JP3276437B2 - 測定データ表示装置 - Google Patents

測定データ表示装置

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JP3276437B2
JP3276437B2 JP03408193A JP3408193A JP3276437B2 JP 3276437 B2 JP3276437 B2 JP 3276437B2 JP 03408193 A JP03408193 A JP 03408193A JP 3408193 A JP3408193 A JP 3408193A JP 3276437 B2 JP3276437 B2 JP 3276437B2
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勝二 長谷川
充 佐野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ表示装置、特にそ
の表示方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、古典的な分光光度計等における
測光データの表示方法としては、次の2通りの方法が用
いられていた。 アンプのアナログ出力に電圧計もしくは電流計を加
え、信号の変化をメータの針の動きに変換して表示する
方法。 アンプのアナログ出力をXーtレコーダに出力し、チャ
ート紙にデータの時間変化をプロットする方法。 しかし、近年において分析機器にコンピュータが導入さ
れたことにより、前記測光データの表示方法は、コンピ
ュータに接続されたディスプレイ上にディジタルで表示
することとなった。
【0003】すなわち、目的に応じて次の2通りの表示
方法のいずれかでデータをディスプレイ上に表示するの
が一般的となったのある。 データを直接ディジタル値として表示する方法。 データの時間変化をグラフとして直接プロットする方
法。 従って、近年においては、前記メータを用いたアナログ
表示は姿を消し、データの時間変化は、ディスプレイ上
に表示されるディジタル値の変化、あるいはグラフでの
み表現されることとなった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、測光デ
ータの時間変化が微小な場合や、グラフのフルスケール
が不明な場合等は、データの時間変化を的確に把握する
には前記ディジタル値の表示、あるいはグラフの表示だ
けでは十分ではない場合が多いという課題があった。す
なわち、データの時間変化においては、前述した針の動
きを視覚的に認識できるメータを用いたアナログ表示が
最も的確に表現する場合も少なくないのである。本発明
は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その
目的は測定データの時間変化をデータの種類及び目的に
合せて最も的確に把握できる表現方法でディスプレイ上
に表示可能な測定データ表示装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる測定データ表示装置は、測定により得
られた時系列データを実時間で取り込み該データ値をデ
ィスプレイ上に表示する分光光度計用測定データ表示装
置において、前記時系列データをそれぞれディジタル値
として経時順で複数同時に表示するディジタル表示手段
と、前記時系列データをそれぞれグラフとして順次プロ
ットして表示するグラフ表示手段と、前記時系列データ
をそれぞれ媒介変数θを用いて円周上への座標変換を行
い、該円周上の座標点と円の中心点を結ぶ線分としてデ
ータ値を連続的に描画して表示するメータ的表示手段
、前記時系列データを一時記憶する記憶手段と、前
ディジタル表示手段、グラフ表示手段、及びメータ的表
示手段の内、所望の表示手段の表示に切換え可能で、か
つ、所望の表示手段の組合せ表示にも切換え可能な表示
切換え手段と、を備えたことを特徴とする。また、前記
装置において、前記ディジタル表示手段により吸光度を
時系列データとして表示し、前記グラフ表示手段により
波長−吸光度グラフを表示し、前記メータ的表示手段に
より吸光度をデータ値として表示することが好適であ
る。また、前記装置において、前記ディジタル表示手段
により吸光度及び/又は試料濃度を時系列データとして
表示し、前記グラフ表示手段により試料濃度−吸光度グ
ラフを表示し、前記メータ的表示手段により吸光度をデ
ータ値として表示することが好適である。
【0006】
【作用】本発明にかかる測定データ表示装置は、前述し
たようにディジタル表示手段、グラフ表示手段、及びメ
ータ的表示手段とを有している。前記メータ的表示手段
は、得られたディジタルデータ値を媒介変数θを用いて
円周上への座標変換を行い、該円周上の座標点と円の中
心点を結ぶ線分としてデータ値を連続的に描画して表示
する。
【0007】このため、前記メータ的表示手段において
円座標に所定の値を付することにより、従来の測定デー
タのアナログ信号の変化を針の動きとして表示した場合
と同様の視認性をディスプレイ上に描画された線分によ
り得ることが可能となる。そして、表示切換え手段によ
り、前記ディジタル表示手段、グラフ表示手段、及びメ
ータ的表示手段の所望の表示手段に、あるいは所望の表
示手段の組合せ表示に切換えてディスプレイ上に表示す
ることにより測定データの時間変化を的確に表現把握す
ることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を
説明する。図1には、可視紫外分光光度計に本発明の一
実施例にかかる測定データ表示装置を用いた要部構成が
示されている。同図において、可視紫外分光光度計の検
出部10において検出された測光データのアナログ信号
はA/D変換器12によりディジタル信号に変換され、
該ディジタル信号はCPU14に入力される。また、前
記CPU14に入力された信号は一時記憶媒体としての
RAM14に記憶される。
【0009】さらに、予めROMにそれぞれ記憶された
ディジタル表示手段である第1画面18、グラフ表示手
段である第2画面20、及びメータ的表示手段である第
3画面22の画像データが、表示切換え手段としてのキ
ーボード等の切換えスイッチ24によりスイッチングさ
れCPU14に入力される。そして、前記スイッチング
された画像データに測光データを加えたデータが表示画
面としてCRT26に出力表示される。ここで、前記第
1画面18は、図2に示すように被測定物の濃度や吸光
度等の変化をディジタル値として表示する。また、前記
第2画面20は、図3に示すように被測定物の波長と吸
光度の関係等の変化をグラフにより表示する。
【0010】さらに、前記第3画面22は、図4に示す
ように被測定物の吸光度や透過率等の変化をメータの針
的描写により表示する。すなわち、前記CPU14に入
力された測光値のディジタル信号を、媒介変数θを用い
て吸光度や透過率の値の付された円座標上の点に座標変
換する。そして、前記得られた円座標上の点と円の中心
を結ぶ線分として測光データを描画する。さらに、CP
U14に次の測光データが入力されると、前に描画した
線分を消去して新たな線分を描画する。そして、前記線
分描画を繰返し行うことにより測定データの変化を表示
するのである。
【0011】図5には、前記CPU26における処理機
構のフローチャート図が示されている。同図に示すよう
に可視紫外分光光度計において検出が開始されると(ス
テップ30)、まず得られた測光データが初期表示画面
の表示方法によりCRT26に出力表示される(ステッ
プ32)。次に、表示画面切換えの信号が入力されると
(ステップ34)、該入力された信号に基づく表示画面
に必要な測光データがRAM16から読み込まれ(ステ
ップ36)、該RAM16からの測光データが現在の測
光データと共に指示された表示画面の表示方法によりC
RT26に出力表示される(ステップ38)。
【0012】そして、再び表示画面切換えの信号が入力
されると(ステップ40)、再度前記ステップ36及び
ステップ38を繰返しCRT26に表示される表示方法
が切換えられる。なお、前記表示画面の切換えは、別の
単一の表示画面への切換え、及び複数表示画面の組合せ
表示への切換えの双方を可能とするものである。以上の
ように本実施例にかかる測定データ表示装置は、現在の
測定データの微小な変化を把握するのに好適なメータ的
な動きによる測定データの表示方法を行うとともに、デ
ィジタル表示やグラフ表示との自由な切換え、あるいは
自由な組合せ表示を容易に選択でき、測定データを的確
な表現で表示することが可能となる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる測定
データ表示装置によれば、ディジタル表示、グラフ表
示、及びメータ的表示を所望の他の表示に切換え、ある
いは所望の組合せ表示に切換えディスプレイ上に表示す
ることができ、好適なデータ表示を容易に得ることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる測定データ表示装置
の要部構成の説明図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる測定データ表示装置
によるディジタル表示画面の説明図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる測定データ表示装置
によるグラフ表示画面の説明図である。
【図4】本発明の一実施例にかかる測定データ表示装置
によるメータ的表示画面の説明図である。
【図5】本発明の一実施例にかかる測定データ表示装置
のデータ処理機構のフローチャート説明図である。
【符号の説明】
10 … 検出部 12 … A/D変換器 14 … CPU 16 … RAM 18 … 第1画面 20 … 第2画面 22 … 第3画面 24 … 切換えスイッチ 26 … CRT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−67536(JP,A) 特開 昭63−201524(JP,A) 特開 昭61−11615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 7/00 301 G01J 3/02 G09G 5/36 G01N 21/27 G01N 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定により得られた時系列データを実時
    間で取り込み該データ値をディスプレイ上に表示する分
    光光度計用測定データ表示装置において、 前記時系列データをそれぞれディジタル値として経時順
    で複数同時に表示するディジタル表示手段と、 前記時系列データをそれぞれグラフとして順次プロット
    して表示するグラフ表示手段と、 前記時系列データをそれぞれ媒介変数θを用いて円周上
    への座標変換を行い、該円周上の座標点と円の中心点を
    結ぶ線分としてデータ値を連続的に描画して表示するメ
    ータ的表示手段と 前記時系列データを一時記憶する記憶手段と、 記ディジタル表示手段、グラフ表示手段、及びメータ
    的表示手段の内、所望の表示手段の表示に切換え可能
    で、かつ、所望の表示手段の組合せ表示にも切換え可能
    な表示切換え手段と、を備えたことを特徴とする分光光
    度計用測定データ表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記ディジタル表示手段により吸光度を時系列データと
    して表示し、 前記グラフ表示手段により波長−吸光度グラフを表示
    し、 前記メータ的表示手段により吸光度をデータ値として表
    示することを特徴とする分光光度計用測定データ表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記ディジタル表示手段により吸光度及び/又は試料濃
    度を時系列データとして表示し、 前記グラフ表示手段により試料濃度−吸光度グラフを表
    示し、 前記メータ的表示手段により吸光度をデータ値として表
    示することを特徴とする分光光度計用測定データ表示装
    置。
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JPH06229782A JPH06229782A (ja) 1994-08-19
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