JP2022026283A - 電気モータのロータの製造方法 - Google Patents

電気モータのロータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁石を貫通孔に挿入する際に、シートへのダメージを軽減することができる電気モータのロータの製造方法を提供する。【解決手段】ロータコア2cと、磁石6と、シート8と、を備えている電気モータのロータ製造方法。ロータコアは、軸線方向に沿って延びている貫通孔2hを有している。磁石は、貫通孔に挿入されている。シートは、貫通孔の内面2iと磁石との間に配置されている。シートを貫通孔に通すシート挿入工程と、シートを軸線方向の両側から引っ張ってシートに張力を加えるとともにシートを内面に押し当てつつ、貫通孔に磁石を挿入する磁石挿入工程と、を備えている。シートに張力を与えることでシートがロータコアの軸線方向に延ばされ、シートの表面が滑らかになる。磁石は円滑にシートの表面を滑り、貫通孔に挿通される。【選択図】図7

Description

本明細書が開示する技術は、電気モータのロータの製造方法に関する。特に、軸線方向に沿って延びている貫通孔を有するロータコアと、貫通孔に挿入されている磁石とを備えているロータの製造方法に関する。
特許文献1には、ロータコア(特許文献1では、回転子鉄心と称している)の貫通孔(特許文献1では、磁石挿入孔と称している)に磁石を挿入する電気モータのロータの製造方法が開示されている。磁石と貫通孔の内面との間には紐あるいはバンドが配置される。特許文献1の製造方法では、紐あるいはバンドを磁石で貫通孔に押し込む。
特開2014-222964号公報
磁石を貫通孔に固定する場合、紐あるいはバンドに代えて、シートを用いることがある。ロータコアの貫通孔にシートを磁石で押し込むと、シートが破れるおそれがある。本明細書は、磁石を貫通孔に挿入する際に、シートへのダメージを軽減することができる製造方法を提供する。
本明細書は、ロータコアと、磁石と、シートと、を備えている電気モータのロータ製造方法を開示する。ロータコアは、軸線方向に沿って延びている貫通孔を有している。磁石は、貫通孔に挿入されている。シートは、貫通孔の内面と磁石との間に配置されている。本明細書が開示する製造方法は、シートを前記貫通孔に通すシート挿入工程と、シートを軸線方向の両側から引っ張ってシートに張力を加えるとともにシートを内面に押し当てつつ、貫通孔に磁石を挿入する磁石挿入工程と、を備えている。
上述した製造方法では、磁石を挿入するのに先立ってシートを貫通孔に通す。シートに張力を与え貫通孔の内面に押し当てつつ磁石を挿通する。張力を与えることでシートがロータコアの軸線方向に延ばされ、シートの表面が滑らかになる。磁石は円滑にシートの表面を滑り、貫通孔に挿通される。本明細書が開示するロータの製造方法は、磁石を挿入する際に、シートへのダメージを軽減する。貫通孔の内面と磁石との間隙が狭くても、磁石を挿入する際にシートは破れ難い。本明細書が開示するロータの製造方法は、貫通孔の内面と磁石との間隙が狭いロータに適している。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の製造方法で製造されたロータの斜視図を示す。 ロータコアの平面図を示す。 図2の破線IIIに囲まれた範囲の拡大図を示す。 シート挿入工程における断面図を示す。 磁石挿入工程でシートを両側から引っ張っている状態の断面図を示す。 磁石挿入工程でシートが内面に押し当てられている状態の断面図を示す。 磁石挿入工程で磁石が貫通孔に挿入されている状態の断面図を示す。 固定工程の断面図を示す。 切断工程の断面図を示す。 別の実施例における磁石挿入工程の断面図を示す。
図面を参照して、実施例の電気モータのロータの製造方法(以下、単に製造方法と称することがある)について説明する。図1を参照して、実施例の製造方法で製造されるロータ2について説明する。図中に示されるZ軸は、ロータ2の軸線100に平行な軸である。XY平面は、Z軸に直交する平面である。本明細書では、Z軸に平行な方向を、単に「軸線方向」と呼ぶことがある。また、XY平面に平行でXY平面と軸線100との交点を通過する直線の方向を、単に「径方向」と呼ぶことがある。
ロータ2は、電気モータ(図示省略)を構成する。図示は省略したが、ロータ2の径方向外側には、ステータが配置される。ステータのコイルに電流が流れると、ロータ2とステータの間に磁力が発生し、ロータ2が軸線100を中心に回転する。ロータ2は、ラジアルギャップ型の電気モータを構成する。
図1に示されるように、ロータ2は、ロータコア2cと、シャフト4と、磁石6を備えている。ロータコア2cは、複数の鋼板が軸線方向に沿って積層されて形成されている。ロータコア2cを構成するそれぞれの鋼板は、互いに絶縁されている。絶縁された複数の鋼板を積層してロータコア2cを形成することで、ロータコア2cに過電流が発生するのを抑制することができる。また、これにより、ロータ2に発生する鉄損を低減することができる。
ロータコア2cは、複数の貫通孔2hを備えている。ロータコア2cを構成する複数の鋼板のそれぞれに予め孔が設けてあり、積層されている鋼板の孔が重なって貫通孔2hが形成される。複数の貫通孔2hのそれぞれには、磁石6が挿入されている。シャフト4は、軸線方向に延びる円筒形状を有している。シャフト4は、ロータコア2cの中心部を軸線方向に貫通している。
図2に示されるように、ロータコア2cは、16個の貫通孔2hを備えている。貫通孔2hは、ロータコア2cを軸線方向に貫通している。16個の貫通孔2hは、8個のペアに分けられ配置されている。貫通孔2hのペアは、ロータ2(図1参照)の1極に対応する。すなわち、ロータコア2cは、計8極に対応する貫通孔2hを備えている。貫通孔2hのペアのそれぞれは、互いに対称となるように配置されている。それぞれの貫通孔2hのペアは、ロータコア2cの中心を向くように、ロータコア2cの外周に沿って配置されている。なお、ロータ2の極数に応じて、ロータコア2cが備える貫通孔2hの個数は調整される。
ロータコア2cの中央部には、シャフト孔4hが形成されている。シャフト孔4hは、ロータコア2cを軸線方向に貫通している。シャフト孔4hの内周面には、2個の突起4pが形成されている。一方の突起4pは、他方の突起4pと対向する位置に配置されている。それぞれの突起4pの両側には、溝が形成されている。シャフト4(図1参照)は、シャフト孔4hの突起4pおよび溝と系合することで、ロータコア2cに固定される。
図3を参照して、貫通孔2hの詳細形状について説明する。図3は、図2の破線IIIに囲まれた範囲の拡大図であり、1個の貫通孔2hの周辺を拡大した図である。なお、他の貫通孔2hについても、形状は同じである。貫通孔2hは、略長方形の形状を有している。貫通孔2hの長手方向の一方の端(図3において上側の端)では、徐々にその幅が狭くなっている。貫通孔2hの他方の端(図3において下側の端)には、ロータコア2cの中心(すなわち、軸線100)に向かって延びる平面が設けられている。貫通孔2hは、略長方形の形状に複数の形状が組み合わさった形状である。貫通孔2hは、貫通孔2hの短手方向において互いに対向する内面2iを備えている。一方の内面2iは、他方の内面2iと略平行に延びている。すなわち、一方の内面2iと他方の内面2iとの距離は、一定である。
図3に示されるように、ロータコア2cの貫通孔2hには、軸線100方向(すなわち、図3の紙面手前奥方向)に矩形の磁石6が挿入されている。先に述べたように、ロータコア2cは、複数の鋼板を積層して形成されている。鋼板を積層したロータコア2cに磁石6が挿入されることで、ロータコア2cに磁束が発生する。ロータコア2cに強い磁束を発生させるためには、ロータコア2cの内面2i(貫通孔2hの内面2i)と、磁石6との間の距離dを小さくする必要がある。ロータコア2cの内面2iと磁石6との間のそれぞれには、シート8が配置されている。シート8は、加熱により膨張する熱可塑性の樹脂で構成されている。詳細は図9を参照して説明するが、シート8が膨張して、磁石6を反対側の内面2iに押し付けることで、磁石6が貫通孔2hに固定される。また、樹脂で構成されているシート8は、磁石6とロータコア2cの内面2iとの間の導通を防止する絶縁材としても機能する。図3に示されるように、磁石6の短手方向の両側と、ロータコア2cの内面2iとの間には、シート8が配置されている。磁石6と内面2iとは直接接触していない。磁石6と内面2iとが直接に接触し、それらの間で導通すると、ロータ2(図1参照)に鉄損が生じる。ロータ2は、磁石6と内面2iとの間に絶縁材料で構成されているシート8を配置することで、鉄損を低減する。
また、磁石6の長手方向の端と、貫通孔2hの長手方向の端との間には、空間S1,S2が設けられている。空間S1,S2は、軸線方向にロータコア2cを貫通している。電気モータ(図示省略)に組み込まれたロータ2(図1参照)が回転すると、磁石6は発熱する。空間S1,S2は、磁石6の長手方向の端を解放する。ロータ2の回転時、空間S1,S2内に磁石6を冷却するオイルを循環させることで、発熱した磁石6の長手方向の端を直接冷却することができる。
以下、実施例の製造方法のシート挿入工程、磁石挿入工程、固定工程、切断工程について説明する。図4を参照して、シート挿入工程について説明する。図4は、図3のIV-IV線に沿った断面を示している。図4に示されるように、実施例の製造方法では、2枚のシート8が貫通孔2hに挿入され、貫通孔2h内に配置される。実施例の製造方法では2枚のシート8のそれぞれは同様に扱われるため、本明細書では、主に1枚のシート8について説明する。また、以下では、図中の座標Z軸方向正側を「上」と表現し、その反対側を「下」と表現することがある。
シート挿入工程では、まず、シート8の軸線方向の上端を第1クランプ10で把持した状態で、貫通孔2hの上方にシート8が配置される。その後、第1クランプ10は、図4の矢印a1の方向(すなわち、下方)に移動する。これにより、シート8がロータコア2cの貫通孔2hに挿入される。第1クランプ10は、シート8の下端がロータコア2cの貫通孔2hを通過するまで、矢印a1の方向に移動する。
シート挿入工程でシート8を貫通孔2hに通した後、磁石挿入工程が開始される。図5に示されるように、磁石挿入工程では、まず、第2クランプ12によって、貫通孔2hを通過したシート8の下端を把持する。その後、第1クランプ10は、上方にシート8を荷重f1で引っ張る。同様に第2クランプ12は、下方にシート8を荷重f1で引っ張る。すなわち、シート8は、軸線方向の両側から引っ張られる。なお、荷重f1は、シート8を破断させない程度の大きさである。図示は省略したが、第1クランプ10には、シート8に加わる張力を計測する荷重センサが設けられている。第1クランプ10は、荷重センサによって、荷重f1を管理する。その結果、シート8には、上下方向(すなわち、軸線方向)の張力が加えられる。シート8に上下方向の張力を加えることで、シート8は上下方向に延ばされる。これにより、シート8の表面のシワが延ばされる。シート8の表面は滑らかとなる。
図6に示されるように、磁石挿入工程では、次に、シート8に上下方向の張力を加えた状態で、一対の第1クランプ10は、XY平面上にて、互いに離れる方向(矢印a2の方向)に移動する。一対の第2クランプ12も、XY平面上にて互いに離れる方向に移動する。その結果、シート8は、貫通孔2hの内面2iに押し当てられる。第1クランプ10と第2クランプ12とがシート8を矢印a2の方向に引っ張って内面2iに押し当てると、シート8の内面2iと当接する部位には上下方向の張力が加えられる。シート8の表面8iが滑らかな状態で、シート8は内面2iに押し当てられる。
図7に示されるように、磁石挿入工程では、シート8に上下方向の張力が加えられ、シート8が貫通孔2hの内面2iに押し当てられた状態で、貫通孔2hに磁石6が上方から矢印a3の方向に挿入される。このため、磁石6の挿入時に、磁石6の下端がシート8の表面8iに引っ掛かりにくい。すなわち、磁石6の挿入時に、シート8が破れにくい。また、磁石挿入工程では、シート8が内面2iに押し当てられているため、2枚のシート8の表面8iの間の距離が広くなる。さらに、シート8の厚みは、上下方向の張力によって弾性変形することで、通常時よりも薄くなっている。その結果、さらに2枚のシート8の表面8iの間の距離が広くなる。これにより、磁石6の挿入時に、シート8の表面8iと磁石6の下端とが擦れにくい。すなわち、磁石6の挿入時に、シート8が破れにくい。また、仮にシート8が破れた場合、シート8の張力は急激に低下する。磁石挿入工程では、第1クランプ10と第2クランプ12とでシート8に加える張力の変化を、上述した荷重センサによって計測することで、シート8が破れたことを検知することができる。
シート8が磁石6の挿入時に破れにくいため、本明細書が開示する製造方法では、磁石6の側面を、貫通孔2hの内面2iにより近づけることができる。別言すれば、磁石6の幅方向(すなわち、X軸方向)の長さを長くすることができる。その結果、磁石6の側面と内面2iとの距離dを短くすることができる。すなわち、本明細書が開示する製造方法によれば、磁石6が挿入されたロータコア2c(図1参照)により強い磁束を発生させることができる。
磁石挿入工程では、磁石6の下面が受け治具16の上面と当接するまで磁石6が貫通孔2hに挿入される。その後、第1クランプ10および第2クランプ12は、シート8から離間する。これにより、シート8へ加えられていた上下方向の張力が開放される。その結果、シート8の弾性変形がなくなり、シート8は、元の形状に戻る。シート8の弾性変形がなくなると、シート8の厚みが厚くなる。そのため、図8に示されるように、シート8は、磁石6と内面2iとの間で保持される。
第1クランプ10および第2クランプ12がシート8から離間すると、固定工程が開始される。図8に示されるように、固定工程では、磁石6を受け治具16で支えた状態で、ロータコア2cと、磁石6と、シート8とを加熱する。先に述べたように、シート8は、膨張性材料で作られている。シート8は、加熱により膨張する。その結果、シート8の厚みが増加し、磁石6を反対側の内面2iに押し当てる。これにより、磁石6が貫通孔2h内に固定される。このように、シート8を膨張性材料によって構成し、固定工程で膨張させて磁石6を固定することで、溶融した樹脂を磁石6と内面2iとの間に充填する工程に比して、簡易に磁石6を固定することができる。
シート8が膨張し、磁石6が貫通孔2h内に固定された後、受け治具16を取り外す。その後、切断工程が開始される。切断工程では、図9に示されるように、シート8の両端が、ロータコア2cの上面および下面に揃えて切断される。最後にロータコア2cにシャフト4(図1参照)が挿通され、ロータ2が完成する。
図10を参照して、別の実施例の製造方法について説明する。別の実施例の製造方法では、図4を参照して説明したシート挿入工程の前に、ロータコア2cの上面と下面に、それぞれ、2個のガイド14が配置される。すなわち、ロータコア2cの両端に、それぞれ、2個のガイド14が配置される。ガイド14のそれぞれは、同じ形状を有しているため、以下では、ロータコア2cの上面の、図10の紙面左側に配置されているガイド14について説明する。なお、図10では貫通孔2hの内面2iの全ての端にガイド14が配置されているが、選択された内面2iの端に対して、少なくとも1個のガイド14が配置されてもよい。
ガイド14の表面にはガイド面14sが形成されている。ガイド面14sの貫通孔2hの中心線Cl側の端部は、ロータコア2cの貫通孔2hの内面2iと図10の紙面左右方向で揃っている。すなわち、ガイド面14sは、内面2iと面一となっている。ガイド面14sは、内面2iの上側の端部を上方から覆っている。貫通孔2hの内面2iの上下方向の両端には、上下方向に延びるバリが付いていることがある。図6を参照して説明したように、磁石挿入工程では、第1クランプ10と第2クランプ12によって、シート8は、内面2iに押し当てられる。このため、内面2iの上下方向の両端にバリがあると、シート8がバリに押し付けられる。その結果、シート8が破れるおそれがある。図10に示されるように、別の実施例の製造方法では、ガイド14が内面2iの上下方向の両端を覆っている。このため、磁石挿入工程で、バリとシート8が接触しにくい。その結果、磁石挿入工程でシート8が破れにくい。
さらに、ガイド面14sは、ロータコア2cの上面から離れるにつれて貫通孔2hの中心線Clから徐々に離れるように湾曲している。すなわち、ガイド面14sには、鋭角なエッヂが形成されていない。ガイド面14sを湾曲させることで、磁石挿入工程で、シート8がガイド14のエッヂに押し当てられない。その結果、磁石挿入工程でシート8が破れにくい。
以上、実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上述した実施例の変形例を以下に列挙する。
上述した製造方法では、2枚のシート8を用いて磁石6を貫通孔2hに固定していたが、第1変形例では、これに代えて、1枚のシート8を用いて磁石6を貫通孔2hに固定してもよい。
上述した製造方法に用いられるシート8は、膨張性材料によって作られていたが、第2変形例では、これに代えて、加熱によって貫通孔2hの内面2iと磁石6とを接着するシートを用いてもよい。
上述した製造方法では、磁石挿入工程で、第1クランプ10と第2クランプ12とを移動させることで、シート8を内面2iに押し当てる。第3変形例では、これに代えて、例えば、シート8と内面2iとの間の空間を真空状態にすることで、シート8を内面2iに押し当ててもよい。
さらに、第4変形例では、シート8を帯電させ、生じた静電気によってシート8を内面2iに押し当ててもよい。
上述した製造法では、切断工程で、シート8の両端を切断しているが、第5変形例では、シート8の両端を切断しなくてもよい。
上述した製造方法では、複数の鋼板を積層したロータコア2cを用いてロータ2を製造した。第6変形例では、これに代えて、一体で形成されたロータコアを用いてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :ロータ
2c :ロータコア
2h :貫通孔
2i :内面
4 :シャフト
4h :シャフト孔
4p :突起
6 :磁石
8 :シート
8i :表面
10 :第1クランプ
12 :第2クランプ
14 :ガイド
14s :ガイド面
16 :受け治具
100 :軸線

Claims (6)

  1. 軸線方向に沿って延びている貫通孔を有しているロータコアと、
    前記貫通孔に挿入されている磁石と、
    前記貫通孔の内面と前記磁石との間に配置されているシートと、
    を備えている電気モータのロータの製造方法であって、
    前記シートを前記貫通孔に通すシート挿入工程と、
    前記シートを前記軸線方向の両側から引っ張って前記シートに張力を加えるとともに前記シートを前記内面に押し当てつつ、前記貫通孔に前記磁石を挿入する磁石挿入工程と、
    を備えている、電気モータのロータの製造方法。
  2. 前記シートを前記貫通孔に通す際に前記ロータコアの端にガイドが配置されており、
    前記ガイドは、前記内面と面一となるガイド面を有しており、
    前記シートは、前記貫通孔に前記磁石を挿入する際に、前記内面と前記ガイド面とに押し当てられる、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記ガイド面は、前記ロータコアから離れるにつれて前記貫通孔の中心線から徐々に離れるように湾曲している、請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記シートは膨張性材料で作られており、
    前記製造方法は、前記磁石挿入工程の後に、前記シートを膨張させて前記磁石を固定する固定工程を備えている、請求項1から3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 前記製造方法は、前記磁石挿入工程の後に、前記シートの両端を切断する切断工程を備えている、請求項1から4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 前記ロータコアは、複数の鋼板が積層されて作られている、請求項1から5のいずれか1項に記載の製造方法。
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