【0063】そして、新規のジョブ名が入力された場合
には、新規のジョブデータを生成し(ステップS2
3)、操作コマンド蓄積部9に”CreateJob”
を追加し(ステップS24)、記憶判断・実行処理
(B)を呼び出す(ステップS25)。そして、情報単
位集合保持手段14が保持するカレントの情報単位集合
のジョブ属性を新規のジョブのidに変え(ステップS
26)、ワークスペース内のジョブを管理するワークス
ペース-ジョブ対応テーブルに新規ジョブのidを加え
る(ステップS27)。この後、選択情報リスト表示部
16による再表示を行なうため、図23に示す選択情報
の分類表示処理(D)へ進む(ステップS28)。
【0064】図23には、選択情報の分類表示処理
(D)の処理手順を示してある。この処理では、まず、
図17に示した選択情報リストテーブルを参照し、第1
階層と第2階層の選択情報属性を獲得する(ステップS
30)。そして、ワークスペース-情報単位集合対応テ
ーブルを参照し、ワークスペースが保持する全ての情報
単位集合のidを獲得し(ステップS31)、それらの
情報単位集合を作成日時でソートする(ステップS3
2)。次いで、それらを基に、第1階層−第2階層の選
択情報の属性値の対のリストを生成し(ステップS3
3)、カレントの情報単位集合に相当する選択情報を示
すため、ワークスペースのカレント情報単位集合を参照
し(ステップS34)、カレント情報単位集合に対応す
る第1階層−第2階層の選択情報属性を特定する(ステ
ップS35)。この後、選択情報の属性値の対のリスト
を表示し(ステップS36)、カレント情報単位集合に
対応する選択情報の属性値を反転表示する(ステップS
37)。
【0065】図24には、仕事の場の状態の切り替えに
際して行われる情報単位集合の読み出し処理(E)の処
理手順を示してある。この処理は、選択情報リスト表示
部16の選択情報が利用者により指示されると呼び出さ
れ、まず、指示された選択情報を獲得する(ステップS
40)。そして、操作コマンド蓄積部9に”Selec
tJob”を追加し(ステップS41)、記憶判断・実
行処理(B)を呼び出す(ステップS42)。
【0066】そして、選択情報の条件を満たす最新の情
報単位集合を検索し(ステップS43)、操作コマンド
蓄積部9に”SwitchSet”を追加し(ステップ
S44)、記憶判断・実行処理(B)を呼び出す(ステ
ップS45)。次いで、検索された情報単位集合を情報
単位集合保持部14に読み出し(ステップS46)、検
索された情報単位集合のidをワークスペースが保持す
るカレント情報単位集合にする(ステップS47)。そ
して、再び選択情報の分類表示を行なうために選択情報
の分類表示処理(D)へ進む(ステップS48)。
【0067】次に、図25乃至図29を参照して、本実
施例に関する具体的な利用例を説明する。図25には、
本実施例のスタート時点での情報処理装置の表示例を示
してある。情報処理装置は図中の左側の広い表示領域2
1に情報単位集合を表示しており、その要素である情報
単位は文書やアプリケーション、或いはプリンタなどの
外部機器を参照するためのアイコンとなっている。ま
た、図中の右側の領域22は選択情報リスト表示部であ
り、この例ではジョブ名と流入オブジェクト名の階層構
造で選択情報が示されている。現在の状態は、利用者が
4つの仕事をこのワークスペースで宣言しており、それ
は「Database特許」、「情報検索特許」、「月
報資料」、「報告書執筆」である。例えば「Datab
ase特許」というジョブでは、「Doc−1.1」、
「patent.1」、「Doc−3」、「test.
1」、「Patent−2」の5つの文書を生成してい
ることを示している。また、現在示されている仕事の場
の状態は、「月報資料」というジョブ名で「appen
dix」という文書を生成した後である。
【0068】例えば、この後、新しい特許原稿を書く仕
事を始めようとする場合を考える。その特許は知識デー
タベースに関する特許で、以前のジョブである「Dat
abase特許」に関する従来技術調査を利用できると
する。図26に示すように、選択情報としてジョブ名
「Database特許」を選択することにより、ジョ
ブ名「Database特許」の最新の状態に仕事の場
の状態を戻すことができる。なお、「Database
特許」のジョブで最後に「Patent−2」を生成し
た後の状態に戻ったことが、選択情報リスト22の表示
により確認できる。
【0069】一方、「Database特許」のジョブ
では2つの特許原稿を書いていたため、「Patent
−2」の方ではなく、「patent.1」の方で使っ
た技術調査が使いたいとする。その時は、図27に示す
ように、選択情報リスト22から「patent.1」
を選択し、「Database特許」のジョブの途中の
状態に仕事の場を戻すことができる。これにより、「P
atent−2」に関する情報は仕事の場から排除する
ことができる。これはつまり、仕事の場を論理的に分類
しているのではなく、仕事の場の状態の変遷を記憶して
いることにより達成できる。この機能により、仕事の場
の分岐を、後から異なる視点により切り直すことが可能
になる。また、選択情報として利用者名を用いれば、共
同作業を行なっていた仕事の場から、自分で行なった作
業だけを切り出し、そこから新しい作業へと分岐させて
いくことも可能になる。
【0070】次に、その状態から新しい仕事を始める場
合には、図28に示すように、例えば「New Jo
b」というボタン23を押すことにより、ジョブ名の宣
言のためのウィンドウ24がポップアップし、ジョブ名
の宣言を促す。この例では、利用者は「知識DB特許」
と入力している。そして「OK」を押すと、カレントの
情報単位集合にジョブ名として「知識DB特許」が付け
られる。その後、図29に示すように、例えば「Pre
sen−1」という文書を作成したとすると、選択情報
リスト表示部22には、ジョブ名として「知識DB特
許」、オブジェクト名として「Presen−1」が加
えられることになる。
【0071】本発明の特徴及び従来技術との違いを説明
しておく。Roomsでは、まず「Database特
許」のルームを作り、そこで仕事を行う。そして、次の
仕事を行おうと思った場合には、「情報検索特許」とい
うルームを作って、そこに新しい環境を構築していくこ
とになる。ここで、特許原稿の執筆に必要なプリンタや
エディタ、特許DBといったアプリケーション、或い
は、共通して参照するドキュメントなどはどちらの仕事
にも使うため、Roomsではコピーすることになる。
しかしながら、この作業は、必要な情報単位をルーム間
で全てコピーする必要があるため、煩雑なものになる。
そのため、複数の類似の業務、例えばこの例のような複
数の特許原稿の執筆などは同じルームを使うことになり
やすい。
【0072】これに対して、本発明では、ルームを新た
に作るのとは違い、ある時点での状態に名前を付けてそ
れを呼び出す形をとっているため、類似のルームを構築
する手間が省け、容易に仕事を細分化していくことがで
きる。つまり、仕事を派生させると、前の状態がそのま
ま残っている。新しいジョブを宣言した直後は、ワーク
スペースは前のジョブの最終状態と同一の状態である。
そこで、次のジョブに不要なものを片づけていき(つま
り、要らないものは消去して)、必要な情報単位を収集
していき、新しいジョブ環境を整えていくことになる。
これを実世界のデスクに例えると、Roomsは正に仕
事毎にたくさんのデスクを持つようなものである。これ
に対し、本発明は、仕事を行っているデスクの状態のス
ナップショットを随時取って仕事の名前を付けておき、
その名前を宣言することによってデスクの状態を以前そ
の仕事をしていた状態に戻すものである。
【0073】デスクには、当然どの仕事にも共通して使
用するものもあるし、仕事によって意味付けの変わるも
のもある。これらの各情報単位の特徴をあらかじめ知る
ことは難しく、本発明では、仕事を進めながら自然と情
報単位が分類されていくことが実現される。また、本発
明では、「情報検索特許」のジョブで不要なものを片づ
けてしまった後、再び「Database特許」の仕事
を行おうと思った際は、選択情報リストのジョブ名を指
定するだけで前の状態が復元される。なお、本発明は、
過去の状態を利用して、新しい状態を作ることを目的に
するものであって、過去を復元することのみを目的とし
たものではない。もちろん、オブジェクト自体のバージ
ョン管理も行うようにすれば、文書の編集状態をワーク
スぺースの記憶時期に戻すことも可能であり、共同執筆
などを支援する場合に効果がある。
【0074】上記した第1実施例には、例えば下記のよ
うな種々な変更を加えることができる。記憶指示部7は
操作コマンド蓄積部9を持たず、情報単位集合記憶判断
部8が利用者の記憶指示に従って記憶実行を行なうよう
に構成してもよい。また、記憶指示部7は操作コマンド
蓄積部9を持たず、情報単位集合記憶判断部8が、利用
者による操作を監視して、情報単位集合の作成・削除の
指示が行なわれたときに記憶実行を行なうように構成し
てもよい。また、情報単位集合表示部13は下地画像を
用いて2次元或いは3次元的に表示してもよいし、情報単
位の名前のアルファベット順或いは生成日時などでソー
トしてリスト表示してもかまわない。
【0075】また、情報単位集合の履歴記憶に関する実
現方法としては、情報単位集合保持部14が保持する情
報単位集合と、情報単位集合保持履歴記憶部3に記憶さ
れている最新の情報単位集合を常に一致させておき、情
報単位集合の記憶を行なうタイミングで、履歴記憶部3
内の情報単位集合をコピーし、コピーした情報単位集合
に新しいidを与えて、それを情報単位集合保持部14
に読み出すという方法でもよい。また、上記の実施例で
は、情報単位集合の履歴記憶に関する実現方法として、
仕事を切り替えたタイミングで必ず直前の仕事の状態を
保存するとしたが、必ず仕事を切り替えた直後の仕事の
状態を保存するという方法でもよい。
【0076】また、情報単位記憶部14は情報単位のバ
ージョンを管理することも考えられる。これは、既存の
バージョン管理技術により容易に達成でき、この場合、
情報単位記憶部14は情報単位の各バージョンの集合を
更新日時とともに管理する。これにより、情報単位集合
を復元した際に、情報単位の保持する情報もその情報単
位集合を記憶した時点の状態に戻すことができる。ま
た、オブジェクト管理部を設け、情報単位の参照先のオ
ブジェクトのバージョンを管理することも考えられる。
これは、既存のバージョン管理技術により容易に達成で
き、この場合、オブジェクト管理部はオブジェクトの各
バージョンの集合を更新日時とともに管理する。これに
より、情報単位集合を復元した際に、情報単位の参照先
のオブジェクトもその情報単位集合を記憶した時点の状
態に戻すことができる。
【0077】また、記憶実行ルール指示部を設け、情報
単位集合の記憶実行ルールを利用の局面にあわせてカス
タマイズすることが考えられる。記憶実行のタイミング
としては、仕事の変化とみなすことができるタイミング
がふさわしく、例えば、情報単位の属性を変えるタイミ
ング、例えば情報単位の位置を変える、或いは情報単位
に仕事の進行状況(例えば未着手・進行中・完了などの
ステータス)を表す情報が付けられたとすると、それを
変更するタイミング等を用いることができる。また、記
憶指示部7は操作コマンド蓄積部9を持たず、情報単位
集合記憶判断部8が一定時間毎に情報単位集合を定期的
に記憶することも考えられる。これにより、仕事の流れ
の概略を残すことができる。また、情報単位集合記憶判
断部8は、情報単位を一定個数流入させたら情報単位集
合を記憶するといった方法をとることも考えられる。こ
れにより、一定作業の進行毎に履歴を残すこともでき
る。更に、適度に間引いた状況の保存ができ、仕事の粗
密に影響されずに仕事の流れの概略を残すことができ
る。
【0078】また、情報単位集合の記憶判断に関する記
憶実行ルールのチェックは、シーケンシャルに行なわれ
てもよいし、Rule−1を確認するときに他のルール
が満たすかどうかを並行してチェックしてもよい。ま
た、先に操作コマンド蓄積部9を参照して末尾の操作か
ら逆引きし、満たす可能性のあるルールを絞り込んでも
よい。また、操作コマンド蓄積部9は、利用者による操
作だけではなく、次に挙げるようなイベントを蓄積し、
それに基づいて、情報単位集合記憶判断部8が記憶を行
なうかの判断を行なってもよい。例えば、他のアプリケ
ーションが起動した、或いは、他のアプリケーションが
ネットワークやプリンタなどの外部デバイスにアクセス
したといった同一コンピュータ上の他のアプリケーショ
ンのイベント。電子メールの到着或いは発信といったイ
ベント。同一コンピュータ上で稼動しているワークフロ
ーツールにおける仕事の到着・発信といったイベント。
その他、あらゆる他のアプリケーションの発生するイベ
ントを取り込むことにより、仕事の切り替えのタイミン
グをより詳細に捉えることができる。
【0079】図30には、本発明の第2実施例に係る情
報処理装置の構成を示してある。なお、前述した第1実
施例と共通部分には同一符号を付して重複する説明は省
略する。本実施例では、指定された複数の情報単位集合
が保持する情報単位を集合演算することで合成し、新た
な情報単位集合を生成する例を説明する。サーバ1は、
第1実施例の構成に加え、複数の情報単位集合が保持す
る情報単位の集合演算を行なう情報単位集合合成部31
と、情報単位集合が保持する情報単位のフィルタリング
を行なう情報単位抽出部32とを有している。情報単位
集合合成部31は、選択された複数の情報単位集合が保
持する情報単位に対して「和集合」、「共通集合」、
「差分」といった集合演算を行なう。情報単位抽出部3
2は、選択された情報単位集合が保持する情報単位に対
して、その情報単位が保持する作成者・作成日時・コメ
ント・起動アプリケーション・配置などの属性により各
種フィルタリングをかけ、その結果として新たな情報単
位集合を生成する。
【0080】クライアント11は、第1実施例の構成に
加え、集合演算の指示を与える情報単位集合合成指示部
35と、フィルタリングの指示を与える情報単位集合抽
出指示部36とを有している。情報単位集合合成指示部
35は、図32に示すように、合成するための情報単位
集合を複数指定し、それに対して合成方法を指示するた
めのモジュールである。例えば、図31に示す「合成」
ボタン25を押すことにより、図32に示すウィンドウ
41が立ち上がる。そして、情報単位集合合成指示部3
5は、選択した情報単位集合に対して「和集合」42、
「共通集合」43、「差分」44、「フィルタリング」
45を指示する機能を有しており、利用者は、2つ以上
の情報単位集合を指定し、指定した情報単位集合が保持
する情報単位に対して「和集合」或いは「共通集合」の
集合演算を行なう指示を与えることができる。また、利
用者は、基準となる情報単位集合1つと、その他の1つ
以上の情報単位集合を指定し、「差分」の集合演算を行
なう指示を与えることができる。
【0081】情報単位集合抽出指示部36は、例えば図
31或いは図32に示す「フィルタリング」ボタン2
6、45を押すことによって、図33に示すウィンドウ
51を呼び出す。利用者はこのウインドウ51に条件を
入力することにより、情報単位集合が保持する情報単位
を抽出することができる。例えば、「作成者」に自分の
利用者名を入れてフィルタリングすれば、カレントの情
報単位集合から自分以外の利用者が作成した情報単位が
全て削除される。また、図32に示す合成指示ウィンド
ウ41から呼び出された場合は、合成する情報単位をあ
らかじめフィルタ条件に絞って合成演算を行なうことに
なる。例えば、フィルタ条件として起動アプリケーショ
ンを自分の使っているエディタにすれば、エディタで参
照可能な「文書」だけに絞って情報単位集合の合成を行
なうことができる。
【0082】その他、「日時」として情報単位の作成日
の範囲を指定する、「コメント」として指定するコメン
トを含む情報単位に絞る、「配置」として2次元空間上
のある範囲に配置されている情報単位に絞る、といった
条件で情報単位のフィルタリングを指示することができ
る。また、図33に示した例以外でもフィルタリングを
行なうことはでき、例えば情報単位の参照するリソース
の種類が「文書」なのか「アプリケーション」なのかと
いった属性、或いは参照するリソースの属性や、参照す
るリソースの含む文字列などによるフィルタリングも考
えられる。
【0083】図34には、和集合、共通集合、差分の合
成演算の概念を示してある。「和集合」は複数の仕事の
統合に用い、「共通集合」は複数の仕事に共通の環境の
抽出に用い、「差分」はある仕事に特有のリソースの抽
出に用いることができる。和集合では、複数の情報単位
集合のOR演算を行ない、集合A={a,b,c,
d}、B={a,c,d,e,f}ならば、A+B=
{a,b,c,d,e,f}となる。また、共通集合で
は、AND演算を行い、A*B={a,c,d}であ
る。また、AとBの差分は、Aに含まれる情報単位から
Bに含まれる情報単位を差し引いたもので、A−B=
{b}である。なお、Aに含まれていなく、Bに含まれ
ているものは、この演算では無視される。
【0084】次に、図35乃至図38に示すフローチャ
ートを参照して、情報単位集合の和集合、共通集合、差
分、フィルタリングに関わる処理を説明する。図35に
は、和集合をとる場合の処理の手順を示してある。ま
ず、図32に示した合成指示画面41でいくつかの情報
単位集合が選択されて和集合ボタン42が押されると、
選択された情報単位集合のidを取得する(ステップS
50)。例えば、図32ではジョブ名が「Databa
se特許」、「情報検索特許」及び「情報共有まとめ」
が選択されて、それぞれ最新の情報単位集合が検索され
る。次いで、検索された各情報単位集合が保持する情報
単位のidを情報単位集合−情報単位対応テーブルから
取得し(ステップS51)、それぞれの情報単位集合に
関して情報単位idの集合を生成する。
【0085】そして、それらの情報単位のidをマージ
し、同一のものを削除するといった処理を行って、それ
ぞれの情報単位の集合の和集合をとり、和集合に含まれ
る各情報単位をコピーして、それぞれに新しい情報単位
idを付ける(ステップS52)。次いで、新しい情報
単位集合を生成し(ステップS53)、情報単位集合−
情報単位対応テーブルにステップS52でコピーしてi
dを付けた情報単位を全て加える(ステップS54)。
この後、ワークスペース−情報単位集合対応テーブルに
新しい情報単位集合のidを加え(ステップS55)、
情報単位集合の再表示を行なう(ステップS56)。
【0086】図36には、共通集合をとる場合の処理の
手順を示してある。まず、図32に示した合成指示画面
41で、いくつかの情報単位集合が選択されて共通集合
ボタン43が押されると、和集合の例と同様に、選択さ
れた情報単位集合のidを取得し(ステップS60)、
各情報単位集合が保持する情報単位のidを情報単位集
合−情報単位対応テーブルから取得して(ステップS6
1)、それぞれの集合を作る。次いで、全ての情報単位
のAND集合をとり、そのAND集合の各情報単位をコ
ピーし、それぞれに新しい情報単位idを付ける(ステ
ップS62)。
【0087】そして、新しい情報単位集合を生成し(ス
テップS63)、情報単位集合−情報単位対応テーブル
に、ステップS62でコピーしてidを付けた情報単位
を全て加える(ステップS64)。この後、ワークスペ
ース−情報単位集合対応テーブルに新しい情報単位集合
のidを加え(ステップS65)、情報単位集合の再表
示を行なう(ステップS66)。
【0088】図37には、差分をとる場合の処理の手順
を示してある。まず、図32に示した合成指示画面41
で、いくつかの情報単位集合が選択されて差分ボタン4
4が押されると、和集合の例と同様に、選択された情報
単位集合のidを取得し(ステップS70)、各情報単
位集合が保持する情報単位のidを情報単位集合−情報
単位対応テーブルから取得する(ステップS71)。次
いで、合成演算の基準となる情報単位集合の入力を利用
者に促す(ステップS72)。例えば、「基準となる情
報単位集合はどれですか?」といったメッセージととも
に、チェックされた全ての情報単位集合をディスプレイ
画面に表示出力する。図32の例では、「Databa
se特許」、「情報検索特許」、「情報共有まとめ」の
3つの情報単位集合が選択され、そのうちの1つを利用
者が選択してそれを基準とした差分をとることになる。
【0089】例えば、「Database特許」を基準
として選んだときには(ステップS73)、基準となる
情報単位集合(つまり「Database特許」の最新
の情報単位集合)が保持する情報単位idのリストか
ら、他の情報単位集合(つまり「情報検索特許」及び
「情報共有まとめ」のそれぞれ最新の情報単位集合)が
保持する情報単位idのリストに含まれているものを除
く処理を行う。そして、残った情報単位を全てコピー
し、それぞれに新しい情報単位idを付ける(ステップS
74)。次に、新しい情報単位集合を生成し(ステップ
S75)、情報単位集合−情報単位対応テーブルに、ス
テップS74でコピーしてidを付けた情報単位を全て
加える(ステップS76)。この後、ワークスペース−
情報単位集合対応テーブルに新しい情報単位集合のid
を加え(ステップS77)、情報単位集合の再表示を行
なう(ステップS78)。
【0090】次に、フィルタリングを行う場合の処理の
手順を説明する。図33に示したフィルタ条件入力画面
51は、図31或いは図32の画面においてフィルタリ
ングボタン26、45が押されることによって表示され
る。この呼び出し方の違いによって、フィルタリングの
機能は次の2つに分かれる。 (1)図31に示した情報単位集合表示画面から呼び出
された場合で、カレント情報単位集合に対してフィルタ
リングを行なう機能、(2)図32に示した合成指示画
面から呼び出された場合で、前記のように合成を行なう
ときに合成対象の情報単位をフィルタ条件で制限する機
能。
【0091】図38には、前者の(1)に関するフィル
タリング処理の手順を示してある。図33に示したフィ
ルタ条件入力画面51でOKボタンが押されると、指示
されたフィルタ条件を獲得する(ステップS80)。次
いで、ワークスペーステーブルから、カレント情報単位
集合のidを取得し(ステップS81)、カレント情報
単位集合が保持する情報単位のidを情報単位集合−情
報単位対応テーブルから取得する(ステップS82)。
そして、各情報単位に対してフィルタ条件をかける(ス
テップS83)。例えば、フィルタ条件が「作成者=A
oki」であれば、作成者idが利用者名Aokiであ
る情報単位のみを選択する。
【0092】そして、選択された情報単位を全てコピー
して、それぞれに新しい情報単位idを付け(ステップS
84)、新しい情報単位集合を生成し(ステップS8
5)、情報単位集合−情報単位対応テーブルに、ステッ
プS84でコピーしてidを付けた情報単位を全て加え
る(ステップS86)。この後、ワークスペース−情報
単位集合対応テーブルに新しい情報単位集合のidを加
え(ステップS87)、情報単位集合の再表示を行なう
(ステップS88)。
【0093】一方、後者の(2)に関しては、和集合・
共通集合・差分の合成演算を行なうときに、合成して得
られた集合に対して(1)と同じフィルタリングを行な
うことにより演算が達成される。
【0094】次に、「和集合(重ね合わせ)」、「共通
集合(掛け合わせ)」、「差分」の演算と、「フィルタ
リング」の組み合わせの具体的な例を用いて効用を説明
する。「和集合(重ね合わせ)」は、複数の情報単位集
合が保持する情報単位に対して和集合をとる演算であ
る。複数の仕事を統合する場合に、これを用いると効果
がある。例えば、2つの特許原稿を別の作業環境で書い
ており、後からそれらを1つの特許原稿にしようと思っ
た場合、和集合をとることにより、両方の状態の保持す
る情報がマージされ、新たな環境が作られる。具体例で
述べると、2つの特許原稿を別のジョブで執筆してい
て、それらを1つの特許原稿にして書こうと思った場
合、一方の特許原稿のジョブと他方の特許原稿のジョブ
のそれぞれ最新の情報単位集合を重ね合わせる。これに
より、両方のジョブに共通の情報単位と、各々のジョブ
に固有の情報単位がマージされて表示される。
【0095】例えば、情報単位集合1={プリンタ、エ
ディタ、参照特許A、参照特許B、参照特許C、執筆中
文書1、執筆中文書2}と、情報単位集合2={プリン
タ、エディタ、グラフィックツール、参照特許A、参照
特許D、参照特許E、執筆中文書3、執筆中文書4、執
筆中文書5}という2つの情報単位集合があり、それぞ
れで異なる特許原稿を執筆していたが、あるときに一つ
の特許にしようと思い立った場合、重ね合わせることが
できる。重ね合わせた情報単位集合は、情報単位集合
(1+2)={プリンタ、エディタ、グラフィックツー
ル、参照特許A、参照特許B、参照特許C、参照特許
D、参照特許E、執筆中文書1、執筆中文書2、執筆中
文書3、執筆中文書4、執筆中文書5}となる。
【0096】この機能を用いることにより、どの情報単
位が共通に用いられており、どの情報単位は固有のもの
か、ということを意識せずに情報単位集合の合成が可能
になる。このとき、フィルタリングの条件として「アプ
リケーション」を選択しておけば、情報単位集合(1+
2)*(「アプリケーション」)={プリンタ、エディ
タ、グラフィックツール}となり、特許原稿で使うアプ
リケーションをすべて抽出することができる。なお、こ
の例では2つの情報単位集合を重ね合わせる例を示した
が、例えば、複数のスペースで(複数人で)それぞれア
イデアを練っており、それを合成して提案書を作ると
き、或いは、複数のスペースで(複数人で)それぞれ文
献の収集とそれに対するコメント付けを行っており、そ
れらをまとめるとき等では、もっと多くの情報単位集合
の合成が必要になり、この機能の効果がより際立つ。
【0097】「共通集合(掛け合わせ)」は、複数のス
ナップに共通の二次情報単位を抽出する機能である。例
えば、いくつかのジョブで特許原稿を書いていたとす
る。それらのジョブのスナップを掛け合わせることによ
り、特許原稿を書くために必要な二次情報単位が抽出さ
れる。このようにして特許原稿を書くための基本的な環
境を得ることができる。前述の情報単位集合1と2の例
で掛け合わせを行うと、情報単位集合(1*2)={プ
リンタ、エディタ、参照特許A}という新たな情報単位
集合が抽出される。これを新たな特許原稿を書くための
情報単位集合のひな型とすることができる。例えば、特
許原稿を多く書いている人のワークスペースを参照させ
てもらう場合を考える。他人の使っているワークスペー
スなので、どの環境が自分のやりたいことにあったもの
かわかりにくい。そこで、例えば特許原稿に関連しそう
なジョブ名をいくつか選択し、それらの掛け合わせを行
うことで、その人がいつも特許原稿を書くときに使って
いる最低限の環境、或いは常に参照している文書は何
か、といったノウハウを抽出することができる。さら
に、そのノウハウを反映させた情報単位集合を生成し、
そこで仕事を始めることができる。
【0098】「差分」は、掛け合わせと逆に、スナップ
に特有の情報を抽出するための機能である。ある仕事を
行っているスナップから、基本状態のスナップを引け
ば、結果としてその仕事に固有の情報を切り出すことが
できる。例えば、情報単位集合3={プリンタ、メー
ル、エディタ、データベース、メモ帳、時計、アイデア
ノート、スケジュール帳}という情報単位集合を通常状
態として用いていたとする。そして、情報単位集合1で
執筆中の特許原稿に固有の情報単位を抽出すると、情報
単位集合(1−3)={参照特許A、参照特許B、参照
特許C、執筆中文書1、執筆中文書2}が選択され、こ
れらがこの特許原稿を書くために用いられている情報単
位であることがわかる。この機能を用いれば、類似の仕
事を複数のジョブで行っていた場合に、どの情報単位が
必要なのかわからなくなってきた場合など、差分をとる
ことでそのジョブのエッセンスの抽出を行い、整理を行
うことができる。また、例えばある発明の特許原稿を書
いている作業環境があり、仮に同じテーマの報告書を書
いている作業環境が他にあったとすると、それらの作業
環境の差分をとることにより、特許原稿を書くための作
業環境に特有の情報が何かを知ることができる。
【0099】なお、これらの演算を行う際に情報単位同
士のマッチングを行っているが、このマッチングにおい
て、その情報単位が同じであるかどうかの決定方法は、
実施例で示した情報単位のidの同一性の他に、情報単
位名の同一性、参照オブジェクトの同一性に関して、或
いはそれら双方のマッチングを行うことが考えられる。
この同一性の基準は、いくつかの選択肢を利用者に与
え、利用者自身がマッチング方法を選択することも考え
られる。
【0100】ここで、従来技術と本発明との相違を説明
しておく。これまでのフォルダやRoomsなどのシス
テムでは、利用者があらかじめ仕事に合わせて情報を分
類する必要があった。これに対し、本発明では、仕事を
進めながら、仕事毎に情報の整理を行うことができる。
そのため、仕事に合わせた柔軟な情報の体系化が可能に
なる。これが可能になるのは、Roomsでは「複数の
仕事の場の、現在の状態」を保持しているのに対し、本
発明では「(1つの)現在の仕事の場の状態」と「複数
の過去の仕事の場の状態」を区別して記憶する。これに
より、以下に挙げる2つの特長が得られる。
【0101】(1)現在の仕事の場の状態をどんな仕事
と関連づけて記憶しておくか、ということに自由度があ
る。そのため、仕事をある程度進めてから、これまでに
行った仕事はこれまでとは違う仕事と関連付けた選択情
報をつけて保存しよう、ということが可能になる。 (2)過去の仕事の場の状態に複数の属性を付与してお
くことにより、現在の仕事の場の状態へ読み出し可能な
過去の状態の選択肢を変化させることができる。例え
ば、Roomsでは「ルーム」の名前でしか状態を区別
・保存できないが、本発明では、仕事の場の状態に「仕
事の名前」「利用者名」といった2つの属性を付けてお
けば、「仕事の名前」だけで指定すればその仕事の名前
の最新の仕事の場の状態を現在の状態として使え、「仕
事の名前」「利用者名」の両方を指定して例えば自分
(或いは他の誰か)が以前その仕事を行なっていた状態
を呼び出すことも可能になる。
【0102】また、Triggらのヒストリーワークス
ペース特許との最大の違いは、仕事の履歴を残してお
き、その仕事の場を再利用することができることであ
る。Triggらのヒストリーワークスペースでは、操
作履歴がリストとして新たなワークスペースを構成す
る。これにより、利用者は、以前行った仕事のプロセス
を参考にしたり、その履歴から情報を見つけたりといっ
た利用が可能である。つまり、ヒストリーワークスペー
スは仕事の操作履歴をリストにすることにより、ワーク
スペース間の関係を利用者に示すものである。しかしな
がら、ヒストリーワークスペースではワークスペース間
の呼出関係が保存されるが、本発明では保存する内容が
異なり、ワークスペース上で行われたオブジェクト操作
とワークスペースの状態が保存される。つまり、本発明
はヒストリーワークスペースよりもより詳細な情報を保
存しておき、それにより、より詳細な場面再現を可能に
している。またさらに、これにより、呼び出した過去の
状態を利用して新たな仕事を始めるといったことが可能
になる。
【0103】また、進行状態の保存や履歴の再利用に関
する発明は、履歴利用の観点がこれまでのものとは異な
る。履歴情報を利用した新たな仕事環境の生成として
は、オペレーションの再利用のみで、そこから抽出でき
る仕事の体系やノウハウを充分活用していない。これに
対し、本発明では履歴を単なる過去の一場面とみなすの
ではなく、過去の各場面を一つ一つの集合とみなすこと
により場面の保持するオブジェクトのグループでオブジ
ェクトを分類する。また、本発明は、関連情報やノウハ
ウの参照・再利用ができ、同じ仕事を行っているワーク
スペースの複数の状態を保存しておくことにより、過去
の仕事の状態や関連情報を参照したり、過去の仕事の状
態に戻って新たな仕事を始めることができる。つまり、
ワークスペース上で行われた履歴が蓄積されるため、あ
る仕事に必要な情報は何か、ある仕事でよく使われる情
報は何か、或いはある仕事に固有の情報は何か、といっ
た仕事のノウハウを抽出・再利用することができる。
【0104】図39には、本発明の第3実施例に係る情
報処理装置の構成を示してある。なお、本実施例は主に
請求項24〜請求項37に記載した発明に該当してい
る。本実施例の情報処理装置には、複数の情報単位集合
を更に集合化したプレース(Place)を複数記憶す
る蓄積部61と、表示対象となる複数の情報単位集合を
その選択情報と共に保持する現在状態保持部62と、現
在状態保持部62に保持されている情報単位集合の内の
利用者によって入力された選択情報に対応するものをデ
ィスプレイ画面に表示出力する現在状態表示部63と、
予め設定された選択情報についての抽出規則に対応する
情報単位集合を蓄積部61から抽出する関連状態抽出部
64と、当該抽出された情報単位集合を保持する関連状
態保持部65と、当該抽出された情報単位集合の選択情
報のリストをディスプレイ画面に表示出力するリスト表
示部66と、指定された情報単位集合を関連状態保持部
65から読み出して現在状態保持部62に保持させる関
連状態獲得部67、現在状態保持部62に保持されてい
る情報単位集合を蓄積部61に保存するか否かを予め設
定した規則に従って判断するとともに保存処理を行う保
存判断部68と、蓄積部61に保持されているPlac
eの内の利用者によって選択されたものを現在状態保持
部62に保持させる現在状態導入部69と、が備えられ
ている。
【0105】ここで、本実施例では、前述した情報単位
はメディエータ(Mediator)と称するオブジェ
クトとされ、また、情報単位集合はスナップ(Sna
p)と称するオブジェクトとされており、更に、幾つか
のSnapはプレース(Place)と称するオブジェ
クトとしてまとめられている。また、本実施例の蓄積部
61は前述した情報単位集合保持履歴記憶部3にほぼ相
当し、関連状態導入部67は前述した情報単位集合読出
部5にほぼ相当する。また、本実施例の現在状態保持部
62は前述した情報単位集合保持部14にほぼ相当して
おり、更に本実施例では、情報単位集合保持部14の機
能として現在状態表示部63及び現在状態獲得部69が
備えられているものとして構成されている。また、本実
施例の保存判断部68は前述した記憶指示部8にほぼ相
当し、更に本実施例では、保存判断部68が情報単位集
合(Snap)を蓄積部61へ記憶させる蓄積手段の機
能も有している構成としてある。また、関連状態抽出部
64、関連状態保持部65、リスト表示部66、及び、
後述する関連情報指定手段は前述した情報単位集合選択
部4にほぼ相当し、利用者によって指示された選択情報
に対応する情報単位集合(Snap)を選択する。
【0106】なお、本実施例の情報処理装置は、蓄積部
61のみがサーバ側に置かれ、他のモジュール62〜7
0はクライアント側に置かれたサーバ・クライアント形
式で構成されており、サーバとクライアントとのいずれ
もワークステーションあるいはパーソナルコンピュータ
で構成されている。ただし、本発明においては、サーバ
・クライアントに分けた形態をとる必要はなく、例え
ば、蓄積部61もクライアント側に置かれて、複数のク
ライアント間で蓄積部61が保持する情報を交換する方
式をとってもよい。
【0107】上記した蓄積部61はリレーショナルデー
タベースであり、図40(a)〜(f)に示すようなP
lace、Snap、Job、Mediator、Us
er、IDMaxといったデータベーススキーマを有し
ている。Placeは幾つかの仕事をする場所を代表す
るオブジェクトであり、Placeの識別子(plac
eID)、生成日時(createDate)、生成し
たユーザのid(user)、Place(場所)の名
前(placeName)、その場所で行っている複数
の作業環境(Snap)の最新の状態の集合(list
Snap)、を組で有している。例えば、Place =
{1, 'Wed Jul 1015:00:00 JST 1996', 1111, 'Nomura
home', '{1,2,6}'}といった構成となっている。
【0108】Snapは作業環境の状態を示すオブジェ
クトであり、Snapの識別子(snapID)、生成
日時(createDate)、生成したユーザのid
(user)、そのSnapで行っている仕事を示すJ
obのid(myJob)、そのSnapが作られたP
laceのid(myPlace)、そのSnapの保
持する情報単位(mediator)の集合(medi
ators)、を組で有している。例えば、Snap =
{1, 'Wed Jul 10 15:00:00 JST 1996', 1111,1, 0, '
{1,3,4}'}といった構成となっている。
【0109】Jobは仕事の種類を表すオブジェクトで
あり、Snapを選択するためのラベルとして機能す
る。JobはJob(仕事)の識別子(jobID)、
生成日時(createDate)、生成したユーザの
id(user)、その仕事の名前(jobNam
e)、を組で有しており、例えば、Job = {1, 'Wed
Jul10 15:00:00 JST 1996', 1111, 'CSCW survey'}とい
った構成となっている。なお、仕事の名前が同じであっ
ても、別のオブジェクトであれば別の仕事として判別さ
れる。そのため、仕事を複数のPlaceで共同で行う
ためには、Jobのコピーを行う必要があり、本実施例
ではこのコピーをSnapをPlaceに導入すること
により実現している。
【0110】Mediatorは情報単位を表すオブジ
ェクトであり、Mediatorの識別子(media
torID)、生成日時(createDate)、生
成したユーザのid(user)、Mediatorの
名前(myName)、Mediatorの指すURL
(Uniform Resource Locator
s)などのリファレンス先アドレス(myLocati
on)、Mediatorの保持するメモ(myMem
o)、Mediatorの表示されるX座標(myM
X)、Mediatorの表示されるY座標(myM
Y)、を組で有している。例えば、Mediator =
{1, 'Wed Jul 10 15:00:00 JST 1996', 1111, 'report
draft', 'http://abc.www.abcdef.co.jp/', 'This is
the first draft of the report. (nomura)', 1, 3}と
いった構成となっている。
【0111】Userはユーザを表すオブジェクトであ
り、Userの識別子(userID)、生成日時(c
reateDate)、生成したユーザ名(userN
ame)、ユーザのパスワード(password)、
ホームPlaceの識別子(homePlace)、を
組で有している。例えば、User = {1111, 'Wed Jul
10 15:00:00 JST 1996', 'nomura', '******', 1}とい
った構成となっている。ここで、ホームPlaceと
は、そのユーザが主に利用するPlaceのことであ
り、例えばログイン時に開かれたり、Mediator
がシステム外から電子メール等によりそのユーザに配送
されたときのMediatorの配送先となるPlac
eである。
【0112】IDMaxは複数のクライアントが同時に
Place、Snap、Job、Mediatorのい
ずれかを生成した場合にもデータベース内でid(id
entifier:オブジェクトのユニークネスを示す
ラベルという意味で使用)の一貫性がとれるようにする
テーブルであり、例えば、IDMax = {3, 12, 7,23}
といった構成となっている。
【0113】この一貫性の保持について説明しておく
と、クライアントが例えばMediatorを1つ生成
した場合、まず、そのMediatorのidは仮のも
のに設定しておく処理を行う。そもそもidの役割は、
データベースから情報を読み込んでオブジェクトを生成
する際にオブジェクト間の関係を復元するためのもので
あり、クライアントの同一セッション内ではMedia
tor等の参照はオブジェクト単位で行われるのでid
は必要なく、idはデータベースに格納するときに割り
当てられている必要があるだけである。そこで、データ
ベースへの保存命令がユーザから行われた際に、クライ
アントはオープンしているPlace内の全てのMed
iatorをサーチし、新たに生成されたMediat
orの数を知り、IDMaxの”mediator”の
値(この例では23)を獲得し、これに対して新たに生
成されたMediatorの数を足した数で更新する。
このようにidの予約を行ってから実際にidを割り当
てて保存することにより、複数のクライアントで同時に
オブジェクトを生成してもidのバッティングは起こら
ない。なお、idの決定方法はこのような方法に限る必
要はなく、生成日時やユーザidなどのパラメータを組
み合わせて動的に計算するなどの方法をとってもよい。
【0114】上記したPlace、Snap、Job、
Mediatorから成るデータは、現在状態保持部6
2には図41(a)に示すようなモデル構成で保持さ
れ、蓄積部61には図41(b)に示すようなモデル構
成で保持されている。すなわち、現在状態保持部62に
はPlace単位でデータが保持されており、このPl
ace単位のデータがユーザに提示される。ここで、P
laceは現在その場所で進められている複数の仕事の
状態を保持しており、データ構造としては、複数のSn
apを保持あるいはポインタによって指示している。な
お、各SnapはそれぞれJobを指しており、結果と
して、Placeは複数のJobを指すことにもなって
いる。一方、蓄積部61(データベース)内では、Pl
ace、Snap、Job、Mediatorはそれぞ
れ別々に管理されており、お互いのidを持ち合って繋
ぎ合わされている。
【0115】上記した現在状態表示部63は、本実施例
では図42に示すような表示画面を有しており、表示出
力とともにユーザからの入力を受け付けるインタフェー
スとなっている。当該画面の各部は次のような機能を有
している。ログインフィールド72にログイン名を入力
後、ログインボタン71を押すことでログインが行わ
れ、ログインが行われるとそのユーザのホームPlac
eがPlace選択メニュー74のデフォルトとして表
示される。また、オープンボタン73が押されると、P
lace選択メニュー74により選択されたPlace
が開かれ、そのPlaceの指すJobがジョブリスト
に表示され、ジョブリストの先頭のジョブを指すSna
pが保持するMediatorの集合がスナップビュー
に表示される。Place選択メニュー74には選択し
得る全てのPlaceのリストが表示され、ユーザはこ
のうちの1つを選択することで、任意のPlaceを画
面上に開くことができる。
【0116】Saveボタン75が押されると、Pla
ceを開いてから更新された全ての情報をデータベース
61に書き出して保存する指示が与えられる。また、C
allSnapボタン76が押されると、図44に示す
ウィンドウが呼び出されて画面表示され、このウインド
ウにおいてデータベース61に格納されたSnapを抽
出するための指示がユーザによって与えられる。Vie
wPileボタン77が押されると、図43に示す関連
状態ウィンドウが呼び出されて画面表示され、このウイ
ンドウによって関連状態保持部65が保持しているSn
ap集合の属性がリスト表示される。
【0117】Combineボタン78が押されると、
後述する図59に示すようなウィンドウが呼び出されて
画面表示される。なお、このウインドウにおいて複数の
Snapを合成させる指示がユーザから入力されると、
後述する第4実施例で説明するように、これに基づいて
状態合成部により所定の集合演算処理が行われる。Ne
wボタン79が押されると、Mediatorを新規生
成させる処理が行われ、この新規生成処理では、Med
iator名フィールドとURLフィールドに書かれた
文字列を読み取り、それを新規Mediatorの属性
とする処理が行われる。Cutボタン80が押されると
Mediatorを現在処理対象としているSnapか
ら削除し、さらに、Copyボタン81が押されると当
該Mediatorをコピーバッファに保持させる処理
が行われる。
【0118】Pasteボタン82が押されると、Cu
tあるいはCopyしたMediatorをペーストす
る処理が行われ、CutあるいはCopyされたMed
iatorは元あったX,Y座標と同じ座標にPast
eされる。なおもし、その座標に既に他のMediat
orが存在した場合は、その右隣にMediatorが
配置され、この位置にも他のMediatorが存在し
た場合には更に右隣に配置するといった処理が繰り返し
行われ、この結果として、表示画面の右端まで達してし
まった場合には、Y座標を1つ繰り上げると共にX座標
を左端に戻して同じ作業を繰り返し、空きがある位置に
配置する処理が行われる。スナップビュー83はMed
iatorをアイコン84で表示する領域であり、この
領域にはジョブリスト89で選択されているJobを指
すSnapが保持しているMediatorが表示され
る。これら表示されたMediatorはマウスなどの
ポインティングデバイスにより、選択あるいはメモやリ
ファレンスの参照が行われる。また、Mediator
の移動はポインティングデバイスのドラッグアンドドロ
ップにより実行される。
【0119】Mediatorアイコン84はMedi
atorを表すアイコンであり、リファレンスの種類に
よりアイコンの表示が変えられている。例えばWind
ows(Microsoft社の登録商標)では”.txt”な
どのフォーマット毎に決まった拡張子が割り当てられて
おり、フォーマット毎に異なるアイコンを表示すること
ができる。また、URLの文字列をパースして社内のU
RLであれば社内文書アイコン、社外のURLであれば
社外文書アイコンといった区別も可能となっている。M
ediator名フィールド85はスナップビュー83
において選択されたMediatorの名前が表示され
る領域であり、URLフィールド86はスナップビュー
83において選択されたMediatorのURLが表
示される領域である。
【0120】NewJobボタン87が押されると、N
ewJob名フィールド88にユーザによって入力され
た名前(文字列)の新規Jobを生成する処理が行われ
る。なお、この新規Jobを指すSnapは、NewJ
obボタン87を押した時に選択表示されていたSna
pをコピーして生成される。このため、仕事が派生した
場合、あるいは他人の仕事を受け継ぐ場合など、以前の
Jobの作業環境をそのままに別の作業環境を生成する
ことが可能となっている。ジョブリスト89は画面に開
かれているPlaceの指す全てのJob名がリストと
して表示される領域であり、この領域においてユーザが
マウスなどのポインティングデバイスにより1つのJo
bを選択すると、スナップビュー83に表示されるSn
apを切り替えることができる。なお、このような選択
により、ユーザは複数の仕事を並行して行うことが可能
となっている。DeleteSnapボタン90が押さ
れると、ジョブリスト89で選択されているJobを指
すSnapをこのPlaceから削除する命令がなさ
れ、ImportSnapボタン91が押されると、図
43に示す関連状態リストウィンドウで選択されている
1つの関連状態SnapをこのPlaceに導入する命
令が出される。
【0121】上記した関連状態保持部65は、関連状態
としてSnapの集合を保持しており、関連状態抽出部
64によりデータベース61からSnapが検索される
と、これらのSnapを次々に集合に加えて保持する。
ここで、本実施例ではSnapのオブジェクトを保持し
ているので、リスト表示部66においてユーザがポイン
ティングデバイスによりその1つを指示すると、当該S
napの保持するMediatorの集合がスナップビ
ュー89に表示される。また、後述するように保存判断
部68により、現在状態保持部65で更新される直前の
状態を保存するという判断が行われた場合には、そのS
napは関連状態保持部65に移動させられ、”isModi
fiedFlag”という更新されたことを示すフラグを立てて
おき、Saveボタン75が押されたときに一度にデー
タベース61に格納する処理が行われる。
【0122】リスト表示部66は図43に示すような画
面表示を行い、この画面に関連状態保持部65に保持さ
れているSnap集合の属性(選択情報)をリスト表示
する。すなわち、当該画面のリスト表示部101はSn
ap集合の選択情報がリスト表示される領域であり、ユ
ーザがこのリストのいずれか1つの項をマウスなどで選
択することにより、選択されたSnapを図42に示し
たスナップビュー83に表示させることができる。な
お。本例では、Snap集合の選択情報として、生成し
たユーザ名、ジョブ名、生成日時を表示している。ま
た、Clearボタン102が押されると、関連状態保
持部65が保持し且つリスト表示部66に表示されてい
る全てのSnapを削除する処理が行われ、また、Cl
oseボタン103が押されると、当該ウィンドウ(図
43)をユーザから不可視の状態にする処理が行われ
る。なお、このようにCloseしても関連状態保持部
65の保持内容はリセットされない。
【0123】関連状態導入部67は、関連状態保持部6
5が保持しているSnapのうちの1つをユーザがリス
ト表示部66に表示されたSnapリストから選択し、
現在状態表示部63の画面のImportSnapボタ
ン91を押すことによって起動される。そして、関連状
態導入部67は選択されたSnapを後述するように現
在状態保持部62に保持させる処理を行い、これによっ
て、現在状態として対象としているSnapを変更する
ことを可能ならしめる。保存判断部68は、現在状態保
持部62が保持するSnapの指すMediator集
合の要素(個々のMediator)が増加あるいは減
少する、あるいは、ユーザがMediatorの参照あ
るいはコピーなどの指示を与える、といったことをきっ
かけに、Snapの内容が変化する直前の状態を保存す
るかどうかの判断を行う。なお、この判断によって保存
すべき時には、内容が変化する直前のSnapがデータ
ベース61に保存され、過去の仕事の復元等を可能なら
しめる。
【0124】現在状態獲得部69は、Placeを画面
上に開いたときに、そのPlaceの指す全てのSna
pをデータベース61から読み出し、さらに各Snap
の指すJobを読み出し、さらに各Snapの指すMe
diatorを全て読み出し、それらをオブジェクトと
して生成させる処理を行う。また、現在状態獲得部69
は、この生成したオブジェクトを現在状態保持部62に
保持させる処理を行い、これによって、現在状態として
対象としているSnapを表示部63に表示出力するこ
とを可能ならしめる。
【0125】関連状態抽出部64は、データベース61
に記憶されているデータの内からユーザが指定した選択
情報に合致するものを抽出し、当該データを関連状態保
持部65に保持させる。この抽出処理を実行するため
に、関連状態抽出部64は、図44に示すようなウイン
ドウ画面表示を行い、当該画面においてユーザは関連状
態抽出のための検索指示を行う。当該画面の各部は次の
ような機能を有している。Place選択リスト部11
0は、関連状態抽出のための検索条件として、Plac
e名をリスト表示する領域であり、ユーザはリスト中の
所望のPlaceをマウス等の指定手段によって選択す
る。
【0126】Job選択リスト部111は、関連状態抽
出のための検索条件として、Job名をリスト表示する
領域であり、ユーザはリスト中の所望のJobをマウス
等の指定手段によって選択する。なお、本実施例では、
CallSnapsボタン76を押したときに画面上に
開かれているPlaceが指しているSnapの指すJ
obのみがリストに表示される。ここで、他のPlac
eのJobもリストしてしまっても構わないが、その場
合、表示されるJobの数が非常に多くなるが、現在開
いてるPlaceのJobを優先して上位に表示するな
ど行えばよい。
【0127】User選択リスト部112は、関連状態
抽出のための検索条件として、User名をリスト表示
する領域であり、ユーザはリスト中の所望のUserを
マウス等の指定手段によって選択する。Mediato
r名入力フィールド113は、関連状態抽出のための検
索条件として、Mediatorの名前を入力するフィ
ールドであり、ユーザは所望のMediator名をキ
ーボード等の指定手段によって入力する。
【0128】Date(From)入力フィールド114は、
関連状態抽出のための検索条件として、Snapの生成
日時の始まりを入力するフィールドであり、ユーザは所
望の日時をキーボード等の指定手段によって入力する。
Date(To)入力フィールド115は、関連状態抽出の
ための検索条件として、Snapの生成日時の終わりを
入力するフィールドであり、ユーザは所望の日時をキー
ボード等の指定手段によって入力する。したがって、D
ate(From)入力フィールド114とDate(To)入力
フィールド115とに入力された日時の間(期間)に生
成されたSnapが、関連状態抽出部64によって検索
されることになる。
【0129】Retrieveボタン116が押される
と、上記の条件(選択情報)によってデータベース61
からSnapの検索が開始され、Closeボタン11
7が押されると、当該ウィンドウが閉じられる。Sha
redJobSnapsボタン118が押されると、現
在開かれているPlaceの指すJobに関して、同じ
Jobを共有している他ユーザの当該Jobを指す最新
のSnapを検索してくる処理が行われる。なお、この
処理に関して詳しくは後述する。MyPastSnap
sボタン119が押されると、現在開かれているPla
ceの指すJob以外で、過去に当該Placeで行わ
れた全てのJobに関して、各Jobを指す最新のSn
apを検索してくる処理が行われる。なお、この処理に
関して詳しくは後述する。
【0130】次に、本実施例に係る情報処理装置の動作
を説明する。まず、作業環境(Snap)をデータベース
61に保存するタイミング(つまり保存判断部68の動
作)について説明する。図45に示すように、仕事を始
めると(Job宣言)、情報収集が行われて、作業環境
(Snap)には様々な情報(Mediator)が集
められてくる。一方、作業環境から情報が消去される場
合もあり、このような状況は机を片づけるときの如く仕
事の切り替えのタイミングと考えることができる。
【0131】そこで、Snap上のMediatorが
増加から減少に転じる際に、この変化前のSnapをデ
ータベース61に保存することを行い、これにより、仕
事の切れ目の状態を保存して再利用することを可能にし
ている。また、この保存についてのアルゴリズムを採用
することにより、全てのMediatorが消失しない
ことを保証することができ、これによって、ユーザはそ
の時点で不要になった情報を迷わず作業環境から削除す
ることができるようになる。この結果、後で使うかもし
れないから取っておこうと思う必要がなくなり、ユーザ
による作業負担が軽減する。
【0132】この保存判断部68による保存タイミング
に関する処理を、図46に示すフローチャートを参照し
て更に詳しく説明する。Place(プレース)の各S
napは、そのSnapが既に保存されたかどうかを示
す”alreadyPiledFlag”、そのSnapが保持するMe
diatorに変化があったかどうかを示す”isModifi
edFlag”、そのSnapが新たに作られてから保存され
ていないかどうかを示す”isNewFlag”という3つのF
lagパラメータを有しており、保存判断部68は現在
状態保持部62に保持されている全てのSnapについ
てのこれらパラメータを管理している(ステップS9
0)。なお、Placeをオープンした(開いた)直後
の各Snapは、alreadyPiledFlag=False、isModified
Flag=False、isNewFlag=False、といった状態のFla
gパラメータを有している。
【0133】次いで、SnapにMediatorが追
加されたかを判断し(ステップS91)、SnapにM
ediatorが追加された場合には、そのSnapの
Flagパラメータを、alreadyPiledFlag=False、isMo
difiedFlag=True、に変更する(ステップS92)。つ
まり、alreadyPiledFlag=Trueだったとしても、またM
ediatorが追加されることにより、既に保存され
た状態ではないということが表現される。一方、追加さ
れていない場合には、Mediatorが削除されたか
を判断し(ステップS93)、削除された場合には、そ
のSnapのFlagパラメータを、isModifiedFlag=T
rue、に変更する(ステップS94)。なお、この場合
には、alreadyPiledFlagは変更しない。
【0134】このようにMediatorの削除が行わ
れた後に、Snapの保存を行うかどうかの判断を行
い、”alreadyPiledFlag”がTrueであるか否かを判断す
る(ステップS95)。この結果、Trueである場合に
は、既に保存が成されているので保存処理を行わない一
方、Falseである場合には、Mediatorを削除す
る直前のSnapの状態を保存する必要があるので、そ
のSnapをコピーし(ステップS96)、コピーした
Snapをデータベース61へ格納する(ステップS9
7)。なお、このデータベース61に格納されたSna
pは関連状態抽出部64の処理によって関連状態保持部
65に保持されることとなる。また、上記のコピー処理
に際して(ステップS96)、コピーする直前のSna
pのFlagパラメータは、alreadyPiledFlag=True、i
sModifiedFlag=True、isNewFlag=True、に設定される。
【0135】次に、更新されたデータを保存判断部68
がデータベース61へ格納する処理を、図47に示すフ
ローチャートを参照して説明する。Saveボタン75
が押されてデータベース格納命令を受けると(ステップ
S100)、まず現在オープンされているPlaceの
指すSnapの集合を獲得する(ステップS101)。
そして、各スナップを順にループで回し(ステップS1
02)、それぞれのSnapの”isModifiedFlag”をチ
ェックする(ステップS103)。この結果、Falseで
ある場合にはそのままループチェックを続行する一方、
Trueである場合には、さらに”isNewFlag”をチェック
する(ステップS104)。
【0136】この結果、”isNewFlag”がFalseである場
合には、そのSnapに関してデータベース61を更新
する一方(ステップS105)、”isNewFlag”がTrue
である場合には、新規Snapであるので、データベー
ス61にそのSnapを追加する(ステップS10
6)。上記の一連の処理を全てのSnapについてのチ
ェックが終わるまで、ループで繰り返して行い(ステッ
プS107)、更には、現在オープンされているPla
ce、Job、Mediatorについての同様にチェ
ック及び保存処理を行う(ステップS108)。なお、
保存を行うときのオブジェクトのidは、IDMaxの
スキーマに関して前述したような処理を行う。
【0137】次に、関連状態抽出部64が行う検索処理
を説明する。仕事を遂行している状況において自分と関
連のある仕事の作業環境を抽出する必要が生ずる場合が
あり、図48にはその一例として、ユーザnomuraがJo
b1、Job2、Job3という3つのJobを現在状
態に持っている場面で、関連Jobの検索指示を出した
場合を示してある。この指示を出すことによって、Jo
b1、Job2、Job3の各Jobに関して他のユー
ザの最新のSnapが関連状態抽出部64によってデー
タベース61から検索される。そして、検索されたSn
apが関連状態保持部65に保持され、リスト表示部6
6にそのリストが表示される。
【0138】この抽出処理を図49に示すフローチャー
トを参照して更に詳しく説明する。まず、Shared
JobSnapsボタン118ボタンが押されると(ス
テップS110)、現在開いているPlace(すなわ
ち、theOpeningPlace)が保持するSnapの集合
である”listedSnaps”を参照し、各SnapのJ
obオブジェクトを獲得する(ステップS111)。そ
して、獲得した各Jobのidから、それらと同じJo
bを指すSnapを検索する(ステップS112)。な
お、この検索に用いる検索式は、例えばSQLなどを用
いて、select* from Snap where myJob=1 or myJob=2 o
r myJob=3、のように表される。
【0139】そして、検索結果を配列などで受け取り
(ステップS113)、検索結果の中に登場する全ての
ユーザを抽出する(ステップS114)。なお、この検
索結果は、例えば、snap[0]={1, 'Wed Jul 10 15:00:00
JST 1996', 1111, 1, 0, '{1,3,4}'}といったようなデ
ータである。次いで、各ユーザごとにループを回し(ス
テップS115)、”createdDate”が最新のSnap
をピックアップして、これを各ユーザの最新Snapと
する(ステップS116)。そして、上記のループ処理
を全て終了したところで(ステップS117)、抽出し
た全てのSnapを関連状態保持部65に追加格納さ
せ、これらをリスト表示部66に表示させる(ステップ
S118)。
【0140】次に、関連状態抽出部64が行う以前に行
った仕事の検索処理を説明する。仕事を遂行している状
況において以前に行った仕事の作業環境を抽出(再現)
する必要が生ずる場合があり、図50にはその一例とし
て、ユーザnomuraがJob1、Job2、Job3とい
う3つのJobを現在状態に持っている場面で、以前行
ったJobを検索するための指示が出された場合を示し
てある。この指示を出すことによって、自分が過去に作
った全てのSnapから、Job1、Job2、Job
3以外の全てのJobに関して最新のSnapが関連状
態抽出部64によりデータベース61から検索される。
そして、検索されたSnapが関連状態保持部65に保
持され、リスト表示部66にそのリストが表示される。
これにより、ユーザは過去に自分が他にどんな仕事をし
てきたのかといった状態を一覧することができる。
【0141】この検索処理を図51に示すフローチャー
トを参照して更に詳しく説明する。まず、MyPast
JobSnapボタン119ボタンが押されると(ステ
ップS120)、自分のユーザid(この例では、ユー
ザnomuraのidの”1111”)でデータベース61に
格納されているSnapの検索が行われる(ステップS
121)。この検索式としては、例えば、select * fro
m Snap where user=1111、といったようなSQL文が用
いられる。そして、関連状態抽出部64はこの検索結果
を受け取ると、検索結果の中に登場する全てのJobを
抽出し(ステップS122)、さらに、現在開いている
Place(theOpeningPlace)が保持するSnapの
集合である”listedSnaps”を参照して、各Snapが
指すJobオブジェクトを獲得する(ステップS12
3)。
【0142】次いで、各Job毎にループを回し(ステ
ップS124)、それらのSnapが現在開いているP
laceにあるSnapの指すジョブと同じか(つま
り、Job1、2、3のどれかか)ということをチェッ
クする(ステップS125)。この結果、同じであれば
何もせずにループを繰り返す一方、Job1、2、3の
いずれでもない場合には、各Job毎にSnapの生成
日時(createdDate)が最新のSnapを各Jobの最
新スナップとする(ステップS126)。そして、上記
のループ処理を全て終了したところで(ステップS12
7)、抽出した全てのSnapを関連状態保持部65に
追加格納させ、これらをリスト表示部66に表示させる
(ステップS128)。
【0143】次に、現在状態導入部67が行う仕事の導
入処理を説明する。仕事を遂行している状況において関
連状態の現在状態への導入によるジョブの共有を行う必
要が生ずる場合があり、本実施例では、Jobの共有
(つまりコラボレーション)は、Snapを関連状態保
持部65から現在状態保持部62へ導入することによっ
て実現される。図52にはその一例として、関連状態保
持部66に6つのSnapが抽出されている状況におい
て、ユーザnomuraがこの中から「Job8(hayashi) 9/
18 14:23」を選択し、ImportSnapボタン91
を押して、このSnapを自分が現在開いているPla
ce(現在状態保持部62)に導入しようとしている場
合を示してある。この導入を行うことによって、選択さ
れたSnapがコピーされてユーザnomuraの開いている
PlaceにJob8を指すSnapが保持されること
になり、これにより、間接的にユーザhayashiの開いて
いるPlaceのJob8とジョブ共有を行ったことに
なる。これにより、前述した関連作業環境抽出機能など
を利用することが可能になる。
【0144】この導入処理を図53に示すフローチャー
トを参照して更に詳しく説明する。まず、Import
Jobボタン91が押されると(ステップS130)、
関連状態表示リスト101からSnapオブジェクトが
1つ選択されているかどうかをチェックする(ステップ
S131)。この結果、選択されていない場合にはこの
ボタン押下による指示は無視される一方、選択されてい
る場合には、そこで選択されているSnapオブジェク
ト(theSnap)を獲得する(ステップS132)。次い
で、現在開いているPlace(theOpeningPlace)が
保持するSnapの集合である”listedSnaps”を参照
し(ステップS133)、theSnapが指すJobオブジ
ェクト(theJob)が、listedSnapsの各Snapが指す
Jobに含まれているかをチェックする(ステップS1
34)。
【0145】この結果、含まれている場合には、同一の
ジョブを指しているSnapをPlaceのlistedSnap
sから削除し、同じ順番に関連状態表示リストで選択さ
れたSnapを挿入する(ステップS135)。そし
て、削除したSnapを関連状態保持部65に加え、そ
のスナップのisModified=Trueにする(ステップS13
6)。一方、theJobが含まれていない場合には、関連状
態表示リストで選択されたSnapをスナップ集合の先
頭に加え(ステップS137)、さらに、関連状態表示
リストで選択されたSnapが指すジョブをジョブリス
トの先頭に加える(ステップS138)。
【0146】次に、上記した第3実施例における具体的
な利用例を説明する。なお、ここに示すプロトタイプ
は、Sun Microsystems社のJava言語によりプログラミン
グされている。ここでは、ユーザnomuraとユーザhayash
iが共同作業をしている場合を例にとり、まず、図54
には、”Nomura home”というPlaceにユーザnomur
aがログインしている場合の画面表示例を示してある。
ジョブリスト89には、RSP-Practices、Workstory、Ev
aStory、Workstory-mk2、CooSS96、Information-Memo、
P1G、test、CSCW、mass mediaという10個のJobが
表示されている。これは、この”Nomura home”という
Placeが10個のSnapを現在状態保持部62に
現在状態として保持しており、それらのSnapがジョ
ブリスト89に表示されているJobをそれぞれ指し示
していることを意味する。同図では、現在、RSP-Practi
cesというJobが選択されており、スナップビュー8
3には3つのMediatorが表示されている。
【0147】この状態から、CallSnapボタン7
6を押すと、図55に示すような画面表示がなされ、関
連状態抽出のための検索指示を与えるウィンドウ(図4
4参照)が同一画面上に立ち上がって表示される。この
ウィンドウ中には、指示可能な全てのPlaceのリス
ト110、現在開いているPlaceのJobのリスト
111、指示可能な全てのUserのリスト112が表
示され、そして、Mediatorの名前を指示するフ
ィールド113、Date(From)とDate(To)の期間を指定す
るフィールド114、115がある。なお、同図では、
ユーザhayashiが、9/1の15:41から9/25の15:41までに生
成したSnapを検索する指示を与えている。
【0148】そして、この状態から、Retrieve
ボタン116を押すと、図56に示すように検索指示ウ
ィンドウ(図55)は閉じられ、蓄積部61に対して検
索式が投げられる。そして、この検索結果が返ってくる
と、図56に示すように関連状態の表示リストを持つウ
ィンドウ(図43参照)がポップアップして同一画面上
に表示される。同図では、このリスト中の「<hayashi>
Versioning 9/19[16:52]」を選択して、そのSnapが
保持するMediatorをスナップビュー83に表示
している。
【0149】そして、ユーザhayashiの行っている「Ver
sioning」という仕事に関し、共同作業を始めようとし
た場合、ImportSnapボタン91を押すことに
より、関連状態表示リスト内で選択されていたSnap
を現在状態、つまり今開いているPlaceに加えるこ
とができる。これを実行した後の画面表示が図57に示
してあり、こうすることによって、ユーザnomuraは「Ve
rsioning」という仕事をユーザhayashiとともに進める
事が可能になる。この後、ユーザnomuraは随時What's N
ew機能を使って、ユーザhayashiが「Versioning」とい
う仕事に関してどんな新たな情報を追加したのかを知る
ことができる。さらに、ある程度2人の仕事が進んだと
ころで、Gather Job機能、つまり2人の作業環境の和集
合を後述するように状態合成部70の処理によってとる
ことにより、共通の仕事の場を作り、最終的なアウトプ
ットのまとめを行うことができる。
【0150】図58には、本発明の第4実施例に係る情
報処理装置を示してある。なお、上記した第3実施例を
同一部分には同一符号を付して重複する説明は割愛す
る。本実施例の情報処理装置は、第3実施例の構成に、
現在状態保持部62が保持する2以上の情報単位集合中
の情報単位に対して集合演算を施す状態合成部70が加
えられたものである。状態合成部70は、現在状態保持
部62が保持している複数のSnapに対して、これら
Snapに含まれているMediatorを集合演算
し、この結果を現在状態保持部62に保持させる処理を
行う機能手段である。
【0151】また、状態合成部70は、表示画面(図4
2参照)のCombineボタン78が押されると、図
59に示すような状態合成指示画面ウィンドウを表示さ
せ、このウインドウにおいて複数のSnapを合成させ
る指示がユーザから入力されると、所定の集合演算処理
を実行する。状態合成指示画面ウインドウには、各種の
情報を表示するリスト部、各種情報を入力するためのフ
ィールド、及び、各種の機能を実行させるためのボタン
が設けられており、これら各部の機能は次のようになっ
ている。現在状態リスト部120は現在状態保持部62
が保持する全てのSnapの指すJob名のリストを表
示する領域であり、関連状態リスト部121は関連状態
保持部65が保持する全てのSnapの属性(選択情
報)のリストを表示する領域である。
【0152】base snapボタン122は、2つ
のSnap間で差分を演算する場合等において、一方の
Snapをベースとして保持させるボタンである。すな
わち、通常はsingle selectionであるので、1つのSn
apを選んだ後に、他のSnapを選ぶと選択状態が移
ってしまう。そこで、このボタン122を1つのSna
pを選んだ後に押すと、その選ばれたSnapをベース
Snapとし、次からmultiple selection可能に切り替
える機能が実行され、ユーザはこのボタン122を押し
た後は、続けて複数のSnapを選択状態にすることが
できる。このようにベースSnapとされたSnap
は、差分をとるときの引かれる側のSnapとなる。な
お、NewJobNameフィールド127に何も文字
列が書かれていないときに、or(+)ボタン123、
subtraction(−)ボタン124、and
(*)ボタン125のいずれかが押されると、ベースS
napのJob名で状態合成部70による集合演算結果
のSnapが現在状態保持部62に挿入格納される。
【0153】or(+)ボタン123は、現在状態リス
トと関連状態リストとで複数選択された全てのSnap
が指すMediator集合に関して、状態合成部70
に和集合演算を行うことを指示するボタンである。な
お、この和集合をとる際に同じ内容のMediator
は重複して要素としないことが行われ、この「同じ」を
判断するために、本実施例では、Mediatorの名
前とURLの一致を検査している。但し、この検査方法
に限る必要はなく、例えばメモや日時までチェックした
り、他のオブジェクトとの関連までチェックして同一性
を判断したり、リファレンス先の文書のバージョンの同
一性までチェックしてもよい。
【0154】subtraction(−)ボタン12
4は、ベースSnapから、他の選択された複数のSn
apの差分演算を指示するボタンである。つまり、状態
合成部70にsubtractionSnap=BaseSnap-(Snap1+Snap2
+..)という演算を行わせる。and(*)ボタン125
は、現在状態リストと関連状態リストとで複数選択され
た全てのSnapが指すMediator集合に関し
て、状態合成部70に共通演算を行うことを指示するボ
タンである。Closeボタン126は、当該状態合成
指示画面を閉じさせる指示を行うボタンである。
【0155】NewJobNameフィールド127
は、集合演算結果を現在状態保持部62に挿入保持させ
る際に、その演算結果であるSnapのJobを当該フ
ィールド127に書かれた文字列のジョブ名にさせるも
のであり、このフィールド127が空である場合には演
算結果はベースSnapのジョブ名になる。Gathe
rJobボタン128はジョブ成果集約機能を呼び出す
ボタンであり、この詳細は後述する。What’sNe
wボタン129はWhat's New機能を呼び出すボタンであ
り、この詳細は後述する。
【0156】JobEssenceボタン130はJob
Essence機能を呼び出すボタンであり、この機能は、複
数人によりジョブを共有して仕事を進めている場合に、
そのジョブに関して各人の最新のSnapの共通集合を
とって表示させるものである。これにより、共有してい
るミッション、参照文献、提出先など、必要不可欠の情
報をきちんとシェアしているかを確認することができ
る。また、新たにジョブに加わるメンバが、共有情報か
ら場を導出して環境を整えることができる。
【0157】次に、本実施例に係る情報処理装置の集合
演算処理を説明する。まず、和集合演算(ジョブ成果集
約機能)について、図60に示すジョブの成果集約のた
めの状態合成例を参照して説明する。この例において、
ユーザnomuraがJob1、Job2、Job3の3つの
Jobを現在状態に持っている場面で、ジョブ成果集約
指示を出したとすると、Job1、Job2、Job3
の各Jobに関して他ユーザの最新のSnapがデータ
ベース61から検索される。この例では、Job1に関
してsekijima、hayashi、hazamaの3人の最新Snap
が、Job2に関してsekijima、hayashiの2人の最新
Snapが検索されている。そして、各Job毎にnomu
raのSnapも含めて、検索されたSnapの和集合演
算が行われ、その結果が例えばJob1(+)、Job
2(+)というジョブ名で現在状態保持部62に挿入さ
れる。
【0158】このジョブ成果集約機能(和集合演算処
理)を図61に示すフローチャートを参照して更に詳し
く説明する。まず、GatherJobボタン128が
押されると(ステップS140)、現在開いているPl
ace(theOpeningPlace)が保持するSnapの集合
であるlistedSnapsを参照し、各SnapのJobオブ
ジェクトを獲得する(ステップS141)。そして、獲
得した各Jobのidから、それらと同じJobを指す
Snapを、例えば、select * from Snap where myJob
=1 or myJob=2 or myJob=3、というSQL文で検索する
(ステップS142)。
【0159】そして、この検索結果を、例えば、snap
[0]={1, 'Wed Jul 10 15:00:00 JST 1996', 1111, 1,
0, '{1,3,4}'}、といった配列で受け取り、(ステップ
S143)、この検索結果の中に登場する全てのUse
rを抽出する(ステップS144)。そして、各Use
rごとにループを回し(ステップS145)、createdD
ateが最新のSnapを各ユーザの最新Snapとする
(ステップS146)。次いで、各ユーザの最新Sna
pの数だけループを回し(ステップS147)、さらに
各Snapが保持するMediatorの数だけループ
を回す(ステップS148)。その中でさらに、合成S
napに既に加えられた全てのMediatorの数だ
けループを回し(ステップS149)、既に加えられた
Mediatorと新たなMediatorが同じかど
うかをチェックし(ステップS150)、同じでない場
合には新たなMediatorを合成Snapに加える
(ステップS151)。このような処理を、ループする
SnapとMediatorとがなくなるまで繰り返し
行う(ステップS152)。
【0160】次に、差分演算処理(What's New機能)に
ついて、図62に示すように自分の行っているJobに
関する新しい情報を抽出する(すなわちWhat's New機
能)ための状態合成例を参照して説明する。この例にお
いて、例えばユーザnomuraがJob1、Job2、Jo
b3の3つのJobを現在状態に持っている場面で、W
hat’sNewボタン129が押されてWhat's New命
令が出されたとする。なお、同図では、そのユーザnomu
raが保持するSnapはA1、B1、C1として示され
ている。この命令の結果、Job1、Job2、Job
3の各Jobに関して他のユーザの最新のSnapで、
ユーザnomuraのSnapよりも新しいものがデータベー
ス61から抽出される。つまり、Job1に関してはA
1よりも新しい、ユーザsekijimaのA2、B2、ユーザ
hayashiのA4が抽出される。
【0161】ここで、What's New機能により抽出したい
情報は、例えばJob1に関してはユーザnomuraがA1
を作成以降に他のユーザが生成した情報なので、新規S
napとして抽出されたユーザsekijimaのA2、B2、
ユーザhayashiのA4に関して、ユーザnomuraのSna
pの直前に作られた、そのユーザのそのJobのSna
pを抽出(図62ではA3、B4、A5)し、これらと
の差分をとることで、ユーザnomuraが見ていない新しい
情報が何であるかを知ることができる。つまり、新規情
報=Σ(ユーザXの新規Snap - ユーザXの直前Sn
ap)−nomuraSnap、という計算式(ただしここで
は、”+”は和集合合成演算、”−”は差分合成演算、
Σは比較対象となるユーザ全員に対して行った結果の和
集合をとることを示す。)により、ユーザnomuraの新規
情報を得ることができる。なお、図62の例では、Jo
b1(new)=(A2-A3)+(A4-A5)-A1、Job2(new)=(B2-B
4)-B1、といった計算が行われることになる。
【0162】このWhat's New機能(差分集合演算処理)
を図63に示すフローチャートを参照して更に詳しく説
明する。まず、What’sNewボタン129が押さ
れると(ステップS160)、現在開いているPlac
e(theOpeningPlace)が保持するSnapの集合であ
るlistedSnapsを参照して、この中から幾つかの元Sn
apを獲得し(ステップS161)、それら元Snap
の生成日時を獲得する(ステップS162)。次いで、
獲得した各Jobのidから、それらと同じJobを指
すSnapを、例えば、select * from Snap where myJ
ob=1 or myJob=2 or myJob=3、といったSQL文で検索
する(ステップS163)。
【0163】そして、この検索結果を例えば、snap[0]=
{1, 'Wed Jul 10 15:00:00 JST 1996', 1111, 1, 0, '
{1,3,4}'}といった配列で受け取り(ステップS16
4)、この検索結果の中に登場する全てのUsreを抽
出し(ステップS165)、各Userごとにループを
回し(ステップS166)、検索結果の各Snapのcr
eatedDateが、同じJobを指す元SnapのcreatedDa
teよりも新しく、且つ、そのユーザのそのJobで最新
のSnap(図62のA2、B2、A4)を、各ユーザ
の最新スナップとして抽出する(ステップS167)。
次いで、抽出された各最新Snapと同じユーザ又は同
じジョブで、且つ、同じJobを指す元Snapのcrea
tedDateの以前に作られたSnapで、最新のもの(図
62のA3、B4、A5)を、各ユーザの直前Snap
として抽出する(ステップS168)。
【0164】そして、各Job毎に最新Snapと直前
Snapの差分をとり、その和集合をとる(ステップS
169)。さらに、各Jobの元Snapから和集合S
napの差分をとり、それをそのJobの新参Medi
ator集合として、「ジョブ名(new)」という名前の
Jobを作る(ステップS170)。次いで、和集合S
napのJob(つまり「ジョブ名(new)」)がlistedS
napsの各Snapが指すJobに既に含まれているかを
判断し(ステップS171)、含まれている場合には、
同一のJobを指しているSnapをlistedSnapsから
削除し、同じ順番に関連状態表示リストで選択されたS
napを挿入する(ステップS172)。さらに、削除
したSnapを関連状態保持部65に加え、そのSna
pについてisModified=Trueにする(ステップS17
3)。一方、含まれていない場合には、和集合Snap
をSnap集合の先頭に加え(ステップS174)、和
集合Snapの指すJobをJobリストの先頭に加え
る(ステップS175)。このような処理を、ループす
るUserがなくなるまで繰り返し行う(ステップS1
76)。
【0165】次に、上記した第4実施例における具体的
な利用例を説明する。なお、ここに示すプロトタイプ
は、Sun Microsystems社のJava言語によりプログラミン
グされている。ここでは、ユーザnomuraとユーザhayash
iが共同作業をしている場合を例にとり、まず、図64
には、ユーザnomuraが「Nomura home」というPlac
e63を開いており、さらに、関連状態表示リストのウ
ィンドウ140と、状態合成指示ウィンドウ(図59参
照)を開いている状態を示してある。なお、スナップビ
ュー83には関連状態表示リスト中で選択されている
「<hayashi>P1G 9/10[15:51]」が表示されている。
【0166】この状態で、自分が行っている仕事である
「CooSS96」とユーザhayashiの過去の場の状態である
「<hayashi>P1G 9/10[15:51]」を合わせて、新たな仕事
を始めようとしたとする。この場合には、まず、状態合
成指示ウィンドウ中の左のリスト120(、つまり現在
状態リスト)中の「CooSS96」を選びbase snap
ボタン122を押し、続いて、右のリスト121(つま
り関連状態リスト)から「<hayashi>P1G 9/10[15:51]」
を選び、さらに、NewJobNameフィールド12
7に「New Project」と打ち込んだ後、GatherJ
obボタン128を押す。
【0167】この結果、現在状態が保持する「CooSS9
6」というJobを指しているSnapと、関連状態が
保持する「<hayashi>P1G 9/10[15:51]」のSnapの和
集合演算が行われ、結果として、図65に示すように
「New Project」という新しいJobが生成されて現在
状態保持部62に追加格納され、現在状態(つまり今開
いているPlace)に挿入される。また、スナップビ
ュー83には、2つのSnapが保持していたMedi
atorが全て表示されている。但しこのとき、和集合
を行うSnapに同じMediatorが含まれていた
場合は、そのMediatorは重複してコピーされな
い。
【0168】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の情報処理装置によれば、ある業務に必要な情報を情報
単位保持手段により保持し、その作業環境を用いて業務
を遂行することができるとともに、選択情報を指示する
ことによって、情報単位集合保持履歴記憶手段が記憶す
る所望の情報単位集合を呼び出し、仕事の場の状態を切
り替え、そこから別の仕事を再開することができる。ま
た、前もって分類を行なわなくても所望の作業環境が得
られ、仕事が進んだ後でも、仕事の名前、日時、利用者
名、情報単位名など様々な視点で作業環境を呼び出すこ
とができる。また、過去の仕事の状態を保持しているた
め、過去の時点の状態に戻って仕事をスタートさせるこ
とや、過去の状態を復元することにより、そこからこれ
からの仕事に必要な情報を抜き出してくることができ
る。
【0169】また、選択情報付与手段によって情報単位
集合に日時・利用者名・仕事名などの選択情報を付与し
て情報単位集合保持履歴記憶手段に記憶し、情報単位集
合保持履歴分類表示手段に情報単位集合を選択情報によ
って分類表示するようにしたため、作業環境の切り替え
を利用者に理解しやすく提示することができる。また、
情報単位集合に複数の選択情報を付与しておき、情報単
位集合保持履歴分類表示手段における分類項目を利用者
の要求に合わせて変更することにより、業務を多角的に
進めることができる。また、1つの仕事を行なっている
仕事の場の状態を複数保存しておくことにより、過去の
仕事の状態や関連情報を参照したり、過去の仕事の状態
に戻って新たな仕事を始めることができる。
【0170】また、仕事の場の状態の履歴が蓄積される
ため、ある仕事に必要な情報は何か、ある仕事でよく使
われる情報は何か、或いはある仕事に固有の情報は何か
といった、仕事のノウハウを抽出・再利用することがで
きる。また、過去の仕事の場の状態から、必要な情報を
抽出することにより、利用者は新たな環境を構築するこ
とができる。また、いくつかの過去の仕事の場の状態を
合成することによって、利用者は新たな環境を構築する
ことができる。
【0171】更に具体的には、自分のみならず他人の過
去から現在にかけての活動経過や成果を活用して新たな
仕事に必要な環境を生成し、そこで仕事を始めることが
可能となり、効率的な仕事を実現することができる。ま
た、緩い協調メンバ間(コミュニティ)においても、お
互いの知識の交換を行い易い枠組みを提供することがで
きる。また、グループでの情報共有や進捗管理において
は、従来のような単一業務におけるコラボレーションで
はなく、他人の仕事のアクション、状況、進捗を反映で
きる総合的なコラボレーションを可能とすることができ
る。また、現在行っているジョブ以外は現在状態から削
除してしまってもこれを復元することが容易な枠組みを
提供しているため、ユーザによる仕事の能率が飛躍的に
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る情報処理装置の構
成図である。
【図2】 情報単位集合と選択情報との関係を説明する
概念図である。
【図3】 情報単位集合の情報単位集合保持履歴記憶手
段への記憶と読出を説明する概念図である。
【図4】 仕事の種類の表明と仕事の切替を説明する概
念図である。
【図5】 情報単位集合と選択情報リストの表示の一例
を示す図である。
【図6】 情報単位集合と選択情報リストの表示の他の
一例を示す図である。
【図7】 情報単位集合と選択情報リストの表示の更に
他の一例を示す図である。
【図8】 利用者に関するデータ構造の一例を示す説明
図である。
【図9】 ワークスペースに関するデータ構造の一例を
示す説明図である。
【図10】 ジョブに関するデータ構造の一例を示す説
明図である。
【図11】 ワークスペース−ジョブ対応のデータ構造
の一例を示す説明図である。
【図12】 情報単位集合に関するデータ構造の一例を
示す説明図である。
【図13】 情報単位に関するデータ構造の一例を示す
説明図である。
【図14】 ワークスペース−情報単位集合対応のデー
タ構造の一例を示す説明図である。
【図15】 情報単位集合−情報単位対応のデータ構造
の一例を示す説明図である。
【図16】 選択情報に関するデータ構造の一例を示す
説明図である。
【図17】 選択情報リストに関するデータ構造の一例
を示す説明図である。
【図18】 蓄積されたコマンド列の一例を示す説明図
である。
【図19】 記憶実行ルールの一例を示す説明図であ
る。
【図20】 情報単位取り込み処理の手順の一例を示す
フローチャートである。
【図21】 情報単位集合の記憶判断処理の手順の一例
を示すフローチャートである。
【図22】 新規ジョブ登録処理の手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図23】 選択情報の分類表示処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図24】 情報単位集合の読み込み処理の手順の一例
を示すフローチャートである。
【図25】 情報単位集合と選択情報リストの表示の一
例を示す図である。
【図26】 情報単位集合と選択情報リストの表示の一
例を示す図である。
【図27】 情報単位集合と選択情報リストの表示の一
例を示す図である。
【図28】 情報単位集合と選択情報リストの表示の一
例を示す図である。
【図29】 情報単位集合と選択情報リストの表示の一
例を示す図である。
【図30】 本発明の第2実施例に係る情報処理装置の
構成図である。
【図31】 複数の情報単位集合の合成指示を説明する
図である。
【図32】 合成する情報単位集合の選択指示を説明す
る図である。
【図33】 フィルタリング指示を説明する図である。
【図34】 複数の情報単位集合の合成処理を説明する
概念図である。
【図35】 和集合演算処理の手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図36】 共通集合演算処理の手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図37】 差分演算処理の手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図38】 フィルタリング処理の手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図39】 本発明の第3実施例に係る情報処理装置の
構成図である。
【図40】 データベースのスキーマを説明する図であ
る。
【図41】 データ構造を説明する図である。
【図42】 メイン画面の表示例を示す図である。
【図43】 関連状態として保持されたスナップの表示
リスト画面の一例を示す図である。
【図44】 関連状態抽出のための検索指示画面の一例
を示す図である。
【図45】 作業環境保存のタイミングを説明する図で
ある。
【図46】 保存タイミング処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図47】 データベースへの格納処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図48】 自分と関連のある仕事の作業環境抽出のた
めの検索処理を説明する図である。
【図49】 関連環境抽出処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図50】 自分が以前行った仕事の作業環境抽出のた
めの検索処理を説明する図である。
【図51】 自分の以前の仕事の環境抽出処理の手順を
示すフローチャートである。
【図52】 関連状態の現在状態への導入処理を説明す
る図である。
【図53】 導入によるジョブ共有処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図54】 メイン画面の表示例を示す図である。
【図55】 既に保存したSnapの検索指示画面を一
例を示す図である。
【図56】 検索結果の1つを指示してスナップをスナ
ップビューに表示させた画面表示例を示す図である。
【図57】 スナップを現在状態保持部に導入した場合
に画面表示例を示す図である。
【図58】 本発明の第4実施例に係る情報処理装置の
構成図である。
【図59】 状態合成指示の画面の一例を示す図であ
る。
【図60】 ジョブの成果集約のための状態合成を説明
する図である。
【図61】 ジョブ成果集約機能の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図62】 自分の行っているジョブに関する新しい情
報を抽出する状態合成を説明する図である。
【図63】What's New機能の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図64】 2つのスナップの合成指示を入力する画面
表示を示す図である。
【図65】 2つのスナップの合成演算結果を表示した
画面を示す図である。
【符号の説明】 1・・・サーバ、 2・・・情報単位記憶部、3・・・
情報単位集合保持履歴記憶部、 4・・・情報単位集合
選択部、5・・・情報単位集合読出部、 6・・・選択
情報付与部、7・・・記憶指示部、 8・・・操作コマ
ンド蓄積部、9・・・情報単位集合記憶判断部、 10
・・・ネットワーク、11・・・クライアント、 12
・・・入出力部、13・・・情報単位集合表示部、 1
4・・・情報単位集合保持部、15・・・情報単位編集
部、 16・・・選択情報リスト表示部、17・・・選
択情報指示部、 61・・・蓄積部(データベース)、
62・・・現在状態保持部、 63・・・現在状態表示
部、64・・・関連状態抽出部、 65・・・関連状態
保持部、66・・・リスト表示部、 67・・・関連状
態導入部、68・・・保存判断部、 69・・・現在状
態獲得部、70・・・状態合成部、
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−266662(JP,A) 特開 平6−139117(JP,A) 特開 平6−214989(JP,A) 特開 平6−259312(JP,A) 特開 平7−105131(JP,A) 特開 平7−282059(JP,A) 特開 平7−306814(JP,A) 特開 平8−96031(JP,A) 特開 平8−106494(JP,A) 特開 平8−115316(JP,A) 特開 平8−190569(JP,A) 特開 平8−249357(JP,A) 特開 平1−3730(JP,A) 米国特許出願公開5159669(US,A) 林浩一,フォーマッタ階層を媒体とし た構造化文書とハイパーテキストの統 合,情報処理学会研究報告93−IM− 10,社団法人情報処理学会,1993年 3 月12日,Vol.93,No.21,pp. 9−16 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G06F 12/00 G06F 3/14 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (38)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データオブジェクトと前記データオブジ
    ェクトを操作するためのアプリケーションオブジェクト
    とを含んで構成され、前記データオブジェクトを前記ア
    プリケーションオブジェクトを用いて収集および作成す
    るための作業空間を備える情報処理装置において、 データオブジェクト又はアプリケーションオブジェクト
    を参照するための情報単位の集合を作業空間として保持
    する情報単位集合保持手段と、 前記情報単位集合を複数記憶することが可能な情報単位
    集合保持履歴記憶手段と、 前記情報単位集合保持手段が保持する前記情報単位集合
    を前記情報単位集合保持履歴記憶手段に記憶せしめる記
    憶指示手段と、 前記記憶指示手段により前記情報単位集合保持履歴記憶
    手段へ記憶される前記情報単位集合に選択情報を付与す
    る選択情報付与手段と、 前記情報単位集合保持手段に記憶させる前記情報単位集
    合を前記選択情報付与手段により付与された前記選択情
    報を用いて前記情報単位集合保持履歴記憶手段に記憶さ
    れた前記情報単位集合の内から選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された前記情報単位集合を前
    記情報単位集合保持手段へ読み出す読出手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報処理装置におい
    て、 前記情報単位集合保持手段が保持する前記情報単位集合
    に対して情報単位を編集する情報単位編集手段と、 前記情報単位編集手段により追加或いは削除された前記
    情報単位名を記憶する増減情報単位名記憶手段と、を更
    に備え、 前記選択情報付与手段は前記選択情報として前記増減情
    報単位名記憶手段が記憶する前記情報単位名を選択情報
    として前記情報単位集合に対して付与し、 前記選択手段は前記選択情報付与手段により付与された
    前記情報単位名を用いて前記情報単位集合を選択するこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の情報処理
    装置において、 前記情報単位集合保持手段が保持する情報単位を指示す
    る情報単位指示手段と、 前記情報単位指示手段により指示された前記情報単位を
    移動或いは複写する先となる前記情報単位集合保持履歴
    記憶手段内の前記情報単位集合を選択する第2の選択手
    段と、 前記情報単位指示手段により指示された前記情報単位を
    前記第2の選択手段により選択された前記情報単位集合
    に追加する情報単位移動手段と、 前記情報単位移動手段により前記情報単位を情報単位集
    合間で移動させることに基づいて移動元と移動先の各々
    の前記情報単位集合名を記憶する移動元情報単位集合名
    記憶手段と、を更に備え、 前記選択情報付与手段は前記選択情報として前記移動元
    情報単位集合名記憶手段が記憶する移動元の情報単位集
    合名を格納し、 前記選択手段は前記選択情報付与手段により付与された
    前記移動元情報単位集合名を用いて前記情報単位集合を
    選択することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の情報処理装置において、 前記情報単位集合保持手段が保持する前記情報単位に対
    して処理対象とする指示選択を受け付ける情報単位指示
    手段と、 前記情報単位指示手段により指示された情報単位に対し
    て処理を行う情報単位処理手段と、 前記情報単位処理手段により処理が実行された情報単位
    名を記憶する実行情報単位名記憶手段と、を更に備え、 前記選択情報付与手段は前記選択情報として前記実行情
    報単位名記憶手段が記憶する前記情報単位名を選択情報
    として前記情報単位集合に対して付与し、 前記選択手段は前記選択情報付与手段により付与された
    前記情報単位名を用いて前記情報単位集合を選択するこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の情報処理装置におい
    て、 前記情報単位処理手段により前記情報単位に対して実行
    されたコマンド名を記憶する実行コマンド名記憶手段を
    更に備え、 前記選択情報付与手段は前記選択情報として前記実行コ
    マンド名記憶手段が記憶する前記コマンド名を選択情報
    として前記情報単位集合に対して付与し、 前記選択手段は、前記選択情報付与手段により付与され
    た前記コマンド名を用いて前記情報単位集合を選択する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の情報処理装置において、 前記情報単位集合保持履歴記憶手段に記憶されている前
    記情報単位集合に付与された前記選択情報を分類表示す
    る選択情報分類表示手段と、 前記選択情報分類表示手段により表示される選択情報の
    表示形式を保持する選択情報分類表示形式保持手段と、 前記選択情報分類表示手段により表示された前記選択情
    報を指示する選択情報指示手段と、を更に備え、 前記情報単位集合保持履歴記憶手段は前記選択情報を1
    以上の選択情報属性ごとに分けて前記情報単位集合に付
    与して記憶し、 前記選択情報分類表示手段は第1階層の選択情報属性表
    示領域と第2階層の選択情報属性表示領域とを有し、前
    記第1階層の選択情報属性表示領域には第1階層として
    前記選択情報分類表示形式保持手段により定められた形
    式で前記選択情報属性の選択情報をリスト表示し、前記
    第2階層の選択情報属性表示領域には第2階層として前
    記選択情報分類表示形式保持手段により定められた形式
    で前記選択情報属性の選択情報をリスト表示し、前記選
    択情報指示手段により前記第1階層の前記選択情報が指
    示されたことに基づいて当該指示された選択情報を含む
    前記情報単位集合保持履歴記憶手段に記憶されている情
    報単位集合に付与された第2階層の選択情報のみを前記
    第2階層の選択情報属性表示領域に表示し、 前記選択手段は前記1階層で指示された選択情報と前記
    第2階層で指示された選択情報の双方を用いて前記情報
    単位集合保持履歴記憶手段が記憶する前記情報単位集合
    の1つを選択することを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の情報処理装置におい
    て、 前記情報単位集合保持履歴記憶手段が記憶する前記情報
    単位集合に付与されている全ての前記選択情報に対して
    各選択情報の付与されている最新の前記情報単位集合の
    作成日時を保持する選択情報最新日時保持手段を更に備
    え、 前記選択情報分類表示手段は前記選択情報を前記選択情
    報最新日時保持手段が保持する前記最新の作成日時によ
    り並べ替えて表示することを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の情報処理装置におい
    て、 前記情報単位集合保持履歴記憶手段が記憶する前記情報
    単位集合に付与されている全ての前記選択情報に対して
    全ての前記情報単位集合の作成日時に対応して付与され
    た日時を保持する選択情報付与日時保持手段を更に備
    え、 前記選択情報分類表示手段は前記選択情報を前記選択情
    報付与日時保持手段が保持する日時に対応して並べ替え
    て表示することを特徴とする情報処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至請求項8のいずれか1項に
    記載の情報処理装置において、 前記選択情報分類表示手段は前記情報単位集合保持履歴
    記憶手段に記憶される前記情報単位集合に付与された前
    記選択情報を表示し、 前記選択手段は前記選択情報分類表示手段により表示さ
    れた前記選択情報の内の前記情報単位集合保持手段へ読
    み込む前記情報単位集合に付与された選択情報の指示を
    受け付けて指示された選択情報を有する情報単位集合の
    内で最新のものを選択することを特徴とする情報処理装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至請求項8のいずれか1項
    に記載の情報処理装置において、 前記記憶指示手段により前記情報単位集合保持履歴記憶
    手段に前記情報単位集合の記憶を指示することに基づい
    て前記情報単位集合保持履歴記憶手段に記憶する前記情
    報単位集合に付与する選択情報を利用者により入力或い
    は指示させる選択情報入力手段を更に備え、 前記選択情報入力手段は前記情報単位集合の格納時に利
    用者が行っていた仕事名の入力を受け付け、 前記選択情報分類表示手段は前記情報単位集合保持履歴
    記憶手段に記憶する前記仕事名を表示或いは前記仕事名
    によって前記情報単位集合を分類表示することを特徴と
    する情報処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載の情報処理装置におい
    て、 前記選択情報分類表示手段は前記情報単位集合保持履歴
    記憶手段に記憶する利用者名を表示或いは利用者名によ
    って前記情報単位集合を分類表示することを特徴とする
    情報処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項6に記載の情報処理装置におい
    て、 前記選択情報分類表示手段は前記情報単位集合保持履歴
    記憶手段に記憶する前記情報単位名を表示或いは前記情
    報単位名によって情報単位集合名を分類表示することを
    特徴とする情報処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれか1
    項に記載の情報処理装置において、 前記情報単位集合保持手段或いは前記情報単位集合保持
    履歴記憶手段に保持された2以上の前記情報単位集合を
    選択する第3の選択手段と、 前記第3の選択手段によって選択された2以上の情報単
    位集合が保持する前記情報単位の集合演算を行う情報単
    位集合合成手段を更に備え、 前記集合演算を行って作成された新たな情報単位集合を
    前記情報単位集合保持手段に読み込み、前記情報単位集
    合保持手段の保持する前記情報単位集合とすることを特
    徴とする情報処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記情報単位集合保持手段或いは前記情報単位集合保持
    履歴記憶手段に保持された前記情報単位集合を選択する
    第4の選択手段と、 前記第4の選択手段によって選択された情報単位集合が
    保持する情報単位の集合に対して情報単位の絞り込み条
    件を指示する絞り込み条件指示手段と、 前記第4の選択手段によって選択された前記情報単位集
    合から前記絞り込み条件指示手段により指示された絞り
    込み条件を満たしていないものを削除する絞り込み実行
    手段と、を更に備え、 前記情報単位集合に対して前記情報単位の絞り込みを行
    って新たな情報単位集合を作成し、当該新たな情報単位
    集合を前記情報単位集合保持手段に読み込み、前記情報
    単位集合保持手段が保持する情報単位集合とすることを
    特徴とする情報処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項14のいずれか1
    項に記載の情報処理装置において、 利用者或いはコマンドからの指示によるイベントが発生
    したことに基づいて前記情報単位集合保持履歴記憶手段
    に情報単位集合を格納するか否かを予め定められたルー
    ルに基づいて判定する記憶実行判断手段を更に備え、 前記情報単位編集手段は前記記憶実行判断手段による判
    断に基づいて前記情報単位集合保持手段が保持する情報
    単位集合を前記情報単位集合保持履歴記憶手段に格納す
    ることを特徴とする情報処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の情報処理装置にお
    いて、 記憶実行判断手段は前記情報単位集合保持履歴記憶手段
    が記憶する情報単位集合を前記情報単位集合保持手段に
    読み出すイベントが発生したことに基づいて前記判断を
    行い、 前記情報単位編集手段は当該イベント発生時に前記情報
    単位集合保持手段が保持している情報単位集合を前記情
    報単位集合保持履歴記憶手段に格納することを特徴とす
    る情報処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の情報処理装置にお
    いて、 利用者からの仕事の種類の変化の表明を受け付ける変化
    表明手段を更に備え、 前記記憶実行判断手段は前記変化表明手段からの表明イ
    ベントが発生したことに基づいて前記判断を行い、 前記情報単位編集手段は当該イベント発生時に前記情報
    単位集合保持手段が保持している情報単位集合を前記情
    報単位集合保持履歴記憶手段に格納することを特徴とす
    る情報処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載の情報処理装置にお
    いて、 利用者を一意に判別する利用者管理手段を更に備え、 前記記憶実行判断手段は前記利用者管理手段が利用者の
    変化を判別したイベントが発生したことに基づいて前記
    判断を行い、 前記情報単位編集手段は当該イベント発生時に前記情報
    単位集合保持手段が保持している情報単位集合を前記情
    報単位集合保持履歴記憶手段に格納することを特徴とす
    る情報処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記情報単位集合保持手段が保持する情報単位集合の情
    報単位の追加或いは削除或いは属性変更を検出する情報
    単位変更検出手段を更に備え、 前記記憶実行判断手段は前記情報単位変更検出手段が前
    記変更を検出したイベントが発生したことに基づいて前
    記判断を行い、 前記情報単位編集手段は当該イベント発生時に前記情報
    単位集合保持手段が保持している情報単位集合を前記情
    報単位集合保持履歴記憶手段に格納することを特徴とす
    る情報処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項15に記載の情報処理装置にお
    いて、 処理対象となる情報単位の内容を表示させたことを検出
    する情報単位表示検出手段を更に備え、 前記記憶実行判断手段は前記情報単位表示検出手段が前
    記表示を検出したイベントが発生したことに基づいて前
    記判断を行い、 前記情報単位編集手段は当該イベント発生時に前記情報
    単位集合保持手段が保持している情報単位集合を前記情
    報単位集合保持履歴記憶手段に格納することを特徴とす
    る情報処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項15に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記情報単位集合保持履歴記憶手段に情報単位集合を記
    憶させる周期を保持する記憶実行周期保持手段を更に備
    え、 前記記憶実行判断手段は前記周期毎のイベントに基づい
    て前記判断を行い、 前記情報単位編集手段は当該イベント発生時に前記情報
    単位集合保持手段が保持している情報単位集合を前記情
    報単位集合保持履歴記憶手段に格納することを特徴とす
    る情報処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項15に記載の情報処理装置にお
    いて、 コマンドが実行された回数に基づく規則を保持する記憶
    実行規則保持手段と、 実行された1以上のコマンドを記憶しておくコマンド記
    憶手段と、を更に備え、 前記記憶実行判断手段は予め定められたコマンドが前記
    記憶実行規則保持手段が保持する規則の順序と一致した
    イベントに基づいて前記判断を行い、 前記情報単位編集手段は当該イベント発生時に前記情報
    単位集合保持手段が保持している情報単位集合を前記情
    報単位集合保持履歴記憶手段に格納することを特徴とす
    る情報処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項15に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記情報単位移動手段により情報単位が前記情報単位集
    合保持手段から前記情報単位集合保持履歴記憶手段へ移
    動されたことを検出する情報単位移動検出手段を更に備
    え、 前記記憶実行判断手段は前記情報単位移動検出手段が前
    記移動を検出したイベントが発生したことに基づいて前
    記判断を行い、 前記情報単位編集手段は当該イベント発生時に前記情報
    単位集合保持手段が保持している情報単位集合を前記情
    報単位集合保持履歴記憶手段に格納することを特徴とす
    る情報処理装置。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載の情報処理装置におい
    て、 前記情報単位集合保持手段は、表示対象となる複数の情
    報単位集合をその属性としての選択情報と共に保持する
    現在状態保持手段と、当該現在状態保持手段に保持され
    た情報単位集合の内の利用者により入力された選択情報
    に対応する情報単位集合を表示出力する現在状態表示手
    段と、を備え、 前記記憶指示手段は、情報単位集合中の情報単位の数が
    変更された場合に当該変更前の情報単位集合を保存する
    か否かを予め設定した規則に従って判断する保存判断手
    段と、当該保存判断手段により保存すると判断された情
    報単位集合を前記情報単位集合保持履歴記憶手段へ記憶
    させる蓄積手段と、を備えていることを特徴とする情報
    処理装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記現在状態表示手段は、前記現在状態保持手段が保持
    する全ての情報単位集合を識別するための情報を表示出
    力することを特徴とする情報処理装置。
  26. 【請求項26】 請求項24又は請求項25に記載の情
    報処理装置において、 前記情報単位集合保持履歴記憶手段は、複数の情報単位
    集合を更に集合化したプレースを複数記憶しており、こ
    れらプレースの内の利用者により選択されたプレースを
    前記情報単位集合保持手段に保持させる現在状態獲得手
    段を更に備えていることを特徴とする情報処理装置。
  27. 【請求項27】 請求項24又は請求項25に記載の情
    報処理装置において、 前記情報単位集合保持履歴記憶手段は、複数の情報単位
    集合を更に集合化したプレースを複数記憶しており、予
    め設定した条件に基づいてこれらプレースの内のいずれ
    かのプレースを前記情報単位集合保持手段に保持させる
    現在状態獲得手段を更に備えていることを特徴とする情
    報処理装置。
  28. 【請求項28】 請求項24に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記保存判断手段は、情報単位集合中の情報単位の数が
    増加から減少に転じた際に保存すべきものと判断するこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  29. 【請求項29】 請求項24に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記選択手段は、予め設定された選択情報についての抽
    出規則に対応する情報単位集合を前記情報単位集合保持
    履歴記憶手段に保持された情報単位集合の内から抽出す
    る関連状態抽出手段と、当該抽出された情報単位集合を
    保持する関連状態保持手段と、当該抽出された情報単位
    集合の選択情報を利用者に対して表示するリスト表示手
    段と、表示された選択情報に対する利用者の要求に対応
    する情報単位集合を前記関連状態保持手段に保持されて
    いる情報単位集合中から指定する関連情報指定手段と、
    を備え、 前記読出手段は、前記関連情報指定手段により指定され
    た情報単位集合を前記関連状態保持手段から読み出して
    前記現在状態保持手段に保持させる関連状態導入手段を
    備えていることを特徴とする情報処理装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記現在状態保持手段は選択情報として仕事名を有して
    おり、 前記関連状態導入手段は、前記指定された情報単位集合
    が保持する情報単位集合と仕事名を複写して前記現在状
    態保持手段に保持させ、 前記関連状態抽出手段は、前記現在状態保持手段が保持
    する情報単位集合の仕事名と同じ仕事名を有する1以上
    の関連する情報単位集合を抽出することを特徴とする情
    報処理装置。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記関連状態抽出手段は、前記現在状態保持手段が保持
    する情報単位集合の選択情報である仕事名と同じ仕事名
    を有する他の利用者の生成した情報単位集合の内で利用
    者毎に最新の情報単位集合を抽出することを特徴とする
    情報処理装置。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記関連状態抽出手段は、利用者自身がそれまでに生成
    した全ての情報単位集合の内でその選択情報である仕事
    名毎に最新の情報単位集合を前記情報単位集合保持履歴
    記憶手段から抽出することを特徴とする情報処理装置。
  33. 【請求項33】 請求項24に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記現在状態保持手段が保持する2以上の情報単位集合
    の要素である情報単位に対して予め設定した集合演算を
    行う状態合成手段を、更に備え、 当該状態合成手段は当該集合演算を行って合成された情
    報単位集合を前記現在状態保持手段に追加して保持させ
    ることを特徴とする情報処理装置。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記状態合成手段の集合演算は、前記現在状態保持手段
    が保持する情報単位集合の選択情報である仕事名に関
    し、前記情報単位集合保持履歴記憶手段からその仕事名
    と同じ仕事名を有する他の利用者が生成した情報単位集
    合の内で利用者毎に最新の情報単位集合を抽出し、当該
    同じ仕事名を有する情報単位集合中の情報単位の和集合
    をとることを特徴とする情報処理装置。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記状態合成手段の集合演算は、前記現在状態保持手段
    の保持する情報単位集合の選択情報である1つの仕事名
    に関して、同じ仕事名を有する他の利用者が生成した情
    報単位集合の内の同じ仕事名を有する現在状態保持手段
    の保持する情報単位集合よりも新しく、且つその利用者
    の情報単位集合の中で最新の第1情報単位集合を抽出
    し、さらに、その利用者のその仕事名を有する情報単位
    集合の内で同じ仕事名を有する現在状態保持手段の保持
    する情報単位集合よりも以前に作られた情報単位集合の
    内で最新の第2情報単位集合を抽出し、前記第1情報単
    位集合が保持する情報単位から前記第2情報単位集合が
    保持する情報単位の差分をとって第3情報単位集合を抽
    出し、さらに、当該第3情報単位集合が保持する情報単
    位から前記第1情報単位集合が保持する情報単位の差分
    をとることによって第4情報単位集合を抽出し、当該第
    4情報単位集合を前記現在状態保持部に追加して保持さ
    せることを特徴とする情報処理装置。
  36. 【請求項36】 請求項33に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記状態合成手段の集合演算は、前記現在状態保持手段
    の保持する情報単位集合の選択情報である1つの仕事名
    に関して、同じ仕事名を有する他の利用者が生成した情
    報単位集合の内の同じ仕事名を有する現在状態保持手段
    の保持する情報単位集合よりも新しく、且つその利用者
    の情報単位集合の中で最新の第1情報単位集合を抽出
    し、さらに、その利用者のその仕事名を有する情報単位
    集合の内で同じ仕事名を有する現在状態保持手段の保持
    する情報単位集合よりも以前に作られた情報単位集合の
    内で最新の第2情報単位集合を抽出し、複数の他の利用
    者のそれぞれについて前記第1情報単位集合が保持する
    情報単位から前記第2情報単位集合が保持する情報単位
    の差分をとって複数の他の利用者のそれぞれの第3情報
    単位集合を抽出し、さらに、それらの全ての第3情報単
    位集合の和集合をとって第5情報単位集合を抽出し、さ
    らに、当該第5情報単位集合が保持する情報単位から前
    記第1情報単位集合が保持する情報単位の差分をとるこ
    とによって第4情報単位集合を抽出し、当該第4情報単
    位集合を前記現在状態保持部に追加して保持させること
    を特徴とする情報処理装置。
  37. 【請求項37】 請求項33に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記状態合成手段の集合演算は、前記現在状態保持手段
    が保持する情報単位集合の選択情報に指定されている仕
    事名と同じ仕事名を有する他の利用者の生成した情報単
    位集合の内で利用者毎に最新の情報単位集合を抽出し、
    同じ仕事名を有する情報単位集合が保持する情報単位の
    共通集合をとることを特徴とする情報処理装置。
  38. 【請求項38】 データオブジェクトと前記データオブ
    ジェクトを操作するためのアプリケーションオブジェク
    トとを含んで構成され、前記データオブジェクトを前記
    アプリケーションオブジェクトを用いて収集および作成
    するための作業空間を形成する方法であって、 データオブジェクト又はアプリケーションオブジェクト
    を参照するための情報単位の集合を作業用メモリ領域に
    保持することにより作業空間を形成し、 前記作業空間を形成している前記情報単位集合を選択情
    報を付与して履歴情報 として保存用メモリ領域に記憶格
    納する情報単位集合の保存ステップと、 前記履歴情報として保存用メモリ領域に記憶格納させた
    前記情報単位集合を前記選択情報を用いて選択し、前記
    選択された情報単位集合を前記作業用メモリ領域へ読み
    出すことにより作業空間を形成する読み出しステップ
    と、 を含むことを特徴とする情報処理方法。
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