JP3278836B2 - 電子部品実装用カムレバー機構 - Google Patents

電子部品実装用カムレバー機構

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品実装用のカムレ
バー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品実装機では、カムの回転により
揺動レバーを揺動させ、この揺動レバーの揺動運動を利
用して電子部品を移送し、組付箇所に組み付けるカムレ
バー機構が設けられている。図5はこのような従来のカ
ムレバー機構の概略図を示す。図5において1はカム、
3は電子部品実装用の揺動レバーを示し、カム1は軸5
を中心として回動可能に配設されている。カム1の外周
部にはカム面7が形成され、カム面7は、軸5を中心と
して所定の半径で円弧状に形成された第1カム面701
と、軸5を中心として前記第1カム面701の半径より
も大きい半径で形成された第2カム面702とで構成さ
れている。揺動レバー3は軸9を支点として揺動可能に
配設され、揺動レバー9の中間部にはカムフォロアー1
1が取着されている。揺動レバー3はばね13によりカ
ムフォロアー11が前記カム面7に係合するように付勢
され、また、揺動レバー3の先端寄り部分には連結棒1
5が連結され、揺動レバー3の揺動により連結棒15が
往復移動し、この運動により電子部品が組付箇所に実装
されるように構成されている。
【0003】更に、カムレバー機構にはロックレバー1
7が設けられ、電子部品の実装を停止する場合には、カ
ム軸5の回転を停止させることなくこのロックレバー1
7を揺動することで実装の停止が行なわれている。ロッ
クレバー17は軸21を支点として揺動可能に配設さ
れ、その先端のカム面17Aが揺動レバー3の係合部3
Aに係合可能に配設されている。そして、電子部品の実
装を停止する場合には、ロックレバー17を仮想線で示
す状態から実線で示す状態に揺動させ、ロックレバー1
7のカム面17Aを揺動レバー3の係合部3Aに臨ませ
る。このロックレバー17の揺動状態で、ロックレバー
17のカム面17Aと揺動レバー3の係合部3Aとの間
には隙間Cが確保されており、カムフォロアー11が第
2カム面702から第1カム面701に移行する際に、
係合部3Aがカム面17Aに当接し、これによりカムフ
ォロアー11が第1カム面701から離れ、連結棒15
の往復移動が停止され、電子部品の実装が停止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構造では、ロックレバー17を揺動レバー3
側に挿入しても揺動レバー3の1時停止中の場合には、
カム1は回転し続けているので、ロックレバー17のカ
ム面17Aと揺動レバー3の係合部3Aとの間に隙間C
を確保したとしても、常時接触しているカムフォロアー
11と第2カム面702の摩耗が増大する問題や騒音が
発生する問題があった。更に、隙間Cが確保されている
ので、その分揺動レバー3が微動し、揺動レバー3の軸
受や揺動レバー3に連結された連結棒15の枢着部等の
寿命を縮める問題もあった。本発明は前記事情に鑑み案
出されたものであって、本発明の目的は、電子部品の実
装停止時におけるカムフォロアーとカム面の摩耗や騒音
の問題、揺動レバーを支持する軸受や揺動レバーに連結
された部材の枢着部の寿命上の問題を解消できるカムレ
バー機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、 外周部にカム面が形成された回動可能な
カムと、前記カムの近傍に揺動可能に配設され、前記カ
ム面に係合可能なカムフォロアーが取着された電子部品
実装用の揺動レバーと、前記カム面にカムフォロアーが
係合するように前記揺動レバーを付勢するばね手段と、
を備えた電子部品移載用カムレバー機構において、前記
揺動レバーに対して独立して揺動自在に設けられると共
に、この揺動レバーに係合した状態で、前記カム面から
前記カムフォロアーが離間する方向に、この揺動レバー
押圧する揺動可能なロックレバーと、前記ロックレバ
ーを揺動させる駆動手段と、を備えたことを特徴とする
電子部品実装用カムレバー機構である。また、本発明
は、請求項1の構成において、前記ロックレバーは、ベ
アリングを介して前記揺動レバーに係合すると共に、こ
のベアリングは前記揺動レバーと前記ロックレバーの何
れか一方に設けられ、他方に前記ベアリングに係合可能
なカム面が形成されていることを特徴とする電子部品実
装用カムレバー機構である。また、本発明は、請求項2
の構成において、前記カム面が前記ロックレバーに形成
されると共に、このカム面は、前記ロックレバーの軸を
中心とする第1の円弧状の面と、第2の円弧状の面とを
有し、この第2の円弧状の面は、前記第1の円弧状の面
の一端辺部に連続して設けられると共に、この第2の円
弧状の面は、前記第1の円弧状の面の一端辺部から離れ
るにつれて、前記軸から前記第2の円弧状の面までの距
離が、前記軸から前記第1の円弧状の面までの距離に比
べ徐々に短くなるように形成されていることを特徴とす
る電子部品実装用カムレバー機構である。また、本発明
は、請求項3の構成において、前記第2の円弧状の面の
中心は、前記第1の円弧状の面の中心である前記ロック
レバーの軸から変位して配置されていることを特徴とす
る電子部品実装用カムレバー機構である。
【0006】
【作用】電子部品の実装停止時、駆動手段によりロック
レバーを揺動させ、ロックレバーを揺動レバーに係合さ
せてカムフォロアーをカム面の例えば上死点から離し揺
動レバーがカム面に追従して揺動しないようにする。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は電子部品実装機のカムレバー機構部分の正
面図を示す。31はフレームで、フレーム31には回転
可能にカム33が配設され、また、フレーム31には電
子部品実装用の揺動レバー35及びロックレバー37が
それぞれ揺動可能に配設されている。前記カム33はカ
ム軸39に固定され、カム33の外周部にはカム面41
が形成されている。カム面41はカム軸39を中心とす
る半径の第1カム面4101と、前記第1カム面410
1よりも大きい半径の第2カム面4102とで構成さ
れ、この実施例では第2カム面4102が上死点に相当
している。
【0008】揺動レバー35は軸43により揺動可能に
支持され、揺動レバー35は前記軸43から二方向に延
出する第1,第2アーム3501,3502を備える。
第1アーム3501はその先端がカム軸39の下方に位
置するように設けられ、第1アーム3501の先端に取
着されたカムフォロアー45が前記カム面41に係合可
能に配設されている。第2アーム3502はカム33の
側部に位置するように軸43から上方に延出して設けら
れ、第2アーム3502の先端にはベアリング47が取
着され、中間部には継手49を介して連結棒51の一端
が連結されている。揺動レバー35はばね36によりカ
ムフォロアー45がカム面41に係合する方向に付勢さ
れている。
【0009】ロックレバー37は軸53により揺動可能
に支持され、ロックレバー37の先端に前記ベアリング
47に係合可能なカム面55が形成されている。ロック
レバー37の揺動は駆動手段57の作動によりなされ、
駆動手段57としては空圧式シリンダや油圧式シリン
ダ、ソレノイド等を用いることができる。
【0010】次に、図2乃至図4を参照して実施例に係
るカムレバー機構の詳細について説明する。図2はカム
レバー機構の原理図を示す。図2に示すように、ロック
レバー37が揺動して該ロックレバー37のカム面55
と揺動レバー35のベアリング47が係合した状態で、
揺動レバー35のカムフォロアー45とカム33の第2
カム面4102との間に隙間Bが確保されるように形成
されている。また、ロックレバー37のカム面55は、
図3に示すように、軸53を中心とした半径R1で円弧
状に形成された第1カム面5501と、前記軸53から
変位した箇所59を中心とした半径R2で円弧状に形成
された第2カム面5502とで構成され、第2カム面5
502の端部と軸53の中心との距離REは前記半径R
1よりも寸法Dだけ小さく設定されている。尚図3にお
いてFは、第1カム面5501と第2カム面5502と
が交差する点を示す。この第2カム面5502は、ベア
リング47とカム面55とが接触する際に、衝撃が生じ
ることなく緩やかに係合させるためのものであり、図4
に示すように、ベアリング47と第2カム面5502と
の係合によりカムフォロアー45が緩やかに変位し、前
記F点を境にベアリング47と第1カム面5501とが
係合すると、第2カム面4102とカムフォロアー45
との間には0.25mmの隙間が確保されるように構成
されている。
【0011】本実施例は前記のように構成されているの
で、図1に示すように、電子部品の実装を停止する場合
には駆動手段57を作動してロックレバー37を揺動さ
せ、カム面55とベアリング47を係合させると、ロッ
クレバー37が揺動レバー35を押圧し、カム33の第
2カム面4102からカムフォロアー45が離間し、揺
動レバー35の揺動運動は停止される。従って、電子部
品の実装停止時におけるカム面41とカムフォロアー4
5の摩耗や騒音の問題、揺動レバー35の軸受や揺動レ
バー35に連らなる連結棒51等の枢着部の寿命上の問
題を解消できる。
【0012】尚、実施例では揺動レバー35にベアリン
グ47を設け、ロックレバー37にカム面55を設けた
場合について説明したが、揺動レバー35にカム面を、
ロックレバー37にベアリング47を設けてもよく、ま
た、ベアリング47としてカムフォロアーを用いる等任
意である。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば電子部品の実装停止時におけるカムフォロアーとカ
ム面の摩耗や騒音の問題、ロックレバーを支持する軸受
やロックレバーに連結された部材の枢着部の寿命上の問
題を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子部品実装機のカムレバー機構部分の正面図
である。
【図2】カムレバー機構の原理図である。
【図3】ロックレバーのカム面の説明図である。
【図4】ロックレバーとカムフォロアーとの関係を示す
線図である。
【図5】従来のカムレバー機構の概略図である。
【符号の説明】
1,33 カム 3,35 揺動レバー 11,45 カムフォロアー 13,36 ばね 17,37 ロックレバー 47 ベアリング

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部にカム面が形成された回動可能
    なカムと、 前記カムの近傍に揺動可能に配設され、前記カム面に係
    合可能なカムフォロアーが取着された電子部品実装用の
    揺動レバーと、 前記カム面にカムフォロアーが係合するように前記揺動
    レバーを付勢するばね手段と、 を備えた電子部品実装用カムレバー機構において、 前記揺動レバーに対して独立して揺動自在に設けられる
    と共に、この揺動レバーに係合した状態で、前記カム面
    から前記カムフォロアーが離間する方向に、この揺動レ
    バー押圧する揺動可能なロックレバーと、 前記ロックレバーを揺動させる駆動手段と、を備えたこ
    とを特徴とする電子部品実装用カムレバー機構。
  2. 【請求項2】 前記ロックレバーは、ベアリングを介
    して前記揺動レバーに係合すると共に、 このベアリングは前記揺動レバーと前記ロックレバーの
    何れか一方に設けられ、他方に前記ベアリングに係合可
    能なカム面が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の電子部品実装用カムレバー機構。
  3. 【請求項3】 前記カム面が前記ロックレバーに形成さ
    れると共に、 このカム面は、前記ロックレバーの軸を中心とする第1
    の円弧状の面と、第2の円弧状の面とを有し、 この第2の円弧状の面は、前記第1の円弧状の面の一端
    辺部に連続して設けられると共に、 この第2の円弧状の面は、前記第1の円弧状の面の一端
    辺部から離れるにつれて、前記軸から前記第2の円弧状
    の面までの距離が、前記軸から前記第1の円弧状の面ま
    での距離に比べ徐々に短くなるように形成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電子部品実装用カムレ
    バー機構。
  4. 【請求項4】 前記第2の円弧状の面の中心は、前記第
    1の円弧状の面の中心である前記ロックレバーの軸から
    変位して配置されていることを特徴とする請求項3に記
    載の電子部品実装用カムレバー機構。
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NL1004582C2 (nl) * 1996-11-21 1998-05-27 Reform Technology B V Inrichting voor het mechanisch bewerken van aansluitpinnen van elektronische componenten, in het bijzonder geïntegreerde schakelingen.

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