JP3275019B2 - 油性白色マーキングペン用インキ組成物 - Google Patents

油性白色マーキングペン用インキ組成物

Info

Publication number
JP3275019B2
JP3275019B2 JP10456093A JP10456093A JP3275019B2 JP 3275019 B2 JP3275019 B2 JP 3275019B2 JP 10456093 A JP10456093 A JP 10456093A JP 10456093 A JP10456093 A JP 10456093A JP 3275019 B2 JP3275019 B2 JP 3275019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink composition
parts
resin
titanium oxide
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10456093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06313140A (ja
Inventor
浩章 植田
幹彦 中西
尚成 藤田
隆博 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakura Color Products Corp filed Critical Sakura Color Products Corp
Priority to JP10456093A priority Critical patent/JP3275019B2/ja
Publication of JPH06313140A publication Critical patent/JPH06313140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3275019B2 publication Critical patent/JP3275019B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油性白色マーキングペ
ン用インキ組成物に関し、詳しくは、溶剤がアルコール
又はエーテル系であり、毒性が実質的になく、且つ、速
乾性であつて、ガラス、プラスチツク等の非吸収性筆記
面のみならず、従来、色沈みが起こつて、鮮明な筆記が
できなかつた色画用紙、書類綴じ込み用の表紙等の着色
吸収性筆記面にも、隠蔽性よく、鮮明且つ明瞭に筆記す
ることができ、しかも、ペン先での色分かれのない油性
白色マーキングペン用インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】黒画用紙のような色画用紙や黒表紙等の
着色吸収性筆記面に鮮明且つ明瞭に筆記することができ
ると共に、ガラス、プラスチツク等の非吸収性筆記面に
も筆記することができる不透明のマーキングペン用イン
キ組成物は、従来、知られていない。即ち、従来、知ら
れている不透明のマーキングペン用インキ組成物は、非
吸収性筆記面に鮮明に筆記することができるものは、着
色吸収性筆記面に筆記すれば、色が沈んで、非常に薄い
発色しか得ることができない。他方、着色吸収性筆記面
に鮮明に筆記することができるものは、非吸収性筆記面
に筆記したとき、その筆記面上でのインキ組成物の乾燥
性に劣るほか、筆跡が耐摩擦強度に劣つており、事実
上、筆記面としては、紙しか用いることができない。
【0003】更に、一般に、顔料を色素とするマーキン
グペン用インキ組成物は、ペン先の中において色分かれ
を生じやすく、筆跡が薄いまま、濃い筆跡を得ることが
困難な場合がある。従来、油性白色マーキングペン用イ
ンキ組成物において、アルコール系溶剤に樹脂を溶解さ
せ、色素として、酸化チタンを用いるものは、例えば、
特開昭51−103526号公報に記載されているよう
に、既に知られている。しかし、このインキ組成物は、
樹脂として、ポリビニルブチラールを用いるものであつ
て、筆跡の摩擦強度が十分ではない。
【0004】他方、所謂修正液については、例えば、特
開昭59−131675号公報や特開平4−16497
4号公報に記載されているように、炭化水素やハロゲン
化炭化水素を溶剤とし、これに樹脂を溶解させると共
に、酸化チタンを分散させ、更に、活性白土等の固体酸
やシリカを配合してなるものが提案されている。しか
し、このような修正液は、勿論、粘度が通常、20℃に
おいて、100センチポイズ程度あつて、そのままで
は、筆記用には用いることができないし、また、上記組
成において溶剤を増やして、粘度を低減させても、非吸
収性筆記面には、鮮明に筆記することができても、着色
吸収性筆記面に筆記すれば、薄い発色しか得ることがで
きず、隠蔽率が低いので、着色吸収性筆記面への筆記用
には実用することができない。
【0005】更に、一般に、顔料を色素とするマーキン
グペン用インキ組成物は、ペン先の中において色分かれ
を生じやすく、筆跡が薄いまま、濃い筆跡を得ることが
困難な場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の油性
白色マーキングペン用インキ組成物における上記した問
題を解決するためになされたものであつて、溶剤がアル
コール又はエーテル系であり、毒性が実質的になく、且
つ、速乾性であつて、着色吸収性筆記面に色沈みなく、
隠蔽性よく、鮮明かつ明瞭に筆記することができ、更
に、非吸収性筆記面には耐摩擦性にすぐれた筆跡を形成
することができ、しかも、ペン先での色分かれのない油
性白色マーキングペン用インキ組成物を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による油性白色マ
ーキングペン用インキ組成物は、 (a) 炭素数2又は3のグリコールと炭素数1〜3の脂肪
族低級アルコールとのモノエーテルに、 (b) ケトン樹脂及びアルキルフエノール樹脂から選ばれ
る少なくとも1種の樹脂を溶解させると共に、 (c) 酸化チタンと、 (d) 微粉末シリカ及び微粉末炭酸マグネシウムよりなる
群から選ばれる少なくとも1種の添加剤とを分散させて
なることを特徴とする。
【0008】本発明による油性白色マーキングペン用イ
ンキ組成物においては、有機溶剤として、(a) 炭素数2
又は3のグリコールと炭素数1〜3の脂肪族低級アルコ
ールとのモノエーテルが用いられる。この炭素数2又は
3のグリコールと炭素数1〜3の脂肪族低級アルコール
とのモノエーテルとしては、例えば、メチルセロソル
ブ、セロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等が好
ましく用いられる。本発明においては、必要に応じて、
上記有機溶剤と共に、炭素数1〜3の脂肪族低級アルコ
ールを用いてもよい。この炭素数1〜3の脂肪族低級ア
ルコールとしては、メタノール、エタノール、n−プロ
ピルアルコール、イソプロピルアルコール等が好ましく
用いられるが、特に、後三者が好ましく用いられる。
【0009】本発明によるインキ組成物においては、こ
れら有機溶剤は、インキ組成物に基づいて、50〜70
重量%、好ましくは55〜65重量%の範囲で含まれ
る。インキ組成物における溶剤量が余りに多いときは、
得られるインキ組成物が筆記に適する粘度をもたないう
えに、所期の筆跡濃度を得ることができない場合があ
る。他方、溶剤量が余りに少ないときは、インキ組成物
の粘度が高すぎて、筆記性が悪くなるほか、インキ組成
物が保存性に劣るようになる。
【0010】本発明によれば、有機溶剤として、上記と
共に、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
の脂肪族ケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の低級脂肪
酸の低級アルキルエステルを後述する樹脂の溶解助剤と
して用いることができる。
【0011】本発明によるインキ組成物は、色素とし
て、酸化チタンが用いられる。酸化チタンは、種々の市
販品が好適に用いられる。このような市販品として、例
えば、タイペークR−780、タイペークR−820、
タイペークCR−50、タイペークCR−80、タイペ
ークCR−93(いずれも石原産業製)、クロノスKR
−270、クロノスKR−310、クロノスKR−38
0、クロノスKR−380D(いずれもチタン工業
製)、FR−22、FR−41、FR−44、FR−4
5、FR−88(いずれも古河機械金属製)、JR−3
00、JR−600A、JR−602、JR−701、
JR−800、JR−805(いずれもテイカ製)等を
挙げることができる。
【0012】酸化チタンのインキ組成物における配合量
は、用いる溶剤や筆跡の所要濃度等によつて、適宜に選
択されるが、余りに配合量が多いときは、得られるイン
キ組成物において、インキ組成物の粘度が過度に高くな
つたりして、筆記性や保存性等に劣るようになる。しか
し、余りに少ないときは、インキ組成物として要求され
る隠蔽性に劣るようになる。通常、酸化チタンは、イン
キ組成物に基づいて、25〜45重量%の範囲で配合さ
れ、好ましくは30〜37重量%の範囲で配合される。
【0013】本発明においては、インキ組成物には、酸
化チタンをインキ組成物中によく分散させる分散剤とし
てと共に、非吸収性筆記面に筆記したとき、その筆記面
上での筆跡がすぐれた耐摩擦強度を有し、更に、筆記時
に適度の粘性と筆記板上への適度の付着性を有せしめる
ために、前記した有機溶剤に可溶性の樹脂として、ケト
ン樹脂及びアルキルフエノール樹脂から選ばれる少なく
とも1種の樹脂が溶解して配合される。かかる樹脂とし
ては、市販品を用いることができる。ケトン樹脂として
は、例えば、ハロン80、110(本州化学製)、ハイ
ラツク110H(日立化成製)等を用いることができ
る。アルキルフエノール樹脂としては、例えば、タマノ
ール510(荒川化学製)、ヒタノール2501(日立
化成製)等を用いることができる。
【0014】このような樹脂の配合量が余りに多いとき
は、得られるインキ組成物の粘度が過度に高くなり、ペ
ン先からのインキ組成物の流出性、即ち、筆記性が悪く
なるほか、隠蔽率も低下する。しかし、余りに少ないと
きは、非吸収性筆記面に筆記したとき、その筆記面上で
の筆跡が耐摩擦強度において劣り、更に、インキ組成物
として要求される適度の粘性をもたず、筆記性に劣るこ
ととなる。従つて、本発明においては、樹脂は、インキ
組成物に基づいて、通常、4〜18重量%の範囲で配合
され、好ましくは5〜13重量%の範囲で配合される。
【0015】本発明によるインキ組成物は、上記した成
分に加えて、微粉末シリカ及び微粉末炭酸マグネシウム
よりなる群から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含
む。本発明において、微粉末とは、粒子径0.1μm以下
の粒子をいう。この意味において、本発明において用い
るかかる添加剤は、通常、粒子径が0.1μmを越える体
質顔料、例えば、アルミナ、タルク、ケイ酸アルミニウ
ム、炭酸カルシウム等と異なる。
【0016】本発明によれば、このように、インキ組成
物が上記樹脂と共に、上記微粉末シリカ又は微粉末炭酸
マグネシウムのような添加剤を含むために、吸収性筆記
面に筆記したときに色が沈まないと共に、ペン先の中に
おいて色分かれを生じないので、濃色で且つ鮮明な発色
を容易に得ることができる。
【0017】このような微粉末シリカは、微粉末シリカ
といわれる市販品を用いることができ、例えば、レオロ
シールQS−10、レオロシールQS−20、レオロシ
ールQS−102、レオロシールMT−10、フアイン
シールE−50、フアインシールT−32、フアインシ
ールX−37、フアインシールX−70、フアインシー
ルA、フアインシールB等(いずれも徳山曹達製)、ア
エロジル200、アエロジル300、アエロジル380
(いずれも日本アエロジル製)等を用いることができ
る。また、微粉末炭酸マグネシウムも、同様に、市販品
を用いることができる。例えば、MA70(旭硝子製)
等を挙げることができる。
【0018】本発明によるインキ組成物は、かかる微粉
末シリカ及び微粉末炭酸マグネシウムよりなる群から選
ばれる少なくとも1種の添加剤を0.1〜5重量%の範囲
で含み、好ましくは0.5〜2重量%の範囲で含む。この
添加剤の配合量が0.1重量%よりも少ないときは、隠蔽
率が低いうえに、ペン先の中において色分かれを生じ
る。しかし、添加剤の配合量が5重量%を越えるとき
は、得られるインキ組成物の粘度が過度に高くなり、ペ
ン先からのインキ組成物の流出性、即ち、筆記性が悪く
なるほか、非吸収性筆記面に筆記した筆跡が耐摩擦強度
において劣る。
【0019】本発明によるインキ組成物には、上記した
成分に加えて、通常、インキ組成物に含まれる既に知ら
れている種々の添加剤を含有させることができる。その
ような添加剤としては、例えば、防腐剤、防かび剤、界
面活性剤等を挙げることができる。更に、本発明による
インキ組成物は、筆跡の乾燥速度調整剤として、エチレ
ングリコール又はプロピレングリコールのモノブチルエ
ステルを15重量%以下の範囲で含有することができ
る。
【0020】本発明によるインキ組成物は、通常、20
℃において40センチポイズ以下の粘度を有し、好まし
くは、15〜30センチポイズの範囲の粘度を有し、イ
ンキ組成物の流出性にすぐれており、筆記性がよい。本
発明によれば、インキ組成物の粘度が20℃において8
0センチポイズ程度までであれば、インキ組成物の流出
が滑らかであつて、筆記性にすぐれる。
【0021】本発明によるインキ組成物は、常法によつ
て得ることができ、特に、その製造方法において限定さ
れるものではない。例えば、酸化チタン、微粉末シリカ
及び炭酸マグネシウムを除く成分、例えば、樹脂や界面
活性剤、顔料分散剤等を有機溶剤に加え、溶解させ、次
いで、これに酸化チタン、微粉末シリカ、炭酸マグネシ
ウム等、所要の成分を加え、ビーズミルにて分散させる
ことによつて得ることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明による油性白色マーキングペン用
インキ組成物は、以上のように、アルコール系有機溶剤
に顔料として酸化チタンを分散させると共に、樹脂とし
て、ケトン樹脂又はアルキルフエノール樹脂を溶解さ
せ、更に、微粉末シリカ又は微粉末炭酸マグネシウムを
分散させてなる。
【0023】かかる本発明によるインキ組成物において
は、上記特定の樹脂と特定の微粉末添加剤との組合わせ
によつて、チクソトロピーインデツクスがその他の樹脂
とアルミナ、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、タ
ルク等の微粉末の体質顔料との組合わせに比べて、1.3
〜2倍(EL型、10 rpm/5 rpm)も高い。本発明に
よるインキ組成物は、上記を一つの理由として、着色吸
収性筆記面に色沈みなく、隠蔽性よく、鮮明かつ明瞭に
筆記することができるとみられる。更に、本発明のイン
キ組成物によれば、非吸収性筆記面には耐摩擦性にすぐ
れた筆跡を形成することができ、また、ペン先での色分
かれもない。
【0024】
【実施例】以下に本発明によるインキ組成物の配合例を
実施例として示すが、本発明はこれら実施例により何ら
限定されるものではない。尚、以下において、部を重量
部を示す。また、粘度は20℃における値である。
【0025】実施例1 プロピレングリコールモノメチルエーテル 57.2部 ケトン樹脂(ハイラツク110H) 3.6部 アルキルフエノール樹脂(タマノール510) 5 部 アニオン界面活性剤(ラピゾールB−80)1) 0.2部 微粉末シリカ(アエロジル200) 1 部 酸化チタン(タイペークCR−50) 39 部 (粘度:48センチポイズ)
【0026】実施例2 プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.7部 アルキルフエノール樹脂(タマノール510) 4.2部 ケトン樹脂(ハロン80) 6 部 微粉末シリカ(レオシールQS−20) 2 部 顔料分散剤(ソルスパース24000)2) 0.1部 酸化チタン(FR−44) 36 部 (粘度:42センチポイズ)
【0027】実施例3 メチルセロソルブ 32.6部 エタノール 20.0部 アルキルフエノール樹脂(ヒタノール2501) 10.2部 微粉末シリカ(フアインシールB) 1 部 塗料添加剤(BYK−300)3) 0.2部 酸化チタン(KR−380) 36 部 (粘度:45センチポイズ)
【0028】実施例4 プロピレングリコールモノメチルエーテル 55.6部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 微粉末シリカ(アエロジル300) 1 部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:33センチポイズ)
【0029】実施例5 プロピレングリコールモノメチルエーテル 30.1部 イソプロピルアルコール 25.5部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 炭酸マグネシウム(MA70) 1 部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:30センチポイズ)
【0030】比較例1 酸化チタン(FR−44) 28 部 アルキルフエノール樹脂(タマノール510) 15 部 キシレン樹脂(ニカノールHP−100)4) 14 部 キシレン 42 部 顔料分散剤(ソルスパース17000)5) 1 部 (粘度:15センチポイズ)
【0031】比較例2 酸化チタン(FR−44) 28 部 アルキルフエノール樹脂(タマノール510) 15 部 キシレン樹脂(ニカノールHP−100) 14 部 キシレン 41 部 顔料分散剤(ソルスパース17000) 1 部 微粉末シリカ(アエロジル300) 1 部 (粘度:30センチポイズ)
【0032】比較例3 酸化チタン(FR−44) 28 部 アルキルフエノール樹脂(タマノール510) 15 部 キシレン樹脂(ニカノールHP−100) 14 部 キシレン 41 部 顔料分散剤(ソルスパース17000) 1 部 炭酸マグネシウム(MA70) 1 部 (粘度:27センチポイズ)
【0033】比較例4 キシレン 55.6部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 微粉末シリカ(アエロジル300) 1 部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:35センチポイズ)
【0034】比較例5 キシレン 55.6部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 炭酸マグネシウム(MA70) 1 部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:33センチポイズ)
【0035】比較例6 プロピレングリコールモノメチルエーテル 56.6部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:35センチポイズ)
【0036】比較例7 プロピレングリコールモノメチルエーテル 56.6部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 アルミナ(A12)6) 1 部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:29センチポイズ)
【0037】比較例8 プロピレングリコールモノメチルエーテル 56.6部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 ケイ酸アルミニウム(P−820)7) 1 部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:30センチポイズ)
【0038】比較例9 プロピレングリコールモノメチルエーテル 56.6部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 タルク 1 部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:27センチポイズ)
【0039】比較例10 プロピレングリコールモノメチルエーテル 56.6部 ケトン樹脂(ハロン80) 10.2部 表面処理炭酸カルシウム(MSK)8) 1 部 塗料添加剤(BYK−300) 0.2部 酸化チタン(CR−93) 33 部 (粘度:27センチポイズ)
【0040】比較例11 ポリビニルブチラール樹脂(PVB2000L)9) 3 部 イソプロピルアルコール 33 部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 30.5部 アニオン界面活性剤(ラピゾールB−80) 0.5部 微粉末シリカ(アエロジル300) 1 部 酸化チタン(CR−93) 32 部 (粘度:35センチポイズ)
【0041】比較例12 スチレン−アクリル樹脂(J−678)10) 7 部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 59.5部 アニオン界面活性剤(ラピゾールB−80) 0.5部 微粉末シリカ(アエロジル300) 1 部 酸化チタン(CR−93) 32 部 (粘度:30センチポイズ)
【0042】比較例13 スチレン−マレイン酸樹脂(ハイロスX220)11) 7 部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 59.5部 アニオン界面活性剤(ラピゾールB−80) 0.5部 微粉末シリカ(アエロジル300) 1 部 酸化チタン(CR−93) 32 部 (粘度:22センチポイズ)
【0043】比較例14 ロジン−マレイン酸樹脂(マルキード32)12) 7 部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 59.5部 アニオン界面活性剤(ラピゾールB−80) 0.5部 微粉末シリカ(アエロジル300) 1 部 酸化チタン(CR−93) 32 部 (粘度:45センチポイズ)
【0044】比較例15 キシレン樹脂 7 部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 59.5部 アニオン界面活性剤(ラピゾールB−80) 0.5部 微粉末シリカ(アエロジル300) 1 部 酸化チタン(CR−93) 32 部 (粘度:34センチポイズ)
【0045】(注)1)第一工業製薬製 2)ICI社製 3)ビツクケミ社製 4)三菱瓦斯化学製 5)ICI社製 6)昭和軽金属製 7)デグサ・ジヤパン社製 8)丸尾カルシウム製 9)電気化学工業社製 10)ジヨンソン社製 11)星光化学社製 12) 荒川化学工業社製
【0046】以上のインキ組成物による筆跡の黒画用紙
の隠蔽率と、硬質塩化ビニル樹脂又はガラスを筆記面と
する筆跡の摩擦強度を測定した。結果を表1に示す。黒
画用紙の隠蔽率は、サクラ濃度計PDA−65(小西六
写真工業製)黒画用紙上の筆記線の反射率と白画用紙上
の筆記線の反射率を測定し、これらに基づいて所定の計
算によつて求めた。この方法は、修正液の隠蔽率の評価
方法と同じである。
【0047】筆跡の摩擦強度は、筆跡を乾燥した綿ブロ
ードにて荷重500gで摩擦し、筆跡の傷みを目視にて
評価した。本発明のインキ組成物によれば、隠蔽率の改
善が著しい。摩擦強度も、実用上、支障なく、良好であ
る。比較例1によるインキ組成物は、従来の通常の油性
白色マーキングペンインキ組成物であつて、隠蔽率が低
い。
【0048】比較例2は、微粉末シリカを含むものの、
樹脂として、アルキルフエノール樹脂と共にキシレン樹
脂を含み、更に、溶剤がキシレンである。比較例3も、
微粉末炭酸マグネシウムを含むものの、樹脂として、ア
ルキルフエノール樹脂と共にキシレン樹脂を含み、更
に、溶剤がキシレンである。これらは、いずれも、筆跡
の摩擦強度にはすぐれるが、隠蔽率は低い。
【0049】比較例4及び5は、微粉末シリカ又は微粉
末炭酸マグネシウムを含むが、溶剤がキシレンであつ
て、隠蔽率が低い。比較例6は、体質顔料を含まないイ
ンキ組成物であり、比較例7から10は、種々の体質顔
料を配合したインキ組成物であつて、色沈みが著しく、
発色が薄く、隠蔽率が低い。比較例11は、樹脂とし
て、ポリビニルブチラール樹脂を用いたものである。隠
蔽率が低いうえに、筆跡の摩擦強度も低い。比較例12
から15は、ポリビニルブチラール樹脂に代えて、種々
の樹脂を用いた例であるが、比較例12及び13は、イ
ンキ組成物の保存性が十分でなく、比較例14は、隠蔽
率が比較的改善されているが、インキ組成物の流出性が
悪い。比較例15は、隠蔽率の改善が不十分である。
【0050】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 隆博 大阪市東成区中道1丁目10番17号 株式 会社サクラクレパス内 (56)参考文献 特開 昭62−207377(JP,A) 特開 平5−17717(JP,A) 特開 平3−2279(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 炭素数2又は3のグリコールと炭素数
    1〜3の脂肪族低級アルコールとのモノエーテルに、 (b) ケトン樹脂及びアルキルフエノール樹脂から選ばれ
    る少なくとも1種の樹脂を溶解させると共に、 (c) 酸化チタンと、 (d) 微粉末シリカ及び微粉末炭酸マグネシウムよりなる
    群から選ばれる少なくとも1種の添加剤とを分散させて
    なる油性白色マーキングペン用インキ組成物。
  2. 【請求項2】有機溶剤50〜75重量%、樹脂4〜18
    重量%、酸化チタン25〜45重量%及び添加剤0.1〜
    5重量%からなることを特徴とする請求項1記載の油性
    白色マーキングペン用インキ組成物。
  3. 【請求項3】有機溶剤がプロピレングリコールモノメチ
    ルエーテルであることを特徴とする請求項1記載の油性
    白色マーキングペン用インキ組成物。
  4. 【請求項4】添加剤0.5〜2重量%を含有することを特
    徴とする請求項1記載の油性白色マーキングペン用イン
    キ組成物。
JP10456093A 1993-04-30 1993-04-30 油性白色マーキングペン用インキ組成物 Expired - Fee Related JP3275019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10456093A JP3275019B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 油性白色マーキングペン用インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10456093A JP3275019B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 油性白色マーキングペン用インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06313140A JPH06313140A (ja) 1994-11-08
JP3275019B2 true JP3275019B2 (ja) 2002-04-15

Family

ID=14383850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10456093A Expired - Fee Related JP3275019B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 油性白色マーキングペン用インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3275019B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3369348B2 (ja) * 1995-02-28 2003-01-20 三菱鉛筆株式会社 筆記具用油性顔料インキ組成物
JP3757848B2 (ja) * 2001-10-31 2006-03-22 ぺんてる株式会社 筆記板用水性インキ
JP4776161B2 (ja) 2003-12-18 2011-09-21 三菱鉛筆株式会社 油性インキ組成物及びそれを用いた筆記具
JP4789062B2 (ja) * 2005-10-31 2011-10-05 セイコーエプソン株式会社 インク組成物及び該インク組成物を用いて印刷を行う記録方法並びに該記録方法によって印刷が行われた記録物
JP6468899B2 (ja) * 2015-03-18 2019-02-13 三菱鉛筆株式会社 筆記具用インク組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06313140A (ja) 1994-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3967383B2 (ja) 金属光沢色を有するボールペン用水性インキ及び水性顔料インキ
WO1989008134A1 (en) Erasable ink composition
WO1998026014A1 (fr) Encre a base d'eau pour stylo a bille presentant une couleur metallique brillante
JPH03237171A (ja) 消去し得る水性インキ組成物
JPS61261380A (ja) マ−キングインキ組成物
JP3275019B2 (ja) 油性白色マーキングペン用インキ組成物
JP2931901B2 (ja) 消しゴムにより消去し得るインキ組成物
JP2651770B2 (ja) ペン体に直接供給する水性ボールペン用インク
JPS6372771A (ja) 筆記具用水性メタリツクインキ組成物
JPH0149433B2 (ja)
JPH1180629A (ja) 水性メタリックインキ組成物
JPH1129734A (ja) 水性メタリックインキ組成物
JP5116243B2 (ja) 油性マーキングペン用インキ組成物
JP2020132725A (ja) 水性メタリックカラーインキ
JP2003073587A (ja) 光照射で消去可能なインキ組成物
JP2001192588A (ja) 金属光沢色水性スタンプインキ組成物
JP7313680B2 (ja) 筆記板用消去性インキ組成物
JPS61151289A (ja) 水性ボ−ルペン用インキ逆流防止体組成物
JPH0541673B2 (ja)
JP3122402B2 (ja) 白板用水性黒色顔料インク
JP3369242B2 (ja) 修正液組成物
JP2008255137A (ja) 筆記板用マーキングインキ組成物
JPS60170676A (ja) 筆記具用インキ
EP3835373A1 (en) Marking ink composition for writing board
JP2005220156A (ja) 水分散体およびそれを用いた感圧転写修正テープ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090208

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090208

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees