JP3277780B2 - 永久磁石埋め込み形モータにおける永久磁石の固定方法 - Google Patents

永久磁石埋め込み形モータにおける永久磁石の固定方法

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JP3277780B2
JP3277780B2 JP31876195A JP31876195A JP3277780B2 JP 3277780 B2 JP3277780 B2 JP 3277780B2 JP 31876195 A JP31876195 A JP 31876195A JP 31876195 A JP31876195 A JP 31876195A JP 3277780 B2 JP3277780 B2 JP 3277780B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般用、産業用に利
用される永久磁石埋め込み形モータにおける永久磁石の
固定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、モータを搭載する機器の小型高出
力化、また省エネルギーの観点から、搭載されるモータ
の小型高出力化が望まれている。
【0003】永久磁石を用いたモータで小型高出力化を
はかるには、永久磁石によるトルク成分を有効に活用す
るために、より高性能な磁石(例えば異方性ネオジウム
焼結磁石などの希土類)を用いることや、ロータとステ
ータの空隙(エアギャップ)を小さくすることなどによ
りギャップの磁束密度を高めるなどの手段がある。さら
に、ロータコアの内部に永久磁石を配することにより、
マグネットトルクのみならず、ロータコアの磁気抵抗の
大きさの凹凸によるリラクタンストルクをも積極的に活
用する永久磁石埋め込み形モータが注目されている。
【0004】以下に、従来のリラクタンストルクを活用
した永久磁石埋め込み形モータについて説明する。図8
はインナーロータ型モータのロータに永久磁石を埋め込
んだ永久磁石埋め込み形モータの回転軸に垂直な断面図
を示す。図8において、ステータ7側には複数のティー
ス8が設けられていて、これらのティース8には巻線9
が配されている。ロータコア1は積層鋼板により構成さ
れている。2はロータコア1に設けたスリット孔、3は
永久磁石で、スリット孔2に挿入され、接着剤にて固定
されている。
【0005】以上のように構成された従来のリラクタン
ストルク成分を活用した永久磁石埋め込み形モータにつ
いて、以下その動作について説明する。図8の矢印dは
磁束の方向、矢印qは矢印dと電気角が直交した方向で
ある。永久磁石埋め込み形モータは、ステータと、空隙
(エアギャップ)をもって同軸回転自在に支持したロー
タからなる。ステータの複数のティースに巻かれた巻線
の各相に電流を流しq方向の励磁電流を流すことにより
トルクを発生し、励磁を順次切り替えることによりロー
タを回転させる。ここで図示したロータでは、q方向と
d方向で磁気抵抗が異なるため磁気抵抗の差によるリラ
クタンストルクが発生する。励磁を適当な位相に制御す
ることにより、このリラクタンスを活用し、小型高出力
化をはかることが可能である。
【0006】上記の永久磁石埋め込み形モータでは、永
久磁石の固定には接着剤を用いる方法、例えばエポキシ
系の樹脂を主成分とした接着剤を用いて加熱硬化させる
方法が一般的である。
【0007】また、永久磁石の固定に熱硬化性樹脂を用
いる場合、熱による永久磁石の減磁を防ぐために、ロー
タコアの周囲に強磁性体の減磁防止材を配し、冷却後に
前記減磁防止材を取り除く方法が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法では、既に着磁された永久磁石をロータコアのス
リット孔内に挿入する際に、永久磁石とロータコアの磁
気引力により、磁石がロータコアに直接接しながら挿入
されるために、磁石の割れや欠けを起こすことがある。
特にロータコアが積層鋼板で構成されている場合、通常
は面取り加工をしないスリット孔内壁の鋼板の切断面を
永久磁石が通過する際、永久磁石に重大な破損が生じる
ことがある。この破損による磁石片がロータとステータ
の間につまると、モータがロックするという重大な不具
合となることがあった。また、割れや欠けが起こらない
までも磁石表面の被覆を剥離することがある。例えばネ
オジウム系焼結磁石の場合には、表面被膜を剥離すると
使用環境によっては磁石内部まで腐食が進行して、錆が
発生し、それにともなって減磁が起こり、ひいてはモー
タ特性の劣化を起こすことがある。
【0009】さらに、既に着磁された永久磁石を固定す
るための接着剤としてエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を
主成分とする接着剤を用い、ロータコアの周囲に永久磁
石の減磁防止のための強磁性体で構成された減磁防止材
を配した場合、ロータコアに埋め込まれた永久磁石と前
記減磁防止材の磁気引力により、冷却後の前記減磁防止
材の除去が困難でありかつ、ロータコア外周部に傷を付
けてしまうことがある。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、信頼性の高い小型高出力の永久磁石型モータを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明では、ロータコアの外周円内側でかつ外周円近
傍に、複数個のスリット孔を円周方向に等間隔に設け、
このスリット孔内に永久磁石を配した永久磁石埋め込み
形モータにおいて、永久磁石をスリット孔内に挿入する
際にスリット孔と永久磁石の間に接着シートを介して永
久磁石をスリット孔に接着固定している。
【0012】本発明によれば永久磁石のスリット孔への
挿入の際に生じる永久磁石の割れや欠け、あるいは表面
剥離を防止する効果がある。これにより信頼性の高い小
型高出力の永久磁石埋め込み形モータを提供することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
インナーロータ型モータにおけるロータコアの外周円内
側でかつ外周円近傍に、偶数個のスリット孔を円周方向
に等間隔に設け、このスリット孔内に永久磁石を配した
永久磁石埋め込み形モータにおいて、永久磁石をスリッ
ト孔内に挿入する際にスリット孔と永久磁石の間に接着
シートを介在させ、永久磁石をスリット孔に接着固定す
るものであり、永久磁石をロータコアに挿入する際の永
久磁石の割れや欠け、表面被覆の剥離を防ぐという作用
を有する。
【0014】請求項2に記載の発明は、接着シートを構
成する基材をガラス繊維で構成したものであり、ガラス
繊維よりなるシートを用いることにより、永久磁石の挿
入を滑らかに行うことができ、かつシートの引っ張り強
度も高いという作用を有する。
【0015】請求項3に記載の発明は、スリット孔の形
状を台形状とし、その底辺がロータコアの外周側に位置
するように形成したものであり、スリット孔および永久
磁石の製造が容易である、あるいは永久磁石の挿入が容
易であるという作用を有する。
【0016】請求項4に記載の発明は、スリット孔の形
状をロータコアの中心に向かって凸である弓型としたも
のであり、スリット孔の形状を台形状としたものに比し
てリラクタンストルクが大きいため、より高いトルクで
ロータを駆動することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、永久磁石の外周
に接着シートをあらかじめ装着したうえで、永久磁石を
スリット孔内に挿入し、その後接着シートに設けられた
接着剤を硬化させてなるもので、永久磁石をロータコア
のスリット孔内に挿入する際の永久磁石の割れや欠け、
表面被覆の剥離を防ぐという作用を有する。
【0018】請求項6に記載の発明は、接着シートの両
面に粘着性が異なる接着面を設けその粘着性の強い面を
永久磁石側に配し、粘着性の弱い面をスリット孔内壁面
側に配したものであり、永久磁石の挿入を容易にかつ確
実に行えるものである。
【0019】請求項7に記載の発明は、スリット孔奥行
方向すなわちロータコアの厚み方向の長さがロータコア
の厚みよりも長寸の接着シートを、その永久磁石の挿入
方向の両側が永久磁石から突出するように永久磁石の外
周に配し、前記接着シートの両端に張力を加えた状態
で、接着シートを含む永久磁石をスリット孔に挿入する
ものであり、永久磁石の挿入の際の上記シートの噛み込
みを防止するという作用を有する。
【0020】請求項8に記載の発明は、両面の接着性が
異なり、スリット孔奥行方向すなわちロータコアの厚み
方向の長さがロータコアの厚みよりも長寸の接着シート
の接着強度の強い面をあらかじめスリット孔の内壁側に
位置し、かつその両端がロータコアの両側から突出する
ように配し、前記接着シートの両端に張力を加えた状態
で、永久磁石を挿入するものであり、永久磁石の挿入の
際の上記シートの噛み込みを防止するという作用を有す
る。
【0021】請求項9に記載の発明は、熱硬化性接着剤
にて接着シートを構成し、その接着剤を加熱する際にロ
ータコア外周上で永久磁石がロータコア外周部に最も近
接する部分に複数の強磁性体小片で構成した減磁防止材
を配し、前記接着剤の加熱硬化後、前記小片を取り除く
ものであり、ロータコアに傷を付けることなく熱減磁防
止のための上記強磁性体の除去を容易かつ確実に行える
ものである。
【0022】請求項10に記載の発明は、ロータコア外
周部と上記強磁性体小片との間に、接着剤の加熱硬化温
度に対して耐熱性を有するシートを配して接着剤を加熱
硬化するものであり、永久磁石の磁力が非常に強力であ
る場合においても、ロータコアに傷を付けることなく強
磁性体小片を取り除くことができる。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は請求項1ないし請求項3、ある
いは請求項5記載の永久磁石の固定方法を実施するため
の構成例を示したものであり、永久磁石埋め込み形モー
タのロータ部を示している。図1(a)はロータの正面
図、図1(b)は、図1(a)のA−A′における断面
図を示している。ロータコア1は積層鋼板により構成さ
れており、ロータコア1に設けられたスリット孔2内に
永久磁石3が配されている。スリット孔2は永久磁石3
とその外周に配する接着剤を含浸または接着剤を塗布し
た接着シート4が挿入できる程度の大きさである。この
接着シート4の基材としてはガラス繊維を用い、接着剤
には例えば、接着性や耐薬品性に優れいているエポキシ
系の樹脂を主成分とした接着剤を用いる。
【0024】本実施の形態では、永久磁石3がロータコ
ア1に設けられたスリット孔2内に挿入される際にあら
かじめ永久磁石外周に接着シート4を取りつけているた
めに、ロータコア1と永久磁石3との磁気引力により永
久磁石3がロータコア1に引き付けられることがあって
も、ロータコア1と永久磁石3が直接接することはな
い。したがって永久磁石3の割れや欠け、あるいは表面
剥離を防止することができる。なお、接着シート4に具
備された接着剤は、永久磁石3をスリット孔2の所定の
位置に挿入した後、硬化させることにより永久磁石3を
ロータコア1内に強固に固定することができる。
【0025】以上のように本実施の形態によれば、永久
磁石の固定に際して接着シートを用いることにより、接
着剤が接着を行おうとする面にとどまり、永久磁石に傷
をつけることなく、容易でかつ確実な接着固定が可能で
ある。例えばネオジウム焼結磁石の場合、重大な不具合
となる可能性の高い腐食の内部進行を防止することがで
きる。特に本実施の形態のようにロータコアが積層鋼板
により構成されている場合、通常は面取り加工をするこ
とのないスリット孔内壁面の鋼板のプレスによる切断箇
所を、永久磁石が通過する際の永久磁石の破損を防ぐこ
とができる。
【0026】(実施の形態2)図2は請求項4記載の永
久磁石の固定方法を実施するための構成例を示したもの
であり、永久磁石埋め込み形モータのロータ部の正面図
である。ロータコア11は積層鋼板により構成されてお
り、ロータコア1にはロータコアの中心に向かって凸で
ある弓型のスリット孔21が施され、その内部には弓型
の永久磁石31が挿入されている。スリット孔21は永
久磁石31とその外周に配する接着剤を含浸または接着
剤を塗布した接着シート41が挿入できる程度の大きさ
である。この接着シート41の基材としてはガラス繊維
を用い、接着剤には例えば、接着性や耐薬品性に優れて
いるエポキシ系の樹脂を主成分とした接着剤を用いる。
【0027】本実施の形態ではスリット孔の形状がロー
タコアの中心に向かって凸である弓型をしたものであ
り、スリットの形状が図1の如く台形状である場合に比
して、磁気抵抗の凹凸が大きく、リラクタンストルクが
大きいため、より大きいトルクでロータを駆動すること
ができる。
【0028】本実施の形態においても、永久磁石31が
ロータコア11に設けられた弓型のスリット孔21内に
挿入される際に永久磁石31の外周に接着シート41が
装着されているために、ロータコア11と永久磁石31
との磁気引力により永久磁石31がロータコア11に引
き付けられることがあっても、ロータコア11と永久磁
石31が直接接することはない。したがって永久磁石3
1の割れや欠け、あるいは表面剥離を防止することがで
きる。なお、接着シート41に具備された接着剤は、永
久磁石31をスリット孔21の所定の位置に挿入した
後、硬化させることにより永久磁石31をロータコア1
1内に強固に固定することができる。
【0029】以上のように本実施の形態によれば、永久
磁石3の挿入の際に接着シート4を用いることにより、
接着剤が接着を行おうとする面にとどまり、永久磁石3
に傷を付けることなく、容易にかつ確実な接着固定が可
能である。例えばネオジウム焼結磁石の場合、重大な不
具合となる可能性の高い腐食の内部進行を防止すること
ができる。特に本実施の形態のようにロータコア1が積
層鋼板により構成されている場合、通常は面取り加工を
することのない弓型スリット孔2内壁面の鋼板の切断面
を、永久磁石3が通過する際の永久磁石3の破損を防ぐ
ことができる。
【0030】(実施の形態3)図3は請求項6記載の永
久磁石の固定方法を実施するための構成例を示したもの
であり、永久磁石埋め込み形モータのロータ部を示して
いる。図3(a)はロータの正面図、図3(b)は、図
3(a)のA−A′における断面図を示している。ロー
タコア1は積層鋼板により構成されており、ロータコア
1に設けられたスリット孔2内に永久磁石3が配されて
いる。スリット孔2は永久磁石3とその外周に配する接
着剤を含浸または接着剤を塗布した接着シート4が挿入
できる程度の大きさである。この接着シート4の基材と
してはガラス繊維を用い、接着剤には例えば、接着性や
耐薬品性に優れているエポキシ系の樹脂を主成分とした
接着剤を用いる。ここで、接着シート4は硬化前の両面
の粘着性が異なることを特徴としている。すなわち接着
剤mをシート片面(M面)に含浸または塗布し、他面
(N面)には硬化後の接着強度は強固であるが、硬化前
の粘着性の弱い接着剤nを含浸または塗布したものであ
る。粘着性が異なる接着剤m、nには、例えば接着剤の
溶媒の濃度を変えることにより生成されるものが考えら
れる。
【0031】本実施の形態ではあらかじめ永久磁石3の
外周部に接着シート4の粘着性の強いM面を接着させ、
この状態で永久磁石3をスリット孔2内に挿入する。こ
の際、スリット孔の内壁側には接着シート4の粘着性の
弱いN面が接することになるために永久磁石挿入時の摩
擦力が小さく、挿入をスムーズに行うことができる。永
久磁石挿入後は熱硬化などの方法により、接着剤m、n
を硬化させることにより接着シート4は両面ともに強い
接着性を示すものである。
【0032】本実施の形態においても、永久磁石3がロ
ータコア1に設けられたスリット孔2内に挿入される際
にあらかじめ永久磁石外周に接着シート4を取りつけて
いるために、ロータコア1と永久磁石3との磁気引力に
より永久磁石3がロータコア1に引き付けられることが
あっても、ロータコア1と永久磁石3が直接接すること
はない。したがって永久磁石3の割れや欠け、あるいは
表面剥離を防止することができる。なお、接着シート4
に具備された接着剤は、永久磁石3をスリット孔2の所
定の位置に挿入した後、硬化させることにより永久磁石
3をロータコア1内に強固に固定することができる。
【0033】以上のように本実施例によれば硬化前の両
面の粘着性の異なる、接着剤を含浸または接着剤を塗布
した接着シート4を用いることにより、接着剤が接着を
行おうとする面にとどまり、永久磁石3に傷を付けるこ
となく、容易でかつスムーズに確実な接着固定を行うこ
とができる。
【0034】(実施の形態4)図4は請求項7記載の永
久磁石の固定方法を実施するための構成例を示したもの
であり、永久磁石埋め込み形モータのロータ部を示して
いる。図4(a)はロータの正面図、図4(b)は、図
4(a)のA−A′における断面で、永久磁石をスリッ
ト孔内に挿入する過程を示している。ロータコア1は積
層鋼板により構成されており、ロータコア1に設けられ
たスリット孔2内に永久磁石3が配されている。スリッ
ト孔2は永久磁石3とその外周に配する接着剤を含浸ま
たは接着剤を塗布した接着シート4が挿入できる程度の
大きさである。この接着シート4の永久磁石3の挿入方
向すなわちスリット孔2の奥行方向の長さはロータコア
1の厚みよりも長い。また、接着シート4の基材として
はガラス繊維を用い、接着剤には例えば、接着性や耐薬
品性に優れているエポキシ系の樹脂を主成分とした接着
剤を用いる。ここで、接着シート4は硬化前の両面の粘
着性が異なる。すなわち接着剤mをシート片面(M面)
に含浸または塗布し、他面(N面)には硬化後の接着強
度は強固であるが、硬化前の粘着性の弱い接着剤nを含
浸または塗布したものである。粘着性が異なる接着剤
m、nには、例えば接着剤の溶媒の濃度を変えることに
より生成されるものが考えられる。
【0035】本実施の形態では、あらかじめ接着シート
4の粘着性の強い面(M面)を永久磁石3の外周に装着
している。このとき接着シート4の永久磁石3の挿入方
向の長さLはロータコア1の厚み1よりも長寸にしてお
り、したがって接着シート4を含む永久磁石3をスリッ
ト孔2に挿入する際、接着シート4の両端はロータコア
1の両側に突出するように配す。
【0036】外周に接着シート4を配した永久磁石3を
スリット孔2内に挿入する際には、ロータコア1から突
出する接着シート4の両端に、永久磁石3の挿入方向両
側から張力Tをかけながら行う。これにより永久磁石3
の端面がロータコア1のスリット孔2に挿入し始める際
に、接着シート4を噛み込むことを防止する。また、ス
リット孔2の内壁側には、接着シート4の粘着性の弱い
N面が接しているために永久磁石挿入時の摩擦力が小さ
く、挿入をスムーズに行うことができる。
【0037】本実施の形態においても、永久磁石3がロ
ータコア1に設けられたスリット孔2内に挿入される際
に永久磁石外周に接着シート4を装着しているために、
ロータコア1と永久磁石3との磁気引力により永久磁石
3がロータコア1に引き付けられることがあっても、ロ
ータコア1と永久磁石3が直接接することはない。した
がって永久磁石3の割れや欠け、あるいは表面剥離を防
止することができる。なお、接着シート4に具備された
接着剤は、永久磁石3をスリット孔2の所定の位置に挿
入した後、硬化させることにより永久磁石3をロータコ
ア1内に強固に固定することができる。
【0038】以上のように本実施例によれば硬化前の両
面の粘着性が異なり、永久磁石3の挿入方向の長さがロ
ータコア1の厚みよりも長寸の接着シートの粘着性の強
い面をあらかじめ永久磁石3の外周に接着し、この接着
シートを永久磁石3の挿入方向両側から張力を加えなが
ら永久磁石3の挿入を行うことにより、接着剤が接着を
行おうとする面にとどまり、永久磁石3に傷を付けるこ
となく、容易でかつスムーズに確実な接着固定を行うこ
とができるものである。
【0039】(実施の形態5)図5は請求項8記載の永
久磁石の固定方法を実施するための構成例を示したもの
であり、永久磁石埋め込み形モータのロータ部を示して
いる。図5(a)はロータの正面図、図5(b)は、図
5(a)のA−A′における断面で、永久磁石をスリッ
ト孔内に挿入する過程を示している。ロータコア1は積
層鋼板により構成されており、ロータコア1に設けられ
たスリット孔2内に永久磁石3が配されている。スリッ
ト孔2は永久磁石3とスリット孔内壁との間に介する接
着剤を含浸または接着剤を塗布した接着シート4が挿入
できる程度の大きさである。この接着シート4の永久磁
石3の挿入方向すなわちスリット孔2の奥行方向の長さ
はロータコア1の厚みよりも長い。また、接着シート4
の基材としてはガラス繊維を用い、接着剤には例えば、
接着性や耐薬品性に優れているエポキシ系の樹脂を主成
分とした接着剤を用いる。ここで、接着シート4は硬化
前の両面の粘着性が異なることを特徴としている。すな
わち接着剤mをシート片面(M面)に含浸または塗布
し、他面(N面)には硬化後の接着強度は強固である
が、硬化前の粘着性の弱い接着剤nを含浸または塗布し
たものである。粘着性が異なる接着剤m、nには、例え
ば接着剤の溶媒の濃度を変えることにより生成されるも
のが考えられる。
【0040】本実施の形態では、接着シート4をあらか
じめスリット孔2に挿入して接着シート4の粘着性の強
い面(M面)をスリット孔2の内壁面側に装着してい
る。このとき接着シート4の永久磁石3の挿入方向の長
さLはロータコア1の厚み1よりも長寸にしており、し
たがって永久磁石3をスリット孔2に挿入する際、接着
シート4の両端はロータコア1の両側に突出するように
配す。
【0041】永久磁石3をスリット孔2内に挿入する際
には、スリット孔2の両側に位置する接着シート4の両
端に、張力Tをかけながら行う。これにより永久磁石3
の端面がロータコア1のスリット孔2に挿入し始める際
に、接着シート4を噛み込むことを防止する。また、永
久磁石3の外周側には接着シート4の粘着性の弱い面が
接しているために永久磁石3の挿入時の摩擦力が小さ
く、挿入をスムーズに行うことができる。
【0042】本実施の形態においても、永久磁石3がロ
ータコア1に設けられたスリット孔2内に挿入される際
に永久磁石3の外周に接着シート4を取りつけているた
めに、ロータコア1と永久磁石3との磁気引力により永
久磁石3がロータコア1に引きつけられることがあって
も、ロータコア1と永久磁石3が直接接することはな
い。したがって永久磁石3の割れや欠け、あるいは表面
剥離を防止することができる。なお、接着シート4に具
備された接着剤は、永久磁石3をスリット孔2の所定の
位置に挿入した後、硬化させることにより永久磁石3を
ロータコア1内に強固に固定することができる。
【0043】以上のように本実施例によれば硬化前の両
面の粘着性の異なり、永久磁石3の挿入方向の長さがロ
ータコア1の厚みよりも長い接着シート4の粘着性の強
い面をあらかじめスリット孔2の内壁面に装着し、スリ
ット孔の奥行方向両側から張力を加えながら永久磁石3
の挿入を行うことにより、接着剤が接着を行おうとする
面にとどまり、永久磁石3に傷を付けることなく、容易
でかつスムーズに確実な接着固定を行うことができるも
のである。
【0044】なお、実施の形態4および5においては接
着シート4にかける張力の方向を永久磁石の挿入方向あ
るいはスリット孔奥行方向として説明したが、前記シー
トに張力がかかる方向であれば任意の方向に張力を加え
てもよい。
【0045】(実施の形態6)図6は請求項9記載の永
久磁石の熱減磁防止を実施するための構成例を示したも
のであり、永久磁石埋め込み形モータのロータ部を示し
たものである。図6において、ロータコア1は積層鋼板
により構成されており、ロータコア1に設けられたスリ
ット孔2内に永久磁石3が挿入されている。スリット孔
2は永久磁石3とその外周に配する接着シート4が挿入
できる程度の大きさである。この接着シート4は熱硬化
性樹脂とガラス繊維により構成されている。さらにロー
タコア外周上外側で永久磁石3がロータコア外周部に最
も近接する部分(図6のB部)に永久磁石3の熱減磁防
止材である複数の強磁性体小片5を配している。
【0046】接着シート4を構成する接着剤として、接
着性や耐薬品性に優れているエポキシ系の樹脂等の接着
剤が用いられることが多いが、エポキシ系の樹脂は加熱
硬化させる必要がある。一方、永久磁石は、材質、形状
によっては温度が高くなると熱減磁を起こす傾向にあ
る。ロータをモータ内部に組み込んだ状態では、ロータ
周囲にステータが存在することによりパーミアンスが高
い状態であり、高温下での減磁に関しては比較的強い状
態であるが、ロータ製造時はロータの周囲は空気のみで
あり、パーミアンスは低い状態である。
【0047】本実施の形態では、ロータコア1の外周上
においてロータコア1に埋め込まれた永久磁石3がロー
タコア1の外周部に近い部分、いいかえれば永久磁石3
より外周側のロータコア1が薄い部分(B部)に熱減磁
防止材としての複数の強磁性体小片5を配することによ
り、永久磁石3のパーミアンスが高まり、接着シート4
の加熱硬化の際の永久磁石3の減磁を防ぐことができ
る。ここで用いた複数の強磁性体小片5は、接着シート
4の加熱硬化後、減磁の影響のない温度に下がってから
取り除き、ロータは完成品となるが、この際に強磁性体
が複数個の小片であるので、それぞれの小片に作用する
磁力が小さく、取り除く際に無理な力を必要としないの
で、誤ってロータコア1に傷を付けることはない。この
ため、容易かつ確実に信頼性の高いロータを製造するこ
とができる。
【0048】(実施の形態7)図7は請求項10記載の
永久磁石の熱減磁防止方法を実施するための構成例を示
したものであり、永久磁石埋め込み形モータのロータ部
を示したものである。図7において、ロータコア1は積
層鋼板により構成されており、ロータコア1に設けられ
たスリット孔2内に永久磁石3が挿入されている。スリ
ット孔2は永久磁石3とその外周に配する接着シート4
が挿入できる程度の大きさである。この接着シート4は
熱硬化性樹脂およびガラス繊維により構成されている。
また、ロータコア1の外周上外側で永久磁石3がロータ
コア1の外周部に最も近接する部分(図6のB部)に永
久磁石3の熱減磁防止材である複数の強磁性体小片5を
配している。以上は図6の構成と同様なものである。図
6の構成と異なるのは、ロータコア1の外周と強磁性体
小片5の間に非磁性体のシート6を配している点であ
る。このシート6は、接着シート4の加熱硬化温度に対
して耐熱性を有するものであり、実施の形態6におい
て、ロータコア1に埋め込まれた永久磁石3の磁力が非
常に強い場合においても、ロータコア1に傷を付けずに
強磁性体小片5を除去することができる。強磁性体小片
5を除去した後、上記シート6を取り外し、ロータは完
成品となる。
【0049】上記シート6は非磁性体であり、磁気空間
となるが、薄いためにパーミアンスが小さくなるという
問題とはならない。これにより、ロータコア1に傷を付
けることなく、容易かつ確実に信頼性の高いロータを製
造することができる。
【0050】実施の形態6および7においては、永久磁
石3の固定に熱硬化性接着剤を含浸したガラス繊維(接
着シート4)を用いて説明したが、ガラス繊維以外の基
材を用いる方法や、基材となるシートを用いずに熱硬化
性接着剤のみを用いた方法であっても本発明が有効であ
ることはいうまでもない。
【0051】なお、実施の形態1から7においては、1
つのスリット孔2内に複数の永久磁石を挿入固定したも
のであっても同様であることはいうまでもない。また、
接着剤を含浸または接着剤を塗布した接着シート4は必
ずしも永久磁石3の全周に配するものではなく、永久磁
石3の角部を構成する面の一部にのみ配することによ
り、永久磁石3がロータコア1のスリット孔2と直接接
することがなければよい。さらに、スリット孔の形状を
台形状またはロータコアの中心に向かって凸である弓型
として説明したが、それに類似の形状、例えば八角形、
中心に向かって凹である弓型、あるいはそれら複数の形
状の組み合わせの場合であっても本発明が有効であるこ
とはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明は、永久磁石埋め込
み形モータのロータコア内に挿入する永久磁石の外周部
に接着剤を含浸または接着剤を塗布した接着シートを配
することにより、永久磁石挿入の際に起こりうる永久磁
石の割れや欠け、あるいは表面被覆の剥離を防ぐことが
できる。例えばネオジウム焼結磁石の場合、重大な不具
合となる可能性の高い腐食の内部進行にともなう減磁を
防ぐことができる。また、前記接着剤として熱硬化性の
接着剤を用いて既に着磁された永久磁石をロータコアの
スリット孔内に固定する場合、ロータコア外周上で、ロ
ータコアに埋め込まれた永久磁石より外周側のロータコ
アが薄い部分に熱減磁防止材としての複数の強磁性体小
片を配することにより、接着剤加熱硬化の際の永久磁石
減磁防止のための上記強磁性体の除去を容易かつ確実に
行うことができる。永久磁石の磁力が非常に強力である
場合、加熱硬化の際に、ロータコア外周部と強磁性体の
小片との間に、接着剤の加熱硬化温度に対して耐熱性を
有するシートを配することにより、ロータコアに傷を付
けることなく上記強磁性体の小片を取り除くことができ
る。これにより、小型高出力で信頼性の高い永久磁石形
のモータのロータを容易にかつ確実に提供できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施の形態における永久
磁石形モータのロータの正面図 (b)本発明の第1の実施の形態における永久磁石形モ
ータのロータの軸方向部分断面図
【図2】本発明の第2の実施の形態における永久磁石形
モータのロータの正面図
【図3】(a)本発明の第3の実施の形態における永久
磁石形モータのロータの正面図 (b)本発明の第3の実施の形態における永久磁石形モ
ータのロータの軸方向部分断面図
【図4】(a)本発明の第4の実施の形態における永久
磁石形モータのロータの正面図 (b)本発明の第4の実施の形態における永久磁石形モ
ータのロータの軸方向部分断面図
【図5】(a)本発明の第5の実施の形態における永久
磁石形モータのロータの正面図 (b)本発明の第5の実施の形態における永久磁石形モ
ータのロータの軸方向部分断面図
【図6】本発明の第6の実施の形態における永久磁石形
モータのロータの正面図
【図7】本発明の第7の実施の形態における永久磁石形
モータのロータの正面図
【図8】従来の永久磁石形モータの回転軸に垂直な断面
【符号の説明】
1、11 ロータコア 2、21 スリット孔 3、31 永久磁石 4、41 接着剤含浸または接着剤塗布シート 5 強磁性体の小片 6 シート 7 ステータ 8 ティース 9 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−236685(JP,A) 特開 昭58−22566(JP,A) 特開 昭60−234450(JP,A) 特開 昭57−68654(JP,A) 特開 平7−107687(JP,A) 実開 昭63−187578(JP,U) 実開 平5−4739(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/27 H02K 15/03

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層鋼板で構成されたロータコアの外周
    円内側でかつ外周円近傍に、複数個のスリット孔を円周
    方向に等間隔に設け、このスリット孔内に永久磁石を配
    した永久磁石埋め込み形モータにおいて、前記永久磁石
    を前記スリット孔内に挿入する際に前記スリット孔と前
    記永久磁石の間に接着シートを介し、前記永久磁石を前
    記スリット孔に接着固定してなる永久磁石埋め込み形モ
    ータにおける永久磁石の固定方法。
  2. 【請求項2】 接着シートを構成する基材をガラス繊維
    で構成した請求項1記載の永久磁石埋め込み形モータに
    おける永久磁石の固定方法。
  3. 【請求項3】 永久磁石はネオジ系磁石である請求項1
    記載の永久磁石埋め込み形モータにおける永久磁石の固
    定方法。
  4. 【請求項4】 ロータコアの厚みよりも長寸で基材をガ
    ラス繊維で構成した接着シートを、その永久磁石の挿入
    方向の両側が永久磁石から突出するように永久磁石の外
    周に配し、前記接着シートの両端に張力を加えた状態
    で、前記接着シートを含む永久磁石をスリット孔に挿入
    してなる請求項1記載の永久磁石埋め込み形モータにお
    ける永久磁石の固定方法。
  5. 【請求項5】 永久磁石の外周に接着シートを装着し、
    この状態で永久磁石をスリット孔内に挿入した後、接着
    シートの接着剤を硬化させてなる請求項1ないし請求項
    いずれか1項に記載の永久磁石埋め込み形モータにお
    ける永久磁石の固定方法。
  6. 【請求項6】 接着シートは両面の粘着性が異なる接着
    面を有し、その粘着性の強い面を永久磁石側に配し、粘
    着性の弱い面をスリット孔内壁面側に配した請求項5記
    載の永久磁石埋め込み形モータにおける永久磁石の固定
    方法。
  7. 【請求項7】 ロータコアの厚みよりも長寸の接着シー
    トを、その永久磁石の挿入方向の両側が永久磁石から突
    出するように永久磁石の外周に配し、前記接着シートの
    両端に張力を加えた状態で、前記接着シートを含む永久
    磁石をスリット孔に挿入してなる請求項6記載の永久磁
    石埋め込み形モータにおける永久磁石の固定方法。
  8. 【請求項8】 接着シートは両面の粘着性が異なる接着
    面を有し、ロータコアの厚みよりも長寸に形成し、この
    接着シートの粘着性の強い面をあらかじめスリット孔内
    壁側に位置し、かつその両端がロータコアの両側から突
    出するように配し、前記接着シートの両側に張力を加え
    た状態で、前記永久磁石を挿入してなる請求項1ないし
    請求項4いずれか1項に記載の永久磁石埋め込み形モー
    タにおける永久磁石の固定方法。
  9. 【請求項9】 熱硬化性接着剤にて接着シートを構成
    し、前記熱硬化性接着剤を加熱する際にロータコア外周
    上で永久磁石がロータコア外周部に最も近接する部分に
    複数の強磁性体小片で構成した減磁防止材を配し、前記
    熱硬化性接着剤の加熱硬化後、前記小片を取り除いてな
    る請求項1ないし請求項8いずれか1項に記載の永久磁
    石埋め込み形モータにおける永久磁石の固定方法。
  10. 【請求項10】 ロータコア外周部と強磁性体小片との
    間に、接着剤の加熱硬化温度に対して耐熱性を有するシ
    ートを配して接着剤を加熱硬化させてなる請求項9記載
    の永久磁石埋め込み形モータにおける永久磁石の固定方
    法。
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