JP3277010B2 - 屋根構造 - Google Patents

屋根構造

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JP3277010B2
JP3277010B2 JP34976292A JP34976292A JP3277010B2 JP 3277010 B2 JP3277010 B2 JP 3277010B2 JP 34976292 A JP34976292 A JP 34976292A JP 34976292 A JP34976292 A JP 34976292A JP 3277010 B2 JP3277010 B2 JP 3277010B2
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恭久 松浦
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Daiwa House Industry Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋根パネルと屋根ト
ラスとを使用した住宅やその他の建物における屋根構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨系の工業化住宅では、図6に
示すように複数の屋根トラス51を桁方向に並設し、隣
合う屋根トラス51,51間に渡る幅の屋根パネル52
をその上に設置する屋根構造が一般に採られている。各
屋根トラス51は、棟および軒部のつなぎ材60,61
と、中間部のつなぎ材62とで相互に接合し、小屋組を
構成する。中間部のつなぎ材62は、トラス上弦材5
7,57の間、または下弦材63,63の間に設けられ
る。屋根パネル52は、一対の縦フレーム53と、上下
端の横フレーム54と、中桟となる複数本の横桟55と
でパネルフレームを形成し、その上に面材56を張った
ものである。
【0003】屋根パネル52の屋根トラス51への接合
は、図7に示す構造としてある。すなわち、並設される
屋根パネル52,52の隣合う縦フレーム53,53
を、屋根トラス上弦材57に溶接されたパネルフレーム
接合金物58にボルト59で接合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来構造
では、屋根パネル52の横桟55で小屋組の強度を負担
する構造となっておらず、屋根トラス51間のつなぎ材
62と、屋根パネル52の横桟55とが重複して設けら
れることになる。横桟55は、屋根パネル52の吊り上
げ時の剛性の確保、及び固定荷重、積載(積雪)荷重に
対する強度が得られる断面のものが使用されており、こ
のような強度を有する横桟55がつなぎ材62と重複し
て設けられることにより、材料の無駄が多くなってい
る。また、つなぎ材62の取付作業が必要であるため、
それだけ現場における作業工数が増える。
【0005】また、この屋根構造では、トラス上弦材5
7は、屋根パネル52の重量を含む荷重に対する耐力を
ほとんど全般にわたり負担するものとしてある。したが
って、屋根パネル52の縦フレーム53は、横桟55を
固定し、面材56を止め付ける部材でしかない。しか
し、縦フレーム53は、屋根パネル52の吊り上げ時の
剛性および横桟55の固定等の性能が要求されるため、
それに耐え得る断面寸法が必要になる。この場合に、図
7のようにトラス上弦材57上に2本の縦フレーム53
が近接配置されて互いに接合されているため、合成断面
を考えた場合に過剰断面となり、材料の無駄および屋根
重量の無駄な増加を招いている。
【0006】この発明の目的は、屋根トラス間のつなぎ
材が削減でき、それだけ作業工数も減らすことのできる
屋根構造を提供することである。この発明の他の目的
は、トラス上弦材の断面寸法を小さくできて、材料の節
減および屋根重量の軽量化が図れる屋根構造を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の屋根構造は、
形鋼製の複数の屋根トラスを桁方向に並設し、その棟部
および軒部を棟部つなぎ材および軒部つなぎ材で接合し
て小屋組が構成され、この小屋組における隣合う各屋根
トラス間に、棟から軒にわたる屋根パネルが設置され、
各屋根パネルは、それぞれ形鋼からなる一対の縦フレー
ムと、上下端の横フレームと、中桟となる複数の横桟と
でパネルフレームを形成したものであり、これらの並設
される屋根パネルの隣合う縦フレームを同じ屋根トラス
の上弦材上に設置する屋根構造であって、両屋根パネル
の対応する横桟を相互に接合する横桟接合金物を前記上
弦材に設けたものである。請求項2の発明の屋根構造
は、請求項1の構成において、両屋根パネルの縦フレー
ムを接合する縦フレーム接合片を前記横桟接合金物に設
けたものである。請求項3の発明の屋根構造は、請求項
1の構成において、屋根トラスの上弦材の断面寸法を、
その上に配置される2本の屋根パネル縦フレームとの合
成断面の寸法が、小屋組として必要な強度になる断面寸
法としたものである。
【0008】
【作用】この構成よると、並設される屋根パネルの横桟
が横桟接合金物を介して連続し、かつトラス上弦材に固
定されるため、前記横桟が隣合う屋根トラス間のつなぎ
材としての機能を果たす。そのため、つなぎ材が削減で
きる。請求項2の構成の場合は、横桟接合金物が屋根パ
ネルの縦フレームをトラス上弦材に接合する金物を兼用
するため、接合金物の個数が削減できる。請求項3の構
成の場合は、トラス上弦材とパネル縦フレームの合成断
面の寸法が小屋組として必要な強度になるものとしたた
め、トラス上弦材の断面寸法が小さくできて、材料が節
減され、かつ屋根重量が軽減される。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図5に基づ
いて説明する。図5に示すように、複数の屋根トラス1
を桁方向に並設し、その棟部および軒部を棟部つなぎ材
2および軒部つなぎ材3で接合して小屋組が構成され
る。各屋根トラス1は、上弦材4と下弦材5との間に束
材および斜材等のラチス材6を接合したものである。屋
根トラス1の各部材4〜6、およびつなぎ材2,3に
は、各々溝形鋼等の形鋼が用いられる。この小屋組にお
ける隣合う各屋根トラス1,1間に屋根パネル7が設置
される。
【0010】屋根パネル7は、一対の縦フレーム8,8
と、上下端の横フレーム9と、中桟となる多数の横桟1
0とでパネルフレームを形成し、その上に合板等からな
る下地面材11を張ったものである。各フレーム8,9
および横桟10には溝形鋼やリップ溝形鋼及びリップH
形鋼等の軽量形鋼が使用される。
【0011】図1(A)は、並設した屋根パネル7のフ
レームを示す。同図において鎖線の囲み線Qで示す各部
分において、図1(B)のフレーム接合兼横桟接合金物
12が設けられる。すなわち、各屋根パネル7の中の一
部の横桟10がフレーム接合兼横桟接合金物12で相互
に接合される。
【0012】図2ないし図4は、その接合構造を示す拡
大図である。フレーム接合兼横桟接合金物12は、底板
12a上の軒側部分に一対の平行な縦フレーム接合片1
2bを溶接で立設したものであり、トラス上弦材4の上
面に溶接で接合されている。縦フレーム接合片12b
は、並設される屋根パネル7,7の隣合う縦フレーム
8,8を内部に嵌合させる間隔に設けられ、各縦フレー
ム8のウェブ部と縦フレーム接合片12bとは、ボルト
13およびナット14で締付け固定される。縦フレーム
接合片12bおよび縦フレーム8には、予めボルト13
の挿通孔(図示せず)を設けておく。
【0013】フレーム接合兼横桟接合金物12の底板1
2aにおける棟側部分には、両側部に横桟接合孔15が
設けてあり、底板12a上に載せられた各横桟10の下
フランジが、ボルト16(図5)とナット17とで締付
け接合される。
【0014】なお、各屋根パネル7の下地面材11には
フレーム接合兼横桟接合金物12と対応する位置に接合
作業用の切欠開口18を設けておき、接合後に下地面材
11と同じ板厚の蓋板19でその切欠開口18を閉じ
る。また、フレーム接合兼横桟接合金物12には、必要
に応じてブレース20をボルト21で接合するボルト挿
通孔を設けておく。さらに、この実施例では、各屋根ト
ラス1の上弦材4の断面寸法を、その上に配置される2
本の屋根パネル縦フレーム8と合わせた合成断面の強度
が、小屋組として必要な強度となる寸法に設計してあ
る。
【0015】この構成によると、並設される屋根パネル
7の横桟10がフレーム接合兼横桟接合金物12を介し
て連続し、かつトラス上弦材4に固定されるため、屋根
パネル7内の横桟10が隣合う屋根トラス1,1間のつ
なぎ材としての機能を果たす。そのため、つなぎ材が削
減できる。すなわち、図6の従来例における中間の各つ
なぎ材62が削減できる。したがって材料が節減され、
またつなぎ材の取付作業分の工程が削減されて、工期の
短縮化につながる。棟部つなぎ材2および軒部つなぎ材
3は、屋根パネル7の建込み前における状態の強度確保
のために、省略しないことが望ましい。
【0016】また、フレーム接合兼横桟接合金物12
は、屋根パネル7の縦フレーム8をトラス上弦材4に接
合する金物を兼用するため、横桟10の接合と縦フレー
ム8の接合とを別々の金物で行う場合に比べて接合金物
の個数が削減できる。さらに、この実施例では、屋根ト
ラス上弦材4の断面寸法を、その上に配置される2本の
屋根パネル縦フレーム8との合成断面の強度が、小屋組
として必要な強度となる寸法としたため、屋根トラス上
弦材4が断面の小さなもので済み、材料の節減、および
屋根重量の軽減が図れる。
【0017】なお、前記実施例ではフレーム接合兼横桟
接合金物12を溶接でパネル上弦材4に接合したが、こ
の接合金物12の下面にトラス接合用片(図示せず)を
突設し、その接合片でパネル上弦材4にボルト接合して
も良い。
【0018】
【発明の効果】この発明の屋根構造は、並設される屋根
パネルの対応する横桟を相互に接合する横桟接合金物を
トラス上弦材に設けたため、パネル内の横桟が屋根トラ
ス間のつなぎ材としての機能を果たし、つなぎ材が削減
できる。そのため材料が節減され、またつなぎ材の取付
作業分の工程が削減される。請求項2の発明では、さら
に、横桟接合金物が屋根パネルの縦フレームをトラス上
弦材に接合する金物を兼用するため、接合金物の個数が
削減できる。請求項3の発明では、トラス上弦材とパネ
ル縦フレームの合成断面の寸法が小屋組として必要な強
度になるものとしたため、トラス上弦材の断面寸法が小
さくできて、材料が節減され、かつ屋根重量が軽減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明の一実施例にかかる屋根構
造の屋根パネル並設状態のフレーム構造を示す平面図、
(B)はその屋根トラスと屋根パネルとの関係を示す側
面図である。
【図2】横桟接合部の拡大破断正面図である。
【図3】同部分の平面図である。
【図4】同部分の破断側面図である。
【図5】その屋根構造の分解斜視図である。
【図6】従来の屋根構造の分解斜視図である。
【図7】その部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1…屋根トラス、4…上弦材、7…屋根パネル、8…縦
フレーム、10…横桟、12…フレーム接合兼横桟接合
金物、12a…底板、12b…縦フレーム接合片、15
…横桟接合孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形鋼製の複数の屋根トラスを桁方向に並
    設し、その棟部および軒部を棟部つなぎ材および軒部つ
    なぎ材で接合して小屋組が構成され、この小屋組におけ
    る隣合う各屋根トラス間に、棟から軒にわたる屋根パネ
    ルが設置され、各屋根パネルは、それぞれ形鋼からなる
    一対の縦フレームと、上下端の横フレームと、中桟とな
    る複数の横桟とでパネルフレームを形成したものであ
    り、これらの並設される屋根パネルの隣合う縦フレーム
    を同じ屋根トラスの上弦材上に設置する屋根構造であっ
    、両屋根パネルの対応する横桟を相互に接合する横桟
    接合金物を前記上弦材に設けたことを特徴とする屋根構
    造。
  2. 【請求項2】 前記横桟接合金物に、両屋根パネルの縦
    フレームを接合する縦フレーム接合片を設けた請求項1
    記載の屋根構造。
  3. 【請求項3】 屋根トラスの上弦材の断面寸法を、その
    上に配置される2本の屋根パネル縦フレームとの合成断
    面の寸法が、小屋組として必要な強度になる断面寸法と
    した請求項1記載の屋根構造。
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