JP2923569B2 - マーキングペン用水性インキ組成物 - Google Patents
マーキングペン用水性インキ組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、マーキングペン用水性インキ組成物に関
し、詳しくは、水性であつて、筆跡の速乾性及び耐水性
にすぐれ、しかも、キヤツプを長時間にわたつてはずし
て放置しても、ペン先において乾燥し難く、かくして、
ペン先での耐乾燥性にすぐれるマーキングペン用水性イ
ンキ組成物に関する。
し、詳しくは、水性であつて、筆跡の速乾性及び耐水性
にすぐれ、しかも、キヤツプを長時間にわたつてはずし
て放置しても、ペン先において乾燥し難く、かくして、
ペン先での耐乾燥性にすぐれるマーキングペン用水性イ
ンキ組成物に関する。
従来の技術 従来、マーキングペン用のインキ組成物は、一般に、
有機溶剤、顔料、樹脂等を含み、溶剤としては、通常、
ケトン類やアルコール類が用いられている。しかし、ケ
トン類は毒性が強く、アルコール類の中では、メタノー
ルは毒性が高いし、また、悪臭を有する。他方、エタノ
ールは、毒性は少ないものの、原料費用を高めることと
なる。
有機溶剤、顔料、樹脂等を含み、溶剤としては、通常、
ケトン類やアルコール類が用いられている。しかし、ケ
トン類は毒性が強く、アルコール類の中では、メタノー
ルは毒性が高いし、また、悪臭を有する。他方、エタノ
ールは、毒性は少ないものの、原料費用を高めることと
なる。
そこで、従来、水を主たる溶剤とするマーキングペン
用水性インキ組成物も種々提案されている。しかし、こ
のようなマーキングペン用水性インキ組成物は、一般
に、キヤツプをはずして、長時間放置するときは、ペン
先にてインキ組成物が速やかに乾燥し、筆記し難くな
り、或いは、筆記が不可能となる。
用水性インキ組成物も種々提案されている。しかし、こ
のようなマーキングペン用水性インキ組成物は、一般
に、キヤツプをはずして、長時間放置するときは、ペン
先にてインキ組成物が速やかに乾燥し、筆記し難くな
り、或いは、筆記が不可能となる。
このようなマーキングペン用水性インキ組成物のペン
先での耐乾燥性を改善するために、既に、特公昭48−43
301号公報に記載されているように、尿素をインキ組成
物に配合することが知られており、また、特公昭53−43
324号公報には、エチレン尿素をインキ組成物に配合す
ることが記載されている。しかし、一般に、尿素系化合
物を含むマーキングペン用水性インキ組成物は、筆記面
への筆跡の接着性や筆跡の耐水性に劣り、更に、非吸収
性筆記面上での筆跡の乾燥性が悪い。
先での耐乾燥性を改善するために、既に、特公昭48−43
301号公報に記載されているように、尿素をインキ組成
物に配合することが知られており、また、特公昭53−43
324号公報には、エチレン尿素をインキ組成物に配合す
ることが記載されている。しかし、一般に、尿素系化合
物を含むマーキングペン用水性インキ組成物は、筆記面
への筆跡の接着性や筆跡の耐水性に劣り、更に、非吸収
性筆記面上での筆跡の乾燥性が悪い。
他方、特開昭55−84376号公報には、着色剤として水
溶性染料を用いると共に、筆記を円滑にし、筆感を滑ら
かにするための潤滑剤としてのラノリン誘導体と、保湿
剤としてのエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン等の水溶性多価アルコールとを溶剤とし
ての水に含有させてなる水性ボールペン用インキ組成物
が提案されている。しかし、水性ボールペンが筆記可能
であるには、よく知られているように、ボールとボール
ホルダーとの間の微小な間隙、通常、0.01〜0.005mm程
度の微小な間隙を常にインキ組成物が濡らしている必要
があり、従つて、このような水性インキ組成物は、所謂
フエルトペン先や合成樹脂ペン先を備えた筆跡の速乾性
にすぐれたマーキングペンに適用することができない。
溶性染料を用いると共に、筆記を円滑にし、筆感を滑ら
かにするための潤滑剤としてのラノリン誘導体と、保湿
剤としてのエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン等の水溶性多価アルコールとを溶剤とし
ての水に含有させてなる水性ボールペン用インキ組成物
が提案されている。しかし、水性ボールペンが筆記可能
であるには、よく知られているように、ボールとボール
ホルダーとの間の微小な間隙、通常、0.01〜0.005mm程
度の微小な間隙を常にインキ組成物が濡らしている必要
があり、従つて、このような水性インキ組成物は、所謂
フエルトペン先や合成樹脂ペン先を備えた筆跡の速乾性
にすぐれたマーキングペンに適用することができない。
更に、水溶性多価アルコールを保湿剤として含む水性
インキ組成物は、前述したと同様に、筆記面への筆跡の
接着性や筆跡の耐水性に劣り、特に、非吸収性筆記面上
での筆跡の乾燥性に劣るので、この点からも、マーキン
グペンには適用し難い。
インキ組成物は、前述したと同様に、筆記面への筆跡の
接着性や筆跡の耐水性に劣り、特に、非吸収性筆記面上
での筆跡の乾燥性に劣るので、この点からも、マーキン
グペンには適用し難い。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、従来のマーキングペン用水性インキ組
成物におけるフエルトペン先や合成樹脂ペン先等での耐
乾燥性を改善するために鋭意研究した結果、溶剤として
の水にラノリン誘導体と共に、常温で造膜性を有する樹
脂を配合することによつて、ペン先での耐乾燥性にすぐ
れ、しかも、得られる筆跡が筆記面への接着性と耐水性
にすぐれるマーキングペン用水性インキ組成物を得るこ
とができることを見出して、本発明に至つたものであ
る。
成物におけるフエルトペン先や合成樹脂ペン先等での耐
乾燥性を改善するために鋭意研究した結果、溶剤として
の水にラノリン誘導体と共に、常温で造膜性を有する樹
脂を配合することによつて、ペン先での耐乾燥性にすぐ
れ、しかも、得られる筆跡が筆記面への接着性と耐水性
にすぐれるマーキングペン用水性インキ組成物を得るこ
とができることを見出して、本発明に至つたものであ
る。
問題点を解決するための手段 本発明によるマーキングペン用水性インキ組成物は、 (a)溶剤としての水、 (b)水に溶解又は分散されている着色剤、 (c)水不溶性である樹脂の水性エマルジヨン、ヒドロ
ゾル、及び塩基による造塩によつて水可溶化された樹脂
から選ばれる少なくとも1種の常温で造膜性を有する樹
脂、及び (d)ラノリン誘導体 を含有することを特徴とする。
ゾル、及び塩基による造塩によつて水可溶化された樹脂
から選ばれる少なくとも1種の常温で造膜性を有する樹
脂、及び (d)ラノリン誘導体 を含有することを特徴とする。
本発明によるマーキングペン用インキ組成物において
は、溶剤として、水が用いられる。インキ組成物におけ
る水の量は、通常、50〜90重量%、好ましくは60〜80重
量%の範囲である。インキ組成物における水の量が余り
に覆いときは、筆記面上での筆跡の乾燥性が悪く、他
方、余りに少ないときは、インキ組成物が高い粘度を有
して、筆記性に劣る。
は、溶剤として、水が用いられる。インキ組成物におけ
る水の量は、通常、50〜90重量%、好ましくは60〜80重
量%の範囲である。インキ組成物における水の量が余り
に覆いときは、筆記面上での筆跡の乾燥性が悪く、他
方、余りに少ないときは、インキ組成物が高い粘度を有
して、筆記性に劣る。
本発明によるマーキングペン用水性インキ組成物にお
いて、着色剤としては、好ましくは顔料が用いられる。
顔料としては、カーボンブラツク、銅フタロシアニンブ
ルー等のフタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、
アンスラキノン系、ジオキサン系、インジゴ系、チオイ
ンジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、インドレノン系、
アゾ−アゾメチン系等、任意のものが用いられる。
いて、着色剤としては、好ましくは顔料が用いられる。
顔料としては、カーボンブラツク、銅フタロシアニンブ
ルー等のフタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、
アンスラキノン系、ジオキサン系、インジゴ系、チオイ
ンジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、インドレノン系、
アゾ−アゾメチン系等、任意のものが用いられる。
既に、種々の顔料を水に分散させてなる分散体が市販
されており、本発明においても、かかる市販品を好まし
く用いることができる。上記顔料分散体には、顔料の分
散剤として、種々の樹脂分散剤や界面活性剤等が配合さ
れていることがあるので、本発明によるインキ組成物に
おいても、かかる樹脂、界面活性剤等が含有されていて
もよい。顔料分散剤は、それ自体、公知であつて、通
常、顔料1重量部に対して1〜300重量部、好ましくは
5〜100重量部の範囲で用いられる。
されており、本発明においても、かかる市販品を好まし
く用いることができる。上記顔料分散体には、顔料の分
散剤として、種々の樹脂分散剤や界面活性剤等が配合さ
れていることがあるので、本発明によるインキ組成物に
おいても、かかる樹脂、界面活性剤等が含有されていて
もよい。顔料分散剤は、それ自体、公知であつて、通
常、顔料1重量部に対して1〜300重量部、好ましくは
5〜100重量部の範囲で用いられる。
本発明においては、着色剤として、染料も用いること
ができる。この場合、染料としては、水溶性染料が好ま
しく用いられる。
ができる。この場合、染料としては、水溶性染料が好ま
しく用いられる。
着色剤は、インキ組成物において、通常、0.5〜40重
量%の範囲で含有され、好ましくは、1〜35重量%の範
囲で含有される。着色剤を過多に含有させるときは、イ
ンキ組成物の粘度が高すぎるために、筆記性に劣り、他
方、着色剤の含量が過少にすぎるときは、筆跡の濃度が
薄く、実用的ではない。
量%の範囲で含有され、好ましくは、1〜35重量%の範
囲で含有される。着色剤を過多に含有させるときは、イ
ンキ組成物の粘度が高すぎるために、筆記性に劣り、他
方、着色剤の含量が過少にすぎるときは、筆跡の濃度が
薄く、実用的ではない。
更に、本発明によるインキ組成物においては、白色顔
料として、中空樹脂粒子がエマルジヨンの形態にて、他
の着色剤と共に併用されてもよい。このような中空樹脂
粒子のエマルジヨンは、プラスチツク・ピグメントとし
て知られており、特開昭63−145382号公報や特開昭63−
145383号公報に記載されているように、例えば、水性イ
ンキ組成物において、白色顔料として用い得ることが知
られている。
料として、中空樹脂粒子がエマルジヨンの形態にて、他
の着色剤と共に併用されてもよい。このような中空樹脂
粒子のエマルジヨンは、プラスチツク・ピグメントとし
て知られており、特開昭63−145382号公報や特開昭63−
145383号公報に記載されているように、例えば、水性イ
ンキ組成物において、白色顔料として用い得ることが知
られている。
プラスチツク・ピグメントは、エマルジヨン(共)重
合によつて得られるポリスチレン、アクリル−スチレン
共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル樹
脂等の中空粒子であつて、比重が約1以下、粒径が0.3
〜1.0μm程度の樹脂粒子のエマルジヨンである。例え
ば、大日本インキ化学工業(株)製「ポンコート」(ア
クリル−スチレン共重合体)や「グランドール」(アク
リル−スチレン共重合体)等、ローム・アンド・ハース
社製「オペーク・ポリマー」(アクリル−スチレン共重
合体)、旭化成工業(株)製「ラテツクスSBL8801」
(ポリスチレン)等として市販されており、本発明にお
いてはかかる市販品を好適に用いることができる。
合によつて得られるポリスチレン、アクリル−スチレン
共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル樹
脂等の中空粒子であつて、比重が約1以下、粒径が0.3
〜1.0μm程度の樹脂粒子のエマルジヨンである。例え
ば、大日本インキ化学工業(株)製「ポンコート」(ア
クリル−スチレン共重合体)や「グランドール」(アク
リル−スチレン共重合体)等、ローム・アンド・ハース
社製「オペーク・ポリマー」(アクリル−スチレン共重
合体)、旭化成工業(株)製「ラテツクスSBL8801」
(ポリスチレン)等として市販されており、本発明にお
いてはかかる市販品を好適に用いることができる。
このような中空樹脂粒子は、本発明においては、イン
キ組成物の安定性や、筆跡の筆記面への接着性等の観点
から、固形分にて、通常、50重量%以下、特に、40重量
%以下で配合される。
キ組成物の安定性や、筆跡の筆記面への接着性等の観点
から、固形分にて、通常、50重量%以下、特に、40重量
%以下で配合される。
本発明によるインキ組成物は、インキ組成物における
着色剤の分散性を高めると共に、筆記面に対する接着性
にすぐれ、更に、耐水性にすぐれる筆跡を与えるよう
に、本来、水不溶性である樹脂の水性エマルジヨン、ヒ
ドロゾル、及び塩素による造塩によつて水可溶化された
樹脂から選ばれる少なくとも1種の常温で造膜性を有す
る樹脂(以下、常温造膜性樹脂と称することがある。)
を含有する。
着色剤の分散性を高めると共に、筆記面に対する接着性
にすぐれ、更に、耐水性にすぐれる筆跡を与えるよう
に、本来、水不溶性である樹脂の水性エマルジヨン、ヒ
ドロゾル、及び塩素による造塩によつて水可溶化された
樹脂から選ばれる少なくとも1種の常温で造膜性を有す
る樹脂(以下、常温造膜性樹脂と称することがある。)
を含有する。
上記水不溶性樹脂のエマルジヨン又はヒドロゾルとし
ては、特に、限定されるものではないが、例えば、ポリ
酢酸ビニル、酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン
酸共重合体、アルキド樹脂、ウレタン樹脂等のエマルジ
ヨンやヒドロゾルが用いられる。
ては、特に、限定されるものではないが、例えば、ポリ
酢酸ビニル、酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン
酸共重合体、アルキド樹脂、ウレタン樹脂等のエマルジ
ヨンやヒドロゾルが用いられる。
また、塩基による造塩によつて水可溶化又は水分散性
化された樹脂としては、例えば、水可溶化された酢酸ビ
ニル共重合体、アルキド樹脂、ウレタン樹脂等が好まし
く用いられる。
化された樹脂としては、例えば、水可溶化された酢酸ビ
ニル共重合体、アルキド樹脂、ウレタン樹脂等が好まし
く用いられる。
上記エマルジヨン、ヒドロゾル又は水可溶化された酢
酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの共単量体として
は、酢酸ビニル以外のビニルエステル化合物、例えばプ
ロピオン酸ビニル、バーサチツク酸ビニル等、不飽和カ
ルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、シトラコン酸等、或いはビニル炭化水素、例え
ば、エチレン、プロピレン、スチレン、α−メチルスチ
レン等を挙げることができる。これらは混合して共単量
体として用いられてもよい。更に、上記に加えて、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、マレイン酸ジメチル等の前記不飽和カルボン酸のエ
ステル類も共単量体として用いることができる。また、
酢酸ビニル共重合体は、ポリ酢酸ビニルへのグラフト共
重合体であつてもよい。
酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの共単量体として
は、酢酸ビニル以外のビニルエステル化合物、例えばプ
ロピオン酸ビニル、バーサチツク酸ビニル等、不飽和カ
ルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、シトラコン酸等、或いはビニル炭化水素、例え
ば、エチレン、プロピレン、スチレン、α−メチルスチ
レン等を挙げることができる。これらは混合して共単量
体として用いられてもよい。更に、上記に加えて、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、マレイン酸ジメチル等の前記不飽和カルボン酸のエ
ステル類も共単量体として用いることができる。また、
酢酸ビニル共重合体は、ポリ酢酸ビニルへのグラフト共
重合体であつてもよい。
特に、好ましい酢酸ビニル共重合体の具体例として、
例えば、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル
−メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル−スチレン−アク
リル酸共重合体、酢酸ビニル−スチレン−無水マレイン
酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸−アクリル酸メチ
ル共重合体、酢酸ビニル−メタクリル酸−アクリル酸メ
チル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸−アクリル酸エ
チル共重合体、酢酸ビニル−メタクリル酸−メタクリル
酸メチル共重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体等を挙げることができる。
例えば、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル
−メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル−スチレン−アク
リル酸共重合体、酢酸ビニル−スチレン−無水マレイン
酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸−アクリル酸メチ
ル共重合体、酢酸ビニル−メタクリル酸−アクリル酸メ
チル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸−アクリル酸エ
チル共重合体、酢酸ビニル−メタクリル酸−メタクリル
酸メチル共重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体等を挙げることができる。
ポリ酢酸ビニルや、上記したような酢酸ビニル共重合
体のエマルジヨンやヒドロゾルは、容易に市販品として
入手することができる。
体のエマルジヨンやヒドロゾルは、容易に市販品として
入手することができる。
水可溶化された酢酸ビニル共重合体とは、上記したよ
うな酢酸ビニル共重合体を無機又は有機塩基によつて造
塩させて水可溶化したものであつて、ナトリウムやカリ
ウムのようなアルカリ金属塩、アンモニウム塩や有機ア
ミン塩のような有機塩を挙げることができる。このよう
な水可溶化された酢酸ビニル共重合体も、市販品として
入手することができる。
うな酢酸ビニル共重合体を無機又は有機塩基によつて造
塩させて水可溶化したものであつて、ナトリウムやカリ
ウムのようなアルカリ金属塩、アンモニウム塩や有機ア
ミン塩のような有機塩を挙げることができる。このよう
な水可溶化された酢酸ビニル共重合体も、市販品として
入手することができる。
同様に、水可溶化されたアルキド樹脂も、過剰量の多
塩基酸と多価アルコールとから得られる遊離カルボキシ
ル基を有するアルキド樹脂をアルカリ金属塩基、アンモ
ニウム塩基、有機アミン等にて中和造塩させて、水可溶
化してなるもので、これらも市販品として入手すること
ができる。
塩基酸と多価アルコールとから得られる遊離カルボキシ
ル基を有するアルキド樹脂をアルカリ金属塩基、アンモ
ニウム塩基、有機アミン等にて中和造塩させて、水可溶
化してなるもので、これらも市販品として入手すること
ができる。
水可溶化されたウレタン樹脂も、例えば、重合体主鎖
にカルボキシル基を有せしめ、このカルボキシル基をア
ルカリ金属塩基、アンモニウム塩基、有機アミン等にて
中和造塩させて、水可溶化してなるもので、これらも市
販品として入手することができる。
にカルボキシル基を有せしめ、このカルボキシル基をア
ルカリ金属塩基、アンモニウム塩基、有機アミン等にて
中和造塩させて、水可溶化してなるもので、これらも市
販品として入手することができる。
更に、アルキド樹脂やウレタン樹脂のエマルジヨンや
ヒドロゾルも市販品として入手することができる。
ヒドロゾルも市販品として入手することができる。
上記した常温造膜性樹脂は、本発明によるマーキング
ペン用水性インキ組成物において、樹脂分として、0.1
〜30重量%、好ましくは、0.5〜20重量%の範囲で含有
される。樹脂を過多に含有させるときは、インキ組成物
の粘度が高すぎるために、筆記性に劣り、他方、樹脂の
含量が過少にすぎるときは、筆跡の筆記面への接着が劣
り、また、筆跡の耐水性も十分ではない。
ペン用水性インキ組成物において、樹脂分として、0.1
〜30重量%、好ましくは、0.5〜20重量%の範囲で含有
される。樹脂を過多に含有させるときは、インキ組成物
の粘度が高すぎるために、筆記性に劣り、他方、樹脂の
含量が過少にすぎるときは、筆跡の筆記面への接着が劣
り、また、筆跡の耐水性も十分ではない。
本発明によるマーキングペン用水性インキ組成物は、
このように、本来、水不溶性である樹脂のエマルジヨン
やヒドロゾル又は水可溶化された樹脂を含有し、後述す
るように、筆記したとき、かかる樹脂が着色剤を含有
し、これらの担体として造膜する。従つて、本発明によ
るマーキングペン用水性インキ組成物は、耐水性にすぐ
れる筆跡を与える。
このように、本来、水不溶性である樹脂のエマルジヨン
やヒドロゾル又は水可溶化された樹脂を含有し、後述す
るように、筆記したとき、かかる樹脂が着色剤を含有
し、これらの担体として造膜する。従つて、本発明によ
るマーキングペン用水性インキ組成物は、耐水性にすぐ
れる筆跡を与える。
本発明によるマーキングペン用水性インキ組成物は、
ペン先での耐乾燥性を改善するために、ラノリン誘導体
を含有する。このようなラノリン誘導体としては、例え
ば、エトキシ化ラノリン、ポリオキシエチレンラノリン
アルコールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン脂肪
酸エステル、ラノリンアルコールリン酸エステル、ラノ
リン脂肪酸多価アルコールエステル、ラノリン脂肪酸ソ
ルビタンエステル、ラノリン脂肪酸アミド、ラノリン脂
肪酸アルカノールアミン塩又はこれらの2種以上の混合
物を挙げることができる。これらのなかでは、本発明に
おいては、特に、エトキシ化ラノリンが好ましく用いら
れる。
ペン先での耐乾燥性を改善するために、ラノリン誘導体
を含有する。このようなラノリン誘導体としては、例え
ば、エトキシ化ラノリン、ポリオキシエチレンラノリン
アルコールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン脂肪
酸エステル、ラノリンアルコールリン酸エステル、ラノ
リン脂肪酸多価アルコールエステル、ラノリン脂肪酸ソ
ルビタンエステル、ラノリン脂肪酸アミド、ラノリン脂
肪酸アルカノールアミン塩又はこれらの2種以上の混合
物を挙げることができる。これらのなかでは、本発明に
おいては、特に、エトキシ化ラノリンが好ましく用いら
れる。
本発明によるマーキングペン用水性インキ組成物は、
かかるラノリン誘導体を0.01〜15重量%、好ましくは、
0.1〜5重量%の範囲で含有する。インキ組成物に基づ
いて15重量%を越えて過多に配合するときは、インキ組
成物の粘度が高すぎて、筆記性に劣るようになり、他
方、0.01重量%よりも少ないときは、目的とするペン先
での耐乾燥性を改善することができない。
かかるラノリン誘導体を0.01〜15重量%、好ましくは、
0.1〜5重量%の範囲で含有する。インキ組成物に基づ
いて15重量%を越えて過多に配合するときは、インキ組
成物の粘度が高すぎて、筆記性に劣るようになり、他
方、0.01重量%よりも少ないときは、目的とするペン先
での耐乾燥性を改善することができない。
更に、本発明によるマーキングペン用水性インキ組成
物は、筆記面に形成した筆跡の乾燥性を高めるための乾
燥促進剤として、インキ組成物に樹脂エマルジヨンが含
まれるときは、そのエマルジヨンを破壊しない程度にお
いて、低級脂肪族アルコールを含有していてもよい。特
に、エタノール、イソプロパノール又はブタノールが好
ましく用いられる。このような低級脂肪族アルコールの
配合量は、通常、インキ組成物に基づいて15重量%以
下、好ましくは1〜10重量%の範囲である。
物は、筆記面に形成した筆跡の乾燥性を高めるための乾
燥促進剤として、インキ組成物に樹脂エマルジヨンが含
まれるときは、そのエマルジヨンを破壊しない程度にお
いて、低級脂肪族アルコールを含有していてもよい。特
に、エタノール、イソプロパノール又はブタノールが好
ましく用いられる。このような低級脂肪族アルコールの
配合量は、通常、インキ組成物に基づいて15重量%以
下、好ましくは1〜10重量%の範囲である。
また、マーキングペン用水性インキ組成物は、上記以
外に、必要に応じて、種々の界面活性剤や、通常。水性
インキ組成物に配合される任意のpH調整剤や防腐剤等を
含有していてもよい。
外に、必要に応じて、種々の界面活性剤や、通常。水性
インキ組成物に配合される任意のpH調整剤や防腐剤等を
含有していてもよい。
例えば、界面活性剤については、特に、限定されるも
のではなく、アニオン、ノニオン、カチオン、両性のい
ずれのものも用いることができる。しかし、特に、ポリ
オキシエチレン鎖を有するカルボン酸系、スルホン酸
系、硫酸エステル系、リン酸エステル系等のノニオン界
面活性剤やアニオン界面活性剤、アルキルベタイン型の
両性界面活性剤、フツ素系界面活性剤等が好ましく用い
られる。このような界面活性剤は、通常、10重量%以
下、好ましくは、0.2〜5重量%の範囲で含有される。
過剰に配合するときは、筆記性を低下させる。
のではなく、アニオン、ノニオン、カチオン、両性のい
ずれのものも用いることができる。しかし、特に、ポリ
オキシエチレン鎖を有するカルボン酸系、スルホン酸
系、硫酸エステル系、リン酸エステル系等のノニオン界
面活性剤やアニオン界面活性剤、アルキルベタイン型の
両性界面活性剤、フツ素系界面活性剤等が好ましく用い
られる。このような界面活性剤は、通常、10重量%以
下、好ましくは、0.2〜5重量%の範囲で含有される。
過剰に配合するときは、筆記性を低下させる。
発明の効果 本発明によるマーキングペン用水性インキ組成物は、
溶剤を水とし、これに常温造膜性樹脂と共にラノリン誘
導体を配合してなるものであつて、ペン先からキヤツプ
をはずして長時間放置して、ペン先上でインキ組成物か
ら水が蒸発揮散したとき、ラノリン誘導体がペン先の表
面に速やかに析出し、薄いフイルムを形成して、ペン先
の表面を覆うので、ペン先から更に水が蒸発揮散するの
が防止される。しかしながら、再び筆記する際には、上
記フイルムは容易に直ちに破壊されるので、ペン先を長
時間、大気中に露出した後に、筆記を開始しても、イン
キ組成物のペン先からの流出は、何ら阻害されない。
溶剤を水とし、これに常温造膜性樹脂と共にラノリン誘
導体を配合してなるものであつて、ペン先からキヤツプ
をはずして長時間放置して、ペン先上でインキ組成物か
ら水が蒸発揮散したとき、ラノリン誘導体がペン先の表
面に速やかに析出し、薄いフイルムを形成して、ペン先
の表面を覆うので、ペン先から更に水が蒸発揮散するの
が防止される。しかしながら、再び筆記する際には、上
記フイルムは容易に直ちに破壊されるので、ペン先を長
時間、大気中に露出した後に、筆記を開始しても、イン
キ組成物のペン先からの流出は、何ら阻害されない。
更に、本発明のマーキングペン用水性インキ組成物に
よれば、本来、水不溶性である常温造膜性樹脂が着色剤
の担体として、筆記面上に被膜を形成するので、得られ
る筆跡は、耐水性にすぐれる。また、本発明によるマー
キングペン用水性インキ組成物は、紙のような吸収性筆
記面にも、ガラム、金属、樹脂等からなる非吸収性筆記
面にも用いることができる。
よれば、本来、水不溶性である常温造膜性樹脂が着色剤
の担体として、筆記面上に被膜を形成するので、得られ
る筆跡は、耐水性にすぐれる。また、本発明によるマー
キングペン用水性インキ組成物は、紙のような吸収性筆
記面にも、ガラム、金属、樹脂等からなる非吸収性筆記
面にも用いることができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
これら実施例により何ら限定されるものではない。
以下に示す成分からなる本発明の実施例としてのマー
キングペン用水性インキ組成物を調製した。尚、以下に
おいて、成分量はインキ組成物における有効量としての
重量%量を示し、残部は有効量の防腐剤を含む水であ
る。
キングペン用水性インキ組成物を調製した。尚、以下に
おいて、成分量はインキ組成物における有効量としての
重量%量を示し、残部は有効量の防腐剤を含む水であ
る。
インキ組成物1 着色剤 カーボンブラツク 4 % 分散剤 ジヨンクリルJ−6821) 2 % 樹脂 ハイロスX−2012) 5 % ラノリン誘導体 ベルポールA−203) 1.5% インキ組成物2 着色剤 C.I.ピグメント・レツド17 7 % 分散剤 ポリアクリル酸ナトリウム 3 % 樹脂 アロロン5854) 8 % ラノリン誘導体 ベルポールC−245) 0.5% インキ組成物3 着色剤 銅フタロシアニンブルー 4 % 分散剤 ニツコールDOP−86) 1 % 樹脂 モビニールDM1H7) 6 % ラノリン誘導体 ベルポールL−308) 2 % インキ組成物4 着色剤 カーボンブラツク 5 % グランドールPP−11009) 70 % 分散剤 ニツコールTLP−410) 1 % 樹脂 ポリゾールHR−G11) 5 % ラノリン誘導体 ベルポールA−203) 1 % インキ組成物5 着色剤 酸化チタン 33 % 分散剤 エマルゲンA−9012) 2 % 樹脂 ハイロスAW−3613) 5 % ラノリン誘導体 ベルポールL−7514) 2 % インキ組成物6 着色剤 C.I.アシツド・レツド51 0.9% カーボンブラツク 12 % 分散剤 ニツコールDLP−1015) 2 % 樹脂 ポリトロンA−6516) 4 % ラノリン誘導体 ベルポールC−245) 1 % 筆跡乾燥剤 イソプロパノール 10 % インキ組成物7 着色剤 銅フタロシアニンブルー 4 % 分散剤 スチレン−アクリル酸共重合体 のアンモニウム塩 2 % 樹脂 ビニゾールDV−23017) 6 % ラノリン誘導体 ベルポールL−308) 0.5% インキ組成物8 着色剤 C.I.ダイレクト・ブラツク38 8.5% 樹脂 ポリゾールAT204018) 8 % ラノリン誘導体 ベルポールL−5019) 1.5% インキ組成物9 着色剤 C.I.アシツド・ブルー90 6 % 樹脂 モビニール77020) 6 % ラノリン誘導体 ベルポールL−7514) 0.5% インキ組成物10 着色剤 C.I.アシツド・レツド51 10 % 樹脂 ジヨンクリルJ−63221) 5 % ラノリン誘導体 ベルポールL−5019) 2 % 筆跡乾燥剤 イソプロパノール 10 % 以下に比較例としてのマーキングペン用水性インキ組
成物を挙げる。
成物を挙げる。
インキ組成物11(比較例) 着色剤 カーボンブラツク 4 % 分散剤 ジヨンクリルJ−682 2 % 樹脂 ハイロスX−201 5 % インキ組成物12(比較例) 着色剤 カーボンブラツク 4 % 分散剤 ジヨンクリルJ−682 2 % 樹脂 ハイロスX−201 5 % 保湿剤 プロピレングリコール 20 % インキ組成物13(比較例) 着色剤 銅フタロシアニンブルー 4 % 分散剤 ニツコールDOP−8 1 % 樹脂 モビニールDM1H 6 % インキ組成物14(比較例) 着色剤 銅フタロシアニンブルー 4 % 分散剤 ニツコールDOP−8 1 % 樹脂 モビニールDM1H 6 % 保湿剤 プロピレングリコール 20 % インキ組成物15(比較例) 着色剤 酸化チタン 33 % 分散剤 エマルゲンA−90 2 % 樹脂 ハイロスAW−36 5 % インキ組成物16(比較例) 着色剤 酸化チタン 33 % 分散剤 エマルゲンA−90 2 % 樹脂 ハイロスAW−36 5 % 保湿剤 プロピレングリコール 20 % インキ組成物17(比較例) 着色剤 C.I.アシツド・レツド51 0.9% カーボンブラツク 12 % 分散剤 ニツコールDLP−10 2 % 樹脂 ポリトロンA−65 4 % インキ組成物18(比較例) 着色剤 C.I.アシツド・レツド51 0.9% カーボンブラツク 12 % 分散剤 ニツコールDLP−10 2 % 樹脂 ポリトロンA−65 4 % 保湿剤 プロピレングリコール 20 % インキ組成物19(比較例) 着色剤 C.I.アシツド・ブルー90 6 % 樹脂 モビニール770 6 % インキ組成物20(比較例) 着色剤 C.I.アシツド・ブルー90 6 % 樹脂 モビニール770 6 % 保湿剤 プロピレングリコール 20 % インキ組成物21(比較例) 着色剤 C.I.アシツド・レツド87 4 % C.I.アシツド・イエロー23 2 % 保湿剤 チオジエチレングリコール 15 % エチレングリコール 5 % ラノリン誘導体 ラノリン脂肪酸ジエタノール アミン塩 0.2% (注) 1)ジヨンソン・ポリマー製アクリル樹脂 2)星光化学製スチレン−マレイン酸共重合体 3)吉川製油製エトキシ化ラノリンアルコール 4)日本触媒工業製水溶化アルキド樹脂 5)吉川製油製エトキシ化ラノリンコレステロール 6)日光ケミカルズ製ポリオキシエチレンオレイルエー
テルリン酸ナトリウム 7)ヘキスト合成製酢酸ビニル−マレイン酸共重合体エ
マルジヨン 8)吉川製油製エトキシ化ラノリン 9)大日本インキ化学工業製中空樹脂球 10)日光ケミカルズ製ポリオキシエチレンラウリルエー
テルリン酸ナトリウム 11)昭和高分子製ポリ酢酸ビニルエマルジヨン 12)花王製ノニオン系界面活性剤 13)星光化学製アクリル樹脂 14)吉川製油製エトキシ化ラノリン 15)日光ケミカルズ製ポリオキシエチレンラウリルエー
テルリン酸ナトリウム 16)大同化成工業製スチレン−アクリル共重合体 17)大同化成工業製ポリウレタンエマルジヨン 18)昭和高分子製スチレン−アクリルエマルジヨン 19)吉川製油製エトキシ化ラノリン 20)ヘキスト合成製酢酸ビニル−アクリル共重合体 21)ジヨンソン・ポリマー製アクリル樹脂エマルジヨン これらのそれぞれのマーキングペン用水性インキ組成
物をフエルトペンを備えたマーキングペンに充填し、キ
ヤツプをはずしたまま、温度20℃、湿度65%の条件下に
所定時間放置し、ペン先が乾燥して、筆記が不可能とな
るまでの時間を耐乾燥性として評価した。また、それぞ
れのインキ組成物について、通常の紙上に筆記し、温度
20℃、湿度65%の条件下に筆跡の乾燥に要した時間を筆
跡乾燥性として評価した。
テルリン酸ナトリウム 7)ヘキスト合成製酢酸ビニル−マレイン酸共重合体エ
マルジヨン 8)吉川製油製エトキシ化ラノリン 9)大日本インキ化学工業製中空樹脂球 10)日光ケミカルズ製ポリオキシエチレンラウリルエー
テルリン酸ナトリウム 11)昭和高分子製ポリ酢酸ビニルエマルジヨン 12)花王製ノニオン系界面活性剤 13)星光化学製アクリル樹脂 14)吉川製油製エトキシ化ラノリン 15)日光ケミカルズ製ポリオキシエチレンラウリルエー
テルリン酸ナトリウム 16)大同化成工業製スチレン−アクリル共重合体 17)大同化成工業製ポリウレタンエマルジヨン 18)昭和高分子製スチレン−アクリルエマルジヨン 19)吉川製油製エトキシ化ラノリン 20)ヘキスト合成製酢酸ビニル−アクリル共重合体 21)ジヨンソン・ポリマー製アクリル樹脂エマルジヨン これらのそれぞれのマーキングペン用水性インキ組成
物をフエルトペンを備えたマーキングペンに充填し、キ
ヤツプをはずしたまま、温度20℃、湿度65%の条件下に
所定時間放置し、ペン先が乾燥して、筆記が不可能とな
るまでの時間を耐乾燥性として評価した。また、それぞ
れのインキ組成物について、通常の紙上に筆記し、温度
20℃、湿度65%の条件下に筆跡の乾燥に要した時間を筆
跡乾燥性として評価した。
更に、それぞれのインキ組成物について、ガラス板上
に筆記し、筆跡を乾燥させた後、乾布にて筆跡を擦過
し、筆跡のガラス面に対する接着性を評価した。
に筆記し、筆跡を乾燥させた後、乾布にて筆跡を擦過
し、筆跡のガラス面に対する接着性を評価した。
以上の結果を第1表に示す。
特に、比較例21の水性インキ組成物は、保湿剤とし
て、水溶性多価アルコールを含む水性ボールペン用のも
のであつて、第1表に示す結果から、筆跡の乾燥性と接
着性に劣り、マーキングペン用には適用し難いことが示
されている。
て、水溶性多価アルコールを含む水性ボールペン用のも
のであつて、第1表に示す結果から、筆跡の乾燥性と接
着性に劣り、マーキングペン用には適用し難いことが示
されている。
次に、前記実施例10と比較例21のインキ組成物をそれ
ぞれ中芯式のボールペンに充填し、筆記速度7cm/秒、筆
記荷重100g、筆記角度60゜にて筆記試験を行なつた。そ
の結果、いずれも、インキの流出量は、筆跡100mまでで
18 0mg以上であつた。
ぞれ中芯式のボールペンに充填し、筆記速度7cm/秒、筆
記荷重100g、筆記角度60゜にて筆記試験を行なつた。そ
の結果、いずれも、インキの流出量は、筆跡100mまでで
18 0mg以上であつた。
しかし、前記実施例10と比較例21のインキ組成物をそ
れぞれ中芯式のボールペンに充填した後、50℃で1か月
間保存したとき、実施例10のインキ組成物は、筆記がで
きなかつたが、比較例21のインキ組成物は、直ちに筆記
することができた。即ち、実施例10のインキ組成物は、
ボールペンに適用することができないことが示される。
れぞれ中芯式のボールペンに充填した後、50℃で1か月
間保存したとき、実施例10のインキ組成物は、筆記がで
きなかつたが、比較例21のインキ組成物は、直ちに筆記
することができた。即ち、実施例10のインキ組成物は、
ボールペンに適用することができないことが示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−22876(JP,A) 特開 昭61−281171(JP,A) 特開 平1−263174(JP,A) 特開 平2−135268(JP,A) 特開 昭50−34625(JP,A) 特開 平2−133478(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 11/20
Claims (5)
- 【請求項1】(a)溶剤としての水、 (b)水に溶解又は分散されている着色剤、 (c)水不溶性である樹脂の水性エマルジヨン、ヒドロ
ゾル、及び塩基による造塩によつて水可溶化された樹脂
から選ばれる少なくとも1種の常温で造膜性を有する樹
脂、及び (d)ラノリン誘導体 を含有することを特徴とするマーキングペン用水性イン
キ組成物。 - 【請求項2】(a)溶剤としての水、 (b)水に溶解又は分散されている着色剤0.5〜40重量
%、 (c)水不溶性である樹脂の水性エマルジヨン、ヒドロ
ゾル、及び塩基による造塩によつて水可溶化された樹脂
から選ばれる少なくとも1種の常温で造膜性を有する樹
脂0.1〜30重量%、及び (d)ラノリン誘導体0.01〜15重量% を含有することを特徴とする請求項第1項記載のマーキ
ングペン用水性インキ組成物。 - 【請求項3】ラノリン誘導体がエトキシ化ラノリン、ポ
リオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオ
キシエチレンラノリン脂肪酸エステル、ラノリンアルコ
ールリン酸エステル、ラノリン脂肪酸多価アルコールエ
ステル、ラノリン脂肪酸ソルビタンエステル、ラノリン
脂肪酸アミド、ラノリン脂肪酸アルカノールアミン塩又
はこれらの2種以上の混合物であることを特徴とする請
求項第1項又は第2項記載のマーキングペン用水性イン
キ組成物。 - 【請求項4】筆記面上での筆跡の乾燥剤として、低級脂
肪族アルコールを含有することを特徴とする請求項第1
項記載のマーキングペン用水性インキ組成物。 - 【請求項5】着色剤が顔料であることを特徴とする請求
項第1項記載のマーキングペン用水性インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5941890A JP2923569B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | マーキングペン用水性インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5941890A JP2923569B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | マーキングペン用水性インキ組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03259970A JPH03259970A (ja) | 1991-11-20 |
JP2923569B2 true JP2923569B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=13112701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5941890A Expired - Fee Related JP2923569B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | マーキングペン用水性インキ組成物 |
Country Status (1)
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JP3275021B2 (ja) * | 1993-08-09 | 2002-04-15 | 株式会社サクラクレパス | 水性消去性マーキングペンインキ組成物 |
DE602005020134D1 (de) | 2004-06-09 | 2010-05-06 | Nippon Kayaku Kk | Wässrige dispersion, tintenzusammensetzung und tintenstrahlaufzeichnungsverafhren unter verwendung derselben |
US20090113641A1 (en) | 2006-03-06 | 2009-05-07 | Yoshiki Akatani | Ink for Inkjet Textile Printing and an Inkjet Textile Printing Method Using the Same |
CN103897479B (zh) * | 2014-03-28 | 2015-04-29 | 天津大学 | 一种红色中性墨水及其制备方法 |
JP6735627B2 (ja) * | 2015-08-31 | 2020-08-05 | 旭化成ホームプロダクツ株式会社 | 食品包装資材用水性筆記具 |
-
1990
- 1990-03-09 JP JP5941890A patent/JP2923569B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH03259970A (ja) | 1991-11-20 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |