JP3273987B2 - 無限軌道車の車高調節装置 - Google Patents

無限軌道車の車高調節装置

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JP3273987B2
JP3273987B2 JP5486193A JP5486193A JP3273987B2 JP 3273987 B2 JP3273987 B2 JP 3273987B2 JP 5486193 A JP5486193 A JP 5486193A JP 5486193 A JP5486193 A JP 5486193A JP 3273987 B2 JP3273987 B2 JP 3273987B2
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藤 昇 一 佐
田 浩 明 隅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無限軌道車の車高調
節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等の無限軌道車において、左
右の履帯走行装置を車体に対して左右揺動リンク機構を
介してそれぞれ支持し、それらの履帯走行装置間を油圧
シリンダで連結して、油圧シリンダの作動により両履帯
走行装置の轍間距離及び車体の対地高さを同時に調節で
きるようにしたものが知られている(例えば、実公昭57
−47204号公報参照)。
【0003】また、車体側に駆動輪を装設すると共に、車
体に対して上下移動可能なトラックフレ−ムに誘導輪お
よびアイドラ群を支承設置し、これらに無端履帯を掛回
して履帯走行装置を組成し、トラックフレ−ムの上下移
動で誘導輪およびアイドラ群を上下移動させて無端履帯
の掛回形状を変えることにより車体の対地高さを変更す
るようにしたものが知られている(例えば、特開平1−291
717号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術に述べたも
のの前者は、車体の対地高さが高められると轍間距離が
狭まるため、重心位置の高くなった車体が狭い轍間距離
の履帯走行装置で支えられることとなって不安定さが増
すという問題があった。また、後者は、車体の対地高さが
高められると轍間距離が狭まるものではないから、前者
に比べると多少有利であるけれども、車高が高められ際
に積極的に履帯走行装置の轍間距離が拡げられるという
ものではなかったので、車体の安定性に依然として不満
の残るものであった。
【0005】本発明は、従来のものにおける上述の問題
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、車体
の傾斜姿勢を矯正するような車高調節を行うことができ
るとともに、車高が高められると車軸及び車輪軸を地面
に平行にして各軸方向に横移動する事で 履帯走行装置
の轍間距離が自動的に拡がって、重心位置が高くなった
車体を安定よく支えることができるようにした無限軌道
車の車高調節装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明における無限軌道車の車高調節装置は、履帯走
行装置Cの駆動輪1を車体側に設け、誘導輪2およびア
イドラ3群をトラックフレ−ム4側に装設し、該トラッ
クフレ−ム4を、支軸5中心で上下方向に揺動する支持
ア−ム6を介して車体に取付け、支持ア−ム6の揺動
によりトラックフレ−ム4を上下動させて車体の対地高
さを調節する無限軌道車において、支持ア− 6の支軸
5を内方下降向きに傾斜させて且つ誘導輪(2)およびア
イドラ(3)群の車輪軸を地面に平行に設けたものとして
いる。そして、車体側に設ける駆動輪1を支持ア−ム6
の揺動に連動して車軸を地面に平行にして軸方向に横移
動するように構成した。
【0007】
【作用】本発明による履帯走行装置Cを備えた無限軌道
車において、支持ア−ム6が下方に揺動されると、トラッ
クフレ−ム4、誘導輪2及びアイドラ3群が下降して車
体が相対的に対地上昇させるのであるが、その際、支持ア
−ム6が内方下降向きに傾斜した支軸5を中心にして揺
動するので、支持ア−ム6は傾斜面上を変位してトラッ
クフレ−ム4を横移動させ 誘導輪2及びアイドラ3群
は下降しつつ且つ各車輪軸を地面に平行にして横方向に
も移動する。従って、車体が上昇されて車高が高くなる
と、それに連れて履帯走行装置Cの轍間距離が拡がるこ
ととなって、対地高さが高くなった車体が安定よく支え
られる。また、車体側の駆動輪1が支持ア−ム6の揺動
に連動して車軸を地面に平行にして軸方向に移動する
ように構成される場合には、誘導輪2およびアイドラ3
群の横移動と共に駆動輪1も横移動されるので、誘導輪
2およびアイドラ3群と駆動輪1との間に横方向の位置
齟齬を生じることがなくて、それらに掛回される無端履
帯がより円滑に作動する。
【0008】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1は本発明装置を示す要部側面図、図2は本発
明装置が対地高さを高くした状態に変更された体勢を示
す側面図、図3は本発明装置の縦断背面図、図4は本発明装
置の作動状態説明図、図5は履帯走行装置の駆動輪部を示
す断面平面図である。
【0009】図において、7は走行ミッションケ−スで
あり、車体(図示省略)に固装して設けられ、左右に突出
する車軸8、8に駆動輪1、1が嵌着される。また、4、4
はトラックフレ−ムであり、各トラックフレ−ム4は、車
体に支承される支軸5を中心にして上下揺動するベルク
ランク状の支持ア−ム6、6に支持されている。
【0010】そして、各々のトラックフレ−ム4にアイ
ドラ3・・、3aが前後方向に列状に枢支されると共に、フ
レ−ム後端部にテンション機構9を介して誘導輪2が取
付けられて、これらのアイドラ3・・、3aおよび誘導輪2
と、前記駆動輪1に無端履帯10を掛回して左右一対の履
帯走行装置C,Cが構成されている。
【0011】各々の履帯走行装置Cにおける前記支持ア
−ム6、6は、双方の上方延出腕6a、6a間をロッド11で連
動結合し、一方の支持ア−ム6における上方延出腕6aと
車体に装設される支持部12との間に介装される油圧シリ
ンダ13の伸縮動でもって同時同様に上下揺動するように
設けられており、各支持ア−ム6の支軸5は、その軸心P
を、図3および図4にみられるように内方下降向きに傾斜
させて設けられている。更に 支持ア−ム6とトラック
フレ−ム4は 各車輪軸を地面に平行になる様に斜交連
結した構成にして 前記上方延出腕6aの揺動に伴って支
持ア−ム6が傾斜面上を変位するとトラックフレ−ム4
は横移動して 誘導輪2及びアイドラ3群を下降しつつ
且つ各車輪軸を地面に平行にして横移動する様になる。
したがって 車体が上昇されて車高が高くなると それに
連れて履帯走行装置Cの轍間距離が拡がることとなっ
対地高さが高くなった車体を履帯の全幅で安定よく
支える事になる。
【0012】また、図5に示すように、前記車軸8は、走行
ミッションケ−ス7側に装設される駆動軸筒と、それに
対して軸方向に摺動可能に楔合される被動軸とに分割形
成され、被動軸側に前記駆動輪1を嵌着するものとなっ
ている。そして、被動軸を軸方向に摺動移動するシフタ
−14が設けられ、該シフタ−14が、連動具15を介して前後
支持ア−ム6の上方延出腕6aに連動結合されて、支持ア
−ム6が下方に揺動されるとその動き量に応じて被動軸
を外方に摺動移動し、反対に支持ア−ム6が上方に揺動
されるとその動き量に応じて被動軸を内方に摺動移動す
るように構成されている。
【0013】さらに、前述したアイドラ3・・、3aのう
ち、トラックフレ−ム4の前後方向の中程部に位置する
アイドラ3aは、地面の凸部に対して上方に退動できるよ
うに設けられるが、その具体例は、図6および図7のよう
になっている。図6および図7において、トラックフレ
−ム4に設けられる枢支軸16に、その軸心O1を中心にし
て上下揺動可能に支持腕17が取付けられ、該支持腕17の
先端部にアイドラ3aが遊転状に軸支されている。
【0014】そして、支持腕17はバネ18で下方に揺動付
勢され通常はトラックフレ−ム4に設けられている掛止
機構19によって定位置に掛止されてアイドラ3aを所定位
置に保ち、アイドラ3aに設定値を越える押上げ力がかか
ると、支持腕17を定位置に掛止する掛止機構19が解脱し
てアイドラ3aの上動を許すように構成されている。
【0015】また、図8および図9に示す実施例において
は、上下揺動し得る支持腕17の先端部に装設するアイド
ラ3aを、前後向き軸心O2を中心にして左右に自由揺動す
ることもできるように設けて、地面の凸部に対応する上
下方向の動きだけでなく、無端履帯10の横幅方向の傾き
にも追従できるように構成されている。
【0016】つぎに、実施例のように構成された本発明
装置の作用を説明すると、左右の履帯走行装置C、Cにお
ける油圧シリンダ13、13が、手動操作或いは自動制御装置
によって通常状態に維持されていれば、左右の履帯走行
装置C、Cは共に図1および図3にみられるように常態
に位置して、車体の対地高さ及び履帯走行装置C、Cの
轍間距離が通常状態に維持される。
【0017】そして、例えば、左方の履帯走行装置Cにお
ける油圧シリンダ13が、手動或いは自動的に伸長方向に
作動されると、支持ア−ム6、6が内方下降向きに傾斜し
た軸心Pを中心として下方揺動されて、トラックフレ−
ム4とそれに支持されたアイドラ3・・、3aおよび誘導
輪2が図3にみられるように下動されるとともに、図4
に示すように、通常時の位置Yに対して各車輪軸を地面
に平行にして横外方にA寸法移動され、それに並行して
車体側の駆動輪1も、連動具15およびシフタ−14によっ
てアイドラ3・・、3aや誘導輪2と一致する位置に横移
動されることとなり、そのような左方履帯走行装置Cの
動きによって車体の左傾斜が矯正され、且つバランスよ
く支持されるのである。
【0018】また、図3にみられる通常状態において、左
右の履帯走行装置C、Cの油圧シリンダ13、13が同時同様
に伸長作動されると、左右の履帯走行装置C、Cが共に上
述のような動きをして、車体が水平姿勢で上昇されて対
地高さが高められるとともに両履帯走行装置C、Cの轍
間距離が拡がることとなって、湿地走行等を安定よく有
利に行うことができるのである。
【0019】
【発明の効果】請求項1の車高調節装置が実施された無
限軌道車においては、車体が対地上昇調節されると各車
輪軸を地面に対して平行にして履帯走行装置の轍間距離
が自動的に拡がりしかも履帯の全幅で地面と接触するの
、重心位置が高くなった車体を安定よく支えることが
できる。また、請求項2の車高調節装置が実施された無
限軌道車においては、車高調節の際、アイドラおよび誘導
輪が車体幅方向に横移動するのに伴ってそれらに一致す
るように車体側の駆動輪も車軸を地面に対して平行にし
移動するので、車高調節と共に轍間距離が広狭に変更
できるものであり乍ら、どの調節状態においても誘導輪
側と駆動輪側は平行して履帯の全幅で地面と接触して
端履帯が円滑に作動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を示す要部側面図である。
【図2】本発明装置が対地高さを高くした状態に変更さ
れた体勢を示す側面図である。
【図3】本発明装置の縦断背面図である。
【図4】本発明装置の作動状態説明図である。
【図5】履帯走行装置の駆動輪部を示す断面平面図であ
る。
【図6】中間アイドラの支持構造例を示す平断面図であ
る。
【図7】図6のイ−イ断面図である。
【図8】中間アイドラの他の支持構造例を示す平面図で
ある。
【図9】図8をロ方向からみた側面図である。
【符号の説明】
C 履帯走行装置 1 駆動輪 2 誘導輪 3 アイドラ 3a 中間部のアイドラ 4 トラックフレ−ム 5 支軸 P 支軸の軸心 6 支持ア−ム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/116 B62D 55/084 B62D 55/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 履帯走行装置(C)の駆動輪(1)を車体側
    に設け、誘導輪(2)およびアイドラ(3)群をトラックフ
    レ−ム(4)側に装設し、該トラックフレ−ム(4)を、支軸
    (5)中心で上下方向に揺動する支持ア−ム(6)(6)を介
    して車体に取付け、支持ア−ム(6)の揺動によりトラ
    ックフレ−ム(4)を上下動させて車体の対地高さを調節
    する無限軌道車において、前記支持ア−ム(6)の支軸
    (5)を内方下降向きに傾斜させ、且つ誘導輪(2)および
    アイドラ(3)群の各車輪軸を地面に平行に設けたことを
    特徴とする無限軌道車の車高調節装置。
  2. 【請求項2】 履帯走行装置(C)の駆動輪(1)を車体側
    に設け、誘導輪(2)およびアイドラ(3)群をトラックフ
    レ−ム(4)側に装設し、該トラックフレ−ム(4)を、支軸
    (5)中心で上下方向に揺動する支持ア−ム(6)(6)を介
    して車体に取付け、支持ア−ム(6)の揺動によりトラ
    ックフレ−ム(4)を上下動させて車体の対地高さを調節
    する無限軌道車において、前記支持ア−ム(6)の支軸
    (5)を内方下降向きに傾斜させて設け、且つ、支持ア−ム
    (6)の揺動に連動して前記駆動輪(1)が車軸を地面に平
    行にして軸方向に移動するように構成してあることを特
    徴とする無限軌道車の車高調節装置。
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CN106828631B (zh) * 2017-01-10 2019-01-22 济南匠夫万自动化科技有限公司 履带式脱困装置和车辆

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