JP3275021B2 - 水性消去性マーキングペンインキ組成物 - Google Patents

水性消去性マーキングペンインキ組成物

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JP3275021B2 JP19720693A JP19720693A JP3275021B2 JP 3275021 B2 JP3275021 B2 JP 3275021B2 JP 19720693 A JP19720693 A JP 19720693A JP 19720693 A JP19720693 A JP 19720693A JP 3275021 B2 JP3275021 B2 JP 3275021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性消去性マーキング
ペンインキ組成物に関し、特に、水性であると共に、非
吸収性乃至非浸透性の筆記面、代表的には、所謂白板と
呼ばれる筆記面に筆記した筆跡の消去性にすぐれる水性
のマーキングペンインキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面がほうろうや樹脂からなる非
吸収性乃至非浸透性の筆記面に筆記した筆跡を乾布や軟
質紙にて軽く擦過することによつて、筆記面から拭い去
つて、筆跡を消去するようにした消去性マーキングペン
インキ組成物が種々知られている。このような従来の消
去性マーキングペンインキ組成物は、一般に、有機溶
剤、顔料、樹脂と共に、剥離剤といわれる添加剤を含有
しており、例えば、特公昭62−9149号公報には、
脂肪族二塩基酸エステル及び脂肪族一塩基酸エステルと
共に、界面活性剤及び飽和脂肪族カルボン酸トリグリセ
リドから選ばれる物質を有機溶剤に溶解させてなる消去
性マーキングペンインキ組成物が記載されている。
【0003】しかし、かかる従来の消去性マーキングペ
ンインキ組成物は、上述したように、溶剤として、ケト
ン類やアルコール類を用いている。特に、これら溶剤の
なかでは、ケトン類は毒性が強く、アルコール類のなか
では、メタノールは毒性が高いし、また、悪臭を有す
る。他方、エタノールは、毒性は比較的少ないものの、
原料費用を高めることとなる。
【0004】そこで、例えば、特開昭60−17947
8号公報や特開昭60−219273号公報に記載され
ているように、剥離剤としてのポリ酢酸ビニル樹脂等の
樹脂エマルジヨンを着色剤としての染料又は顔料と所定
の界面活性剤と共に、水に含有させてなる水性の消去性
マーキングペンインキ組成物が提案されている。しか
し、かかる水性インキ組成物は、剥離剤として樹脂エマ
ルジヨンを用いるので、所謂ストリツパブル・ペイント
と同様に、非吸収面上の筆跡においては、その乾燥後、
上記樹脂エマルジヨンが連続した被膜を筆記面上に形成
しており、従つて、筆跡は、連続した被膜状に剥離され
ることとなり、筆跡を軽く擦過する程度では、筆跡が筆
記面上から容易に剥離されず、消去性にすぐれるとはい
い難い。
【0005】従つて、最近に至つて、水性の消去性マー
キングペンインキ組成物について、種々の改良が提案さ
れている。例えば、特開昭64−11174号公報や特
開平1−188576号公報には、水溶性ポリビニルア
ルコールを被膜形成のための樹脂成分として用いると共
に、剥離剤としてシリコーン系界面活性剤を用いる水性
消去性インキ組成物が提案されている。また、特開平1
−252681号公報には、被膜形成のための樹脂成分
として、水溶性樹脂や、或いは本来、水不溶性である
が、塩基との造塩によつて水可溶化した樹脂、例えば、
スチレン−無水マレイン酸樹脂を用いると共に、剥離剤
として、常温で液状の脂肪族カルボン酸エステル、高級
炭化水素又は高級アルコールのエマルジヨンを用いると
共に、水性消去性マーキングペンインキ組成物が提案さ
れている。
【0006】更に、特開平2−117975号公報に
は、樹脂成分としてポリビニルアセタール樹脂を用い、
剥離剤として、ポリアルキレングリコールエーテルのエ
ステル化合物を用いる水性消去性マーキングペンインキ
組成物が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来より知られている水性消去性マーキングペンイン
キ組成物は、尚、消去性が十分でなく、実用上、満足で
きるものではない。即ち、筆跡の消去性が経時的に劣化
したり、或いは環境雰囲気、特に、湿度条件によつて、
消去性が劣ることとなつたり、また、白板の素材、特
に、樹脂板や塗装板の場合に、消去性が劣ることとなつ
たりする。
【0008】そこで、本発明者らは、従来の水性消去性
マーキングペンインキ組成物における上述した問題を解
決するために鋭意研究した結果、被膜形成のための樹脂
成分として、水溶性ポリビニルアセタール樹脂を用い、
更に、筆跡の剥離剤として、常温で液状の難揮発性の脂
肪族カルボン酸エステルの水性エマルジヨンを用いると
共に、この剥離剤の作用を助けるために、剥離助剤とし
て、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロツク
共重合体又はラノリン誘導体を併用し、特に好ましく
は、これら剥離助剤の両者を同時に用いることによつ
て、乾布等にて擦過した筆跡部分のみが筆記面から容易
に剥離され得るのみならず、更に、白板の素材の如何に
かかわらずに、特に、樹脂からなる白板について、筆跡
をすぐれた消去性を有せしめることを見出して、本発明
に至つたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による水性消去性
マーキングペンインキ組成物は、 (a) 溶剤としての水、 (b) 水に溶解又は分散されている着色剤、 (c) 被膜形成剤としてのポリビニルホルマール樹脂、
リビニルアセタール樹脂(アセトアルデヒドアセタール
樹脂)、ポリビニルブチラール樹脂又はこれらの混合
、 (d) 剥離剤として、常温で難揮発性の液状の脂肪族カル
ボン酸エステルの水性エマルジヨン、及び (e) 剥離助剤として、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロツク共重合体及びラノリン誘導体から選ば
れる少なくとも1種を含有することを特徴とする。
【0010】本発明による水性消去性マーキングペンイ
ンキ組成物においては、溶剤として、水が用いられる。
インキ組成物における水の量は、通常、50〜90重量
%、好ましくは60〜80重量%の範囲である。
【0011】本発明によるマーキングペンインキ組成物
において、着色剤としては、好ましくは顔料が用いられ
る。顔料としては、カーボンブラツク、酸化チタン、酸
化鉄等の無機顔料や、銅フタロシアニンブルー等のフタ
ロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、アンスラキノ
ン系、ジオキサン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペ
リノン系、ペリレン系、インドレノン系、アゾ−アゾメ
チン系等の有機顔料等が、インキ組成物の特性や用途に
応じて、任意のものが用いられる。
【0012】ところで、既に、種々の顔料を水に分散さ
せてなる分散体が市販されており、本発明においても、
かかる市販品を好ましく用いることができる。上記顔料
の分散体には、顔料の分散剤として、種々の樹脂分散剤
や界面活性剤等が配合されていることがあるので、本発
明によるインキ組成物においても、かかる樹脂、界面活
性剤等が含有されていてもよい。顔料分散剤は、それ自
体、公知であつて、通常、顔料1重量部に対して1〜3
00重量部、好ましくは5〜100重量部の範囲で用い
られる。
【0013】また、本発明による水性消去性インキ組成
物の調製に際して、顔料を予め樹脂分散剤を用いて水性
分散体とし、これを他の成分と混合して、インキ組成物
とすることもできる。ここに、後述するように、本発明
において被膜形成剤として用いる水溶性ポリビニルアセ
タール樹脂は、この樹脂分散剤として好ましく用いるこ
とができる。
【0014】本発明においては、着色剤として、染料も
用いることができる。この場合、染料としては、水溶性
染料が好ましく用いられる。本発明において、上述した
ような着色剤は、インキ組成物において、通常、0.5〜
20重量%の範囲で含有され、好ましくは、1〜15重
量%の範囲で含有される。着色剤を過多に含有させると
きは、インキ組成物の粘度が高すぎるために、インキ組
成物の流れが悪くなり、筆記性に劣ると共に、消去性も
低下する。他方、着色剤の含量が過少にすぎるときは、
筆跡の濃度が薄く、実用的なマーキングペンインキ組成
物を得ることができない。
【0015】本発明によるインキ組成物は、非吸収面上
に筆記し、水が揮散した後に、筆跡が前記着色剤を含む
樹脂からなる被膜又は層を有し、且つ、この樹脂被膜又
は層が後述する剥離剤の層と分離し得るように、水溶性
のポリビニルアセタール樹脂を含有する。一般に、ポリ
ビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールに脂肪
族アルデヒドを反応させることによつて得ることができ
るが、このようなアセタール化反応において、ポリビニ
ルアルコールを完全にアセタール化することはできず、
また、ケン化によるポリビニルアルコールの製造の段階
において、一部、アセチル基が残存する。従つて、一般
に、ポリビニルアセタール樹脂は、次式(I)
【0016】
【化1】
【0017】(式中、Rは、水素又は炭素数1〜3のア
ルキル基を示す。)で表わされる構造を有し、アセター
ル構造と共に、分子中に相当程度の水酸基とアセチル基
とを有する。
【0018】本発明において用いるに好適なポリビニル
アセタール樹脂は、上記式においてRが水素又は炭素数
1〜3のアルキル基であるポリビニルアセタール樹脂、
即ち、ポリビニルホルマール樹脂、(狭義の)ポリビニ
ルアセタール樹脂(即ち、アセトアルデヒドアセタール
樹脂)、ポリビニルブチラール樹脂等であつて、アセタ
ール化度が5〜40モル%の範囲にあり、pHが7±2、
固形分18±4%の水溶液の粘度が4000±3000
センチポイズの範囲にあるものである。本発明において
は、特に、狭義のポリビニルアセタール樹脂又はポリビ
ニルブチラール樹脂又はこれらの混合物が好ましく用い
られる。このような水溶性ポリビニルアセタール樹脂
は、市販品を入手することができ、本発明においては、
かかる市販品を好適に用いることができる。
【0019】本発明において、上記水溶性ポリビニルア
セタール樹脂は、インキ組成物において、0.1〜15重
量%、好ましくは0.2〜10重量%の範囲で含有され
る。インキ組成物における水溶性ポリビニルアセタール
樹脂の配合量が15重量%を越えるときは、インキ組成
物の粘度が過度に高くなり、筆記性に劣ると共に、消去
性も低下する。しかし、その配合量が0.1重量%よりも
少ないときは、筆跡の消去性が劣る。
【0020】次に、本発明によるインキ組成物において
は、筆跡の剥離剤として、常温で液状の難揮発性の脂肪
族カルボン酸エステルが用いられる。このような剥離剤
としての脂肪族カルボン酸エステルは、本発明によるイ
ンキ組成物において、水性エマルジヨン状態にて含有さ
れる。上記脂肪族カルボン酸エステルとしては、エステ
ルが一塩基酸エステル、二塩基酸ジエステル、又は三価
アルコール、特に、グリセリンのモノ、ジ若しくはトリ
エステル等が好ましく用いられる。
【0021】特に好ましい具体例としては、一塩基酸エ
ステル、特に、高級脂肪酸エステルであるミリスチン酸
プロピル、パルミチン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、
ステアリン酸オクチル、イソステアリン酸ブチル、脂肪
族二塩基酸ジアルキルエステルであるドデカン二酸ジオ
クチル、アジピン酸ジプロピル、セバシン酸ジオクチ
ル、アゼライン酸ジオクチル等、三価アルコールトリエ
ステルである天然又は合成の脂肪酸トリグリセリドやト
リメチロールプロパントリイソステアレート等を挙げる
ことができる。これらは単独で又は2種以上の混合物と
して用いられる。
【0022】本発明によるインキ組成物において、剥離
剤としての上記脂肪族カルボン酸エステルは、インキ組
成物において、1〜20重量%、好ましくは2〜15重
量%の範囲で含有される。インキ組成物において、脂肪
族カルボン酸エステルの配合量が1重量%よりも少ない
ときは、十分な筆跡の消去性を得ることができず、他
方、20重量%を越えて過多に配合しても、筆跡が伸び
て、筆記面を汚すほか、却つて筆跡の消去性の低下を招
く。
【0023】本発明によるインキ組成物においては、剥
離剤としての上記脂肪族カルボン酸エステルと共に、こ
の剥離剤の作用効果を一層改善するために、剥離助剤と
して、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロツ
ク共重合体及びラノリン誘導体から選ばれる少なくとも
1種が併用される。
【0024】先ず、本発明において用いるポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロツク共重合体は、水溶
性重合体であつて、一種の界面活性剤であり、通常、分
子中のオキシエチレン量が40重量%以下である。更
に、本発明において用いるポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロツク共重合体は、その分子量が700
〜3000の範囲にあることが好ましい。
【0025】このようなポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンブロツク共重合体は、例えば、次式(II)
【0026】
【化2】
【0027】(式中、m、n及びpは、共重合体の分子
量を700〜3000の範囲とするような数を示す。)
で表わされる。
【0028】かかるポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロツク共重合体としては、種々の市販品を用い
ることができる。このような市販品として、例えば、ニ
ユーポールPE−61、PE−62、PE−71(いず
れも三洋化成工業(株)製)、プルロニツクL−31、
L−44、L−61、L−64、F−68、P−84、
F−83、L−101(いずれも旭電化工業(株)
製)、エパン420、720(いずれも第一工業製薬
(株)製)、エマルゲンPP−150、PP−230
(いずれも花王(株)製)、プロノン102、201
(いずれも日本油脂(株)製)、アクチノールP−30
35(松本油脂製薬(株)製)、ライオノールPL−3
2、PL−42、PL−712(いずれもライオン
(株)製)等を挙げることができる。
【0029】ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロツク共重合体は、インキ組成物の消去性を全体とし
て高めるのに有用である。このようなポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロツク共重合体は、本発明に
よれば、インキ組成物に0.1〜5重量%の範囲で含有さ
れる。その配合量が余りに少ないときは、得られるイン
キ組成物が消去性に劣り、他方、余りに多いときは、筆
跡を消去するときに、筆跡が伸びて、白板を汚すことと
なる。特に、本発明によれば、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンブロツク共重合体は、インキ組成物に
基づいて、0.2〜3重量%の範囲で含有させることが好
ましい。
【0030】本発明によるインキ組成物において、剥離
助剤として用いられるラノリン誘導体としては、例え
ば、精製ラノリンから誘導されるラノリンアルコールや
アルコキシ化ラノリン等や、更には、ラノリンアルコー
ルをアルコキシ化してなるアルコキシ化ラノリンアルコ
ール、ラノリンアルコールを脂肪酸にてエステル化して
なるラノリンアルコール脂肪酸エステル、ラノリンアル
コールをアセチル化してなるアセチル化ラノリンアルコ
ール、ラノリンアルコールを水素化してなる水添ラノリ
ンアルコール、ラノリンアルコールを溶剤分別して、コ
レステロールやイソコレステロールとし、これらをそれ
ぞれアルコキシ化してなるアルコキシ化コレステロール
やアルコキシ化イソコレステロール等が特に好ましく用
いられる。上記において、アルコキシ化とは、エチレン
オキサイドの付加によるエトキシ化を意味する。
【0031】特に、本発明においては、エトキシ化コレ
ステロールが好ましく用いられる。このエトキシ化コレ
ステロールは、通常、水とエタノールとの混合溶剤に溶
解して、インキ組成物に配合される。
【0032】これらのラノリン誘導体は、市販品を用い
ることができる。このような市販品として、例えば、エ
トキシ化ラノリンアルコールであるベルポールA−2
0、エトキシ化コレステロールであるベルポールC−2
4、エトキシ化ラノリンであるベルポールL−19、ベ
ルポールL−30、ベルポールL−75等(いずれも、
吉川精油(株)製)等を挙げることができる。ラノリン
誘導体は、特に、インキ組成物にメラミン樹脂やポリエ
ステル樹脂等のような樹脂製の白板に対して、すぐれた
消去性を与える。
【0033】本発明によるインキ組成物は、かかるラノ
リン誘導体を0.01〜5重量%、好ましくは、0.1〜2
重量%の範囲で含有する。インキ組成物に基づいて5重
量%を越えて過多に配合するときは、インキ組成物の粘
度が高すぎて、筆記性に劣るようになり、他方、0.01
重量%よりも少ないときは、インキ組成物に十分な消去
性をあり得ることができない。
【0034】特に、本発明においては、剥離剤として、
前述した常温で液状の難揮発性の脂肪族カルボン酸エス
テルを用いると共に、剥離助剤として、上述したポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンブロツク共重合体と
ラノリン誘導体の両者を同時に併用することによつて、
経時及び環境の如何にかかわらずに、且つ、白板の素材
の如何にかかわらずに、消去性にすぐれる水性消去性イ
ンキ組成物を得ることができる。
【0035】本発明においては、必要に応じて、剥離剤
として、常温で液状の難揮発性の高級炭化水素や常温で
液状の難揮発性の高級アルコールの水性エマルジヨンを
前記脂肪族カルボン酸エステルの水性エマルジヨンと共
に併用してもよい。上記高級炭化水素としては、通常、
流動パラフインと呼ばれているものや、或いはスクワラ
ン等が好適に用いられるが、例えば、酸化ポリエチレン
ワツクスのように、一部酸化されていてもよい。また、
上記高級アルコールとしては、特に、限定されるもので
はないが、例えば、ヘキシルアルコール、オクチルアル
コール、ラウリルアルコール等が好ましく用いられる。
【0036】上述したような脂肪族カルボン酸エステル
や、高級炭化水素又は高級アルコールの水性エマルジヨ
ンは、通常の乳化方法によつて調製することができる。
また、市販品も用いることができる。このように、剥離
剤として、高級炭化水素や高級アルコールを上記脂肪族
カルボン酸エステルと共に併用するときも、その配合量
は、合計量にて、インキ組成物において1〜20重量
%、好ましくは2〜15重量%の範囲である。
【0037】本発明によるインキ組成物においては、前
記剥離剤の効果を高めるために、更なる剥離助剤とし
て、水溶性の多価アルコールを併用してもよい。かかる
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール、分子量約200〜600のポリ
エチレングリコール、分子量1000〜3000のポリ
プロピレングリコール等の(ポリ)アルキレングリコー
ルのほか、グリセリン、トリメチロールプロパン等を挙
げることができる。このような水溶性多価アルコール
は、インキ組成物において、20重量%以下、好ましく
は10重量%以下の範囲で配合される。インキ組成物に
おいて20重量%を越えて過度に配合するときは、イン
キ組成物の粘度を過多に高くし、筆記性を低下させるの
で好ましくない。
【0038】本発明によるインキ組成物においては、被
膜形成助剤としての樹脂成分として、前記したポリビニ
ルアセタール樹脂に加えて、従来より知られている常温
で造膜性を有する樹脂を用いることができる。本発明に
おいて、かかる常温造膜性樹脂としては、特に、(1) 水
不溶性樹脂、例えば、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル共重
合体、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の
エマルジヨン又はヒドロゾル、又は(2) 本来、水不溶性
であるが、造塩等によつて水可溶化された樹脂、例え
ば、酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、スチレン−無
水マレイン酸樹脂、マレイン化油、マレイン化ポリブタ
ジエン、マレイン化アルキド樹脂、マレイン化石油樹
脂、マレイン化ロジンエステル樹脂、アルキド樹脂、ウ
レタン樹脂等のように、本来、水不溶性であるが、造塩
等によつて水可溶化された樹脂、又は(3) 本来、水溶性
である樹脂が好ましく用いられる。
【0039】上記エマルジヨン若しくはヒドロゾル又は
水可溶化された酢酸ビニル共重合体における共単量体と
しては、酢酸ビニル以外のビニルエステル化合物、例え
ばプロピオン酸ビニル、バーサチツク酸ビニル等、不飽
和カルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ク
ロトン酸、シトラコン酸等、或いはビニル炭化水素、例
えば、エチレン、プロピレン、スチレン、α−メチルス
チレン等を挙げることができる。これらは混合して共単
量体として用いられてもよい。更に、上記に加えて、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、マレイン酸ジメチル等の前記不飽和カルボン酸のエ
ステル類も共単量体として用いることができる。また、
酢酸ビニル共重合体は、ポリ酢酸ビニルへのグラフト共
重合体であつてもよい。
【0040】特に、好ましい酢酸ビニル共重合体の具体
例として、例えば、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、
酢酸ビニル−メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル−スチ
レン−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−スチレン−無
水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸−アク
リル酸メチル共重合体、酢酸ビニル−メタクリル酸−ア
クリル酸メチル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸−ア
クリル酸エチル共重合体、酢酸ビニル−メタクリル酸−
メタクリル酸メチル共重合体、酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸共重合体等を挙げることができる。
【0041】ポリ酢酸ビニルや、上記したような酢酸ビ
ニル共重合体のエマルジヨン及びヒドロゾルは、容易に
市販品として入手することができる。更に、アルキド樹
脂やウレタン樹脂のエマルジヨンやヒドロゾルも、市販
品として、容易に入手することができる。また、本来、
水不溶性であるが、造塩等によつて水可溶化された樹脂
とは、本来、水不溶性である樹脂を無機又は有機塩基に
よつて造塩させて水可溶化したものであつて、ナトリウ
ムやカリウムのようなアルカリ金属塩、アンモニウム塩
や有機アミン塩のような有機塩を挙げることができる。
このような水可溶化された樹脂も、種々のものを市販品
として入手することができる。
【0042】例えば、水可溶化されたアルキド樹脂は、
過剰量の多塩基酸と多価アルコールとから得られる遊離
カルボキシル基を有するアルキド樹脂をアルカリ金属塩
基、アンモニウム塩基、有機アミン等にて中和造塩させ
て、水可溶化してなるもので、これらは市販品として入
手することができる。例えば、水可溶化されたウレタン
樹脂は、例えば、重合体主鎖にカルボキシル基を有せし
め、このカルボキシル基をアルカリ金属塩基、アンモニ
ウム塩基、有機アミン等にて中和造塩させて、水可溶化
してなるもので、これらも市販品として入手することが
できる。
【0043】また、本来的に水溶性である樹脂として
は、ポリビニルピロリドン、重合度100〜3000、
ケン化度50モル%以上のポリビニルアルコール等の水
溶性合成樹脂を好ましく用いることができる。しかし、
アラビアゴム、セラツク等の天然の水溶性樹脂も用いる
ことができる。上記した樹脂は、本発明によるインキ組
成物において、樹脂分として、0.1〜15重量%、好ま
しくは、0.3〜10重量%の範囲で含有される。樹脂を
過多に含有させるときは、インキ組成物の粘度が高すぎ
るために、筆記性に劣ると共に、消去性も低下する。他
方、樹脂の含量が過少にすぎるときは、筆跡の消去性が
劣る。
【0044】上述した種々の常温造膜性樹脂のなかで
は、本発明においては、水不溶性樹脂のエマルジヨンや
ヒドロゾル、又は本来、水不溶性であるが、造塩等によ
つて水可溶化された樹脂が好ましく用いられる。このよ
うな常温造膜性樹脂を含有するインキ組成物によれば、
後述するように、筆記したとき、かかる樹脂が前述した
ポリビニルアセタール樹脂と共に着色剤を含有し、着色
剤の担体として造膜するので、筆跡が耐水性にすぐれ、
更に、温度湿度条件にかかわらずに、安定した消去性を
有する。
【0045】更に、本発明によるインキ組成物は、前述
した剥離助剤と共に、更なる剥離助剤として、種々の界
面活性剤を含有してもよい。このような界面活性剤とし
て、アニオン、ノニオン、カチオン、両性のいずれのも
のも用いることができる。しかし、特に、ポリオキシエ
チレン鎖を有するカルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エ
ステル系、リン酸エステル系等のノニオン界面活性剤や
アニオン界面活性剤、アルキルベタイン型の両性界面活
性剤、フツ素系界面活性剤等が好ましく用いられる。こ
のような界面活性剤は、通常、10重量%以下、好まし
くは、0.2〜5重量%の範囲でインキ組成物に含有され
る。過剰に配合するときは、筆跡の消去性を低下させ
る。
【0046】非吸収性乃至非浸透性筆記面上の本発明に
よるインキ組成物による筆跡は、これから水が蒸発した
ときは、即ち、筆跡が乾燥したときは、前述した被膜形
成剤であるポリビニルアセタール樹脂と被膜形成助剤と
しての樹脂成分が着色剤を含有しつつ、造膜し、他方、
前記剥離剤としての脂肪族カルボン酸エステルのエマル
ジヨンや、或いはこれと前記高級炭化水素又は高級アル
コールとの混合物のエマルジヨンが破壊されて、脂肪族
カルボン酸エステルやその混合物からなる連続した油状
層が非吸収性筆記面と上記樹脂膜との間に介在して形成
されるので、筆跡が消去性を有する。
【0047】ここに、このような界面活性剤は、筆記に
際して、筆跡における上記油状層と顔料を含む樹脂膜と
の分離を助ける効果を有する。しかし、界面活性剤はま
た、筆記時のレベリング性を高めると共に、筆記面上で
の乾燥前の筆跡における剥離剤エマルジヨンの偏在をな
くして、筆跡の乾燥後に一様な消去性を付与する効果も
有する。
【0048】更に、本発明によるインキ組成物は、筆跡
の乾燥性を高める乾燥促進剤として、インキ組成物に含
まれる前記エマルジヨンを破壊しない程度において、通
常、インキ組成物に基づいて15重量%以下、好ましく
は1〜10重量%の範囲で低級脂肪族アルコールを含有
していてもよい。特に、エタノール、プロパノール又は
ブタノールが好ましく用いられる。
【0049】また、インキ組成物は、上記以外に、必要
に応じて、通常、水性インキ組成物に配合される任意の
pH調整剤や防腐剤、防腐剤等を含有していてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明による水性消去性マーキングペン
インキ組成物は、溶剤を水とし、これに常温で造膜性を
有する樹脂として水溶性ポリビニルアセタール樹脂を含
有し、剥離剤として、常温で液状で且つ難揮発性の脂肪
族カルボン酸エステルを含有すると共に、剥離助剤とし
て、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロツク
共重合体又はラノリン誘導体(特に、エトキシ化コレス
テロール)又はこれらを共に含有してなる水性のインキ
組成物であるので、従来の油性のインキ組成物における
毒性や臭気、刺激臭の問題が殆どなく、しかも、上述し
た剥離剤は、上記剥離助剤と共に、筆跡が乾燥した後
は、協同して、連続した油状層を筆記面上に形成し、着
色剤を含む樹脂膜を筆記面から有効に分離するので、従
来の油性の消去性マーキングペンと同様に、筆跡を布や
紙等にて軽く擦過することによつて、その擦過部分のみ
を容易に剥離して消去することができる。
【0051】また、本発明のインキ組成物によれば、剥
離剤が難揮発性液状物質であるので、筆記後、長期間を
経過しても、依然として、筆記面と着色剤を含む樹脂層
との間に存在するので、筆跡の消去性が有効に保持され
る。特に、本発明のインキ組成物は、被膜形成剤として
の水溶性ポリビニルアセタール樹脂を含有し、剥離剤と
して、上述したように、常温で液状で且つ難揮発性の脂
肪族カルボン酸エステルを含有すると共に、剥離助剤と
して、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロツ
ク共重合体又はラノリン誘導体又はこれらを共に含有す
るので、これらの相乗効果によつて、経時消去性にすぐ
れるのみならず、白板の材質にかかわらずに、筆跡の消
去性にすぐれており、即ち、消去性の白板の材質依存性
がなく、なかでも、従来、十分な消去性を得ることが困
難であつたメラミン樹脂板やポリエステル樹脂板等に代
表されるプラスチツク板や塗装板の場合でも、筆跡の消
去性にすぐれる。
【0052】そのうえ、本発明のインキ組成物が被膜形
成助剤として、水不溶性樹脂のエマルジヨン又はヒドロ
ゾル、又は水可溶化された樹脂を含むときは、筆記した
とき、かかる樹脂が前記ポリビニルアセタール樹脂と協
同して着色剤を含有しつつ、造膜して、筆跡を形成する
ので、かかる筆跡は耐水性にすぐれるのみならず、温度
湿度条件にかかわらずに、安定した消去性を有する。
【0053】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。尚、以下の実施例において、成分量はインキ組成物
における有効量としての重量%量を示し、残部は水であ
る。また、ブロツク共重合体は、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンブロツク共重合体を意味する。
【0054】実施例1 着色剤 カーボンブラツク 5 分散剤 ポリビニルアセタール樹脂1) 1 被膜形成剤 ポリビニルアセタール樹脂1) 1 剥離剤 イソステアリン酸ブチル(エマルジヨン) 4 ブロツク共重合体 0.5 界面活性剤 ノニオン系界面活性剤 1 防腐防カビ剤 (有効量)
【0055】実施例2 着色剤 スレンブルー 3 分散剤 ポリビニルアセタール樹脂 2 被膜形成助剤 ポリウレタン(エマルジヨン)2) 1.5 剥離剤 ステアリン酸セチル(エマルジヨン) 6 ブロツク共重合体 2 界面活性剤 ノニオン系界面活性剤 0.5 防腐防カビ剤 (有効量)
【0056】実施例3 着色剤 カーボンブラツク 5 分散剤 ポリビニルアセタール樹脂 1 被膜形成剤 ポリビニルアセタール樹脂 1 剥離剤 イソステアリン酸ブチル(エマルジョン) 4 エトキシ化コレステロール3) 0.8 界面活性剤 ノニオン系界面活性剤 1 防腐防カビ剤 (有効量)
【0057】実施例4 着色剤 スレンブルー 3 分散剤 ポリビニルアセタール樹脂 2 被膜形成助剤 ポリウレタン(エマルジヨン) 1.5 剥離剤 ステアリン酸セチル(エマルジョン) 6 エトキシ化コレステロール 0.2 界面活性剤 ノニオン界面活性剤 0.5 防腐防カビ剤 (有効量)
【0058】実施例5 着色剤 カーボンブラツク 5 分散剤 ポリビニルアセタール樹脂 1 被膜形成剤 ポリビニルアセタール樹脂 1 剥離剤 イソステアリン酸ブチル(エマルジョン) 4 ブロツク共重合体 0.5 エトキシ化コレステロール 0.8 界面活性剤 ノニオン界面活性剤 1 防腐防カビ剤 (有効量)
【0059】実施例6 着色剤 スレンブルー 3 分散剤 ポリビニルアセタール樹脂 2 被膜形成助剤 ポリウレタン(エマルジヨン) 1.5 剥離剤 イソステアリン酸セチル(エマルジヨン) 6 ブロツク共重合体 2 エトキシ化コレステロール 0.2 界面活性剤 ノニオン界面活性剤 0.5 防腐防カビ剤 (有効量)
【0060】比較例1 着色剤 カーボンブラツク 5 分散剤 ポリビニルアセタール樹脂 1 被膜形成剤 ポリビニルアセタール樹脂 1 剥離剤 イソステアリン酸ブチル(エマルジヨン) 4 界面活性剤 ノニオン界面活性剤 1 防腐防カビ剤 (有効量)
【0061】比較例2 着色剤 スレンブルー 3 被膜形成剤 ポリビニルアセタール樹脂 2 被膜形成助剤 ポリウレタン(エマルジヨン) 1.5 剥離剤 ステアリン酸セチル(エマルジヨン) 6 界面活性剤 ノニオン界面活性剤 0.5 防腐防カビ剤 (有効量)
【0062】(注) 1)積水化学工業(株)製エスレツクK、水溶液(固形
分20重量%) 2)中央理化工業(株)製リカボンドGL−39、水溶
液(固形分30重量%) 3)吉川精油(株)製ベルポールC−24 これらのそれぞれのインキ組成物を用いて、ほうろう白
板、メラミン樹脂白板又はポリエステル白板上に筆記
し、12時間後にその乾燥した筆跡を荷重100〜20
0gにて乾布にて擦過して、筆跡の消去性を調べた。◎
は擦過回数1〜3回で筆跡が消去された(極めてよ
い)、○は4〜6回で筆跡が消去された(よい)、△は
擦過回数7〜9回で筆跡が消去された(やや悪い)、×
は擦過回数10回以上で筆跡が消去された、又は擦過回
数10回以上でも筆跡が消去されない、を示す。結果を
表1に示す。
【0063】
【表1】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−202387(JP,A) 特開 平5−171092(JP,A) 特開 平2−117975(JP,A) 特開 平2−133478(JP,A) 特開 平2−133477(JP,A) 特開 平1−252681(JP,A) 特開 昭60−245678(JP,A) 特開 平3−259970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 溶剤としての水、 (b) 水に溶解又は分散されている着色剤、 (c) 被膜形成剤としてのポリビニルホルマール樹脂、
    リビニルアセタール樹脂(アセトアルデヒドアセタール
    樹脂)、ポリビニルブチラール樹脂又はこれらの混合
    、 (d) 剥離剤として、常温で難揮発性の液状の脂肪族カル
    ボン酸エステルの水性エマルジヨン、及び (e) 剥離助剤として、ポリオキシエチレンポリオキシプ
    ロピレンブロツク共重合体及びラノリン誘導体から選ば
    れる少なくとも1種を含有することを特徴とする水性消
    去性マーキングペンインキ組成物。
  2. 【請求項2】被膜形成助剤として水溶性樹脂、又は水不
    溶性樹脂のエマルジヨン若しくはヒドロゾル、又は本来
    水不溶性であるが、塩基によつて水可溶化された樹脂を
    含有することを特徴とする請求項1記載の水性消去性マ
    ーキングペンインキ組成物。
  3. 【請求項3】ラノリン誘導体がエトキシ化コレステロー
    ルである請求項1記載の水性消去性マーキングペンイン
    キ組成物。
  4. 【請求項4】剥離助剤として、ポリオキシエチレンポリ
    オキシプロピレンブロツク共重合体とラノリン誘導体を
    併用してなる請求項1に記載の水性消去性マーキングペ
    ンインキ組成物。
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