JP4789062B2 - インク組成物及び該インク組成物を用いて印刷を行う記録方法並びに該記録方法によって印刷が行われた記録物 - Google Patents
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本発明の実施形態に係るインク組成物についてさらに詳細に説明する。本実施形態に係るインク組成物は、既述のように、少なくとも、有彩色顔料と、分散剤と、水とを含むインク組成物において、更に、二酸化チタン顔料とシリカ顔料とを同時に含むものである。二酸化チタン顔料とシリカ顔料とを同時に含むことにより、両者を含まない場合はもちろん、いずれか一方を単独で含む場合よりも印刷物の光沢を損なわずにブロンズ現象抑制効果を向上させることができる。有彩色顔料、二酸化チタン顔料及びシリカ顔料は、同時に分散してもよいが、別々に分散したものを混合しても同じ効果が得られる。
本実施形態における記録方法は、上述したインク組成物を用いた記録方法である。インク組成物を用いた記録方法とは、例えば、インクジェット記録方法、ペン等の筆記具による記録方法、その他各種の印刷方法が挙げられる。したがって、前記実施形態に係るインク組成物は、例えば水性ペンなどの筆記具類、インクジェット記録方法、印刷、スタンプなどの用途に好ましく用いることができる。
更に、本実施形態によれば、前記実施形態に係る記録方法により記録された記録物も提供される。この記録物は、少なくとも上述したインク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着して記録が行われたものである。前記実施形態に係る記録方法により記録された記録物は、上述したインク組成物を用いて記録が行われたものであるため、光沢に優れていると共に、ブロンズ現象が抑制されたものとなる。なお、記録媒体の具体例としては、上記に示した記録媒体を用いることが可能である。
実施例1〜6及び比較例1〜6のインク組成物を用い、以下の要領によりブロンズの評価を行った。インクジェットプリンタPX−A550(商品名:セイコーエプソン株式会社製)を用いて、写真用紙<光沢>(商品名:セイコーエプソン株式会社製)に、印字Dutyが100%及び40%のパッチパターンを1440×720dpiの印字解像度で印刷し、25℃で24時間放置後、蛍光灯(F11光源)下で、印刷物の角度を変えたときの反射光の色変化について目視で観察し、下記の基準に基づきブロンズを評価した。結果を表2に示す。
A:Duty100%と40%のパッチの両方において、反射光の色が白く、違和感がない。
B:Duty100%と40%のパッチのいずれかにおいて、反射光の色が白く、違和感がない。
C:Duty100%と40%のパッチの両方において、反射光に色が確認でき、違和感がある。
試験例1で用いたDuty100%の印刷物の45度鏡面光沢度を、ゴニオフォトメーターGP−200(商品名:村上色彩技術研究所製)を用いて測定し、下記の基準に基づき光沢性を評価した。結果を表2に示す。
A:45度鏡面光沢度が30以上
B:45度鏡面光沢度が25以上30未満
C:45度鏡面光沢度が25未満
実施例1〜6及び比較例1〜6のインク組成物を用い、以下の要領により普通紙における発色性の評価を行った。試験例1で用いたインクジェットプリンタを用いて、Xerox−4024に、印字Dutyが100%のべたパターンを、720×720dpiの印字解像度で印刷し、25℃で24時間放置後、印刷物のOD値をSpectrolino(商品名:Gretag社製)を用いて測色し、下記の基準に基づき判定した。結果を表2に示す。
A:OD値1.1以上
B:OD値1.0〜1.1
C:OD値1.0未満
実施例1〜6及び比較例1〜6のインク組成物を用い、以下の要領により吐出安定性の評価を行った。試験例1で用いたインクジェットプリンタを用いて、各インク組成物をインクカートリッジに充填し、前記インクジェットプリンターに装着して全ノズルが正常に吐出することを確認した後、40℃の環境下で、写真用紙<光沢>に、評価1と同じ条件でパッチパターンを連続印字した。各インク組成物について、印刷の際のドット抜け、及びインク組成物の飛び散りの有無を観察し、下記の基準に基づき吐出安定性を評価した。結果を表2に示す。
A:4時間経過後でも、ドット抜け、又はインク組成物の飛び散りの発生がない。
B:3時間経過後に、ドット抜け、又はインク組成物の飛び散りの発生があった。
C:2時間経過後に、ドット抜け、又はインク組成物の飛び散りの発生があった。
実施例1〜6及び比較例1〜6のインク組成物を用い、以下の要領により目詰まり回復性の評価を行った。試験例1で用いたインクジェットプリンタを用いて、各インク組成物をインクカートリッジに充填し、前記インクジェットプリンターに装着して全ノズルが正常に吐出することを確認した後、前記インクジェットプリンターを停止し、前記カートリッジを前記インクジェットプリンタより抜き取り、さらにプリンタヘッドをキャップしない状態で、40℃の環境下で1週間放置した。放置後、同一のインク組成物を充填したインクカートリッジを装着し、再び全ノズルよりインク組成物が吐出するまでに要したクリーニングの回数を調べ、下記の基準に基づき目詰まり回復性の評価を行った。結果を表2に示す。
A:2回以内のクリーニングで全ノズルが回復した。
B:3〜5回のクリーニングで全ノズルが回復した。
C:6回のクリーニングでは全ノズル回復できなかった。
実施例1〜6及び比較例1〜6のインク組成物を用い、以下の要領により保存安定性の評価を行った。アルミパックに各インク組成物を50g入れた状態で60℃の環境下に2週間放置した。放置後の異物(浮遊物又は沈降物)の有無を目視観察し、異物の発生がないものについては、更に物性(粘度、表面張力、pH、粒子径)の変化について調べ、下記の基準に基づき保存安定性を評価した。結果を表2に示す。
A:異物の発生がなく、物性の変化もない。
B:異物の発生はないが、物性が若干変化する。
C:異物が発生するか、物性が著しく変化する。
Claims (7)
- 少なくとも、有彩色顔料と、分散剤と、水とを含むインク組成物において、
更に、二酸化チタン顔料とシリカ顔料とを含み、
前記二酸化チタン顔料及び前記シリカ顔料の合計と、前記有彩色顔料と、の重量比が、1:2〜1:1であり、
前記二酸化チタン顔料の含有量が該インク組成物の重量を基準(100重量%)として0.1重量%以上5重量%以下である、インク組成物。 - 前記二酸化チタン顔料と前記シリカ顔料の重量比が、1:20〜20:1であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
- 前記二酸化チタン顔料の一次粒子径が、1μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインク組成物。
- 前記シリカ顔料がコロイダルシリカであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
- 前記有彩色顔料がシアン顔料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク組成物。
- インク組成物を付着させて記録媒体に印刷を行う記録方法であって、該インク組成物として請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク組成物を用いる記録方法。
- 請求項6に記載の記録方法によって印刷が行われた記録物。
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